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2051/ mysterious kingdom
□投稿者/ 梨璃 -1回-(2009/12/28(Mon) 17:59:41)

こちらでは始めまして。
今回から小説を書いていきたいと思います。
時間枠は「ちゃあみんぐ」より少し前で。
オリフェもよく出てくる予定です(今の時点で7人ほど?)
文が意味不明な点もあるでしょうが描いていきたいと思います。






■ 梨璃 (2回/2009/12/28(Mon) 18:59:37/No2052)

プロローグ 事件の始まり

ミルモの里よりもずっと遠くの里。
アル一室に二人の妖精がいた。
モニターでは妖精たちが走っている様子を映し出している。
「次は・・・このお方で。」
「・・・かしこまりました。」
「お願い・・・この人でありますように。」

そしてこちらは人間界。登校時間のことだった。

「里帰り?」
「そうでしゅ。久しぶりに帰ろうと思って、おにいたまも一緒に帰ったらどうでしゅか?」
何時ものようにくもっちょを食べているミルモにムルモは提案した。
「サファイと一緒に帰ろうって話が出たんでしゅ。」
ムルモは紺色の忍者服の妖精忍者に話し掛ける。
「ミルモ様も一緒に帰られてみてはどうですか。」

「お前ら相変わらず仲いいなぁ・・・。まぁ俺も最近ペータ達と会ってねえし、帰るか。」
結城の肩に乗っていたリルムも
「では私も!」
「ミルモが行くなら拙者もだ!」
「では皆さんで参りましょう。ヤマネさんも誘って。」
結局皆で里帰りに行くことになった。
何時ものようににぎやかに話していた。
これからの事件が起こるとは知らずに・・・・・。



ここからオリフェ紹介です

サファイ*
ムルモの同級生にして親友。明るいが少し泣き虫。
家は忍術を教えていて後継ぎのため現在人間界でパートナーと修行中。
水や氷を使った忍術を得意とする。
ネズミを尊敬しており弟子としているが旅に出たため、今はヤシチの元で修行中。
ヤマネとはライバル同士。ちなみに家は姉3人に妹1人。(両親はある事故でなくした)     





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■ ムラサメ・シュン (172回/2009/12/29(Tue) 09:41:24/No2057)

梨璃さんこんにちは、ムラサメ・シュンです。
オリフェのサファイ、なかなかかっこいいですね
ストーリーの方もいい感じですね。
これからの展開がたのしみです
あとこれからよろしくおねがいしますね
こんな所です。

それでは。


■ 梨璃 (3回/2009/12/30(Wed) 17:31:12/No2065)

ムラサメ・シュンさんこんにちは^^
オリフェを誉めていただき光栄です!
小説の感想もありがとうございます><
ムラサメ・シュンさんの小説も素敵です!
こちらこそよろしくお願いします!

では続きを書いていきます。
第1話 再開

数日後ミルモ達は妖精界に里帰りしていった。
そしてここは妖精界のお菓子デパート。
何故此処にいるかというとリルムが用があるといったからである。
あまりお菓子を買ってほしいとねだらないのでミルモ達は少し珍しいと思った。
「おいリルム。シュークリームでも買うんじゃねえのか?」
「いえちょっと・・・」
リルムはお菓子よりも誰かを探しているようだった。
「あ!アクミさーん」
「アクミ!?」
ミルモは驚いている。
「リルム!お前いきなり呼び出しやがって。」
「リルム。お前が呼んだのか。」
アクミが沙織のパートナーになってからはリルムとアクミは仲良くしていったらしい。
「せっかくですし。皆でいった方が楽しいではありませんか」
「まぁいいか。久しぶりにミルモの不細工な顔も見れたし」
「なんだと!」
と皆で騒ぎながらお菓子デパートを後にした。
「そういえばヤシチ兄様。ここでも修行をするのですか?」
「いや。久しぶりにのんびり過ごす!釣りでもするか〜。」
修行熱心なヤマネに対しヤシチは日ごろの掃除から離され機嫌がよい。
「しかし・・・」
「そんなのだから何時まで経ってもミルモを倒せないのでござるよ。」
ヤマネの声は誰かによって遮られる。
「・・・その声は・・・!」
ヤシチの機嫌も一気に悪くなる。
近くの木の陰に立つ一人の妖精。
「フフフのフ〜」
「ネズミ・・・!」
ヤシチは会いたくなかった。しかし
「ネズミ師匠!お久しぶりです!」
ネズミを尊敬するサファイはとても嬉しそうだった。
「ラット・・・」
アクミは小さく声に出して驚いていた。
以前一緒にダアクの下で仲間だった人に再会したのだから。


■ こやまる (692回/2009/12/31(Thu) 10:08:00/No2070)
http://www.murumoya.com/


梨璃さん、こんにちは☆
小説板にもようこそいらっしゃいました!
小説も妖精たちの個性がたくさん出ていて、読んでいてかわいいなぁと思ってしまいます(^^)。
ぜひこれからも連載の方よろしくお願いしますね。

オリフェのサファイもカッコいいですね。
サスケよりもカッコいいかも!?
そしてムルモと親友という設定も意外性があって面白いです。
兄ミルモ以外の男性とは仲良くしようとしないムルモですが、泣き虫という特徴がムルモと相性を良くしているのかも。
とはいえヤマネとライバル同士とは・・・この二人の間に何があったのかとても気になるので、小説の中で少しずつ明かしていって欲しいです。
ちなみにサファイが右手に持っているものはなんでしょう?

ストーリーの方は、この後大きな事件に巻き込まれそうですが、その前にアクミとネズミの登場による騒動がいろいろとありそうですね。
ネズミ登場の背景は・・何か目的があるのかな?

それでは続きを楽しみにお待ちしております。
&来年もよろしくです(^^)。
では!


■ 梨璃 (4回/2010/01/02(Sat) 23:56:31/No2077)

こやまるさんこんばんはー。
サファイをお褒め頂き光栄です^ω^*
右手に持ってるものについては小説で明かしていきたいです。
サファイはミルモはペータ達がいるのに、ムルモと仲が良い子ってパピィだけ・・・?と思ったことから生まれました。(カメリもまだ出ていないときに考えたので)
ネズミ登場の背景に付いては何の意味もないです^q^
ただここらへんから登場さそうかな・・・と思っただけです。
では続きを。

第2話 理由
アクミが驚いているのにリルムは気づいたのか、話し掛ける。
「確かアクミさんは以前、ネズミさんと一緒にダアクさんの部下でしたよね?」
「あぁ・・・(そういえばコイツ。ネズミとして会うのはアタイが沙織とパートナーになる前・・・だったな。)」
「おや?そこにいるのはアクミか?久しぶりでござるなぁ?」
ネズミはアクミに気づいたのか、アクミに話し掛ける。
「えっ!?まぁ元気そうじゃん?」
急に話し掛けられ、戸惑うアクミ。
「(馬鹿かアタイは・・・こいつはラット。別に照れなくてもいいことだろ。普通に話せば。)」
と心の中でいい、話し掛けようとする。
「あ・・・あのさ何で此処に来たんだ?」
ネズミは思い出したようにあぁと言う。
「そうでござる。ミルモ。どうやら国王が呼んでるでござるよ?そしてリルム、ヤシチ、ムルモ。それからサファイ、ヤマネ、サスケ、ハンゾーもでござるよ。」
「何!?親父が!?」
「何で拙者たちまで。」
皆驚く。
ミルモやムルモなら呼ばれた理由はわかる。
なぜ関係のないヤシチたちが呼ばれた理由が分からないからだ。
「でもなんでネズミさんがそのことを知っているんですか?」
リルムが聞く。
ネズミは修行をしている。ミルモの親とはもちろん関係ない。
「・・・拙者も呼ばれたからでござるよ。ミルモ達を誘えという手紙が来たからな。」



■ 梨璃 (5回/2010/01/04(Mon) 17:22:47/No2080)

第3話 不思議な出来事

ミルモ達の住む城
「おとうたま、おかあたまお久しぶりでしゅ〜」
親であろうととにかくぶりっ子をするムルモ。
サファイ達、ムルモの二重人格を知っているものは見慣れているのか若干呆れていた。
「久しぶりじゃな。ムルモ」
「元気にしていた?」

「ところで親父。何だよいきなり呼び出しやがって。」
ミルモが聞く。
「おお、そうじゃった。彼らが呼んだのじゃ」

「久しぶりだな!」
と聞きなれた声。
そこにはガイア族がいた。
「ガ!?ガイア族!」
初めて見るガイア族に驚くサスケ達。
以前ダアクと闘った時、マルモから電話が鳴った際にかなり大きい姿が見れたが、何時もと同様に、ミルモ達と変わらない高さでいた。
「君たちを呼んだのはまた事件が起こってね。」
「またかよ・・・。」
最近までタコスとの騒動にあっていたミルモ達。
久々に休もうとしていた彼らにとっては迷惑であった。
「君らに頼みたいんだ〜」
ミルモ達も懲りたのか仕方なく話を聞くことにした。
「実は最近妖精界で妙な出来事が起こっている。」
「それをあなたたちに突き止めてほしいの。」
ドンタとアクアが説明する。
「でもなんでオイラたちまで?」
ミルモ、リルム、ヤシチ、ムルモの4人は何度か彼らに呼び出され、妖精界や人間界の危機を救っていた。
しかし今回はサスケ、ハンゾー、ヤマネ、サファイも呼び出された。
「今回はかなり大変な問題だからな。」
「悪いけど君達にも協力を願いたいんだ。アクミ。君も来ていたなら協力をしてもらいたい。」
「まぁ・・・別に良いけどよ・・・」
「おいら達も!」
「良い修行になりそうです!」
サファイやヤマネは修行として参加をすることにした。
「拙者を呼んだのは・・・?」
「あぁそれはこの事件について国王と話したときに助っ人を頼んでほしかったんだ。」
「そこでわしがムルモに電話をしたときにサファイ君がきていてな・・・」
「あ・・・あの時の・・・?」
サファイが少し困ったような顔をする。
「わしがムルモに強い妖精は誰か聞いたんじゃ。」
「でも僕は分らなかったからサファイに聞いたんでしゅ。そしたら」
「ネズミ師匠って答えてきたからわしはネズミ君を呼んでみたんじゃ。」
「ご、ごめんなさいネズミ師匠・・・」
サファイは恐る恐る謝る。
「ネズミ君、協力してもらえるか・・・?」
「分りました。引き受けます。」
ネズミはマルモに、一例する。
ヤシチはそんなネズミが少し変だと思ったのか下を向いて小さく吹きだしていた。
「ところで事件というのは?」
「妖精界で何人もの妖精が行方不明になった事件が多発しておるのじゃ。」
「それを君たちに解決してもらいたいわけ。」
ミルモ達は少し納得をするがすぐに1つの疑問が浮かんだ。
「しょうがねえなぁ・・・ってどうやってだよ!」
「場所は何とかわかったんだけどね〜」
「場所がねえ・・・」
ガイア族はひそひそと話す。
「場所って何処だよ!」

「暗い森を抜けた場所の、シローザの里。」



■ 梨璃 (6回/2010/01/06(Wed) 15:19:02/No2095)

第4話 言い伝え

「シローザの・・・里?」
ミルモが繰り返す。
「あぁ・・・別名謎の王国」
「シローザの里は魔法がかなり上手い者が多い。」
「僕たちも詳しくは知らないんだけどね〜」
「オイ、ウィン・・・それを言うなって。」
フィアがこそりと注意する。
「だけど、この里に住んでいる人は悪い印象をもっていることが多いんだ。」
「悪い印象?」
「そうじゃ、昔からの言い伝えでな。まぁこの言い伝えを伝えるものは前に比べて減ってはおる。」
「まぁ暗い森は知ってるだろ?」
「あの昼でも暗いって言われていて、立ち入り禁止の場所でしゅよね?」
「うん。そのためか子どもに悪い子はあの森へ吸い込まれる・・・って言い伝えがあるんだ。」
アクアの説明にミルモ達(ネズミ以外)は顔が青ざめる。
「そんな言い伝えがあろうが、あの森には危険な生物が多いから立ち寄る人も少ないのでござる。」
「まぁ大変だろうけど、これまでたくさんの危機を救ってきてくれたんだ。」
「よろしくたのむわ。」
ミルモは少し溜息をついたが
「しょうがねえ。皆やるぞ!」
「おおおおーーーー!」
「そうと決まれば早速出発だ!」
「おっと、シローザの里の近くに小さな妖精忍者の村がある。
そこで・・・」
先ほどまで黙っていたサリアが話し出す。
「そこの長は私達とは知り合い同士なの。長の子供にも協力を願いたいとたのんでおいたわ。そこへ寄っていってね。」
「分ったよ。お袋。」
「皆・・・気をつけてね。」


そして城の外へ出て行ったミルモ達。
近くの広場にて話し合っていた。
「で、如何する?」
「もう出発しますか?」
「いや、もう日が沈む。このまま森へ進むのは危険でござる。」
「私も、日の出と共に出発するのがよいと思います。」
「日!日の出!?」
と騒いでいた時
「あら?サファイ。」
「ミルモ達久しぶりね!」
と二人の妖精忍者が話し掛けてきた。
「ルビィ姉さんにエメラ姉さん!」
「帰るって言ってたのになかなか来ないから、心配したわ」
エメラが話す。
「皆、よかったら家に泊まって。」
「何か訳が有りそうだし・・・。」



■ こやまる (703回/2010/01/11(Mon) 10:57:33/No2110)
http://www.murumoya.com/


梨璃さん、こんにちは☆

サファイはアニメ本放送中に生まれたオリフェでしたか。
今回のストーリーも、アニメ本放送中にある程度考えられていたのかな?
RPG的な展開になってきてますます面白くなってきました(^^)。
しかし森に吸い込まれるという言い伝えがある恐怖の場所に子供たちだけで向かわせるとは…。
このメンバーだとネズミがすごく頼りになる存在に感じられて不思議です(笑)。
ガイア族よりも頼りになりそうだなぁ。

今回はまだ出発前の出来事でしたが、ぶりっこムルモやツンデレアクミといった個性が早くも見られてかわいいですね。
なかなか多人数のパーティーですが、アクミ&ネズミとか、サスケ&ヤマネといった妖精同士の協力シーンが見られることを密かに期待しております(^^)。

さて出発直前に登場したサファイの二人のお姉さんは今後どんな風に絡んでくるのかな?
このオリフェたちの性格や個性が気になるところですので、そのうちオリフェ紹介をよろしくお願いします〜(出来れば絵もあると…^^;)。
サファイの泣き虫な性格をフォローしてくれるようなシーンがあるといいなぁ。

さて小説連載も4話達成しましたので「いただきもの小説」に掲載させていただいきたいのですが、よろしいでしょうか?
梨璃さんのお返事をお待ちしております(^^)。

それではこれからも連載をがんばってくださいね。
では!


■ 梨璃 (7回/2010/01/12(Tue) 22:40:53/No2113)

こやまるさんこんばんは!
サファイはかなり初期に考えついたオリフェで結構気に入ってます。
今回のお話は結構最近出来たものです^^;
ネズミとアクミの話を書きたいと思ったらこのような話に・・・。
この森の場面を考えた時「ぼの○の」のしまっち○うおじさんが思い浮かびました(え
出発前にあと2話ほど書きたいと思ってます・・・出発前が地味に長いw
ネズアクメインにこっそりといろんなCPを出したいと思ってたりします。

いただきもの小説はOkです。

では!


■ 梨璃 (8回/2010/01/16(Sat) 19:03:07/No2126)

オリフェ紹介です

ルビィ 
年齢 ミルモと同じ。
楽器 ホルン
好物 アップルパイ

ミルモのクラスメイト。サファイの家の次女。
しっかり者で明るい性格。
マンボのことを気にかけている。
面倒見もよく、サスケやハンゾーに忍術を教えることも多い。


この子はサファイと同じ頃に考えていた妖精です。
最初の頃とはかなり違いますが^^;(最初はネズミが好き・・・と言う設定でした)
再熱してから設定を変えました。





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■ 梨璃 (9回/2010/01/16(Sat) 19:05:37/No2127)

第5話 意地っ張りなりの心配

そしてサファイの家へ向かう途中にミルモ達はサファイの姉であるエメラ、ルビィに今の状況の説明をした。
「ええ!ミルモたちが!?」
「まぁ、大変ねぇ・・・」
驚くルビィに対し、おっとりとした返事をするエメラ。
「エメラしゃん。相変わらずでしゅ・・・」
人間界に来る前はよくサファイの家へ行ったこともあるムルモ。
ムルモが見ていると曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
二人は互いにしりもちをついた。
「あいたた・・・ゴメンナサイでしゅ・・・」
「いったー・・・ってムルモ!?」
「ほえ!?パピィ!??」
ぶつかった相手はパピィだった。後ろにはカメリもいる。
カメリと買い物帰りなのか手には菓子の詰まった紙袋をもっていた。
「あんたまたぶちゃいくなのにぶりっ子してるの?」
「なんでしゅってー!?僕の可愛い顔に傷をつける気でしゅか!?」
「なによ!」
いつも通りの喧嘩にサファイとカメリが止める。
「まぁ落ち着きなよ・・・」
「そ〜よ〜。パピィちゃんムルモ君の〜ために・・・!」
「カメリィ!」
パピィはカメリに注意した。
今日はカメリと一緒に買い物に行ってムルモの好きなマシュマロを買ってきてムルモにプレゼントしようと考えたのだった。
「サファイ君も〜久しぶりね〜」
「サファイもたまには人間界に帰ってきなちゃいよ。一緒に遊びまちょうよ!」
「うん・・・だけど今回は・・・」
説明をすることになったムルモとサファイ。
「大変そうね〜で〜も〜頑張ってね〜。」
「ふん!ムルモなんかにそんなことが出きるわけないわよ!」
「なんでしゅ!パピィが連れて行かれても知らないでしゅよ〜。」
だんだんと険悪な雰囲気になる。
「パ〜ピィちゃ〜ん。心配し〜なくても〜大丈夫よ〜」
「ほえ!?」
「な!カメリ!?あっ・・・あんた・・・っ」
実は心配していたのにカメリから言われたのに戸惑ってしまった。
「そうだよ。ちゃんとムルモは帰ってくるからさ。」
「サファイ!何いってるのよ!?」
パピィは耳まで赤くなっていた。
「ふ・・・ふん!あんたはどうせお腹すいたーとか言って困らせそうだからマシュマロでも持っていったらどう!?」
そう言い、ムルモにマシュマロを投げつける。
「おにいたまじゃあるまいし、そんなことはないでしゅけど・・・まぁ貰っておいてやるでしゅよ。」
パピィの顔が更に赤くなる。
素直に応援しようと思ったパピィ。
「ムルモ・・・!そのーがっ・・・が・・・(頑張ってねっていうのよ)」
「が?」
「がっかりしちゃうわね!ムルモみたいなお馬鹿さんが妖精界を救うなんて!」


「どういうことでしゅかーーー!」
ムルモとパピィの喧嘩が始まった。
それを見守るサファイとカメリは
「まーた始まったよ・・・。」
「でも〜これで〜良いんじゃ〜ないのかな〜」
「・・・そうだね。」
と二人は喧嘩する二人を見届けていた。



■ 梨璃 (10回/2010/01/24(Sun) 21:38:03/No2143)

第6話 ライバル?

そしてサファイの家についたミルモ達。
「へーぇ…ここかぁ。」
そこは大きな道場のような場所であった。
「さぁ、入って。」
中では妖精忍者十人程が手裏剣投げをしていたりしていた。
「はい!今日は此処まで。」
「ありがとうございましたー!」
と妖精忍者は帰っていった。
「ヤマネ!久しぶりに勝負しないか?」
「サファイ殿…!負けないでございます!」

「じゃあ私たちは夕食としてお菓子でもつくっておきましょうか。」
エメラがエプロンをしながら言う。
「では私もお手伝いしますわ!」
リルムの発言にミルモ達は固まる。
これから大事な時だと言うのに、食べるのはミルモだけで十分だ!とミルモ以外は思った。
「あーリルム悪いけど・…」
「ミルモ様!遠慮なんてなさらずに!」
「(いや、してない。)」
と心の隅でつっこんだ。
「そうだ!外で手裏剣の後片付けするんだけどリルム手伝ってよ!」
ルビィが慌てて言う。
「そうですか…。わかりましたわ!」
二人は外へと出て行った。
「危なかった…」


一方外に出た二人は
「ルビィさん、マンボさんとはどうなんですの?」
「えええ!!別にそんなんじゃ…!ないよ!」
ルビィの顔は赤くなっていた.
ふと中を見るとヤマネとサファイが闘っていた。
サスケやハンゾーも応援していた。
「あの二人、相変わらずね…」
「そういえばルビィさん。どうしてあの二人はライバル同士ですの?」
「あぁ…それはね。父様が亡くなる前に、この道場の練習生で大会をしたの。それでサファイとヤマネちゃんが決勝戦に残ったんだけどなかなか試合がつかなくて…時間制限を越したから二人とも優勝ってことにしたの。」
「それで?どうしたんですの」
「そしたらサファイ女の子に負けたのが相当悔しかったのね。それに尊敬するネズミの妹だって知ったから…」
「ライバルと思ったんですね。」
「父様も二人がライバル同士になったらよく刺激しあうから良いことだろうって…」
「でもあの二人なかなかいいコンビだと思いますわ」
「私もそう思う。恋愛感情は持つことはないと思うけどね」
会話と同時に試合の方も終わったらしい。
もちろん引き分けでだ。

「さぁ中に入ろう!そろそろ姉さんがご馳走作った見たいだし。」
「ええ。」




■ こやまる (713回/2010/01/26(Tue) 19:43:52/No2146)
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梨璃さん、こんにちは☆
第5話も第6話もかなり完成度が高くてびっくりしました(^^)。
特にムルパピのムルパピらしい展開は心が温まりますね♪
ケンカ⇒良い雰囲気⇒またケンカ…というムルパピらしい展開がぐ〜です。

>「あんたまたぶちゃいくなのにぶりっ子してるの?」
久々にムルモに出会ったというのにいきなり攻撃的なパピィ…。
ホント素直じゃないのは相変わらずですね。
そんな二人の仲裁に入ったり、時にはパピィの代弁を勤めるカメリがいい役を演じているなぁ。
マシュマロのプレゼントもカメリがパピィに提案したのかも!?

>「そういえばルビィさん。どうしてあの二人はライバル同士ですの?」
サファイとヤマネのエピソードも面白いですね。
何をやっても実力は互角・・ライバルと言っても仲が悪いわけでもなく、むしろ良い関係だと聞いてほっとしました。
この二人は今後協力しあって大きなことを成し遂げそうな気がしますね。
しかしサファイはヤマネと互角・・・。
ということは、ヤシチより忍術は断然上ということになるわけですね(^^;。

オリフェのルビィの紹介もありがとうございます!
りんごみたいな配色がかわいいです(^^)。
サスケやハンゾーのお姉さん的存在で、そしてサファイの姉ということからも忍術の腕は高そうですね。
今はネズミのことは恋愛対象ではないようですが、今の好きな相手がマンボと聞いて、これは今後のマンボとの絡みを期待しちゃいます(^^)。
時間があればエメラの紹介もぜひ☆

>この森の場面を考えた時「ぼの○の」のしまっち○うおじさんが思い浮かびました(え
これはまた懐かしいですね(笑)。
いったいどこにしまわれてしまうのか?
そこがまた不気味だったり…。

それでは続きを楽しみにしております。
では!


■ 梨璃 (11回/2010/01/30(Sat) 14:55:19/No2154)

こやまるさんこんにちは!
5話はこのままだとムルパピが書けないじゃないか!と思ってしまい途中で書きました。
ムルパピは喧嘩→仲直り→喧嘩…が1番好きなので^^*
ヤマネとサファイに関してはライバルだけどミルモとヤシチよりは仲はいいほうのはずです(え
こいつらを協力させるのがこの小説のサブメインだったりします。
ルビィに関してはバレンタイン小説のときに描いてみたいと思っています(この小説を書いているときに他の小説(ミニ連載)として書くのはOKでしょうか…?)
では続きを…

第7話 出発前夜

「いただきまーす!」
エメラ特製のミルモたちがそれぞれ好みのお菓子を目の前にしている。
「あれ?そういやクリスとペリド姉さんは?」
サファイがルビィに聞く。
「クリスは幼稚園のお泊りかい、ダイアは友達の家に泊まるんですって。明日には2りは帰ってくるんだけど…明日には出発するんでしょ?」
「うん。残念…」
「そういやいないと言えばリルムもいねえぞ…」
「ミルモ様ー!私エメラさんに教わってチョコのタルトを作ってみましたわー!」
「げえええ!」
リルムが手にしているのはチョコタルト…、むしろ食べ物には見えない。
「うわああああああ!」
「遠慮なさらずに。」
リルムが強制的にミルモの口に料理を運ぶ。
「相変わらずだな…」
「エメラ殿の性格からしてあれは少し不器用な程度なのでござろう。」
ネズミとアクミは呆れながら2人を見ている。
「ネズミ君もたまにはこの道場に帰ってみんなの練習を見てやってほしいわ。」
「エメラ殿。」
「こいつそんなに強い奴なのか?」
アクミが聞く。
「えぇ、この道場を出た人の中では特に。」
「そんなことはないでござるよ。ただあいつらが弱すぎるだけでござるよ。」
あいつらの所でヤシチを見る。幸いにもヤシチには聞こえていないようだった。
「相変わらずね…でも驚いたわ。ネズミ君が女の子と話してるの。2人は付き合ってるの?」

「「誰がこいつと!」」
少しの間の沈黙にネズミとアクミが大声で反論する。
皆がネズミとアクミの方を見る。
「おい!こいつは別に…!」
「そうでござるよ。拙者とこいつはただの人間界に行った時に知りあっただけでござる。」
「…!」
「アクミ?」
急に言い返さなくなったアクミが気になったのか声をかける。
「っ…そうだよ!」
アクミは必死に違うと言い張るがネズミは呆れたように言っていた。
「そうなの…。まぁアクミちゃんも食べてね」
「あぁ…。」
夕食も食べ終わり、ミルモたちは明日のために寝ることにした。
布団に入ってからはアクミはネズミの言った言葉を気にかけていた。
「(なんで…あいつのこと気にしなきゃならないんだ…)」




***補足説明***
年齢の説明です。
上に行くほど年上
エメラ(ルンバと同い年)
ネズミ・アクミ
ミルモ・リルム・ヤシチ・ルビィ
ペリド
ムルモ・サスケ・ハンゾー・ヤマネ・サファイ
クリス

クリスとダイアは今キャラ設定を立てているので今回は出ません。
次回から森へ旅立たせようと思います(遅い)




■ こやまる (722回/2010/02/03(Wed) 00:01:08/No2165)
http://www.murumoya.com/


梨璃さん、こんばんは☆

ネズアクの恋が少しずつ進展していますね〜。
特にアクミのドキドキが・・・これは見ている方も楽しいです。
ネズミは口が悪いことは分かっているはずなのに、実際に悪く言われるとアクミは多少なりともショックだったでしょうね。
今後のアクミの行動には大注目です(^^)。

>こいつらを協力させるのがこの小説のサブメインだったりします。
この二人が協力したらネズミをも上回りそうな予感・・。
たまにはケンカするところも見てみたいなぁなんて思ってみたり。

>ルビィに関してはバレンタイン小説のときに描いてみたいと思っています(この小説を書いているときに他の小説(ミニ連載)として書くのはOKでしょうか…?)
もちろんOKですよ!
早くしないとバレンタインデーが過ぎ去ってしまいますので、投稿はお早めによろしくです〜(^^)。
もちろんバレンタインが過ぎた後でも短編小説の投稿はお待ちしていますので、ふと面白いストーリーが浮かんだらどんどん投稿してくださいね。

それでは次回も楽しみにお待ちしております。
では!


■ 梨璃 (30回/2010/04/09(Fri) 21:03:40/No2343)

こんばんは!

こやまるさんに訂正を御願いしたいのですが、7話の「クリスとペリド〜」を
「クリスとダイア〜」に変更を御願いします。

第8話 暗い森

朝、夜明けと共にミルモ達はエメラ達に見送られながら森へ向かった。

数時間ほど歩くと森の入口に着いた。
「此処が暗い森ですか…。」
森の入口には「危険」「立ち入り禁止」と書かれた札が立っている。
「では…行くでござるか。」
ネズミが森へ入ると、次々に森へ入っていった。


「本当に暗いでしゅね。」「暗いが、そこまで広くはない。今日中には此処を抜けるでござるよ。」
歩いていくと、大きな花が咲いている場所に着いた。
「わぁ綺麗な花が咲いてるのらー。」
「ヤマネも見に来るぜ」
「はい、本当に綺麗でございますね。」
花を見ているヤマネにサスケは見とれていた。

「きゃあああああああ!?」しかし、ヤマネの叫び声に気がついた。


■ 梨璃 (31回/2010/04/10(Sat) 22:18:02/No2349)

第9話 ありがとう

ヤマネの足にツタが絡まっている。ツタの先には先程の花の5倍はある花が待っていた。
「ヤマネッ!」
サスケは急いで手裏剣を投げるがなかなか当たらない。
「僕の忍術で…氷忍術、氷漬けの術!」
サファイの腕輪が光り、花は氷漬けとなった。
しかし、すぐに氷は溶けてしまった。
「ヤマネ今助けるぜ…」
サスケは手裏剣を投げつけた。
その一枚がツタに刺さり、ヤマネの足に絡まっていたものが緩まった瞬間、ネズミはクナイを投げツタを切った。
「ヤシチでポン!」
ヤシチが魔法をかけると、花は小さくなっていった。「ヤマネ大丈夫なのらー?」
「御心配ありません。大丈夫で御座います。」
「ヤマネゴメンだぜ…。オイラのせいで…」
自分が誘ったことでヤマネが危険になったことをサスケは後悔していた。
「いえ…ありがとう御座います。サスケ先輩の手裏剣が命中したおかげで助かりました。」
ヤマネから笑顔でお礼を言われ、サスケは顔が赤くなっていった。
「オイオイ、まさかこの森はあんな化け物みたいなやつがうじゃうじゃいるのか!?」
「…少しばかり厄介な場所でござるな」


■ こやまる (786回/2010/04/12(Mon) 08:31:37/No2350)
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梨璃さん、おはようございます☆
まずは7話の修正の方、了解しました。
後で「いただきもの小説」の方を修正しておきますね。
2010.4.12 上記修正しておきました〜

>「きゃあああああああ!?」しかし、ヤマネの叫び声に気がついた。
まさにきれいな花にはとげが…ですね(^^;。
いきなりのヤマネのピンチに私も驚きました。
しかもその原因を作ったのがサスケということで・・・。
「オイラのせいで…」のときのサスケの表情を思い浮かべると本当に胸が痛くなります。。。
単純なサスケなので(^^;、ヤマネの笑顔で何とか落ち込まずにすんで良かったです。

今回は妖精忍者のチームプレイがすごく生き生きと描かれていて、今後もこのような妖精たちの連携プレイを見てみたいです。
まだまだ森の危険は続くのかな?
では!


■ 梨璃 (32回/2010/04/16(Fri) 23:32:54/No2359)

こやまるさんこんにちは!訂正ありがとうございました><

今回の話はサスケを目立たせれたので良かったですw
では続きです!

第10話 森での戦い

ミルモ達は先へ進んで行くくと川を見つけた。
ずっと歩いてきたので此処で休むことにした。
「アタイ喉渇いてたんだー!」
アクミは川に近付いていった。
「アクミ!迂闊に近づくな!」
ネズミが叫ぶと同時に川から大きな魚がアクミに襲い掛かった。
「わああああ!な…なな何だよこの魚!?」
「っ!くらえ!氷忍術、氷縛の術!」
サファイが忍術を唱えると、腕輪が光り、川の水が鎖の形になり、魚を捕える。「いまだ!ケツアターック!」
「触覚ビーム!」
2人の攻撃が効いたのか、魚はその場に倒れた。
「やったでしゅー!」
「ムルモ…ミルモ様も一緒に喰らっちゃったよ。」魚のそばで黒くなったミルモが倒れていた。
「ムルモォてめええ…」
アクミは腰を抜かしていた。そこへネズミが近付いていった。
「アクミ…」
「え?ああ。アタイは大丈…」
「先程の花のように此の森は危険なのでござるよ。何も考えずに近づくな!」
「なっ何だと!?」
心配一つしないネズミ。
アクミはそれに怒ってしまった。
「少しぐらい心配したらどうだ?」
「誰がお主を心配するでござるか?」
「相変わらずの嫌味っぷりじゃん…」
アクミはシタールをだす。「お二人とも今は喧嘩をしている場合ではありませんわ!」
「…わかったよ。」
「とりあえずこの森を抜けないとダメか…」
ヤシチは溜め息を漏らした。


■ 梨璃 (33回/2010/04/19(Mon) 00:34:28/No2366)

第11話 旅人

「はぁ…ようやくぬけたぜ…」
ミルモ達はついに森を抜けた。
「では村に急ぎましょう。」
「それにしてもお腹すいたでしゅー。」
「あぁ確かにな。」
「ミルモ様のためにお弁当でも作ってくればよかったですわ…」
「(危なかった…)」
ミルモは命拾いした。
「ムルモがパピィからもらったマシュマロを食べるか?」
「でも足りましゅかね…第一ヤマネしゃんはどうするんでしゅか?」 お菓子を食べると酔っぱらい、大暴れしてしまうヤマネ。マシュマロを食べ、ボロボロになっているのは容易に考えられる。
「うーん。」
「どうかしましたか…?」そこへ旅人の格好をした一人の妖精が来た。
「え?いや食い物がないだけだ。」
「そうですか…でしたらこれをどうぞ。」
風呂敷の中にはミルモたちそれぞれの好みの菓子が入っていた。
「それから普通の食べ物です。甘いものが苦手でしたらこれを。」
「あぁありがとな!」
「では私はこれで。」
旅人は森の中へ入っていった。



「妙でござるな…」
先程もらった食事を食べながらネズミは呟く。
「何がだ?」
「先程の旅人でござるよ。謎が多い。」
「何がどうおかしいんでしゅ?」
ミルモ達は頭にハテナマークをだす。
「沢山の種類の食糧を持っていること。そして普通の食糧を持っていること。そして森の中へ入っていったこと。」
「森の中は危険だから変だってことか?でもそれ以外は…」
「まったく…ヤシチはそんなことも分からないのでござるか?情けない。」
ネズミの嫌味にヤシチは言い換えそうとするが、サスケとハンゾーが宥める。
「もしかして一人旅の食事として量が多いということですか?」
「そっか!それに僕たちの好物が揃っていた!そしてお菓子だけでなく普通の食糧も入っていたこと。これが妙なのですね?」
「ヤマネ、サファイその通りでござる。」
「考えすぎだろー。」
ミルモがチョコレートを頬張りつつ言った。
「それに先程サファイの忍術が失敗した。サファイ、お主が忍術を使うときは腕輪が光るのでござろう?」「はい。確かに花のときは光らなかったです…」
「ここは少し違うのかもな…」
食事も終わり、ミルモ達は忍者村へと急いだ。



「えぇ。大丈夫です。…彼らの中にいるのですね。」旅人は電話で話していた。話し終わると旅人はミルモ達が向かっていった道を見る。
「しかし、彼には驚いた。…」


■ こやまる (790回/2010/04/19(Mon) 08:32:20/No2367)
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梨璃さん、おはようございます☆

今度はアクミにも危険が!!
今回もみんなの連携プレイにより事なきを得ましたが、ヤマネの時とは違ってネズミからひどい言われ方だこと…。
まぁ本当に心配していなかったらアクミに怒ったりもしないところですが、やっぱり多少の危険があった方が妖精たちの仲を深めるのには良いですね(^^;。
今後もネズミとアクミの関係が少しずつ深まっていく(?)シーンを期待していますよ!
ネズミがアクミを心配する気持ちがアクミにも伝わってほしいなぁ。

>「先程の旅人でござるよ。謎が多い。」
あからさまに怪しい旅人なのに、ネズミ以外は誰も怪しいと思わない妖精クオリティが良い感じですね。
みんなお腹空いててそこまで頭が回らなかったのかもしれませんが、これからもネズミが冷静な頭脳で「やれやれでござる」とか言いながら頼りないみんなを引っ張っていくシーンが想像できます(^^;。
旅人の「彼」が誰なのかも気になりますね!

それでは次回も楽しみにしていますよ!
では!


■ 梨璃 (34回/2010/04/25(Sun) 22:32:32/No2380)

こやまるさんこんばんは!

ネズミはヤマネとアクミへの態度に違いが出すぎました;
これからネズアクシーンが増えていきます(*^^*)
旅人に関してはどうでも良い妖精たち。
お菓子をくれる=良い人でもなってるんでしょうか(笑)
リルムも気づいてそうな感じですが・・・。
ではでは続きです!

