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869/ 書いてみました・・・。
□投稿者/ はくたか -79回-(2008/06/16(Mon) 19:53:00)

皆さんこんばんは。

ちょっとヒマつぶしに書いてみました。
前にもカキコした通り、リボンが取れた後のオリフェ妖精『アンズ』の髪型です♪
やはりパソコンではうまく書けません・・・。手書きでは上手に書けるのですが・・・。

この髪型になるのは主に髪をセットする時と、寝る時などになります。

アンズ「この髪型じゃ・・・みんなの前では見せられないわ・・・。」


■ こやまる (289回/2008/06/18(Wed) 23:22:08/No873)
http://www.murumoya.com/


はくたかさん、こんばんは☆

リボンが取れたアンズの髪、本当に長いですね〜。
この状態からリボン結びの髪型にセットするのはかなり時間がかかりそうです。
それにしてもこの長すぎとも言える長髪をアンズが切らない理由は何かあるのかな?
2種類の髪型のアンズが次回の小説で見られることを願ってます(^^)。

パソコンでのお絵描きは、マウスでうまく線を引けるかどうかが最初の難関ですよね。
相当熟練すれば、まるでペンを持っているかのようなマウスさばきが出来るのかもしれませんが、私としては「ベジェ曲線(Bz曲)」を使うことをオススメしたいです。
慣れるまでちょっと苦労しますが、慣れればマウスで線を引くよりもきれいな線(曲線)がきっと引けるようになると思います。
私も最初はペンタブで下書きをして、それをなぞるように、ベジェ曲線で輪郭を描いています。
果たしてはくたかさんの参考になるかどーか。。

では!




881/ NO TITLE
□投稿者/ みずき☆ -1回-(2008/06/22(Sun) 14:30:14)

初めまして。
ミルモとリルムをかきました!
みなさん、よろしくお願いします
では☆


■ こやまる (292回/2008/06/23(Mon) 13:43:03/No882)
http://www.murumoya.com/


みずきさん、こんにちは☆
そして初めまして!
ムルモ屋本舗へようこそいらっしゃいました。
管理人のこやまるです(^^)。
私の自己紹介はプロフィールのページを見てみてくださいね。
よろしければみずきさんも自己紹介をぜひ☆
(好きな妖精とか、最近ハマっていることとか…)

イラストのミルモとリルム、よく描けていますね〜。
特にミルモのちょっぴりやんちゃな表情がかわいくていい感じです。
妖精の「二頭身」というスタイルもバッチリですし・・・妖精のお絵描きに慣れるまではこの二頭身がなかなかうまく描けないものなんですよ(私も何度も練習しました)。

また時間があるときにお絵描きにチャレンジしてくださいね。
出来れば小説板ではなく通常掲示板の方へ・・・。

それではこれからもよろしくお願いいたします。


■ みずき☆ (2回/2008/06/24(Tue) 21:26:37/No883)

こやまるさん、初めまして!
じゃあ、プロフィール書きますね!
性別:女
誕生日:1/2
好きなキャラ:ミルモ、ヤシチなど♪
最近ハマっていること:ダンス、ムルモ屋本舗を見ること です!!

皆さん、よろしくお願いします☆




789/ 小鳥達の沈黙
□投稿者/ 鳥塚つばさ -9回-(2008/02/18(Mon) 15:03:52)
□U R L/ http://ask.tuzigiri.com/

こんにちは、性懲りもなく小説を書きつづけている鳥塚でございます。

前回の「ASK、SIDE KILLER or...」では、
全てを自分の世界観で書かせて頂いたのに対し、
今回の「小鳥達の沈黙」では、原作に限りなく近いイメージも含み、
ちょこちょこと短編などを書かせていただきたいと思います。

今回は連載ではなく、一話完結という形を取らせて頂きますが、
何度も親記事を立てるのはご迷惑であると判断し、
この記事にレスをする形で「短編集」として発表しますね。
原作をベースとした世界観のものもあれば、
ASK〜の様に訳の解らないものもあるかもしれません。
何はともあれ、お付き合いいただけると嬉しいです。

こちらに書いた文章も、自分のサイトの方へUPさせて頂きますね。
何か問題等ございましたら、なんなりと申し上げて下さいませ。

では、一旦記事を投稿させて頂きます。鳥塚でした。


■ 鳥塚つばさ (10回/2008/02/18(Mon) 18:20:23/No790)
http://ask.tuzigiri.com/


『金色の小鳥』(シャドルとある鳥の話)

 僕の記憶している僕の“最初”は、突然の覚醒であった。
 と言うのも、僕はどうやらその時まで『誰でもなかった』らしく、意識と言うのが完全に芽生えたのがその時だったからだ。急に現れた五感、四肢の感覚、目の前の風景、呼吸の音、そして心臓の鼓動、一瞬の内に産まれ出でた全ての情報は、僕を呆然とさせるのに丁度良い量であった。それ以前の記憶は一つも無い。僕は、何も知らないうちに、妖精界のど真ん中に放り出されたのである。
 次の瞬間に襲ったものは、全てを圧し潰すほどの殺気であった。空気の張りを感じ取り、背筋を襲う寒気を覚え、周りを見回すことも忘れ、僕は一目散に逃げ出した。周囲で弾ける魔法の光や、呪文の詠唱の声、すぐ横を掠める炎、ありとあらゆるものから逃げることが、僕が一番最初に取った行動であった。皮肉にも、ここで僕は両足の使い方を覚えたのである。また、呼吸が荒くなること、心臓が爆発しそうになること、冷や汗、転ぶこと、助けを呼ぶ声の出し方、殺意、様々なものの存在。それらはこの世界が僕の敵であるということを認識させるに適していた。
 一体どうして僕は消えなければならないのか? その疑問はその時から産まれた。

 幾度となく道を横切り、時折その場にある物へ身を隠して、僕は兎に角殺意が消え去るのを待った。頭を抱える手は汗に濡れていて、小刻みに震えている。頬を伝うのは冷や汗だったか、それとも恐怖故の涙だったか。自身が生まれてしまった以上、それが消えることは喜ばしいことではない。近くで物音がする度に、半ば這いずるようにしてそこを離れ、また別の場所へと逃げる。何度も何度も躓いたから、血を知ったのもこのあたりであろう。

 巨大な木々が立ち並ぶ森から抜け出した頃、ようやくあの圧力の様な殺気から逃げ切ることが出来た。それでも安心できなかった僕は、無理やりに両足を動かして、どこともつかない方向へと歩き出した。なるべく人目につかないように、暗い暗い場所ばかりを選んで。何度地面へ倒れこんだか解らない。だがしかし、生きることへの執着は僕をそう簡単に殺してはくれなかった。
 人々へ助けを求めることは、もう最初から諦めていた。最初に感じた他人からの感情が殺気だったのだ。その他の干渉を望めるはずなど無い。実際、初めて出会った妖精から向けられた視線は冷たいものであった。疑念が見え隠れした瞳。僕が誰であるのか理解するのにそうそう時間はかからないだろう。僕は理解していた。取り合えず、僕という存在は、この世界からいなくなってしまえばいいものであると言うことを。

 それからも、僕の逃走は続いた。歩き、隠れ、眠り、ただ怯え、また歩く。そんな毎日であったが、全てが同じ色をしている訳ではなかった。自分のこころの内側、深い深いところから際限なく溢れる何か。これは自分のものではない。何が欲しい、どうなって欲しい、あれが欲しい、これが欲しい。世界よ平和になれ。争いよなくなれ。あの命を再びこの世に。この恨みで彼をあの世に。そういう言葉達が、毎日毎時間毎分毎秒僕のこころの内側を通り過ぎていくのだ。頭の中に直接響いてくるのだ。
 その悲痛な叫びや強大な憎悪に、僕は何度涙したことだろう。彼らを助けてやりたいと言う思いと、自分だって助けて欲しいという思いの葛藤。胸の奥にある心臓が骨ごとぐしゃぐしゃに握りつぶされるような感情。それはある意味で殺気よりも恐ろしく、また絶対に逃げ切れないものであると悟った。僕は彼らの叫びと永遠に付き合わなければならない。自分の叫びたいことは抑えて。
 暗い路地を歩く。ねえお母さん、私あのお洋服が欲しいわ。重い足取りはまるで他人のものの様で。俺こそがこの世界の頂点であるべきだ。袖口で瞳の端を拭う。お願い、もう争いなんて止めて。助けてくれ。あいつを殺してやりたい。助けてくれ。死なないで、死なないで。助けてくれ。死にたくない、死にたくない。助けてくれ。死なせてくれ、死なせてくれ。
 流した涙は希望になどならない。地面に落ちてやがて乾いてゆくだけだ。僕は何も出来ない。内側の叫びをただ受け止めることくらいだ。
 お願い、生きて。早く死んでしまえ。あんな人はこの世からいなくなってしまえばいい。こんな世の中、もう沢山だ。友さえ幸福であれば。私の願いを叶えておくれ。もう一度手をつなぎたい。私の想いよ、あの人に届け。彼をどうか救ってください。この恋が叶いますように。
 僕を産んだのは誰だ。僕をこんな風にしようとしたのは誰だ。僕にこの力を与えたのは誰だ。僕にどうしろと言うのだ。僕は力がありながら無力であるのだ。泣かなかった日など無い。笑顔の作り方など知る由も無い。歩かなかった日など無い。立ち止まれば自分に殺されてしまう。自分から溢れる叫びに殺されてしまう。眠れば魘される。全てが悪夢になる。いや、いっそ悪夢であってくれたのならば。


 何日過ぎた頃だったか。僕は一日だけ、その悪夢から覚めることが出来た。狭い湿った路地を抜け、木々の間を潜り抜ける。丁度真横から朝日が当たる時間だったので、僕はもう一度森の中へ身を隠そうかと思った。だが、僕は自分の双眸に移った景色に心を奪われてしまった。風の吹く音、花の香り。その開けた場所、花畑の真ん中に、一羽の鳥が降り立っていた。
 美しい光景であった。艶やかな羽毛は白い光に照らされ、くすんだ色から鮮やかなそれへと変わる。黄色い嘴は花の中を探り、そこから緑色の果実を取り出した。一対の翼を大きく広げ、長い首を真上に伸ばしそれを飲み込む。脚は細くすらりと伸びていて、それが一歩を刻むたび花はふわりと揺れた。その鳥は青を含んだ黒の身体と薄い黄色から緋色へと移る翼を持ち、闇のように澄んだ瞳をしていた。冠羽は夕闇を思わせる紅色。僕は彼もしくは彼女を、木の後ろからじっと見つめていた。
 不意に、大丈夫だよ、と声がする。気付けば彼はこちらを見ていた。僕は恐る恐る足を踏み出すと、自分の背丈ほどもある花の間を歩いていった。彼はその片翼を広げ、喉を鳴らすような地鳴きをした。近づいてみると、やはり大きな鳥だ。片翼は僕の身長を軽く越えている。彼が両足を折り、僕と同じ目線に立ち、薄く嘴を開いて、ひょろろと鳴いた。差し出された片翼を、僕は震える手で撫でた。風切り羽は滑らかで大きく、非常に美しい緋色をしていた。彼はもう一度ひょろろと鳴いた。
 両足を腹の羽毛にうずめ、彼はそこに座った。僕は彼の片翼と身体の隙間に入り込み、そのぬくもりに身をゆだねた。ぐるるると彼が鳴いて、近くの花から緑色の果実を摘み出す。細い黄色の嘴からそれを受け取り、僕ははじめての食事をした。味はもう覚えていないが、非常に瑞々しい果実だったことを覚えている。僕に生きる希望を与えてくれたのは、この花畑と彼、そしてこの果実であっただろう。ランプの様な形をした桃色の花は、時折吹く優しい風に揺れていた。柔らかな地面。眩しい光。僕はぬくもりに抱かれたままうとうととした。笛の音の様な鳴き声。最初で最後の子守唄。彼が何故ここにいるのか、彼は何故僕を受け入れたのか、そんなことはどうでもよかった。僕はただ嬉しくて、この時間が一瞬でも長く続いて欲しいと願った。

 なので、僕が目覚めた時、生きた彼の姿が無かったのは当然だと言えよう。左目に激痛を感じ、僕は勢いよく身を起こした。朝日の面影は何処にも無い。左目からは血が溢れていた。地面に落ちた黒い乾いた血を見る限り、傷を負ってから随分と時間が経っているのだろう。左目に突き刺さっていたのは、黄色いガラスの破片のようなものだった。
 痛みを堪え、見えるほうの目で周りの様子を確認する。辺りには羽が散乱し、花は無残にも散っていた。焼かれた跡や吹き飛ばされた果実、所々に地割れがある。どろりと曇った空からは、大粒の雨粒が降り注いでいた。僕を包むように守っていたのは、“彼だったもの”だった。雨水に濡れないようにと、両方の翼で僕を覆って、沢山の傷から血を流して、石のように冷たくなっていた。首を擡げ目を瞑り、涙一つ流さずに。辺りに響くのは雨音のみ。立派だった風切り羽はもう殆ど残っていない。嘴は折れていた。僕は雨に濡れていた。

「そうだね、僕はぬくもりすら望んではいけなかったのだね。ねえ、せめて……さようならとだけ言って欲しいんだ。大丈夫だよ。僕はもう二度と泣かないよ。だから、さようなら、と、言っておくれ」

 彼は返事をしない。これも当然のことなのだ。僕は泣きたくなかった。だから泣いてしまった。肩の震えも、この絶望も、悲しみも、溢れる涙も、『絶対に忘れよう』。嗚咽、彼の姿、子守唄、花畑、桃色の花と緑の果実、ささやかな希望、夢から覚めた今日という一日を、『絶対に忘れてしまいたい』。……僕が僕の殆どを理解した日である。
 落ちている風切り羽の軸を使って、僕は笛を作った。様々な音色が出るように、色々な長さのものを組み合わせて。そして、初めての魔法を使った。風の吹く魔法。笛の音が遠く遠くに響いた途端、どこからともなく突風がやってきた。それは花を吹き飛ばし、焼け焦げた果実を地面へ返し、倒れた木々の枝を揺らし、彼の屍骸を小さな灰に変えて飛ばした。
 忘れてしまおう、何もかも。血の止まったのを確認して、僕は左目を帽子で隠した。影に隠れたのをいいことに、僕は生き延びたのだ。そうだ、と、思いつく、自分の名前をここで決めた。


 僕はそれから、内側から響く声を兎に角実行に移した。そこには善も悪も無い。深い深い場所から溢れる感情にあるのは、真実だけである。いくら姿を変えようと、それに変わりは無い。光に出来るのは影である。闇に出来るのが光なのである。真実の中に建前が生まれ、そして負の感情が生まれるのだ。
 そして、僕にもやがて欲望が生まれる。わがままだと言われてもいい。彼との再会が僕の望みだった。
 こんな僕を、神々とやらが放っておくはずも無い。僕はもう逃げなかった。復讐が果たせるのであればそれで良し。死が訪れるのならばそれも良し。望みを叶えればどちらにしろ僕は消えるのだから。

 望みを果たすまで、消えたくは無い。だが、それも欲である。
 僕はまた、随分長いこと眠っていたような気がする。

 望み、希望、欲望とは、夢なのか? だがしかし、夢は欲望、希望、望みである気がする。僕が僕自身の力で夢を叶えるにはどうすればいいか。その答えを見つけたつもりになっていた。全てはやはり幻であったのだ。
 ああ、この世界では、神々と呼ばれる者でさえも真実から目を逸らすのか! 僕を醜いと思うなら好きなだけ蔑むといい。罵声にも虐待にももう慣れた。僕は所詮影である。闇になどなれはしない。内側から響く声は、まだ何かを訴えている。頭が割れるほどの勢いで、永遠に続くような深い場所から。僕が望みを叶える度に、その声は増えていく。世界から闇は無くなりなどしない。人々は光を気休めと呼ばないのだろうか?


