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1364/ 初投稿です。
□投稿者/ 湧。 -1回-(2009/04/09(Thu) 13:50:28)

初めまして、湧と申します。
初投稿なので少し緊張していますが、頑張ります。

小説のタイトルは『闇に閉ざされた光、そして仲間』です。
少し難しそうなタイトルですが…ストーリー展開は単純で
ある日、楓達の元に現れた悪魔の少女が妖精界を滅ぼそうとしていた。
その事実を知ったミルモ達がその少女に立ち向かっていくというストーリーです。
勇敢なミルモが勝利するのか、はたまた悪魔の少女が勝利するのか
見どころ満載で連載していきたいと思いますので
どうか宜しくお願いします。

そして、重要なのがオリジナルキャラクターの登場なのですが
悪魔の少女:森野苺(ダアクの娘)という設定にしてあります。
苺の母親役にアクミを使用させていただきます。



■ こやまる (471回/2009/04/09(Thu) 23:22:17/No1368)
http://www.murumoya.com/


湧さん、こんばんは☆
そして初めまして!
ムルモ屋本舗の管理人のこやまると申します。
また一人、ミルモ小説書きにチャレンジされる方が加わって、私もみんなもきっとうれしく思っているはずです(^^)。
ぜひぜひ気楽に小説を投稿していってくださいね。
(あ、お名前は何て読めばよろしいのでしょう?)

再び妖精界がピンチになりそうなストーリーは手に汗握りそうですね。
悪魔の少女が勝利してしまったら…バッドエンディングなのでしょーか?(^^;
ぎりぎりの接戦が見られそうでわくわくしております。

>苺の母親役にアクミを使用させていただきます。
こ、これにはびっくり!
ダアクとアクミはいつの間にかそんな関係になっていたんですね(^◇^;)。

よろしければ通常掲示板の方でも自己紹介してくださるとうれしいです。
それでは今後ともよろしくお願いいたします。




1365/ 闇に閉ざされた光、そして仲間
□投稿者/ 湧。 -2回-(2009/04/09(Thu) 14:03:10)

【闇に閉ざされた光、そして仲間/第1話】

キーンコーンカーンコーン…

チャイムの音が学校内に鳴り響く。
今日も平和に何事もなく過ごせる事を願って
楓は自席へと戻った。楓の肩にはパートナー妖精の王子ミルモ。

ミルモ『なぁ、楓〜腹減った〜チョコねぇのかよ〜』
授業中にも関わらず、ミルモが弱そうな声でそう言った。

楓『ちょっと、ミルモ!今は見ての通り授業中!だから休憩まで待ってよ〜』
楓は困惑したように小声でミルモに話しかける。

ミルモは、ちぇっと呟くと肩から降りて
じっと窓の外を眺めていた。
そんな時…事件は起こったのだ。

いきなり空が暗黒のように暗くなり
稲妻が走り、雨が降り出したのだ。

楓『最悪だぁ…。今日は天気予報で一日晴れって言ってたから、傘持ってきてないよぅ…』
楓があうーっと横で声をあげている。他の生徒もえー…と声をあげる。
確かに、天気予報では今日1日『快晴』と言っていたのだが
急にこんな荒れ模様になるなんて、誰もが予想していなかった。

先生は『授業に戻るぞー』と生徒に促す。
ぞろぞろと生徒も授業をする姿勢に戻りだす。

…その時!いきなり学校中の地面が揺れ始めた。
ガタガタガタガタガタッ!
まるで地震のように激しく揺れる。

楓『きゃああああっ!』
外をじっと眺めていたミルモも机の上でゴロゴロと転がっている。
ミルモ『うわああああ!!』

…暫くその揺れは続いた。
やっとおさまった、と思い周囲を見渡してみると…
そこには…誰も居ない。

楓『………え?ちょっと…皆…?』
キョロキョロと教室内を見渡しても、誰の姿もない。
…急な展開についていけない楓。そして横で気絶しているミルモ。

この先、一体どうなるのだろうか。

【続く】


■ こやまる (472回/2009/04/09(Thu) 23:26:07/No1369)
http://www.murumoya.com/


湧さん、こんばんは☆

始まりはまさにいつもの光景ですね。
「ダアク?そんなやついたっけな」とか言いそうなくらいにだらけているミルモを想像するとかわいかったりします。

そしていきなりの天変地異!
ごおるでんの頃だったら「今度は何!?」と構える楓だったかと思いますが、今の楓にはこの展開はきつすぎるでしょうね。
ミルモの気絶している理由と安否が気になります。
ムルモやリルムたちも大丈夫なんだろーか?
これは次回?…というか楓とミルモだけみんなから隔離されてしまったんでしょうか?

それでは続きを楽しみにお待ちしています〜。
では!


■ 湧。 (3回/2009/04/10(Fri) 20:37:18/No1371)

こんばんは。再び湧です。
こやまる様、長文コメント有難う御座います♪
そうなんですよ!(笑)
『ダアクってどこのどいつだ?』
上記のようなミルモを頭に浮かべながらこの小説を書いていました。
で、最初の設定の話になりますが…アクミ奥さんなんですよ(笑)
いつの間にそういう事あったんだろうって思われたですよね?
書いてる本人もどういう経緯でそうなったんだろうって思いつつ。
ふとアニメを見ていた時に、健気なアクミを見て思ってたんですよ。
いつかダアクにアクミの想いが届けばいいなぁ、と。
そんな感情が設定上に出てきたんでしょうか。そういう風な設定になりました。
ストーリー展開がどれもこれもいきなりすぎるのは
私がそういう日常を求めているからでしょうか(笑)
意外とアクションだったり、天変地異だったりする環境を
望んでいるんですよねー。平凡な日々も好きですけど、一風変わった日々も
面白味があってまた一段と楽しめるんじゃないかと。

長々と書いてしまいました(汗)
では、第2話にうつりたいと思います!


【闇に閉ざされた光、そして仲間/第2話】

いきなりの天変地異。そんな展開についていけない楓。
楓『一体どうなってるの…!?』
困惑と驚愕が隠せない。まだミルモは目を覚ましそうにない。
少し頭を強打してしまったようだ。…小さなタンコブが出来ている。

楓『ミルモ!しっかりして!』
可能性を信じて声をかけてみるがやはり気がつかない。

次第に心配と焦りが募る楓。
――そんな時。また事件は起こった。

いきなり稲妻が学校の庭へ落ちたようだ。
ピカッと稲光が走ったかと思うと、大きな音が轟いた。

楓は思わずギュッと目を瞑った。

目をおそるおそる開いてみる。しかし、さっきの風景となんら変わりない様子。
良かった、と胸をなでおろしていると
いきなり楓の背後から声がした。

『へぇ…アンタが南楓かぁ。こんな事で腰抜かしちゃってるんだ』

少し高めのトーン。おそらく女の声であろう。
バッと楓が振り向くと、そこには赤い髪の少女が腕を組みながら楓を上から見下ろしている。

警戒するように、じっと赤い髪の少女を見る。
肩まで伸びた赤い髪に白い肌。そしてルビーのような赤い瞳。
…それまでは普通の少女なのだが…彼女には他の人と違う特徴があった。

それは―――――…背中に悪魔のような羽根が付いている事だった。
腰くらいまでの大きな黒い羽根。今にも動き出しそうな感じ。
楓は今までに見たことのない光景に、恐怖感を感じた。
こういう時に限ってまだミルモは気を失っている。
助けを呼ぼうとも、教室内には誰も居ない。

楓『(どうしよう…)』
妙な恐怖心と不安に駆られる。…どう対応すればいいのか分からない。

とりあえず、足の力が入るかどうか確かめてみようと
足に力を入れる。すると…一瞬足に電撃が走ったような痛みが襲う。

楓『痛っ…どうしちゃったの…?』
そう呟くと、謎の少女がこう言い放った。

『アンタのパートナー妖精の住んでいた世界を、潰すよ』と。

楓『え…!?ちょっと待って!それってどういう…』
楓の声は虚しく教室内に響き渡った。
もうそこには少女の姿は既になかった。

…あの少女の言った事が…とても恐ろしい事実だと
今更になって実感している楓。思わず頬に涙が流れる。
その涙がミルモのほっぺにポツリと落ちる。

ミルモ『…んぉ?あり?俺どうしたんだ?って楓?』
気絶していたミルモが目を覚ました。少しだけ、安心する楓だが
とりあえず冷静になって今までにあった出来事を全て打ち明ける。

ミルモ『何!?妖精界を滅ぼす!?』驚愕を隠せないミルモ。

そんなミルモに楓がいきなり真剣な眼差しでこう言った。
楓『大丈夫だよ。まだあんまりよく分かってないけど、絶対に妖精界は私が守るよ!』と。

楓の勇敢ある姿を見て、ミルモもやる気になったのか
ミルモ『よーし!いっちょやるか!』と立ち上がった。

これから、悪と真っ向勝負となる2人。
話の展開はどうなるのだろうか。

【続く】


■ こやまる (474回/2009/04/12(Sun) 09:28:29/No1377)
http://www.murumoya.com/


湧さん、こんにちは☆

なるほど、『ダアクってどこのどいつだ?』ってことはダアクが登場する前の、1年目のような割と平和だった頃が舞台になっているのですね。
そしてアクミもダアクの手下ではなく母親役として楓たちの前に現れるんでしょうか?
母アクミがミルモたちとどんな会話をするのか楽しみですね。
突然大雪になったり、変なロボットが現れたりと、予想外なことが普通に起きるのがミルモでポン!の魅力でもありますので、湧さんがどんなぶっ飛んだ展開にしていくのかも楽しみです。

さてそのアクミとダアクよりも先に人間界に現れた苺。
まさに悪役にふさわしい(?)印象に残る派手な登場シーンですね。
楓を見下ろす赤い瞳がとても不気味で、見た目は普通の少女に見えても、普通の少女とはとても思えないような気配を発していそうです。
苺は背格好的に楓と同じくらいなのかな?
いきなり楓たちのクラスに転入してきそうな予感もしていたり…。

>ミルモ『…んぉ?あり?俺どうしたんだ?って楓?』
この仕草がミルモらしくってかわいいですね(^^)。
寝起き状態(?)で楓と一緒に立ち上がるミルモでしたが、「でオレは何をすればいいんだ?」とか言いそうです(笑)。

それでは次回も楽しみにお待ちしていますね。
では!