第12話 長の娘

「ここが・・・シローザの里の忍者村か?」
ミルモたちは先程の旅人から貰ったお菓子も食べ終え、ついに忍者村についた。
「ここでおとうたまとおかあたまの知り合いの方に会うんでしゅね。」
「とりあえず入ってみるか。」
ミルモが一歩足を踏み入れた瞬間、足元に数本のクナイが地面に刺さる。
「ミルモ様大丈夫ですか!?」

「何者だ?お主たちは・・・。」
木の上から一人のくノ一が降りて来る。
「お主ら此処の里の者ではないな。何処から来た?」
「いや、待て俺たちは怪しい者じゃ・・・」
「問答無用!」
クナイを手にミルモ達に襲い掛かる。
「不意打ちとは感心しないでござるな。」
ネズミもクナイを手にし、謎のくノ一の後ろに立ちクナイを持つ手を握っていた。
「何時の間に・・・!?離せ!」
空いた片方の手からクナイを持ちネズミを攻撃しようとする。
しかしネズミは簡単にクナイで受け止めた。
「くっ・・・!なかなかやるな。」
今の攻撃をした隙にくノ一はネズミから逃げ、手裏剣を放つ。
ネズミはクナイで弾き返しながら、くノ一に近づく。
「ここまででござるな。」
ネズミはクナイをくノ一の前につきたてた。
「・・・私の負け・・・だ。」
ミルモ達はホッとする。
「ネズミ師匠かっこよかったね!」
「何時も嫌味を言ってるけどさすが優秀な忍者だぜ!」
「兄貴と従兄弟とは思えないのら〜!」
ちびっこ忍者3人組は興奮していた。
「ハンゾー・・・!」

「でもお主もなかなかの腕・・・」
その時くノ一はネズミに抱きついた。
「なっ!?」
さすがのネズミも驚いている。
「私はヤヨイ!此処の長の娘だ。お主名はなんと言う?」
「ネ・・・ネズミでござるが?」
「そうかネズミ・・・。私の婿になりここで暮らすと良いぞ!」

「なにいいいいいいいい!?」
ミルモ達の叫び声が村に響き渡る。


■ 梨璃 (35回/2010/05/02(Sun) 22:45:20/No2393)

第13話 村の人々

「婿・・・?それはつまり結婚ということですの?」
「そうだ!・・・ところでお主ら名はなんと言う?」
ミルモ達はそれぞれ名を名乗った。
「で、俺がミルモの里の王子、ミルモだぜ!」
「ミルモ・・・?話には聞いたことがある。お主らがダアクを倒した者たちか!?そして今回の行方不明の事件を解決するためにこの村に来たと言う・・・。」
「え?まぁそうだぜ〜」
ミルモは機嫌が良くなったのか口笛を拭く。
「・・・ところで先程の婿というのは?」
ネズミがヤヨイに聞く。
「あぁそのことか。それは・・・」

「この村でヤヨイに勝てた者はいないんだ。」
「ヤヨイは自分に勝った男と結婚するときめていたから。」
双子のくノ一忍者がやってくる。
「アズサにハルカ!」
「ふ〜ん、こいつがヤヨイに勝ったんだ?」
一人のくノ一がネズミをじろりと見る。
「ハルちゃん、そんなに見ちゃ駄目だよ。」
「分かったよアズサ・・・。」
「そうだ、私の家に来て詳しく話そう。」


「それにしてもお前ら良く似た姉妹だよな。」
ミルモがアズサとハルカを眺めながら言う。
「・・・姉妹・・・?」
ハルカは苛立った声を出す。
「ごめんなさい、ハルカは男の子・・・私の双子の弟よ。」
「へーえ・・・弟!?」
ミルモ達は驚く。
ヤシチは一人「男・・・?」と呟いていた。
以前自分の初恋の相手が男であったことを思い出したのか顔が青くなっていく。


「・・・話はわかった。アズサとハルカも協力すると言っている。私たちも力になろう。父は今他の里にいるからな。」
「ありがとうございます。」

そして夜・・・
「ネズミ、お主もクナイを使っているとは。なかなか強かったぞ!」
「いや?ヤヨイもなかなかの腕ではないでござるか?」
と二人は仲良く話していた。
そんな二人をアクミはただ眺めていた。
リルムがアクミの隣に座った。
「・・・アクミさん一体如何したんですの?私たちでよければ夕食後相談にのりますわ。」


■ こやまる (800回/2010/05/03(Mon) 11:02:26/No2396)

梨璃さん、こんにちは☆

何とか忍者村に着いた一行を待ち受けていたものは・・・ネズミの婿入りぃぃ?
側にいるアクミが不安げな表情を浮かべている光景が目に浮かびます。
ネズミも婿入りをすぐに否定しないものだから・・・(^◇^;)。
そしてヤヨイと仲よさそうに会話するネズミ。。
実直で実力もあるヤヨイはネズミとも相性が良さそうに見えて、この先アクミがリルムにどんな相談をするのかがめちゃくちゃ楽しみです。

それにしてもネズミはこのメンバーだと本当に頼りになりますね。
ヤシチはさておき、ミルモよりも頼りになる存在と言えます。
まぁヤシチのことだから、ネズミとの実力差はあまり気にしていないのかもしれないですけどね。。

それでは続きも楽しみにしています!
では!


■ 梨璃 (36回/2010/05/07(Fri) 21:20:19/No2415)

こやまるさんこんばんは!

ヤヨイは再熱してから考えたオリフェの中ではかなりのお気に入りです。
ここからネズアクを増やしていきたいと思います^^*

頼りになるネズミは私の中の想像ですw
ミルモも主人公なのでちゃんと活躍します^^;
では続きを・・・

第14話 安心感

夕食後、ヤヨイの家に泊まる事にしたミルモ達は用意してもらった部屋で休むことにした。
そしてリルム・アクミ・ヤマネの部屋。
ヤマネはヤヨイの手伝いをすると言い、部屋にはいない。
「アタイさっきからラット・・・ネズミと上手く話せない・・・。」
「まぁ!それはきっとネズミさんのことを好きな・・・」
「そうじゃない。・・・ダアク様のことを思い出しちまうんだよ。」
アクミが小さく呟く。
「アクミさん・・・。」
以前はミルモ達の敵であり、アクミはネズミが変装したラットと組みダアクの手下に付いていた。
「ダアク様の手下を下りて沙織とパートナーになってからも・・・夏にお前らが来るまではふとダアク様のことを思い出していたんだよ。気晴らしに街を散歩していても・・・ラットがいたと思ってしまう時もあったんだ。」
「それで今回ネズミさんと会って・・・」
「あぁ。それが思い出されて・・・・・」
アクミの声は今にも泣きそうであった。
「でも・・・お前らがドイツに来てからはそんなことは無くなった。そしたら沙織といたらラットといると思ってしまうんだよ。なんか妙な感じがして・・・」
「それは・・・?」
「ホッとすると言うか・・・気が休まる・・・とか?」
アクミの答えにリルムは優しく微笑んだ。
「それは安心感ではないのですの?」
「え?安心・・・感?」
「(きっとアクミさんは本当はネズミさんのことを・・・)もう一度ゆっくりネズミさんとお話してみましょう!」
ヤマネも帰ってきたので3人でネズミ達がいる部屋へ向かった。


■ 梨璃 (37回/2010/05/12(Wed) 22:27:46/No2428)

第15話 喧嘩

森の出口にて・・・・・・
「間違いないのですね・・・?」
「えぇ。そちらに5名の新しい部下を送りました。彼女がそうです。」
「今日中に見つけれてよかったですね。しかし、もうかなりの限界では?」
「早くこちらに向かってくださることを願うことしかないようです・・・。」




「いざ会うとなると緊張するな・・・。」
「大丈夫ですわアクミさん!私やヤマネさんがフォローしますわ。」
「あ・・・ありがと。」
リルムは軽くドアをノックする。
「すいません。お話があって着ましたわ。」
「リルム?入りな。」
男メンバーの部屋は皆それぞれに自由時間を過ごしていた.
「ネズミさん、アクミさんがお話をしたいそうですわ。」
「・・・かまわないでござる。」
「あっ・・・あのさ「ネズミ!」
アクミの声はヤヨイによって掻き消される。
「ネズミ、今度父上とあって話をしてみてはどうだ?明後日には父上は帰ってくる。」
「長と話ができるとは・・・光栄でござる。」

「(何だよ・・・ネズミの奴・・・)」
「フフ・・・そうか、ではゆっくり休むとよい。」
ヤヨイはそう言うと部屋から出て行った。
「で?アクミ話というのは?手短に済ますでござるよ。」
「・・・くせに。」
アクミは呟いた。
「ヤヨイとは楽しそうに話すじゃん。良かったなー可愛い彼女が出来て。」
「彼女・・・?」
「ヤヨイのことだよ、仲がいいじゃんか?」
「何が言いたい?」
ミルモ達も何事かと見入っている。
「結婚でもしちゃえばいいじゃん?結婚式には来てやるよ。」
「訳のわからぬことを。魚に出会ったとき頭でも噛まれたでござるか?」
少し嫌味っぽくネズミは聞く。
「・・・なんだと!?こんな奴がアタイと組んでたとはな。」
「おや?拙者もこんなじゃじゃ馬と手を組んでいたとは。ヤヨイと組んだ方がスムーズに進むと思うのだがな。」
その言葉がアクミの頭の中で何度も繰り返された。
「・・・お前なんか知るか!」
アクミはそう言うと部屋を飛び出していった。


■ こやまる (817回/2010/05/17(Mon) 11:09:04/No2441)
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梨璃さん、こんにちは☆

今回はアクミの描写がまた読み応え満点ですね。
わんだほうのドイツでのアクミのエッセンスがいろいろ含まれていて、自信をなくすアクミにがんばれ!と応援したくなってきます。
アクミはプライドは高いけれど、もともと一匹狼な性格からか、他の妖精との絡みが苦手なんですよね。
リルムとの絡みもどこかぎこちないし、気になるネズミともつい言い争いを始めてしまいますし。
そんな不器用なアクミがもうやたらとかわいいなぁ。
部屋を飛び出したアクミのその後が気になりますが、ヤヨイの存在の大きさには勝てるわけないと、ひどく落ち込んでしまうんだろうなぁ。

ネズアクの関係はムルパピ以上に複雑なので、この後梨璃さんがどんな展開を考えるのかがとても楽しみです。
リルムやヤマネの外野が騒いでくれるといろんな意味で盛り上がりそうですね。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ 梨璃 (38回/2010/05/20(Thu) 17:49:38/No2452)

こやまるさんこんにちは☆

アクミはプライドは高いけど不器用なツンd(ry)というイメージからか幸せになって欲しいキャラの一人です。

ネズアクの関係はヤシヤマサスの3人に並ぶ複雑な関係ですね^^;
リルムやヤマネをネズアクに絡めていきたいな・・・と思ってます。
では続きです。

第16話 相棒

「(馬鹿・・・。何でアタイあんなこといっちゃったんだ。)」
ヤヨイの家の外でアクミは一人悩んでいた。



「アクミさん!」
リルムはアクミを追おうと、部屋の外へ出ようとする。
「リルム待て。・・・ヤマネアクミの様子見にいってもらえねえか?」
リルムを止めたのはミルモだった。
「・・・は、はい。」
ヤマネは部屋を出て行った。
「おいネズミ。今は言いすぎじゃないのか?」
「可哀想だぜ!」
「女の子を泣かしちゃ駄目なのら〜!」
ヤシチたちはネズミに反論する。
「ネズミ。詳しい事はよくわかんねえけど・・・、お前アクミと最後に会ったのは何時だ?」
「沙織殿がドイツに向かわれた時・・・」
「それってダアクしゃんを倒してからずっとってことでしゅか!?」
「如何して会ってあげなかったんですの!?・・・アクミさんは・・・。」

「お前もしかして・・・アクミと会ったらアクミがダアクの事を思い出すかもしれないとでも思ってるのか?」
ミルモの一言に皆はミルモを見つめる。
「そうなん・・・ですか?」
サファイはネズミに聞く。
「・・・確かに、ミルモの言うとおりアクミに会わなかった理由はそれでござる。ダアクが消えてから少し日が経ったとはいえ、あいつにとってダアクは大切な存在だったからな。昨日久々に会った時も拙者のことをラットと呼んだからな・・・。」
ネズミは少し悲しそうな声で言う。
「ヤマネしゃんを行かせたのはこの話をするためだったんでしゅかね。」

一方外でヤマネはアクミを探していた。
「アクミ殿・・・!」
アクミを見つけるとヤマネはアクミノ元へ駆け寄ろうとする。
その時アクミの頭上に風呂敷が現れアクミを包み込んでしまった。
「なっ!?」
そしてアクミを包んだ風呂敷は消えていった。



「もしかしたら拙者はアクミと会わなかった方が・・・。」
「馬鹿じゃねえの?」
ネズミの言葉はミルモによって遮られる。
「会いに行ってやったらどうだったんだ?もしダアクのことを忘れていたらどうするんだ?」
「ミルモ様・・・アクミさんはネズミさんがおっしゃったようにダアクさんのことを・・・」
「やはりそうか。会わなかった方が正解なのかもな・・・。」
「もしそうだったらお前が元気付けてやれよ!お前・・・あいつと相棒だったんだろ!?」
「ミルモ・・・。お主に何がわかる!」


「大変でございます!」
ヤマネが息を切らしながら部屋に駆け込んできた。
「ヤマネ一体どうしたんだ?」
「アクミ殿が・・・何者かによって連れ去られました!」


■ 梨璃 (39回/2010/05/25(Tue) 16:30:03/No2467)

第17話 里の中心部

「アクミが連れ去られたってどういうことだ!?」
「アクミさんを追いかけたところ・・・風呂敷に包まれるとアクミ殿が急に姿を消したのでございます。」
「風呂敷・・・妖精風呂敷かも知れんな。」
「それって魔法を使わせなくする裏通販のアイテムだぜ。」
「この事件と関係があるかもしれないのら〜。」
「なんでもいい。助けに行くぞ!」
ミルモ達が部屋を飛び出そうとした時、入り口で誰かとぶつかった。
「どうした?さっきから騒がしいが・・・。」
「ヤヨイさん、実はアクミさんが連れ去られてしまったんですわーー!」
「あの子が?・・・わかった。アズサとハルカにも連絡をしてくる。おそらく里の中心部にいったんだろう。お主たちは先に外に出ていろ」
ヤヨイは階段を駆け下りていき、ミルモたちは外で待つことにした。
「何故アクミさんが連れて行かれたんでしょう?」
「さあな。何だかわかんねえけど面倒なことになってきたな。」
「全く。世話の焼けるやつでござるな。」
ネズミは溜息をつく。
「ネズミさん!」
そこへヤヨイがハルカとアズサを連れてやってきた。
「村の中心部はあっちだ。いくぞ!」


「おいネズミ、お前アクミのこと心配しているのか?」
ヤシチは気になっていたことをネズミに聞く。
「仕事を任された身だからな。事件と関係しているかもしれないからわざわざ行ってやるだけでござるよ。」
ネズミの答えにヤシチは何も言わなかった。

そして十分後里の中心部。
「でも何処を探せばいいんだ?」
「あの・・・。」
「如何したでしゅ?サファイ。」
「あの城・・・なんとなくですけどアクミさんが居られるかもしれません。」
サファイが指を指した方向には一つの城がたっていた。
「あれってこの里のお姫様のエイナ様の城・・・。」
「一体どういうことなんだろう。ハルちゃん?」
「とりあえず城に向かおう。」


■ こやまる (822回/2010/05/27(Thu) 08:18:17/No2471)
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梨璃さん、おはようございます☆

>アクミはプライドは高いけど不器用なツンd(ry)というイメージからか幸せになって欲しいキャラの一人です。
おぉ、「不器用なツンデレ」とは新しい表現…。
これはアクミのことをなかなかうまく表現していると思います。
アクミにツンデレと言ったら全力で否定しそうですけどね。
ネズアクの関係は確かに複雑ですが、二人の気持ちという歯車がかみ合った瞬間はミルリルを超える愛の展開が待っている・・・のかな?

>「おいネズミ。今は言いすぎじゃないのか?」
女の子を悲しませたと、みんながネズミを問い詰める光景が…(^^;。
ネズミももっともな理由を並べますが、本心ではアクミのことをどう思っていたのか…。
アクミの力になれないと弱気になっているネズミをみんながサポートして、この後の行動に少しずつネズミの本心が現れてきてくれればいいなぁと思います。

>「アクミ殿が・・・何者かによって連れ去られました!」
妖精風呂敷とはなかなか面白いアイテムですね。
効力もネーミングもとてもミルモでポン!らしいです。
さてこれまで完全に脇役キャラだと思っていたアクミが、本編ストーリーに大きく絡んできましたね。
いったいどんな理由でアクミを・・・。
誰かを導き出すための餌に使われていたりすると、アクミのプライドに傷が付けられてアクミは激怒しそうですね。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ 梨璃 (40回/2010/06/01(Tue) 22:00:39/No2492)

こやまるさんこんばんは!
アクミは根はいい子なのでツンデレだろう!という私の妄想ですw
全力で否定するアクミかわいいです^q^
二人が両思いになっても私の中のネズミはヘタレなのでミルリルを超えれるかどうか・・・w

アクミをさらった理由はもう少ししたら書いていきたいです。
では続きを。

第18話 迷惑な5人組

城の近くまできたミルモたちは近くの茂みに隠れ作戦を練る。
「正面から行くか?」
「だめだ。どこか裏口から入るしかないだろう。裏口はあると聞いた。」
ミルモたちは静かに歩きながら裏口を探した。
「あ!あったぞ。」
ミルモは小さく声に出す。
運良く誰も見張りにはついていないようだった。
「よし。早く入るぞ。」
戸の元へ近づこうとした時。

「待て!」
とどこかで聞き覚えのある声。
一人ではなく5人のようであった。
「まさか・・・。」
ミルモが嫌な顔をしながら振り返ると・・・

「この世に闇があるところ。」
「恐怖と悪があるところ。」
「風と共に現れて。」
「風と共に去っていく。」
「我「ケツアターーーーック!」
ミルモは我慢できなくなったのか最後まで聞かず必殺技のケツアタックを繰り出す。
「誰この人たち?」
「間抜けそうな顔。」
ハルカとアズサがリルム達に聞く。
「あいつらはワルモ団だ。」
「まぁ迷惑なだけで間抜けな集団でしゅ。」

「イタタタタ・・・。やいミルモ!いきなり攻撃する奴があるか!」
「ヒーロー物だって主人公が変身シーンで敵は攻撃していないぞ!」
「王子だってそれが許されないぞ!」
「久しぶりの出番なんだぞ!」
「おれ最後まで言ってない・・・。」
と口々に不満を言うワルモ団。
「ええいうっさい!・・・つーかなんでお前ら此処にいるんだ?」
「フフフ教えてやろう。」
「「「「教えてやろう」」」」

「我らはこの里でのガードマンになったのだああ!」



■ こやまる (833回/2010/06/05(Sat) 07:56:59/No2501)
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梨璃さん、おはようございます☆

何と予想外の場所でワルモ団との遭遇!
サブタイトルからもしや・・・とは思いましたが、この突然の展開がまた面白いですね。
ミルモはこの世で一番面倒なものを見たという表情をしていそう。。
そして決めぜりふ途中でのケツアタック・・・哀れすぎます(^^;。
それにしてもワルモ団はよくガードマンになれたなぁ。
雇い主の顔が見てみたい・・・というか今からその主に会いにいくわけですね。
ワルモ団を雇ったエイナもまた問題のある性格をしていそうです。

>二人が両思いになっても私の中のネズミはヘタレなのでミルリルを超えれるかどうか・・・w
ヘタレなネズミ〜(笑)。
アクミに振り回され、周りのみんなからも注意されまくるネズミを想像してしまいました。

それでは続きを楽しみにしていますね。
では!


■ 梨璃 (44回/2010/06/15(Tue) 16:11:56/No2541)

こやまるさんこんにちは!

ワルモ団は描くことは苦手ですが文章にすると妙に描きやすいキャラです^^;
それにしても登場人物が多いので、台詞が少ないキャラも増えてきてしまいます(ハンゾーなんて特に・・・;;;)
ミルモにとってワルモ団は「またお前らか」と思っています。

私の中でネズミは妙にへたれています^q^
ツンデレアクミとヘタレネズミのCPがいいd(ry
ではでは続きを!

第19話 ガードマン?

「ガードマン?」
ミルモは信じられないような顔をして聞く。
「フフフ。その通り。・・・あれは数週間前のことだった。」


「ようし!この森を抜けた先に一つの里があると聞いた。」
「そこをまず侵略して・・・。」
「仲間を連れて、」
「ミルモを倒す。」
「完璧な作戦だ!」
「さすが我らだ。ようし!では行くぞ!!」



「はぁはぁ・・・何とか・・・抜けられ・・・た。」
「三日も彷徨いつづけてしまった。」
「何だあの森は!」
「なんだあのへんな化け物!」
「生きてるのが不思議だ・・・!」
「ようしでは侵略するぞ。・・・まずはあの女を仲間として勧誘だ。」

「どうやらそいつはこの里の姫であった。」
「そこで我らを城に招待し・・・。」
「飯を貰い・・・。」
「ミルモの里から来たと言えば」
「この城で働くと良いといわれたのだ!」

「って結局仲間にされてんのはお前らじゃねえか!!その前にセリフばっかだぞ!」
とミルモは突っ込む。
「煩い!とにかくここから先は通さないぞ!」
「全く相変わらずのお間抜け集団でござるなあ・・・。」
とネズミが呟く。
ワルモ団はネズミの顔を見る。
「んー?お前どこかで見たことが・・・。」
「たしかダアク様が復活なされた時に・・・」
「えーとつまり・・・。」
[もしや・・・ラットなのか!」




■ 梨璃 (45回/2010/06/22(Tue) 22:51:26/No2558)

第20話 対決!ワルモ団

「ラット・・・?まさかネズミ兄様はそんな・・・!」
ヤマネはすぐにワルモ団の考えを否定する。
ラットとしてダアクの手下に仕えてきたことをミルモ達に話したときは山根は気を失っていたため、事実を知らなかった。
責任感の強いヤマネにこのことは知られることを皆は恐れていた。
「・・・一体何のことでござるか?」
ネズミは冷静に答える。
「まぁ、お前が誰であろうと関係はない!この城に入ってはならんぞ!」
「俺たちはこの先に用があるんだ!」
「そうですわ!この城にアクミさんがいるかもしれないんですの!」
「えええ!何で分かったんだ!」
と、ゴローは慌てる。
「「「「馬鹿ー!」」」」
と4人の突っ込み。
「ま、通してやってもいいが・・・。」
「お前らが全員我らの部下となるのなら・・・。」
「通してやってもいいんだがな。」

「なんだと!」
「誰がなるでしゅか!」

「さあどうする!」
「アクミを助けたくは無いのか?」
「とっとと答え・・・」

ドサッ!とゴローのすぐ隣で何かが刺さった音がした。
ワルモ団が音のしたほうを見れば、木にクナイが刺さっていた。
「早くアクミが居る場所を言え・・・。次は外さないでござるよ。」
「ネズミ・・・!」

「・・・ちくしょう!こうなったら魔法で・・・!」
ワルモ団は楽器を取り出す。
「やってやるぜ!」
とミルモ達も楽器を出す。

「先手必勝!ワルモでポン!」


■ こやまる (847回/2010/06/23(Wed) 20:00:49/No2560)
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梨璃さん、こんばんは☆

>(ハンゾーなんて特に・・・;;;)
ハンゾーは反応がワンテンポ遅いから、ドタバタの騒動に絡ませにくいんですよね。。
私も同じくハンゾーのセリフは少なめになってしまいます。

さて今回はワルモ団の見せ場(?)ですが・・・。
皆がワルモ団のことをお間抜け集団扱いしている中で、ラットの正体について持ち出されて一瞬空気が凍りましたね。
こういう微妙で間接的な嫌がらせをしてくるところがワルモ団の特徴でもありましたね。
ネズミの冷静な応答により何とか事なきを得ましたが、頭のいいヤマネちゃんがこの後も気にしないか心配です。

アクミが心配なのか、いつになくおっかないネズミ…。
次回は一瞬にして勝負が付きそうな予感がしますが、どんな展開になるのか楽しみにお待ちしています!
では!


■ 梨璃 (46回/2010/07/06(Tue) 23:51:41/No2574)

こやまるさんこんばんは!

ハンゾーはどうも絡ませにくいんですよね^^;
ミルモやネズミは必ずと言っていいほど登場するんですがね・・・。

ワルモ団は微妙な嫌がらせをしていってますが、今回のことはそんな気は無いんです。

第21話 忍びの戦い

ワルモ団の魔法により周囲にある木が動き出し、ミルモたちに襲い掛かる。
「くっそー!ミルモでポン!」
風を起こし、木を吹き飛ばすが、また襲ってくる。
「きりがないですわ。」
「此処は私が。お主たちは城内へ行ってろ!」
「ヤヨイしゃん!?」
「私も残ります。」
「アズサが行くなら僕も残るよ。早く行きな。」
「ハルカ、アズサ・・・すまない。」
ミルモたちは2人に背を向け、城内へ入る。
「あっ!待て!」
「「手裏剣乱れ打ち!」」
ゴローが止めようとするがアズサとハルカの攻撃によって止められる。
「何で俺ばっかこんな目に・・・。」
ゴローは涙を流しながら嘆く。
「2人とも準備はよいか!」
「ええ。」
「それじゃあいくか。」
「ヤヨイで・・・」
「ハルカで・・・」
「アズサで・・・」
「「「ポン!」」」
突風が起き、木の葉がワルモ団のほうへ向かう。
「わあああ!くるなあああ!」
そしてワルモ団は木の葉に埋もれてしまった。
「よし、これでOK!」
「早くミルモさんたちのところへ!」



■ こやまる (856回/2010/07/13(Tue) 08:21:25/No2579)
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梨璃さん、おはようございます☆

適度にうっとうしい攻撃をしてくるワルモ団。
ヤヨイとハルカとアズサの見事な連携により一瞬で決着が着きました。
3人合わせれば怖いもの無しな感じですが、そうなると一人一人の実力や弱点?などの個性もまた見たくなってきたりします(^◇^;)。
ワルモ団も、しつこいワルモ団らしく、またリベンジしてきそうな予感。。

>ミルモやネズミは必ずと言っていいほど登場するんですがね・・・。
リアクションが想像しやすいですからね〜。
ハンゾーは早口言葉が得意といった意外性な面が強いから、出番がどんどん減・・・(^^;。

それでは続きを楽しみにしております〜。
では!


■ 梨璃 (47回/2010/07/30(Fri) 21:41:48/No2638)

こやまるさんこんばんは♪

これまで空気キャラとなっている双子のアズハル兄弟^^;
このあたりで活躍させたかったので、活躍させて見ました。
一人一人の紹介も書いていきたいです。

ではでは続きです!

第22話 城内

一方ミルモ達はワルモ団が守っていた戸を開け、慎重に進んでいった。
「ヤヨイしゃん達大丈夫でしゅかね?」
「大丈夫だよ。相手はワルモ団だし。」
「それもそうでしゅね。」
ミルモたちは小さな声で話しながら、進んでいく。
「アクミが居るのは分かったが、一体何処にいるんだ?ミルモ。お前検討でもあるのか?」
「ねえ。」
ミルモはあっさりと答える。
「なっ!貴様むやみに動き回っているのか!?馬鹿王子」
「なにぃ!?」
思わず声が段々大きくなっていく。
「落ち着いてくださいませ・・・。」
ヤマネの忠告も空しく、
「そこに居るのは誰だ!」

「げっ!」
城の兵士に見つかってしまい、急いでその場から逃げ出す。
「侵入者発見!」
暗い室内に明かりが入り、兵士が次々とミルモ達を捕らえようとする。
「くっそぉぉ!」
ミルモ達は急いで別の部屋に逃げ込む。
「ミルモでポン!」
魔法をかけ、戸を頑丈な鍵をかける。
「此処に逃げ込んだぞ。魔法で鍵を外せ!」
扉の外では鍵を外す音が聞こえる。
「絶体絶命だぜ!」
「怖いのら〜」
「もう逃げ場が無いよ・・・!」

「くそぉ!開けられたら魔法で正面突破だ・・・!」
ミルモの提案に皆はそれぞれ楽器を出し、準備をする。
扉が開かれる。
「ミルモで・・・!」
魔法をかけようとした瞬間、足元に大きな穴があき、ミルモ達は落ちていった。






■ こやまる (878回/2010/08/06(Fri) 00:46:54/No2656)
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梨璃さん、こんばんは☆

慎重に進んでいったのもむなしく、ミルモたちはあっさり見つかってしまいましたね(笑)。
ミルモはプライドが高いから…(汗)。
見つかる原因を作った「馬鹿王子」の声の主はどなたなのでしょう?

>「絶体絶命だぜ!」
>「怖いのら〜」
まさに絶体絶命…!
ミルモの後ろで怯えているサスケとハンゾーの光景を思い浮かべました。
こういうときにミルモは頼りになる存在になるわけですが、ミルモたちの突撃が始まるかと思いきや予想外の展開に…。
この穴はミルモたちにとって吉と出るか凶と出るか?
やっぱりミルモたちにとっては面倒な展開が待っているという凶の予感がします。

それでは次回も楽しみにしていますね。
では!


■ 梨璃 (50回/2010/08/23(Mon) 14:50:38/No2708)

こやまるさんこんにちは!

見つかる原因となった「馬鹿王子」はヤシチが言いましたw
そもそもサスケは絶体絶命なんて言葉を知ってるのか(失礼


第23話 姫との出会い

「うあああああああ!?」
ミルモ達が穴へ落ち、その穴は閉じられた時兵士達が入ってきた。
「いないぞ。」
「どこか近くに居るはずだ。探せ!」
「まさかあれを狙っているのか・・・」
「あれを撮られては大変だ、急いで探すぞ!」


「おわっ!」
ミルモ達は気づくと、違う部屋に居た。
「此処は何処なんでしょう?」
「大丈夫でしょうか?」
暗い部屋から声が聞こえた。
「誰だ!?」
部屋の明かりが点き、2人の妖精が立っていた。
「いきなり手荒なことをしてすいません。私はエイナ、この里の姫です。」
女の妖精が言った。
「私はアルト。姫の護衛の者です。」
「あれ?もしかして森の出口にいた旅人のかたでしゅか?」
「ええ。あなたたちを待っていました。」
アルトは言った。
「俺たちを・・・?」
ミルモは聞き返す。
「その前に彼女に会わせます。あなたたちが此処にきた目的、彼女ですよね。」
「お前ら来たのか!?遅いんだよ!」
アクミが部屋から出てきた。
「アクミ・・・!」

「・・・それではお話をします。あなた方の里で起こった事件を。」



■ 梨璃 (52回/2010/08/24(Tue) 22:24:49/No2717)

第24話 事件と真相

「事件って・・・?まさか!」
「全て私たちがしたことです。あなた方にはご迷惑をおかけしました。」
エイナは頭を下げて謝る。
「何故そんなことをしたのでござるか?」
「話せば学なりますが・・・儀式のためです。」
「そのことについては私が説明いたします。」
アルトが一歩前に出て話した。
「代々私たちは、里の設立記念として式典をしていきました。そして今年は世代交代の年のため、ある儀式が行われるのです。」
「儀式・・・?」
「それは次期里を継がれるお方は、同じ魔法の波動を持った方との協力が必要なのです。」
「どういう意味でしゅか?」
ムルモは頭にハテナマークを浮かべながら聞く。
「この里に受け継がれている、魔法の腕輪と呼ばれるものがあります。そこで先程のお方と、腕輪に触れるとこの里の魔法の力は保たれているのです。」
「つまり、その腕輪は魔法の源ということですか?」
「そんなところですね。」
「んで、その儀式をしなかったらどうなるんだよ。」
ミルモが聞くとエイナとアルトは少し顔が青くなった。
「詳しいことは分かりませんが、・・・おそらくは大変な事態が怒るでしょう。」
「そこの紺色の忍者の方。」
「え?僕ですか?」
サファイは急に名前を呼ばれ、驚いている。


■ こやまる (899回/2010/08/28(Sat) 10:29:00/No2726)
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梨璃さん、こんにちは☆
ここに来てストーリーは急展開!
里で起きた事件も、アクミのさらわれた原因も、すべてミルモたちを引き寄せるためということだったのですね。
となるとさらわれるのはアクミである必要はなかったのかもしれませんが(笑)、アクミがさらわれたことでネズアクの間で何らかの変化があったはずということで、さらわれたのがやっぱりアクミで良かった!

話題は儀式へと変わりましたが、少々手荒なことをしてまでミルモたちを呼び寄せたことより、その儀式の内容が気になります。
そして突然のサファイに対する指名が・・・今まであまり注目されてこなかった彼の腕輪もこの儀式に絡んでいそうですね。
サファイの身に何かとんでもないことが起きないことを願いたいです。
でもストーリーを盛り上げるためにもそこは避けて通れない可能性が…。
サファイの今後が気になりますなぁ。

それでは続きを楽しみにしていますね。
では!


■ 梨璃 (53回/2010/09/04(Sat) 17:48:58/No2737)

第25話 腕輪の謎

「あなたが持っている腕輪、それは誰から・・・?」
「これですか?父上の形見ですけど。」
「それは、あなた方の里の初代国王の時代から受け継がれている物です。この腕輪も同じように作られました。ガイア族によって。」
「ガイア族・・・。」
ミルモたちも驚いていた。
「えぇ。その腕輪によって魔法の力が高められる。この腕輪もガイア族によって作られました。」
「しかし、今は腕輪の効果がうすまっています。そのためあなたが此方へ来るとき上手く忍術が使えなかったりしませんでしたか?」
「はい・・・。」
「そんな不安な顔をしないで大丈夫ですよ。儀式が終わればすぐ終わりますよ。」
エイナはにっこりと笑った。
「・・・ところで、アタイは何で此処に!?」
「そのことですが、先程の儀式の協力者の方・・・それがあなた、アクミさんです。」


「え?」
「歴代の王は里の中に居ましたが、今回は里の中に居ませんでした。そのため私たちは別の里で探し出しました。」
「しかし離れているので、上手く見つからなかった。そこへあなたたちが此方の里へこられた。」
「今までに連れてきた人たちは・・・?」
「大丈夫です。儀式が終わればすぐに返しますよ。」
「それなら・・・べつに儀式に協力してやってもいいけど。」
「ご協力ありがとうございます。・・・では当分の間この里にて暮らしてください。」
「当分・・・って、いつまで?」


「少なくとも1年は。」



■ こやまる (904回/2010/09/06(Mon) 11:20:58/No2748)
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梨璃さん、こんにちは☆

アクミがそんな重要なポジションにいたとは驚きました!
(前回の感想のように、みんなを引き寄せるために利用されたのだと思っていました^^;)
アクミはプライドが高いから、特別に選ばれたことについて文句を言わなそうですね。
それにしてもサファイとアクミの組み合わせが異色だなぁ。
サファイとアクミがどんな会話をするのかめちゃくちゃ楽しみです。

それにしても儀式ってどんな儀式なんだろう?
準備に少なくとも1年と聞いて、妖精たちから「え〜っ」と反応がありそうですが、それだけの儀式ということでやはり内容が気になります。
サファイやアクミの身は持つのだろーか?
そもそもわがままなアクミがいることで準備もはかどるのかどうかも心配・・。

次回も楽しみにしていますね。
では!


■ 梨璃 (60回/2010/09/28(Tue) 22:16:12/No2830)

こやまるさんこんばんは♪

なんだか短編小説を書いていたので此方を描くのが久しぶりに…;
この小説のヒロイン的存在は実はアクミだったりします^^
なので重要なポジションになってもらいました。
サファイとアクミの会話はさせてなかったのでしていきたいですね。

では続きです!

第26話 「事件発生」

「い、1年!?」
「儀式が終わってからです。まれに他の里の者が協力者であった場合里に戻ったとたん、この里は魔法が上手く使えない等のトラブルが発生したのです。1年ほど立てばそのようなことは起こらなくなりました。」
「あのォ…僕は?」
サファイは聞いた。
「君は大丈夫。儀式が終われば帰れますよ。」
「でも、アクミさんはパートナーの方がいらっしゃるんですよ!」
「そのパートナーの方には申し訳ないんですが…。人間界にも行くのは難しいかと。」
エイナは申し訳なさそうに言う。

「(1年か…沙織とも会えなくなるかもしれないし。それに…ネズミとも会えないのかな…)」
「ところでよ、その腕輪ってどんなやつなんだ?」
ミルモが聞く。
「えぇ。此方に保管してあります…。」
エイナは戸棚を開けた…が
「ない・…!?」
「まさか、そんなはずはありません!」

とそのときガタガタと床が揺れた。
「…まさか!」
エイナとアルトは窓に駆け寄る。

「はーはっははー!我らはこの腕輪がある限り無敵なのだああ!」
「この腕輪があれば里の支配も思いのまま!」
「やられても何度でもよみがえる!」
「それが我らワルモ団なのだ!」
「手始めにこの里を支配してみせる!」

「あの方たちは…!」
「わ…ワルモ団!?」



■ こやまる (937回/2010/10/11(Mon) 09:30:47/No2864)
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梨璃さん、こんにちは☆

ストーリーの核心に触れ始めたところで、まさかのワルモ団再登場に驚きました。
ワルモ団の特徴には「しつこさ」も挙げられますので、ワルモ団の再度の活躍(というか邪魔)でみんなを困らせることに期待したいと思います!