 ふとどこからか声が聞こえる。
「自分の願いを自分で叶えようとはしなかったの?」
どこかで聞いたことのある声だった。
「会いに来てよ。私はここに居るよ」
間違いなく、ひと時も忘れたことの無い、彼の声であった。悲鳴と絶叫の中に、ひとつだけ、歌うような呟きとして、残っていた。


 もしも僕がこれから自分の望みを叶えるとしよう。果たして、消滅が先だろうか、それとも再会が先だろうか? 僕は何も願うつもりは無い。心に差し込んだ一筋の光に、少しの影も作りたくは無いから。

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あとがき
 「夢のカケラ」でのエンディングを見たあと、どうしてもシャドルの消滅が信じられなくて悲しくて、それでこんなストーリーを作ってしまったのです。「夢のカケラ」は発売日のすぐ後に買って、それから数日でクリアしたのですが、ずっとずっとバッドエンドだと思っていました。その瞬間から、シャドルの叶えたかった望みと、ポーロも知らなかった「きぼうのカケラ」の存在意義を考えて、それで数ヵ月後に出たのがこの結論です。
 今でもどうしても、希望と欲望の本質の違いが見つかりません。永遠に答えが出て欲しくないです。
 こういう解釈をする人もいるんだな、と、思ってくだされば幸いです。


■ 鳥塚つばさ (12回/2008/03/03(Mon) 20:04:21/No801)
http://ask.tuzigiri.com/


*登場するオリフェ・オリキャラについて

・鳥(彼もしくは彼女)
赤い冠羽、緋色の翼、黒っぽい青色、黄色い嘴を持つ鳥。
首の周りの羽毛は白色をしている。瞳の色は黒。
妖精界のある花畑で暮らしていた。背の高さは妖精の3倍くらい。
「きぼうのカケラ」に似た果実を主食としている。おとなしい。

・バード(Bird、Bard)
鳥妖精。イラストは「企画4」の方をご覧下さい。
ミルモ達と同級生の妖精。だけれど、二年留年している。故に年上。
ミライに弟子入りして、吟遊詩人の修行に打ち込んでしまったのが原因。
喋り方は常に敬語。哲学的なことをふっと言うが、結論は出さずに終わる。
ミライを師匠としても異性としても意識しているが、本人からはそっけなくされている。
楽器はハープ。また、歌声だけでも魔法を使う事が出来る。
性別はおそらく女だが、外見が中性的な為、男と間違われる事も。
両腕が鳥の翼で、背中と耳のあたりに羽が生えているのが特徴。
身長約11.5cm。鳥と話が出来る。ジダイの森とミライの入り江の間に住んでいる。

・鳥塚(とりづか。名前不明)
人間界の人間。一人暮らしの18歳。だがしかし登校拒否児。
背の高さも見た目も並かそれ以下。ワンピース+ズボンという服装が多い。
色々な下らないことを考える事が好き。インドア派。
FtXにてセリバシー。要するに筆者のキャラ化である。


■ 鳥塚つばさ (14回/2008/04/26(Sat) 17:22:27/No827)
http://ask.tuzigiri.com/


僕は生きてみた(ミライの話)

 僕はそれきり自分だけを見つめて歩いてきたつもりだ。いや、自分だけをと言うよりも、自分の世界だけを、だな。
 信頼しすぎると裏切られる。弱みを見せれば付け込まれる。これでも僕は妖精と言う者をなるべく前向きに捉えてきた。だが、それは大抵その妖精達によって打ち砕かれた。自分の意見を伝えれば叩かれる。自分のままで居ようとすれば気持ち悪いと囁かれる。それなら離れていようと思ったら、それもそれで後ろ指を指される。魔法の面については運良く恵まれていたが、本気を出してテストに臨んだのは最初の一度だけだった。力さえあれば認めてもらえる、そう思っていた僕は随分と甘かったらしい。顰蹙を買うという言葉を知らなかったのだ。

 本来、僕は時間というのは戻すべきものではないと思っている。だから、研究に参加したのは、協力する為と言うよりも寧ろちょっかいを出す為と言うか傍観する為であった。それに、そんなものはこの世にあってはならない、完成してはならないものだと思っていた。だから、神様というのが居るのなら、それを止めてくれると思っていたんだ。しかし何故だか、研究は無事に進んでね……それであの出来事が起こったと言うわけだ。
 実際、妖精時計は『完成品』ではない。過去に戻るということが本当にできるのであれば、記憶も何もかもがその時へ戻ると言うことで、本のページを後戻りすることと同じなんだ。つまり、完成された時計を使って何度時間を戻したって、同じ道しか辿れない。しかも運命というのは決まっているものだから、一度戻ってまたある地点にやってくれば、必ずまた同じ人物が時計を使うに違いないのだ。つまり、繰り返し繰り返し同じ場所を行ったり来たりする事しか出来なくなる。記憶を引き継ぐことは出来ない。それが完成品であるならば、の話であるが。
 つまり僕らは『欠陥品』の制作を要求されたのだ。研究に携わる前に気付いて置けばよかった。まあ、その欠陥品を使って世界を何層にも分けてみるのも面白いかと思うが……。ああ、この欠陥というのは、完成品が正しいとした時のみ使える言葉だな。……それはともかく、最初から欠陥のあるモノの制作を任されたのだから、どうしたってそれは完成するはず無かったのだ。

 未来というのは僕等にとっての死に直結すると言ってもいい。時間の流れというのは命の旅だ。どんなに抗おうと、まるで水や風のように指の間をすり抜けて行くものだ。それは止まらない。それは曲がらない。僕の世界の時間が止まっても、僕ではない世界の時間は流れていく。それを見てそれに干渉する事は難しい。ただ、自分だけはその中でも動く事は出来るのだけれど。無意識の運命の上をね。
 まあ、もしかしたら。時間なんてものは所詮幻想に過ぎないのかもしれないけれど。

 僕はね、もう、生きるのも死ぬのも面倒になっているのさ。行動を起こすのも、何かに干渉するのも、どうしてどうすれば楽しくなるのか解らなくなってきている。いや、楽しいという感情を忘れたとか、そう言うことじゃあないよ。歌を歌うのは楽しいし、自分を愛することだって出来る。でも、詩を書くだろう、書けば書くほど――つまり、世界を見直せば見直すほど――忘却を得ると言うか、意味を失うと言うか、全ての色が薄くモノクロに染まっていくような気がするんだ。住んでいる場所が入り江で良かった。海はその波を、流れを止めることが無い。もしかしたら僕はもう世界に一人取り残されている、時間を流すのを忘れられているんじゃないかと言う思い込みが少しは軽くなるから。
 ……世界はいつだって美しい。僕が僕である以上、僕は僕としてでしか世界を見ることが出来ないけれど、この世は様々な言の葉で満たされている。それは不完全で、それでいてごちゃごちゃしていて、解らないものなんだけれど、でもだからこそ美しいんだ。
 ある場所で聞いたのだけれどね、建造物と言うのは完璧に作ってはいけないのだそうだ。柱をわざと逆向きに立てておくらしい。そうすると、それは欠陥であるから、悪魔が狙わなくなるのだと言うんだ。
 だからね、僕は、世界と言うのは歪んでいるのだと思っている。それが完璧に近くなるほど、つまり、妖精達や人間達が正しい方向に曲げようとするほど、悪魔に憑かれてしまって、それで結局滅びるんだと思うんだ。
 全ての不条理を受け入れて、そしてそんな自分が愛しいと思い、他人と自分はつながる事が無いと思い込み、心を闇と空気と海のように広げて……。他人がもしも作り物だとしても――最近どうも他人には血が通っていないように思えるんだ――それすら許せるくらいの深い深い闇を、心の奥に取り込んで。そうすれば、世界は輝いて見える。と言うか、僕はそうなった。

 色々な足跡を残して、運命に翻弄されながら道無き道を行き、自分の好きな歌を歌おう。もしも死の崖に落ちた時、手を差し伸べられたとしても、それを振り払おう。僕はね、この世界が好きなんだ。いい意味でも、悪い意味でも。死の崖では、もうどう動いたって叩かれることは無い。僕のことを認めるでもなく、僕のことを拒むでもなく、全てを黙って受け入れる。いや、干渉しないんだな。そもそも世界は僕のことなんか見ちゃいないのかもしれない。
 出来るならば、一つの傑作でも残したい所だけれど、僕は過去を見返すと、自分はそんな力を持っているはず無いと確信するんだ。僕がこの世に居る以上、僕は僕でしかないのだ。『時の妖精で一番役立たずのミライ』でしかないのだ。他人の言葉って言うのは全て真実を語っていてね……。僕の言葉はことごとく否定されてきたから、そう言うことになるんだろう。

 問題は……どうやって死の崖へと辿り着いて、どうやって飛び立つかでね。その山を越える力が果たしてあるのかどうか。僕は皆を好きでいたい。僕はこの世を好きでいたいんだよ。生きる時間が長ければ長いほど、僕はこの世を嫌いになっていく。嫌な記憶ばかりが心に積まれていく。しかも、それを捨てる術を知らない。


 僕は生きてみた。生きて、大人になってみた。子供の頃は、自分の事を認めて貰えなかったから。大人になったら全てが認められるのではないかと思っていた。だけれど、そう言う問題ではないみたいなんだ。僕は変われたんだろうか。僕を取り巻くものは変わってきたんだろうか。そもそも僕は心の底から何もかもが間違っているのか。誰も正しいとか正しくないとかを決められるはずは無いのにね。
 それで、僕はこれからも生きていくのだと思う。と言うか、そのままずるずると時間に流されていくのだと思う。いつかもしかしたら世界が美しく見えなくなる日が来るのかもしれない。それでも僕は生きていく。いや、生かされていくのだ。

 僕の価値を決めるのは他人だけれど、僕も僕の価値を決めている。――間違いなく、欠陥品だ。


■ こやまる (275回/2008/05/10(Sat) 01:23:35/No834)
http://www.murumoya.com/


鳥塚つばささん、こんばんは☆
またまた小説の感想が遅くなりごめんなさい〜。

今回は一話完結の短編集で原作をベースにした世界観とのことですが、前作に続きやはりどことなく重たい雰囲気がつきまといますね。
大半の妖精が自由気ままに過ごす中で、ミライとシャドルにはそれが「鳥かごの中の自由」としか見えていないのでしょうか?
そうやって運命に翻弄されながら冷めた視線を送るミライですけど、ミライとは逆のタイプで、運命という高い壁を切り開こうとする妖精もいるのかも。
それがミライのすぐそばにいたりして…。
案外時の妖精のリーダーのベルルがその役を担いそうな気がします。

ミライの話に出てくる「時間研究」はいろいろ考えさせられましたね。
妖精時計はドラえもんのタイムマシンみたいに時間旅行をするものではないから、記憶は過去へ引き継げずに、再び同じ地点に時間が戻ってきたら同じ過去を繰り返すという無限ループに確かに陥りそうです。
そんな無限ループをミライは欠陥と言うけれど、果たしてその通りになるかどうか。
どんな失敗をしでかすかわからないリルムの魔法が世界を変えそうな気も…。
そんな偶然にびっくりするミライもまた見てみたいですね。

それでは次回も楽しみにお待ちしております。
では!