■ 湧。 (4回/2009/04/12(Sun) 13:35:21/No1378)

こんにちは。今日も登場の湧。でございます(笑)
今回から、オリキャラの苺が全面的に登場致します。
どんなストーリー展開になるのか本人も執筆しながら楽しんでます。

>>こやまる様へ
今回も長文コメント有難う御座います♪
時期の設定上なのですが、一度対戦した後のお話です。
ただ、年月が大分と過ぎてしまっているので
ダアクの存在が頭の中から消え去ってしまっている、という状況です。
なのでこれで2度目の対戦になるのでしょうか。
またあのケツアタックを披露してくれるのでしょうかね(笑)
でも、今回のダアクは生まれ変わっているので結構強敵かもしれません。
そこにアクミ母さんやオリキャラの苺も登場するので
今回は苦労しそうな感じで設定しております。

苺の話になりますけど、年齢は楓と同い年くらいですね。
悪魔の子なので人間界での年齢がモヤモヤしている状況です。
身長の話になると少しだけ楓より背が高いくらいですかね。
設定では体育(特に陸上系統)が得意という事になるんですよ。
なので身長も少し普通の女の子よりも高くなっちゃうんですね(笑)
運動をする子って身長が伸びるのが早いみたいですよ。

ミルモらしい仕草って中々難しいんですよね(苦笑)
実を言いますと、単行本を読んで勉強しました。
細かい仕草や言動などを1つ1つ調べました。
キョトンとしているミルモを想像していたんです。

また長々と書いてしまいましたね(汗)
それでは、第3話スタートです。


【闇に閉ざされた光、そして仲間/第3話】

翌日。いつも通りに登校する楓、そして肩にはミルモ。
昨日のような事があってはならないと今日もミルモを連れて行く事にしたのだ。

ミルモ『なぁ、楓〜昨日の事、結木達に話さないでいいのか?』
昨日の出来事は何から何まで突然過ぎていた。
それも、結木達に報告する事さえ忘れさせるような…恐ろしい出来事。

楓『そ、そうだね。もし結木君達に何かあったら大変だもんね!』
まだ自分とミルモだけで…助かった、と胸の中で思う楓だった。
それにしても…昨日のあの赤い髪の少女が妙に気になって仕方ない。

『アンタのパートナー妖精の住んでいた世界を、潰すよ』

この言葉がどうも引っ掛かる。確かに、妖精界を滅ぼすと言ったあの少女。
…何者なのだろうか。それに…あの背中の黒くて長い羽根…
気になって仕方が無い。普通の人間じゃないとすれば、一体何なのだろう。
ボーッと考え込んでいると、目の前から結木に話しかけられた。

結木『おい、南?どうしたんだ?』
ハッとその言葉で我に返る楓だったが、表情は硬い。
楓『おはよう、結木君。あのね、実は昨日…』
長々と語りだす楓。それを受け止めるかのように聞く結木。
全てを語り終わると、何故だかまた不安と焦りが募りだした。

楓『どうすればいいんだろう…それにあの子は一体…?』
結木『落ち着け、南。ここでじっと考えても何も変わらないよ』

…そうだね!と軌道修正をしてから、安純と松竹に事実を伝えるべく
2人のクラスへと向かった。そして全てを2人に話す。

安純『何ですって!?妖精界を滅ぼす!?どういう事よ!?』
驚愕を隠せない安純。そして松竹は…
松竹『ええええええええええ!!!そりゃ大変!!ムルモーッ!!』
既にパニック状態に陥っていた。

結木『とにかく、日高はヤシチに。松竹はムルモに伝達しておいてくれ』
安純『わ、分かったわ…!』松竹『うん、分かったよ!』

これでもう、一人で抱え込まずに済む。
少しだけ安心している楓だが…まだ胸の中のモヤモヤしたものが消えない。

とりあえず、安堵している楓達だが………
なんとこの学校にその例の少女が転入生としてこの学校へとやってきた。

担任『おーい、お前ら席につけよー!転入生を紹介するぞ。』と。
楓はまた…不安と恐怖心を覚える。昨日のあの少女とまた遭遇してしまった。
思わず逃げ出したくなる…けれど、妖精界を守るため。
逃げちゃ駄目だと自分に言い聞かして、堂々たる態度で相手を見た。

苺『森野苺といいます。どうぞ、宜しくお願いします。』
坦々と挨拶を済まし、無表情のままに自席へと座り込む。
そして楓を見つめ不吉な笑みを浮かべている。

苺『(ふふ。どうなるか…楽しみだ)』
とうとう悪が完全に動き出そうとしている―――――。

授業も終わり、お昼休憩の時間がやってきた。
楓は結木達と学食で食べる約束をしていた為、授業が終わると
すぐさまに食堂へと向かって走っていった。

そして一方、転入生の苺だが…
庭の隅で昼食をコッソリととりながら、誰かと連絡しているようだ。

苺『…はい。第一の扉はクリアしました。今から第二の扉を実行致します』
怪しげな会話である。その相手は誰なのか誰にも分からない。

そんな様子を密かに見つめる少年が1人。

――――――住田光一。妖精パピィのパートナーである。
パピィが既にムルモから、昨日の出来事を聞いていたらしく
住田本人にも情報が回ってきていたのだ。
たまたま住田は、お昼休憩中に散歩をしていた。
庭を通りかかった時、そんな彼女を見つけた。

その彼女の表情は無に等しく、感情がまるで無いかのような感じがした。


――――――誰かに操られているかのような…。


着々と進んでいる悪の計画。
これからどう行動に移るのか…。

【続く】


■ 湧。 (5回/2009/04/13(Mon) 20:19:32/No1381)

【闇に閉ざされた光、そして仲間/第4話】

怪しげな少女の行動を、とある少年はじっと見ていた。
…住田光一。パピィのパートナーである。
住田『一体、あの子は何をしてるんだろう…』
不思議な事に住田には楓が言っていた恐怖心と不安はなかった。

逆に、もしかしたら仲良くなれるかもしれない。
そう思いながらじっとその少女を見つめるのだった。
少女は誰かと連絡を取り合っているようだ。

苺『はい、分かりました。では実行に移ります…それでは。』
急に立ち上がったと思うと、すぐに自分の教室へと戻った苺。
住田はそれを追いかけた。あの少女の正体を暴くために。

お昼休憩が終わるまで後20分程度残っている。
苺は教室へと戻ると、鞄から何かを取り出しまたすぐに教室を出て行った。
動きが俊敏過ぎて何を持っていたのかは残念ながら分からなかった。

今度は庭の隅ではなく…グラウンドにある草陰の中。
楓達の居る校舎からは何も見えないくらいに草が生い茂っている場所。
いきなり、そこで彼女は先程鞄から取り出した棒のようなモノを
空中でくるくると回し始めた。そして何かを唱えているようだ。

苺『…魔族に生まれし者よ、我に力を授けたまえ』
ボソッとそう呟くと辺り一面が漆黒の世界。
苺を尾行していた住田が見たものは…何よりも恐ろしい彼女の姿。
そう…彼女は人間界で呼ばれる『悪魔』だったのだ。

その事実を知ると、微かだが恐怖心を増す住田自身。
でも…ミルモの世界…妖精界が滅ぼされるなんで嫌だ…
胸の中でそう願うと自然と恐怖心も無くなる。
そして住田はそんな本性を現した彼女の元へと歩き出す。

住田『森野さん…だよね?こんな所で何をしているんだい?』
まず住田は軽い話から持っていこうと、気軽に声をかけてみることにした。
しかし…もうそんな彼女の瞳には…善意など存在していない。

苺『…誰だ、貴様…我に何用だ。邪魔をするというのなら…容赦しないぞ』
冷たく言い放った言葉には変な威圧感と冷たさを感じた。
だが、ここで怖気づいてはいけない。立ち向かわないといけない。
一大決心のもと、住田も負けじと言い放った。

住田『君は妖精界を滅ぼそうとしてるんだって?…悪いけど、それはさせないよ!』と。
苺も意外な住田の態度に少し驚いている。

苺『威勢のある男だな。…だが、容赦はしないと言ったハズだ』
そう言うと、住田の目の前に急に手をかざした。
黒い光と共に激痛が住田の体に走った。どうやら攻撃を仕掛けたらしい。
ニヤ、と不適な笑みを浮かべている苺。

何故かやられた悔しさはない。…偽ってる気がするから。
あの少女の行動は…少女自身のものじゃない気がするから…。

住田『森野さん……君は…そんな子なんかじゃ…』
そう言い掛けた瞬間、目の前にとある妖精が現れた。

アクミ『やぁ、苺。相変わらず荒い手のやりようだね。流石はアタイの娘だよ』
そうやって登場したのがアクミだった。

住田『アクミの…娘…?もしかして森野さんは…』
アクミが住田の言葉を遮った。

アクミ『その子はアタイの一人娘さ。…要するに、悪魔の子だよ』
住田に突きつけられた言葉は何よりも重かった。
純粋な人間の少女かと思いきや…やはり楓が見たものは悪魔の羽根であって
…悪魔の子供だったなんて事実があった。

住田『う…嘘だよね!?森野さんが悪魔だなんて!!…嘘だと言って!』
住田の言葉は虚しく響き渡った。苺自身にもアクミにも届かないその言葉。

アクミ『何を言ってるんだい。さぁ苺、さっさとやっちまいな!』
その一声に苺は頷き、住田に手を出そうとした…その時だった。

ミルモ『なーにやってんだよ?こんな所で』
そう、ミルモがやってきたのだ。あともう少しで住田は殺される所だった。
危機一髪、ミルモに助けられたのだ。心の中で感謝の住田。

アクミ『なーんだ…お前かよ』呆れ顔でそういうアクミ。
苺『母さん、第一王子暗殺計画…今ここで実行する事が出来ます。』
暗殺計画!?それをミルモを…?


予期せぬ事態に予期せぬ悪の行動、そして計画。
ミルモが危ない!続きはどうなるのだろうか。

【続く】


■ こやまる (477回/2009/04/13(Mon) 21:20:49/No1384)
http://www.murumoya.com/


湧さん、こんばんは☆
なるほど、一度はダアクを滅ぼした過去があることを前提に、再び悪が動き出したというわけですね。
これでだいぶ舞台設定が把握出来ました(^^)。
…が、ダアクの復活とアクミの再びの黒化の経緯はぜひ知りたいですね。
今後のストーリーで少しずつ明らかになっていくことを願います!

やはりというか、苺が楓の学校に転入して、楓たちにどんどん近づいていきますね。
ダアク亡き今、あのときのような危機は再び訪れないだろうという考えがどこかにあるのかミルモも楓もまだそれほど慌ててはいないようですが、それも苺の正体を知るまでのお話ですね。
しかも第一王子暗殺計画とは…今回のアクミも今回はかなり本気ですな。
悪のパワーは子孫に引き継がれると何倍にも増大するのはお約束ですので、いきなりピンチに立たされたミルモがかなり心配です。

>実を言いますと、単行本を読んで勉強しました。
調べることは最も基本的かつ重要なことですからね。
その成果が今回の住田くんの行動によく表れていると思います。
特に苺への「何をしているんだい?」という優しい話かけ方がまさに住田くん!
…しかし脇役という持ち前の設定から見事にやられ役を演じることになってしまいましたが、この勇気ある行動が苺やアクミにとっての誤算に少しでもなればいいなと思います…やっぱりならないかな?(^◇^;)

それにしても苺たちの目的が妖精界を滅ぼすこととなると、ミルモ以外にもいろんな妖精に攻撃の手がいきそうな予感がします。
小さなムルモやパピィがとっても心配です。。

それでは次回も楽しみにお待ちしていますね!
では!




1386/ ミルモでポン!〜8人の時の妖精〜 lateral biography story 01
□投稿者/ ひなた -1回-(2009/04/14(Tue) 21:55:50)

こんばんは、お久しぶりです。
もうほとんど忘れられているであろうひなたです。
高校生活が始まりかなり大変な毎日ではありますが、小説に挑戦してみようと思います。
スピードは遅めですが、少しでも読んでいただけると嬉しいです。

この小説は「8人の時の妖精」を元にストーリー等をアレンジした物です。
ベルルが主人公の、時の妖精メインの話となっています。
時の妖精たちにはいくつかの架空設定や性格を追加している為に、皆さんの時の妖精たちの各キャラクターのイメージとはかなり異なる事があるのでご注意ください。



ミルモでポン!〜8人の時の妖精〜 lateral biography story 01




時は、12月。

今日も、無愛想な空が地上を見つめ、冷たい風が吹き、雪が舞う。
妖精たちは今日も平和な日々を過ごしていた。

ここはミルモの里。
のどかに午後の時間が過ぎていく。
午後のミルモの里は、人通りが少ない。
子供たちは妖精学校で勉強、大人たちは休憩を終え仕事を再開しているからだ。
城の前では、どんな時間であろうと門番が城の前を厳重に監視する。
妖精界を動かす高い権力を持つ者たちを守るために。
そして、世界を守るために。

「・・・あれ、見かけない妖精だな」

城の扉の前で監視をする門番が、ある事に気づく。
見かけない妖精がまるで何かを探しているかのようにウロウロしているからだ。
不審者かもしれない・・・そう思った門番は、その妖精の所へ行き、声をかけた。

「あのー、何かを探しているのでしょうか」
「・・・・・」

妖精は無言のままだった。
門番は「ま、いいか」と思い城の方へと戻っていく。

・・・その時だった!