それにしてもアクミにとっての1年はとても長い1年でしょうね。
ネズミとの距離を少しでも縮めたいのに、ここで1年とは…。
その事実を聞いたネズミの反応も楽しみです。
個人的には前回の感想でも書いたように、アクミと年下のサファイとの会話が全然想像出来なくてとても楽しみだったりします(^^)。

それでは続きをお待ちしていますね。
では!


■ 梨璃 (64回/2010/10/15(Fri) 22:13:36/No2886)

こやまるさんこんばんは!

今回はワルモ団を出したかったのでボスと言うことにしてもらいました。
私の中のワルモ団はしぶとい上に少しお間抜けキャラ集団ということになってます。

ではでは続きです!

第27話 再びワルモ団

「まったく!あいつらしつこい野郎だ!」
「きっと腕輪の秘密を知ってこの機会を狙っていたんですね!」

「アルト!今すぐ兵の者たちを!」
「かしこまりました。」
「僕たちで相手をするでしゅ!」


「ふふふ、この腕輪をつけたらまさかこんなにも魔法の力が上がるとはな!」
「これさえあれば我らの妖精界征服も夢ではない!」
「妖精界どころか人間界の征服も夢ではないぞ!」
「妖精界だけではなく、人間界もか!」
「まさに我らの世界だ!」
と高笑いをするワルモ団。
「おい!お前ら!!」
「ちっ!またお前らか!」
「それはこっちの台詞だよ!」
とサファイが突っ込み。
「その腕輪を早く渡せだぜ!」
「元首領とはいえ許さないのら〜!」
「力づくでも奪わせていただきます!」
「お前らにはアタイをここに連れてきた恨みもあるからな!」
「げぇ!アクミぃ!?」
「もう逃げたのか…」
とワルモ団は慌てる。
「さぁどうする?人数的には俺らのほうが有利だぜ?」
「…用心しろ。いくらあいつ等とはいえ、今はかなりの力でござる。」

「皆如何した!?」
「またあいつらだよハルちゃん…」
「アズサ、あんなやつら大丈夫だよ。」
そこへ、ヤヨイ、ハルカ、アズサが駆けつける。
「そこの者!おとなしくしろ!」
と城の兵士たちも駆けつける。
「ミルモだけでなくどんどんと…。」
「さすがにこれはまずい。」
「こういうときこそ腕輪の力だ!」
「そうだ!では、ワルモでポン!」
ワルモ団が魔法をかけると、兵士に異変が起きる。
「うわっ!」
兵士たちは見るも目掛けて攻撃をしてきた。
「魔法で操られています!」
「…ミルモ!ここは任せろ!」
「フン。この兵士は僕たちが相手するよ!」
「ワルモ団だか何だか知らないけど・・・早く倒して!」
「お前ら・・・」
「ミルモ様!参りましょう!」
「おぉ!」




「大丈夫でしょうか・・・。私も行った方が・・・」
「いえ、エイナ様はここにいてください。」
「アルト!私たちはあの腕輪についてもう一度調べましょう!」
「・・・えぇ。」




■ こやまる (948回/2010/10/19(Tue) 08:16:42/No2897)
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梨璃さん、おはようございます☆

腕輪の力でパワーアップしたワルモ団はさすがに強敵ですね。
これまでのワルモ団ならあっさり止められてしまうところですが、今回の対戦はちょっと緊迫した戦いになりそうです。
エイナたちは手を貸さない手段を選びましたが、ミルモたちだけでパワーアップワルモ団を倒せるのか心配ですね。

今回は「げぇ!アクミぃ!?」と慌てるワルモ団がツボです。
アニメでも散々アクミに馬鹿にされてきたワルモ団は、今でもアクミ恐怖症のままでいそうですね。
そのアクミもすごい表情でワルモ団を睨み付けていそうですが(^^;。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ 梨璃 (69回/2010/12/09(Thu) 21:55:39/No3005)

こやまるさんこんばんは!

1ヶ月以上も書いてませんでした;;
強いワルモ団は書いていて新鮮です。

アクミ恐怖症なワルモ団・・・情けない(酷)
長くなってきたので次回新しくスレを立てますね。

続きを書いていきますね!

第28話 強敵5人組

「エイナ様!このことではないのでしょうか!」
ミルモ達がワルモ団と戦っている間、書庫にてエイナとアルトは腕はについて調べていた。
「・・・これは。本当なの・・・?」
そこに書かれていたことを読み二人は信じられなかった。




「ミルモでポン!」
「アクミでポン!」
魔法をで武器を生み出し、ワルモ団に攻撃を仕掛ける。
「きかぬ!ワルモでポン!」
しかし、簡単にはじき返されてしまう。
「普通に攻撃しましょう!怯んだ隙に魔法で攻撃してみては?」
「サファイの言うとおりだな・・・。くらえええ!ケツアタ――ック!」
「どおりゃああ!」
「手裏剣乱れうち!(だぜー!)(なのら〜!)」
「触角ビーム!」
「ヤマネはてんだん!」

「くっ!」

「今だ!ネズミでポン!」
「ネズミでポン!」
「アクミでポン!」
一瞬の怯みをみて魔法で攻撃をする。
「おっと!ワルモでポン!」
すぐに魔法で反撃を返す。
しかしその攻撃がヤマネの方へ向かう。
「ヤマネ!」
「くっ!氷忍法、氷付けの術!」
サファイが忍術により、武器を氷付けにした。
「あ、ありがとうございます。」
「・・・例を言う暇があったら、攻撃するよ!」
サファイは少しだけ照れながらも答えた。

「ええい!いくぞ!ワルモで・・・!」
しかし、ワルモ団はその場に座り込んでしまった。
「なぜだ、力が吸い取られていくような・・・!」


「皆さん、聞こえますか!?」
「アルトしゃん!?」
「魔法で声だけを届かせるようにしています。腕輪について分かりました!」
「なんだと!?」
「腕輪を悪用した場合、・・・その者の魔法の力を全て奪い取ってしまう。そうかかれていました。」



■ こやまる (986回/2010/12/14(Tue) 08:31:47/No3015)
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梨璃さん、おはようございます☆

最強のワルモ団…。
やはりというか、それは一瞬の輝きでしたね(笑)。
見事に悪い見本となってしまったワルモ団の魔法の力は、果たして後で元通りになるのだろーか?
しぶとさが売りのワルモ団でもあるので、もう1回くらい登場しそうな気もする…。

そんな状況の中、ヤマネのお礼に照れを隠そうとするサファイがものすごくかわいいですね(^^)。
きっと恋とかには発展はしないのかもですが、今後ヤマネのことをサファイが少しでも意識してくれれば…と私は勝手に期待してます。

それでは次回は新しいスレッドにてお待ちしています!
では!




2493/ ミルモの短編集
□投稿者/ 梨璃 -41回-(2010/06/01(Tue) 22:45:43)

皆さんこんばんは。

ここでは短編の小説を書いていきたいと思います。
今回はこやまるさんのお誕生日記念小説を書きます。



『はつこい』



「いいこと!私が帰ってくるまでにちゃんと掃除しておくのよ!」
「へーい。」
「わかりました!」
とサスケとヤマネの返事。
安曇は部屋を出て、階段を下りる音が段々と小さくなっていく。
「ではお掃除を致しましょうか。」
「2人だけどがんばろうだぜ!」
それは10分前のことだ。

「兄貴ー今日の修行は何だぜー?やっぱり掃除かだぜ?」
「サスケか。悪いが今日は妖精界でサファイの家の忍術道場に行かねばならんのだ。だから掃除はハンゾーとヤマネの3人でやってくれ。」
サスケはサファイもそんなことも言っていたなと思い出す。
「・・・そういえばハンゾーのは如何した?姿が見えんが。」
「ハンゾーは少し送れると言ってたぜ。」
「そうか。じゃあ行って来る。」
「わかったぜ、行ってらっしゃいだぜ。」
ヤシチはマグカップに入る。
そしてサスケの携帯に電話の着信音が流れる。
「もしもし?ハンゾー如何しんたんだぜ?」
「サスケゴメンなのら〜。僕、風邪引いちゃって今日は人間界の方へ行けないのら〜・・・。」
鼻声で申し訳なさそうに謝る。
「いいんだぜ。ちゃんと治すんだぜ、お大事にだぜ。」
サスケが電話を切るとヤマネが窓から入って来る。
密かに好意を寄せているヤマネにサスケは少し顔を赤くする。
「遅れて申し訳ございません。ハンゾー先輩はどうかしたのでしょうか?」
「ハンゾーは風邪を引いたからこれないって言ってたぜ。」
「そうですか・・・。」
その後安純が部屋に入ってきて今にいたる。


続く


■ こやまる (834回/2010/06/05(Sat) 08:03:49/No2502)
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梨璃さん、おはようございます☆

こんな私めのために小説を・・・めちゃくちゃうれしいです(^^)。
いつも以上にじっくり読ませていただきますね。

偶然(おそらく)にもサスケとヤマネが二人っきり。。
これはサスケはヤマネのことを意識しまくりでしょうね〜。
早速顔を赤くしているサスケは、この後ヤマネに向かってどんな行動を起こすのでしょうか?
サスケががっくりする姿は見たくないけれど、でもこの続きがすごく気になります〜。
梨璃さんの盛り上げに期待です!!

それでは続きを楽しみにしております〜。
では!


■ 梨璃 (42回/2010/06/13(Sun) 22:16:03/No2532)

「はーぁ。ヤマネ安純の部屋の掃除をするの嫌じゃないの?」
掃除を始めてから数十分後、サスケはヤマネに聞いた。
「いいえ、尊敬するヤシチ兄様の大切なパートナーの方。これくらいは花嫁修業でございます!」
「やっぱりヤマネは凄いんだぜ。」
サスケは再び掃除に取り掛かろうと本棚の回りを掃除しようとする。
そして、一冊の本を見つける。そこには「アルバム」とかかれていた。
サスケは気になり魔法を使って本を出し机の上に置く。
「サスケ先輩?それは・・・。」
「あ。やっぱり人のアルバム勝手に見るのは・・・だめかだぜ?」
「駄目・・・ではないでしょうか?・・・あら?」
ヤマネは恐る恐る注意するが一枚の写真をみつけた。

いったん切ります。


■ 梨璃 (43回/2010/06/15(Tue) 15:45:35/No2540)

「この方は?“たかし君と運動会”と書かれていますね・・・。」
「そういえば前に兄貴が安純の初恋の人って言ってたぜ。すぐに別れたって言ってたけど。」
「安純殿の初恋のお相手ですか・・・。」
少し顔を赤くしながら呟くヤマネ。
「ヤマネはやっぱりこんなの好きなのかだぜ?」
サスケが聞くとヤマネは更に顔を赤くしながら遠慮がちに言う。
「え・・・えぇ・・・。」
「(きっと兄貴のことを考えているんだぜ)」
サスケは心の中で思った。
「(オイラがヤマネに初恋をして、・・・でもヤマネにとって兄貴が初恋の人。一方通行という奴なんだぜ・・・)」
「・・・先輩!サスケ先輩!」
ふと我に返るとヤマネが心配そうな顔をしていた。
「サスケ先輩大丈夫でしょうか?」
「え!あぁ大丈夫なんだぜ。それより早くしないと安純が帰ってくるんだぜ!」
2人は急いで掃除に再び取り掛かった。


いつもより時間はかかったが無事に掃除も終わり、サスケとヤマネはテーブルに座った。
「疲れたぜ・・・。ヤマネ?」
ふとヤマネを見ればスヤスヤと寝息を立てて眠っている。
日差しもよく、疲れていたのでサスケも寝ることにした。
「(2人で掃除をするのも何だかいいんだぜ・・・)」


「ただいまー。あんた達部屋の掃除・・・」
安純は帰ってくると、テーブルの上でスヤスヤと寝息を立てて寝ているサスケとヤマネを見つけた。
「・・・まぁちゃんと片付いてるし・・・起こすのはやめておくか。」

終わり


こやまるさん遅くなってすいませんでした><
なるべくほのぼのとさせたかったのですが・・・。
タイトルと話あまり関係ないですね^q^
それでは!




■ こやまる (844回/2010/06/15(Tue) 20:51:11/No2545)
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梨璃さん、こんばんは☆

おぉ、これはまたほのぼの…に加え、どことなく切ないですね(^^;。
前回の感想で私はいろんなことを期待してしまいましたが、サスケが手を伸ばしても決して届かないところにヤマネがいる…というこの微妙な関係こそがサスヤマの醍醐味でしたね。
ヤマネ⇒ヤシチへの想いを見せつけられたサスケに向かって「早く別の女の子を見つけて!」と言いたくなります(^◇^;)。
将来サスケの横に並ぶ女の子はきっと幸せ者になるんだろうなぁ。

この度はとても心温まるお話をありがとうございました!
私も心温まる絵をこれからもたくさん描いていきたいと思います。

では!


■ 梨璃 (48回/2010/07/30(Fri) 23:30:38/No2640)

皆さんこんばんは!

久々に短編小説更新です^^
今回はなりきりチャットで5年後ストーリーが妄想を出していったので、5年後話を書いていきたいと思います♪

1 ずっとこのままで!(ムルパピ+ちびっこ妖精)


「パ〜ピィちゃ〜ん。帰ろ〜う。」
カメリがゆっくりと近づいて話し掛けてくる。
今日は授業も終わり、あたちは久々に妖精学校の授業に参加した。
「そうね。久々にカメリとあそびまちょ!アロマたんもくるんだって。」
「わぁ〜。アロマちゃんと〜話すのも〜久しぶりね〜」
カメリと話しながらあたちは鞄に荷物を入れていく。
入れ終えたところで、ふと前でクラスメイトと話しているムルモを見つけた。

いったん切ります。


■ こやまる (877回/2010/08/05(Thu) 08:32:28/No2655)
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梨璃さん、おはようございます☆
5年後ストーリーというなりきりチャットのお題がこうして小説に使われるのは、お題を考えた私としてもかなりうれしかったりします(^^)。
梨璃さんは5年後のどんなテーマをメインにするのかが楽しみですね。

さて今回の主役は・・・ムルパピ+αですね。
タイトルの通りムルパピの5年後が見られそうで・・・この2人の関係は果たしてどんな風に変わったのでしょーか?(いや、何も変わっていなかったりして・・)

気になる続きを楽しみにしてます!
では!


■ 梨璃 (49回/2010/08/19(Thu) 22:17:33/No2698)

ムルモはあたちに気がつくと、こちらへやってきた。
「パピィ、もう帰るんでしゅか?」
「うん。今日はカメリとアロマたんと一緒に出かけにね。」
「アロマしゃんでしゅか。僕からもよろしく伝えといて欲しいでしゅ。」
「しょうがないわね。ムルモこそ今日どうすんの?」
「僕は家で王子の修行でしゅ・・・。」
ムルモはちょっぴり嫌そうな顔をしていた。
「がんばりなちゃいよ!じゃあね!」
あたち達は学校を出て、アロマたんと待ち合わせ場所についた。
3人で、近くの喫茶店に入り世間話をした。
「そういえば、パピィちゃんは卒業したらどうするの?」
アロマたんが紅茶を一口飲んで、あたちに聞く。
「やっぱり〜ムルモ〜君と〜一緒に暮らすの〜?」
「そうしたいなぁ。」
そう。あたちとムルモは3年前に付き合い始めた。
夢にまで見たムルモからの告白。
聞いた話によれば、お兄さんのミルモさんに負けたくないからへタレとは違う所をみせたかった。と言っていたのをリルムさんから聞いた。
「サファイは家の道場を継ぐって言ってるし、」
「サスケ君と〜ハンゾー君も〜、かなり忍術が上達してる〜みたい〜。最近は〜サファイ君の〜サポートをしてるみたい〜。私は〜家のお手伝いをしていきたいな〜」
カメリがゆっくりと話す。
「私はもう一つ、学校で勉強をしていきたいな。・・・あれ?そこに居るのはムルモ様?」
アロマたんが見た先にはムルモ。
「あ、アロマたんおひさしぶりでしゅ〜!」
相変わらずのぶりっ子。
今年であたちたちは学校を卒業なのに。

続く


■ 梨璃 (51回/2010/08/24(Tue) 00:22:01/No2714)

ムルモを加えて、話は進んでいった。
「ところであんた、今日は用事が会ったんじゃないの?」
「それなら終わって、息抜きをしてるでしゅ。」
ムルモは頼んだお茶を飲む。
「ムルモ君も〜大変ね〜。」

「あ!ムルモ達だぜ!」
「お菓子美味しそうなのら〜!」
「ハンゾーは食べるのがホント好きだな・・・。」
と、サスケ、ハンゾー、サファイが来た。
「あれ?どうしたのよ。」
「修行が終わったから、息抜きにちょっとね。」
「皆でお茶をしたほうが楽しいし、一緒に飲みましょ。」
と相変わらず、アロマたんは大人っぽい。
皆で話していると近くの女の子の妖精2人の会話が聞こえてきた。
「そういえば、もうすぐ恋人の日がくるわね〜!」
「あたしも彼にしたいなあ!」

との会話。
そういえば、あたちは5年前人間界で楓さんとリルムさんに協力してもらって、ムルモとキスの作戦をしたことを思い出した。
作戦は失敗したけど、素直に言ったら結局キスをしてもらえた。
「(もしかしたら、あの伝説は本当なんだ・・・)」
「ほえ?僕の顔に何かついてるでしゅか?」
ムルモガ聞いてくる。
「別に!あいかわらずぶりっ子してるのね、いい年して。可愛くないのにしても意味無いんじゃない!?」
「ム!なんでしゅってえ!」

「相変わらずだなあ・・・。」
「でも〜2人が付き合いだしてから〜喧嘩は〜あまり見なくなったよね〜。」
「そういえばムルモ様。学校を卒業したら如何するんですか?」
アロマたんの一言で喧嘩は一時中断。
「ほえ・・・まぁ王子の座はおにいたまが継ぐでしゅし、僕も少しは修行したマシュけど・・・。多分城は出て行くと思いましゅ。」
「大変だなあ・・・。」
「ま。まあパピィも一緒に住んでもいいでしゅけどね!」
「あら。いいわよ。あたちもあんたと一緒に住んであげるわよ。あんたは一人じゃ生活できないでしょうし!」
「相変わらず素直じゃないでしゅ・・・。」

「(だけどまた・・・何年か立っても皆で騒げるのかなあ・・・。)」
「パピィ、どうかしたのら〜?」
「何かあったのかだぜ?」
「なんでもないわよ!」
あたちはお茶を一口飲む。
ずっと一緒にいられたらいいな・・・。



何とか終わった5年後ストーリー。
漫画番外編の「パピィでCHU」を読んで思わず妄想してしまいました^^
ちびっこ妖精は結局は仲がいいんだと思います。

次回はネズアクの予定です。

では。


■ こやまる (896回/2010/08/27(Fri) 22:53:01/No2723)
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梨璃さん、こんばんは☆

ちびっこ妖精たちの時間は永遠のように見えるけれど、いつかは梨璃さんの小説のように新たな節目を迎えることになるんですよね。
どの妖精も、新たな旅立ちと別れの気持ちを胸いっぱいに詰めていることと思います。

5年後のパピィは幸せそのものですね。
念願の王子様からの告白もゲットし、なんと卒業後は何とムルモと一緒の甘い生活を…!
卒業後の新生活が待ち遠しいところですが、5年経ってちょっと大人になったパピィは、卒業することで友達とのこの大切な時間が失われてしまうことにもしっかり気がついていますね。
卒業するとみんなは離れ離れになってしまいそうですが、パピィの不安が的中することなく、このメンバーはいつまでも友達であって欲しいです。
そしてそれから何年か後、この妖精たちの中からムルパピ以外のカップルが誕生するのかな?

暖かくてちょっぴり切ないストーリーをありがとうございました!
この続きの卒業式もいろいろ妄想したくなってきますね。
(梨璃さんによる卒業式のストーリーも見てみたいところです)

それでは次回はネズアク楽しみに待ってます〜。
では!


■ 梨璃 (54回/2010/09/04(Sat) 17:54:06/No2738)

こやまるさんこんにちは!

5年後にはムルパピは付き合っていて欲しいです^^
皆は少しだけでも変わっているでしょうが、サスハンはちゃんとした忍者になれているんでしょう。きっと(え

ムルパピ以外のカップルも出来そうですが、相手が悩みどころです。(汗
卒業式の話も書いてみたいですね。

では!



■ 梨璃 (55回/2010/09/04(Sat) 18:08:17/No2739)

2 忍者と魔女っ子と(ネズアク)

飛行機にて・・・
「沙織よかったな!コンサートが日本で行われて!」
「本当ね。楓たち・・・元気かな?」
「あいつ等のことだよ、元気だって!」
「そうね。」
アタイのパートナーの沙織はドイツで音楽での勉強をしていた。
昨年、有名な演奏家に入団し近年は様々な国でコンサートを開演していた。
そして今回は日本でのコンサート。
どうやら指揮者が日本好きらしい。
「けど日本を観光するなんてなあ。」
「そうね。だけどその日は無理を言って楓たちと合う約束をしてるし・・・」
「ミルモたちも人間界へ帰るのか・・・。」
去年あいつら・・・ミルモやリルムは里に帰った。
修行は終わりとしたらしい。
リルムからも誘われた。
あいつは「ネズミさんもお誘いします」と言っていたけど・・・
「・・・!アクミ!」
沙織の言葉にアタイは少し気づかなかった。
「大丈夫?」
「大丈夫だよ!」


「ねぇ、沙織って変わってるね・・・。」
「たまに誰かと会話してるみたい。」
と沙織と同じ演奏家はひそひそと話していた。


■ 梨璃 (56回/2010/09/05(Sun) 17:35:51/No2746)

2 忍者と魔女っ子と(2)

一方此方は日本・・・

「久しぶりだね、沙織に会うのって。」
「有名な演奏家に入ったんだって?」
「一度聞いたことがあるけど、すっごくよかったよー!」
「でも、このメンバーで集まるのも久しぶりね。」
空港までの道を楓、結木、松竹、安純が歩いていた。
肩には
「人間界も久しぶりだなあ〜。」
「そうですわね。」
「人間界もやはりいいところだなあ。・・・安純の部屋の掃除はさせられるが。」
「相変わらずでしゅね〜。」
とそれぞれのパートナーの妖精がいる。
そして
「ヤマネ〜パートナーの人間は如何したんだぜ〜?」
「桃殿は今日は用事があるとのことなので・・・。」
「パピィのパートナーもサファイのパートナーも見当たらないのら〜。」
「住ちゃんは大学の合宿と重なったの。」
「僕のところも今日はいけないんだって。」
サスケ、ハンゾー、ヤマネ、パピィ、サファイが話していた。
「そういやリルム。お主何故ネズミを誘って欲しいと言ったのだ?」
「それはちょっと・・・。」
「全く、あんな嫌味なシスコンと電話で話すとは。あの嫌味な声を聞くだけで・・・」
とヤシチがそこまで言ったとき・・・
ヤシチの頭にクナイが投げつけられる。
「イッタああああああああ!」
「嫌味な声で悪かったでござるなあ・・・!」
とネズミは笑ってはいたが声からは怒りが感じられる。

いったん切ります


■ 梨璃 (57回/2010/09/10(Fri) 21:50:12/No2756)

「ところで何故拙者を呼んだのでござるか?」
「ア、アクミさんと久しぶりにお会いしてみてはどうですか?」

「そういやネズミってもう旅はいってないんだろ?何してんだ?」
ミルモはくもっちょを食べながら聞く。
「まぁ、今は他の里の王の護衛や密書を届けたりの仕事でござるな。」
「へぇ〜。」
と話しながら空港へ向かった。


空港ではニュースキャスター達が大勢いた。
数十分後、沙織が所属するオーケストラが歩いてきた。
取材が終わり、落ち着いてきたころ沙織は楓たちの元へきた。
「沙織、アクミちゃん久しぶり〜!元気だった?」
「楓も皆も元気そうね。」
「元気だけがとりえだけどな」
「なんだとぉ!」
とアクミとミルモの言い争いを聞きつつ、楓達は空港を出た。

その後は映画を見にいったりと沙織の歓迎会を開いていった。
そして夜、沙織とアクミは楓の部屋に泊まることにした。

「あ…リルム。前から言ってた相談なんだけど…。」
「わかりましたわ!」
「相談事?お前でも悩むことがある…」
ミルモがそこまで言ったとき、ミルモはリルムの蹴りを食らう。
「ミルモ、悪いけど今日はムルモちゃんのところに泊まって!」
と楓はミルモを窓から放り投げる。

「それで相談事ってやっぱりネズミさんのことですよね!」
「…あぁ。ちゃんと好きって言いたいから…。」
アクミは顔を赤くしながら、小さな声で答える。
「やっぱりネズミ君のこと好きなんだ。今日何度かネズミ君のこと見てたからもしかして…とは思ったけど。」
楓がワクワクしている。
「楓は恋のことになると張り切ってるわね」
と沙織。
「まかせて!私たちがデートとか計画してあげる!」
「お任せください!」
「ありがと…。」
「アクミ。私は明日は練習に行かないとだめだから応援することしか出来ないけど、頑張ってね。」
沙織は優しく微笑んだ。
「…あぁ!」
「よーし!早速ネズミくんとアクミちゃんのデートプランを考えよう!」
「ドキドキしますわね〜!」


■ こやまる (910回/2010/09/14(Tue) 08:32:29/No2766)
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梨璃さん、おはようございます☆

沙織とアクミの久々の帰国…。
懐かしさに包まれるストーリーになりそうですが、リルムによる「ネズミさんもお誘いします」の(お節介な?)一言がこのストーリーをめちゃくちゃ盛り上げていますね(笑)。
ホント、リルムはこういうところに関しては鋭いです。
もしかしたらアクミが以前にリルムに相談していたのかな?
それはさておき、飛行機の中でアクミは久々に会えるネズミを想像して、沙織に心配にされるほど一人顔を真っ赤にしていたに違いない…。

そしてミルモとリルムが人間界での修行を終えて里に帰っているという設定には驚きました!
それでも楓はミルモが見えていることより、一時帰国的な扱いなのでしょうか。
ネズミも忍者の仕事を全うしたりしていて、妖精たちにも人間たちと同じように時が流れているという設定もなかなか味わい深いです。

>今日何度かネズミ君のこと見てたからもしかして…とは思ったけど。
誰の目から見ても、アクミはネズミのことばっかり見ていたのがバレバレの予感が…。
気付かないのは妖精の男性陣のみ…?(^^;
楓とリルムのことなので、ネズアクをくっつける作戦はうまくいかない可能性も考えられますが、ネズアクにどんなドキドキが待っているのか、そしてネズミのアクミに対する気持ちも楽しみにしています!

では!


■ 梨璃 (58回/2010/09/23(Thu) 00:32:01/No2808)

こやまるさんこんばんは!

私の中ではリルムはアクミの恋の応援隊のような行動をしてます。
リルムは恋愛に関しては鋭いんじゃないかと。(パピィについては気づいていなかったみたいですが…原作の番外編を見たところ)

ミルリルは、マルモが3年で妖精界に帰った設定なので、里に帰ってんじゃないのか…?と思ったのです。

たしかに妖精男子や結木は鈍い気がします^^;(ヤシチやサスハンあたり…)
案外松竹君は気づきそうです。

それとはるかとパンタは漫画家の仕事と言うことで…。
パンタはどっちかと言うと原作の方が好きなんです。
ではでは続きです!

忍者と魔女っコと (3)

「…ということで『アクミちゃんとネズミ君のデート大作戦』のメンバーです!」
とメンバーになったのはパピィ、ヤマネ、サファイであった。
「聞いたわよ!元相棒同士だったんだって?いい話じゃない!」
「私のせいで兄様はダアク殿の手下に入ったのです…。私もこの計画精一杯参加いたします!」
「尊敬する師匠のお相手です。ネズミ師匠はとってもよいお方ですよ!」

「(…このメンバーで大丈夫か…?」
アクミはただこの一言だけ思った。

一方その頃のネズミは
「ネズミさん如何したんだぜ〜?」
「いや、寒気がしてな…」
「風邪なのら〜?」
「なんでネズミが拙者のところにきてるんだー!ヤマネやサファイのところへ行けばよいだろう!!」
「サファイもヤマネも何処かへ行ったそうでござる。拙者もこんないまだに見るも打倒といってるお間抜けの所に泊まるのはなあ…」
「なんだ「うっさいわねええ!静かにしなさい!」
ヤシチが言い返そうとすると安純が此方を睨んできた。
「「「「はい…。」」」」
4人は冷や汗を浮かべながら答えた。


そして翌日

「ヤシチ兄様お邪魔します。」
「ネズミ師匠ーおはようございます!」
「ヤマネ、サファイ?如何したでござるか?」
「えっと…いきなりで悪いんですけどM遊園地にきてくれませんか?あ、これ地図です!」
ネズミは地図を受け取る。
「一体なんでござるか?」
「え〜っと・・・修行の成果を見てもらいたくて…。」
サファイは少し考えて答える。
「そこでないといけないのでござるか?」
「はっ!はい。では僕はこれで!」
2人ははそう言うと団扇で飛んでいった。
「一体何をしようとしているんでござる…?」


「ネズミ師匠に渡してきましたー!」
「松竹君に頼んだら自分の会社の遊園地を教えてくれるなんてね。」
「頑張ってくださいアクミさん!」
「あたちたちは影で応援するわ!」
「…あ…ありがと…。」
アクミは小さな声で御礼を言った。


■ こやまる (925回/2010/09/24(Fri) 10:13:24/No2811)
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梨璃さん、こんにちは☆

いよいよアクミの恋の大作戦スタートですね。
相手が恋に興味の無さそうなネズミだけに、そしてミルモ的展開を考えるとうまくいく可能性は低そうな気もしますが、果たして。。。

>「(…このメンバーで大丈夫か…?」
集まったのがちびっ子妖精という、見た目頼りないのばっかりですからね(笑)。
この中だと一番頼りになりそうなのはサファイでしょーか?
逆にパピィやヤマネは何かやらかしそうで心配です。。

>「えっと…いきなりで悪いんですけどM遊園地にきてくれませんか?あ、これ地図です!」
まさかアクミがそこで待ってるなんて、ネズミは想像も出来ていないでしょうね。
結果的にネズミはみんなに騙されることになりそうですが、、アクミを前にしてどんな態度を取るのかめちゃくちゃ楽しみです♪
そしてドキドキしっぱなしのアクミもがんばって欲しいですね。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ 梨璃 (59回/2010/09/28(Tue) 21:58:38/No2829)

こやまるさんこんばんは!

メンバーを考えた結果ちびっこ妖精+リルム・楓となってしまいました。
最初考えた時点ではヤマネがメインとなるはずだったんですが…!

では続きです♪

忍者と魔女っコと (4)

「此処のはずでござるが…。」
M遊園地の前にてネズミは待っていた。
そのネズミを見ているリルムとアクミ。
「さぁ、アクミさん頑張ってくださいませ!」
「お、おぉ・・・。」
アクミはネズミと会うことにした。

「よ、ようネズミ!」
「アクミ…?どうして此処に?」
「あ、サファイが急用が出来たって!それでいけなくなったって!」
アクミは嘘がばれまいと必死だった。
「…だったら拙者は帰るとするか…。」


「あぁ!ネズミ君やっぱり帰ろうとしてる!」
遊園地の花壇の陰に隠れ、楓はあせっていた。
「何で俺まで付き合わされるんだ?」
と結木。
「まぁ、結木様。楓様とのデートとしても良いじゃないですか!」
「それはそうだが…。」
「安心して、これは考えにもあったわ!こんな時こそ『ポンポンはんこ』よ!」
とパピィは魔法アイテムを出す。
「パピィでポン!」
魔法によりはんこはネズミに取り付けられ、ネズミは遊園地の中へ進んでいった。
「な!?いきなりなんでござるか!?」

「作戦成功ですわ〜!」


「いきなりこんな所に連れてこられて…。拙者はかえるでござるよ。」
「あ!待って!…折角だからさ此処で少し遊んでいかないか?アタイこういうところ着たことないし…。」
遊園地に入っても帰ろうとするネズミにアクミは止めようとする。

「…まぁいいでござるが。」
「ほ、ほんとか!」
予想しなかったことなのでアクミは笑顔になった。


■ 梨璃 (61回/2010/10/01(Fri) 22:32:21/No2836)

忍者と魔女っコと (5)

「それで?一体何に乗りたいのでござるか?」
「え…えっとーあのコーヒーカップ。」
「こーひーかっぷ・…?」
ネズミは全く分かっていない様子だった。

「楓たん、あの乗り物何?」
「あれはコーヒーカップって言って、床が回転する乗り物だよ。カップ自体も回るんだ。」
「おもちろそう!あたちも乗ってみたいわ!」
「では皆さんで乗りましょう。」
楓たちは見守っていたが一緒に乗ることにした。
ネズミとアクミは家族が乗っている場所に座ることにした。
一方の楓たちは離れた座席に座った。
音楽が流れ、カップが回転していった。
「結構面白いな〜!」
「あぁ。」


「これに乗るの久しぶりだなぁー。」
「これを回したら回転数が増すんですの?」
「楓さんまわしてください!」
「分かったよ。」
楓は回転させる。
「回りました!」
「すごーい!」
「楓たんもっとまわちて!」
ヤマネ、パピィ、サファイ達は興奮している。
「そうですわ。私が魔法でロマンティックな雰囲気にしますわ〜!」
とリルムはタンバリンを出す。
「リル!リル!リルムでポン!!」
すると回してもいないのに段々と回転数が増えていく。
「あれ?故障…?」
別の客からの声。
「目が回る…。」
かなり速い速度でコーヒーカップは回転していった。
「わああああ!」
「リルムちゃん!は、早く止めてええ…!」
楓や結木の顔色が悪くなっていく。
「サ、サファイでポン!」
サファイは魔法で凍りの壁を作り、回転を何とか止めた。
「たすか・…った。」
「気持ち悪い・…。」
「ネズミ兄様とアクミ殿は…?」
ヤマネはあたりを見渡し、二人を探す。
「なん…であんなに回転するのでござるか?」
「アタイにもしらねえ!(…もしかしたらあいつ等か?)」

「今回は失敗しましたけど次は成功させましょう!」



■ 梨璃 (62回/2010/10/08(Fri) 20:26:03/No2855)

忍者と魔女ッ子と(5)

「で?他に行きたいところはあるのでござるか?」
「じゃあ…あそこ行ってみたい。」
アクミが指を指した先にはひとつの建物。2人はそこを目指していった。

「よし!2人の後を追おう!」
楓達は2人の後を追った。



「お化け屋敷…か?」
建物の前についたネズミとアクミ。
建物の看板には「恐怖の館」と赤い字で書かれていた。

「じゃあ私たちも入ってみる?」
「う…ぼ、僕は遠慮しておきます。」
「私もお化け屋敷はどうも苦手で…」
「サファイったら相変わらず怖がりね!」
「では私達で入ってきますわ。」
楓達はネズミとアクミが入っていったあとに続けてはいった。



「(リルムが言ってたな…怖がって女の子らしさを見せろって…)」
アクミは隣にいるネズミを見る。
「(だけどアタイこういうの苦手なんだけどな…)」2人の前にはカップルがいた。
「暗くて怖い…。私お化け屋敷苦手なのよ…。」
「大丈夫だって!俺がいるだろ?」
「(よし、こいつらをめざして…!)」

そこへゾンビの男がカップルの前に出た。
「キャアア!」

「ギャアア!」
アクミは思いきってネズミにしがみつく。
「全く、偽物でこんなに驚くとは。子どもじゃあるまいし。」
ネズミからかえってきた言葉。
アクミは思わず怒ってしまった。
「なんだと!?ムカつく奴じゃん…!アクミでポン!」アクミは魔法を使い、回りにある置物を中に浮かし、それらはネズミに向かって襲いかかった。
「仕方ない。ネズミでポン!」
ネズミは魔法で防いだ。


「い!?石が中に浮かんでる!!」
「なんだよ此処はああ!」

「あぁ…また失敗ですわね…。」
リルムはその光景を見ながらため息をついた。


■ 梨璃 (65回/2010/10/15(Fri) 22:48:39/No2887)

忍者と魔女っこと(6)

「(うぅ・・・失敗じゃん。あ、そろそろお昼か。じゃああの作戦じゃん!)」
「アクミ?さっきから何をぶつぶつ言って・・・。」
「ネズミ!そろそろお昼だな!お腹すいてないか!?すいてるよな!」
「え・・・?まだ・・・」
「よしじゃあお昼だ!」
失敗続きだったためあせったアクミは、ネズミの答えも聞かず近くの花壇へと飛んでいった。



「・・・・・・これはなんだ?」
「え?妖精界の木の実を使ったパイだけど?」
「(・・・パイどころか食い物すらも怪しい・・・)」
「どうせ下手糞とかおもってんだろ。いいよ別に・・・。」
「仕方ない、食べてやるでござるよ・・・。」


「何だかいい雰囲気でございます!」
「えぇ。師匠もなんだかんだで嬉しそうです!」
「あたちたちもお昼にしましょう。」


「そ、そういえばお前今忍者として働いてんだっけ?ど、どんなことしてるんだ?」
「あぁ。・・・他の里の王の護衛でござるな。命を狙われていた・・・。」
「そ、そっか。」
「お前はパートナーの沙織殿の音楽活動を応援しているのでござろう?」
「ま・・・まあな。」
「沙織殿によろしく言っておいてくれ。」
「あ、あぁ・・・。」


その後2人はいろいろなところを巡り、時間は夕方となっていた。
「今日はその〜・・・ありがと。」
「・・・じゃあ拙者はそろそろ・・・。」
「ま、待って!」

「きたわきたわ!」
「ついに告白ですわね〜!」
と影から応援するリルム達。

「その、アタイ・・・お、お・・・お前のことが・・・・ス・・・ス・・・。」
アクミは段々顔が赤くなっていった。
「アタイ・・・アタイおまえが好きだ!」


「・・・な、何を言ってるのでござるか!」
「ねぇどうなってるの・・・?」
と楓が身を乗り出そうとしたとき
「きゃっ!?」
思わずバランスを崩し倒れてしまう。

「・・・なるほど。さっきから妙だとは思っていたがくだらないことに巻き込みやがって。冗談もいいかげんにしろ。」
「まってください!アクミさんは冗談なんかではなく・・・!」
「・・・拙者は妖精界に帰る。」
ネズミはそう言い残すと飛び去っていった。


「ネズミ・・・」


■ こやまる (952回/2010/10/21(Thu) 00:15:32/No2901)
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梨璃さん、こんばんは☆

アクミのデート大作戦!
告白に向けて必死にがんばるアクミの姿がかわいすぎです!
作戦もアクミらしく失敗続きですが、最後の「好きだ!」のセリフには本当に驚きました。
こういうのには疎いネズミは、告白は想像もしていなかったでしょうね。
その時ネズミはどんな表情をしたのでしょう?