■ 鳥塚つばさ (15回/2008/07/03(Thu) 16:55:55/No888)
http://gimlet.yukishigure.com/


七色の僕(ミライの独白)

 僕は僕が生まれた時の事を知らない。それは当然の事であろう。僕らは……はじまりの瞬間もおしまいの瞬間も知る事は出来ないのだ。他人のそれは見ることが出来るのに。結局僕は僕のことを知らないまま終わっていくのだ。
 薄い膜を破って、血管から血が溢れ出る。皮膚に傷は無い。ただ血が広がるだけだ。青い血。僕は死ぬ事は無い。血液はまだ自分の中にあるので。

 星に灯りが灯る時、僕は自分の未来について考える。今日が終われば今日の僕は死に、明日の僕が生まれる。やはり、その瞬間を僕は見る事が出来ない。いつのまにか生まれ変わっている自分を不気味とは思わないが、とりわけ美しいとは思わない。無論、美しくないというのは、その現象の事だけである。自分自身の美しいところを見つける事については、僕はプロであると言ってもいい。逆についてもだ。僕は美しく、とても醜い。そして、僕は美しく醜い僕がとても好きなのだ。
 血液採取をした。医者に勧められたからである。勢いよく溢れ出る鮮血が、美味しそうだと思った。赤いワインに良く似ている。他の妖精の血液はどんな様に噴出すのだろうと思った。この点については、僕は自分のことしか知らない。他人の血が噴出すところは見た事が無い。
 全てを知らないまま生きるのはどんなに楽だろう。自分が何も知らないという事も知らずに生きること。……もしかして、それは生まれる前もしくは死んだ後の僕の状態なのではないだろうか。自分が存在して居ると言うことも知らずに生きる。いや、生きるという事すら知らずに……生きるのでもなく存在するのでもなく。勿論死んでも居ないし、消えているわけでもない。それを認めることが出来るのは、他人だけなのだろう。
 結局の所、僕を知るものは他人なのだ。僕のこころがどんな色をしていようとも、その色の名前を決めるのは他人だ。

 入り江。空の色。吹きぬける風の冷たさ。僕はここにいる。僕が知る僕のことは、それだけだ。それだけで十分だ。それだけでしあわせになれる。それは美しく醜い。僕は僕がとても好きだ。この美しい世界を眺められる存在が。

「睡眠薬が効かなくなってきて。最近は二錠ずつ飲むようにしているんです」
「そうか。……ちょっと、血液検査をしてみようか」

 毎日毎日、生まれた事を嘆いている。みんなにそれを伝えれば、きっと全員が呆れる事だろう。僕は自分の悩みを内側に仕舞い込むことにした。その方がいい。みんなみんな、自分の悩みを抱えている。その上に僕の弱音を乗せたら、誰だって倒れてしまうだろう。僕だってそうだ。誰の事も解る事など出来ないのに、悩みを解決するなんて。……悩んでいる時間は、自分の存在が妙にくっきりと浮かび上がっている。僕は窓を押し開けた。ほんの少しだけ開いていた窓は、一気に風を吸い込んだ。そよぐ前髪は隠した右目を日の下に曝す。
 世界が眩しい。――僕はここにいる。僕がここにいる。僕だけが知る僕がここにいる。僕は今日も僕を歌う。僕は今日も僕として生きる。前にも後ろにも道は無い。それこそが道なのだ。……世界が、眩しい。


■ 鳥塚つばさ (16回/2008/07/03(Thu) 17:02:57/No889)
http://gimlet.yukishigure.com/


>こやまるさん
こんな暗い小説に、感想ありがとうございます!
「ASK〜」も「小鳥〜」も、いつも重苦しいものばかりで
妖精界とは遠く離れた世界観になってしまっているなあと思うので
やっぱりこやまるさんの言う通り、明るい話の方が
ミルポンの世界にはぴったりですよね(苦笑)
明るい物語が書けなくて申し訳ないです。

しかし、読んでくださって本当にありがとうございます。
削除されてもおかしくないくらい原作の世界観に反する物語たちですが、
こうしてお言葉を頂けると、「何かを感じ取ってくれたんだな」と思えて
何かこう、自分が自分なんだなあと確認できる気持ちになります。

では、「ASK〜」と「僕は生きてみた」への感想、ありがとうございました!
「夢のカケラ」をプレイした後にでも、「金色の小鳥」も読んで下さるとありがたいです。
勿論強制はしませんし、流し読み+感想無しで結構です^^
鳥塚でした。毎度の乱文、失礼致しました。




770/ ASK、SIDE KILLER or...
□投稿者/ 鳥塚つばさ -1回-(2008/01/30(Wed) 21:04:48)
□U R L/ http://ask.tuzigiri.com/

こんにちは、鳥塚です。
以前からこちらに小説を投稿させていただこうと身構えていたのですが、
今回、ようやく「よし、書いてやる!!」という決心を致しました。

皆さんもう既に沢山の小説を投稿されていますので、
その中に埋もれてしまうのではないかとドキドキしておりますが、
なんとか完結…とまではいかないまでも、
自分で納得のいく文章を書こうと思います。

ある程度は連載するつもりですので、親記事を立てさせて頂きますね。
また、こちらの文章は私のHPでも公開させて頂こうと思います。
イラストは参考程度に考えてくださると嬉しいです。
登場人物や世界観などは、特筆せずに進めさせていただきたく思います。

もしかしたら、ミルポンの世界を心から愛している方には、
文体・世界観・設定などが合わないかもしれません。
それでも良いと言う心の広い方は、どうぞお読みください。

では、一旦記事を投稿させて頂きます。失礼致します。

432×520 => 332×400

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■ 鳥塚つばさ (2回/2008/01/30(Wed) 22:45:49/No771)
http://ask.tuzigiri.com/


 空の秒針が三回ほど動いた時、僕はようやく思考回路を手に入れた。そして、今までの周囲の殺意や中傷が、どれほどのものだったか、ようやく理解することが出来た。
 ―――なんてことだ。僕はしばし呆然と空気を見詰めて、津波のように押し寄せる過去をひたすら受け止めていた。あの長い長い時に活動してきた自分の、なんと滑稽なことか! 両目が残っていた為か、ゴミ捨て場行きは免れたものの、何も答えず何も返さず、ただただプログラムされた行動のみを一言の文句もいわず続けてきていたのだ。マイナス三号の様に、どこかに開いた永遠とも思えるような暗闇に食われることを恐れて。
 しかし、僕はこれからどうすればいい? いくら過去を振り返った所で、それを書き換えることなど出来やしない。

 向こうから飛んできた稲妻を避けて、僕は赤く輝く光線を吐いた。それはひゅうと言う音を立てて飛んでいき、一瞬の空白を置いて爆発を起こした。飛んできた鉄片を手で弾き、急降下する。直後、背後へと現れた兎が剣を振り上げ、再び稲妻を落とした。地面のすぐ上で身を翻し、僕は左へと転がるように移動した。右の頬の辺りを、熱せられた鉄板が掠ったような痛みが過ぎる。
 敵さんには悪いけれども、死ぬ気は無いのだ。
 間髪入れず、僕は長く伸びる光線を吐いた。短い断末魔と共に、兎が鉄片へと変わる。辺りの敵共がこちらを向いていないことを確認して、僕はその場から一直線に飛び去った。

 さあ、どうするべきか。僕は、森の中へと身を潜めた。なんとなく感ずる……、この世界はもう長くは持たないだろう。味方の散る音と、敵の悲鳴。爆発音が何度も響き、命の無いものが地面へと叩き付けられる音がする。
 木々の葉と、敵味方の屍骸の影を縫うようにして、低空飛行を続ける。

 ……僕は、量産型イカスの二百九十一マイナス四号である。いわゆる、試作品という奴だ。
 際限なく続けられるこの戦乱の世界に終末を齎す力。それを持つ兵器を作る為、僕の国は普通の量産型のそれよりももっと別な能力を持たせた機械を開発しているのだ。
 ハッキリ言って、僕はそれを快く思っていない。マイナス一号はそもそも起動しなかったし、マイナス二号は思考回路がいかれていた。マイナス三号は無事起動したものの、その時起こった天災とも呼べる攻撃によって、右目にあたる鉄板を損失し、常闇へと葬られることになった。マイナス四号である僕も、さきほどまで思考回路すら満足に操作できていなかったのだ。
 お陰で、僕は「キズモノ」と呼ばれていた。頭の中にキズがあって、満足にその能力を発揮できないモノ。マイナスの付いていないイカス達は事あるごとに僕を馬鹿にして、時には殺気すら投げかけてきた。
 役立たず。殺戮すらまともに出来ない出来損ないが。声は聞こえているか? 声すらも出せないのか? ようやく完成したと思ったら、こんなに使えないゴミだったとは。
 ……そのメモリィは、周りから何も期待されていないことを僕に告げていた。僕を一人の機械として認め賞賛するものは誰も居なかった。せめてマイナスでないイカスになれていたならば、少し欠陥があるだけ、で済んでいた所なのに。

 そこにある屍骸のボディを捲り、鉄板の裏側を見つめる。生きる気力、いや、死ぬ気力すら感じられない瞳が、その持ち主を凝視していた。我ながら、ゾっとするような無気力さだ。胸のひし形が、血のような赤色の光を放っている。ヘッドフォンのような部品、丁度耳に当たる部分は、緑色。右目を半分ほど隠す鉄板は黒く、一片の曇りも光も無い。
 ああ、これがマイナスの性であるのか。周りの囁きは、試作品の事を無血と呼んでいた。血の通わない機械。マイナス一も二も三も、全て無血であった。少なくとも僕だけはそうなるまい、と、意図しない思考が脳裏をよぎる。僕は苦笑して、そこを離れた。
 何が無血だ。そもそも、機械に血など通っていてたまるか。殺戮を繰り返し、味方を盾にして、なんの意味も見出せないような戦いを延々と続ける僕らに、血を語る権利などあるまい。
 そこまで考えて、僕は再び口だけで笑った。馬鹿馬鹿しい。僕も周りも、何も知っちゃあいないのだ。


 森の奥の奥へと進んでいた時の事である。ふと……、聞きなれない音が、僕の足を止めさせた。それは微かに、だが確実に、この森の中に響いている。
 僕たち機械には、到底出せない音だ。例えて言うなら、雫が水面に落ちる音だろうか。

 僕は、それに惹かれるように、帰路から逸れた木々の間を通り過ぎた。確か、この方向から聞こえてきたはずだ。
 しばらくして、それは確信に変わる。間違いない、ここだ。ここから、旋律が流れてきているのだ。

 それは、赤と黒が渦巻いている、「何も無い場所」だった。時々白い色が浮かんでは消えて、美しいとは言えない色調を生んでいる。

 そこでは、全ての空気が重く深く暗くなっている様であった。息をするのが苦しいくらいだ。僕は肩や足の先に疲労を感じて、ゆるゆると地面へ落下した。両腕を地面について、「何も無い」をじっと見つめる。
 ほろり、ほろり、ほろり、ほろり。
 これは何かの楽曲なのだろうか。それとも、ただの千切れた音符の集まりなのだろうか。
 木々がざわめく。空気が歪む。演奏が進むごとに、「何も無い」の磁力は強まっている。まるで、空間がぎしぎしと悲鳴を上げている様だった。そして、同時に―――おいでなさい、名も無き小鳥よ、と、歌声が聞こえた気がした。

 どうするべきか、なんて思考は浮かばない。僕はゆっくりと片腕を「何も無い」に伸ばした。どろりとした感触。水よりも重く、ぬるい。もう片方の腕も、「何も無い」にゆだねることにした。
 これは……ぬるいと言うよりも、あたたかい。あたたかい赤と黒と白が、おいでなさい、おいでなさいと声をあげている。
 僕は何故だか、歓喜の声を上げずにはいられなかった。ああ、ああ、ああ、と。今にも涙を流しそうなくらいに、僕は感動していた。この温もりはなんだろう。僕がずっとずっと求めていた、無意識に欲しいと願っていた何かなのか。
 全身が「何も無い」に引きずり込まれるのに、そう時間は掛からなかった。僕は目を瞑って、流れに逆らうことなく進んだ。どこまでいっても、旋律と流れはそこにある。目に見えなくとも、ある。呼び声は頭の中に反響して、風の流れと同じような雰囲気を保っている。

 さあ、僕はどうなるだろう。

 これは序章である。何の変哲も無い、僕の半生の序章。まだ僕は生まれてなどいなかったのだ。じわりじわりと、赤と黒と白が染み込んでくる。ああ、ああ、ああ、僕はようやく僕になるのだ! 零れるのは涙だろうか、それとも血だろうか? 手を伸ばした先にあるのは空虚。両手は世界の扉を掴んだ。

 さあ、開け!!

 僕は両手を大きく広げ、どぼどぼという音に包まれながら落下した。ようやく、ようやくだ。ようやく、始まるのだ。零れ出る笑い声と涙をそのままに、僕は血だまりに浮かんでいた。

「ようやく、僕が生まれたぞ! 僕は、生きてやるんだ!!」

 笑いが止まらない。空気だった声は消えていた。旋律は、僕の声によって掻き消されている。息を大きく吸い込んで、吐き出す。そして再び、笑い出す。血の香り。血の香り。僕は地面を転がった。ぬるりとした感触が腕を伝う。頬に血液が飛び散って、口の中にも入り込んだ。血の香り。生きていると言う感触。そうだ、僕は、ここでならば生きられる!!


 ASK、SIDE KILLER or...
 もしかしたら、LIVERだったのか? それとも、DIERだったのだろうか。住人の生まれる瞬間は、いつだって血の香りがするのだ。私は幾度と無く、その様子を見てきた。
 さあ、今日は眠ろう……。世界の断片を集めるには、今の私には力が足りないから。

(つづく)


■ 鳥塚つばさ (3回/2008/02/01(Fri) 15:54:33/No772)
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 深い眠りから覚めた時、僕はまだ血だまりの中に居た。唯一変わったことといえば、赤が完全に黒へと変色しており、触るとぱりぱりという音を立ててひび割れることくらいだ。そこはもう「何も無い」ではなく、乾いた血だまりであった。
 勿論、それは自分のものではない。僕の金属のボディには、傷の一つもついていない。「何も無い」から落ちた時に纏わり付いた赤と黒と白が微妙に残っているくらいで、寧ろ今作られたばかりの機械と言った方が近いのではないだろうかと言うほど、何も無かった。血だまりと同じように乾燥しこびり付いた赤と黒と白を落として、僕はあたりを見回した。
 ここは間違いなく世界である。だが、僕の生まれた世界ではない。いや、僕の生まれた世界ではあるのだが、僕の作られた世界ではない。
 笑いすぎた所為か、喉が痛い。……僕に喉などあっただろうか? しかし、間違いなく、喉が痛い。試しに声を出そうとしてみるが、スピーカーが壊れているのだろうか、ザーザーと言ったノイズしか発することは出来なかった。僕は肩を竦めて、はてさて今の僕には何が出来るのやら、と、長めの瞬きをした。

 ほろり、ほろり、ほろり、ほろり。
 ふと、あの旋律が聞こえてくる。どちらから聞こえてきたのだろう。僕の落ちてきた場所は、どうやら草原らしく、ぐるりと首を回してみても、見えるものは地平線だけであった。一つ面白いことに、この草原には風が全く吹いておらず、その草どもはざわりともしなかった。
 ほろり、ほろり、ほろり、ほろり。
 音は、僕の正面から流れてきているようだ。目指すべき物がない僕は、音の波紋を頼りに、自分の足で草原を歩くことにした。