「-----でポンっ!!」

「な、なんだっ・・・・・・・」

妖精は突然大きな声で魔法を唱える。
門番はふと妖精の方を見ようとすると、突然動きが止まる。
門番だけでなく、風も、雲の動きも、空を飛ぶペット妖精も、世界中の妖精たちも何もかもが。

「よし、今のうちに”アレ”を盗むぞっ!」

妖精は城の中に入る。運が良かったのか悪かったのか、城にはカギがかかっていなかった。
そして地下の倉庫へと行き、一つの箱をこじ開けた。

「・・・これで、これで僕の願いが叶うんだ・・・!」

箱に入っていた時計---「妖精時計」を取り出し、妖精は目を輝かしてそれを見つめる・・・

「妖精時計」を盗んだ妖精は、自らの魔法で時間を止め、「妖精時計」を盗み取った。
時間に関係する魔法を使うのはかなり難しく、
普通の妖精では絶対に出来ない事である・・・。
たとえ時を止める事が出来ても大抵は自分も止まってしまうのが普通だが、その妖精は動けるのだ。
妖精は、一体何者なのだろうか---?







・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・。



「・・・・・ね、ねえ・・・」

「ん、なーに?」

「・・・あ、貴方は・・・!ま、また来て・・・。来ないでくださいって口が腐るほど言ったのにっ!」


「別に目的ってものはないわ。恋人に、僕の美しい顔を見せてあげたくてね・・・
いつもの事よ、いつもの事。」
「・・・・・・・・。」

ここは、ミルモの里から遠く離れたベルルの塔(の、リビング)。
時間研究員が解散してからも、ミライは習慣のように塔の主、ベルルに会い・・・
・・・いや、付きまとっている。こうやって塔の中に入るのもいつもの事。

時の妖精は「時の魔法を操るスペシャリスト」、時を止められても彼らの動きが止まる事はないのだ。
・・・だが、2人は時が止まった事には全く気付いていない。

「もう・・・、何回目になると思っているんですか。塔に不法侵入するの・・・」

この塔は鍵代わりの強力なバリアにより厳重に管理されているため、許可を取らず中に入るのはほぼ不可能である。
・・・のだが、ミライは何故かバリアを破る事ができ、まるであたり前のように不法侵入しているのだ。
何故入る事ができるのか、ミライは「愛の力さ・・・」などと言っているが・・・。

「・・・回数を重ねるたびに、君は僕を愛してくれるからね。
これからも何回でも”愛の力”で不法侵入するよ。ふふ・・・」
「ふ、ふざけないでください!私は何回も、口が裂けるほどナルシストは嫌いって言ったのに、どうして分からないんでですか!」

ベルルはやけに怒っているご様子。
それを見ているミライはニヤニヤと笑っている。そして・・・

「はいはい、ツンデレツンデレ。もっと素直になりなよ。
・・・僕と君はお互いの家に不法侵入できるほどの深い仲なのだからさ」
「-----------っ!私はツンデレじゃない、純粋にナルシストが嫌いなの!」
「やーい、ツンデレツンデレー」
「だーかーらー、私はまじめに・・っ、もうやだ・・・」

・・・そんな会話は日常的な事である。
ミルモとヤシチの対決のように、毎日やってて飽きないのだろうか・・・?





「あれ。・・・あの時計、止まってるわよ?」

ミライは近くの壁時計の針が止まっている事に気づいた。

「時計?電池なら昨日入れたんだけど・・・別の新しい電池を入れてみますね」

そしてベルルは新しい電池を取り出し、時計に取り付ける。

「よし、これで動く・・・

・・・

・・・・・・


あれ?」


時計の電池を入れ替えたのはいいが、時計は全く動かない。
・・・いや、時計はカタカタと音はしているので壊れてはいないようだ。
しかし針は2時15分を刺したまま止まっている。
この時計は電波時計なので正しい時間に針が動いてくれるはずなのだが・・・



「動かない・・・どうして・・・?」

「あら、僕の腕時計も止まってるわ。」

ミライの腕時計も止まっていた。針はやはり2時15分を指している。


「まさか、ね・・・。」

ベルルは、凄く嫌な予感がした。
偶然、2つの時計が全く同じ時間で止まるのはありえない事は決してないが、
ありえる可能性は極めて少ないだろう。
もし他の時計も2時15分で止まっていたら・・・
しかも、窓を全開しているにも関わらず、何も音がしない。
話声も、足音も、虫や鳥の鳴き声も、風の音も、木が揺れる音も・・・
まるで世界から音が消えたかのように・・・


「・・・あの、ミライ・・・テレビでも見る?」
「んー?そーね、暇だし見るわ」

自分の不安を消すために、見たくもないテレビの電源を付ける。



「・・・・・・・・え!?」



2人はテレビのスクリーンを見た瞬間、唖然とした。

そこに映っていたのは元時間研究員・時の妖精のチックの姿。
何か企んでいるような微笑みで、とても不気味だ。

そしてチックは小さく口を開いて何かを言い始めた。


「時の妖精諸君・・・お久しぶり。
僕は「ある目的」のために妖精時計を盗み、世界の時を止めた・・・
僕の目的に邪魔する者はたとえかつての仲間であっても絶対に許さない・・・
妖精時計を返して欲しければ、僕の命令に従うんだ・・・
ふん、どうせ僕の命」

・・・まさかの嫌な予感が本当に的中した事にショックを受けたベルルは途中でテレビを消す。
「これは絶対夢に違いない」と必至に願うが残念ながらそれは現実。
かつての仲間であったチックが、まさかそんな悪に手を染めるなんて・・・。
誰よりも仲間を想う彼女だからこそ、ショックはかなり大きいものだ。




「あー、超めんどくさい事になったわねえ・・・」


■ こやまる (479回/2009/04/14(Tue) 22:39:42/No1388)
http://www.murumoya.com/


ひなたさん、こんばんは☆
これはまたお久しぶりです!
ひなたさんももう高校生とは…時の流れの速さを感じます。

そして小説の投稿もありがとうございます。
連載はゆっくりでも全然構いませんので、ぜひじっくり考えて完結へ向けてがんばってくださいね。
継続は力なり…でございます(^^)。

さてストーリーは、アニメ版の時の妖精ストーリーのアナザーストーリーになるのでしょーか?
ある目的のために、アニメ版よりも魔法の修行を積んだチックが行動に出る…。
盗みの犯人は当初は別のオリフェかと思っていましたが、アニメ同様チックとなるとその目的はコヨミに向けたものなのか、それとも別の目的のためなのか、すごく気になりますね。

後半はベルルとミライの駆け引きが…。
ミライのせいで不機嫌なベルルがかわいいです。
こんなにベルルを怒らせて、ミライはいったい何を考えているのでしょう?(^^;
まぁミライはもともとそういう性格ではあるんですが、チック同様何かの目的がありそうでこちらも気になります。

時が止まった様子と、チックの挑戦状へと向かっていくストーリー展開が見事ですね。
忙しい上にまた悩みの種が増えたベルル、彼女の受難の続きが楽しみです。
それではまた次回もよろしくお願いします〜。
では!




1399/ オリフェ紹介
□投稿者/ ゆり -21回-(2009/04/25(Sat) 07:54:23)

名前。ミクル

楽器。今のところ不明。

好物。今のところ不明。

性格。引っ込み思案。

忍者の素質。そこそこ。ネズミと同等くらい




■ ゆり (22回/2009/04/25(Sat) 16:58:50/No1400)

すみませ〜ん・・・ゆりで〜す・・・
このオリフェ紹介かいてるとき忙しかったんです〜!!
なので許してくださ〜い泣


■ こやまる (485回/2009/04/29(Wed) 00:13:34/No1407)
http://www.murumoya.com/


ゆりさん、こんばんは☆
お絵描きありがとうございます(^^)。
ゆりさんの小説に登場しているミクルですね。
絵のミクルはぼ〜っとしていますが、小説のミクルは涙を流してばかりで頼りないところがありますが、実は忍術はネズミと同じくらいと言う、結構な実力の持ち主だったんですね。
今後のヤシチとの絡みもまた楽しみです。

記事の文章はオリフェの特徴だけで終わらせず、皆さんのカキコのようにもっといろんなメッセージがあるといいですね。
ゆりさんも一緒に掲示板を楽しく盛り上げていきましょう!
では!




1409/ 次の小説は恋愛モノです
□投稿者/ 浅見 -15回-(2009/04/29(Wed) 21:31:14)

みなさんこんばんは。

タイトル通り現在次の小説のストーリーを思案
しています。現在、連載中の小説があるのでいつごろ
から始まるかは分かりませんが・・・・。
ちょこっとだけ設定を公開したと思います。

<登場人物>
〜一宮ミルモ〜
大守恵那学園に通う高校2年生。ムルモの兄で性格はかなりわがままでへそ曲がりな上にかなりめんどくさがり。勉強の方は割と出来る方で、成績もいつも上位の方に入ってる。
だが、たまに授業中に居眠りをしてしまい先生に怒られることもしばしばある。
運動神経はヤシチには僅かに劣っている。
〜一宮ムルモ〜
大守恵那学園に通う高校1年生。ミルモの弟で性格は、かなり腹黒い。だがその性格を知るものは、ミルモ以外は居ない。ムルモのブリっこは男女問わず良く受けるが
ミルモだけには通用しない。ミルモの事をあしらう時もあるが実は、兄想いで甘
えん坊な所もある。勉強と運動神経は、そこそこ良い。
〜岡崎リルム〜
大守恵那学園に通う高校2年生。ミルモとムルモの幼なじみで家も隣同士。
誰にでも優しく、困っている人を放っておけない性格。勉強は、ミルモと同じくらい
出来て、運動神経もそこそこ良い。料理は、かなり下手で、見た目は良いがいつも変な
味付けになっている。他の女の子と比べてかなり腕力が強い。クラスで委員長を
している。ミルモに想いを寄せている。
〜白川ヤシチ〜
大守恵那学園に通う高校2年生。かなり人情深い性格。スケベな所もありスカートの中を覗こうと密かに階段下に居たりわざと間を空けて階段を上ったりしている。ミルモを
ライバル視していて、事あるごとに勝負を挑んでいるがいつも負けている。
勉強は苦手で成績も下の方だか、運動神経だけは飛びぬけて良い。
〜川辺パンタ〜
大守恵那学園に通う高校1年生。底抜けに明るく、かなり前向きな性格で、ショック
な事があっても立ち直りが早い。活発的で外で体を動かしている時が多い。持ち
前の明るさでクラスのムードメイカーの役割を果たしている。
勉強と運動神経は、そこそこ良い。
〜一宮パピィ〜
GW明けに大守恵那学園に転校してきた高校1年生。あまり素直になれない性格で
ツンツンした態度を取ってしまうときがある。男女問わず気軽に話す事が
出来、少し負け嫌いな所もある。
勉強と運動神経は、そこそこ良い。
<その他>
〜大守恵那学園〜
ミルモ達が通う中高一貫の学校。自然が豊かで数種類の動物も飼っている。
普通教科がメインだが豊かな自然を生かし農業や自然に
関する学習にも力を入れている。

まだ、検討の段階なので決定版ではないですけどね;;
まずは登場人物から決めていこうかと思っています。

でわ♪


■ こやまる (489回/2009/05/07(Thu) 11:23:46/No1419)
http://www.murumoya.com/


浅見さん、こんにちは☆

次回のストーリー検討ですね。
小説は思いついたときに一気に書くのもありですので、連載中の方を休止して新たに取り組むのもありだと思いますよ。
(でもできれば最後まで書ききって欲しいです^^)

さてその新しいストーリーは、学園ものですね!
今回は登場人物の紹介と設定の説明ですが、公式な設定に加えて学園向けの独自な設定も加わっていて面白いです。
中でもヤシチの行動の説明が具体的すぎて思わず笑っちゃいました。
そして気になるのが、パピィがミルムル兄弟と同じ苗字”一宮”であること。。
これには何か事情があるのか、それとも記述ミスなのか…?(^^;

また大守恵那学園の「恵那」とは、浅見さんの近所でもある岐阜県恵那市をモチーフとしているのでしょうか?
恵那といえば中央線から見える恵那峡がすばらしい景色ですね。

それではお互いミルモ創作活動をがんばっていきましょう!
では!