しかし、アクミは顔を真っ赤にしてまでがんばったのに、「くだらないこと」発言はショックですね。
そしてアクミを残して帰ってしまうとは…。
残されたアクミが心配です。
ダアクに裏切られたときのような落ち込み方をするのでしょうか。。
どうか楓やリルムたちにやつ当たりせず、ネズミのことをあきらめずに想い続けていて欲しいです。

ということで次回がめちゃくちゃ気になります〜。
ネズミが果たして男になるのか否か!?

ところでアクミのパイのお味は平気だったのでしょうか?(^◇^;)
では!


■ 梨璃 (66回/2010/10/23(Sat) 22:51:37/No2908)

こやまるさんこんばんは!

アクミとネズミのデートは描いていた私も楓たちとともに見守りたいと思ってしまったり・・・。

ネズミは恋愛は関心なさそうですね。

それにしてもネズミはアクミを泣かせてばかりですね。(描いているのは私ですが・・・)

アクミのパイはやはり不味いんでしょう・・・^^;

忍者と魔女っこと(7)


遊園地から帰ってきた楓たち。
楓やリルムはアクミにどう声をかけるかためらっていた。
「あの、アクミさん。ごめんなさい・・・。私たちのせいで」
「いいんだよ。ちゃんと告白はしたんだしな・・・。」
そう言いながらもアクミの声は震えていた。
「でもネズミさんもひどいわよ!」
「そうだよ、いくら師匠とはいえ見損なったよ・・・。」
「ネズミ兄様昔から恋愛事に関しては興味がなかったとはいえ、酷すぎます・・・。」

「アクミ・・・?」
ドアが開き沙織が練習から帰ってきた。
「沙織ぃ・・・。」
アクミはこらえきれずに泣き出してしまった。
楓達は訳を話した。
「アクミちゃんあんなに頑張ったのに私たちの制で。」
「お前らのせいじゃないよ。」

「アクミ。」
黙っていた沙織が声を出す。
「もう一度ネズミ君に伝えてきて。ちゃんと本気で好きだって・・・」
「いいよ、もう・・・。」
アクミは答える。
「本当はネズミ君のこと嫌いなの?」
「・・・違う・・・!」
「そうでしょ。ちゃんと告白してきて。そうじゃないとおやつのキャラメルなくすわよ?」
沙織は優しく微笑んだ。

「・・・わかった!」

いったん切ります。




■ 梨璃 (67回/2010/11/14(Sun) 22:31:08/No2952)

久々の更新となりました^^;
前回の続きからです。


アクミは急いでヤマネから家を教えてもらい、家へと向かった。
「もう一度・・・告白しなきゃ・・・!」



「此処か。ネズミのやつもう帰って旅に出ちゃったかな。」
「どうしたの?」
そこへ自分より少し年上であろう、男の妖精忍者が話し掛けてきた。
「あ、いや別に・・・」
「さっきネズミって言ってたよね?あっちの方で見かけたよ。」
「ほ、ほんとか!?」
「・・・うん。付いて来て。」




「なぁ。本当にこんな所にネズミがいるのか・・・?」
アクミが連れてこられたのは忍者の里から出て、ミルモ達が住む城の近くの廃墟だった。
「・・・君はネズミの何?恋人?」
「っば!そんなわけ・・・無いじゃん・・・。」
「でも、きっと奴にとっては特別な人物なんだろうね。悪いけど、君には僕の復讐となってもらうよ。」



■ 梨璃 (68回/2010/11/24(Wed) 21:25:18/No2976)

忍者と魔女ッ子と(7)

「復・・・讐?」
「あぁ。僕の仕事を失敗させて・・・!」
「もしかしてネズミが護衛したって言う・・・?」
「そうだ。今まで失敗なんてしなかったのに・・・あいつのせいで!だから君を傷つける。これが僕の復讐だよ・・・!」
その男はクナイを握り締めアクミに向かって走ってくる。
「そんなの逆恨みって言うんだよ!アクミでポン!」
アクミは魔法で手裏剣を出し攻撃するがクナイではじき返されてしまう。
「わっ!」
アクミは間一髪かわす。
「かわしたか。これには毒が塗ってある。少しでもかすったら・・・。」
「(・・・ネズミ助けて・・・!)」



「そこまででござるよ。」


「ネズミ・・・!?」
「ちょうどいい。君もまとめて倒して・・・!」
「・・・アクミを倒そうとするとはな。只ではすまないでござる・・・!」
「くそおおおおおおおおお!」

男はネズミに向かってきた。
「ちっ!」
ネズミもクナイを取り出し防ぐ。
「お前のせいで、お前のせいで・・・!」
「お主が弱すぎたせいなのではないでござるか?」
「何だと!?」
「馬鹿!相手を怒らせたら・・・」

ネズミは数歩下がり間合いを取る。
「そんなの無駄だ!」
再びネズミに向かって走り出す。
キィン!
男の持っていたクナイは床に落ちる。
「これで終わりでござる。」

「やめろ・・・!」


■ 梨璃 (70回/2010/12/09(Thu) 22:17:23/No3006)

忍者と魔女ッこと(8)

「なぁこいつ、如何するんだよ。」
「攻撃をする前に気を失うとは、臆病な奴でござるな。」
ネズミは見下した言い方をしながら妖精忍者を見る。
此処の入り口にでも寝かしておこう。目がさめれば此処には近づくまい。」

ネズミはそういうと少し乱暴に運び出した。
「あのなんでこの場所がわかったんだ?」
「此処にきたときアクミがあいつと歩いているのを見て、少し気になっただけだ。」
「そ、そう・・・。」
「悪かったな、拙者のせいでこんな目にあわせて。」
ネズミの顔は心配していた。
「お前のせいじゃないよ、助けてくれてありがとう・・・」
心配をしてくれたことにアクミは嬉しかった。
「・・・で何か用があったのか?」
「さっきの告白だけど、あたいは本当におまえが好き・・・!それだけ言いたかった。」
アクミの声は今にも泣きそうだった。
「・・・あの時は楓殿たちがいたからな。素直にいえなかったのでござるよ。」
「・・・え?」
「みられていたかと思うと、情けないと思ってな・・・。」
ネズミは恥ずかしいのか顔が赤くなっていた。
「ずっと前から、気にかけていたのに、全く気づかないとは。その時はダアクがいたからな。」
「それって・・・?」
「・・・まぁ、アクミのような不器用な奴と付き合えるのは拙者ぐらいだからな。・・・つ、付き合ってやっても言いでござるよ。」
「・・・ネズミ・・・・・!」
アクミはネズミに抱きついた

「ほら、帰るでござるよ・・・!」
「うん。」



「なぁ、アタイのこと本当に好きならちゃんと好きって言えよな。」
「っ・・・いえるか・・・!」
「あ、ネズミ顔真っ赤じゃん〜」
「煩い・・・!」





なんとか5年後ネズアク書き終えました!
予想以上に長くなってしまいました。
最終話は書いている私が恥ずかしかったです^^;
次回はミルリル+ヤシチを出したいですね。
ミルモは台詞が少ししかないし、ヤシチは出番すらない・・・w

では!


■ こやまる (992回/2010/12/22(Wed) 19:37:10/No3032)

梨璃さん、こんばんは☆
感想がすごく遅くなりごめんなさい〜っm(_ _)m。

ネズアクカップル成立の瞬間を楽しませていただきました。
白馬の王子様出現のような展開に梨璃さんらしさ(?)を感じましたよ(^^)。

でもアクミがもう一度勇気を出してくれなかったら、このような展開にはならなかったはずですね。
ネズミはアクミに感謝しないといけないところですが、今のアクミにはそんなことはどうでもいいことですね。
ネズミに抱きついたときに、「どんなことがあっても一生離さないよ!」とか思っていそうです。

>「悪かったな、拙者のせいでこんな目にあわせて。」
好きな相手だからこそ言えるセリフですね(^^)。
素直にうれしがるアクミはやっぱり女の子なんだなぁ。
恋愛感情のたっぷりこもったセリフは、まさに梨璃さんの得意分野ですね。

さてこの後はみんなへの報告ですね。
ネズミはアクミに「皆には黙っていろ」と言いそうですが、数時間後にはリルムあたりにバレていそうです。
そんな風にして、しばらくはネズミの不機嫌が続きそうですね。

またの短編を期待していますよ。
では!




3040/ 桃色コイゴコロv(完済v)
□投稿者/ 雛乃うた -7回-(2010/12/25(Sat) 22:24:52)
□U R L/ http://www12.plala.or.jp/mirumo/index.htm/

**はじめに**

こんにちわv雛乃うたです>v<
このお話は『♪ウエディング・ベル』に合わせたような
アニメ『大物妖精M 電撃婚約!?』の後日談のようは感じです。
基本ムルパピです。
ムルモとパピィとしか出てこないかもです。。。

でわ。始まります。。。



■ 雛乃うた (8回/2010/12/25(Sat) 22:52:12/No3041)
http://www12.plala.or.jp/mirumo/index.htm/



1話:それは儚い恋心

ムルモとアロマの婚約の儀式も無事に終わり残るは結婚になった。
あのとき、婚約の儀式の最中にパピィは来なかった。
招待状は送ったはずだったけどパピィはこなかった。
あの日は天気も悪かったし、別に絶対来ることなんてはない。

ムルモは初めは見せつけてやろうと思っていた。
パピィと真逆でガサツじゃなくておしとやかなアロマしゃん。
パピィとは違ってケンカなんてしない、いつも笑顔のアロマしゃん。
見せつけてやろうと思っていた。
ついさっきまでは…
でも来ないのだ。
見せつけたい相手が来ない。

ムルモは無意識で待っていたのだ。
元気いっぱいな声で名前を呼ぶ妖精を。
ケンカしながらも笑っていた妖精を。
大雨が降る中本当はずっと待っていた。



パピィは部屋で泣いていた。
どうしてこんなことになったの?と散々後悔しながら…

だってムルモと一緒にいたのはあたちだった。
ケンカしながらもずっと一緒にいたわ。

それなのにどうしてムルモは今、別の妖精と婚約なんかしているの?

素直にちゃんと言えばよかったのよ。
ムルモのことが大好きよって…
言っていればこんなことには…


過ぎた日は戻らない。

あたちはこれから先ずっと…
あたち以外の誰かと一緒にいるムルモなんて見たくなんてない…!



それでも時間は過ぎてゆく。

ムルモとアロマの結婚式も近づいていた。



あとがき。。

【はじめに】には…続きって書いたけど続きではなかったですね。。。
婚約成立しているんですから。。
パピィちゃんも来てないし…(コレでは。)
ミルモとリルムは結婚しているかもですね…

最後に。。。

雛がミルポンの中で一番にすきになったCPはムルパピでしたvv

でわわ。。




■ 雛乃うた (9回/2010/12/25(Sat) 23:15:32/No3042)
http://www12.plala.or.jp/mirumo/index.htm/



2話:夢だったらよかったのに…

今日はムルモとアロマの結婚式。
王族の結婚式ということもあり里中がお祭りモードだった。

パピィは外に出たくなかった。
外に行くと嫌になるほどムルモの結婚を耳にするし現実に戻される。
嫌な夢であってほしかった。
夢から覚めた時、いつもみたいにムルモが一緒にいるかも
ケンカでもいいからから嫌味でもいから隣にいてくれる気がしたから。。
でもこれは夢じゃない…

夢じゃないんだ。

ムルモは今日結婚する。
あたちじゃない誰かと…

パピィはいつもと違う格好で出かける。
お出かけ用のおしゃれでも結婚式の為に正装でもなく
ただあたちだと気づかれないような感じに…

何日も部屋にこもっていたパピィは静かに家を出る。

玄関から出た瞬間のにぎやかさには目隠しをしたくなる。
ついでに耳線まで欲ちい。


それでもあたちはお城に向かう。
正しくは教会かな?
あたちと気づかなくていいから最後になっちゃうかもしれないけど
ムルモに逢いに行く。


あとがき。。

すごく切ない。。
パピィちゃんが切ない><



■ 雛乃うた (10回/2010/12/27(Mon) 00:26:29/No3046)
http://www12.plala.or.jp/mirumo/index.htm/



3話:バイバイをキミに… お祝いの言葉

オルガンの音が盛大に響く。
ムルモは着なれないタキシードを着て
アロマは綺麗な純白のウエディングドレスを身にまとう。

妖精界の神様に愛を誓う結婚式。

パピィは何とか会場に辿り着く。
そこには沢山の妖精が二人をお祝いに見に来ていた。

「ムルモ王子おめでとうございます!」
「お幸せに!!」

いろんな声が通う中パピィは遠くの方から
二人の姿をただ見つめている。

やっぱち耳線は必要だったわ。

いろんな歓声も、愛の誓いも聞きたくないもの。
ホントは目隠しも欲しい。
あたち以外の誰かと一緒にいるムルモなんて見たくないもの。
でも今日はそんな事言ってはいられない。
今日が最後になるかもしれないから…

…でも、今日が最後なんかじゃない。
『最後』はもっと前だったわ…
だって…もうできないの…
ケンカをすることも。
一緒にいることも。
話だってすることさえ…
もうできないの…!


パピィは瞳いっぱいの涙を貯めていた。


あたち…まだこんなに…ムルモのこと…


だいすきなんだって…


心の奥から溢れだす感情。
でも。ムルモは別の妖精と結婚式を挙げている。
隣はあたちじゃない…
あたちじゃない…!!


いつも思い描いていた。
ムルモとの結婚式。
隣にはあたちがいてムルモもいて
なんだかんだ言いながらみんなに祝福されている2人がいること…
ずっと描いていた。

ねぇムルモ。
いつも一緒にいたのはあたちでしょ?
なんだかんだケンカをしながらも
写真だっていっぱい二人で撮ったのがあるでしょ?


どうしてあたちじゃないの?
どうして…?


こらえきれなく涙が溢れる。
周りは祝福の嵐だからきっと気づかない。
ムルモの結婚式なのに素直にあたちは祝福さえもできない…
できないの…


涙が止まらないパピィに一瞬の強い風が吹く。
一瞬で涙が去り、下を向いていたパピィが風によって
ムルモがいる方へ目を向ける。


ムルモもこっちを見ていた。
パピィがいる方向を…


もちかちてムルモ…あたちに気づいた!?


ムルモは似合うでしょvみたいにクルンって一回転して
ぶりっこな笑顔をこっちに向ける。


…何よその服…全然似合ってないわ。

相変わらずムルモは不細工ね!


ココロの中で思いっきり言ってやった。
でも不思議と涙は止まり少し笑っていた。
思いっきりムルモの方を向いて大きく口を動かした。
言葉にしない。
叫びもしない…
ただゆっくりと動かして伝えた。


『お・め・で・と・う…』


ムルモッ!

これがあたち精一杯のお祝いの言葉よッ!!

バイバイ…


あとがき。。

パピィちゃん視点です><
書きながら泣きそうでした><





■ 雛乃うた (11回/2010/12/27(Mon) 00:51:16/No3047)
http://www12.plala.or.jp/mirumo/index.htm/



最終話:ずっと夢描いてたこと

最初に顔が涙で濡れていたことに気づく。
次は真っ暗な自分の部屋と激しい息切れ。
キョロキョロと周りを見渡せば暗いことに気づく。


まだ夜…?

これはユメ…?

夢だったの…?


涙も動悸も止まらない。
心臓もバクバクしている。
でも夢だった…
夢だった!!


ムルモとアロマちゃんの婚約はそもそも昨日
婚約の儀式にてあたちが乱入してムルモが会場から抜けて
結果、破棄になった様なカタチ…


あの時あたちが勇気をもって動いていたから…
ムルモが好きでとられちゃうのが嫌で動いていたから…
よかった…よかったよぅ…


あたちは再び泣いていた。
あの夢のような現実じゃなくて
また…ムルモの隣にあたちがそばにいることができて本当によかった!



次の日のパピィは寝不足だった。
あれからあまり寝ていない。
夢の届きを見そうで怖くて寝れなかったのと
嬉しくて興奮したことと理由は沢山ある。


「パピィ!?今日は一段とひどい顔でしゅね。」
ムルモに第一声に言われた言葉だった。
「なんでちゅって!?誰のせいでこんな顔に…!」
「ほぇッ?何のことでしゅか?」

怒りのあまりにパンチをしかけたけどやめた。
もちろんあたちが見た夢のことムルモが知っている訳ないから
何も言わず黙りこむパピィ。


あの時…夢の中だったけど散々後悔した。
ムルモの隣があたちじゃないこと…
すごく嫌だったの…


「ムルモッ!ちょっと言いたいことがあるのよッ!」


「一体なんでしゅか?」


「あたち、前からあんたのことが……」



++完++





■ 雛乃うた (12回/2010/12/27(Mon) 01:21:00/No3048)
http://www12.plala.or.jp/mirumo/index.htm/


+徒然なあとがき…デスv+

こんにちはvv雛乃うたですvv
初ムルパピ文でしたvvいかがでしたでしょうかvv
主にパピィの視点文になってしまいましたね>v<


■♪『ウエディング・ベル』

雛もこの曲を知ったのはミルモとは関係ない話になっちゃいますけど
ニコニコ動画の『銀魂』の『沖神』による動画からです。
(沖神大好きです>v<)
一番最初見たときはすごい歌だ…と思ったのと、
画像に乗せられマジ泣きしました><
で、最後には見事騙されました…(その画像のオチは演技でした。。)
それで、オチは何にしようでも、
ムルパピで書きるかなぁと思ったのでした。


■『**はじめに**』

このスレの一番最初の前書きです。
1話を見る限り、後日談じゃないじゃん!
婚約話の途中から別の話になっているよ!
な感じになっちゃいましたが、
最終話まで見れば見事後日談なのです。
なので今回は2日で書きあげました。
ズラズラ期間が長くなるのもわからなくなっちゃいそうなので。
今は思っていたことをかけたので嬉しいですv


■1話から3話まではパピィちゃんの夢でしたvv

今回『夢オチ』でしたv初めてでしたがvv
実際雛は寝ているときに見る夢は自由に操れません。
夢の中でいいように振り回されています。
結果、マジやばかった夢もありますし
続きが見たい!!な夢もありますvv
寝ているときに見る夢もいいように振り回わされるんです。


■最後のパピィちゃんの言葉は皆さんにお任せしますvv

終わりは一つじゃないんです。
皆さんのお好きなラストにしてください☆


■最後に…

ムルパピはミルモを見てて初めて好きになったCPです。
『妖精学校の運動会』のお話【頑張れ! W運動会!】
このチームでのこの二人のやり取りがかわいくて
いいなぁと思ったのがきっかけでしたvv
その後の放送に【ムルモのライバルパピィがいばる】
でかなり嬉しかったのも覚えていますvv
そんな二人のお話を初めて書けたのが嬉しいですvv

長々となりましたv
またの機会にでもまた別のお話を書きたいと思いますvv
でもその前に、今回のお話が恥ずかしくて
少し姿を消しちゃうかもです。。
でわわ。


2010.12.27 雛乃うた



■ 夏田みかん (219回/2010/12/27(Mon) 09:59:00/No3049)

おはようございます(^^)夏田です♪

タコス並みに涙もろい夏田でございます。
素敵なムルパピ小説を有難うございます(T_T)
いや・・・この小説部屋に一人だったらマジで泣いてた
かもしれません。(
今までに、ありそうで無かった想像ですよね。
パピィちゃんが結局止めに行かないパターン。この小説
通りの展開になっただろうと思います。切ない〜〜〜〜〜っ。
それにしてもムルモ王子・・変装してるパピィちゃんを
一発で見つけるとは・・・・ww
ムルモの隣に他の女の子がいる事が辛い
パピィちゃんの気持ちがめちゃくちゃ伝わってきますね。。
ずっと好きだったのに一言も伝えられずに終わってしまうし。
最後の「バイバイ」とか・・・うああ切ない〜〜〜〜
夢で良かったねパピィちゃん^^
ラストはちゃんと告白して欲しいな。(いつものパターンになりかねません
けども・・・(^^;))

元ネタのウェディング・ベルの方も聞かせてもらいました。
曲聞いた時は普通でしたが、沖神版見ると・・・確かに結構切ないですね;;
私も見事に騙されました(笑)神楽の号泣シーンとか。。
(余談ですが、夏田は最近沖神も気になってます(^p^))
私もムルパピ大好きですが、この小説読んで余計好きになった気が((
曲を元にして小説創るのもいいですよね。(夏田の場合ボカロ)

また別のお話も描く予定ですか?そちらも超楽しみに
してますね(^^)

では☆


■ こやまる (998回/2010/12/28(Tue) 11:09:35/No3057)
http://www.murumoya.com/


雛乃うたさん、夏田みかんさん、こんにちは☆

すてきな小説をありがとうございました!
もうすべてのムルパピファンの人に読んで欲しいですね!
私のムルパピはいつもケンカばかりしていますが、ムルモのことが好きで好きでたまらないパピィの気持ちを再認識させていただきました!

最初は「大物妖精の続き」として読んでいましたが、「あれ?話が変わっているよ!」とまんまとだまされました(笑)。
いやぁ、ムルパピにとってもこのストーリーが「続き」であってよかったですね。
ストーリー中に使われる「隣」という表現もムルパピらしくてすごくよかったです。
「ムルモの隣はあたちじゃなきゃだめなの!」
ムルモに対するパピィの強い想いを何度も感じちゃいました。
でもいつも隣にいたパピィをさしおき、ほんの少しの間でも隣にアロマちゃんを立たせてしまったムルモは、ムルモ本人にとっても黒歴史にしたい出来事でしょうね。
(ちゃあみんぐのドラマCDでちょっと触れられていました)

そしてラストのこの流れは・・・。
「す、す・・・」と言い始めたものの、まだ心の準備ができなくていつもの展開になると予想…(^^;。
まだまだムルパピの関係は終わらない!?

銀魂は最近はご無沙汰なんですが、神楽の号泣シーンがなかなか想像できないので、私も今度チェックしてみます。
また別のムルパピ話もすごく期待していますので!
次回もパピィちゃん視点でムルパピカップルを堪能したいなぁ(^^)。

では!


■ 雛乃うた (13回/2010/12/30(Thu) 00:28:37/No3060)
http://www12.plala.or.jp/mirumo/index.htm/


こんばんはv雛乃ですv

■『桃色コイゴコロv』

ちょっとタイトルを変えましたvv
色々考えてつけました><
桃は桃のお花のことです。
桃の花ことばは『あなたに夢中・愛の幸福』です。
サイトによってまちまちで色んな言葉があるんですが
その中のこの二つが今回の話のパピィちゃんに
似合うのかなぁと思って桃のお花をもらいましたv
それにパピィちゃん、桃色の妖精だから
合うなぁと思ったのも理由の一つですv


■感想もありがとうございます>v<

とっても嬉しいです><


□夏田みかん 様v

こんにちわv雛乃うたです。
いえいえwこちらこそ嬉しすぎる感想に感涙です><
雛もボカロは好きですよ><鏡音2人が大好きですvv
ボカロの曲に合わせて書くのも楽しそうですよねvv
パピィちゃんかなり切ない思いにさせてしまいましたね><
書く方も気持ちがすごくシンクロしてかなり切なかったです><
ムルモ王子もすぐパピィちゃんを見つけることが出来たのは
ココロのどこかで探していたんじゃないですかねvv
ケンカばかりしているけど、『キライ』って言っているけど
本心はそんなに嫌ってなくて、ほっとけないような感じだったのかな。。
そばから離れて気づく大事なモノだったのではないのでしょうかvv
なんかこうなってしまいますと夢の続きも気になってしまいますね。。
読んで頂けてすごく嬉しいですvありがとうございますvv


□こやまる 様v

こんにちわv雛乃うたですv
雛の中でも二人はすきだけど素直になれないケンカップルだと思いますv
ケンカばかりしていながらも危ない時には助け合ったりしたり
周りをひやひやさせる公認なムルパピが大好きです><
雛も書き始めて思ったことを1話あとがきに書きましたが
『後日談じゃなくて別の話になっている…コレ大丈夫かな?』
と正直思いました><でも、最後は決まっていたので
どうにか最後までお話がすすめられてよかったです>v<
一応『はじめに』を書いておいたのですが、
多分、雛も含め誰もが騙されそうです。。(焦…)
パピィちゃん主になってしまいましたが
パピィちゃんのムルモへの想いを沢山出せてよかったです>v<
読んで頂けてすごく嬉しいですvありがとうございますvv


■それでわ。。

また、案が固まったらムルパピお話書きたいと思いますvv
次はどんなお話書こうかなvv
それでわ。。失礼しますvv






2986/ マボロシ未来−過去と現在−
□投稿者/ りょく -127回-(2010/11/29(Mon) 16:27:09)



「おめでとう!」
「すごく綺麗だよ!」

祝福されて幸せに包まれる婿と花嫁。

新郎とは旧知の仲で当時はしつこかった彼だがいつの間にか彼女から離れていった。
心から二人の幸せを願いながら同時に少し淋しく感じていた。


二次会でのほんの少しのアルコールに顔を赤くしながら壁伝いに夜道を歩いていると、前から来た妖精とぶつかった。
衝撃で引き出物のケーキを落としてしまった。

しかしケーキを心配している場合ではない。
瞬時にアルコールは飛び意識が冴えた。頭が妙にはっきりする。
なんとその妖精はばったりと倒れたのだ。

「た、大変!?」

妖精は一目で分かる深い傷を負っていておまけに気を失っている。

「…しっかりして!!」


幸い自宅近くだったため魔法で簡単に運ぶことができた。

彼をベッドに寝かせると彼女は治療を施した。
丁寧に薬を塗りこみ丁寧に包帯を巻いていく。
薬が効いてくると苦しそうだった彼の表情は次第に和らいでいった。

彼女は少し安心して彼の寝顔を覗き込んだ。
さらりとした綺麗な茶髪に長い眉、そして頬っぺたのマーク。

「あれ…?」

彼女は首を傾げる。
初対面だと思っていたのだがどうも見覚えがある顔だ。
記憶を辿るがなかなか見付からずもどかしい。

そのうち明け方になりベッドの脇でうとうとしていて、彼が飛び起きたのと同時に彼女も目を覚ました。

「っ……」

痛む胸を押えて彼は辺りを見回す。
見知らぬ部屋、手当てを受けた身体、そして傍らで戸惑っている彼女。
即座に自分が助けられたのだと理解した。

「あ、あの…」
「貴方が自分を助けてくださったのですね」

彼は、赤毛は乱れて化粧は落ち服は昨日のままの格好を気にしている彼女の手を取った。

「ええ…!」

彼女は不意に手を握られ驚きで心拍数が跳ね上がった。
彼は柔らかく微笑んだ。

「お陰様で助かりました。親切な貴方がいなければ自分は今頃命を落としていたでしょう」
「そんな…大袈裟です!そ、それにまだ安静にしていなくては…」
「お気遣いありがとうございます。ですが心配ご無用。今は失礼ながら時間が無いので、後日改めてお礼をさせて下さい。では!」

彼はそう述べると完全には回復していない身体で身軽に窓を乗り越え、青い残像を残しながら姿を消した。

「名前…聞けばよかった」

あっという間の出来事を彼女は夢のように感じていた。






新スレです。
クリスマスまでに書き終えるぞー!(予定


妖精は同じ服を何着も持っているんです…きっと!
そして毎日着替えてる。

タイトルは引き継ぎですが、あの四人ではないです。
口調を意識しなければ誰だか分かるかもしれない。
ともかく詳細は次回で。

では(・ω・)


■ こやまる (980回/2010/12/03(Fri) 08:32:54/No2994)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、おはようございます☆
なんとなんと、新連載開始ですね(⌒▽⌒)。
クリスマスまでに完結とは高い目標の予感がしますが、勢いのあるりょくさんならやってくれそう。

マボロシということは、前回のアロマちゃん同様のりょくさん風のフィクションがまた展開されるわけですね。
今回の主役2人は・・・。
赤髪の女性は2年目の魔女妖精?
そして倒れた綺麗な茶髪の彼は…。
ひとまず38話「オイラたちにおまかせ!」のみに登場したあの青い妖精を想像しながら読ませていただきました。
確かに二人が一緒に行動したことはありませんでしたが、果たして…?

>新郎とは旧知の仲で当時はしつこかった彼だがいつの間にか彼女から離れていった。
>心から二人の幸せを願いながら同時に少し淋しく感じていた。
りょくさんの年齢を疑ってしまうほどのこの大人な描写と表現がすごく素敵です。
女性の方は素敵なドレスを着て、小説の通り、式中も幸せムードに浸って本気で二人の幸せを願ったのでしょうね。
久々に新郎と会って、どんな会話を交わしたのかも気になってきます。
そして新郎のお相手はどんな女性なのか・・・?

>妖精は同じ服を何着も持っているんです…きっと!
>そして毎日着替えてる。
水着にはちゃんと着替えるという設定もありつつ、普段着はいつも一緒なんですよね。
意外と普段着はあまり着替えず、自らの魔法で身体を清掃していたりして。
(いやたぶん着替えているのだとは思いますが)

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ りょく (132回/2010/12/03(Fri) 15:01:33/No2996)



「……くぁ」

マスクの下で欠伸を噛み潰す。
ホイップクリームを冷めたパンに挟んでいる彼女の名前はアクミ。
ある妖精を助けたことで睡眠時間を削られ、瞳を赤くしながらなんとか業務をこなしていた。


「どうしたのよ、ぼんやりしちゃってさ〜」

休憩中、話し掛けてきたのはバイトのアンナ。

二人が勤めているのは大手スーパー。
部署はパン屋。
小さな休憩室ではあらゆる部署の従業員が所狭しと休憩をとっていて騒がしかった。

「徹夜しちゃって眠たいんだ。何だか食欲なくって」

アクミは昼食に用意した姫林檎キャラメルから手を離した。

「ふーん、何があったのよ?」

アンナはお菓子を噛りながら尋ねる。
パン屋に勤めている従業員は誰もパンは買わない。
毎日見て嗅いで触れて試食を食べているので飽きているのだ。

「何って?」
「とぼけちゃって。徹夜した理由よ。り・ゆ・う。アクミに何もないなんて星が降るわ」
「わおロマンティック」
「昨日結婚式だったんでしょ。元彼の」
「だから付き合ってないって言ってんじゃん」

これは事実だ。
アクミは否定するがアンナは聞く耳を持たない。

「ま、いいわ。言いたくなければ」
「んもー。アンナこそビケーとはどうなのさ」
「ラブラブに決まってるじゃな〜い。やだーアクミったら!!」

アンナはアクミの背中をべしべし叩く。
彼女との会話で返答に困った時、恋人であるビケーを出すとほぼ誤魔化せることは承知だった。
背中を擦りながらアクミは安堵の息を洩らした。

「愚痴くらい聞くわよ。じゃああたし行くからごゆっくり〜」

アンナは席を立つ。
パン屋は常にパンを焼いているので六つある釜戸からは目が離せない。
同時に働いている人数は社員と合わせて七人だが、休憩時間は各自バラバラだった。

一人になりアクミは徹夜の原因になった出来事をぼんやりと考える。

突然握られた手。
知ってるのに名前すら思い出せないもどかしさ。

…ああ、考えるほど懐かしくて親しみが湧いてくるのに!!

彼に惹かれ始めていることに彼女は自分でも気が付かなかった。





彼が現われたのはそれから三日後の事だった。

仕事帰り、午後七時。
今朝は六時出勤だったから退勤も早い。
自分の勤めるスーパーの裏手、飲食店が並ぶ道を歩いていた。

「アクミ…さん…」

遠慮がちに名前を呼ばれ振り向くと、そこには青いマントを羽織った妖精忍者が立っていた。

懐かしい風貌にアクミは今度こそ記憶を手繰り寄せる事が出来た。

「ラット…じゃなくて…!!」
「ネズミでござるよ」

ネズミはパチンと片目を瞑る。

「ほ、本当なの?あっ、怪我の調子は?」

アクミは言った。
ネズミの左手には包帯が巻かれている。

「この通り感知とまでは行きませんが、親切な方が治療をしてくれたお陰でほとんど良くなりました。それよりお礼にお食事にお誘いしたいのですが空いてる日を教えて頂けません?」
「…今日じゃダメですか?」


アクミの返答にネズミは目を丸くした。




ネズミの選んだ店は仕事帰りの会社員が気軽にくつろげて小綺麗な、誘われた方も気を遣わなくて済む値段も手頃な居酒屋だった。

「あの時、あの作戦で行こうとして…」
「そうそう。今考えると無謀でしたよね。自分では必死に案を絞りだして上手くいくと思っていたのに」
「作戦はいつだってラットが練ってたね。私ってもしかして信用なかった?」
「え〜…だからネズミですって〜」

料理を食べながら二人は昔話に花を咲かせていた。

大人に成長したことは二人を素直にさせた。


「相変わらず無茶するんだね。君の彼女は毎日心配が尽きないんだろうね」
「まぁ任務ですから。それに彼女はいませんよ」
「そんなこと言ってぇ。でもモテるでしょ」
「いや〜、アクミさんこそ。初めは誰だか分からなかったです」

いつしかほろ酔いした二人だったが、しっかりと連絡先を交換して別れた。



「ラットじゃなくて、ネズミ…ね」

アクミは帰りのタクシーの中で、次に会えるのが今からとても楽しみだった。









こやまるさん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございます!

はい、ネズアクでした。

初めに書いた時は特徴が冒頭のミレンしか描写がなく、他のは付け足したんです。
分かってくださって良かった\(TдT)/

今回は茶ネズとネズミは同一人物とします(いや公式設定なんですが)
二人の性格、一人称、口調が違うのは真面目に真面目に二人の未来像を考えた結果です。
あ、ネズミの頭巾のイナズマがないのは仕様です。

設定は、二人はあの後、全く会ってなくて、七年後にばったり会って…それと一話の幼なじみはミレンで結婚した。

アクミ、16→23歳
ネズミ、14→21歳

初期年齢はミルモとかを見ていると−3くらいでもいい気がするけど、ネズミの(ずる)賢さだったら妥当じゃないかな…。
そこに迷った時のラッキーセブン7を足してこうなりました。

ミレンはもう出番なしですが、今の長編連載が終了したら彼のそういった話を書くつもりです!