 空の海で、魚と鳥が追いかけっこをしている。そう、空には海があるのだ。何故僕はそんな常識すら忘れていたのだろう。魚が尾びれを力強く動かし、先を泳ぐ鳥へと必死に追いつこうとしている。星を越え、二つの月の間を行き、ふたつの存在は海を飛んでいった。赤い空。赤い海。彼らの通った後には、細かい泡がぽつぽつと残されていた。今にも落ちてきそうな赤い空。僕は、それを見上げて歩いている。
 草はざらざらとしていて、気色悪い。背の高い草はちょうど僕の目の辺りに花を付けているから厄介だ。遠く上空に薄ぼんやりと見える文字盤は、秒針を一秒ごとに一回ずつ動かしていた。元の場所とはえらい違いだ。ここの時計は、随分早く動くらしい。聞こうとすれば聞こえるであろう針の音は、聞こうとしない僕の耳には届いていない。
 ほろりほろりを追ううちに、僕は壁に突き当たった。おそらく、ここがこの世界の端なのだろう。赤い壁。世界の壁。手を伸ばして触ってみると、すべすべとした感触が伝わってくる。おそらくこの壁はいかなる手段をもってしても壊すことは出来ないだろう。触れてみれば解る、これは間違いなくこの世界の壁であるのだ。
 ほろりほろりは、避けて歩いた森の中から響いてきているようだ。なんとなく、森の中に入るのには抵抗があったが、一度ほろりほろりを目標としたからには、そちらに向かわなければならないだろう。壁伝いに、ざくざくと鳴る草原を歩き出す。
 森がすぐ目の前に迫る。不自然なほど時間が早く過ぎる。僕は先ほどまであの遠い場所に居たのではなかったろうか? 二・三歩歩いただけで届くような距離では無かったはずなのだが。
 しかし、ほろりほろりは確実に近くなってきている。壁から手を離し、森の中へと踏み入った。そこには背の高い草は無く、木々の足元に時折花が咲いているだけであった。

 しばらく歩くと、ほろりほろりの音の元が見つかった。そこには、僕と同じくらいの背丈をした、ひとりの妖精が居た。軽くウェイブした金髪に、羽根つきのベージュの帽子、それと同じ色をしたマント。彼はその青いような黒いような濁った瞳でこちらをちらと見やると、手にもった楽器の演奏を止め、座っていた木の枝から飛び降りた。その着地はまるで僕らがするそれのようで、地面に足がつく直前に落下速度をふっと遅め、ほんの少し浮いたかと思うと、非常にゆっくりと、自らの足先と世界の地面を傷付けぬように降り立った。

「いらっしゃい、過去の過去。ボクはミライ。あなたは、声を出せる?」

 僕は声を出そうとして、またノイズを出した。首を横に振って「スピーカーがいかれているんだ」と、口とノイズだけで説明した。彼は一度瞬きをすると、右目を隠した前髪を撫でた後、竪琴で一音だけほろりを奏でた。

「そうじゃない。声を出すのよ。あなた、声を出す方法も知らなかったの?」
「いや。今の今まで喉なんて無かったから、何も解らなかっただけさ」

声が出た。スピーカーでないところから声が出た。それでも僕は喋りつづけた。

「しかし、ミライ。僕はどうするべきなんだ? 生まれたはいいのだけれど、生きる方法が全然思いつかない。歩けばいいのか? 呼吸をすればいいのか? まさか、他人を愛せとか言うんじゃないだろうな。僕はもう、そういう言葉を聞くのはまっぴらなんだ」

ミライは、ふと笑った。彼の目は僕のと同じくらい暗くて、光を灯していない。

「生きる必要なんかないのよ」
「ないのか」
「そう。そして勿論、死ぬ必要もない」

僕は、その言葉を聞いて、思わず声を出して笑ってしまった。やはりここはそういう世界であったのだ。

「僕は、キズモノ。ミライ、君はこの世界にいつごろから居るんだい」
「これから始まる創世記の前からよ」
「それじゃあ、僕よりも圧倒的に“生きて”いたんだね。面白い」
「あまり嬉しくないわね、“生きて”いたなんて言われると」

そう言いつつも、ミライは不機嫌な顔をしなかった。と言うか、感情の変化が感じられなかった。僕はよく目を凝らしてみたが、彼の姿はどうにも何か壁のような物に遮られているようで、本当の本当の心、もしくは命のような物が感じられない。そもそも、この世界に本当の本当の心なんていうものは存在しないのだろうけれど。

「孔雀はまだ目を覚ましてすら居ない」

ミライはそう言って、空を見上げた。空には相変わらず、きらきらと輝く小魚や、赤い鳥が泳いでいる。ヒモでぶらさがった星にはまだ灯が灯っていないようで、どんな色もしていなかった。

「さあ、キズモノ、あなたは孔雀を目覚めさせ、そして歩かせなければならないわ。そうでなければ、アスカは始まらない。あなたが出会うべきは、あと二人。他はどうしたって構わないわ。かならず果たすのよ、そうでなければ、ボクは歌うべき歌を無くしてしまうことになるから」

 僕は、その言葉を聞くか聞かないかの内に、森の外へと歩き出していた。だが、成すべき事はもう理解している。僕の勘が正しければ、この旅は今すぐにでも終わらせることが出来るだろう。
 しかし、森の木々のなんと暖かいことか。これから目覚める住人たちの、どくどくという心臓の音が、あちこちから聞こえてくるようだった。ほろりほろりは、もう消えていた。

 僕は、彼は、いや、僕たちは、永遠に忘れられることがないだろう。約束があるからだ。それがどの言葉であったかは、あえて伏せておく。

「生きてやる。生きてやるんだ。僕は、生きる」

 そして、僕の死も決まっていた。それがいつ起こるのかも、大体予想は出来ている。問題は、そこへどうやって辿り着くかだ。
 また足元の草がざくざく言いはじめた。鬱蒼と茂っていた木々はやがてまばらになり、ついに目の前が開ける。
 今は今でも過去でも未来でもない。決められた時代と時間は、その場所にしかない。ASKyou。ASKme。もう、僕は、この半生の殆どを理解していた。どうであるべきか。どうするべきか。一つだけ解らないのは、何故僕が選ばれたのか、その理由である。
 少し、ほんの少し、風が吹いた様に感じたのは、気のせいだ。
 僕は木から手を離し、果てへと飛び立った。嘘と偽名の次に会うべきは、裏切りと純粋だ。彼はおそらく、……いや、よそう。今は兎に角、全てを記憶し作り出すのだ。
 薄らと、ミライの影が見える。あの青い瞳が見える。あの浅瀬のように波打つ髪が見える。さて、彼にはどう伝えるか……。僕は、嘲笑に近い笑みを浮かべた。

「ははっ」

思わず声を漏らす。僕に傷をつけたのは、紛れも無い(   )である。
 するべきことの他に、したいこともあるぞ。次はそれに向かおうか? 取り合えず、まずは裏切りに会ってからだ。
 刻々と形を変える森と壁と草原と河の上を、僕はひゅうひゅうと飛び回った。
 (  )だ。僕が(  )するべきは、僕をキズモノにした彼らである。

「世界よ、アスカよ、僕のあなたよ! 僕の願いはもう解るだろう、明日でもいい、明後日でもいい、頼む、僕の望みを叶え給え!!」



 ASK、SIDE KILLER or...
 ならば、どう呼ぼうか。私はペンを置いて、しばらく窓の外を見つめた。忙しく星明りを付ける私の子供達を見る。嘴を薄く開いて、何かを呼びかけようと思ったが、ロココがそれを静かに制した。
 私はまた、彼を見るだろう。受け継がれる涙は永遠だ。
 今日はここで眠るとする。どこかで誰かが歌う声。

(つづく)


■ 鳥塚つばさ (4回/2008/02/03(Sun) 09:54:40/No778)
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 彼は壁の上に座っていた。偉そうに両腕を組み、ふんぞり返って、歩きながら近づいていく僕のことを見下していた。彼はシャドルと言う。赤い壁を見上げる僕に気付いているはずなのだが、彼は降りようとする素振りすら見せない。

「    、    」

彼が口を動かした。だが、僕にはその声は聞こえなかった。何か言ったかい、と、声を出す。シャドルは一瞬なんとも訝しげな顔をしたが、すぐに表情をいつものにたりとした笑いに戻し、ミライと同じようにふわりと地面へ着地した。

 僕は、ここに来るまで、ずっと川沿いを歩いていた。河の水は透明で、所々に赤い水が混ざっていた。いや、赤い水の中にたまに透明が混ざっていた、の方が正しいだろうか。僕はそれに手をつけようかと思ったが、やめておいた。その水からは何かの気配のようなものが感じられ、今にも僕を飲み込みそうなくらいの表情をしていた。まるで、鋭い鉤爪で取り押さえた獲物に向ける笑顔のような。
 初めてその河を見たとき、僕は飛ぶのをやめて地面へと降りた。裏切りへの道は、きっとこの河が標してくれると感じたからだ。上流へ、上流へと歩く。その道のりは、あの壁から森への移動の時間のように短く、またとても長く感じられた。
 足元の草は幸い背丈が短く、歩くことの妨げにはならない。花はまばらに咲いていたが、これも僕の目まで届く高さを持っていなかった。僕はこの花があまり好きではない。命の無いこの世界に、己の存在を知らしめているように見えたからだ。まるで僕へ「無血、無血」と囀っている様である。
 植物にも、血液はないだろう。それがたとえ赤い色をしていたとしても。この河に流れる赤い水が血では無いように、彼らから流れる液体も血ではない。
 草を踏み花を踏み、僕は河の隣を歩きつづけた。そしてやがて辿り着いたのが、このシャドルの座る赤い壁だった、ということである。

 僕はもう一度、何か言ったかい、と口を動かした。

「ああ、言ったよ。ようこそ、キズモノ。とね」
「もう名前も知っているのか。すごいな、住人というのは」
「無論、全て伝わっているさ。その証拠に、お前にも俺の名前が伝わっているだろう?シャドル。この世界のシャドルだ」

シャドルはそう言って、帽子をほんの少しずらし、右目を隠して左目を晒した。左目はミライのそれと同じように赤く黒く濁っており、やはり光が入っていなかった。右目の色は……注意してみていないので、覚えていない。やはり、同じように赤く黒い色をしているのだろうか?

「さあ、……お前には使命があるな。覚えているか?」

僕は頷いた。思い出す。耳のあたりで、ザーザーというノイズに似た耳鳴りが聞こえる。

「孔雀を目覚めさせ、歩かせること。それさえ覚えていれば、あとは好きにしていいと」
「そうだ。間違っていない」

シャドルは、喉を鳴らすようにククッと笑うと、僕には聞こえない声で何かを呟いた。僕は一度瞬きをして、次の言葉を待った。空を見上げ、暗い星を眺めるシャドル。大きな鳥が一羽、ゴウと風を起こすようなくらい優雅に雄大に羽ばたいて、空の海を横切っていった。

「お前には力がある」

 シャドルは、不意に右手を翳した。僕はそれを見つめて、シャドルの目へと視線を移した。

「それは、ここだ」

彼の手は、僕の胸にあるひし形の赤い宝石……いや、ガラスだろうか?……に、触れた。そこから血管をなぞるように、僕の右肩、右腕、右手へと腕を移動させて行く。もちろんそこに血管があるはずがないのだが、彼の手はとても暖かかった。まるでそこに血が通っているかのように。
 僕は、体中を熱い何かが駆け巡るのを感じた。先ほどまで見ていた河の流れが、全身へと行き渡り、血管を渡るイメイジ。
 それが何を表しているのかは解らない。だが、こうなるであろうことは解っていた。僕は今、会うべきもの二人のうちの一人に出会ったのだ。

「僕は、生きているのかい?」

その言葉に、シャドルは僕の腕から僕の目へと顔を上げた。そして黙って頷くと、やはりにたりと笑う。

「そう信じているのだろう?」

僕も、黙って頷いた。彼の口が動いたように見えたが、声が聞こえない。耳鳴りは相変わらず続いている。
 ここがたった一つの分かれ道? どういうことだろう。咄嗟に走った思考を妨げ、僕は再び手から伝わるシャドルの温度を覚えようとしていた。彼のくるりと巻いた青い髪、赤く濁った目。後ろに立ちはだかる赤い壁。赤い水の河。僕は一体何を信じればいい? 勝手に表れる言葉に、僕は首を振った。目を瞑り、左手で額を押さえる。耳鳴り。ノイズ。僕に足りない物はふたつあった? どういうことだ。お前は誰だ?

「さあ、キズモノ」

 重く暗い声。それでいて、ミライのそれの様な壁が感じられない音。僕は目を開け、彼の瞳をじっと見た。彼は笑っている。心の中でも笑っている。

「お前はおそらく、夢を見るだろう。忘れられない夢。アスカはお前の願いを聞いてくれたぞ。その為には、まず夢を見なければならない。何故だか解るかい? ……いや、解らない方がいいかもしれないな」

いつごろからか僕は彼らを疑うことを忘れていた。この世界に生れ落ちた瞬間に、疑うことを忘れていたのだろうか。シャドルは僕の右手を離し、数歩後ろに下がった。いつのまにやらその背には純白の翼が生えており、彼の背丈よりも倍ほど大きく広がっていた。

「さようなら、キズモノ。もう一人には、よろしく伝えておいておくれ」

両翼をばさりとはためかせ、彼は浮き上がった。こんな時でも、風は起こらない。僕の頭上を越えてどこかに去っていくシャドルを、見えなくなるまで見送った。さあ、ここまできたら、もう戻れないぞ。頭の中で、僕が呟く。ふと振り返ると、そこにはもう壁は無く、深い深い森が広がっていた。壁はまた場所を変えたのだ。河ももうそこにはなく、別の場所で海と海を繋げている。

 僕の旅は、もう終りに近づいている。直感である。

 僕は両腕を地面につき、足をだらしなくぐにゃりと曲げて、地面に伏せた。大地はどこまでも冷たかった。ごろりと寝返りを打ち、空の海を見上げる。今にも落ちてきそうな空。絶対に落ちては来ない空。海を横切る魚が流れを作り、星を静かに揺らした。月から下がっているのは、誰も座っていないブランコ。ぎしり、ぎしり、と、僅かに揺れる音が聞こえてくる。
 誰か、子守唄でも歌ってくれないだろうか。僕は眠ることに慣れていないのだ。
 周りにあった草共は、いつのまにか長く長く伸び、横たわった僕を覆い隠すほどになった。僅かにある隙間から、赤い空が覗いている。どこかで誰かがくすりと笑う。
 ぎしり、ぎしり。僕の心臓はどこにあるのだろう。まだ少し熱い右腕を眺め、そしてまた地面へと降ろす。振り子のように揺れるブランコは、誰の為のものだろう。時計の秒針が一秒一秒を刻んでいく。

 僕はまた涙を流した。と言っても、たった一粒だが。これは何の暗示だろう。悲しみか、恐怖か。それとも喜びか。僕は深呼吸をした。そして、寝転んだまま、両腕を上空へと伸ばした。何故だか星が近く見える。目を凝らして、遠くを見れば、届きそうな気がする。
 僕は。僕は。僕は。



