831/ 〜the future〜(8) |
□投稿者/ 浅見 -9回-(2008/05/01(Thu) 18:57:14) |
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こんばんは! 浅見です^^ ついに8話まで来ました^^ 早速続きのほう行きます!
第8話 心の闇 ミラン「此処に来るのは久しぶりだな・・・」
ミランはあの後、生まれ故郷のフィアの里を訪れて居た。 廃墟となったフィア里には雑草がおおい茂っていた。
ミラン「確かここら辺に・・・あっ、あったあった。」
ミランは雑草を掻き分けならがら里を出る前に作ったお墓を探し出した。
ミラン「皆、ただいま・・・。」
ミランはそう言うと持って来ていた花束をお墓に供えた。
ミラン「・・・・・・。」
ミランは何も喋る事無くその場にただ立っていた。辺りは、風でなび いた雑草同士がこすれあう音しか聞こえなかった。
ミラン「・・・・皆、ごめんな・・・・」
今のミランは、そう言うので精一杯だった。そのこと意外何も 言いたくなかった。その後もミランは同じことを繰り返し言い続けた。
ミルモ「だーかーら!本当だって何度も言っているじゃねーか!」
ミルモは何も耳をかそうとしないヤシチとムルモに声を荒げて言った。 あの事を話したまでは良かったものの、その後は、信じさせようと するミルモと信じないとするムルモとヤシチの一点番張りになってし まっていた。
リルム「私はミルモ様の言うことを信じます。」 ヤシチ「拙者は信じれんな。」 ムルモ「僕もでしゅ。」 ヤシチ「第一、魔法が一切通じないなんて聞いたことが無い!」 リルム「確かに魔法が通じないというのは信じ難いですがミルモ様 は嘘を言ってはいませんわ!」
リルムは既にミルモと同じ目に遭っているので信じ難い事でも信じるし かなかった。だが今まで通じてた魔法が一切通じないという事を信じられ なくても仕方なくも無いとミルモはそう思った。 ダアクの時は何とかセッション魔法で退ける事が出来たが、今回の相手は ダアクの時とはまったく違う。ミルモはそんな感じがしてならなかった。
ヤシチ「嘘をつくならもっとマシな嘘をつけミルモ!」 ムルモ「まったくでしゅ。」
ムルモとヤシチはそう言い残すとミルモとリルムを残し部屋を出 て行った。一瞬引き止めようとも思ったが今は何を言っても一点張り になってしまうのが見え見えだった。
リルム「どうします・・・?」 ミルモ「う〜ん・・・。」
ミルモは頭を抱えて俯いた。
ミルモ「とりあえず見守るのが一番良いが2人だけじゃ限界があるから ガイア族の奴らにもこれから頼んで来るぜ。」 リルム「分かりましたわ。」
一方、ミランはフィアの里の地下に場所を移動していた。どの里にも地下 があってそこには祭壇がある部屋があり大精霊が居た場所だった。他の 場所とは違い何故かフィアの里だけが祭壇へ続く地下の道のりが複雑にな っていて大人でも迷う可能性が高い場所だった。だが複雑な道のりが、こう をそうしたのか襲撃の際にサラマンダーを失わずに済んだ。
ミラン「相変わらず複雑な創りだねぇ〜・・・」
ミランはそう呟いたが此処には何度か訪れた事があったので迷わずに 祭壇がある部屋に着いた。
サラマンダー「(懐かしい場所だねぇ〜・・・)」 ミラン「(まぁ、襲撃に遭うまではずっと此処にいた訳だからね。)」
懐かしそうに喋るサラマンダーにミランはそう言った。
ミラン「(久しぶりに外に出てたらどうだ?)」 サラマンダー「(いや、今回は良い。)」 ミラン「(わかった。)」
契約を交わした精霊は契約した相手の体内に宿りその力を発揮する事が 出来体内への出入りも自由に出来るようになっていて会話は心と心を 交わすことによって会話が出来るようになっている。
サラマンダー「(此処に来た目的はやっぱりアレか?)」 ミラン「(あぁ、モードツーが使えるように今、使っている剣の調 節をしようと思ってな。)」
契約時に受け取った状態でも十分行けるが今後の事を考えて、パワーアッ プをしておいた方が良いとミランはそう思っていた。祭壇に剣を供え つけるとミランを半分取り囲むように夥しい量の情報が表示された。その 中から必要な情報を抜き取り調節をしていった。パワーを上げるなど の調節は此処でしか行えないのが一番の難点だった。
サラマンダー「(なぁ、ミラン。)」 ミラン「(ん?)」 サラマンダー「(ミルモ達に協力を頼まないのか?)」
そう聞くとミランは黙り込んだ。しばらく経った後にミランは口を開いた。
ミラン「(・・・・協力は頼まない。)」 サラマンダー「(何で!?)」 ミラン「(戦いにまで巻き込む必要はないし、俺だけでも十分だ。)」
そう言うミランの表情はどこか思い詰めている感じだった。
サラマンダー「(でも、それだとミランの体が・・・)」 ミラン「(そんなの関係ない・・・)」 サラマンダー「(・・・・)」 ミラン「(例え、失明しようが喋れなくなろうが手足が無くろうが そんなの関係ない・・・)」
ミランの心は闇が広がっていた。それはミランの中に居るサラマンダー が良く知っていた。あの時から心の闇が広がり始めていた。 闇は何処までも広くそして深かった。
ミラン「俺に幸せなんて要らない・・・」
〜あとがきぃ〜 今回はミランの心境に触れてみました。 今後も何回かミランの事に触れていこうと思っています。 ミランとミルモ達の絡みもどんどん入れていきます。 でわ♪
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