では!

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■ こやまる (983回/2010/12/07(Tue) 23:38:53/No3002)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、こんばんは☆

この2人、やはりネズアクでしたか〜。
そして第1話に続き第2話はますます大人の世界となっていて驚きました。
突然の再会が二人をある運命に導いていく(と思われる)様子が、まるでトレンディドラマを見ているようで面白いです(^^)。
いや、今まで誰も描いていない新感覚な小説にかなりドキドキしてます。

幼かった頃はいろんなことしていたアクミも、今はスーパーの従業員でしたか。
やんちゃな性格も幼かった昔のこと…。
ネズミとの出会いが、アクミの退屈でありふれた毎日を変えることになるのは間違いなさそうですね。
元来わがままなアクミが、この後どんな思いでどんな行動に出るのか、とても楽しみです。

21歳って私からすればまだまだ子供…(^◇^;)。
アクミには幼い頃のわがままな行動を取って欲しいなぁと思います。

>ネズミの(ずる)賢さだったら妥当じゃないかな…。
確かにあのずる賢さは、中学生だとややミスマッチかも(笑)。
(マセガキとも言う?)
ただアクミはキャラメルにやたらと執着したり、ミルモと対等にバトルしたりと、小学生みたいなんですよね。
だけどそれだとネズミとの年齢差がありすぎると、なかなか難しいですね。

それでは続きを楽しみにしています〜。
では!


■ りょく (134回/2010/12/11(Sat) 20:45:06/No3010)



二回、三回と会う回数を重ねて、二人はいつしか恋人になっていた。

道を歩くときは腕を組んだり手を繋いだり、お揃いの持ち物を買ったり、時には一方がナンパをされてもう一方が嫉妬しながら止めに入ることもあった。


「へ〜、アクミの新しい彼って忍者なんだ。てことはあんたも将来忍者に?」

珍しくチョコフランスパンを食べながらアンナは言った。
昼時の休憩室は相変わらず騒がしい。

「何でそうなるの!まだ三ヶ月だよ!」

アクミは否定しながら顔を赤らめた。

「でも結婚とまでは行かなくても家庭環境とか価値観とか今後、付き合いを継続させるためには大事じゃない。私の場合は幼なじみだったから心配ないけど、相手の両親や兄妹と仲良くするんなら早めがいいわよ。百パー嫁ぐことになるんだから」
「でも…まだ彼の家に行ったことない…」
「えーーー!!」

アンナの絶叫にアクミは両耳を塞いだ。



次の休みを待って、アクミはネズミの家を訪ねることにした。
詳しい住所は知らないが、忍者の住まいは分かる。

アクミは周囲の忍者に聞きながら目的地にたどり着いた。
ネズミは実家暮らしらしい。

「確か妹がいたっけ…」

連絡もなしに突然行っても迷惑だろう。或いは不在かもしれない。
アクミが玄関前で迷っていると、不意に肩を叩かれた。

「どちら様でしょうか?」
「ヤマネ…!」

ネズミの妹。
くの一。
今まさに頭に思い浮べていた人物がそこにいた。

「ああ、えーと、私はネズミさんの友人なんですけど…」
「でしたらどうぞ。兄様はじきに帰宅しますので」

ヤマネに案内されてネズミの部屋に入った。
部屋はすっきりしていて物が少ない。
唯一の飾りは写真立てだ。
それは中身が見えないように伏せられている。

「今、お茶の準備をしますね」
「お気遣いなく」

写真立てに気を取られていたアクミは慌てて言った。
ヤマネは台所に消えた。

アクミは写真立てがどうしようもなく気になっていた。

写っているのは誰?

家族?友達?それとも…。

せっかく飾ったのに伏せたのは何故?

疑問が渦巻く今、この部屋には自分しかいない。
ちょっとくらいなら…。

「だっ、ダメダメ!」

アクミは頭を振って考えを吹き飛ばした。
人の物を勝手に覗くなんて…!

その時、部屋の襖が勢い良く開き、お盆にお茶とお菓子を載せたヤマネが意地悪そうな笑みを浮かべて立っていた。

「うふふ…そこまで躊躇して結局考えを振り払うのですね」
「…?」

質問の意図が分からない。
訝しげな表情を浮かべるアクミにヤマネは言った。

「兄様と付き合ってるんでしょ」

アクミは赤面すると同時に少し混乱した。
ヤマネってこんな性格だったっけ?
自分の事を棚に上げて思う。
年月は外見だけでなく性格も変えるのだった。

「まっ、まあ…お付き合いさせていただいて三ヶ月た…」
「おいっ!」

アクミの言葉を遮り、忍者らしくドロンと白い煙と共にネズミが登場した。

「あらネズミ兄様。ずいぶんお帰りが早かったのですね」
「ヤシチから聞いたのでござる。余計なことを言ってないだろうな」
「余計?余計とはアクミさんとの関係ですか?」
「誤解を招くような発言はするなという事だ!ともかくこの部屋から出ていけ」

ネズミはヤマネを強引に追い出した。

「勝手に来ちゃってごめんなさい…」
「いや!迷惑ではないでござる。…ただ身内にからかわれるのはとても恥ずかしいので…」

申し訳なさそうに謝るアクミにネズミは照れながら言った。

「ううん。どうしてもネズミの家に来てみたかったんだ。でも本当はネズミから招待されたかった」
「そのうちとは思っていたが、実家暮らしなので自立していないと思われるのが嫌だったのでござる」
「思わないよ!私の場合は親に反発して家を出ただけ。いくつになっても実家で住むのって悪いことじゃないし。むしろ素敵なことじゃん」

アクミの言葉には嘘もお世辞もなかった。
思ったことを素直に伝えたいという想いで溢れていた。

照れたネズミの様子にアクミも同じ反応になった。

「そっ、それよりあれ…」

アクミは照れを誤魔化しながら伏せられている写真立てを指差した。

「ああ、これ」
「これは…」

フレームの中に写っていたのは幸せそうに微笑むアクミとネズミ。

「この間の…」

背景は水槽と色とりどりの魚達。
水族館に出掛けた時にとった写真だった。

「伏せた?」
「ううん。初めから」
「さては…ん…!!」

ネズミは何かの気配を感じて振り返る。
すると黄色と赤色の影が慌てて襖の奥に引っ込んだ。

「あは…なんか恥ずかしいや」

アクミは頬をポリポリ掻く。
赤いのは昔何度も戦った忍者だろう。

「出歯亀め…。覗きなんてどこが楽しいんだか」

ネズミは顔をしかめた。

「キミ、覗き妖精じゃん」

アクミは小さく笑う。

「悪巧み妖精でござる」

まだ不機嫌なネズミの様子は普段の落ち着いた態度とのギャップが感じられて、アクミは可愛く思った。







みなさん、こんにちは☆

軽く二人を引っ掻き回すスパイスとしてヤマネちゃんに出演してもらいました。
しかも性格改悪して…ごめんなさいごめんなさい…m(_ _;)m


*こやまるさん*

私が描く大人アクミはミレンが離れていって怒鳴る相手が減ったことと働く責任感で、角が取れました。
ネズミは優秀なので年上に混じって任務をこなしてすごく気を遣っているうちに若干柔らかくなりましたが、子供の部分も健在しているとか。

この話はちょっとしたパラレルのようなものなので、二人はいくつになろうが変わらないでいてほしいです。
ただやってみたかった(笑


次回はまた土下座ものです。
先に謝罪します。
事件ばかり起こして申し訳ありませんm(_ _;)m
(でもやらかします)

では!


■ りょく (136回/2010/12/16(Thu) 11:39:21/No3018)




付き合い始めて半年が経った頃、ネズミの怪我が増えていった。
忍者の任務で出来たのだろうが仕事内容は極秘で、もちろん恋人にも教えてはくれない。
危険に巻き込まない配慮がされているのだろうが、アクミは気掛かりだった。

仕事量も増えて予定していたデートはキャンセルに。

「いいよいいよ。忙しいんでしょ」
「…本当に悪い」

ネズミは申し訳なさそうに深々と頭を下げる。

「平気だってば。それより気を付けて」

アクミは極めて明るく接したがこれで三度目だった。
ため息を吐きながらケータイの通話ボタンを切る。



午後一時、休憩室。

「アクミさんって可愛い系ですけどそうやってため息吐いてると物憂いげな雰囲気でて美人度増しますよね〜」

アクミの周りをうろつく妖精はアテネ。
最近新しくバイトで入った男の子だ。


「…それより今日は夜中まで特訓だからね。ピザ作りを完全にマスターしてもらうよ!」

アテネのモーションは毎度の事なのでスルーする。
まとめ役のチーフは全国のベーカリー部署のチーフと新メニューの会議で忙しく、新人教育はアクミに任された。
とはいえやりながら教えるのでそこまで難しくはない。

「アクミさんと二人っきりなら全然平気っす!」
「舐めてると後で痛い目見るよ。くれぐれも腱鞘炎になって休むことのないように。うちはひと手が足りないんだから」
「はぁい。じゃあマスター出来たらキスしてよ」
「バカ」

残念がるアテネを無視して休憩時間が終わったアクミは休憩室を後にした。





もうすぐ午後九時になる。
片付けを終えバイトの子は帰り、アクミとアテネは特訓に取り掛かった。

まずはピザ生地の伸ばし方。

生地を広げ両手に乗せると真上に投げる。
高く飛ぶアクミに対しアテネはなかなか飛ばない。

「うむむ…難しいなー。手首がダルくなってきた…」

アテネは手を止め、もう見たくないと言うように生地を押しやる。
開始時刻から一時間半が経とうとしていた。

「でも飲み込み早い方だよ。高く飛ばなくったって要は伸びれば良いんだし。後はトッピングの量を覚えてスピードアップね」

アクミは言った。
半分はヤル気を引き出す為のお世辞というやつだ。

「へへ〜、アクミさんに言われるとヤル気が湧いてきました。頑張ります!」


さらに一時間後、深夜十一時半。
疲れた二人は休憩がてらに作ったピザを自腹で買って休憩室で食べることにした。

「二枚ずつ作るなんて器用ですねぇ」

アテネはピザ片手に眠い目を擦り瞬きをする。
ちなみにこのピザはキャラメルソース、マシュマロ、チョコ等の生地以外はお菓子で出来ている。

「チーフは四枚同時に作ってるけどね。トッピングの具が同じもんなら取り出す手間が省けるよ」

アクミは出そうになるあくびを紅茶と一緒に流し込んだ。
いつもなら家で休んでいる時間だ。二人とも眠たかった。

「アクミさんの彼氏ってどんな妖精?」

ピザを食べ終えたアテネは突然言い出した。

「な、何急に…」
「アンナさんとペータさんが話してるのを聞きました。忍者なんでしょ」
「あいつらめ…お喋りなんだから…」

アクミはふざけるように言ったが内心動揺していた。

「最近仕事が忙しくて会えないってことも。ため息を吐いてたのはそのひとのせいですよね。僕ならアクミさんにそんな想いはさせないのに」

アテネはアクミをしっかり見据えて言った。

「でも仕事だから…」
「仕事が何ですか。結局は優先順位が低いってことでしょ。そんなんじゃこの先何かにつけ後回しにされますよ」
「そんなこと…ないって…」

アクミはそうは言うものの強くは否定できなかった。



「(だって、私はネズミが好き。ネズミも私を好きだよね…?)」










何故アテネかと言うとマボロシのルールに公式キャラ以外は出さないというのがありまして…、歳が近くてアクミがダアクの部下の時に会ってない子はアテネしかいないと思ったからです。

このまま最後まで突っ走るぞ!
次で完結なるかな?


■ こやまる (987回/2010/12/17(Fri) 08:37:01/No3020)
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りょくさん、おはようございます☆

もう、伏せられた写真立てのエピソードが素敵過ぎます。
これまで忍者一筋で恋愛などしてこなかった遅咲きのネズミ…。
もともとプライド高い性格なので、今の状況はとても恥ずかしいのでしょうね。
ヤマネにもだいぶ先を越されて…。
って、あぁ、幼い頃の素直で従順なヤマネちゃんが〜〜っ。
まぁ女の子は成長期になると男の子以上に性格が変わりますし(T-T)。
それともヤシチの影響を受けたのかも…。
性格の変わってしまったヤマネに、日々トゲのある言葉を浴びせられて怒鳴ったりうんざりしているネズミを想像してしまいました。
写真立ての写真に自分が写っていたことを知ったときのアクミは、子供の時に見せた、さぞかしうれしそうな表情をしていたんだろうなぁ。

そんなアクミに対して、かわいいバイトという新たな刺客の登場ですね(笑)。
アテネという配役がまた性格的に妙にマッチしていて面白いです。
目標に向けてまっすぐ進むアテネなので、次回は波乱の展開になりそう…。
最終話となる次回で、ネズミとの関係にひびが入らなければいいのですが。。

それでは続きを楽しみにしています〜。
では!


■ りょく (141回/2010/12/23(Thu) 18:33:21/No3036)



クリスマスが訪れる(人間界から輸入した祭日は妖精界でしっかり定着していた)。
家族で過ごす日、友人同士集まってワイワイ騒ぐ、恋人用のイベント…いずれにせよ仕事が忙しいアクミに休みはなかった。
当然ネズミも。

「って言うか最近電話の回数が減ってるような…」

自分で言っていて虚しい。
ほんの少しでも良いから会いたいだなんて、ワガママみたいで恥ずかしくて伝えられなかった。

「アクミさんアクミさん、クリスマスって予定ありますか〜?」

パン生地の分量を量りながらアテネは尋ねた。

「夜中(つまり二十五日)にみんなでケーキ買って休憩室で食べようかなって。ちゅーか忙しいよ!客商売だもん」
「じゃあボクも夜にシフト入れてくださいよ。僕もアクミさんと居たい」
「パン屋の営業時間もバイトも八時まで。私は他の部署を手伝うの」
「え〜〜」
「しつこいなー。いい加減、彼女でも作りなよ」
「だからボクは…」
「はいはい」

アクミは適当に言うとこれ以上アテネに喋らせないようにして作業を黙々と続けた。


夜中。十二時前。

「それで彼がさ〜」
「うんうん…」

同僚の愚痴をアクミはケーキを突きながら聞き流す。
あと数分でイブが過ぎる。


そして…クリスマス。


帰りの夜道はカップルが多くて、アクミは溢れ出る涙にしばらく気付かなかった。

「(一生分の涙を流したみたい…もう消えてしまいたい)」



翌朝。

「どんなに願っても消えるわけないんだよな…」

アクミは呟くとベッドから出て身仕度をしてご飯を食べて出勤する。

ネズミから連絡が来てないかと小さな希望を込めてケータイを覗いたが、電話もメール無し。

「…何があろうとアタイは働いて生きていかなければ!!」

アクミは無理やり気合いを入れると仕事先に向かった。

昨日の方が客は多かったがそれでも忙しい一日だった。


休憩室で夜中を過ごすアクミは、体力的にも精神的にも疲れ果てていて立ち上がる気力も残っていなかった。

あと数分でクリスマスが終わる。
テーブルに突っ伏して微睡みながらアクミは、こんなことを思い浮べていた。

「(もしも…もしもネズミと一緒にクリスマスを過ごすことができたら…!!そしたら一緒にケーキを食べてプレゼントを交換して、それからそれから……今さらこんなことを思うなんて!!だったら仕事なんて放り出して迷惑がられても押し掛ければよかった。
あーっ!!ネズミがいないと生きていけない…)」

―ネズミがいないと生きていけない―

朝の気合いは強がりだった。
アクミは自分にすら偽っていた本音に困惑する。

そして心は決まる。

「クリスマスが終わるまであと八分。…アタイには八分もあるじゃん。きっとネズミも寂しいはず。よしっ!!会いに行ってやろう!!」

アクミは空飛ぶ絨毯に乗り込むと出発した。


その頃、やっと任務を終えたネズミは団扇で飛んでいた。

やはりアクミに会うために。


「こんな時間に何を慌てているのだ〜?」

行く手を阻んだのはイトコのヤシチと妹のヤマネ。

「…邪魔でござる」
「機嫌が悪いようだな。拙者はヤマネとラブラブをしてきたのだ」
「ヤシチ兄様とクリスマスを満喫したでございます」
「「羨ましいだろ」」

二人は声を揃えて言った。

「うっうっうっ…」
「おっ、ネズミが」
「泣いてるでございます」
「羨ましくなんかない!クリスマスはまだ残っている!!」

ネズミは辛うじて泣いてはないものの泣きそうになっていた。

「ネズミー!!」

どこからか声がする。
空飛ぶ絨毯に乗った赤毛の少女が勇ましく颯爽と現れた。

「あ…!」




もー…終わり…!
(後は好きに妄想してねv)





※後でオマケを追加します。

一応終わったのでクリスマスには間に合った事にします。
自分で期限を設けたのに他の小説を進めたり作るのを忘れたりしてました。
なんてマイペース。
「マボロシ恋愛」の時はそうでもなかったのに。

あ、期限がクリスマスなのは季節モノだからです。
日本って行事が多いですよね。
クリスマスっていうかケーキ、お正月っていうかお餅が楽しみな私です。
(↑どーでもよし)

*こやまるさん*

アニメ放送時には腹黒ヤマネ(ヤシチや他のキャラには従順でネズミにだけ冷たい。ネズミが大嫌い)って結構有名だった(はず)ので、これもアリかな〜…と思っていましたが、免疫がなかったみたいで…。
どうもすいませんでしたm(_ _;)m

でもネズミさん哀れですよね。世界平和と天秤に賭けて悪の手先になって変装までしたのに!!(大爆笑

では!


■ りょく (142回/2010/12/25(Sat) 04:37:10/No3039)


おまけ

カタカタカタ…。

パソコン画面に次々と文字が入力されていく。

「出来た…!」

前髪を額の上で縛り瞼が半分下りている女は打ち終えた文章を送信した。

「喉乾いた〜、水飲んでこよっと」

席を立った女の背後に青忍者と赤毛の少女が現れた。

「おいっ!!こんの眠目女!!」
「よくも好き勝手書いてくれたな!!」
「あら〜、仲良くお揃いで」

女はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべる。

「気に入らないなら書き直すよん?」

その言葉に二人は顔を見合わせた。
心中に渦巻く想いは一つ。

―書き直すってまるで自分達の好きなように未来設計を考えるようなもの―

沈黙の末、口を開いたのは赤毛の少女だった。

「スーパーの従業員ってなんだよ!夢ねーっつーのっ!アタイの未来をバカにすんな!!」
「あーね。最初はウェイトレスにしようかと思ったんだけどありきたりじゃないかと思って。他にも色々考えたけどしっくり来るものが思いつかなくてさ。
ともかく偶然の再会を自然に演出するために、店のひとと客の立場にしようと接客業がよかったの。
まあ接客場面は無かったけど。そんで結局スーパーの従業員に落ち着いたってわけだよん」
「「センスねーっ!!」」

二人の言葉が重なった。
するとまた女に笑みを浮かべられ、羞恥心から不快になる。

「…では何故テーマが拙者らでござるか。他を当たれ」
「ボクの 全身から 溢れる ネズアクへの ラブ!」

どこかのピュアでイノセント(電波)が言うような台詞を吐くと女は両腕を低く広げる。

「見せてあげるよ!」

女が決めポーズを取って目を離した一瞬の隙に二人はすでに姿を消していた。

今日はクリスマス。
聖なる夜にどうやら街へ繰り出したようである。








ラブラブは自分達でするのです。
はぁ〜…ラブラブしてほしい。口では嫌味を言いながらもべったりとバカップルみたいに。

では!



■ こやまる (995回/2010/12/27(Mon) 23:30:17/No3054)
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りょくさん、こんばんは☆

クリスマスはハッピーエンドもあればバッドエンドもあるドキドキなイベントですが、クリスマス直前に前者の結末となってホント良かったです。
失恋ソング好きな私はてっきり後者を予想したりもしましたが…。
アテネが無理矢理な行動を起こさなくてホッとしました(笑)。
作者のオリョンさんも、あまりドロドロな展開は好まないのかな!?
ネズアクの愛をどれだけベタベタにするか、日々いろんな妄想をしていそうです(^^;。

ローレライ伝説の時のように、アクミは強がって我慢しちゃうんですね。
本当はすぐにでもネズミに会いたいのに…。
「無理矢理会いに行っても嫌がられるだろうな」という臆病になっているアクミに思わず感情移入させていただきました。

そしてアクミへの愛に飢えているネズミ…(笑)。
この涙の真意は、ヤマネがうらやましいのか、アクミに寂しい思いをさせてしまった後悔からか…。
この後アクミはネズミの胸元へダイブするのでしょうね(^^)。

>アニメ放送時には腹黒ヤマネ(ヤシチや他のキャラには従順でネズミにだけ冷たい。ネズミが大嫌い)って結構有名だった(はず)ので、これもアリかな〜…と思っていましたが、免疫がなかったみたいで…。
大嫌いって・・・(^◇^;)。
普段は素直だけどたまに聞き分けが悪くなるところがヤマネのかわいいところですね。
…ヤマネちゃんは決して腹黒ではないと信じている私なのでした(^^;。

それでは、連載お疲れさまでした!


■ りょく (148回/2010/12/30(Thu) 21:49:43/No3062)

こやまるさん、こんばんは!

最後なんで作者のひとに聞いてきました。

オリョン「あちしだって何故バレた!?ハズいから名前伏せてたのに。さすが管理人様でござる。す、鋭い…!

アテネくんはもっと出そうか迷ったけど、収拾つかなくなりそうなんで控えました〜。この機会じゃなきゃ彼は出さなかった。

ネズアクでもアクラトでもバッドエンドはあり得ないないよん。
中の人が『ヤマネ参上でございます!』の前から、すでにネズミ大好きで彼を不幸には出来ない体質だそうで。
あ、あちしはそこまでないのよ!

それからドロドロは読むけど、文章が上手くないと書けんと思うよん。
(やっちまって嫌われたくないのが本音…)

あと、ネズミがアクミの胸元にダイブしても悪くないね。擬人化したらパフってるんですけど…いひひっ」

とのことです。

最後まで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m




3037/ mysterious kingdom2
□投稿者/ 梨璃 -71回-(2010/12/23(Thu) 22:23:31)

こんばんは♪

ついに連載小説2スレ目になりました!
レス返信のほうを。

ワルモ団は短い間だけ活躍させて見ました。
そんななかで、サファイとヤマネを絡ませて満足です。
ちなみにこの2人は恋愛には発展しません^^;
ライバル同士ですが嫌っては居ません。
では続きです!


第29話 元仲間

「いったいどういうことだよ!?」
「本によれば、腕輪の悪用が一度起こり、2度と起こさせないよう当時の王が魔法をかけたそうです。」
「魔法の力を吸い取られたらどうなるんですの?」


「・・・2度と魔法は使えません。」
アルトの声が響く。
「それは本当か・・・!?」
「くっそぉぉ!」
「魔法が使えなくなるとは・・・。」
「そんなの嫌に決まっている。」
「魔法がつかえなくなったら俺たち、ただの間抜け要員じゃないかああ。」

「・・・・アルト。」
「何でしょうか、ミルモ様?」
「その魔法を消すのは書いてないのか?」
「・・・助けるおつもりですか?」
「さすがに、やりすぎだとおもってな。」

「アタイも同じだよ。さすがに間抜けな奴らとはいえ、元仲間だしな。助けてやらないと。」
「拙者も助けてやるでござるか・・・。」

「私たちも・・・。」
「ミルモだけにかっこいいところ見せられるか!」
「同じくでしゅ!」


そして、ミルモ、リルム、ヤシチ、ムルモの楽器が光り輝く。

「これは・・・・」
「4人全員のセッション魔法・・・・?」


■ いっちゃん (2回/2010/12/26(Sun) 19:44:13/No3045)

こんばんは!!梨璃さん。

おお!!まちにまってた小説の続きが・・・!!(泣)

>そして、ミルモ、リルム、ヤシチ、ムルモの楽器が光り輝く。
セッション魔法きたぁーーー!!! ←テンションMAX
ダアク以来の4人同時のセッション魔法ですね!
これでワルモ団の魔法はすいとられずにすむのですかね?

しかし、ミルモ達は優しいなぁ・・・
いや、アルトが怖いのか・・・?
ヤシチは本当は助けてやりたいと思っているのに・・・素直じゃない子だ。
でも、そのちゃんと優しいところがヤシチの良いところですね。

さあ、これからどうなっていくのでしょうか?
ネズアクの方も気になりますね!! ←ネズアク好きです
つづきを楽しみにしています!

それではっ!


■ こやまる (996回/2010/12/27(Mon) 23:39:17/No3055)
http://www.murumoya.com/


梨璃さん、いっちゃんさん、こんばんは☆

このままだとワルモ団は魔法が二度と使えなくなるとは…。
予想以上の恐ろしい展開に少々びっくり(^◇^;)。
でも相手が誰であれ、そんな恐ろしい展開にはさせないとするミルモやアクミたちの存在が微笑ましいですね。
ここはギャグ抜きで、久々の4人のセッション魔法が成功して欲しいです!
しかし究極とも言える4人のセッション魔法がこんな場面で使われるのはちょっともったいない気も・・・(笑)。

>そんななかで、サファイとヤマネを絡ませて満足です。
>ちなみにこの2人は恋愛には発展しません^^;
サファイは恋愛には疎そうですものね。
(ヤマネもかなりの初心者ですし)
でも二人の絡みはもっともっと見てみたいなぁと思っている私がいます(^^)。

それでは続きを楽しみにしています〜。
では!


■ 梨璃 (72回/2010/12/28(Tue) 23:36:13/No3058)

いっちゃんさん、こやまるさんこんばんは!

いっちゃんさん>
いえ、アルトは怖くないという設定です^^;生真面目ですが。
本当は助けてあげたいけれど、強がってそういえないヤシチは可愛いので、この台詞を使いました。
根はいい子なヤシチ、そんなところが人気なんでしょうね。

ネズアクはこれからどうなるのか!是非楽しみにしていてくださいw

こやまるさん>
相手がワルモ団であっても、助けるミルモ達。
そこでセッション魔法・・・サスケ達の存在が段々薄く・・・!;

サファイは恋愛には疎いです^^;
この2人は次回作でも絡ませたいですね。

ではでは続きですっ!ついに30話!

第30話 セッション魔法

光る楽器をミルモたちは見る。
「行くぞお前ら!」

「ミル・ミル・ミルモで」
「リル・リル・リルムで」
「ヤシ・ヤシ・ヤシチで」
「ムル・ムル・ムルモで」
「「「「ポン!」」」」

セッション魔法が発動し、全員は助けたいという一心だった。
すると、イチローがつけていた腕輪が光り輝き、腕輪にひびが入っていく。
そして腕輪は静かに音を立てて壊れた。


「まさか、彼らを助けるとは・・・。腕輪は壊れてしまいましたが。」
書庫で、先ほどまでのを見守っていたエイナとアルト。
「きっとこれでいいんでしょう。」
「エイナ様?」
アルトは少し驚いたような表情をだす。
「この儀式はもういらない。新しい里の始まりでしょう。」
「・・・はい。」




「みなさん、ありがとう。」
「腕輪壊しちまってわりいな。」
「エイナの部屋にてミルモたちは集まっていた。
ワルモ団は部屋の隅で気を失っていた。
「これからはこの儀式は行わない、そう決めました。」
「じゃ、じゃあアタイは帰れるのか!?」
「・・・そうなりますね。」
そう聞くとアクミの顔に笑顔が戻った。
「しかし儀式行わなくてもいいのでござるか・・・?」
ネズミは聞く。
「大丈夫です。書庫を見たところ一度だけ儀式を行わない王がいたそうですが、平和だったそうです。」
「・・・そっか。」
ミルモは安心したように言った。

「そして、この里とあなたたちの里をつなげたいの。」
「里を?」
「この里は人々から恐れられてきました。それは大きな間違いだと思うのです。・・・この里をもっと他の里に知って欲しい。そう思ったのです。」
「ああ!親父にそう伝えとくよ!きっと親父も言いといってくれるぜ!」

「ありがとう。」



■ 梨璃 (73回/2011/01/02(Sun) 22:31:15/No3068)

31話 本音

「では、皆様をミルモの里へお返しします。」
里の入り口で、ミルモたちや、行方不明になっていた者がいる。
「何で僕たち此処にいるんだ?」
「さぁ?思い出せないわね。」
行方不明になったものは混乱するため、事件のことを忘れる魔法をかけられていた。
「また遊びにきてね。」
「気が向いたら遊びにいってやるよ。」
「ハルカにアズサも元気でな!」
「あれ?ネズミさんとヤヨイさんは・・・?」
「僕呼んで来ます!」



「ネズミ、本当に帰るのか?」
「あぁ。まだ修行したいでござるからな。」

「・・・ネズミ。私はおまえが好きだ。」
「ヤヨイ・・・。気持ちは嬉しい、だが悪いでござるな。拙者は。」
「好きな人がいる・・・そう言いたいんだろ?」
思っていたことを言われネズミは驚く。
「まったく、私に勝ったのはお前だけだったのに。また、私に勝てた奴を探すよ。」
「・・・あぁ。」

「ネズミ師匠!あ、ヤヨイさんも一緒だったんですね。」
「サファイ?・・・あぁ今行くでござる。」


「皆さんお待たせしました!」
アクミはサファイが走ってくる。
その後ろをネズミとヤヨイが来る。
「ネズミ・・・何話してたんだろう・・・?」
アクミは小声で言った。
「全員いますね。・・・それでは皆さんありがとうございました。」
「あぁ!エイナも頑張れよ!」



そして魔法により飛ばされ、森の入り口についた。
「あの森をまた抜けるのかと思ったけど、助かったな。」
「早くおとうたま達に知らせたほうがいいでしゅね。」


「ネズミ!その、話したいことがある・・・!」
「アクミ・・・?」


■ いっちゃん (3回/2011/01/05(Wed) 21:48:34/No3074)

こんばんは!李璃さん。いっちゃんです。

ついにセッション魔法が発動・・・きたぁーーー!!!
しかし・・・まさか指輪を壊すとは・・・(汗)
でもこれでアクミは一年も残らないですむのですね!
よかったなアクミ・・・そしてネズミ・・・(泣)

そして、ネズアクきたぁーーー!!!(二回目)
きたよ、きましたよ!!
しかもなんかドキドキなシーンに入る途中とは・・・
続きとっても楽しみです!!!

>「好きな人がいる・・・そう言いたいんだろ?」
まさかの公開・・・!
でもやっぱりその好きな人って・・・ですよね!?
あえて名前は出しませんがやっぱりそうしたほうが楽しく読めそうなので。
しかし、ヤヨイは気づいていたのですね。
もしかしてネズミの態度にででいたのか(笑)

>「ネズミ!その、話したいことがある・・・!」
きたよきたよきたぁーーー!!!(三回目)
ついに告白ですかね!
さあ、ネズミは男になれるのか!?
ああ、続きが気になる・・・!

それと李璃さん。
アルトは怖くないという設定だったのですね。
でも意外と生真面目というのがある意味一番怖いかも・・・。

それでは続きを楽しみにしています!!


■ いっちゃん (4回/2011/01/05(Wed) 21:54:03/No3075)

すいません!!
梨璃さんの「梨璃」が「李璃」になっていました!!
レスを出した後に気づいたので直せなかったのですが、本当に申し訳ございません!!!


■ 梨璃 (74回/2011/01/05(Wed) 22:22:17/No3076)

いっちゃんさんこんばんは!

この話は最後は4人全員のセッション魔法!と決めていました。

ネズミの好きな人。。それはもちろんakおやだれかきたようだ。
弥生はなんとなくですが気づいています。

アルトは真面目ですが、意外と苦労人でした。
そろそろオリフェの設定も描かないと・・・。;

では続きです!ついに最終話です!

最終話 告白

「何だアクミ、話って。」
ネズミとアクミはその場を離れ小さな空き地で話している。
「その・・・ヤヨイは良いのか?」
「それなら断った。」
「そっか。・・・ってええええ!何で!」
意外な答えにアクミは驚く。
「煩いやつでござるな。・・・理由は修行も終わってないからだけでござる!」
ネズミの顔はかすかに赤くなっていた。
「・・・よかった。」
アクミは小さく呟く。
「あぁ、それと晩のことは拙者も言い過ぎた。」
「え?・・・いいよ別に。」
「情けなかった。女一人守れなかったことに。助けたのはミルモとムルモだからな拙者は・・・」
ネズミが落ち込んだように言った。
「情けなくない!」
アクミは叫んだ。
「その、ネズミはヤヨイを倒したんだろ?アタイはお前と組んでいた時からネズミのこと信頼してたし・・・!それにアタイはお前が・・・!」
少しの間の沈黙。
二人の顔は赤かった。
「す「ネズミにアクミ此処にいたのかー?国王に会わないといけないから早く・・・」
ヤシチがアクミの告白と同時にやってくる。
ヤシチもすぐに気づいたのか顔を青くする。
「もしかして拙者・・・?」
「分かったでござるよ。行くぞアクミ。」
「え!?あ、あぁ・・・!」
そしてマルモの元へ向かう途中サファイはアクミに話し掛けた。
「良かったですねアクミさん!無事に帰れて。」
「まぁな。」
「あとネズミ師匠のことは許してあげてください!その・・・師匠はアクミサンのこと心配してましたし・・・!それに・・・」
「いいよもう。ネズミからも聞いたよ。」
サファイは必死にアクミに説得しようとする。
「そうですか。・・・・でも師匠はアクミさんと会って変わりました」
「そうなのか?」
「ネズミ師匠はあまり人と触れ合ったり、仲間と認めるのは忍者としていらない物といってました。けどアクミさんと会って変わったんです!ありがとうございます!」
「・・・そっか。まぁあいつらしいな。」
「そうですね!」

「おーい早くこいよー!」
ミルモが呼ぶ。
話している間に離れていたようだ。
「今行きます!」


■ 梨璃 (75回/2011/01/05(Wed) 22:35:48/No3077)

エピローグ 

その後マルモにも報告し、シローザの里との交流を深めることにも賛成した。


それから数日後。
「沙織!演奏上手くなったな!」
「そう?・・・ありがとう。」
ドイツにて、アクミは沙織のフルートを聞いていた。
「すいませーん。」
クモモが人間の姿でドアから入ってくる。
手には1つのマグカップを持っていた。
「これは・・・・?」
「久しぶりでござるな。」

マグカップから来たのはネズミ。
「ネズミ!?」
「納豆・・・じゃなくてネズミ君・・・?」
「沙織殿も久しぶりでござるな。」
「お前なんで!?」
沙織はネズミとアクミを見ている。
「私買い物行ってくるわね。」
「沙織!?ちょっと待って!」
ドアが静かに閉められる。
部屋には2人きり。
「お前なんでここに来たんだよ!?」
「おや?来て欲しくなかったでござるか?」
わざとらしく嫌味に聞く。
「そうじゃないけど・・・(来て欲しかったなんていえるか・・・)」
「たまには旅の途中にでも愛に着てやるでござるよ。」
「え?」
「・・・沙織殿の演奏を聞くついでにアクミとも話してやるでござるよ・・・。」
ネズミはアクミには顔を向けていないが顔は赤くなっていた。

「・・・だったらドイツの観光でもしてやるよ。今でも良いけど?」
「ちょうどいい。暇していたから付き合ってやるでござるよ。」

以前のようにアクミの絨毯の後ろにネズミは乗り、2人は外へ飛び出していった。





**あとがき**
ついに完結しました!
約1年の連載でした。
1話を見ると恥ずかしいですね・・・。

いったん切ります!





■ 梨璃 (76回/2011/01/06(Thu) 19:34:41/No3086)

今回の反省点はサスハンヤマが目立たなかったことや、タイトルが段々思い付かなくなってしまったことです。。
セリフも多く、読みづらい回もあったりしました。
次回からは注意しないと…(;´д`)

ちなみに個人的お気に入り話は5話・6話・18話・31話です。

そしてオリフェ紹介です!絵はいつか描きたい…!

ヤヨイ

シローザの里で暮らす妖精忍者。
長の娘で戦い好き。
自分より強い者を気に入っているため、自分を倒したネズミが好き。

アズサ

シローザの里で暮らす妖精忍者。ハルカとは双子。
優しい性格の女の子。

ハルカ

シローザの里で暮らす妖精忍者。アズサとは双子。
見かけが女に見えるのが悩み。気の強い性格でシスコン気味。

エイナ
シローザの里の姫。
真面目な性格だが天然

アルト
シローザの里で暮らしている。
エイナの護衛をしている。真面目な性格だが、エイナが絡むと慌ててしまう。



ここまでご覧いただきありがとうございました!