 ASK、SIDE KILLER or...
 私はあの時、何を知るべきだったのだろう? 自分の愚かさか。それとも、彼に出会うことか。約束か、歌の歌詞か。今度は鉛筆を手に持って、思い浮かべた景色をえがいた。ここはどこだろう。ここは私の世界。それしかありえない。
 彼のことを思って、私は涙を流した。もうどうにもできない。
 さあ、今日見るであろう暗闇は、どんな色をしているだろう。星が揺れて、きらりと鳴った。

(つづく)


■ 鳥塚つばさ (5回/2008/02/03(Sun) 11:19:30/No779)
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*苦手な人には苦手な表現が含まれます。ご注意を。
 色反転した方が良い、アドレスを表示するだけの方がいいなどありましたら、コメントいただければ修正いたします。




 目を覚ました時、僕は自分の目を疑った。青い空、どこまでも続く青い空、白い光、辺りを満たす明るい光、煙のような白いものが海ではない空を横切っている、そして風、そよりそよりと風が吹いている! ここはどこだ。なんだ、ここは。おかしい。何もかもがおかしい!
 何故光があるのだ。僕は空を見上げ、すぐに目を瞑った。全てを焼き尽くすかのような白い光源。ありえない。ありえない。あれはなんだ? どうしたんだ、僕は。どこにいるんだ、僕は? 必死に思考を巡らせる。
 僕は、灰色をした地面であろう場所に座り込んでいた。幸い、生命体であろうものはどこにも居ない。アスカの壁ではない壁、これもまた命が感じられない、に身を寄せて、ひたすら震えていた。息が乱れる。黒でも赤でもない空を、僕は見たことが無かった。白い煙のようなものは、ゆらゆらと蠢いている。
 限りない恐怖。なんだ、ここは。どこだ、ここは。僕は一体どうしたんだ。そんな言葉ばかりが頭の中を埋め尽くす。右腕が熱い。思わず、壁のようなものに背をぴったりと付けて、自分がここにいないことを願った。だけれども、間違いなく僕はここにいる。
 嫌だ。帰りたい。どうしてこんなことに? シャドルの言葉が反芻される。

(お前はおそらく、夢を見るだろう。忘れられない夢。アスカはお前の願いを聞いてくれたぞ。その為には、まず夢を見なければならない。何故だか解るかい? ……いや、解らない方がいいかもしれないな)

 動揺の為か、耳鳴りはさらに酷くなってきていた。ザーザーザーザーザザザザザザ。時々甲高い音が頭を突き通り、僕に頭を抱えさせた。
 助けてくれ。助けてくれ。何度も呟く。僕が生まれたわけでもない、僕が作られたわけでもない世界に、僕は何故迷い込んでしまったのだ。これは夢などではない。現実だ。真実だ。
 助けてくれ。ミライ、シャドル、どうか僕を助けてくれ。勿論、彼らは現れない。
 壁も地面も、光源に照らされていた所為か、とても熱かった。宙に浮くことも忘れ、僕はひたすら助けてくれ、助けてくれと呟いていた。帰りたい。どこでもいい、僕のいるべき場所へ帰りたい。誰だ、こんな場所に僕を連れてきたのは? こんなことは予想していなかった。あの半生を悟った時も、この場所に来るなんてことは語られなかった。助けてくれ、助けてくれ。腕が震える。肩が重い。息が苦しい。身体が熱い。ああ、誰か、誰か―――

 僅かな振動を感じ、僕は顔を上げた。そして、心が一瞬にして凍りついた。見たことも無い生き物であろう物体が、僕を見つけたのだ。何匹居る? 一,二,三……四匹だ。唯一見慣れた生き物、妖精が、彼らの上に乗っている。
 僕はその場から離れようとした。彼らはこちらに向かって移動してくる。二本の足、ふたつある目、あれは腕だ、口もある、鼻もある。胴体には布を着込み、頭には妖精の様に髪の毛が生えているが、帽子を被ってはいない。あれはなんだ? 僕を今支配しているのは恐怖だ。僕は壁を離れ、宙に浮き、そこから逃げようとした。

 だが、遅かった。何匹も居るその生き物のうち、一匹がこちらに気付いたのだ。

「  、          ?」

口を動かし、何かを言う。だが、僕には理解できない言葉であった。
 お前は誰だ。何か用か。頼むから、逃がしてくれ! 僕は必死になって声を出した。だが、それはこちらへ向かってきた。足を大きく動かし、おそらく走っているのだろう、そしてまた口を動かした。

「   、              。     ?」

 後ろへと飛ぼうとしたが、もう遅い。それは僕の目の前に立ち、目を細めた。

「  、       ?」

 他の仲間も僕に気付いたのか、こちらに向かってくる。おそらく、僕に一番近づいてきている生き物の名前だろう、それを叫びながら。

「     、   ?」
「  、          ?」
「    、      、     」

 どうする? 逃げることは出来るのか?
 そこの妖精、僕の声が聞こえるか!? 彼らをここから退けてくれ! ミライと言う、シャドルと言う妖精がいるなら、彼らに会わせてくれ!

「  、      ?      」
「              」

ダメだ、伝わらない。僕はまた、ひたすら、助けてくれと叫んでいた。帰る手段が思いつかない。完全に、別の世界へと迷い込んでしまったのだ。言葉が通じないのがその証拠だ。早く逃げたい。だが、思うように動けない。彼らは会話を交わした後、一番近づいてきているそれが、ゆっくりと腕を伸ばしてきた。

「   、    。    、     ?」

やめろ、何をする気だ。そう呟いて、僕は僅かに後ずさった。照りつける光が恐ろしい。後ろでこちらを見ている三匹は、何かを言いながらそれでも僕を逃がそうとはしていなかった。ここにもう味方は居ない。

「  、      ?」

それの腕が近づいてくる。五本ある指を開き、僕を掴もうとする。

やめろ。やめろ! やめろ!!

 僕は目を瞑り、悲鳴を上げた。耳鳴りが今までよりずっとずっと重く大きく響いている。恐怖。恐怖だけが僕の心臓を動かす。もう何も見えない。もう何も聞こえない。いや、そうなればいい。頭がおかしくなってしまえばいい。こんなところ、早く抜け出して、アスカへ帰りたい!!

ああああああああ、ああああああああああ。
嫌だ、嫌だ、助けてくれ、助けてくれ。助けてくれ!!


 一瞬。一瞬だけ、右腕の感覚が無くなった。いや、炎のように熱い何かに焼かれて、感覚が麻痺してしまったのだろう。その直後、振動。壁に叩き付けられたような衝撃。
 僕は左手で頭を抱えながら、ひたすら目を瞑っていた。先ほどの五本の指に捕まる覚悟を決めながら。
 ―――だが、いつまでたっても、僕は何にも触れられなかった。震える左手をそのままに、ゆっくりと右目を開く。視界が歪んでいて、何もわからない。後ろにいた三匹が、わらわらと動くのが見える。なんだ。何かあったのか。さっきの一匹は何処に? 僕は左目も開き、腕を下ろし、さび付いたネジのように首をそちらへ向けた。

 僕は、右腕“だったもの”を前に突き出して、生き物“だったもの”へとそれを向けていた。右腕だったものは、僕がそれを確認した瞬間、いつもの腕へと戻った。生き物だったものは、替わらなかった。
 生き物だったものが地面に崩れ落ちる様子は、スロウモーションで刻み込まれた映像として、僕の脳裏に焼きついた。
 こちらに伸ばされていたそれの腕はもうそこにはなく、それがあった場所の下、つまり地面のようなところに、白に限りなく近い灰色のざらざらしたものが落ちていた。二本の足はまだ辛うじて立っていたが、その上にあった胴体は僕から見て右半分を円状に失い、頭であろうものが目を見開いてこちらをじっと見ていた。それにもう先ほどの光は無く、表情は固まっている。赤い液体が流れ落ちる口からは、もう言葉を発することは出来ないだろう。左腕はだらりと力なく垂れ下がっており、ぴくりとも動かない。吹き飛んだ左肩と胴体は、この道の遠く遠くに落ちているようで、目を凝らせば赤いぐちゃりとした物体を見て取れる。
 命を失ったそれは、首の下のあたりからぼたぼたと赤黒い水を流して、足を折り、地面へと倒れた。腰の上の空洞から、何かがずるりと流れ出る。例えるなら、等しい感覚で紐を硬く結び付けられた風船。それにしては、ぬるぬるしているが。
 僕はしばし呆然としていた。後ろにいた三匹が、倒れた一匹に近づき、何かを叫んでいる。呼吸は正常。右腕はだんだんと感覚を取り戻してきている。何が起こったのか、その答えは簡単だった。だが、その要因、つまり右腕にあった力が何なのかが、まだ解らない。
 解答を見つけるのは簡単だ。もう一度、試せばいい。

 右腕を構える。三匹のうちの一匹に狙いを定める。頭の中には耳鳴り。それはザザザザではなく、キィイイィィイイイと聞こえる。もう目を瞑る必要は無い。右腕の感覚がだんだんと熱に支配されていき、やがて再び麻痺する。

 やってやる。

 僕はそう呟いて、右手に指があるつもりで、それを大きく開く真似をした。
 直後、赤い光線、僕がいつも目や口から吐くものだ、が、本当に五本に分かれた腕の先から発せられた。最初は爆発するように、その後、遠くへ伸びるように。

 もっと強く、もっと熱く、もっと大きな力を。

 僕がそう唱えると、それは本当に力を増した。一匹のみに狙いを定めたつもりであったが、光線は三匹の頭を一度に白く変え、その破片を遥か彼方へと消し去った。衝撃に耐える為、左手を右腕に添えて、振動をひたすら抑える。辺りが真っ白に近い赤い光に染まり、壁のような物に赤いものが飛び散った。
 右腕から光が消えると、三匹は同時に倒れた。五本に分かれた腕はすぐに一本の腕へと戻り、後に熱い感覚を残した。
 妖精が何かを叫んでいる。僕は妖精には敵意が無いので、右腕を下ろし、あたりを初めてゆっくりと見回した。
 青い空。白い煙のようなもの。光源。灰色に戻った壁と地面。高く伸びる、同じく灰色の棒状のもの。空に傷をつけるように張られた黒い紐。不思議な形をした天井の大きな箱。
 ここはどこだったんだ? 何故僕はここにこなければならなかった? 耳鳴りはキイイイイイからまたザザザザザに変わり、僕の頭に響いていた。

 ふと、声が聞こえた気がして、上空を見上げる。ああ、懐かしい黒い鈍い空。帰れと言うことか。そうだ、そう言えば、アスカは僕の願いを叶えてくれると言っていたな。では、この行為に甘えるとしよう。僕は笑った。声を出して笑った。
 妖精が叫んでいる。えらく感情的だ。僕はそれを無視した。
 黒い空から、黒い光が差し込む。おそらく妖精の一人が放ったのであろう魔法を、それは容易く弾いた。

さようなら、狂った世界。

 僕はそう言って、黒い空へと上昇した。そして、これから何をするか、一瞬で決めた。ありがとう、アスカ。笑う。笑う。笑う。耳鳴りなど気にしない。ただ、笑う。
 妖精は最後まで何かを叫んでいた。僕は上昇を止め、それを見てまた笑うと、そのまま黒い空へと帰っていった。

さようなら、狂った世界。おそらく、僕はお前を忘れない。



 ASK、SIDE KILLER or...
 この時間はもう終わるのだ。私はゆっくりと息を吐いた。これは私である。彼はおそらく、私だったものである。そうでなければいいと、何度思ったことだろう。また、そうであってよかったと、何度思ったことだろう。そうでなければ、今の私はありえないのだから。
 もう少し、起きていられるだろうか? 私は頬杖を付き、外を見た。

(つづく)


■ 鳥塚つばさ (6回/2008/02/03(Sun) 12:39:30/No780)
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 黒い空。懐かしき黒い空。これは間違いなく、僕が作られた世界の空。重くなく、海も無く、赤くも無く、月も一つしかない空。泳ぐのではなく、飛んで移動する空。勿論、河で海と繋がっているはず無い。久々の故郷に降り立った僕は、ただただ空を見上げていた。

 下らない戦争は、まだ続いていた。どこかが光る。地面が揺れる。爆発が起きて、鉄片が飛ぶ。敵も味方も、怒りと悲しみと恨みの表情を浮かべながら、終り無き遊戯を繰り広げていた。

馬鹿馬鹿しい。

僕は、いつかと同じ台詞を呟いた。無論、この言葉に反応するものなど居ない。キズモノである僕は、きっとこの世の中に、いかなる傷も残せていないから。血が流れなければ、皆は僕に気付かない。ここはそういう世界なのだ。取り返しのつかなくなった頃、ようやく自分達の愚かさに気付くことになる。
 僕は、「何も無い」のあった場所に立っていた。はるか上空で、またもや赤い光線が空を照らす。爆発。破片。稲妻が横切る。誰かを庇って死ぬ誰か。涙を堪える誰か。僕は今、傍観者である。敵と味方はあるけれど、それでも傍観者である。
 いつの日か、心で叫んだ言葉。復讐を。僕をキズモノにした彼らに、復讐を。
 キッカケは、それで十分だった。しかも僕は、それを行える力を持っている。あとは、この場所から飛び出す勇気さえあればいいのだ。さて、どうしようか。何を合図にする? 味方が死んだ瞬間か。敵が僕に気付いた瞬間か。
 ―――味方? 敵? そんなものがあったか?
 僕をキズモノにしたのは、まぎれもない仲間である。僕は笑った。もう、耳鳴りは気にならない。軽く振動する地面。近くに落ちてきたのは、僕そっくりの姿をした仲間であった。稲妻に当たって、浮遊回路がいかれたのだろうか? 両腕を伸ばし、必死になって起き上がろうともがいている。
 僕は、ゆっくりと彼へ近づいた。

やあ、こんにちは、いつかの友達。

そう言って、彼の顔を覗き込んだ。彼は目を見開き、口を動かした。驚きで声も出ないのだろうか。僕は、シャドルの笑顔を思い出し、それと同じようににたりと笑った。
 彼の表情が凍りつく。またもや、声を出さずに口を開く。僕は右腕を翳した。耳鳴りがあの高い音へと変わっていく。

はははは。あっははははははは。

僕は、高笑いではない笑い声を漏らした。彼は必死に両腕を動かし、ここから遠ざかろうと足掻いている。右腕が熱くなる、五本の指が現れる、光が集まり、赤い球体を形作って行く。彼が何かを叫ぶ。目の端に涙を溜めながら、何かを叫んでいる。

さようなら。

出来事は一瞬であった。一瞬の内に膨れ上がり伸びた光線に、彼は悲鳴を上げる間も無く掻き消された。後には何も残らない。鉄片すらも残らない。完全なる消滅。これは、僕にとって十分すぎるキッカケとなった。

はははは。さようなら、さようなら、さようなら!