■ 夏田みかん (79回/2009/05/07(Thu) 18:38:15/No1420)

こんにちは(^^)夏田です♪

すっごい楽しみですwww
ミルポンの学園モノ・・・・
私もやりたい&みたいという気持ちで、
「学園パピィ」という浅見さんとは逆の
擬人化無しの学園小説を描いていますw

そんな私と違い、恋愛を中心という本格的な学園モノに
楽しみ感がっ・・・////
ムルパピが気になる・・・・・wwww
見るのが楽しみな小説が増えました!!
頑張って下さいw
では☆




1138/ 愛読心。
□投稿者/ 夏田みかん -26回-(2009/01/22(Thu) 13:43:10)

こんにちは(^^)夏田です♪

早速、新作の一話完結小説用のスレをたてました♪
今回の読み切り小説は、ヤシヤマカップル中心の
内容で進んでいきますwなので、オリフェも忍者です(^^)
とりあえず・・・・・
オリフェ紹介・・・・
名前:ティト
性別:女
歳:は、おそらくネズミやヤシチより上。
特技;愛読心(読心術の事。)
眼帯の下は・・・小説でネ♪(ぇ)
愛をしらない孤独な妖精忍者。複雑な経緯で故郷を失った。

ネズミが出てきますよ♪(ぇ)
小説は書ける時間が出来たらやります!では☆


■ こやまる (386回/2009/01/29(Thu) 23:32:04/No1149)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、こんばんは☆
ムルパピ完結の興奮も冷めやらぬ中で早くも新作!!
しかもムルパピと並んで私の大好きなヤシヤマカップルということで、とても楽しみです。
奥手なヤシチがヤマネにどんな態度を取るのだろう?

さてそんなヤシヤマカップルに割って入ってくる(?)オリフェさんですね。
見た目的に忍術の腕前は凄そうですが、ヤシチとヤマネにとってどんな存在なのか気になります。
愛読心の特技がヤシヤマカップルに何か影響を与えそうですが、まさかティトがヤマネのライバルになるなんてことは・・・!?

それでは掲載を楽しみお待ちしております!
では!


■ 夏田みかん (28回/2009/02/12(Thu) 15:11:46/No1176)

こんにちは(^^)夏田です♪

早速・・・・

プロローグ「愛を喰らう眼」

ー何故 私はこんなものを覚えたのでしょうか?

思い出せません。思い出したくありません。思い出しては
いけません。
ーどうして私は一人なのですか?
世界が冷たいから妖精も冷たい・・・だからですか?
こんなもののせいで私は孤独に生きています。
どうしようもありません。何故ですか?何故私なのですか?
分からない。分からない。分からない。・・・・

 「   愛読心   」
ここは日高安純の家。いつもの様にパートナーのヤシチは
コキ使われ、部屋の掃除にいそしんでいた。
ヤシチ「拙者はいつまでこんな事をやらされるんだ・・・?」
ついつい悪態をつくヤシチだった。すると突然窓の方から
聞き覚えのある声が入ってきた。
ネズミ「相変わらずでござるなァ〜・・・」
ヤシチ「!ネズミ?・・・何しに来たのだ?」すぐに返事を返すヤシチ。
ネズミ「旅先で面白い妖精に会ったでござる。その様子じゃ
ミルモなんて全く倒せていないのでござろう?」
ヤシチ「うっうるさい!お主には関係ないだろう!そんな事を
言いにきたのか!?」
ネズミ「お前のマヌケ話をしてやったら、えらく気に入った
そうでござるよ。」
ヤシチ「・・・?誰なのだそいつは。」
ネズミ「ティト・・・もういいでござるよ。」
すると天井から1人のくのいちが降ってきた。
ティト「初めまして。私はティトだ。」
ネズミ(しかし・・・天井に隠れていたとは、気配すら感じなかった・・・)
ヤシチ「・・・!!くのいち?」不服そうな顔のヤシチ。するとサスケと
ハンゾーが妖精界から遊びに来た。
サスケ・ハンゾー「アニキ〜・・・とあれ?ネズミさんだぜ(なのら〜)」
ティト「お前がヤシチか・・・なるほど。助っ人・・・というかどうかは
知らんがお前にいい術を伝授させてやろうと思ってな・・・」
ヤシチ「術・・?」
ティト「・・・読心眼・・・通称’愛読心’だ。」
サスケ「取り込み中だぜ?」
ハンゾー「みたいなのら〜・・・?あそこに見た事ない妖精がいるのら!」
サスケ「なんだぜ?」
ヤシチ「どっ・・・・読心眼だと!?そんなものがあるのか!?」
ヤシチの目はさっきと違い、期待で輝いていた。
するとティトは片方の目に付けられている眼帯をはずした。
ヤシチ「・・・・!!!!!!」ヤシチは驚愕の表情でティトの目を
見ていた。そう、ティトの眼帯の下の目に文字。漆黒の黒い目に
深紅の色でハッキリと「愛」一文字が刻み込まれていた。
ティト「私の読心眼だ。」静かにそう言った。ヤシチが真顔になる。
ヤシチ「その術、伝授させて貰えるのか!?」
ティト「あぁ。どうする?」ヤシチは即答した。
ヤシチ「頼む!」
ティト「それじゃあ儀式を始める。」
ー*********************−

数時間後ーー・・・ヤシチはゆっくりと目を開けた。特に変わった感じは
ない。・・・しかし次の瞬間目に映った者の心の中がヤシチの
頭の中へ流れ込んできた。
サスケ「あっアニキ?!」ハンゾー「大丈夫なのら!?」
ヤシチは2人の顔を見た。2人は自分の事を心配してくれている
らしい。心の声が入ってきた。
ヤシチ「すごい・・・すごいぞ・・この術!!」
ティト「気に入ったかぃ?」
ヤシチ「あぁ!最高だ!これだったらミルモが倒せるかもしれんぞ!」
サスケ「ほんとーか!?ヤシチの兄貴!」
ハンゾー「やったのら〜!」
ヤシチ「よ〜し!早速ミルモに決闘を申し込むぞ!ついてこい、サスケ
ハンゾー!」
サスケ・ハンゾー「合点承知!(だぜ)(なのら)」
ティト「・・・・」
そのグットタイミングでヤマネが来た。
ヤマネ「ヤシチ兄さま〜〜!」
ヤシチ「ヤマネではないか!」
ヤマネ「どうなさったのでございますか?」
ヤシチ「新術を覚えたのだ!」
ヤシチはふと気づいた。読心眼でヤマネを見ているのに
心の声が入ってこない・・・。
ヤシチはその事を気に留めず、深く考えなかった・・・・


ミルモ「またやられに来たのか・・・こりねぇヤツだなぁ・・」
ミルモは呆れた様な顔でヤシチに行った。
ヤシチ「減らず口もここまでだ!覚悟しろ!」
ミルモ「しょーがねーな・・・かかってこいよ」
ヤシチ「ヤシチでポン!」
魔法で鉛筆を操り、ミルモに投げた。
次の瞬間ミルモの次の行動が読めた。
ミルモは鉛筆を避け、
ミルモ「こっちも行くぞ!ミルモで・・・」
ヤシチ「ヤシチでポン!」
ヤシチが先に魔法を使った。本棚に魔法でカギをかけた。
ミルモ「なっ何!?」
ヤシチ「ミルモ!お前の行動は拙者に筒抜けだ!勝負あったな!」
ミルモ「くっそーッケツアターック!!!」
ヤシチはまるで知っていたかのように素早く避けてとっさに
ミルモと距離をとり、手裏剣を・・・・投げた!
ミルモ「しまった!・・ギャーーーッ」
ヤシチ「はーっはっはっはっ!」
ミルモ「何でおれの攻撃が読めるんだよ!」
するとヤシチは髪に毛で隠れていた読心眼(片目)をミルモに
見せた。・・そう、ヤシチの目はティトと同じ赤字で目の中に
「愛」一文字が刻まれている・・・。
ミルモ「!!?」
ヤシチ「拙者は読心術を得たのだ!これで拙者は敵なしだ!」
ミルモ「反則じゃねーか!」
ヤシチ「これも妖精忍者の術だ!反則ではない!」
ミルモ「今日はここまでにしてやるぜ・・・覚えてろよヤシチ!」
ヤシチ「いつでも来い!はーっはっはっはっ!」
サスケ「わぁ〜すごいぜ!」
ハンゾー「ミルモを倒しちゃったのら〜!」
ヤマネ「さすがヤシチ兄さま!見事でございます!」
ヤシチ「っ・・・」
ヤマネ「ヤシチ兄さま!?」
ヤシチ「少し休む・・・眼を使い過ぎたようだ・・」
サスケ・ハンゾー「アニキ〜!」

___________・・・
ヤシチは目が覚め、勢いよく起き上った。誰もいない安純の部屋・・・
ヤシチはボヤボヤしながら、辺りを見渡した。
すると窓際に妖精が1人座っていた。
外を眺めている、スカイブルーの波のような髪の毛の
くのいちは、深い闇のような黒い眼帯からヤシチの方へと
視線を向けた。
ティト「目覚めたか」
ヤシチ「ティトではないか!拙者は一体・・・」
ティト「お前に大事な事を言い忘れた・・・。」
ヤシチ「何だ?」
ティト「その読心眼を使い続ければお前の目はもう二度と
光を見る事が出来なくなる。・・・簡単に言おう。お前の片目は
失明する。」
その言葉を聞いた瞬間、ヤシチは絶句した。
ヤシチ「なっ・・・なんだって!?」
ティト「その眼を外す方法はあるが、今日中にやらなければ
その方法は効かなくなって、一生失明した読心眼の目と一緒だ。
・・・が、安心しろ。術に損傷はない。今まで通りに人の心が
読める。・・・だが・・・」それだけ言うと口を止めてしまった。
ヤシチ「術に異常がないのなら、わざわざ取ってしまう必要は
なかろう!」特になにも考えずそう答えた。
安純「ヤ〜シ〜チ〜!!」
ヤシチ「ひっ!!」
安純「掃除してないじゃないの〜ッ!!」
ヤシチ「や・・・やったではないか!良く見ろ!片ずいているぞ!!」
安純「サスケとハンゾーがやってくれたって聞いたわ!」
ヤシチ「確かにあの2人もやったが!拙者も・・・」
安純「問答無用!」
安純がヤシチを捕まえようとしてとっさにかわした。
ヤシチ(そうだ!拙者は今読心眼の使い手なのだ!
今の拙者に敵などいない!!)
すると、別の声が流れ込んできた。
『あ〜ぁ・・・アニキまたやられてるぜ・・』
『2人ともこりないのら〜』
ヤシチ「!・・・お・・・お前らなァ!3人でやった証人だろう!
拙者の潔白を説明してくれ!!」
サスケ「でもアニキ・・」
ハンゾー「途中でミルモを倒しに行ったからほとんどやってないのら〜」
ヤシチ「そっそうだ!拙者今日ミルモに初勝利したのだ!」
安純「そんな事知るかーーーーッ!!!」
ヤシチ「ギャアーーーーッ;;」
ー***********−