では♪


■ 夏田みかん (221回/2011/01/10(Mon) 16:03:11/No3096)

こんにちは(^^)夏田です♪

mysteriouskingdomが終わってしまうなんて・・・
なんだか楽しみの一つが減ってしまうなぁ(^^)
最終話のネズアク告白シーンも「きたか!?」と思ったら
なんと思わぬ邪魔が(笑)ヤシチは、雰囲気を察しましたが・・
自分を責めないでね、ヤシチ。
ちなみに個人的にはヤヨイの容姿とかが気になってます。
どんなクノイチなのかな〜(^^)
あ、夏田はサファイくんが一番お気に入りですww
エピローグの2人の雰囲気もまたラブラブでいいですね♪
沙織も2人の関係に気付いてて退室したんでしょうか(笑)
ミルモらしい話の展開やバトルシーンがたまらなく好きでした(^p^)
ともかく、素敵な小説を有難うございました♪
また小説は描かれるのですか?だとしたらどんな小説ですかね!
凄く楽しみです><
では☆


■ こやまる (1004回/2011/01/10(Mon) 22:32:32/No3098)
http://www.murumoya.com/


梨璃さん、皆さん、こんばんは☆

一時はどうなることやら…と思えていたネズアクでしたが、梨璃さんは見事書ききりましたね!
ついにネズアクカップル誕生の瞬間!
ヤシチに邪魔されてしまったけれど、この二人には告白の言葉は不要でしたね。
気持ちで二人が通じ合うところは、ネズアク好きな梨璃さんらしさが現れていて、読んでる方も照れてしまうほどでした。
何よりアクミの想いがちゃんと届いたのがうれしかったです(^^)。
その後のサファイのフォローの場面でも、ネズミのことをこれほどまでに理解しているのはアクミくらいしかいないだろうな…と再認識させられました。

そしてエピローグ。。
何て不器用なカップルだこと・・・(笑)。
ムルパピといい勝負…とミルモたちに言われてしまいそうですね。
でも狭い絨毯の上で一緒にいれば、この不器用さが解消されるのも時間の問題ですね。

オリフェはぜひ絵付きで見てみたいです。
また別の小説で彼女たちが活躍する姿を見たいですね〜。
サファイが彼女たちにかわいがられる光景も見てみたい!(そんな光景は起こらない!?^^;)

最後に・・・
>「たまには旅の途中にでも愛に着てやるでござるよ。」
この誤変換に最高に笑わせていただきました(失礼)。


それでは長らくの連載お疲れさまでした!
また新しい小説連載をぜひよろしくお願いしますね。
では!




3070/ NO TITLE
□投稿者/ 聖華 -1回-(2011/01/03(Mon) 13:05:17)

私が、つくったオリフェですヽ(=´▽`=)ノ
名前はレインボーです。楽器は、太鼓で、おしとやかな女の子です


■ こやまる (1005回/2011/01/10(Mon) 22:35:41/No3099)
http://www.murumoya.com/


聖華さん、こんばんは☆
お絵描きありがとうございます!
かわいらしいオリフェさんだこと(^^)。
ノートと鉛筆を持っていることから、小説とかお絵描きが得意なのでしょうか。
細かい設定をいろいろともっと見てみたいですね〜。

では!




2844/ リティ族と最凶の黒魔法使い
□投稿者/ シンキロー -1回-(2010/10/04(Mon) 16:30:37)

こんにちは!
僕も小説を書こうと思います。

まず設定ですが・・・

・時間は「ごおるでん」の後
・パラレルワールド(タコス等が登場しない)

まあ、もう一つの「わんだほう」の様なもの(?)です。

結構グダグダな上に更新もかなりゆっくりになってしまうと思いますが、最後まで頑張りたいと思います。


■ シンキロー (2回/2010/10/04(Mon) 16:42:20/No2845)

とりあえずまずはプロローグだけ書いておきますね。

プロローグ


かつてガイア族と死闘を繰り広げた悪魔。ダアク
彼はガイア族との死闘の末、封印された。

だがしかし、彼は復活した。
復活したダアクは妖精界の消滅を企み妖精界を恐怖に陥れた。
だが、ダアクはミルモ達との戦いで遂に消滅した。

これで平和が戻ったかに思えた。
だがしかし、悪の芽は絶えていなかった。
人間界、妖精界を大混乱に陥れようと企む妖精が邪悪な妖精達を率いて暗躍を続けていたのである。

その名は・・・『テラー』


−とあるアジト−


「・・・と言う訳でコイツらを始末して欲しいんだ。」
そう言うと、アジトのボスと思われる妖精はミルモ達が写っている写真を一人の妖精に手渡した。
「この4人があのダアクを倒したと噂の妖精達ですか?」
写真を受け取った妖精が質問した。
すると他の妖精が呆れた様子で言った。
「ボスー、グネットなんかに任せていいんですか?グネットはスリラーの中でも最下位の実力者。そんな奴に任せるよりも俺っちに」
言い終わる前にグネットが怒鳴った。
「うっせーぞギロム!!せっかくボスが俺に指令をくれたんだ!」
ボスらしき妖精が二人を止める。
「まあまあ、落ち着いて。とりあえずギロムにはもう少し人間界で暴れてもらうよ。いいね?」
「・・・分かりました。」
そういうとギロムは姿を消した。
「それにしてもこいつら、楽勝で倒せそうですね。」
グネットはボスと思われる妖精に言った。
「油断しちゃだめだよ。これでもあのダアクを倒した奴らだから。まぁ、僕の敵ではないだろうけどね。」
「それではこのグネット、必ずやミルモ達を始末してきます。」
そう言うとグネットも姿を消した。
「さて・・・もう少しエネルギーを吸収して力を更に蓄えるとするか。それからでも遅くない。」
そう言うと彼は眠りについた。


・・・こんな所です。
続きは完成次第、更新していく予定です。


■ こやまる (932回/2010/10/07(Thu) 16:46:49/No2849)
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シンキローさん、こんにちは☆

早速の小説投稿をありがとうございます!
ごおるでん後のパラレルストーリーということで了解しました〜。
平和を取り戻したのも束の間、ミルモたちは休む間もなく新たな戦いに巻き込まれるわけですね。
今度のお相手の実力はいかがなものでしょう?
妖精体型の悪者集団だとワルモ団のようなキャラを想像してしまいますが、展開的に、このテラーという邪悪な妖精はダアクをも上回る実力を持っていそうですね。
お供はちょっと問題ありの予感もしますが…(^◇^;)。

ということで次回からの本編も楽しみにしています!
投稿がゆっくりでも問題ありませんので、どうか最後までじっくり進めていってくださいね。
では!


■ シンキロー (3回/2010/10/11(Mon) 11:42:51/No2865)

こやまるさん、感想ありがとうございます。
テラーの情報はその内、公開するつもりです。今回はテラーの他にも沢山オリフェを出す予定です。

訂正:ギロム→デリム

それではやっと完成した第1話をどうぞ↓


第1話『遠国の王子』リティ族編1


−人間界−


「・・・とは言ったものの、一体どうやってコイツ等を探し出しゃあいいんだ?何としてでもコイツ等を見つけ出して始末しねぇとな・・・。」
この妖精の名は『グネット』ある組織の”ボス”に頼まれてミルモ達を狙っている。
「よし!とりあえず一暴れしてみるか!騒ぎを聞きつけてやってくるかもしれんからなぁ!ぐふふふふふふ・・・」
グネットは不適な笑みを浮かべた。


−別の場所−


「この街に・・・ミルモさん達が。どこにいるんだろう?早く見つけないと・・・。」
この妖精の名は『シードル』。彼もある人物から頼まれてミルモ達を探していた。
「うーん・・・。空から探そう。それならすぐに見つかるだろう」
そう言うとシードルは飛んでいった。


それから10分後・・・


−とある公園−


ミルモ達はここに集まっていた。
「・・・妙だとは思わんか?」
ヤシチが言った。ミルモ達は最近人間界で起こる数々の事件について話し合っていたのだ。
「確かに最近人間界では色々な事件が起こってるな。ダアクを倒したのにまだ事件が起き続けてやがる。嫌な予感がするぜ・・・。」
ミルモは腕組みをして言った。
「これはどう考えても妖精達の仕業だろう。あんなに変わった事件が起こるのは拙者達と同じ妖精達の仕業に違いない。」
「もしかするとダアクしゃんの他にも黒魔法が使える奴がいるかもしれないでしゅね。」
「何だかまた大変なことになりそうですわ・・・。」

「それは全てスリラーという組織の妖精達の仕業です。」
その時、突然空から声が聞こえてきた。そう言うとその妖精はミルモ達の前に降りてきた。ミルモ達を探していたシードルだ。

「誰だおめぇ?」
ミルモが言った。
「初めまして皆さん。僕はリティの里の王子、シードルです。」
「リティの里だと?」
ヤシチが少し驚いた様子で言った。
「ヤシチさん、知ってるんですか?」
リルムがヤシチに聞く。
「拙者も詳しくは知らんのだが魔法の他にも様々な能力を持つ戦闘妖精だと聞いたことがある。」
するとシードルが答えた。
「はい、僕はリティ族です。父さんに頼まれてミルモさん達を連れてくるようにと言われました。そして僕の能力は・・・とりあえず、誰でもいいので軽く攻撃してくれませんか?」
「は?」
ミルモ達は目を点にしている。こいつはMか?的な顔をして。
「何だかよく分かんねぇけど・・・けつアターック!」
するとシードルは光の壁を作ってミルモのけつアタックを防いだ。
「な・・・何だぁ!?」
ミルモが驚く。
「僕はこのようにバリアーを作って相手の攻撃を防ぐことが出来ます。この他にもリティ族は様々な能力を持っています。」
言いながらシードルはバリアーを消した。
「そう言えばシードルしゃん、『スリラー』って一体どういう組織なんでしゅか?」
ムルモがシードルに質問した。
「はい、『スリラー』は僕と同じリティ族の妖精達の中でも悪名高い妖精達で結成された謎の組織です。目的は不明ですが、奴らは人間界で様々な事件を起こしています。」
「なるほど、その『スリラー』と言う奴らが人間界で悪さを働いていたと言うわけか」
ヤシチが納得した。
すると、今度はリルムが質問した。
「所でシードルさん、私達を連れてくるようにとおっしゃってましたが・・・」
「はい、僕の父さんはダアクを倒したのがミルモさん達と聞いて是非、力を貸して欲しいと言ってました。もし、スリラーの件を解決してくれたら褒美として、お菓子10年分をあげると言ってまし・・・うわっ!?」
ミルモ達はお菓子10年分と聞いた瞬間、顔つきが変わった。妖精達は非常にお菓子が好きなので当然だ。
「引き受けました!シードル様!」
4人が声をそろえて言った。
「様・・・って。(汗)!!」
突然、シードルが黙った。
「シードル・・・しゃん?」
「西からスリラーの気配が感じます。悪さをしているのかもしれません。皆さん、ついてきて下さい!」
シードルが素早く飛び立った。
「おっ!おい!待てよ!」
ミルモ達もシードルを追うように飛び立った。


−とあるアジト−


「ふぁー・・・よく寝たっとー。」
グネットが言う”ボス”だ。どうやら昼寝から目覚めたようだ。
すると他の妖精が現れた。
「『テラー』さまァー。頼まれていたデータ、出来ましたヨ。」
その”ボス”の名前は『テラー』。テラーとは、”恐怖”の意味だ。
「ああ、『グレム』か。お疲れ。どれどれ・・・」
テラーはデータを確認した。
「うーん・・・まだダアクは超えてないなぁ。」
するとテラーは怪しげな飴を取り出した。
「これをもっと作るにはもっともっと人間達から”負のエネルギー”を集めないといけないね。」
そういうとテラーは怪しげな飴を口に入れた。
「まだガイア族に邪魔される訳には行かないから他の奴らには絶対に妖精界で暴れないようにってもう一回言っておいてよ。グレム」
「了解でス、テラーさマッ。それで僕はこの後どうすれバ?」
「そうだね。とりあえず人間界でドンパチやってほしいな。まだエネルギー足りないし。」
「はーイ!行ってきまース!」
グレムは姿を消した。
「ふぅ・・・。とりあえずグネットが帰ってくるまで待つとしよう。アイツ等に会いにいくのはその後だ。」


やっと第1話書けた(汗)
長い間、ミルモの世界に触れてなかったからミルモ達に喋らすのは大変です。
余談ですがサブタイトルは鋼の錬○術師を意識してます。(笑)

続きは完成次第、投稿していく予定です。それでは!


■ こやまる (945回/2010/10/15(Fri) 08:16:24/No2882)
http://www.murumoya.com/


シンキローさん、おはようございます☆

第1話にして「リティ族「に「スリラー」といろいろなことがミルモたちに判明し、いろいろなことに慣れているミルモたちだから吸収も早いですね。
それにしてもリティ族の特殊能力がすごい!
シードルの他のリティ族の特殊能力も気になりますね。
これらの特殊能力を見せられると、ミルモたちが「普通の妖精」に見えてきたり…(^^;。
それともリティ族は他の何かと引き替えにこの戦闘能力を備えているのでしょーか?

そんな説明を受けつつも、いつものようにお菓子10年分に思いっきり反応するミルモたち・・・(笑)。
アニメでもお菓子1年分で目の色変えていたミルモたちだけに、10年分と聞くと一生分のお菓子の量を想像していそうですね。
ぜひこの調子でこれからもミルモらしさをたくさん描いて欲しいです(^^)。

少しずつ明らかになっていくスリラー側の様子もいいですね。
こちらも癖のある妖精が多そうな予感。。
ミルモ達と最初に対峙するのはいったい誰になるのでしょう?

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ シンキロー (4回/2010/10/16(Sat) 12:30:14/No2890)

こやまるさん、感想ありがとうございます。
今回はいよいよスリラーの一番手が登場します。
果たして誰なのでしょうか?
それでは第2話をどうぞ!


第2話『間抜けな磁石男』リティ族編2


「さて、と。この辺で一暴れするか。」
スリラーの一員のグネットは今にも街の中で破壊活動を始めそうだった。

「またお前か、グネット」
ふいに空から声が聞こえてきた。

「ん?おお、これはこれは。また会ったなぁ。リティの里の王子さんよぉ。・・・ん?アイツ等は・・・間違いねぇな。」
グネットの目の前にミルモ達が降りてきた。

「おめぇがスリラーとかいう奴らだな」
ミルモが言った。
「おっ?知ってるみたいだな。それにしても、てめぇ等があのダアクを倒したってのは驚きだな。」

グネットは自己紹介を始めた。
「一応自己紹介ぐらいはしておくか。聞いて驚くなよぉ!俺はスリラーで一番の実力者!グネット様だ!”ボス”の命令で貴様等を始末する!」
すると、シードルが呆れた顔で言った。
「よく言うよ、弱い癖に。」
グネットが反発した。
「じゃかぁしいわボケェ!!」
「皆さん、大丈夫です。アイツは僕がこれまで戦ってきたスリラーの中でもかなり弱いです。」
「チッ、まさかお前にまた邪魔されることになるとは・・・。まあいいか、お前をぶっ倒してあの4人を始末しねぇとな。おいお前等!逃げんじゃねぇぞ!あとでじっくりいたぶってやるからな。」
シードルが問い詰める。
「答えろ!お前達の目的は一体何なんだ!」
「目的・・・か。そりゃあ秘密だ。教える訳には行かねぇな。だが、その内分かるさ。」

グネットが楽器を出す。
「さてと・・・。お喋りはここまでだ!行くぜぇ!グネットで・・・ポン!」
ボォン!という煙と共に現れたのは・・・ミミズだった。ミミズは地面に落っこちてミルモ達から離れていく。
「・・・プッ、うひゃひゃひゃひゃ!!ミミズって何だよミミズってー!!」
ミルモが大笑いしている。
「スリラーもたいしたことないでしゅね。」
ムルモが小馬鹿にしたような感じで言った。
「チィッ!笑ってられるのも今の内だ!グネットでポン!ポン!ポン!ポン!ポォン!」
しかし魔法は全く成功せず、蛙が出たり消しゴムが出たりするだけだった。

リルムが言った。
「何だか・・・可哀想になって来ましたわ。」
「拙者も」
「流石に俺も(汗)」
「僕も」
「・・・魔法がかなり下手なのも相変わらずだ(汗)」

するとミルモがマラカスを出した。
「へっ、魔法ってのはな、こうやるんだぞ!ミルモでポン!」
ミルモは鉄の玉を出した。これをぶつけてグネットに攻撃するつもりだ。

しかしグネットはニヤリと笑った。
「ぐふふふふふ・・・言い忘れていたが俺もリティ族。つまり何かの能力を持っているという訳だ。」
ミルモはさっきのシードルの話を思い出した。
「あっ!そういやシードルがスリラーはリティ族達で構成された組織って言ってたな。いってぇどんな能力を持ってやがんだ?」
「俺の能力は・・・これだーっ!」

ミルモが出した鉄の玉はグネットに降ってきた。しかしそれはグネットに吸い寄せられているようにも見えた。
そしてグネットは大きな鉄の玉を何と片手で軽々と受け止めてしまった。
「んなっ!?」
ミルモ達が驚いている。シードルを除いて。
「返すぜ」
グネットはまたニヤリと笑い、受け止めた鉄の玉をミルモ達に向かって飛ばした。
「危ない!」
シードルはドーム状のバリアーを作って鉄の玉からミルモ達を守る。

「そう、俺の能力は・・・磁石の力だ。鉄で出来てるもんならどんなに重いもんでも吸い寄せて飛ばすことが出来るのさ。どうだぁ!びびったかぁ!もっと行くぜぇ!」
グネットは鉄の玉を吸い寄せてぶつけるのを繰り返した。
しかし、シードルのバリアーはビクともしない。
「ぐっ、ここままじゃまずいぞ!」
「や、やばいでしゅ。とんでもない能力でしゅ〜!」
ヤシチとムルモが焦りながら言った。
しかしシードルは冷静だ。
「大丈夫です、僕のバリアーはこの程度の攻撃では壊れません。それにグネットを見てください。」
グネットは攻撃を続けていたがどんどん気力が無くなっていた。
「どりゃー!!くらぁー!これでもかー!そりゃー・・・でりゃ・・・もーダメ(バタッ)」
グネットは倒れてプルプルしている。

(・・・結局何しに来たんだろうこの人)
ミルモ達4人はそう思った。

シードルはバリアーを消して呆れて言った。
「全く、力任せすぎだ。よくその程度の実力でスリラーになれたものだな。」
グネットは息を切らしながら言った。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・今回は・・・これぐらいで・・・勘弁・・・してやる・・・だが・・・お前等ごときに・・・スリラーは・・・止められねぇ・・・」
ミルモが言った。
「よし、リルム、アッパーで吹っ飛ばせ」
「了解ですわ。」
リルムはグネットの目の前まで歩いていった。
「な・・・なんだ?」
グネットはあっけにとられている。
「どりゃあああああああああああああああああ!!」
バコーン!!
グネットは空の彼方へ吹っ飛んでいった。
「さっぽろおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・(キラーン)」

シードルはグネットが吹っ飛ばされた方向を口をポカンと開けて見ていた。
(何て力なんだ・・・。)
シードルはハッと気付いて言った。
「言い忘れてましたが僕達リティ族は能力を使いすぎると、力尽きてしまいます。あのグネットの様子だと恐らく殆ど修行してないでしょう。普通はすぐにああなりはしません。」
ヤシチが言った。
「なるほど、むやみに能力を使いすぎると命を削ってしまうということだな。」
「はい・・・とりあえず、そろそろリティの里へ案内しましょう。」
するとシードルは楽器を出した。
「シードルでポン!」
すると目の前にワープホールが出現した。
「これを通ればリティの里に着きます。」
シードルがワープホールに入ろうとした時、ミルモが言った。
「なぁシードル、マグカップは使わねーのか?俺達は人間界と妖精界を行き来する時にマグカップを使うけど・・・。」
マグカップ、それはミルモ達妖精が人間界と妖精界を行き来するのに必要な物である。
「はい、マグカップは使いますが僕達リティ族の中で魔法がとても上手な者は、このようにワープホールを魔法で作り出して自由に人間界と妖精界を行き来することができます。」
「そ・・・そうか・・・。」
(ワープホールを作るのは俺にも出来ねぇ・・・。悔しいけどアイツの方が魔法がうめぇ。いってぇリティ族って何者なんだ?)
「それでは皆さん、行きますよ。リティの里へ!」
そう言うとシードルはワープホールの中へ入って行った。
ヤシチとムルモも後を追うようにワープホールの中へ入って行く。
「ミルモ様?」
リルムがミルモに声を掛ける。
「あ・・・ああ、行くか。」
そしてミルモとリルムもワープホールの中へ入って行った。


−とあるアジト−


「すみません、失敗しました・・・。ボス」
グネットだ。アジトへ戻って来たようだ。
「やっぱり?・・・まあ、いいや。」
「ちょっ!やっぱりってボス・・・」
すると、椅子に座っていたテラーが立ち上がった。
「さて、君が帰ってきたことだし、僕はそろそろ出掛けるよ。」
「はっ、それで俺はこの後どうすればいいのですか?」
「アジトの掃除、頼んだよ。」
グネットはガッカリしながら言った。
「うぅ・・・またですかぁ(泣)」

テラー(そろそろアイツ等を部下にしよう。アイツ等ならすんなり部下に出来るだろう。)
「じゃあね、ガンバ☆」
そう言うとテラーは姿を消した。



ふぅー。第2話も無事に書き終わりました。もっとミルモ達に喋らせるべきだな・・・。
次回はいよいよリティの里へ突入します。


■ こやまる (949回/2010/10/19(Tue) 08:29:20/No2898)
http://www.murumoya.com/


シンキローさん、おはようございます☆

いよいよスリラーとの初バトル!
ってバトルとも言えないくらいの結末を迎えていますが(^^;。

とはいえ、今回のバトルを通じてリティ族との戦い方を少しは習得できたという意味では、ミルモ達にとっても収穫だったと言えるかもしれませんね。
いやそれにしてもグネットは弱すぎる・・・(笑)。
実力に反して口先だけは立派というのも悲しいですね。。
特殊な能力も、磁石の力という役に立つのかそうでないのか微妙なところも悲しいです。

能力を抜きにしても、ワープホールを作り出すことの出来るリティ族は魔法レベルも相当なものですね。
王子として里を守る役目を担うミルモも、このリティ族の魔法レベルを警戒しているのでしょうか。
とにかく今後現れるスリラーの面々には要注意…ムルモやヤシチあたりが油断して足を引っ張らなければいいのですが…(^◇^;)。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ シンキロー (5回/2010/10/23(Sat) 12:11:22/No2904)

こやまるさん感想ありがとうございます。

グネットはヘタレでかませ犬です。(笑)
ですがネタバレになるのであまり言えませんがグネットは大きく成長させる予定です。

それでは第3話をどうぞ!


第3話『戦闘妖精の里』リティ族編3


−スリラーのアジト−


「ちくしょお・・・しくじったか・・・。はぁ・・・」
ため息をつきながら掃除をしているのはグネット。
彼はテラーの命令でミルモ達の始末に向かったのだが、敗れてテラーの命令でアジトの掃除をしているのだ。

「グネット、また掃除やってるの?」
ふいに声が聞こえた。グネットが後ろを向くとそこには妖精がいた。
「・・・『ズノイ』か。」
「全く、ほんっと情けないわね。テラー様は何でアンタみたいな奴をスリラーに入れたのか分からないわね。少しくらいは努力したらどうなのよ?」
「チッ、うるせぇな。掃除の邪魔すんじゃねえよ。」
そう言うとグネットは掃除を続けた。

「あっ、そうそう。テラー様がグレムに、他の奴らに集まるように伝えてって言ってたみたいね。その内みんな戻ってくるんじゃない?テラー様は出掛けちゃったみたいだけど・・・。」
「ああ、そう・・・」
「じゃあね、グネット。スリラーの荷物にならないように精々頑張りなさい。と言っても、もう荷物みたいなモノだけど。クスクス」
そう言い終わるとズノイは去っていった。

「努力・・・か。んなもん、するだけ無駄なんだよ・・・どんなに頑張っても・・・な。」
そう呟きながら、そしてどこか悲しげな顔をしてグネットは掃除を続けた。


−リティの里−


「うおーっ、随分でけぇな・・・。」
ミルモ達はシードルに案内されて、リティの里へやって来たのである。
目の前にはミルモの里の城よりも遙かに大きな城がそびえ立っている。その凄さは城に住んでいるミルモやムルモでさえ驚く程だった。
「すっごく立派でしゅ・・・。」
「それでは皆さん、行きましょう。父さんが待っています。」

ミルモ達はシードルについて行く。
城の門の前にはリティ城の兵士達が門番をしていた。
「シードル様、ご苦労様です。お通り下さい。」
そう言うと門番達は城の門を開けた。


−リティ城最上階−


ここはリティ城の最上階。ここにリティ王の部屋がある。
ここからはリティの里を見渡すことが出来る。リティの里はミルモの里よりも遙かに広い。

「申し上げます。シードル様がミルモ達と思われる者達を連れて戻って来ました。」
リティ城の兵士が『リティ王』に報告した。
「流石我輩の息子だ。もうミルモ君達を連れてきたのか。」

「父さん、ミルモさん達を連れて来ました。」
扉の向こうからシードルの声が響いた。
「よし、入っていいぞ」
リティ王がそう言うと扉が開き、シードル達が入ってきた。

「君達があのダアクを倒したという妖精達だね?君達の噂は聞いているよ。ミルモ君、リルム君、ムルモ君、ヤシチ君・・・」
ミルモ達からはお菓子10年分オーラが出ていた。相当やる気の様子である。
「・・・まず、落ち着いて話を聞いてくれるかな?」
「はいっ!(×2)」
「でしゅ!」
「うむ!」

「・・・今、妖精界、人間界に新たな危機が迫っている。もう我輩の息子から話は聞いたとは思うがスリラーという組織を知っているかね?」
ヤシチが答えた。
「リティ族達が結成したという組織だな。」
「その通り、スリラーはこの里に住む妖精達が結成した組織だ。奴らは何らかの目的で人間界で事件を起こし続けている。事実、人間達の手では絶対に起こらないような事件まで起きている。勿論、我々リティ族全員が悪者ではないと言うことは承知だね?」
ミルモが質問した。
「・・・なぁ、リティ族って一体何者なんだ?ワープホールを作り出したり不思議な能力があったり・・・」
「それについても話さねばな。我々リティ族は高度な科学力、魔法力、そして特殊能力を持っていて戦闘能力に優れた者が非常に多い。日夜我輩の様に王になることを夢見て日々修行に明け暮れる者も多い。王になることが出来れば強大な力が手に入る。しかしリティの里はとても広く里の平和を守るのはとても大変だ。当然それだけ悪者も多い。」

シードルが説明の続きを行った。
「そのため他族の者達とは接触する余裕が殆どありませんでした。ミルモの里やグルミの里よりも遙か遠くにこの里があるというのもあります。王になると言うことはとても誇りあることですが、大変な苦労を伴うことになります。ですが僕はそれでもこの里の平和を守りたいのです。」
リティ王やリルム達が関心した。

「流石我輩の息子だ。お前にならリティの里の未来を託しても安心だ。」
「感激ですわ!素晴らしいです!」
「誰かさんとは大違いだな。」
「全くでしゅね。」
「Σうるせぇよ!ってかムルモ!何でおめぇまで関心してんだよ!」

リティ王がまた話し始めた。
「さて、と・・・簡単に説明するとこんな所だろう。スリラーはダアクが消えてからも未だに暗躍を続けている。恐らく敵は沢山いるだろう。息子はこれまで沢山のスリラーのメンバーと戦ってきた。人間界、妖精界を守るために。スリラーを止めるために君達にも是非、協力して欲しい。協力してくれるかな?」
ミルモ達が答えた。答えはみんな一緒だ。

「ヘッ・・・そんな奴ら、俺達がやっつけてやるぜぃ!」
「頑張りますわ!」
「合点承知!」
「当然でしゅ!」

4人の心の声(お菓子10年分・・・!お菓子10年分・・・!)
「ふふふ・・・頼もしいのう。勿論、お菓子10年分はちゃんと容易するよ。そうだ、君達、楽器を出してごらん。」

「えっ?」
とりあえずミルモ達は楽器を出した。

「では楽器を置いて離れてくれ。」
そう言われるとミルモ達は楽器を置いて少し後退した。

「では・・・。リティでポン!」
リティ王が楽器に魔法をかけたようだ。

「これは一体・・・?」
リルムがリティ王に尋ねる。

「君達の楽器にリティ族の力を与えたのだ。これで強力な魔法が使えるようになる。スリラーに対抗するにはこの力は絶対に必要になるだろう。あとシードル、護衛を付けてやろう。」
リティ王が合図すると2人の妖精が現れた。
「お呼びですか。リティ王。」
「『サイコ』、『パイロ』、君達に我が息子、シードルの護衛を頼みたい。いいかな?」
「はっ!」
サイコ、パイロは返事をした。
「ありがとう、サイコ、パイロ。」
シードルが感謝の言葉を述べた。

サイコとパイロが自己紹介をする。
「私はサイコ、宜しくね。」
「オイラはパイロ。宜しくな!。」

リティ王がミルモ達に話しかける。
「とりあえず、君達には人間界でいつも通り、暮らしてほしい。とは言っても奴らは君達を狙っているかもしれないからくれぐれも気をつけてくれ。シードルは引き続き人間界でスリラーの捜索を頼んだぞ。」
「分かりました。父さん。」

「ダアクの他にも悪ぃ奴がいたのか・・・気を付けねぇとな。」
ミルモ達は真剣な顔をした。

こうしてミルモ達の新たな戦いが始まった。
果たしてスリラーは何のために人間界で暗躍を続けているのか・・・。


−人間界:ワルモ団のアジト−


「うーむ・・・。一体どうすればあのミルモに勝てるのだろうか・・・。」
ワルモ団達はミルモを倒すため作戦会議をしていたようだ。相変わらずアジトはボロボロである。

「・・・やあ。君達があのダアクの部下だったんだね?」
突如、ワルモ団のアジトに訪問者が現れた。
ワルモ団はソイツから邪悪な気配を感じ取っていた。只者ではない。全員がそう思っていた。

「お前は・・・誰だ?」
イチローが恐る恐る質問した。

「僕かい?僕の名前は・・・テラー。君達、ミルモを倒したいんだろう?だからこの僕が力を貸してあげようと思ってね。」


第3話はここまでです!果たしてミルモ達はスリラーに勝てるのでしょうか?
それでは!


■ シンキロー (6回/2010/10/23(Sat) 14:23:51/No2905)

作者、シンキローの解説コーナー


どーも、作者です。このたびはリティ族と最凶の黒魔法使いを読んでくれてありがとうございます。
このコーナーでは、これまで出てきた単語等について解説していきます。
「解説など必要ない!」という方はスルーしちゃって結構ですので。

では、さっそく簡単に解説したいと思います。


・パラレルワールド

今回の小説は『ごおるでん』が終わった後のストーリーとなっておりますが、タコス等は一切登場しません。
本来はこの後『わんだほう』になりタコス等が登場するのですが、時間設定に悩んだあげく、このパラレルワールドという設定を入れました。
簡単にいうとダアクが存在する世界とダアクの他にも敵がいた世界ということです。
つまり、この小説は、『ダアクの他にも敵がいた世界』の話と言うわけです。


・リティ族

高度な科学力、魔法力を持っていて戦闘能力がとても高い。
他族との接触は殆どない。


・特殊能力

リティ族なら誰もが特殊な能力を持っている。
その能力は様々な種類がある。
しかし、グネットの様に能力を使いこなせてない者もいる。
能力を使いすぎると体力を削ってしまうので能力を長時間使えるようにするためにリティ族達は修行をしている。


・リティの里

ミルモの里よりも遙かに広く、相当遠くにある里。

・スリラー

ミルモ達が敵対する敵組織。
ダアク消滅後も人間界で暗躍を続けておりその目的は謎に包まれている。
シードルはスリラーのメンバー達と戦っていた模様。



解説はここまでです。
ストーリーが進んだら、また簡単に解説しようと思っています。
それでは!


■ シンキロー (7回/2010/10/23(Sat) 15:26:16/No2906)

テラーの絵、描けました。
ちなみに某アニメのOPを参考にして描きました。

それではテラーの自己紹介を始めます。

名前:テラー

性別:男

楽器:?

好きなお菓子:?

スリラーのボスで”恐怖”の名を持つ妖精。部下達を使って人間界で数々の事件を起こしており、ダアク消滅後も暗躍を続けている模様。
どんどん力を強めているらしく、彼からは誰もが邪悪な気配を感じ取る。
何故、人間界で暗躍を続けているのか、その目的は現在、謎に包まれている。



物語の都合上。現在はこれくらいしか紹介できませんが物語が進んだら情報を追加する予定です。
それでは!

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■ シンキロー (8回/2010/10/26(Tue) 15:34:39/No2911)

それでは最新の第4話が完成したので、投稿します。


第4話『スリラー、本格始動』スリラー編1


−スリラーのアジト−


スリラーのアジトには、スリラーの一員達が続々とテラーの元へ集まっていた。
その中にはワルモ団の姿もあった。
彼らはテラーの誘いに乗り、スリラーになったようだ。

「・・・2人、足りないみたいだね。」
テラーが呟いた。
すると一人の妖精が答えた。
「『ジェスト』と『カクターヌ』がまだ来てないザンス。」
他の妖精が笑いながら喋った。
「シャシャシャ・・・。まだどっかで暴れてんじゃねーの?」


「ふぅん・・・。まあいいいや。とりあえず、始めるよ。」
テラーが椅子から立ち上がった。

「君達、もうとっくにあのダアクのことは、知ってるだろう?」
「はい、妖精界を消滅させようとした奴のことですね。」
ズノイが答えた。
「そう、そしてダアクはミルモ達に敗れた・・・。セッション魔法とやらでね。」
テラーは喋り続ける。
「君達を集めたのは他でもない。ミルモ達を始末してほしい。ミルモの里の奴らは弱いけど、あのダアクを倒したセッション魔法は警戒した方が良い。それに僕の力はまだダアクに僅かに及んでいない。」
ワルモ団のイチローがテラーに話しかける。
「我々はあのセッション魔法にやられたことがあります。ミルモ達は早急に、やっつけるべきでしょう」

「テラー様、シードルも始末した方がいいのでは?」
デリムがテラーに質問する。
「そうだね。僕達の邪魔をするシードルも始末しなくちゃいけない。これ以上僕達の事を嗅ぎ回られると厄介だからね。それに奴は僕達と同じリティ族の上に中々強い。」

グネットが悔しげに喋った。
「あの野郎・・・。いっつも俺達の邪魔ばっかしやがって!ったく頭にきやがるぜ!俺が本気を出せばあんな奴ちょちょいのちょいと・・・」
「シャシャシャ・・・まず、その減らず口を直すことだな。弱っちいグネットさんよ。シャーッシャシャシャ!!」
「・・・ケッ、オレはこういう奴なんだよ。知ってるだろ?シャーク。」

「所でテラー様、エネルギー集めはどうするザンスか?」
他の妖精がテラーに質問した。
テラーの代わりにグレムが答える。

「その点は心配ないヨ。『殲滅者』達が僕達の代わりにやってくれるからネ。」
「そう、これからは殲滅者達が君達の代わりに人間界で暴れてくれる。そうすればすぐに僕の力はダアクをも超えるだろう。」
テラーは喋り続ける。
「とにかく、ミルモ達は始末しなくちゃいけない。エネルギー集めは殲滅者達がやってくれる。今後はミルモ達を始末する方向で動く。」
テラーは一人の妖精を指さした

「キュシカ、次は君の番だ。」
「次?次とは一体どういう事ザンしょう?」
キュシカは首をかしげている。
「実は最初はグネットに奴らの始末を頼んだのさ。でもグネットの力では奴らを倒すことは出来なかった。シードルに邪魔されたらしい。」
「そうザンスか。でもこのあっしならグネットより断然、実力は上ザンス。問題ないザンスよ。」
「ふふふ、頼んだよ。キュシカ。くれぐれも油断しないようにね。」
「では、行ってくるザンス。」
そう言い終わるとキュシカは瞬間移動するかの如く、姿を消した。


−人間界:日本−


一方、人間界では2人の妖精が激闘を繰り広げていた。
戦いは結構続いたようで、互いに傷だらけで睨み合っている。
1人は妖精忍者。もう1人は髭を生やしていて、力強そうで武闘派と思われる妖精だ。

「まさかミルモの里にこんな実力者がいたとは驚きだわい。お主。名は何という?」

「・・・拙者の名前はネズミ。お前はミルモの里の者ではないでござるな?」

「その通り、ワシはミルモの里出身ではない。ワシはリティ族だ。そしてワシの名は・・・ジェスト。」

戦っていたのは妖精忍者の中でも実力が特に高いネズミ。
そしてジェストというスリラーの一員だ。
あのネズミと互角に戦っていたのだ。ジェストは相当な実力を持っているのだろう。

「こんなに楽しい戦いは久々だったわい。また会おう。」
「んなっ!待つでござ」
ネズミが言い終わらない内に、ジェストは姿を消してしまった。
「一体奴は・・・ん?これは・・・」
地面の上にメモ用紙が落ちている。ジェストが落としていったのだろう。
ネズミはそれを手に取った。
「何々・・・。スリラーのアジトは絶対に見つけられない場所にある。今言えるのはこれだけだ。・・・これは一体・・・。」


−人間界:ドイツ−


その頃、ドイツでも2人の妖精が戦っていた。
しかし既に決着がついたようだ。

「さあ吐いてもらうよ!何でアンタがアタイやネズミのこと、そしてダアク様のことを知ってんのか。そしてスリラーって奴らが何企んでんのかな!」
戦っていたのはアクミだ。どうやら彼女もスリラーの一員と戦っていたようだ。
「ふふふ・・・中々やりますわね。黒魔法の力がなくてもこの私、カクターヌ様を追い詰めるとは」
(黒魔法のことまで・・・。こいつ一体・・・。)
「ふふふ・・・貴方ならテラー様のこと、知ってるハズではないですの?テラー様言ってましたわ。貴方に会ったことがあると。」

「テラー?・・・まさか、アイツのことか!?」

実はアクミがまだ、ダアクの部下として活動していた頃、人間界で一度だけテラーと会ったことがあるのだ。
(まさかアイツがスリラーって奴らのボスなのか?すっかり忘れてたけど・・・。)

「そうそう、言っておきますけどあれは私の本気ではなくてよ。精々3〜4割って所かしら?テラー様が待ってることだし私はそろそろこの辺で・・・」
そう言い終わるとカクターヌは姿を消した。

(・・・スリラー、か。これは超ヤバそうじゃん。そんな気がしてなんねぇ・・・)


−人間界:また日本−


一人の妖精忍者が空を飛んでいた。
彼女の名前はヤマネ。どうやらヤシチに会うつもりのようだ。

「ヤシチ兄様、いるでございましょうか・・・」
その時、風が吹いた。それと同時にヤマネは違和感を感じた。

(・・・不吉な風でございますね。以前にも似たような・・・。)



第4話はここまでです!続きは完成次第、投稿する予定です。
それでは!