 僕はそう言って、上空へと飛び上がった。先ほど彼を吹き飛ばした光線は、木々をなぎ倒し地面をえぐったらしく、世界に傷を作っていた。勿論、血が溢れているはずはない。だが、敵も味方も……いや、血のない機械達は、直前に起こった謎の攻撃に動揺し、恐怖しているようだった。

復讐だ!!

 僕はそう叫び、もう一度、光線を放った。それは何匹もの兎を消し去り、遠くで爆発を起こした。その音で目がさめたのか、兎も栗鼠も、僕めがけて剣を振りかざし、稲妻を放った。罵声は耳鳴りに掻き消される。
 僕は笑った。腹の底から笑った。お前たちは愚かだ、お前たちは本当に愚かだ、と、罵ってやった。嘲笑。嘲笑。類稀なる嘲笑。
 稲妻を避け、光線を吐く。鉄片が飛び散り、三角形の鉄板へ当たる。剣の一撃を避け、再び赤い光を放つ。狙いなど定めない。運悪くそこに居た兎にそれが当たり、またもや爆発を起こした。

あははは。ははははは。はははははははは。

 僕そっくりの姿をした機械たちは、呆然としていた。僕の登場にだろうか。それとも、僕が生きていたことにだろうか。僕は彼らにも嘲笑をくれてやると、一斉に襲い掛かってきた兎を右腕の光線で掻き消した。指を大きく開くようにすると、光線は扇状に広がるようだった。お陰で、僕のところまで辿り着けたものは一匹も居ない。
 しばらくは、向こうからの攻撃はないだろう。明らかに動揺している森の連中を見やり、僕は海の連中を振り返った。一番近くにいた烏賊を一瞥し、右手を翳す。わざと長く力を溜めて、ようやく逃げ出したそれをやった。背後から光線を浴びたそれは、またもや悲鳴も無く消えた。
 誰が無血だ。誰が無知だと言うのだ。数限りない罵声と中傷を思い返し、僕は怒ることなく笑った。誰がキズモノだと言うのだ!! 僕は僕である。血の通う命である。僕をキズモノと呼んだのは誰だ。お前達だ。僕に傷をつけたのは、まぎれもないお前達なのだ。僕は今感情を持ち、思考回路を持ち、力を持ち、自分として生きている。恨み憎しみ怒り悲しみ蔑み蝕み笑い、僕は生きるのだ!!

 飛んできた赤い光線を避け、稲妻を相殺し、右腕から空間を切るように光を放つ。逃げるものも襲い来るものも平等に。数限りない爆発。

はははは。あははははははは。
はははははははははははは!!

 これがもしかしたら悦びというものなのだろうか? それとも楽しさというものなのだろうか? 僕が望んでいたのは復讐である。それが叶った今、僕を満たすのはおそらくそういう感情なのであろう。
 至近距離から光線を発射。一匹、二匹、三匹、四匹、ああ、眠くなりそうだ。もう、稲妻も赤い光線も怖くなど無い。全ては僕の力で滅することが出来る。
 急に暴れだした僕を見て、彼らは何を思うだろう? 今までの謝罪を口にする? 何故自分を、と抗う? ひたすら自分の命を見て、逃げ出す? その中に、僕の求めている答えなど無い。僕が欲しいのは、もはやなんでもない。何もいらない。何もいらない。僕は僕が大好きになった!!

 もう、僕に向かってくる機械たちは居なくなった。僕は右手を海の国へ向け、ゆっくりと力を溜め始めた。

さようなら。本当にありがとう。さようなら。さようなら。
恨みも憎しみも、全ては自分を愛する為に。
僕はこれから自由になるよ。
あの空を自由に飛びまわって、一つの命になるよ。

 カウントダウン。3。嘘。2。裏切り。1。憎悪。そして、0。自由。


 広く遠く伸びた赤い光は、見慣れた光景を荒野へと変えた。限りない幸福。しあわせが溢れて止まらない。僕を蔑んだあの下らない“仲間達”は、もうどこにも居ない。
 絶景だ。まるで天国だ。楽園と呼んでもいいだろう。

はははは。ははははははははは!

 すべてのしがらみにさようならだ。僕は僕である。僕は僕である。僕は僕として生きる。僕は僕だ。僕は僕が好きだ。僕は僕が好きだ。
 愛よ。自由よ。僕にしあわせを。憎しみよ、恨みよ、僕にしあわせを。永遠のしあわせを与えておくれ。もう、どこにも行く必要がない、と言っておくれ。ここで眠れ、と、言っておくれ。僕は笑いつづけた。限りなく繰り返すしあわせ?
 さて、と、僕は思い、そして、笑うのをやめた。

 今の僕に残っている物は、一体なんだ?



 ASK、SIDE KILLER or...
 あの場所が私の分かれ道だったのかもしれない。誰に認めてもらおうとか、誰に愛されようとかよりも、人を避けて目を見ずにただただ人の中に埋もれて密やかに呼吸をしていた。
 果たして……今の私のしあわせと、あのころの私のしあわせは、比べることが出来るのだろうか。
 今日は夢を見るだろう。もしかしたら、ずっとずっと昔の夢を。

(つづく)


■ 鳥塚つばさ (7回/2008/02/03(Sun) 13:35:23/No781)
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「夢の 奥に 潜む 真実」

 アスカが歌う。量産型イカスの二百九十一マイナス三号。黒い三角の鉄板に隠された顔の右半分は、皮膚に当たる鉄が剥がれており、目の変わりのカメラが露出している。ヘッドフォンのような耳の部品は赤色で、胸のひし形のガラスは血のように赤い。誰に付けられたのだろうか、そのガラスには大きな傷があった。右上から左下へと伸びた傷。

「現実 さえも 君は 愛す」

アスカに表情は無い。虚ろな左目でどこか遠くを見つめている。ずるり、ずるり、と言う音が、足音の変わりに響いている。その右手には、右腕を切り取られた量産型イカスの左手が握られていた。それにはもう三角の鉄板が無く、目が閉じられている。

「空の 色は いつも 赤い」

アスカが歌う。彼はどこで彼を見つけたのだろうか? 使命を果たした彼は、どうやって彼に出会ったのだろうか?

「暗い 底に 君は 泣いた」

世界はまだ始まっていない。だが、目を覚まして立ち上がってはいる。
 地面は黒く、草が一本も生えていない。空は赤く、ようやく月と星に灯りが灯されていた。森も川も海も壁も、全てが遠ざかった空間。彼は生まれた。この世界に生まれた。

「幻 愛した 君は 泣いた」

 アスカは歌う。そこに光は無い。彼は彼より先に生まれたのか? それとも、彼の方が先だったのか? 今はまだ仮初の世界に、奇形樹は笑う。そろそろ、世界は生まれるだろう。
 アスカが辿り着いたのは、常闇の孔だ。底などない、どこまでも闇が続く孔。アスカは、右手と鉄板が無い彼を放り投げた。音もなく沈む彼は、ほんの少し、ほんの少しだけ、微笑を称えている。

「君は いつか 夢を 見るよ
 壁と 壁の ガラス 砕き
 恋と 愛を 信じ 生きて
 ああ 待ち人遅し それでも 信じて
 生きて 生きて 大人に なるよ」

 孔雀は顔を上げ、こちらをじっと見た。私はそれを見返した。アスカの歌は、勿論届いている。孔雀はこちらを見ているだけだった。嘴を少しも開きはしない。それでも構わない、と、私は思った。私には、おそらくまだ時間がある。彼が手を差し伸べてくれるまで、待とう。

「愛しているよ、私は。だから、待っていてくれ。きっと、いくから」

この声は、アスカには届かないだろう。
 アスカはじっと常闇を見つめていた。彼が落ちても、尚見つめていた。何も考えていない、何も感じていない、その言葉がしっくりくる表情をして。しばらくして、彼は踵を返した。今度は何も歌わずに。右腕が、僅かに震える。短い瞬き。キィィ、と、カメラが音を立てた。遠くに見えるは、山のような鉄くず。もしくは、命を失った屍骸たち。アスカはそこに住んでいた。いつの日か、自分が生まれることを信じて。




「それで、彼は死んだんだね?」

 シャドルが、木の枝に座っている。ミライはその木の根元に身を委ね、のんびりとハープを爪弾いていた。ほろりほろりと響く旋律。ミライは、返事をしなかった。ただ、感情が読み取れない笑みを浮かべているだけだ。

「彼は、本当の血の香りを知っていなかった。人の香りがしたわ」

ようやく、ミライが返事をする。その感覚は、短いようで、長いようで、永遠かもしれないほど気の遠くなる時間だったかもしれないし、心臓が一度動いただけの時間だったかもしれない。

「それに、耳も聞こえていなかったようだしね。声も出せていなかった」
「そして自由を望んだわ。世界から逃げられるはずも無いのに」
「彼は孔雀にはなれなかった。生まれて、生きることを求めたから」

それが正しいのか、それとも間違っているのか、その答えはここには無い。この世界の名はアスカ。つづりをあえて書くのならば、『ASK*』である。*の後に数字は無い。つまり、永遠に繰り返す、ということになる。

「それじゃあ、俺は寝るよ。おやすみ」
「そうね、おやすみ。よい夢を」

 ミライのハープの音。それは悲しいようで、切ないようで、だがしかし、歌詞は悦びを歌っていた。

Fake ALIAs future.
Angelica is shadow of the heart.
ASK me, ASK you, and forever.




 クリスタルランド。全てが滅びた地。そこで、一人の機械が目を覚ます。イカス291号。マイナス5であった彼は、地下深くで眠らされていたのだ。階段を上り大地を踏みしめ、彼は思う。

「しあわせなど、どこにもありゃしない。愛も真実も心理も神も、全ては幻」

 黒い空。星の無い夜空。何も無い地平線。沢山のなきがらたち。

「絶望を知りたくなければ、希望を捨てよう。僕は生きない。僕は死なない。誰かを信じれば裏切られるなら、友情など潰してしまおう。全てを愛するなら、全てを嫌え。怒り、恨み、悲しみ、悦び、僕らは大人になってゆく。……そうだな、今なら……歌を歌えるかもしれない」



 ASK、SIDE KILLER or...
 私がいつも思い出すのは、小学校から中学校の思い出である。あの場所で、私は世界をのびのびと歌うことが出来た。皮肉なことだ、一番恨めしいその記憶が、今の私を作り出しているのだから。
 ペンを置いて、椅子から立つ。布団に入り、電気を消す。
 そうだ、三年前のことである……私は決して、人を信じなかった。
 もう、道を歩いていくしかないのだ。何もかも解らないまま、見えない恐怖と共に、私は終末を迎える。その時は……おそらく、彼らのことを思い出すだろう。

 この話は、ここで終りとする。さようなら、今の自分。明日は……ようやく、誕生日だ。

(おはなし・おしまい)


■ 鳥塚つばさ (8回/2008/02/03(Sun) 13:47:39/No782)
http://ask.tuzigiri.com/


 「ASK、SIDE KILLER or...」を読んで下さり、誠にありがとうございました。ミルポンが好きな人に怒られそうな小説だと、我ながら思っています。ですが、これは、私のミルポンの世界観を忠実に再現したものです。ああ、この人はミルポンをこう思っているんだな、と、考えてください。
 この話は、私の中学時代をモチーフにしています。ミルポンと出会い、二次創作を始めた頃の話です。私は、彼ら―――イカス、ミライ、シャドルの物語を想像することで、自分を保ってきたと思っています。
 今でこそそれは思い出ですが、当時は本当に……でした。要するに、キズモノはそのころの私の投影で、もしも私がその時勇気と力とキッカケを持っていれば、と、そういうことなのです。
 解らない人は、解らない方がしあわせであろう世界観、ということにしておいてください。

 もしもここまで、最後まで読んで下さった方がいらっしゃったら、心から感謝したいと思います。本当に、ありがとうございます。

 最後に、各話の題名を、こっそりと付けさせて頂きます。
一話目:序章(序章)二話目:欺章(偽証)
三話目:切章(折衝)四話目:殺章(殺傷)
五話目:絶章(絶勝)六話目:終章(終章)
七話目(あとがき):後章(後生)
 それぞれの意味は……調べてみれば早いと思います。


それでは、最後になりますが、
決して、イカス・ミライ・シャドル達を、嫌わないで下さいね。
もしもこの話を読んで、思ったことがあったら、
メールやコメントでお気軽にお知らせください。

では、鳥塚でした。本当に、ありがとうございました。

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■ こやまる (269回/2008/04/13(Sun) 23:45:15/No817)
http://www.murumoya.com/


鳥塚つばささん、こんばんは☆
感想が大変遅くなり本当に申し訳ありません。
ここしばらく余裕のない生活が続いており、鳥塚つばささんの小説にどのような視線を向ければいいのかずっと悩んでおりました。
特に4話目が非常にショッキングな内容で・・・。
4話目に登場する四という数字が表すものは、やはりミルモファンが一番考えたくない対象を指している…?

終始晴れることのない暗い空が、読み手をマイナス四号の絶望感に感情移入させてくれますね。
ミライとシャドルが与えた助言に突き動かされるマイナス四号、やがてそれは目的に変わり、彼の中で何かを見つけた…かのように思えたところで彼は復讐を選びました。
私はその時点で感情移入が解かれ、彼の最後を三人称の立場で見届けることにしました。
彼の生き方はミライとシャドルにとっては一例にすぎなかったのでしょうか?
ミライとシャドルはもう少し彼に期待をしても良かったのでは?
そうすれば、この繰り返される世界に新しい変化を迎えられたのではという思いがしてなりません。
こういう時、ミルモやヤシチならきっと救いの手を差し延べるはず…。
私にとってのミルモでポン!のイメージは、おせっかいな妖精と一緒になって今を楽しく生きる暖かい作品のイメージしか持てていないです。

何だか見当外れな感想を書いているかもしれません(^^;。
また小説書きにぜひチャレンジしてくださいね。
では!