ヤシチ「はぁ・・・人の心が読めるというのもあまり良いものばかりでは
ないな・・・・」
ティト(今日中にやらなければお前の目は・・・)

    失   明   す   る  
ヤシチ「!!・・・何を考えているのだ!この眼さえあれば
ミルモを負かすことができるんだぞ・・・!?・・・」
ヤシチは戸惑っていた。そして・・・

一旦切りますw


■ こやまる (400回/2009/02/14(Sat) 14:09:50/No1184)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、こんにちは☆
新作ストーリーをお待ちしておりました。
今回は妖精忍者の世界を舞台に、オリフェや読心術と言ったオリジナル要素も含まれていてとても興味深いですね。

いつもの光景に突如現れたティト(とネズミ^^;)、そして初めて会ったばかりのヤシチにいきなり読心眼を授けるという…。
何の疑問もなく「頼む!」と言うところがヤシチクオリティですが、誰がどう見ても何か裏がありますね。
読心術を会得していないネズミはこの時点で何か気付いていたのでしょうか?

言葉を使わずに相手の心が読めるということは新たなコミュニケーションという素晴らしさを持つ反面、見たくない裏側の部分まで見えてしまう欠点もありますが、こと素直なサスケとハンゾーを前にしては欠点の部分は見えてこないですね(笑)。
ムルモやパピィだったらものすごい裏の声がヤシチに届いていたはず。
それにしてもヤマネの心の声が入ってこないのは不思議ですね。
何か理由がありそうで、ここにヤシヤマカップルの何かが含まれていそうでもあります(^^)。
…ここはまだあまり触れてはいけない部分かな?(^^;

後になって聞かされた重大な副作用に悩まされるヤシチ、片目の視力と読心術を天秤にかけていますが、視力の方が大切だということに早く気がついて欲しい!
悩むヤシチにヤマネも何か言ってあげて欲しいなぁ。

続きがとっても気になりますので、またよろしくお願いしますね。
では!


■ 夏田みかん (29回/2009/02/20(Fri) 16:43:34/No1195)

こんにちは(^^)夏田です♪
続きですー・・・・


ティト「お前か・・・ヤシチ。何の御用だぃ?」
ティトはいつもと変わらない口調で言った。
ヤシチ「拙者は、術に頼らないで自分の手でミルモを倒したい!
だからもうこの眼は・・・必要ない」
ティト「それだけかぃ?」
ヤシチは首を横に振った。
ヤシチ「人の心が普通に読めるというのはあまり良いこと
ばかりではない・・・心が読めてしまっては先に進む楽しみ
がなくなってしまうからな・・」
ティトは優雅に、悪く言えば気障にほほ笑んだ。
ヤシチ「知っているんだろう?この眼を外す方法・・」
ティト「あぁ・・・・方法はただ一つ。いたって単純それでいて
難しい。」
ヤシチ「・・・?」
ティト「愛読心は、’愛情’という感情を持ったすべての生き物
共通で心を読むことが出来る術。この術が愛情を読むのには、代償
が必要になる。その代償は力を使うためのエネルギーだ。この眼は
単に心が読めるだけではない。同時に眼にエネルギーをやらなければ
ならない。・・・・そのエネルギー源が眼を使っている使い手から得る
’愛’だ。」
ヤシチ「どういうことだ?」
ティト「お前の周りにあり、日常的に存在している他人からのお前への
愛情を全て吸いつくし、自分の眼のエネルギーになるんだ。
人の心が読めるようなすごい術なんだ。タダじゃあない。
そのエネルギーによって吸うときの力に耐えきれない場合、目は
即刻失明する。」
ヤシチ「それでお主は失明するぞと忠告したのか・・・」
テイト「眼を外さなければ吸った分の’愛情’は返ってこない。
お前と親しくしてくれた者からの絆は消え去り無くなる」
ヤシチ「・・・!!!じゃあ、どうすればこの眼を取れるのだ!?」
ティト「眼が吸いきれないほどの愛情を受けること・・・」
ヤシチ「?」
ティト「簡単にいってしまうと、10個しか入らない箱に20個は
入らないだろう。1リットルしか入らないボトルに2リットルは入らない
・・・それと同じ原理だ。お前がどれだけ周りから愛されているかが
試される。今夜が読心眼の山場だ。今日中だぞ。失敗すれば、
お前の目は返ってこない・・」
ヤシチ「あぁ!必ず成功してみせる!必ず!!」
ヤシチはティトの前を立ち去った。
ティト「眼だけではない・・・絆すらも返ってこなくなる・・・」

ヤシチは安純の部屋に戻った。
するといきなり冷たい視線を感じた。
ヤシチ「なっ・・・なんなのだ・・・?」
安純「ヤシチ!あんたよくのこのこと戻ってこれたわね!
トイレ流し1000回!!!雑用全部あんたがやんのよ!」
(役立たず妖精!!)
サスケ「がんばれだぜアニキ」
ハンゾー「ボクらには関係ないのら〜〜」
ヤシチ「ぐっ・・・・;」
ヤシチは苦笑いでサスケとハンゾーに言った。
ヤシチ「今日は拙者が一人でやるから、お前たちは明日に向けて
休んでいるんだぞ!」
サスケ・ハンゾー「だぜ〜・なのら〜」(最初からそのつもりなのら〜w)
いつもと同じ光景だが、眼で心が見えてしまうヤシチにとって
笑顔とは裏腹に多少落ち込んでいた。
ヤシチが掃除を始め、床をやっていると紙くずの山を発見した。
ヤシチ「!!・・・こっこれは・・・!?」パンティーメモの残骸であった。
変態チックなゴミが散乱していた。
サスケ「安純が破いたんだぜ」
ハンゾー「気色悪いものウチに置くなっ!・・・て」
ヤシチ「想像はしていたが・・かなりショックだ・・」
ヤシチは白目向いて絶句していた。
ヤシチ「の・・・のりきるのだ!」しかし・・・
ベットの下にあるお菓子の空箱を発見したヤシチ。それがなんなのか
すぐさまわかった。
ヤシチ「せ・・・拙者のヘソクリかりんとう!?」
全部カラ。誰かに食べられていた。
サスケ「お腹が空いてたもんだから・・」
ハンゾー「食べたのら〜♪」
(どうせいつまで経っても食べないし・・・)
等々ヤシチは反逆した。
ヤシチ「貴様ら、このかりんとうを大切にしていたの
知ってたであろう!?何で食べた!!!・・・パンティーメモも・・
お前らが何故止めない!?」
サスケ「かりんとうはとっといたらそのうち腐っちゃうぜ」
ハンゾー「ボク達に安純を止めろなんて無理なのら・・・」
ヤシチ「くっ・・・」
最もな意見だが、この2人からヤシチを想いやる気持ちなんて
どこにもなかった。。眼に情を吸われているらしい。
耐えきれなくなったヤシチは遂に
ヤシチ「拙者はまたここを出ていく!二度と顔なぞみんからな!」
雨の中、ヤシチは飛び去って行った。
ヤシチ「拙者が何をした!」急な孤独感に見舞われるヤシチ。
少しずつ眼は、ヤシチを不幸へと誘う。
「ヤシチ兄さま・・?」
ヤシチは驚いて振り返った。そこにはヤマネが。
ヤシチ「ヤマネか・・・」しかしはっとした。
眼がある以上、ヤマネから親切なんて受けられるわけない・・・
ヤマネ「こんな大雨で傘も持たずになにを・・・」
ヤシチ「うるさいっ!何が言いたい!?何をしようと
拙者の勝手だ!もう何でもいい!!!」
ヤマネ「風邪をひかれては元も子もないでございます!
・・・何があったか知りませんが、今の兄さまは・・・
キライでございます!!」
ヤシチ「なんだと〜・・・!?拙者は・・・、、っ!?」
急な目の痛み・・・・ヤシチはとっさにさとった。
拙者の目は・・・失明するのか・・・・
ひどい大雨の中、ヤシチは倒れた・・・。

ーー・・・・
ヤシチ「こ・・・ここは・・・?」気がついた。
ヤマネ「兄さま!!」
ヤシチ「何故拙者・・・?」
ヤシチは起き上がり、辺りを見回した。
ヤシチ「ヤマネの家か・・」はっとして、自分の隣で心配している
妖精にようやく気づいた。
ヤマネ「ヤシチ兄さま!よかった・・・御無事でございましたね!?」
ヤシチ「何故拙者を・・・」
ヤマネ「このまま起きなかったら私、どうしようかと思いました・・・」
ヤマネは涙を浮かべ、必至に伝えた。
ヤシチ「お主、拙者がキライなのだろう?!なぜっ・・」
ヤマネはその一言でムキになった。
ヤマネ「そんなの嘘でございます!!私は・・・誰よりも
ヤシチ兄さまを思ってます!だから・・・」
ヤシチ「ヤマネ・・・」読心眼で心を読んだわけではない。
それなのに、ヤマネの想いが強く伝わっていた。・・・
ヤシチの片目にはいつの間にか深紅の「愛」がなくなっていたー・・・
誰よりも自分が愛されていたことを知り、ヤシチはそれに応える為に
今まで以上にヤマネを想うようになった・・・

サスケ「なんだかんだ言ってアニキに悪いことをしちゃったぜ・・」
ハンゾー「アニキ出て行っちゃったのら・・・・」
サスケ「これからどうすればいいんだぜハンゾ〜〜!」
ハンゾー「わかんないのらうあ〜ん!」
ヤシチ「帰ったぞ!!」
サスケ・ハンゾー「アニキ〜!」
ヤシチ「わるかったな、サスケハンゾー、また拙者に付いてきてくれるか?」
サスケ・ハンゾー「合点承知!(だぜ)(なのら)」

ヤシチ「ティト!!」ヤシチにそのくのいちが気づいた。
ティト「・・・愛とは尊き物なり・・・」
返事になってないが、そう答えた。
ヤシチは少し気がひけたが、思い切って言った。
ヤシチ「何故、お主は眼を外さないのだ・・?」
ティトはそれを聞き、少し悲しげな表情で言った。
ティト「外さなかったのではない・・・外せないのだ。」
ヤシチは下を向いた。それ以上聞こうとは思わなかった・・
ヤシチ「そうか。・・・これからどこに行くのだ?」
ティト「また放浪の旅だ・・・また会おう!」
ヤシチ「あぁ!」そう言って、蒼青のくのいちは去って行った。