■ こやまる (956回/2010/10/29(Fri) 01:01:43/No2914)
http://www.murumoya.com/


シンキローさん、こんばんは☆

まずはテラーの紹介&お絵描きをありがとうございます(^^)。
黒と赤の瞳から邪悪さがすごく伝わってきます。
(私が想像していたテラーよりもかなり邪悪度が高いです^^;)
今はダアクの力に一歩及ばないテラーですが、今の力量でもすでにミルモたちを遙かに圧倒していそうですね。
将来このテラーがミルモたちの前に現れるシーンを想像すると、ボロボロの状態のミルモもつい一緒に想像してしまいます。

ストーリーの方は、シードル&ミルモたち、そしてテラー側それぞれが動き出しましたね。
相変わらずなミルモたちに対し、テラー側は…こちらもくせのあるキャラばかりですね(^^;。
この後はテラー側から一人ずつミルモたちの前に立ちふさがるのでしょうけど、何だかしばらくはミルモたちの圧勝となりそうな予感が…(^^;。

ネズミとアクミの元にもテラー側の手が及んでいるのも気になりますね。
というかネズミとアクミという組み合わせからネズアクカップルを期待してしまう私…(気にしないでOKです)。
いろんな場所で少しずつテラーの手が及ぶという伏線的なストーリー展開がなかなか面白いので、この調子でこれからもじっくり描いていってくださいね。
続きも楽しみにしております(^^)。

では!


■ シンキロー (9回/2010/10/31(Sun) 12:43:34/No2918)

こやまるさん、こんにちは!
感想ありがとうございます。

テラーはあえて、全身像を描きませんでした。
全身像はストーリーが進んでから描く予定です。

それでは第5話をどうぞ!


第5話『四角き刺客』スリラー編2


−人間界−


「ふふふ・・・。こう言う場合は一人ずつ潰して行くのが賢いやり方ザンス。一気に相手にするから失敗するザンスよ。」
キュシカだ。彼はテラーが放った新たな刺客だ。
キュシカは、ミルモ達とシードルの写真を見ながら考えている。

「あっしは、シードルとはまだ戦ったことは無いザンスが今、一番厄介なのはコイツで間違いないザンスね。コイツは後回しにするザンス。」
キュシカは最初のターゲットを誰にするか考えているようだ。

「よーし、まずは・・・この妖精忍者から潰しにかかるとするザンス。ミルモの里の妖精忍者の実力・・・お手並み拝見と行くザンス。」
キュシカは四角い物体を出現させると、それに乗り空へ飛んで行った。


−別の場所−


一方、別の場所では妖精忍者のヤシチとその子分、サスケとハンゾーが修行をしていた。

「アニキ、今日はすっごく頑張ってるんだぜ・・・。」
「なのら〜」

ヤシチは、タイヤを引きずっていた。
その光景はスポーツ漫画とかでよくありそうなものであった。

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・、これぐらいせねば、スリラーには太刀打ち出来ん。それにお菓子10年分もかかっているからな。」
ヤシチはそう言いながらタイヤを引きずり続けた。

「よーし、オイラ達ももっと頑張るんだぜ!」
「なのら〜!」
サスケとハンゾーもタイヤを引きずろうとするがビクともしない。
それでも2人は踏ん張り続ける。


「ふーん、随分頑張ってるザンスね。あっしも少しはその努力を見習うザンスか・・・。」
声と同時に、突如ヤシチの目の前に姿を現したのはキュシカだ。
彼は最初のターゲットをヤシチに決めたのだった。

「むっ・・・。何者だ!」

「あっしはスリラーのキュシカ。テラー様の手下ザーンス!!」

(テラー・・・だと?奴らの親玉か?)

「何だか、手強そうな奴が出てきたんだぜ」
「怖いのら〜・・・」
サスケとハンゾーは震えている。

「安心するザンス、あっしの狙いはお前達ガキんちょでは無いザンス。あっしの狙いは・・・」
キュシカがにやりと笑うと、急にエネルギー弾がヤシチに襲い掛かってきた。
「んなっ・・・!」


−楓の家−


「初めまして。貴方がミルモさんのパートナーの、南楓さんですね。僕はリティの里の王子、シードルと言います。」
「私はサイコ、シードル様の護衛を務めています。」
「オイラはパイロ、同じくシードル様の護衛を務めてるんだ。」
シードルとその護衛、サイコとパイロは楓に自己紹介をしていた。
自己紹介を終えると彼らは楓に礼をした。
彼らはミルモ達のパートナー、結木、松竹、安純に自己紹介をして廻っていたのだ。
そして今、楓に自己紹介をしている所だ。

「宜しくね。シードル君、サイコちゃん、パイロ君」
ちゃん付けで呼ばれたからか、サイコは少し照れている。

「あ、姉ちゃん照れてる〜。」
弟のパイロが姉のサイコを少々からかう感じで言った。
「や、止めてよパイロ・・・」

「正直、僕はミルモさん達や楓さん達が羨ましいです。僕達は戦闘民族、リティ族・・・。他族の者や人間達とのコミュニケーションは殆どありませんでした。人間と時には支え合い、助け合ったり、そして時には喧嘩もすると思いますが、それでも仲直りして人間と妖精の絆を強めていく・・・。」
シードルは喋り続ける。
ミルモ達も真剣にシードルの話を聞いているようだ。
「僕は父さんの跡を継ぐことを考えて、今まで沢山修行を続けていました。ですが、それ故僕にはあまり友達がいませんでした・・・。僕達リティ族は戦闘は得意ですが、人助けをするのは専門外・・・。僕は、この世界のことをもっと良く知りたいです。」
シードルが話し終わった。
「シードル君・・・」
「シードル様・・・」

「・・・!!ヤシチさんが危ない!!すみません。こんなタイミングで・・・。失礼します!」
そう言うとシードル、その護衛のサイコとパイロが半透明の羽根を広げた。

「シードル、おめぇ、それは・・・」
「説明してる暇はありません!ミルモさん、ついて来てください!」
シードルはミルモの手を掴んだ。楓が止めようとしたがすぐにシードルは飛んでいってしまった。

(くそ!スリラーの気配を感じられない!新手の敵か!?やはりまだいたのか・・・)
「どえええええぇぇぇぇぇぇ!!せめてもう少し遅く飛んでくれえええええぇぇぇぇぇぇ!!」
ミルモが悲鳴をあげている。


一方、キュシカはヤシチと戦っていた。

「どうザンスか?あっしはこのキューブ達を自在に操ることが出来るザンスよ。」
四角い物体の名前はキューブ。
キュシカはこれらを自由に操れるのだ。
キューブから放たれるエネルギー弾をヤシチは必死に避けていた。
「くっ・・・!」
キュシカはキューブに乗ってヤシチ達の様子を見ている。

「オイラ達も加勢するぜ!サスケで・・・(ドカーン!!)うわあああああああ!!」
サスケとハンゾーが魔法で加勢しようとしたが、キュシカの操るキューブの不意打ちを受けてしまった。

「おっ、お前達!!」
「全く・・・。邪魔しないでほしいザンスね。邪魔をするならお前達もやっつけるザンスよ。」


「ヤマネはてんだん!」
「!!」
突如現れたヤマネがキュシカに攻撃を仕掛けた

「だああああああ!!チィッ!!」
キュシカは軽く吹っ飛ばされながらも体制を整え、別のキューブに着地した。

「ヤシチ兄様!サスケ先輩!ハンゾー先輩!大丈夫でございますか?」
「拙者は無事だ。だが、サスケとハンゾーが奴の不意打ちを喰らって・・・」
「ヤ、ヤマネ・・・」
幸いなことに、サスケとハンゾーが受けたダメージは小さかったようだ。

「ふん、小娘にしちゃあ、少しはやるザンスね。このあっしに攻撃を当てるとは・・・。じゃあ、少し本気を出すとするザンスか。」
キュシカは楽器を出した、魔法を使うつもりなのだろうか。
「くくく・・・武器変化!”鞭”!」
何と、キュシカの楽器が鞭に変化した。

「何っ!楽器が武器に変わっただと!」
ヤシチ達が驚く。楽器は魔法を使うための物で、妖精達の武器にもなる。
その楽器が物理的な武器へと変化したのだから無理もないだろう。
「あっしらは戦闘民族リティ族、能力の他に楽器を武器に変化させて、戦うことも出来るザンスよ・・・。」

「ヤシチ兄様、ここは私に・・・!」
ヤマネはキューブを飛び移って行き、キュシカに接近した。
そしてヤマネは大量の手裏剣をキュシカに向かって投げつけた。

「甘い!!」
キュシカは鞭を操り手裏剣を全て打ち落とした。

「ヤマネはてんだん!」
ヤマネが2度目のヤマネはてんだんを繰り出した。

「ふん!同じ手は喰わないザンスよ!」
キュシカはキューブを操りヤマネに反撃した。

「きゃあああああああああ!!」
「まだ終わらないザンス!!落ちるザンス!!」
キュシカはヤマネの頭上から鞭を振り下ろす。
まともに攻撃を受けてしまったヤマネは地面に叩きつけられた。

「ヤマネ!」
ヤシチ達が駆け寄ろうとするがキュシカが操るキューブのエネルギー弾を喰らってしまった。

「ぐわああああああああああ!!」
ヤシチ達はエネルギー弾をまともに受けてしまった。
かなりダメージが大きかったようだ。
「ヤシチ・・・兄・・・様・・」
「兄・・・貴・・」

「やれやれ、所詮ミルモの里の奴らはこの程度、弱くてつまらないザンスねぇ。」
キュシカが呆れている。

(くそっ・・・何という強さだ・・・。グネットとは桁違いだ・・・)
ヤシチはどうにか立ち上がると楽器を出した。

「魔法で反撃するつもりザンスね。好きにするザーンス。どうせお前達の魔法のレベルじゃあ、あっしは倒せないザンスけど?」
「ヤシチで・・・ポン!」

(さて、と。どんな下らない魔法であっしを攻撃するつもりザンスかねぇ。)

ピシャーーーーーン!!
「!?」
突如、無数の雷がキュシカのキューブ達を襲った。
雷を受けたキューブ達はキュシカが乗ってる物以外、全て消滅した。
「何いいいいいいぃぃぃぃぃ!?」

(どどど、どういう事ザンスか!?雷の魔法だと!?何故、ミルモの里の奴があっしらリティ族のような魔法を・・・あり得ないザンス!)

ヤマネ達が喜んでいる。
「流石でございます!ヤシチ兄様!」
「兄貴、すごいんだぜ!キューブ達が全部消えたんだぜ!」
「めちゃくちゃすっごい魔法だったのら〜!」

ヤシチはリティ王から自分の楽器に魔法をかけてもらったことを思い出した。
「そうか!これなら奴を倒せるかもしれん!」
「ふ、ふん!このあっしを超えることは出来ないザンスよ!」


一方、シードル達は大急ぎでヤシチの所へ向かっていた。
ヤシチの雷の魔法にも気付いたようだ。

「何なんだ今のは・・・。」
ミルモは驚きを隠せないでいる。

「多分、誰かが魔法を使ったのだと思います。」
「シードル様、急ぎましょう。」

シードル達はヤシチの所へ飛んでいく。

「ぎゃあああああああああああああ!!だからもう少しゆっくり飛んでほしいんですけどおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」



第5話はここまでです!
とりあえずどうにか楓は出せました・・・。確か楓ってマンションに住んでましたっけ?
続きは完成次第、投稿します!

それでは!


■ こやまる (962回/2010/11/09(Tue) 08:26:24/No2941)
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シンキローさん、おはようございます☆

いよいよ本格的な戦いが始まりましたね。
まずは先鋒はヤシチ…。
ムルモでもリルムでもなく、ヤシチがスリラーたちにとって一番のザコ扱いされるところが妙に面白かったです。
(お菓子のためとはいえ)がんばって鍛えているヤシチも微笑ましくて、キュシカとの戦いにおいてもヤシチたちをずっと応援していました。

>「何っ!楽器が武器に変わっただと!」
このアイデアは今までありそうで無かった斬新なアイデアですね。
そしてその武器の攻撃力もすさまじいこと…。
スリラー2人目のバトルにしてヤマネの攻撃が通用しなくなるとは…この先も厳しい戦いの連続となりそうです。

>「兄貴、すごいんだぜ!キューブ達が全部消えたんだぜ!」
こちらにもまた驚かされました!
相手が武器ならこちらも武器で…というのがよくある展開ですが、パワーアップした魔法で応戦するところが実に妖精らしくて素晴らしいです(^^)。
この先も妖精たちが魔法でいろんな奇跡を起こすシーンを楽しみにしています。

>確か楓ってマンションに住んでましたっけ?
はい、マンションの上の方に住んでいますよ。
たまに楓がミルモをつかんで窓の外へポイッと投げていましたっけ。

では!


■ シンキロー (10回/2010/11/20(Sat) 17:06:48/No2967)

ここんとこ忙しくて中々小説が書けないです。
とりあえず、またテラーの絵を書きました。
題名はテラーの決め台詞です。

今回は全身像を描きましたがシルエットの状態です。
この後、手に浮いている黒い玉を投げつけたりします。
それでは!

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■ シンキロー (11回/2010/11/23(Tue) 13:08:49/No2974)

こやまるさん、感想ありがとうございます。
これから徐々にスリラーとの戦いが激しくなって行きます。

それでは、第6話をどうぞ!


第6話『武器変化、発動』スリラー編3


−スリラーのアジト−


「テラー、今帰ったぞー!」
ジェストとカクターヌがアジトへ戻ってきた。

「2人ともお帰り、傷だらけの割には結構嬉しそうだね。」
テラーが軽く微笑む。

「ああ、ミルモの里の妖精忍者と戦っててな。その妖精忍者は中々の実力を持っておった。あんなに楽しい戦いは久々だったわい。ミルモの里の奴らにもあんな実力者がいたとはな。」
「私はあのダアクのかつての部下だったアクミと戦ってきましたわ。当然、私は本気で戦った訳ではないですけどちょっと遊んでやりましたわ」

「なるほど、君達はあのアクミとネズミと戦ってきたと言う訳だね。そうだ、君達にも言っておかないとね。今後は・・・。」


−人間界−


一方、人間界ではテラーの部下、キュシカが妖精忍者のヤシチ達と戦闘中だ。
「ヤシチでポン!」
ヤシチの魔法でキュシカの乗っているキューブが爆発した。
それと同時にキュシカは別のキューブを出現させ、それに飛び移った。

「調子に乗るな!魔法ってのはこうやるザンス!キュシカでポン!」
空中に魔法陣が出現し、そこから光の刃が出現しヤシチに襲い掛かる。

「何のこれしき!ヤシチでポン!」
ヤシチは魔法で壁を作り光の刃を防いだ。

「防御魔法まで・・・むぐぐぐ・・・」
キュシカが悔しがる。

「ヤシチ兄様、すごいでございます!」
「これならアイツに勝てそうだぜ!」
「頑張るのら〜!」

「ぐぐぐぐ・・・こうなったら・・・」
キュシカが合図をすると新たに大量のキューブが出現した。
更にキューブはキュシカの頭上に集まっていき、それは巨大な手の形となった。
「お前達全員、ぶっ潰す!!」

サスケとハンゾーが慌てている。
「あ、あんなの喰らったらひとたまりもないんだぜ!」
「やばいのら〜!」
(むむ・・・流石にあの攻撃を魔法で防ぐのは無理か?・・・どうすれば・・・)

「くらええええええええええええええっ!!」
巨大な手がヤシチ達を潰そうと襲い掛かる。
「えーい!一か八か!武器変化!」

「潰れてしまえええええええええええっ!!」
しかし、巨大な手の形をしたキューブは突如、バラバラになり、その残骸が地面に落っこちた。

「・・・これはどういうことザンスか・・・ッ!!」
キュシカはヤシチが忍刀(しのびがたな)を持っていることに気付いた。
そしてそれは武器変化によるものだということにも気付いた。

「・・・上手くいったようだな。魔法が可能なら武器変化も可能だとは思ったがまさかこんなに強力だとは・・・」

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・まだあっしの負けが決まった訳ではないザン・・・」

「いや、お前の負けだ。スリラーのキュシカ」
キュシカは突如現れたシードルに剣を突きつけられた。
更にミルモ、シードルの護衛のサイコとパイロ。
そして異変に気付き駆けつけたリルムとムルモもいる。
「ぐぐ・・・!!」
「これ以上能力を使うのは体に毒だ。まだ戦うというのなら僕はお前にトドメを刺す!」

「・・・チィッ!今回は退くザンス!だけど次に会った時は本気でお前達を潰しにかかるザンス!」
捨て台詞を吐き終わるとキュシカは瞬間移動するかの如く、姿を消した。

「ぐっ・・・。かなりの強敵だった・・・。魔法と武器変化の力がなければやられていた・・・!」
ヤシチが倒れ込みながら喋る。
「ヤシチさん・・・」
リルムが心配そうな顔をしている。
ミルモは真剣な顔をして考え込んでいる。
(ヤシチがあんなにボロボロに・・・それにヤマネの奴まで結構ダメージを受けてる見てぇだ・・・。スリラーって奴らは相当手強そうだ。こりゃ本格的にヤベェな・・・。)

「皆さん大丈夫ですか?今、僕の治療魔法で治します。シードルでポン!」
シードルの魔法でヤシチ達は完全に回復した。

「貴様、治療魔法も使えるのか?」
ヤシチがシードルに聞く。
「はい、今のも僕達リティ族が使うことが出来る魔法です。」
「そうか・・・」

「・・・これでハッキリしました。」
「ハッキリって・・・何でしゅか?」
「奴らの狙いの一つは・・・。ミルモさん達を葬り去ること・・・。恐らく奴らは計画の邪魔になると判断してこれからもミルモさん達を襲撃してきます!」
シードルの言葉で周囲は沈黙の雰囲気に包まれた。

「あの・・・スリラーって一体何者でございますか?」
「そう言えばアイツ・・・スリラーとかリティ族とかって言ってたぜ。」
「一体何なのら?」
ヤマネ達が沈黙を破った。

「その前にまず自己紹介を・・・。僕はリティ族の王子、シードルです。そしてこの2人が僕の護衛。サイコとパイロです。君達は?」
「ヤマネと申します。」
「オイラはサスケだぜ!」
「ハンゾーなのら〜」
「そうですか。では、説明を・・・。(省略。リティ族とスリラーについては1話か解説コーナー参照)」

「そうでございますか・・・そのような組織が暗躍していたとは全く気付かなかったでございます・・・。」
「また大変なことになりそうだぜ・・・。」
「なのら〜・・・」


−その後−


ミルモとシードルが空を飛びながら会話をしている。
「なぁシードル、おめぇさっき羽根見てぇなの出して飛んでただろ?何で今はうちわで飛んでんだ?」
「はい、あれも魔法です。ですがあの状態で長時間飛ぶと能力を使い続けるのと同じで体力を消費してしまうからです。だから普段はうちわで飛んでいます。」

「そうか・・・それとおめぇ、友達が殆どいねぇって言ってたけど・・・オレとお前はもう友達だ」
「え・・・」

「オレだけじゃねぇぞ。リルムやムルモ、それにヤシチや楓達だって・・・もうみんな友達だ!人間界のことだってこれからちょっとずつ調べていきゃいい。」
「そ・・・そうですか。では、これからもよろしくお願いします!ミルモさん。」
シードルは嬉しそうな様子でミルモに軽く礼をした。
「おぅ!」


−再びスリラーのアジト−


キュシカがアジトへ戻ってきた。

「申し訳ありません・・・。後一歩の所でしくじってしまったザンス。」
「そうか、それは残念だったね。」
「それに悪い知らせザンス。あっしは最初にヤシチを狙ったザンスが、ヤツはあっしらリティ族の様な魔法を使ってきたザンス。それに武器変化まで・・・恐らく他の奴らも・・・。」

「何っ?・・・そうか、どうやら簡単に奴らを葬り去ることは出来なさそうだ。流石にあのダアクを倒したという奴らだね。キュシカ。もう下がっていいよ」
「はっ」
キュシカは姿を消した。

(な・・・こ・・・)
「!!・・・またあの時の記憶が・・・うぐぐ・・・」
テラーはどういう訳か、急にうずくまってしまった。
その様子をグネットは物陰に隠れて見ていた。

(テラー・・・様?一体・・・)



第6話はここまでです!
続きは完成次第投稿します!
それでは!


■ こやまる (976回/2010/11/26(Fri) 08:17:27/No2978)
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シンキローさん、おはようございます☆

序盤からいきなりぎりぎりの戦いでしたね。
ヤシチはともかく(笑)、ヤマネまで相当なダメージを…。
さすがのミルモも不安で胸がいっぱいのようですね。
こういう時に頼りになるのはやっぱり主人公ミルモなので、今後のミルモの活躍に期待しています。
ムルモもヤシチもミルモを頼るようなシーンも見てみたいです。

>「そうか・・・それとおめぇ、友達が殆どいねぇって言ってたけど・・・オレとお前はもう友達だ」
このセリフが似合うのはミルモ以外にはいないですよね。
(ムルモやヤシチが言うとすごく似合わない気がする…^^;)
戦闘民族なリティ族には友達という概念が無いのかもしれませんが、それもミルモが変えてくれることに期待…。
って私はミルモに期待ばかりしていますね(笑)。
ネズミもアクミも今後シードルたちと合流するのでしょうか?

ラストのテラーの変化には驚きました。
テラーを苦しめる過去の記憶とはいったい…。
見てはいけないものを見てしまったグネットが何かやらかしそうな予感もしますが…。

お絵描きもありがとうございます!
これから先のシーンを予告するイラストでしょうか。
激しい戦闘になりそうですが、テラーの元へたどりつく前にまだまだいろんな強敵がミルモの前に現れそうです。

それでは続きを楽しみにしています〜。
では!


■ シンキロー (12回/2010/11/28(Sun) 14:06:02/No2981)

紹介は後ほどします。

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■ シンキロー (13回/2010/11/29(Mon) 13:32:05/No2984)

では、シードルの自己紹介をします。

名前:シードル

種族:リティ族

年齢:ミルモと同じ

性別:男性

好きなお菓子:煎餅などの固い物を好む

能力:光を操ることが可能で、これでバリアーを作ったり光の剣を作ったりできる。

リティの里の王子。
幼い頃から父であるリティ王の後を継ぐために激しい修行をしていた。
そのため、友達が殆どいなく本人もこれを気にしている。
態度や言葉遣いはミルモとは正反対でとても真面目。
ミルモ達と会う前はたった一人でスリラーと戦っていた。
魔法もミルモ以上の実力を持っており、攻撃や防御、治療魔法など様々な魔法を使いこなす。
接近戦も得意で楽器を槍や剣等に変化させて戦うことも出来、戦闘民族リティ族の中でもかなりの実力を持っている。
固有能力も上手く使いこなし、長時間能力を使い続けてもほぼ体力を消費せず、スタミナも相当ある。

こんな感じです。それでは!


■ こやまる (979回/2010/12/02(Thu) 08:09:57/No2992)
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シンキローさん、おはようございます☆

オリフェ紹介ありがとうございます(^^)。
シードルはホント「生真面目」という表現が似合いそうですね。
真面目すぎる性格が友達を増やさないのでしょうけど、ミルモ達と出会ってからどう変わるかが楽しみですね。
ミルモ達以外のリティ族の友達も果たして作ることが出来るのだろうか?

ミルモ達からどんな影響を受けるか楽しみです。
真面目なキャラほど影響を受けやすいって言いますものね。
言葉遣いの悪さとか移らなければいいですが…(^^;。

そんなシードルですが、なかなかのかわいい系な見た目をしていますね。
ミルモ達と種族は違うとは言え、妖精らしさがよく表現された一枚だと思います!
後ろの紋章も、ミルモ達とは微妙に異なるのですね。
星形の向きはワルモ団や黒アクミのそれと同じ向き・・・!?

では!


■ シンキロー (14回/2010/12/11(Sat) 16:15:01/No3008)

こやまるさん、感想ありがとうございます!

シードルはミルモ達の衣装を意識して描きました。
この方が馴染みやすいかなと考えてこのようなデザインにしました。
これからシードル達がストーリーにどう関わっていくのか楽しみにしていてください。

なお、今回から『テラーの手下』等の表現はほぼ使わず、『スリラーの12使徒・テラー12使徒』という具合の表現を使います。

それでは第7話をどうぞ!↓



第7話『鮫と土竜と蟹と仙人掌』(サメとモグラとカメとサボテン)スリラー編4


−スリラーのアジト−


グネットが考え込みながら廊下をを歩いている。

「・・・テラー様、2週間位前もあんな感じに苦しんでたな・・・何かに怯えてるように・・・。」

グネットは足を止めた。
グネットの左にはトレーニングルームがある。
ここでは主にテラーの手下達が訓練をしている。
グネットはこっそり中を覗き込んだ。
トレーニングルームには黒い5人組、ワルモ団がいた。
彼らは以前、ダアクの部下だったが、ダアク消滅後にテラーと会い、彼から新しく黒魔法の力を授かったのだ。

「何という力だ・・・ダアク様の黒魔法よりもより攻撃的になっている・・・。」

どうやら彼らはミルモを倒すために特訓をしていたようだ。
テラーから授かった黒魔法の力はダアクよりも攻撃的になっているようで、魔法を使った彼らも驚きを隠せないようだ。

「でも、これなら今度こそあのミルモをやっつけることが出来るかもしれん!もっと上手く黒魔法を使いこなせるようにするぞ!」
『おーっ!!』

グネットは再び廊下を歩き始めた。

「・・・努力なんてするだけ無駄だ・・・俺のようにな・・・。」
そう呟きながら歩いていった。


−人間界−


ミルモとシードルが特訓をしている。
ミルモはスリラーに危機感を感じ、我が儘で不真面目な彼にしては珍しくシードルに頼んで一緒に特訓することになったのだ。
彼はそれだけスリラーが危険だということを感じたのだろう。
今は休憩中のようだ。

「流石ミルモさんです。もうリティ族の魔法もかなり使いこなせるようになってきましたね。」
「あぁ、でも今度の敵は相当やべーみてぇだからな・・・。もっと頑張らねぇとな。」
「はい。今頃リルムさんやムルモさんも特訓してるでしょう。サイコとパイロが魔法や戦い方を教えているはずです。」

「よーし!それじゃあ続きやるか!」
ミルモが立ち上がる。
「・・・ミルモさん、本番のようですよ。」
シードルが立ち上がり上を見た。

「シャシャシャ・・・。見つけたぜミルモ!シードル!」
「かっ・・・覚悟してっ・・・く、下さい!」
スリラーだ。今回は2人組で来たようだ。

「来やがったか・・・。」
「スリラーの12使徒、シャークとクブラです。少し手強い奴らです・・・。彼らは『あの能力』を持っていますから。」
(あの能力・・・?一体何だ?)

「シャシャシャ・・・お喋りしてる暇はねぇぜ!やれ!『粘土兵クレイン』!」
『ネンネンーッ!!』

「な・・・何だコイツら!?」

粘土兵クレインはテラーが黒魔法の力で作り出したいわゆる戦隊物などに出てくる戦闘員(つまりザコ敵)だ。

「へっ、返り討ちにしてやるぜ!ミルモでポン!」
ミルモが魔法を使うと、シードルの分身が大量に出現した。

「ナイスです。ミルモさん!」
シードルとその分身達はあっという間にクレイン達を蹴散らした。

『ネン〜・・・』

「ちっ、やっぱ駄目か・・・。行くぞクブラ!」
「は、はいっ!」

シャークは楽器を槍に、クブラは大きな鋏に変えた。
するとクブラに異変が起こった。
「・・・ひひっ」

「シャシャ・・・シードル。てめぇなら知ってるよなあ?クブラが武器を構えるとどうなるか・・・。シャシャシャ」

「ひひっ・・・ひひひひ・・・」

「な、何だぁ?」
ミルモが若干、引いている。

「ひゃはははははははっははああああああああ!!」
クブラは狂ったかのように笑い出した。

「クブラは普段はオロオロしてますがあのように武器を構えると戦闘モードになり性格も豹変するんです!」
「んなっ!?そりゃやべーな・・・。」

「おっと余所見してる暇はねぇぜ!」
シャークとクブラがミルモとシードルに飛びかかった。


一方、リルムとムルモもスリラーの襲撃を受けていた。


「これは誤算だったなー。シードルの護衛達がいるなんてね。カクターヌ」
「そうですわねルルド。これはちょっと骨が折れそうですわ。」
スリラーの12使徒、ルルドとカクターヌだ。彼らも2人係で襲撃しに来たようだ。

「て、手強そうでしゅ・・・。」
「そうですわね・・・。」
2人は少々不安そうだ。

「貴方達、来るならはやくかかって来なさい。」
「出来ればこのまま帰ってくれたらオイラ達、助かるけどね。」

「じゃ、そろそろ行くか。カクターヌはあの2人を。俺はあの護衛たちをやるよ。」
「好きにしなさい。」

ルルドはサイコとパイロに、カクターヌはリルムとムルモに襲い掛かる。

「ぐっ!リルム!ムルモ君!」
サイコとパイロはリルムとムルモを助けに行こうとしたがルルドに邪魔された。

「はははは!俺のドリル攻撃で君達をバラバラにしてあげるよ!」
ルルドは両手をドリルに変化させてパイロに襲い掛かる。
しかし、パイロは少しも慌てない。

「正面から来るなんて無謀だよ。それっ!」
パイロは火の玉をルルドにぶつけた。

「あ゛ぢゃあ゛ああああああぁぁぁぁぁっ!!」
まともに攻撃を受けたルルドは地面を転げ回る。

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ん?」
ルルドは何故か自分自身が宙に浮いていることに気付いた。

「貴方には勝ち目は無くてよ。」
「!!」

サイコの超能力だ。
サイコは物を浮かせたり念力等の超能力を使うことが可能だ。
パイロも超能力が使うことが可能で主に火を操る超能力を使う。
これがサイコとパイロの能力だ。

「はぁっ!」
サイコはルルドを地面に叩きつけた。

「ぐあ゛ああっ!!」

「ルルド!?」
カクターヌがサイコ達の方を見た。
ムルモはそのチャンスを見逃さなかった。

「!!、今でしゅ!触覚ビーム!!」
触覚ビームがカクターヌに命中した。

「ぎゃあああああ!!」
カクターヌがよろける。

「どおりゃああああああ!!」
更にリルムがカクターヌに強烈な一撃を当てた。

「ぎゃあああああああ!!ぐ・・・ちょっと油断しましたわ。というか喋り方・・・あの子と・・・」

(被ってるんだけどおおおおおおおおおおおおおお!?)
カクターヌは心の中でそう叫ぶのだった。

「まあ大丈夫、俺には『あの能力』があるからね。」
ルルドは立ち上がりながらにやりと笑った。

「あの・・・能力?」
サイコが呟いた。


その頃、ミルモとシードルはと言うと・・・。


「2人でもちょっとキツそうだな。クブラ、俺は『あの能力』を使うぞ。」
「ひゃはは、そうかい。まあ好きにしな。」

「来ます!ミルモさん!」
シードルが冷や汗をかいている。
それだけ恐ろしい能力なのだろう。

「さて、ここからが本番だ。貴様等をバックリと喰ってやるぜえええええ!!」
そう言いながらシャークは大きな鮫の怪物に姿を変えた。
鮫の怪物に姿を変えたシャークは宙に浮いている。

「ひゃはははは!これはシャークの能力の一つ、『変身』だ!」
「う、マジかよ・・・。どうすんだコレ・・・。」


−人間界、とある場所−


そこには一人の妖精がいた。あのテラーだ。
彼は黒い半透明の羽根を出して空から人間界の街を眺めていた。
突然、彼は呪文を唱え始めた。

「・・・吹き飛べ!ヘルズ・ボム!!」

ドガアアアアアアアン!!
街のあちこちで大爆発が起こり、人間達が逃げ惑っている。

「はははははは・・・愚かな奴らが恐怖に怯えた姿を見るのは最高だ。『あの過去』も忘れさせてくれる。」
テラーは怪しい飴を口に入れた。
「そして僕はこの腐った人間界、妖精界を変える。絶対にね。そのためにはもっともっと力が必要だ。」
そう言い終わると彼は何処かへ去っていった。
そしてまた少し、彼の邪気が強まった。


第7話はここまでです!

所で質問なのですが、文字を太くしたり大きくしたりする方法があるみたいですが、一体どうすれば出来るのでしょうか?

それでは!


■ シンキロー (15回/2010/12/12(Sun) 14:37:32/No3011)

2日連続の掲載になりますね。

それでは第8話をどうぞ!↓


第8話『三大魔具と変身能力』スリラー編5


−スリラーのアジト、グレムの研究室−


「只今、グレム。」
研究室に入ってきたのはテラーだ。
彼は人間界で破壊活動を行い、今さっきアジトへと帰ってきたのだ。

「テラーさマ、良いお知らせでス。」
グレムはモニターのスイッチを入れた。
モニターには不気味な杖、不気味な手袋、不気味な卵が映し出された。

「これは・・・あの強力な力を持った三大魔具だね。」
「はイ。」

三大魔具。それはあまりにも強大な力を持った道具で、遠い大昔にこれを巡って争いが起こったこともあると言う。

「三大魔具はリティの里の何処かに眠っていまス。」
「つまり僕らの故郷、リティの里はこの三大魔具を封印するという役割もあるという訳だ。」
「そしテ、その一ツ。どんな物でも吸い込んでしまうブラックホールを作り出せル、『ブラックホールステッキ』のありかが分かりましタ。」
「ふふ、でかしたよ。グレム。それで一体何処にあるんだい?」

グレムはスイッチを切り替えるとモニターの映像がリティの里の地図の映像に変わった。
「赤い丸で囲ってあるのがブラックホールステッキが封印されている場所です。」

テラーは静かに笑った。
「ふふふ・・・。三大魔具の内、一つでも手に入ればガイア族も恐れるに足らない。」

「それともう一ツ、テラー様の戦闘力があのダアクを僅かですが上回ったようですヨ。」
「それは嬉しいね。殲滅者達にはもうしばらく暴れてもらうことにしよう。」


−人間界−


『シャシャシャ・・・こうなった俺はとても強いぞ。』
「ひゃははっ、アタシゃもう知らねーよ。」

シードルが焦っている。
「ぐ・・・これは大変なことになりました。ああなったシャークは中々手強いです。」
「マジか・・・。スリラーの奴らってああいう感じに変身する奴らがいんのか!?」
ミルモは驚きを隠せない。

『俺達リティ族が色々な能力を持っているのはもう知ってるだろうが、中にはこの俺のように変身能力、通称『メタモル』を使える奴らがいるのさ。』
「そ、アタシらスリラー12使徒の中にも何人かいるって訳。」

『さてと、では・・・俺の餌になるがいいーっ!!』
シャークが口を開けてミルモ達に襲い掛かる。
シードルはとっさにドーム状のバリアーを張ってシャークの攻撃を防いだ。

(くそっ・・・長くは持たないっ・・・!)
「シードル、今助けるぞ!ミルモでポン!」

ミルモはバリアーに魔法をかけた。

ガン!