■ 鳥塚つばさ (17回/2008/07/03(Thu) 17:15:27/No890)
http://gimlet.yukishigure.com/


>こやまるさん
感想ありがとうございました、鳥塚です。

やはりこれは、感情移入のしにくい、なんと言うか別世界だと割り切って読まないとダメなような小説ですよね。自分自身の経験とある希望を元にえがいた世界なのですが、自分の意志や嗜好が大分ズレたところにあるのかなあと思いました^^;)いや、だからこそ書いたと言う所もあるのですが(ミルポンをこうやって受け止め、そして吐き出す人間がいると主張してみたかったので)、やっぱり難しい……。
「どのような視線を向ければいいのか」と悩んでくださって、ありがとうございます(と言うのもヘンですけれども)。ミルポンの世界観をそのまま愛している方なら、全てに共感する事は難しいですよね。寧ろ、おそらく不快だったのでは……と思っております。気分を害してしまったのなら、本当に申し訳ございません。かく言う私もミルポンの世界観をまるごと愛しているつもりなのですが、いざ自分で書こうとするとこのような物語ばかりで。文章を書き続ける身として、いつか明るい話も書きたいと思います。
ただ、運命は定められていて、抗う事は出来ない……と言う世界観だけは譲れなく……。この辺は価値観の違いなので、埋めるのは難しいでしょうね……。お互いに無理やり価値観を帰るのは疲れてしまいますし。そこは「三人称から見る」ことでなんとか補っていただきたいと思います。申し訳ないです。

見当外れだなんて、滅相もございません!寧ろ自分と自分の作品を見つめなおせるいい機会になりました。これからどのような作品を仕上げていけるか自分でも解りませんが、様々な作品を書いていければと思います。
では、鳥塚でございました。感想ありがとうございました!




899/ 紫陽花
□投稿者/ 綾瀬りんご -1回-(2008/07/09(Wed) 21:50:42)

ども!綾瀬です!
今度と言いながら書いてしまいました←おま
短いですがミルリルです!一応擬人化設定です!でわ!どぞー!


【紫陽花】

ザーザーと雨がよく降る日だった。
妖精界ではあまり見た事の無い大雨に少し自分自身もびっくりした。

「楓、人間界ではこんなに降るもんなのか?」

そう言うと楓は声だけ返して、学校の課題を必死に解いてこう言った。

「ん〜?こんなものだよ?やっぱりミルモ達にとって雨って不思議なものなの?」

「いや、ほんの少し降るくれぇーなら見た事あるけどなー」

とは言っても、その殆んどがミルモの母でもあり、妖精界の妃でもあるサリアのお怒りの所為でもあるのだが。(殆んど親父が怒らせる時だけどな)

「ふーん。」

そっけない返事を返すとともに、ピンポーンと言うチャイムが玄関から聞こえて来たのだった。

「あ、はいはーい」

そのチャイムに反応した楓が、すぐさまに部屋を出て行った。
そして自身は、世にも珍しい大雨の様子を見ていた。

「え!?リ、リルムちゃん!?ど、どうしたの!?」

「!?」

玄関先で聞こえた、楓の大きな声。
その言葉に自身は驚きを隠せなかった。

「リルム・・?」

玄関へと足を運ばせると、其処には雨でずぶぬれになったリルムが居たのであった。

「あ、ミルモ様!!」

自身が顔を出すと、リルムはパァッ!と顔を明るくさせていた。
可愛いのだが・・・!可愛いのだが・・・!!何故この雨の中ルルムは此処へ!?

「リルムちゃん、お買い物している最中に大雨になっちゃったらしくって・・・。で、私ン家が近かったから雨がやみ終わるまで此処に居させてもらおうと思ったらしくって・・・。」

どうやら、本当にそうらしい。

「まぁ、此処ではなんだし・・上がって!リルムちゃん!」

「はい!すみません、ご迷惑おかけしてしまいまして・・・;」

そう言いながらリルムは、家の中へと入って来た。


「はい、バスタオル!あ、麦茶もってくるね!其処で待ってて!」

「あ、ハイ!有難うございます!」

そう言いながら、楓は部屋を出て行き、リルムは貰ったバスタオルで体中を拭いた。

ふと、自身は彼女の横においてある其れを見つけた。

「…?リルム、お前其れ・・・なんだ?」

「あ、コレですか?」

そう言ってリルムは、ふわり、とその【紫陽花】を持った。

「紫陽花って言うんです!綺麗ですよね!」

紫陽花。
見た事はあったが、これがそんな名前だとは知りはしなかった。

「此れを、買って来たのか?」

またなんでこの紫陽花を・・・?

「何で買って来たんだよ、それ」

そう言うとリルムは、にこ、と笑い。

「ミルモ様の、色と同じ綺麗な青色・・・だったので」

そう言って、はにかむリルムに、自身は不覚にも真っ赤になってしまった。

(貴方と同じ色)



-----------------


な、何かすみませんでしたァアアア!orz
久しぶりのミルリルで口調が!!しゃべり方がァアアア!!(泣)
本当にすみません!!
なんか良く分らない小説になってしまってすみませんでした!
それでわ!!


■ こやまる (297回/2008/07/18(Fri) 07:52:47/No907)
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綾瀬りんごさん、おはようございます☆
レスが遅くなりごめんなさいです。
そして久々の小説の投稿もありがとうございます。

いやはや、ストレート過ぎるリルムのミルモ愛だこと・・・(^^)。
擬人化設定とのことですが、私はあえて妖精設定で読ませていただきました。
ミルモの「何で買って来たんだよ」の質問に対して素直に答えるリルムもまたリルムらしいですね。
しかも土砂降りの中をミルモのためを思って届けに来たリルムに、いつもは「ばかやろーっ」と怒りそうなところを、リルムの想いをちゃんと感じ取ったミルモもまたいいですね。
たぶんこの後はいつも通りに戻る二人だと思いますが、このようにして二人の愛はより深くはぐくまれていってるんだなぁと思いました。

キャラの口調はいざ書こうとすると細かな部分で悩みますよね。
私はアロマの口調で悩むことが多いです(^◇^;)。
それではまたの投稿、楽しみにお待ちしております〜。
では!




887/ 小説、1回目
□投稿者/ みずき☆ -3回-(2008/07/02(Wed) 21:32:53)

みなさん、こんばんは。
私も小説がかきたくなったので、かいてみます。
  「1回目☆福引き」
楓たちは、細い裏道で福引きをみつけた。
その福引きの1等はなんと、「4泊5日の海旅行!!」だった。
ミルモ「楓、海旅行だぜ!!はやくやろーぜ!」
リルム「そうですわ、楓様やりましょう!!」
楓「でも、これは運だよ、運!!」
リルム「お願いしますわ、楓様!」
楓「そこまで言われるなら・・・やろっかっ!」
ガラガラガラ・・・・。 ポトッ
福引きの人「1等賞!!おめでとうございまーす!!」
カランカラーン!!
楓「え・・・?」        ぜー!
ミルモ・リルム「やっ・・・やった
                ですわー!!」
そうして、海旅行が、はじまるのです・・・。
「2回目☆海旅行」に、続く・・・。
                それでは!



■ こやまる (294回/2008/07/04(Fri) 22:53:59/No892)
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みずきさん、こんばんは☆
おぉ〜、みずきさんも小説連載とのことで続きが楽しみです。

さてさていきなり1等を引き当てた楓たち、しかも商品が4泊5日の海旅行とはまた豪華ですね。
旅行には何人まで参加できるのでしょう?
「何人でも・・・」となっていたら、この旅行の先に何か不吉なものを感じてしまいますが・・・果たしてどうなることやら。
次回はその海旅行とのことで、ミルモやリルムがわいわいはしゃぐ光景を見られるといいなぁと思います(^^)。

では続きを楽しみに待ってます!


■ みずき☆ (4回/2008/07/06(Sun) 17:02:37/No897)

続きです!

。*あらすじ*。
楓たちは、福引きをして、1等賞を当てた。
「2回目☆海旅行・前編」
この福引きは、4人以上、15人以下だった。
楓「じゃあ、結木くんをつれて!」
ミルモ「オレたちはみえねぇからいれないでいいんだぜ!!」
楓「そっかっ。」
帰る途中に、日高安純&ヤシチに会った。
安純「あ〜ら南さん、その手に持ってる物は何かしら??」
楓「これはだめ!!」
安純「あら4泊2日の海旅行・・・。」
楓「ぎくっ!!」
安純「勝負しようじゃない!でもどうせ結木くんは、
  あ・た・し・の・も・の・!何だから!」

そして、海旅行の場所に到着。
楓「うっわぁ〜海だぁ〜!!」
結木「すごいな。」
安純「結木く〜ん、速くあっちで2人で休みましょぉ〜」
楓「あーっ日高さん、ずっるーい!ねぇねぇー結木くん、
           一緒に部屋見に行こ!」
結木「ああ、まずそうしよう。」
楓「やった!(心の中)」
安純「えーっ!なら私も行くぅ〜」
ミルモ「あぁ〜平和だなぁ〜」
リルム「どうせならムルモサマもつれて行きたかったですわっ・・・て
                        あぁー!!」

「3回目☆海旅行・後編」に続く・・・。
                   では!




■ こやまる (296回/2008/07/10(Thu) 07:53:26/No900)
http://www.murumoya.com/


みずきさん、おはようございます☆

海旅行の参加人数、4人以上とはまた豪勢ですね(^^;。
ミルモを抜かすと楓・結木・安純の3人のような気がしますが、それぞれの保護者同伴だったりして。

妖精の方はミルモとリルムの2人だけ。
これってリルムにとってはミルモとデートしているような感覚なのかも!?
でもいつものパターンだと邪魔者専門のヤシチ+αも安純にくっついてきてそうな気がします。

ラストでリルムが驚いたものが気になる中、次回を楽しみにお待ちしています〜。
では!


■ みずき☆ (5回/2008/07/10(Thu) 21:12:38/No901)

続きです!

。*あらすじ*。
海旅行についた楓たち。
リルムがおどろいた物は・・・。
「3回目☆海旅行・後編」
リルム「あぁー!!ム・・・ムルモ様!!」
ミルモ「うそだろ!」
楓「松竹くんまで!」
安純「あらっ!ちょうどいいじゃない!」
楓「あっ!日高さん!もしや・・・!!」
安純「そーよっ南楓!正々堂々と勝負よ!」
松竹「南さ〜ん♪♪」
楓「うぅ〜っっ」
ようやく部屋に到着。
楓「うっわぁ!豪華ぁ〜☆」
結木「オレの部屋もすごいな。」
安純「私とドアに鍵をさして二人っきりでいるのよぉ〜☆★」
結木「なっ・・・。」
楓「そうはさせないわよ!」
ギャー、ギャー!!
松竹「みんな、僕の存在わすれてない・・・?」
こうして、4泊5日の旅が、終わった。

終わり♪
               では!


■ こやまる (298回/2008/07/18(Fri) 08:03:43/No908)
http://www.murumoya.com/


みずきさん、おはようございます☆

松竹くんとムルモが合流…と思いきや、お約束的な楓と安純のバトルによって完全に忘れ去れていますね(T-T)。
特にムルモは「ボクのセリフが一つも無いなんて…」と落ち込んでいそうです。
松竹くん達が旅行中に何をしていたのかを表す追加の続編ストーリーをここは期待したいところです。
(記事修正前は「4回目へ続く」がありましたので・・・)
私としては結木も驚くほどの豪華な部屋が気になっていたりします。
もしや松竹グループのホテルなのか・・・!?

では!




902/ 運命のはぐるま!再開〜!
□投稿者/ 綾瀬りんご -2回-(2008/07/13(Sun) 20:16:51)
□U R L/ http://id53.fm-p.jp/159/kissme31/


どうもこんばんわっ!綾瀬です!!

今日から運命のはぐるまを再開したいと思います!

なんやかんやで、こやまる様が残してくださったので、やっぱりやめるのは申し訳ないので、最後まで続けたいと思います。

一様あらすじ見たいな物を書いておきますね^^

昔の小説は多分いただきもの小説の方に『甘夏』の名前でのっていると思うので、見てくださると続きが分ると思います←
でわ、一様あらすじっぽいのをこれから書きたいと思いますね!



♯♯これまでのあらすじ♯♯


何時もとかわらない日々を送って居たミルモと楓の前に

ある1人の少女、『ミカノ』が現れた。


ミカノは、妖精界、人間界の感情を動かしている「はぐるま」の管理人
でもあり、人間型妖精であった。


そのはぐるまが、急に動きが止まってしまったのであった。


そのはぐるまが止まると、人間界や妖精界の人々の感情、思いやり、愛情などが無くなり、人間界と妖精界の住民はその感情が消えてしまい
妖精と人間は「憎しみ」や「悲しみ」「怒り」などしか残らなくなってしまうのである。


そして、それが常に続いていけば、感情すらなくなり、冷たい心を持つロボットでしかならないのであった。


そこで、そのはぐるまを動かす方法がミカノの調べによって発見された。

その方法と言うのが、お菓子の女神像の力と、6人の天使が必要とされていた。


そして、楓はお菓子の女神像の女神であり、ミルモはその守護神だって事であった。


そして、それぞれの天使が覚醒するのには守護神の力とミカノの光が必要としていた。



こうして、ミカノと楓とミルモは、他の6人の天使を探す事になったのであった。


続々と集まる天使たちはよく知っている仲間達であり、続々と集まる一方、ミカノの前に、悪魔と呼ばれる『レンノ』が現れた。

ミカノとレンノには何か深い仲があるようだが・・・?

そして、ミカノ達を怪しい人物達が見つめる・・・。


さてはて、これから一体どんな旅になるのか・・・。


***

はい、こんな感じで行きたいと思います!

はじめて見る方は先ほどもいいましたが、いただきもの小説で見ると話の内容がよく分ると思います!


でわ!今日はこの辺で!
連載再開がんばりますね^^
それでわ!