ネズミ「拙者も旅に戻るでござるよ。」
ティト「お前も正直に言えばいいだろうよ?」
ネズミ「・・・・ガラじゃないでござる」
ティト「妹思いのエリート忍者ね・・・だが、これで一歩進展したが
ゴールにはまだ遠いよ。どうやらお前のいとこはかなりの鈍感らしい。
心は優しいのだがな。」
ネズミ「これからのヤマネ次第でござる。・・・ヤマネの泣く顔も
見たくないでござるが・・・それはさておきとして、なんでお前は
眼を外せないんでござるか?」
ティト「・・・私は物心ついた時から1人だった。理由は分からない。
親もいない。私は、私をケイベツする目しか見てこなかった・・・」
ネズミ「・・・!!なぜ・・・」ティトは首を振った。ティトの
闇に包まれた過去は・・・・・・後、大事件を起こすことになろうとは
・・・この時はまだ知らず・・・・・・・

愛読心・・・・おわり。
エピローグ「愛を喰らう眼・2」
怪しい人が私に尋ねました。「1人はイヤかい?」
私は頷きました。涙だらけの私はすがりました。その人は
私に術をくれると言いました。とてもとても危険な術でした。
それでも、私は、一人きりの私は・・・・・・・



■ 夏田みかん (30回/2009/02/20(Fri) 16:56:13/No1196)

こんにちは(^^)夏田です♪

愛読心終了ーーーー!
まだまだ謎に包まれた部分もありますが、
これから掲載予定の「学園パピィ」の最後に真相を明かす
つもりでございます♪ということは、ティト出てきますよw
他の小説でそのうち・・・・ww
その前に「ミルポン日和」という小説を書きたいと思いますww
この小説は、私が友達とやった交換マンガを小説化したものでございますw
なので下書きはもちろんなしですが、何せ書き込む時間すら(-_-;)
では☆


■ こやまる (405回/2009/02/24(Tue) 00:31:18/No1204)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、こんばんは☆
なるほど!後半のストーリーを読んでいろいろなもやもやが晴れました(^^)。
タダで読心術を授けたその裏には、ヤシチとヤマネをくっつけようとするティトとネズミの思いがありましたか。
それにしては失敗したときの失明というリスクが大き過ぎるような気もしますが、ヤシチとヤマネの二人ならきっと乗り越えるだろうとネズミは信じていたのでしょーか?
「失明したヤシチも見たかったのでござるが…」とも言いそうですけど。

それにしても孤独感に見舞われるヤシチがよく描けていますね。
アニメではヤシチから突き放される弟子達のシーンは何度かありましたが、その逆のパターンは無かっただけにとても新鮮です。
ヤマネからの溢れんばかりの愛を知ったヤシチの目に、ヤマネはどんな風に映ったのかな?
無言でヤマネを見つめるヤシチの表情もほんのり赤くなっているといいですね。
愛されることの大切さが感じられて、私も心が温まりました(^^)。

はてさてティトとエリート忍者・ネズミの話す先にはさらなるストーリーが待っていそうですね。
1人きりのティトにつけ込んだと思われる、術を授けたその人物の存在から「まだまだ話は終わらない」ことが感じられます。
しかしその続きのストーリーが「学園パピィ」とはまたいかに…(^^;。
パピィちゃん、どうか気をつけて!

新しい小説も楽しみにお待ちしていますね!
では!


■ ゆり (28回/2009/05/03(Sun) 15:44:20/No1418)

こんにちは!
いただき物小説コーナーでこの小説見たのですが。
・・・・怖っ。(おぞぞぞ
子分忍者の心が異様に怖い。
その分ヤマネの愛が麗しい。
いい話だったと思います!(深●イ〜)
それでは


■ 夏田みかん (80回/2009/05/07(Thu) 18:48:32/No1421)

こんにちは(^^)夏田です♪

こんにちは、ゆりさんww
ゆりさんの小説も続編があったとは
驚きですwwwwミクルのこれからの
運命に希望はあるのか・・・・?
楽しみです♪

そして私の下手くそ小説を読んで下さるとは・・・
ありがたき幸せ〜〜(^^)
サスハンには冷たい子分を演じてもらいました♪
そうでもしないと本来の「愛読心」が目立たないので・・・。
サスハンファンには悪い事をしましたね(-_-;)
ヤマネちゃんとヤシチの兄貴をもっとくっつけようとも
思ったのですが、文力不足で・・・・;;;;
ティトは今の小説で当分先ですが、登場しますw
ミクルくんと同じで周りから白い目で見られていた忍者なのですが・・・
では☆





1170/ 幼き日の記憶A
□投稿者/ ゆり -7回-(2009/02/07(Sat) 23:10:25)

あらすじ
・・・幼き日の記憶@をチェックしてね☆(手抜き)

幼き日の記憶@で出てきた登場人物

ミルモ 誰もが知ってる王子のミルモ!この小説では1度しかでてないけどな。

ネズミ ヤシチのいとこ。ヤシチいわく性格が嫌味。でも私のイメージは素直な少年。ミルモ達より年上だと思う。

ヤマネ ネズミの妹。この小説では一回しか出てないけど。

ミクル(イラストの)(オリフェ)なんか臆病。お人よし。服はもっと紫です。

次から幼き日Aスタート!!ゆり頑張りますよ!!





■ こやまる (396回/2009/02/12(Thu) 23:36:10/No1178)
http://www.murumoya.com/


ゆりさん、こんばんは☆
いよいよミクルのイラスト初公開ですね。
性別の説明がありませんでしたが、目にまつ毛が無いことより男の子なのかな?
あどけない表情がかわいいですが、持ち前の不幸体質がミクルの表情をこれからどんどん暗くしていきそう…。
笑ったミクルのストーリーもどこかで見てみたいなぁ。

それと小説連載が4回を達成しましたので、ゆりさんの小説を『いただきもの小説』コーナーに載せたいと思いますがよろしいでしょうか?(^^)
ゆりさんのお返事をお待ちしております。
それではこれからのストーリー展開にも期待していますね!
前回の回数の修正も了解です〜。
では!


■ ゆり (17回/2009/03/22(Sun) 09:08:23/No1273)

第5回

「ヤシチ〜!どこでござるか〜!?」
「ヤシチく〜ん!!」

森の中では、二人の妖精の、ひとりの妖精を探す声が響いていた。

「ネズミ君・・・探し始めてから2時間は経ってるよ・・・・」

「おかしいでござるな・・・この森はそんなに深くないし道も複雑な方じゃない筈・・・ヤシチは確かに、この森のほうへ行ったのに・・・・」

「・・・ネズミ君・・・やすまない?2時間ずっと走りっぱなしだったし・・・」

ミクルは、すでに肩を上げたり下げたりしている。

「・・・・・休むでござるか。」

二人はその辺の切り株に座った。


■ こやまる (436回/2009/03/23(Mon) 02:40:36/No1277)
http://www.murumoya.com/


ゆりさん、こんばんは☆

いなくなって数日経つヤシチを捜しに森を走り回るミクルとネズミ。
ずば抜けて能力の高くない(?)ヤシチならそんなに遠くに行っていないはずなのに、それでも見つからないとなるとヤシチの身に何かあったのかと考えてしまいますね。
それともヤシチは二人に見つからないようにこそこそ逃げ回っているのかな?

今後ミクルがどんな行動に出るのか楽しみにしていますね。
では!


■ ゆり (19回/2009/03/31(Tue) 22:42:46/No1323)

第5回続き

「あのさ・・・ネズミ君」

「・・・なんで・・・ござるか?」

ついさっきまで走り回っていただけに、息が荒い。

「何で・・・僕を疑わないの?」

「え?」

ミクルのいきなりな質問に、ネズミはきょとんとした。

「だって・・・・僕は不幸体質で・・・あの時僕の近くにいた・・・・ヤシチ君の両親を・・・巻き添えにしていたって・・・・全然おかしくないのに・・・・」

ミクルの瞳から、滴が零れ落ちる。

まるで、梅雨の日の雨のように。

「何を言っているでござるか・・・全く」

「え?」

さっきまでうつむいて泣いていたミクルが顔を上げる。

「まあ・・・・・ミクルの巻き添えになったって言う可能性が無いと言う訳ではないでござるが・・・・」

「・・・」「・・・」

沈黙。

「拙者は信じてるから・・・ミクルのせいじゃないって。」

「!」

「もう十分休んだでござろう。行くぞミクル。」

ネズミがすっくと立ち上がる。

「う、うん!」

ミクルも後について立ち上がり、また走っていった。



■ こやまる (457回/2009/04/03(Fri) 22:09:24/No1341)
http://www.murumoya.com/


ゆりさん、こんばんは☆

ヤシチが見つからなくてすっかり自信を失ってしまったミクルにとって、今回のネズミのセリフは本当に暖かいですね。
普段こういうセリフを一切言わないネズミだから、余計に暖かく感じているはずでしょう。
ネズミの方も、落ち込むミクルはミクルらしくないと思っての発言ですね。
慣れないセリフを口にして、ネズミの心拍数も急上昇してそう・・・(笑)。
二人のかけがえのない友情をセリフで表現するゆりさんはなかなかの腕前の持ち主ですね(^^)。

二人の目指す先に何が待っているのかが気になります。
それでは次回を楽しみにお待ちしていますね。
では!


■ ゆり (20回/2009/04/05(Sun) 09:01:24/No1343)

ゆり「こやまるさんコメントありがとーございます☆」
第6回

ネズミとミクルが、走り出してから1時間が過ぎた。

その1時間は、2人のとってとても長く感じられた。

「ハァ、ハァ・・・・」

「ゼェ、ゼェ・・・・」

二人の体力はすでに限界だった。

「・・最終・・・手段と・・・いくで・・ござるか・・・・」

「・・結構・・・強引な・・・やり方だから・・・・あんまり・・・やりたく・・・なかったけどね・・・!!」

ネズミは、腰につけていた小さな袋に手を突っ込み、中から長さ2、3pほどの焦げ茶色の物体を取り出し、空中に「ブンッッ!!」と放り投げた。

すると、その物体に赤色の何かがかすめた。

赤色の何かは物体を右手でつかみその次の瞬間駆け出した。

「待てッ!」

ネズミが追いかける。後に続いて、ミクルも。

二人の体力は限界だったはずなのに、二人とも、早く、そして無駄なく走っていく。

それは、ネズミたちの2、3メートル前を走る何かの正体が判っているから・・・

10分ほど過ぎた。

「どこに行った!?」

ネズミは、首を右往左往しながら目標物を探す。

「見ーつけた。」

木の陰に隠れていた何かを、ミクルが見つけ出した。

その何かは、言わずとも分かるだろう。

ヤシチが、かりんとうを右手に握り締め、木の陰に座り込んでいた。





■ こやまる (463回/2009/04/06(Mon) 22:23:51/No1355)
http://www.murumoya.com/


ゆりさん、こんばんは☆

最終手段(笑)。
まさに釣りの餌にかかる魚ですね。
二人の苦労も知らずに「ん〜、絶妙なこの甘さ…」とかヤシチは言って、ネズミを怒らせそうな予感がします(^^;。
というか次回はネズミが本気で怒りそうで怖いです。。

>ネズミは、腰につけていた小さな袋に手を突っ込み、
こんな場合を想定してか、かりんとうを常備しているネズミが面白いですね。

それでは次回も楽しみにお待ちしております〜。
では!


■ ゆり (23回/2009/04/25(Sat) 17:27:56/No1401)

第7回    
 
「みーつけた」

ミクルは無邪気な表情をして、にこっ、と笑いかける。

そんな顔を見たヤシチは、心のどこかに、動揺を感じていた。

「ヤシチッ!」

ネズミがヤシチのところに近づく。

「・・・ヤシチ・・・貴様今まで何処に・・・・・」

「それは・・・その、えーと、たまたま入った森で迷っちゃって・・・・」

ヤシチは口の中でもごもごと喋っていた。その表情はどこか笑っているようにも見えた。




パン!

「な・・・」

ミクルは・・・僕は、一瞬何が起きたのだか分からなかった。

でもすぐ分かった。

ネズミ君がヤシチ君を・・・・殴った。

ヤシチ君は、驚きを前面に表している。

ネズミ君は、強くきつい視線でヤシチ君を睨みつけている。

「ヤシチ!!貴様は自分で何をしたか分かっているのでござるか!?村の皆も・・・ミクルも・・・・・・・・・・・拙者だって!皆々本気で心配してたてござるよ!?ヤシチはそれを分かっているのでござるか!?」

ネズミははあはあと荒い呼吸をする。そして、ヤシチに背を向けていった。

「・・・・・ヤシチがいなくなった時、一番心配し、焦り、動揺していたのはミクルでござるよ・・・・・」

「!」

ヤシチがとびきり驚きの表情を見せ、僕のほうを向いた。その表情は、怯えているように見えた。

「ヤシチ、ミクル・・・・もうすぐ日が暮れる。村にかえるでござるか。」

「う、うん・・・・」

僕があいまいな返事をすると、ヤシチ君は立ち上がり、ネズミ君の後ろについて行った。


夕日がもうすぐ沈む。
空に光る一番星が、僕たちの希望の星になったらいいのに。











■ ゆり (25回/2009/04/26(Sun) 15:50:10/No1405)

連絡です。
5話のサブタイトル、「信頼してるから。」
6羽のサブタイトル、「最終手段」
7羽のサブタイトル、「荒い呼吸」
にしてください。
こういう話を書いてると自分も暗くなります・・・


■ こやまる (488回/2009/05/01(Fri) 18:45:43/No1411)
http://www.murumoya.com/


ゆりさん、こんばんは☆
やっと追いついたヤシチから発せられたセリフがこれまた意外…。
これがヤシチの本心だとするとネズミが本気で怒るのも無理もないですね。
というかミクルにあんなにひどいことを言っておいてこの反応とは…ヤシチくん、反省文10枚!

しかし今回のネズミが取った行動は、ネズミが心からミクルのことを考えているのが伝わってきて温かいです。
ミクルはただただい驚くだけでしたが、ネズミの行動により再び以前の雰囲気が戻ってきてくれたと感じているのでしょうか。
そういう意味でも、最後の一番星のフレーズがとても素晴らしいですね。

サブタイトルの件は了解しました。
後ほど修正しておきますね〜。
それでは続きのストーリーを楽しみに待ってます。
では!


■ ゆり (26回/2009/05/02(Sat) 22:01:14/No1415)

第8話〜エピローグ〜

忍者の村の木造の家から、しゃくりあげるような声が聞こえる。

それは、まだ幼き妖精忍者、ヤシチであった。

その横に座るのは、ヤシチより大人びているとはいえ、まだまだあどけないネズミであった。

ネズミは今、今日の出来事を思い出していた。

ヤシチを見つけ出し、村へと向かったネズミとミクル。

ヤシチが村に帰ったとき、村の皆が喜んだ。

ミクルが見つけたと言うと、皆冷たい目つきになった。

・・・みんな、あの事件を、ミクルのせいだと思っている。

ミクルのせいだという証拠はない。

しかし、ミクルのせいじゃないという証拠もない。

ミクルの無罪を証明できない自分が、腹立たしく、憎かった。

ネズミが気づいたとき、どこにもミクルの姿はなかった。

・・・・旅に出た。

証拠はないが、なんとなく分かる。長い間付き合ってきた勘というものなのだろうか。

・・・・拙者も旅に出るとするか。

ミクルに味方した今、ここに拙者の居場所はない。

しかし、そのことに悔いは無い。

拙者は信じている。ミクルのせいでは無いと。

信じることが、拙者の歩むべき道。

そう心に決め、ネズミは村を出た。

果てしない旅が、始まる。


あとがき

幼記憶、これで終わりです。
でも、この物語自体は終わってません。
だってこれは、物語のほんの1部に過ぎませんから。

P.S.
いただき物小説の「幼き日の記憶」、あれを、
「第1章 幼き日の記憶」にしてください!
よろしくおねがいします〜


■ ゆり (27回/2009/05/03(Sun) 15:33:10/No1417)

いただき小説には、こちらのあとがきだけを載せてください。


あとがき1


誰かを信じる。

簡単なことだと思われがちですが、本当はすごく難しいことだと思います。
あなたがミクルのような立場になったらどうしますか?
そして、あなたの友達に、ミクルのような人がいたら、あなたはその人の味方になれますか?
ネズミのように、心から信頼できますか?
それとも、忍者村の村人たちのように、冷たい瞳でミクルを見るのですか?

ちょっとまわりを見まわしてみてください。

苦しんでいる人はいませんか?
悲しんでいる人はいませんか?

そういう人を見つけたら、手を差し伸べてあげてください。
ミクルを信頼する、幼きネズミのように。


あとがき2

・・・・。
あとがき1すっげぇ恥ずかしい内容だなぁオイ!!
・・・・。
この小説第1話に、「プロローグ」って書いてくださいな。

☆次章予告☆

君は、突然僕の前から消えた。

僕の手の届かない、遠いところへ・・・。

神様、僕はどうしてこうなの?

どうして不幸なことしか起こらないの?

どうして、どうして、どうして・・・・・・?

次章タイトルは、「思い出は何も語らない」(省略すると思い語)
連載はそのうち始まる!!


■ こやまる (491回/2009/05/10(Sun) 10:15:25/No1424)
http://www.murumoya.com/


ゆりさん、こんにちは☆
第1章の連載お疲れさまでした〜。
まだ幼いとは言え、ネズミ一人の力では何も変えられない現実が痛々しいです。
もともと忍者という職業は他人を信じず自分の力で生きていくことを必要とされますが、旅に出た幼いネズミの信じる気持ちはこれからも続いていくのかどうか。
そしてこの後ミクルがどんな風に育っていくのか…これは第2章以降がとても気になりますね。
どうか逆境に立たされたミクルからも人を信じる心が消えないでいて欲しいです。

あとがきのメッセージも心に刺さりますね。
特に大人になるといろんなことを自分一人で解決しないといけなくなり、人に頼る、人を信じるということを忘れがちになってしまいます。
自分も含め、多くの人が少しでもまわりを見回すことをすれば、今の混沌とした世界も大きく変わりそうな気がします。

あとがきも了解です。
あとがき1と次章予告をいただきもの小説に掲載させていただきますね。
それではこれからの連載もよろしくお願いします〜。
では!




1426/ ライラック〜Memory of first love〜(序章)
□投稿者/ 浅見 -16回-(2009/05/10(Sun) 22:13:23)

〜序章〜 思い出の地で
「パパ〜、ママ〜、早く早くぅ〜」

ゆるい上り坂を少女は駆け上りながら振り返って手を振りながらそう言った。

「撫子は相変わらず元気でしゅね〜」
「ほんとね〜・・・。」

自分たちの娘の元気の良さにパピィとムルモはそう呟いた。
日曜日で天気も良かったこともあり今日は、家族で何処かに出かけよう
という事になり、久しぶりにムルモとパピィにとっては
思い出の場所であり始まりの地の場所に行こうという事になった。

「でもあの頃は、こんな風に過ごせるとは思いもしなかったでしゅ。」

先を行く娘を見ながらムルモはそう言った。

「わたちもそう思う。昔は事あるごとにケンカばっかりしてたちね。」
「うん。でもいつの間にかお互い惹かれていて、告白して付き合って・・・」
「そして結婚して撫子が生まれたのよね・・・。」

パピィはいつの間にかムルモに寄り添いながら昔の事に頭をめぐらせていた。
この町には、一本の大きな木が町を見渡せる場所にたっていて地元の人にも憩いの
場所として親しまれている。だがムルモとパピィにとっては憩いの場所以上に
大切な場であることには変わりがなかった。

「確かもうそろそろ着くはずでしゅ。」
「そうね。」

視界が開けると同時にムルモとパピィの目には、あの時から
変わらないままの、あの大きな木がのまま飛び込んできた。
先に到着していた撫子は、木の幹にしがみついていた。

「ねぇ、ムルモ。」
「うん?」
「わたち、後悔してないよ。大好きなムルモと一緒に居れてるから。」
「どうしたんでしゅか?突然そんなこと言って・・・。」
「う〜ん・・・なんとなくかな?」
「なんでしゅかそれ。」

パピィの返答にムルモは苦笑いを浮かべた。でもそう言ってくれる
パピィに自然と笑みも浮かべずにはいられなかった。

「とりあえずまずはお昼ご飯にしましょ。」
「そうでしゅね。」

二人は、そう言うと撫子の元に駆け寄っていた。

〜あとがきぃ〜
どもです。
今回はムルモとパピィが結ばれた後から初めてみました。
子供が出来てもバカップルぶりは相変わらず・・・。
どのように二人が結ばれたのとかパピィの“後悔してないよ”
はどういう事なのかは、後々明かしていこうかと思います。

でわ♪



■ ハル (3回/2009/05/13(Wed) 13:37:53/No1432)

こんにちは。
凄い文章力ですね・・。本当に凄いです。ストーリーを
考えるのも上手過ぎです・・・。深みがありますね・・。
その才能を1%でもいいから分けてほしいです。
続き楽しみにしてますね。
私もこんなに優れた小説が書けたらなぁ・・。羨ましいです。
頑張って下さい。では。


■ こやまる (496回/2009/05/15(Fri) 07:40:48/No1433)
http://www.murumoya.com/


浅見さん、ハルさん、おはようございます。

おっ、これは先日の予告にあった学園モノとはさらに別の新ストーリーでしょうか?
二人が結婚して、そして両親になった後の設定なわけですね。
それにしても二人のバカップルぶりがまぶしすぎる…。
子供時代にあれだけケンカしたから、それを乗り越えて大人になった二人はもう全然ケンカしなさそうですね。

さて次回からは二人の過去を掘り下げて行く予定とのことですが、思わせぶりな序章からすると、過去の「後悔」はあまり思い出したくない二人にとっての黒歴史みたいな悪い思い出の予感…。
浅見さんは先を楽しみにさせるストーリーの書き方が上手で、ハルさんと同じく私もすごくうらやましいなぁと思ってます(^^)。
それでは今後の連載を楽しみにしております〜。
では!