■ 綾瀬りんご (3回/2008/07/16(Wed) 21:04:55/No905)
http://id53.fm-p.jp/159/kissme31/


どうもこんばんわ!さっそく続きを書きますね^^

第12話 コウヤの登場


パピィ「き、きゃああああッ!?」

奥からパピィの声が聞こえると、楓達はパピィの元へとかけつける。

住田「え、え!?;何が起こったの・・?;」

1人だけ状況がよく分らない住田はただポカーン・・・としていた。

ミカノ「さぁ!目覚めなさい!恋の乙女、パピア!」

そう言ったと同時じ出てきたのは、リルムと同様、綺麗な絹のドレスを着て、スラリ・・・とした脚に、帽子の分まで隠れていた髪の毛がファサリ・・・と靡いた。

パピア「・・・我こそは、コウヤの守護神パピアである。今此処に、思いやりの天使、コウヤを召喚する!」

ぱぁ・・・と言う光が、パピィの手から現れる。

そしてそのまま、その光は住田の所へと放たれた。

住田「うわ・・・ッ!?」


住田の全身に、光がつつんだ。

ミカノ「ふふ・・・・さぁ、現れなさい!コウヤ!」

ミカノがそう言うと、光の中から・・結木とは少し違った、翠色の服を身にまとって居た。


コウヤ「・・・我こそは思いの天使、コウヤ。今此処に参上・・・ってうわぁああ!?////」

正気をもどした住田は、その格好に恥ずかしいのか、真っ赤になってしまった。

そして、先ほどまで目をとろん・・・とさせていたパピィもはっとさせた。

パピィ「きゃぁああッ!?///な、何よこの格好ー!///」

パピィもどうやら恥ずかしいようだ。

楓「パピィちゃん可愛い!」
リルム「ですわー!」
ミルモ「可愛くて良いじゃねーか」
ミ楓リ「「「ね/なぁムルモ/ちゃん/様/!」」」

ニヤリ3人で笑うと、ムルモとパピィは真っ赤にさせた。

ムルモ「な、何言ってるんでしゅかっ!!///」

パピィ「(ムルモ、わたちの事可愛いって思ってくれてるの・・?///)」

ミカノ「いやー青春だねぇーアッハッハ!」
ミ・ヤ「「親父かお前/おぬし/は」」

ミカノ「誰が親父だコラァ!私はまだピチピチの女の子よ☆」

そんな会話の後、2人にはぐるまの事情について話した・・・。


住田「そっか・・・;;大変そうなんだね。うん、俺にできるんだったらがんばるよ!」

パピィ「私も協力するわ!」

にこ、と笑って許可を取ってくれた。

楓「ありがとう!2人共ッ!」

こうして、何とかできたのだが・・・。

ミルモ「これで天使がそろったのか?」

ミルモはミカノにそう言った。

ミカノ「へ?まだだよ?あと1人!」

まだ、あと1人居る。

その言葉に、ミルモは顔をしかめた。



2枚目に続きます^^;


■ 綾瀬りんご (4回/2008/07/16(Wed) 21:51:51/No906)
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続きです^^;


ミルモ「ちょっとまてよ・・・?ミカノ、お前一番身近に居る人物が天使だって言ったよな?」


ミルモは楓の方に乗って、そう言った。


ミカノ「うん?言ったよ?」

ケロっとした表情で返すミカノ

ミルモはちょっとまてと言った。

ミルモ「・・・楓、他に妖精も居て、身近に居る人物って居るか?」

そういったミルモに楓は

楓「・・・いない・・・かな・・・。」


そう、居ないのだ。


あずみ「一体どう言う事!?」

そう言うと、ミカノは

ミカノ「あぁ、それは私だよw」


にへら、とミカノは笑った。

もちろん、皆は声を上げた。

楓「う、うそ!!ミカノちゃんなの!?」

ミルモ「マジかよ!?」


ミカノ「マジマジ!大マジッ!私の場合、コレが守護神だから。」

チャラ・・・と、首についた歯車のペンダントを見せた。


ミカノ「コレが、私の守護神。」


-------------------------------

魔界・・


ディエ「ククク・・・ようやくミカエルが召喚される・・・。これで準備は整った。女神を召喚して、ミカノは私の物に・・・。」


クク、と、不適な笑みを水晶に映っているミカノの顔を撫でたー。




----------------------------
12話は住田君とパピィちゃんの変身でした☆
なんと最後の天使はミカノちゃんでした!!

ディエはどうやらミカノちゃんが欲しいみたいですね・・・。
何故、ディエはミカノちゃん(ミカエル?)が欲しいか、レンノとナナとの関係はナンなのか、これから其処が見所でs。




次回はミルモと楓がようやく女神&愛の守護神になりますッw
あとはミカノちゃんの変身もアリですよ☆


それでわ!ダメ文失礼しました;;


■ こやまる (300回/2008/07/21(Mon) 15:12:42/No913)
http://www.murumoya.com/


綾瀬りんごさん、こんにちは☆

ついに連載再開ですね!ずっとお待ちしておりました(^^)。
ストーリーはパピィが天使に変身するところから…。
予想通り、あの素直じゃないミルモでさえもかわいいと認めるほどパピィはかわいい女の子に化けましたね。
感情を隠しきれないムルモの反応もまた良いです!
妖精のストーリーはこういったラブラブな要素があるとすごく盛り上がりますよね。
今後もこの二人の行動から目が離せません。

>ミカノ「誰が親父だコラァ!私はまだピチピチの女の子よ☆」
ミルモは「”ピチピチの”と言ってるところが十分親父じゃねーか」とか言いそうだけど、話が面倒になるからぐっと我慢するミルモの表情を思い浮かべてしまいました。

最後の天使がミカノ本人だったとは予想外でした。
他の5人とは違って、歯車のペンダントという実体の無い守護神の存在が気になります。
この辺りは何か過去の出来事がからんでいるのかな。

ディエの目的も少しずつ見えてきたところで、次回を楽しみにしていたいと思います。
では!




914/ ハッピー
□投稿者/ あーた -1回-(2008/07/23(Wed) 00:01:28)

はじめてカキコします

ここは楓の部屋、今日も何事もなく平和な日々お、送っていた。
ミルモ「ヒマだな〜なんかいいことねえかな〜。」
くもっちょが、おわった
ミルモ「おい、楓、今日発売のくもっちょ「「おふくろ味」」かってくれ〜。
楓「だーめ。昨日箱買いしたじゃない。もう食べちゃったの?」
ミルモ「だってうめ〜んだも〜ん。」
楓「だってじゃありません!!それにおこずかいないもん」
ミルモ「そこおたのむよ。楓ちゃーん。」
楓「だーめ!」
ミルモ「そこおなんとか、、」
楓「だめなものはだめ!!」
ミルモ「ケチケチケチー楓のケチ〜」
楓「あーもーわかった、わかったって〜。」

コンビニ
楓「ほんとにこれで最後だからね。」
パタパタ
ミルモ「ん、なんだありゃ?」
楓「なんだろねっていうかどんどんこっちにむかってくるよ、、、。」
ビューーん
楓ミル「わあーーっ」



2話へつつく


■ こやまる (302回/2008/07/23(Wed) 08:18:27/No916)
http://www.murumoya.com/


あーたさん、おはようございます☆
そして初めまして!
ムルモ屋本舗の管理人のこやまると申します。
私の自己紹介はプロフィールのページをご覧くださいね。
よろしければ、あーたさんからも掲示板で自己紹介していただけるとうれしいです。
掲示板の方がみなさんお返事しやすいと思いますので(^^)。

小説の投稿もありがとうございます。
いきなりくもっちょの「おふくろ味」がすごい!(笑)
昔懐かしの手作り感が味わえるのだろーか?いろいろ想像してしまいます。
くもっちょをせびるときのミルモもまた子供っぽくてかわいいです。
アニメでもこんな感じにあの手この手で楓にお願いしていましたっけ。
最終的には楓がミルモにくもっちょを買ってしまうから、ミルモもしつこく楓にねだってくるんですよね。

さてそんな日常の一コマをがらりと変える、こっちに向かってくるものとはいったい!?
新たな妖精なのかな?…というところで2話を楽しみにお待ちしてます。

それではこれからもよろしくお願いいたします。




926/ 〜the future〜(10)
□投稿者/ 浅見 -11回-(2008/08/03(Sun) 22:01:51)

こんばんは^^
少し間があきましたが続きのほう行きます。

第10話 後悔と失敗
ミルモ「・・・・・・」
リルム「ミルモ様・・・?」

リルムは最近ずっと部屋で何かを考え込んでいるミルモの事を心配していた。

ミルモ「リルムか・・・・。」
リルム「最近何か考え事をされているようですけど何かあったのですか?」
ミルモ「・・・・・」

ミルモは何かを考えるかのように少し俯いていたが、顔を上げると
ガイア族と話していた事を1つずつリルムに語りだした。

リルム「そんな事が・・・」

ミルモの話を聞いてリルムは息を呑んだ。

ミルモ「思ったよりずっと状況は悪い。」
リルム「それで何とか出来ないか考えていた?」
ミルモ「まぁ、そんな所だな・・・。」

ミルモはそう言うと立ち上がりドアのほうへと向った。

リルム「ミルモ様どちらへ?」
ミルモ「ムルモとヤシチを捕まえに行く。」
リルム「しかし、今は何を言っても・・・。」

そう言うリルムに対してミルモは違うといったような感じで首を横に振った。

ミルモ「説明して駄目なら力ずくで捕まえるだけだ。」
リルム「しかし・・・。」
ミルモ「やり方は乱暴かもしれねーけど、何かあってからじゃ遅すぎるんだ!」
リルム「・・・・。」
ミルモ「力ずくで捕まえてから分からせても十分遅くねーと思う。」
リルム「そうですわね。私もミルモ様に協力しますわ!」
ミルモ「分かった、行くぜ!」

二人は、ムルモとヤシチを探しに行くために城を飛び出した。
飛び出したまでは良かったものの肝心の二人がなかなか捕まらなかった。

ミルモ「クソッ!あいつら一体どこに行ってんだよ・・・。」

なかなか二人が捕まらない事にミルモは焦りだしていた。
もしもの事を考えるととても怖かった。二人ともムカつく所とかは
あるけれど、やっぱり大切な仲間であることに変わらなかったから・・・。

リルム「もしかしたら里の外に・・・。」
ミルモ「それも考えられるな・・・。外の・・・」

ドドーン・・・

突如、里の外から何かが爆発したような音が響き渡った。
その瞬間、背筋がひやりと冷たくなるのを感じた。考えるより
先に体が動いていた。それはリルムも同じだったらしくミルモの後
を追っていた。

ミラン「今回は少しばかり遅くなったな・・・」

気を失っている二人の方を向きながらミランはそう呟いた。
ムルモとヤシチが襲われている所に駆けつけ、敵を何とか撃退
したものの少しばかり怪我を負わせる結果になってしまった。

ミルモ「やっぱり!」
リルム「ミラン様!」
ミラン「ミルモとリルムか・・・。」
ミルモ「また、あいつらが来たのか?」
ミラン「あぁ、二人はあそこに居るぞ。」

ミランが指を指した方を見たミルモは二人の姿を見て唖然とした。

ミラン「いつもと同じ雑魚だったけど、今回のは少しばかり違ってた・・・。
敵も戦いとかが巧妙になってて・・・。ごめん・・・。」
ミルモ「ミランが謝る事なんてねーよ・・・色々、グダクダ考える前
にもっと早く動くべきだった・・・」
リルム「と、とにかく一度里の方に戻った方が良いのでは?
お二人の治療の事もありますし・・・。」
ミルモ「そうだな・・・」

その後、城に戻って検査を受けたが打撲のみて命に別状は無いこ
とは分かったが念のため明後日の朝まで休養をとることになった。

ミラン「もっと色々想定して動くべきだった・・・。」

ミルモ「もっと俺がちゃんとしていれば・・・。」

今回の結果はそれぞれの心に大きな問題と後悔の念として残す
結果になってしまった。

〜あとがきぃ〜
今回は戦闘の部分は省いて後悔を中心にしてみました。
と言ってもそんな風にあんまり感じない気もしたり・・・。
次回は・・・・・お楽しみに!(ぇ





■ こやまる (306回/2008/08/12(Tue) 11:37:06/No936)
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浅見さん、こんにちは☆

なんとムルモとヤシチが襲われるなんて・・・。
二人のセリフがひとつも無い点に怖さを感じましたが、命に別状無しとのことで安心しました。
事態の深刻さを体で知った二人は、この後ようやくミルモたちに協力的になるのでしょうか?
4人で力と心をあわせて立ち向かう、アニメ1年目・2年目の光景を、浅見さんの小説にてもう一度見てみたいです(^^)。

・・・という感じに「後悔」というよりも、今後への希望を感じた私。。。
次回のストーリーも楽しみに待ってますね。
では!




929/ NO TITLE
□投稿者/ あーた -2回-(2008/08/06(Wed) 15:55:59)

ども、あーたです。小説投稿遅くなりすみませんでした。夏休みの
宿題どっさり出たもんで、、、
でわ、つつき書かせていただきます。

楓ミル「わあーーっ」
楓たちに向かってきたものとは?
???「どいてっぴー」
ミ「ぴ?」
どかーん
おもいっきりミルモにぶつかった
楓「ミルモ!だいじょうぶ!?」
ミ「ううっ」パタ
楓「わーミルモ!」
???「ぴ〜」
楓「あっこの子も大きなたんこぶつけてる・・・でも、だれだろ?」
とりあえず家につれてかえった

楓「ミルモ、だいじょうぶ?」
ミルモ「いってて〜なんだよこいつ。とつぜんぶつかってきやがって〜。」
???「ぴっ」
楓「あっおきたっ。」
ほうたいぐるぐる巻きの妖精がおきた
ミ「しかし楓、ここまでほうたい巻くことなかったんじゃね?」
楓「あーいや、いちおう・・」
???「なっなんだっぴ!?このほうたいはっ」
ほうたいをとった
ミ「あっおまえはっ!!」



どーやらミルモは知っているようですね・・・
でもみなさんもごぞんじだと思いますよ
「「ぴ」」がヒントです。


■ あーた (3回/2008/08/06(Wed) 16:01:41/No930)

すいませんっっ
題名かくの忘れて
これハッピー第2話です
すいませんでした・・・・・・


■ こやまる (308回/2008/08/23(Sat) 07:34:47/No947)
http://www.murumoya.com/


あーたさん、おはようございます☆
私の方も、小説の感想が遅くなりごめんなさいです。。

さてさて、前回からの和やかな展開をがらっと変える新たなものとはやはり新妖精でしたね。
しかも語尾からするとかなりのお騒がせ妖精ですね。
えーと、この妖精が登場したゲームのタイトルは何だったっけ。。(記憶が…)
ミルモも包帯を巻きすぎるあたり、この後の波乱の展開を何となく予想していたのかもしれませんね。
もしかしたら勝手にぶつかってきた恨みかもしれませんけど(^^;。
ライアの「ぴっ」という目覚め方がかわいいです。

続きも楽しみにお待ちしてます〜。
では!




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(2009.5 koyamaru edit)