■ 夏田みかん (81回/2009/05/15(Fri) 17:58:49/No1435)

こんにちは(^^)夏田です♪

前スレでも書き込みましたが、
ほんっとに楽しみですwwwwムルパピ/////
日頃恋愛モノのゲームや、アニメを沢山見て研究(?)
していらっしゃる浅見さんの事だから、すごいストーリー
が待ってるんだろうなァ・・・・(^^)
あっ、私が書きこむと、小説とは別にスレッドが長くなってしまいます
ね!!ゴメンナサイ><;;

あぁ〜・・・このバカップルぶりが溜まりませんね////
パピィちゃんの言う「後悔」には、こやまるさん同様
何か悪いものが含まれてそうな予感・・・・

もしや、オリフェなんかも登場するんでしょうか??ww
ムルモとパピィの子だからきっと可愛い妖精さんなんだろうなぁ・・///
では☆




1467/ ライラック〜Memory of first love〜(1)
□投稿者/ 浅見 -17回-(2009/06/05(Fri) 23:41:31)

こんばんはです♪

第一話 始まりの日
「う〜ん・・・今日も良い天気でしゅね♪」

ムルモは起き上がると窓の方を見ながら背伸びをしながらそう言った。
身支度を済ませると1階に下りていってリビングの方に向っていった。

「あらムルモおはよう。」
「やっぱりムルモの方が早かったのう。」

キッチンで朝の支度をしていたサリアと先にリビングに来ていたマルモに
それぞれ挨拶をすると席についた。

「あ、ムルモ。ちょっと悪いんだけどミルモを起こしてきても
らえないかしら?」
「お兄たまをでしゅか?」

チラリと時計の方を見ると既に6時半を回っており、このままだと遅
刻してしまう可能性が大きい。

「わかったでしゅ」

ムルモはそう言うと、席を立ちミルモの部屋へと向った。

「お兄たま〜、朝でしゅよ〜。」
「すぅ・・・すぅ・・・」

部屋に入ると起きる気配がないミルモが居てムルモは思わずため息
をついてしまった。

「早く起きないと遅刻してしまうでしゅよ〜。」
「う、う〜ん・・・」

体をゆすってみるが唸るだけでやっぱり起きる気配がない。
机の方に目を向けると辞書が置いてあるのが目に入った。それを手に取ると
ミルモの頭上に持っていった。

「寝起きの悪いお兄たまを起こすためには、これしかないでしゅよね♪」

ムルモは笑みを浮かべると持っていた辞書をミルモの頭上に振り落とした。
もの凄い音がすると共に激痛が走り飛び起きた。

「いってーーーーーーー!」
「やっと起きたでしゅ♪キャハ☆」

ミルモは、辞書で打たれた所をさすりながらムルモを睨みつけた。

「てめぇ〜・・・もっと普通に起こせよ!普通に!」
「なかなか起きない、お兄たまが悪いんでしゅよ♪」

ムルモはそう言いながら手に持っていた辞書を元の場所に戻すと
部屋を出て行った。

「くっそ〜ムルモのやつ・・・。」

ミルモはそうため息混じりに言うと。立ち上がり身支度をしてから
リビングに向かっていった。リビングに入るとテーブルには既に朝食が
並べられておりいい匂いが漂っていた。席につくと、皆で
いただきますをして朝食を食べ始めた。

「昨日は、何時まで起きていたの?」

サリアがミルモの方を見ながらそう訊ねた。

「う〜ん・・・そんなに遅くまでは起きてなかったけど?」
「お兄たまは、早く寝てもたまに寝起きが悪い時があるのが困った
ものでしゅ。」
「うるせぇ。ってかお前はもっと普通に起こせ。」
「普通に起きないから、ああいう起こし方をするしかないでしゅ。なん
なら次は10キロの鉄アレイを落としても良いでしょ♪」
「そんなもん落とされたら死んじまうだろうが!まったく・・・」

そう呟くと手に持っていた残りのパンを口の中に放り込んだ。

「そういえば、ミルモはそれが原因で遅刻とかしたこともあったのう・・・」
「そうでしゅ。」
「う・・・。」

そう言われると、ミルモは何も言えなくなった。
残りの朝食を食べ切り、お皿を流しに運ぶとリビングから出て行った。

「逃げたでしゅ・・・。」

ムルモもその後、朝食を食べ終え歯を磨いた後、部屋に戻ると忘れ物が
無いか確認をして鞄を持ってミルモと一緒に家を出た。

「ムルモ様、ミルモ様おはようございます。」

笑顔であいさつしてきたのは、隣の家に住む幼馴染のリルムだった。
ミルモとムルモはそれぞれあいさつすると学校に向って歩き出した。隣同士
に住んでいる事もあり特に用事が無い限りは毎日3人で登校をしている。
仲が良いためかたまに三角関係と間違われる時がしばしばある。

「あそこに寄ってから学校に行きたいからちょっと先に行くでしゅ。」

しばらく経った後ムルモが何かを思いついたかのようにそう言った。

「わかった。遅刻しないように気をつけろよ〜。」
「わかりましたわ。」

ムルモは、二人と別れるとあの場所に駆け足で向い出した。
行く方角は同じなのだが少し遠回りになってしまうので時間を気にしな
がら向った。
大概は、放課後に行く時が多いが気が向いた時は、こうして登校中に行
く時もまれにある。最後のゆるい上り坂にさしかかるとラストスパート
ととばかりにダッシュで坂を駆け登った。

「ハァ・・・ハァ・・・」

坂を登りきった後、息を整えるために一度膝に手をついた。

「ふぅ・・・」

呼吸が落ち着き顔を上げて大きな木がある方を見るとそこには見知らぬ
同じ学校の女子生徒が居た。横顔しか見えないがショートヘアでなかなか
可愛い女の子だとムルモは思った。ムルモがゆっくり女の子の方に近
づいて行った。足音で気づいたのか女の子がムルモの方に振り向いた。

「君も此処が好きなんでしゅか?」
「そうかも・・・。でも凄い立派な木ね〜。」

女の子は再び木の方を見るとそう言った。ムルモは思わずその横顔に見
とれてしまった。

「わたち、一宮パピィよ。」
「ボクは一宮ムルモでしゅ。キャハ☆」

ムルモは、ブリッこをしながら名前を名乗った。普通なら可愛いとか
そういう反応が来るのだが今回は違った。

「バッカじゃないの?」

その瞬間ムルモは凍りついた。

〜あとがきぃ〜
どもです。
文才のなさが光ってますね〜・・・。やっぱり文で
表現するのは難しいですね;;
一応、色々想像しながらやっているのですが難しいです。
木下で出会った二人がどうなっていくのかは
今後のお楽しみという事で・・・。



■ こやまる (511回/2009/06/09(Tue) 21:46:08/No1473)
http://www.murumoya.com/


浅見さん、こんばんは☆
いよいよ第一話スタートですね。
前回のプロローグから時代はかなり前に戻って、何とパピィとの初対面まで時が戻るとは!
以前浅見さんにご紹介いただいた某作品のネタが散りばめられているような気がしないでもないですが、とにかく後の展開へのいろいろな伏線が張られていて、ムルモとパピィの今後がとても気になります。
ムルモはパピィに見とれたものの、パピィはムルモのことを何とも思っていないところがまた二人らしくて、まさに二人は恋のスタートラインに立ったという感じもして微笑ましいです。

>文才のなさが光ってますね〜・・・。やっぱり文で
>表現するのは難しいですね;;
いえいえ、本題に入る前のミルモを含めた日常の描写が素晴らしいです。
何気ない一日だからこそ、その後のパピィとの出会いが特別に見えてくるものです(^^)。

>仲が良いためかたまに三角関係と間違われる時がしばしばある。
これはまた新しい…(笑)。
ミルモは全力で否定するけど、ムルモはミルモをからかうためにあえて肯定したりして。

それでは次回も楽しみにお待ちしております!
では!




1521/ 妖精絆色。
□投稿者/ 雛乃 -1回-(2009/06/30(Tue) 22:40:43)
□U R L/ http://www12.plala.or.jp/mirumo/index.htm/

こんばんはvこちらでは初めましてv
雛乃と申しますv
ミルモの投稿小説に参加して見ようと思います。
私が書く話は暗い方向に行ってしまいやすいのですが
少しでも明るい方向に向かって書けたらいいなぁと思いますv

オリフェも登場しますが、その都度紹介していきたいと思いますv


01:声がきこえた。


ここは妖精界。
でもミルモの里ではなくてまた別な所。
そこには妖精が一人。
その妖精は、誰かと一緒に遊ぶことはなく、会話を楽しむ事もなく、
いつも独りで静かに泣いている。


このままではダメ…
このままでは…切れてしまう…
大事なものが…


でも私はどうすることもできない。
ここから動くこともできない。
声も届かない。
何もできない。


でも、このままでは壊れてしまう…
だから何とかしなくちゃ…
なんとか…




ミルモの里の王子・ミルモはココロの奥底で何か嫌な予感がした。
それはただの直感ではあるが、時にはよく当たる。

「ミルモ様〜vvこんなところでなにしてますの?」
「おう。リルムか。なーんか、いやな予感がしてよー。
 気になるって言えば気になるけど、気にならねーって言っても……」
「まぁ!気になるんですか?」
「そうなんだ。な?変な感じだろ。」
「そうですわね…ならミルモ様。
 私がお作りになりましたチョコケーキでも召し上がってくださいませv
 きっとこのチョコケーキで、嫌な気分なんて吹っ飛んでいきますわv」

いつの間にかミルモの目の前には見たことのない
チョコケーキらしきものが置いてあった。
一瞬ミルモもケーキを見て驚きはしたがリルムの料理の相変わらずなこと。
とても美味しそうなんて思えないようなケーキだった。

「……さらにイヤな気分が倍増するような気がする…」
「え?何かおっしゃいました?」
「いえ。何も。…でも俺、腹減ってねーんだよ。だからまた今度なッ!」

そういうとミルモはうちわを出して空に消えっていった。
まぁ単純に言えばチョコケーキは食べれるはずもなく逃げたのだった。
どうして口に出さずに逃げたのか。そんなことは決まっている。
リルムにボコられるからだ。
いくら女の子でもリルムの腕力にミルモは正直勝てない。
ホントに嫌な予感が的中しないうちに退散したのだった。

「あ――――ん!ミルモ様〜uu
 せっかくミルモ様の大好きなチョコケーキを作りましたのに…」
「ほえ?リルムしゃ〜んvvどうしたんでしゅか?」
「ムルモ様。ミルモ様にチョコケーキを作ったんですが…
 おなかがいっぱいのようでどこかへ行ってしまいましたの」
「…それは残念でしゅね…」

チラ。

ムルモの隣では見たこともないケーキが動いていた。
色的にはチョコケーキである。色的には。
味はきっと宇宙なんだろう。

…僕でもきっと逃げましゅね…

ムルモは隣にあるケーキを見ながら思っていた。


まったくリルムのヤツ。
あんなケーキ食えるはずがないだろ。

ミルモはうちわで空を飛んでいた。
今も消えない嫌な予感。
どうしてだろう。こんなに長く感じたことないのに。
さっきのケーキのことだろうって思っていたのに
予感は消えない。どうして…?




――――どうか気づいて…




え?


ミルモは振り向いたがそこには何もなかった。
でも今何か聞こえたような気がした。
いや、もしかしたら空耳かも。
そんなことを思って見上げた空は澄んだ青空だった。


■ こやまる (530回/2009/07/03(Fri) 23:52:32/No1526)
http://www.murumoya.com/


雛乃さん、こんばんは☆
レスがちょっと遅くなりごめんなさい。。
そして小説板への早速のご参加、これは本当にうれしいです。
皆さんの考えるミルモ小説はいろんなオリジナリティー(と作者の好み)が含められていて、雛乃さんの小説もまたミルモが主人公らしい活躍をしてくれそうで楽しみです。

>私がお作りになりましたチョコケーキでも召し上がってくださいませv
嫌な予感の根本原因がチョコケーキだったら完全にギャグ路線でしたね(笑)。
ミルモが食べてくれないとなるとこのチョコケーキの行方はいったいどこへ…?
一瞬ムルモの胃袋の中かと思いましたが、きっとムルモも上手いこと行って逃げたのでしょう(そうなるとヤシチあたり?)。

そんな平和なミルモの里に届いた小さな声…。
ミルモにだけ届いたその声は、ミルモに向けられた声なのでしょうか?
声の主はミルモのことを知っているのだろーか?
そして一人で泣いているその理由は・・・?
いろいろと気になることばかりです。
どうかみんなが幸せでいられるよう、王子ミルモがどんな行動を取るのか、すべては雛乃さんの腕次第ですね。

それでは続きを楽しみにお待ちしております。
では!




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(2009.5 koyamaru edit)