『ぬあぁ!?』
シャークはバリアーに弾き飛ばされた。
まるでバリアーがバンパーにでもなったかのように。

「今だ!喰らえシャーク!」
シードルはバリアーを弾丸状にして次々とシャークに撃ち込んでいった。

『だあああああああああ!!』
「シャーク!?ぐっ、ちくしょう!なめんな!」

クブラはすぐにシードルに攻撃を仕掛ける。

「もう一発!」
シードルはクブラが近づいてきたタイミングでバリアーの弾丸を撃ち込んだ。

「ぐああああ!!」
クブラはまともに攻撃を受け、吹っ飛んだ。

「もっと行くぞ!ミルモでポン!」
ミルモが魔法を使うと、氷の柱が次々とシャークとクブラを襲った。

『ぬおおおおお!!何という連携攻撃だ!』
「ちぃっ、このままだとやられる!気ぃ進まねぇけど逃げるぞ!シャーク!(てかアタシ殆ど活躍してなくね?まあいっか)」
2人は瞬間移動するかの如く、姿を消した。

「やりましたねミルモさん、抜群の連携プレイでした。あの変身したシャークを簡単に追い払うことが出来ました。」
「おう!それにしてもおめぇの親父は本当にすげぇな!おめぇの親父に楽器に魔法をかけて貰ってなかったらやられてたかもしんねぇな。」

「でも、まだスリラーの気配はします。恐らくリルムさん達がスリラーと交戦しているんでしょう。急ぎましょう!僕につかまって下さい!」
「お、おう・・・(嫌な予感がする。)」
ミルモは少し不安そうにシードルにつかまった。

「では!行きます!!」
シードルは水色の半透明の羽根を出現させて飛び立った。

「どええええええええええっ!!やっぱりいいいいいいいいいいっ!?」


その頃、リルム達はスリラーの使徒、ルルドとカクターヌと戦いを繰り広げていた。


『どうだい?この俺のもう一つの姿は?羨ましいかい?』
ルルドは土竜の怪人へと姿を変えていた。
彼もシャークと同じ様に変身能力を持っていたのだった。

「へへっ、別に羨ましくなんかないよ。変身したって無駄だよ!喰らえっ!」
パイロは火の玉でルルドに攻撃したが、ルルドは地面に潜ってそれを避けた。

「地面に潜った!?どこに行った?」

サイコとパイロの背後から急に地面からドリルが出現し、2人に襲い掛かった。
不意を突かれた2人は避けきれず、ドリルが2人をかすめた。
「痛っ・・・!」

「!!、サイコさん!」
「パイロしゃん!」

「あら、余所見してるとやられちゃいますわよ?」
サボテンの魔物の拳がリルムとムルモに襲い掛かった。

「!!、どりゃああああ!」
リルムがとっさに拳で応戦した。
幸い、サボテンの魔物の手にはトゲは無かった。

『サボオオオォォ〜』
☆キラーン☆

サボテンの魔物は吹っ飛んでいった。
「キイッ!使えませんわね。」

「リルム!武器変化を使いなさい!」
「王様から楽器に魔法をかけてもらってるんだから出来るはずだよ!」
サイコとパイロがルルドの地中からの攻撃を必死で避けながら言った。

「武器変化・・・はい、やってみます!」
リルムは楽器を大きなハンマーへと変化させた。
「で、出来ましたわ!」
武器変化は魔法を使うよりも簡単らしく、リルムでも簡単に武器変化を覚えたのだ。

「何っ、武器変化・・・!やりなさい!『サボソルジャー』!」
カクターヌはサボソルジャーという魔物を2匹召喚した。
さっきのサボテンの魔物も彼女が召喚したものだったのだ。

『サボオオオオオオ!!』
サボソルジャーがリルムとムルモ目掛けて突進してきた。

「どりゃあああ!!」
リルムはハンマーを地面に勢いよく振り下ろした。
すると、衝撃波が発生し、サボソルジャー、カクターヌを襲った。

ズガアアアアアアアアアン!!
『サボオオオオオオッ!?』
「きぃやああああああああぁぁぁぁぁっ!?」
まともに受けたサボソルジャー×2、カクターヌは伸びていた。

『うわああああああ!?地震!?』
リルムの攻撃に驚いたルルドが地面から飛び出した。

「チャンスね!逃がさないわよ!」
サイコは得意の超能力でルルドを捕らえた。

『げっ!これはさっきの・・・!』
「パイロ!今の内に攻撃よ!」
「オッケー!」
パイロは両手から火の玉を発射してルルドに攻撃をした。

「触覚ビーム!」
更にムルモが触覚ビームをルルドに浴びせた。

『あぢぢびびびあぢぢびびあびびびぢぢびぢびぢぢqあwせdrftgyふじこッ!!』
ルルドはヘンテコな悲鳴を上げ終わると倒れた。
そして、元の姿にも戻った。

「ちく・・・しょう・・・撤収だ・・・ゲホッ!」
ルルドとカクターヌは瞬間移動するかの如く、姿を消した。

「やったね!姉ちゃん!アイツらをやっつけ損ねたのは残念だったけど。」
「そうね、これからも気は抜けないわね。」

「サイコ!、パイロ!」
空から現れたのはシードルとミルモだ。

「シードル様、ご無事で何よりです。」

「ムルモ、無事だったか!」
ミルモが地面に降りた。

「当たり前でしゅ、あんな奴らに僕がやられるはずないじゃないでしゅか。」
ムルモ以外全員(よく言うよ・・・。(汗))

ミルモが首をかしげながら言った。
「それにしてもスリラーの奴ら、俺達を狙ってんのは分かったけど本当の企みはいってぇ何なんだろうな・・・?」
「分かりません。でも、奴らはきっとどんどん攻撃を強めてくるでしょう。」
「そうだな、でも何があってもスリラーをぜってーに止めてやるぞ!」

ミルモ達はスリラーを止める決意をより強くするのだった。


所でヤシチ達はと言うと・・・。


−妖精界−


ヤシチは滝に打たれていた。
修行をしているのだろう。
その様子をサスケ達が見ていた。

「・・・ぶえーっくし!!(ガタガタ)」
「兄貴・・・(汗)」
「風邪引きそうなのら〜」
「ヤシチ兄様・・・」

続く!!


第8話はここまでです!
続きは完成次第、掲載していきます!
それでは!


■ いっちゃん (1回/2010/12/12(Sun) 17:33:31/No3012)

シンキローさん、こんにちは!掲示板で一番にお返事を書いてくれたシンキローさんの小説も早速見てみました!!
 戦闘シーン・・・読んでいると叫んでしまいそうです。ヤシチ好きな私とし ては、一番最初の戦闘がヤシチだったのでとてもうれしかったです!!
 そしてなんといっても主人公のミルモ、かっこいいですね。やっぱり最後は
 ミルモが何とかしてくれるのでしょうね。

さて、修行?をしているヤシチはこの後風邪をひいてそうですね(汗)
  
 では!つづきを楽しみにしています!!


■ りょく (135回/2010/12/12(Sun) 21:13:26/No3014)

こんばんは!お邪魔します。

タグ一覧です。
「文字」に好きな文字を入れてください。
※★はすべて外してね。

大きさ

文字1
<★f★ont size="1">文字1<★/★f★ont>

文字2
<★f★ont size="2">文字2<★/★f★ont>

文字3
<★f★ont size="3">文字3<★/★f★ont>

文字4
<★f★ont size="4">文字4<★/★f★ont>

文字5
<★f★ont size="5">文字5<★/★f★ont>

文字6
<★f★ont size="6">文字6<★/★f★ont>

文字7
<★f★ont size="7">文字7<★/★f★ont>


太さ

文字
<★b★>文字<★/★b★>


大きさ+太さ

文字
<★f★ont size="5"><★b★>文字<★/★b★><★/★f★ont>


↑数字は変更可能です。

大きさが変わらないのもありますね(-ω-)

ミスした時に修正出来るようにパスを付けておいた方が良いかもしれません。

用件のみで失礼しました。


■ シンキロー (16回/2010/12/19(Sun) 14:03:34/No3023)

いっちゃんさん、感想ありがとうございます!

更新はゆっくりですが少しずつしていくつもりです。

りょくさん、質問に答えてくれてありがとうございます。
小説でも使おうと思います。

グネットの絵を描いたので彼の自己紹介をしようと思います。


名前:グネット

能力:磁気を操ることだがあまり使いこなせていない。

性別:男性

大きさ:ミルモ達と同じ

魔法:ダメダメ


一応、スリラー12使徒の1人。
実力はワルモ団とほぼ同じかちょっと上か下くらい。
戦闘力が低い癖によく見栄を張り、その度に周囲から呆れられている。
しかし、テラーには厚い忠誠心を持っている。
努力を非常に嫌っているが実はこれには訳がある模様。

まだ物語の進行上、これくらいしか説明はできませんが、
その内情報を追加する予定です。

ちなみに、グネットの絵が小さめなのは彼がヘタレだからです。(え

それでは!

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■ こやまる (991回/2010/12/22(Wed) 08:34:49/No3029)
http://www.murumoya.com/


シンキローさん、おはようございます☆
感想が遅くなってしまい、ごめんなさいm(_ _)m。

戦いに備えてミルモたちが修行を始めましたが、序盤でそんな暇は吹き飛びましたね。
(ヤシチの元には誰も来ませんでしたが^^;)

戦闘シーンの描写がとにかく熱いですね。
スリラーたちはいろんな攻撃に対して、いろんな攻撃方法でうまく防戦するギリギリの展開が読み応え満点です。
でもストーリー前半からこんなに激しい戦いを挑まれて、後半にミルモ達の体力が持つのかどうか心配になりますが、そこは主役4妖精やシードルたちの個性や特技と、新たなパワーアップ(あるのか?)で乗り切って欲しいです(^^)。

>(被ってるんだけどおおおおおおおおおおおおおお!?)
私もカクターヌのセリフを見てすぐにそう思いましたが、しっかりネタとして使われていたとは!
リルムと実は気が合う…という設定もあったりすると面白そうですが、ライバル関係にある以上、さすがにそれは無理か・・・(^◇^;)。

そしてテラーがついに動き始めましたか…。
今の人間界と妖精界を変えることを唱えていますが、そんな強大な目的が動いていることをミルモ達はまだ気がついていないのでしょうね。
この後の展開が気になります。

お絵描きもありがとうございます(^^)。
グネットはザコキャラとして地味な姿かなぁと想像していましたが、N極とS極のカラーリングが派手ですなぁ。
性格もそうですが、テラーの手下の中で一番目立つ存在なのは言うまでもありませんね。
努力を嫌う理由のエピソードが描かれるのを楽しみにしています!

それとフォントのタグですが、あまり多用せず、ここぞという時に使ってくださいね。
後で「いただきもの小説」に掲載するときに、タグがたくさんあるととても大変なので。。
タグの閉じ忘れにも要注意です。

それでは続きをお待ちしております!
では!


■ シンキロー (19回/2011/01/06(Thu) 10:43:24/No3081)

こやまるさん、感想ありがとうございます!
これからどんどんキャラも増えていくのでキャラの紹介や絵を描いたりとますます忙しくなると思います。

久々の更新となりました。
それでは第9話をどうぞ!↓


第9話『新たな来訪者』スリラー編6


スリラーのアジト


「よぉし、こんなにクレインがいれば今度こそあいつらをケチョンケチョンに出来るな。ぐふふふ・・・。」
スリラー12使徒のグネットが大量のクレインを引き連れ、何かを企んでいるようだ。

「おぅ、グネットではないか。」
声と共に姿を現したのは同じくスリラー12使徒のジェストだった。

「何だよおっさん、俺は今、忙しいんだよ!」
グネットが攻撃的な口調で言う。

「ほほぅ、お主さては・・・大量のクレインと戦わせてバテた所でとどめを刺そうと言う魂胆だな?」
ジェストはわざとらしく少し考え込んでからグネットに聞いた。

「そう言うことだよ。何か文句でもあんのか?」
グネットが喧嘩腰に答えた。

「文句はない、只、ワシは他人の力をあてにするよりは自分の力で目的を達成した方が・・・」
「・・・もういい、行ってくるよ。」
ジェストが喋り終わる前にグネットとクレイン達は歩いて行った。
(・・・あの様子だと昔、何かあったのかもしれんな。)
ジェストは黙ってグネットの背中を見ていた。


人間界、とある場所


「シードル君、久し振りー。」
「・・・久し振り。」
突如現れた来訪者はシードルの数少ない友達。『ニロン』と『カルボ』だ。

「ニロン、カルボ、久し振り。所でどうしてここに?」
シードルの質問にカノンが答える。

「シードル君、最近スリラーって言う組織と戦っていて忙しいって『ガイズ先生』が言ってたから心配になって人間界に来たの。」
「そうだな・・・学校にも行かないと駄目だな。いくら何でもこれ以上学校を休むのは良くないかな・・・」
シードルが考え込む。
「・・・先生、いつでもいいから戻って来いって。」
カルボが呟いた。
「よし、今度タイミングを伺って学校に行こう。」
シードルは合間を縫って学校に行くことを決めるのだった。

「そう言えばシードル君、知り合いがいるって聞いたんだけど・・・」
「・・・会わせて。」
ニロンとカルボが人間界に来た目的はもう一つあった。
それは、ミルモ達に会うことだったのだ。

「あぁ、ミルモさん達のことだね。案内するよ。」


10分後・・・


「ニロンとカルボだな。オレはミルモ。よろしくなー。」
ミルモ達はカノンとカルボに自己紹介をした。

「所でシードルさん達が通っている妖精学校ってどんな具合何ですか?」
リルムの質問にシードルが答えた。

「簡単に言うと、未来の建物のようで中には色々な部屋や施設があります。」
「ほぇ〜、楽しそうでしゅね!」
ムルモがわくわくしている。
「オレもシードル達の妖精学校に行ってみてぇな。今度連れて行ってくれ!」
ミルモ達がシードルに頼み込んだ。

「分かりました。父さんに言えば見学させてもらえますよ。今度話してみますね。」
シードルはミルモ達の頼みを快く受け入れた。
「一体どんな学校なんだろうな?」
「シードル殿の妖精学校、楽しみでございますね!」
「早く行ってみたいぜ!」
「すごく楽しみで夜も眠れないのら〜!」
ミルモ達は期待を胸に脹らますのだった。

『シードル、聞こえるか?我輩だよ。』

突如、姿を現したのは立体映像のリティ王だった。

「父さん!どうしたんですか?」
『急で申し訳ないけどミルモ君達と一緒に来て欲しいんだ。用件は城に来てから話すよ。待ってるよ』
そう言うと立体映像のリティ王は姿を消した。

「むむ・・・一体何なのだ?」
ヤシチが首を少し傾げた。

「分かりませんが早いところ行きましょう。」

シードルがワープホールを作る魔法を使おうとすると、急に周囲を大量のクレインに囲まれた。

「だーっはっはっはっはっは!久し振りだなお前等ぁ!」

「・・・まーたお前ー?」
ミルモ、リルム、ムルモ、ヤシチの4人はみるからにやる気の無さそうな顔をした。

「何だよ!その明らかに嫌そうな顔!少しは危機感持てぇ!!」
グネットは反発した。

「だってよぉ、正直おめぇスリラーの割に弱ぇじゃねぇか。」
「早く帰った方がいいでしゅ。」
「拙者達は忙しいのだ!」
「また吹っ飛ばしますわよ?」

(・・・何かちょっとグネットが可哀想になってきた)
ボロクソに言われるグネットを複雑な気持ちでシードル達は見ていた。

「・・・まあいい、いくらてめぇらでもこの数はきついだろう?」
『ネネッ、ネネッ』

クレイン達が身構える。
クレイン1人1人は雑魚であるが、集団で攻めるため、少々骨が折れる。

「てめぇら!やっちまえー!」
『ネネネネネネーッ!』

グネットの指示でクレイン達がミルモ達に向かって走って行く。
すると、カルボは呪文を唱え始めた。

「・・・ケルベロス、サイクロプス、召喚。」
大きな魔法陣が現れ、魔物が現れた。
カルボの能力は魔物等の姿を想像し、それを召喚するという能力だった。

「な・・・何だぁーっ!?あのバケモンは!?」
『・・・ネネネ?』
グネットがかなりびびっている。

「・・・乗って。味方だから・・・大丈夫」
カルボはケルベロスの上に乗った。

「相変わらずすごいなぁ、カルボの能力は。」
シードルが呟き、彼もケルベロスの上に乗った。

「皆さん、早く乗ってください!クレイン達はケルベロスとサイクロプスが蹴散らしてくれます!」
「お・・・おぉ。」
ミルモ達はおそるおそるケルベロスに乗るのだった。

「・・・ケルベロス、サイクロプス、やって」
『グルアアアアァァァァ!(了解!俺に任せな!)』
『ガアアアアァァァァァ!(一暴れしてやるぜ!)』
2匹の雄叫びが響いた。

「あらー、俺・・・もしかして、噛ませ犬って奴かしら?」
グネットが唖然としている。
無理も無いだろう。こんな恐ろしい魔物を呼び出して戦う相手に出くわしてしまったのだから。

『ネネネネネエエエエェェェェ!?』
ケルベロスとサイクロプスはあっという間にクレイン達を蹴散らしていった。

「・・・もう頼もしいやら恐ろしいやら分かんなくなってきたな」
ミルモが呟いた。
「?、ミルモさんどうかしましたか?」
「何でもねぇ」

ケルベロスは炎を吐いて黒こげに、サイクロプスは棍棒でクレイン達をなぎ払っていった。

『ネ、ネェ〜・・・』
「全滅・・・しちゃったかーははは・・・。そうだ!俺用事思い出したからお前等の相手はこの辺で・・・」
グネットは良くありそうな言い訳をし、逃げようとした。
「・・・サイクロプス、ジャストミート」
『グァ〜(分かった)』

「え、ちょwwwおまwwwwwやめr」
サイクロプスは棍棒でグネットをジャストミートするのだった。

「あおもりいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!キラーン☆」

(・・・あいつ何しに来たんだろうなー)
ミルモ達は心の中でそう、呟くのだった。


−リティの里−


リティの里の、とある森の中を駆け抜ける妖精忍者がいた。
「・・・もうすぐ外に出るでござるな。」

彼は妖精忍者のネズミ。
彼はスリラーについて調べるため、このリティの里に来ていたのだった。
しかし、未だにスリラーに関しての情報は入手していなかった。

「!!、な、何でござるかこれは・・・」

ネズミが森を出ると、そこにはとてつもなく大きなクレーターがあった。
クレーターは何かを刈り取った跡のようにも見えた。

「・・・これはただごとではなさそうでござるな。」
ネズミはいずれ、大変な事が起こりそうな予感がした。


続く


第9話はここまでです。
ちなみにヤシチ達は8話と9話の間に人間界に戻ってきてます。(笑)
そろそろ矛盾してる所とか出てきそうな予感・・・。

それでは!


■ シンキロー (20回/2011/01/06(Thu) 13:32:03/No3082)

今日はもう1話出来たので投稿します。
それでは第10話をどうぞ↓


第10話『禁断の力』紫の森編1


−スリラーのアジト−


テラーの元にはスリラー12使徒が集まっていた。

「君達、集まったね。これから紫の森に眠る三大魔具の一つ、ブラックホールステッキの回収に向かう!」
テラーはこれから三大魔具を回収しに行くつもりだ。

「・・・どうもしっくり来ないからこれからは『吸引の杖』と呼ぶことにする。正直言うと作者の都合なのさ。」
「は、はぁ・・・」

12使徒のキュシカが手を上げた。
何か質問があるようだ。

「何だいキュシカ?」
「テラー様、紫の森って毒の霧が渦巻いている危険な場所ザンスよ?いくらテラー様でも・・・」
紫の森は毒の霧が発生しており通常の状態では中に入ることは出来ない。

「あぁ、その心配なら大丈夫だよ。グレムが防毒バッジを開発したからね。」
「これがあれば、どク?ナニソレ状態になるからあの森にも入れるヨ。」
グレムが防毒バッジを取り出した。

「なるほど、それなら問題ないザンスね。」
キュシカは納得した。

「所でその防毒バッジ何だけど・・・あいにく7つしか出来てないんだよね。」
「結構手間取っテ。今回は難しかったヨ。」

「流石のグレムさんでも三大魔具関連の対策は結構手間取ったようですね・・・。」
12使徒のボマロが呟く。

「そう、まず僕とグレムで2人。そして残りの5人は・・・くじ引きで決めまーす!」
テラーがくじ引き箱を取り出した。

ズコーッ!

12使徒達がずっこけた

「あと、ワルモ団。君達は強制的にアウトね。」

「えええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
ワルモ団は5人揃ってスリラーの1使徒とカウントされている。
流石に残りの5人全員が彼らと言う訳には行かなかったのだろう。

(ううぅ・・・ミルモ達を倒すチャンスだったのにぃ〜・・・)

「じゃ、みんな引いてって。」
12使徒(ワルモ団・グレム除く)はくじを引いた。

「決まったみたいだね。まず、僕とグレム。デリム、ボマロ、ズノイ、キュシカ、そしてクブラで回収しに行く。他の奴らは人間界で暴れるなり好きにしていていいよ。でも、まだ妖精界では暴れちゃ駄目だ。」
「じゃあテラーさマ、メンバーも決まったことですシ、そろそろ出発しましょウ。」
「そうだね。じゃあ、行くよ。」
テラー達は瞬間移動の如く、姿を消した。


リティ城


「久しぶりだねぇ君達。順調かな?」

「ばっちりだ!。」
ミルモが答える。

「その様子だと、上手くやってるようだね。所で君達、初めて見る顔だね。」
リティ王が前回、来ていなかったヤマネ達に気付いた。

「ヤマネと申します。」
「サスケだぜ!」
「ハンゾーなのら〜」
ヤマネ達は自己紹介をした。

「君達の楽器にも魔法を掛けてあげよう。」
「えっ?楽器に・・・でございますか?」
リティ王は楽器に魔法を掛けることで、リティ族のように強力な魔法や楽器を武器に変化させて扱うことが出来るようにする力を持っている。
ヤマネ達は少々戸惑いながらも楽器を置き、離れた。

「では・・・リティでポン!」
リティ王は楽器に魔法を掛けた。

「これで強力な魔法等が使えるようになりましたよ。」
シードルが言った。

「所で用件って何なのだ?」
ヤシチが思い出した様に口にした。

「では、話すとしよう。三大魔具をご存じかな?」
「三大魔具?父さん?それって何ですか?」
シードルは三大魔具の言葉を聞くのは初めてだった。

「知らないのも無理はない。三大魔具のことは教科書や普通の歴史書には載っていないからねぇ。」
リティ王は語り始めた。

「遠い昔、ある2つの国が争いを始めた。2つの国は両方とも裕福な国だった。だが、両国の王は欲に目がくらみ、争いを始めたのだ。しかし、戦力は拮抗しており中々決着がつかなかった。そんな中、両国の王は三大魔具を知り、両国の王はそれを1つずつ手に入れた。これで決着がつくかに思われた。しかし、その力はあまりに強大で使いこなせず、両国とも滅びてしまったのだ。」
「そんなに凄い物なんだ・・・」
「・・・おっかない。」
ニノンとカルボが呟いた。

「まさに禁断の力と言うにふさわしいだろう。」

「まずいな・・・その三大魔具とやらが奴らの手に渡ったらどうなるか分からんぞ・・・。」
ヤシチ達に緊張が走る。

「そうだ、スリラーはその三大魔具を狙っている。今回は三大魔具が奴らの手に渡るのを阻止してほしく、君達に来てもらったという訳だよ。」
三大魔具は一つだけでも危険な力があるのはミルモ達に十分想像出来た。
スリラーが三大魔具を手に入れたら何をしでかすか分からない。

「その三大魔具ってどこにあるんでしゅか?」

「今回、スリラーが狙っている三大魔具は紫の森という場所にある。しかしあそこは毒の霧が発生していてとても危険だ。」
「毒の霧・・・困りましたね。何か方法はないんですか父さん?」
シードルが顔を曇らせた。

「心配することはないよシードル。」
そう言うと、リティ王はバッジを取り出した。
グレムの物とは違い、結構高価そうなバッジであった。

「このバッジを付けていれば毒にやられることはないぞ。」
「これで大丈夫なんでしゅか?ちょっと不安でしゅ・・・」
ムルモの不安の声を聞いたリティ王は笑いながら言った。

「安心して良いぞムルモ君。リティの科学力はかなり優れているからねぇ。」

「・・・リティ族、万能。」
カルボが呟いた。

「何でも出来るんだな・・・リティ族って」
ミルモが少し羨ましそうに呟いた。

「そうだ、最後に一つ。我輩達リティ族は同時に魔法を使うことでより強力な力を発揮することができるのだよ。これを『共鳴魔法』と言ってな。我輩に楽器に魔法を掛けて貰った者でも出来るから今度、やってみるといい。」
共鳴魔法はミルモ達のセッション魔法に近い物だった。
違いがあるとすれば5人以上でも可能だということだろう。

「では、早く行くといい。紫の森は名前の通り、木や葉が紫色をしている。ここから飛べばすぐに場所が分かるだろう。」

「それでは父さん、行ってきます!皆さん、行きましょう!」
シードル達は大きな窓から飛び立っていった。

「・・・頼んだぞ、シードル、ミルモ君達。」
リティ王はシードル達が飛び立っていったのを確認してから呟いた。


−スリラーのアジト−


「我々の出番はいつなのだ〜(泣)」
ワルモ団達はまだ立ち直っていなかった。

「シャ・・・駄目だこいつら・・・」
シャークは呆れた目線で落ち込むワルモ団達を眺めていた。


続く


第10話はここまでです。
今回はテラー様にちょっぴりハジけてもらいました。
ワルモ団がミルモ達の前に現れるのはいつになりますことやら・・・。

それでは!


■ りょく (152回/2011/01/06(Thu) 16:10:35/No3084)

シンキローさん、こんにちは(*^▢^*)

いつも楽しく読ませていただいています。

テラー様が大好きです!
悪役だけど喋り方がフランクな所が好きです。ギャップ萌え!
特に第二話のグネットとの会話の「やっぱり?」や「じゃあね、ガンバ☆」が超超かわいい(*> U <*)
今回の弾けっぷりもお茶目です!

容姿も好みです!
イケメンランキングを取ったらかなり上位に入りそうで、惚れたりする女の子妖精が居そうだと妄想しています(*/ω\*)
イラストはいかにも悪い顔つきですが、部下達と会話する時は穏やかな表情になったりもするのでしょうか?
だとしたら見てみたいです。


グネット→マグネット→磁石、だったんですね!
ワルモ団と実力の大差のないグネットがどうしてスリラーに入れたのか気になります。
スリラーにもミルモ達にも馬鹿にされる哀れな彼がだんだん好きになってきました。
がんばれ〜(^-^;)


悪役が好きなので、ネズミとアクミを除いてスリラーが活躍して欲しいです(笑)

次の話も楽しみにしています。
では!


■ シンキロー (21回/2011/01/06(Thu) 16:46:59/No3085)

シードルを描いたので投稿します。

あと、絵に関する文がちょっと思い浮かんだので書きます。


雪だ。僕は空を見上げた。

暗い空からは冷たい雪が降ってくる。

ふと、僕は思い出した。

昔、僕と仲良くなった友達の顔を。

彼は僕にとっても数少ない友達の一人だった。

色々なことをしたり、話したりした。

本当に楽しかった。

だけど、彼はあの時から突然姿を消してしまった。

君が今、どこで何をしているのか僕には分からない。

君は今でも僕と同じく、この空を見上げているのだろうか?


終わり


たまにはこういう短文も書いてて楽しいなと思いました。
今度、番外編とかをやるんだったらこういう感じのことをしてみるかもしれません。


追記。

りょくさん、感想ありがとうございます!
りょくさんは敵役の方を好きになるタイプなんですね。分かります。
やることは酷いけど、どこか抜けていたりお茶目な一面があったりとそういう感じの敵キャラは僕も大好きです。

テラーはダアク程ではないですが、今後も何度かハジける予定です。

これからスリラーがどんな動きを見せるのか楽しみに待っててください。
それでは!

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■ シンキロー (24回/2011/01/12(Wed) 11:37:15/No3105)

では、続きが完成したので投稿します。
今回もテラー様がほんのちょっとだけハジけます。

それでは第11話をどうぞ!


第11話『思わぬ再会』紫の森編2


シードル達はリティの里の上空を飛んでいた。
現在、彼らは紫の森へ向かっている。

「!、ありました!間違いありません!あそこが紫の森です!」
シードルが紫色の森を発見した。

「うわぁ・・・ほんっと毒々しい色してやがんな。」
「不気味ですわね・・・。」
「気持ち悪いでしゅ・・・」
ミルモ達が引き気味だ。
彼らもこんな気持ちの悪い色をした森を見たのは産まれて初めてのことだろう。

「では皆さん急ぎましょう!もうスリラーが紫の森に来ているかもしれません!」
シードル達は紫の森へと飛んでいくのだった。


−紫の森深部−


「あッ、テラーさマ、まずいですヨ。シードル達がこちらへ向かってまス。」
グレムは小型ロボを使って森周辺の様子を監視していた。
万が一に備え、この森の中に誰かが入って来ないか確認していたのだ。

「これは一体どういうことですかね?奴らは我々が三大魔具を回収しに行くことは知らないハズですが」
同行しているボマロは不思議そうな顔をした。

「・・・まぁいいさ、それに久々の再会になりそうだ。シードル・・・。ボマロ、クブラ、ズノイ、デリム、奴らの邪魔をするんだ。」
シードルがボマロ達に指示をした。

「了解しましたテラー様、これは腕がなりますね。」
「わ、分かりましたっ!」
「かしこまりましたテラー様」
「俺っち達に任せときNA♪」

4人は木の枝を飛び移っていきながら姿を消した。

「・・・行ったね。」
テラーは4人が姿を消したのを確認すると呟いた。

「所でテラー様、久々の再会って一体どういう意味ザンスか?」
キュシカはテラーの久々の再会という言葉が引っかかっていた。
過去にシードルとテラーは交戦していないハズだったからだ。

「・・・この際だから君達にほんのちょっとだけ話してあげるよ。ちなみに、このことを話したのはグレムとグネットだけなんだ。」
「聞いてみてのお楽しみだヨ。」
テラーが話し始める。

「実は僕とシードルは以前、友達だったのさ。他にも2人いてね。そりゃもう毎日が楽しかったよ。でも、あの日から僕はこの世界の現実を知り始めることになった・・・。」
そこでテラーは口を止めた。
そして彼は軽く深呼吸し、再び口を開いた。
「僕が話せるのはここまでさ。」

「そうだったんザンスか・・・。まさかテラー様がシードルと親友だったとは驚きザンスね・・・。」


その頃、シードル達は紫の森の深部を目指して進んでいた。


「何だこの邪悪な気配は・・・」
シードルはテラーの邪悪な気配を感じ取っていた。
それはかなり強いものでミルモ達もテラーの気配を感じていた。

「もしかしたらスリラーの親玉がいるのかもしれんな・・・」
ヤシチが呟く。

「とにかく急ぎましょう!奴らに三大魔具を渡してはいけません!」
シードル達は急いで森の深部へ向かっていく。


「貴方達、見つけましたよ。」


声と共に現れたのはスリラーの使徒達だった。
今回は4人もいる。

「こっ、ここは・・・とっ、通しませんよ!」
「アンタ達に邪魔はさせないわよ。」
「さっさと逃げちゃいNA♪痛い目にあいたくないならNA!」

「くっそ・・・急いでいるのに!ここはサイコとパイロに任せよう!」
シードルが合図すると、シードルの護衛のサイコとパイロが何処からどもなく現れた。

「シードル様!ご用件は?」
「スリラーの使徒達の相手を頼む!今回は4人もいるけど・・・」
シードルが不安そうな顔をした。

「シードル様、大丈夫です。私達はこれでも王の護衛を勤めていたのですから。」
「あんな奴ら、余裕ですよ。」
2人は元々、リティ王の護衛だった。
実力がかなりあっても不思議ではなかった。

「では皆さん、急ぎましょう!サイコ!パイロ!頼んだよ!」
シードル達は先を急いだ。

「さっさとこの2人を片付けて彼らの後を追うとしましょう。まあ、仮にテラー様に追いついた所で血祭りに上げられるのは見えてますが。」
「うひょひょ♪2人だけなら楽勝ジャン?」

スリラーの使徒達、そしてサイコとパイロは身構えた。

「僕達をあんまり舐めない方がいいよ?これでもリティ王の護衛やってるんだからね。」
「油断しちゃ駄目よパイロ。相手はどんな能力を使うか分からないから」

「それでは、行きますよ。」
ボマロが大量に分身し、二人に襲い掛かった。


その頃、テラー達は・・・


「まずいでス。奴ら、まだこっちに向かってますヨ・・・。」
グレムがシードル達の様子を小型ロボを使い、監視している。

「いいさ、もう放ってほいて大丈夫だろう。僕が彼らに負けると思ってるのかい?心配はいらないよ。」

「!、テラー様!見えてきたザンスよ!あの場所に吸引の杖があるに違いないザンス!」
キュシカが向こうを指さした。
そこには、吸引の杖が封印されていた。

「ふふふ・・・見つけたよ。三大魔具、吸引の杖。あれを手に入れれば目的にまた一歩前進する。」
テラーは三大魔具が封印されている場所に行くと、呪文を唱え、封印を解いた。
そして彼は吸引の杖を手に取った。

「この時を待っていたよ!イヤッフウウウウウウウウウウウ☆!」
テラーがガッツポーズをした。
それ程嬉しかったのだろう。

「テラー様・・・」
「時々お茶目なのは妖精補正だヨ。」
(・・・妖精補正って何ザンスか・・・?)
キュシカはあえて妖精補正については聞かなかった。

「!!、来たか・・・。」
テラーがニヤリと笑った。
シードル達が来たのである。

「!!、何て邪悪な気だ・・・まともに立っられん・・・。アイツがスリラーのボスで間違いなさそうだな。」
「とんでもなさそうな奴だな・・・」
ヤシチとミルモが冷や汗をかいた。

遂にミルモ達はテラーに遭遇した。
テラーの目には赤い瞳があり、いかにも凶悪そうだ。
その邪気はあのダアクをも上回っていた。

(何でございますかこの寒気は・・・。以前にも感じたような・・・。)
ヤマネは何故かテラーの邪悪な気配を人一倍感じ取っていた。
彼女は彼とは戦ってはいけない気がした。

「ひいいい!アイツやばそうだぜ!」
「逃げた方がよさそうなのら〜!」
サスケとハンゾーが怯えている。
2人が怯えるのも無理ないだろう。
テラーの邪気は異常な程強いのだから。

「やあ、ちょっと遅かったね。待ってたよ。初めまして。僕の名前はテラー、恐怖の妖精さ。」
テラーはシードル達に近づきながら自己紹介をした。

(アイツがスリラーのボスかっ・・・!何て邪悪な気配だっ・・・!)

「それと、久し振りだね。シードル、ニノン、カルボ。」

「え?何を言ってる・・・の?」
「・・・初対面」
ニノンとカルボは首を傾げた。
会ったことなんてないはずだ。

「・・・?、お前、何を言ってるんだ?お前と会うのは初めて・・・!!」
シードルは何かに気付いた。
「まっ、まさかお前・・・アイツか?」

「・・・気付いたみたいだね。シードル。そうさ、僕だよ。」
テラーが笑みを浮かべる。


「お前、『ネピス』か・・・?」
シードルの口からこぼれた名。それはかつて彼の友達の名だった。
そしてそれは思わぬ再会だった。
かつての友達はスリラーのボスとして彼の目の前に現れたのだった。


続く


第11話はここまでです!
よし、これでやっとテラー様の全身像(シルエットで描いたけど・・・)が描けるぞ。
続きは完成次第投稿します。

それでは!


■ シンキロー (25回/2011/01/12(Wed) 12:50:53/No3106)

遂にテラー様の全身像を公開する時が来ました。(笑)

テラーは(言ったかもしれないけど)恐怖と言う意味です。
こんな感じの彼ですが口調は結構柔らかいです。

オリフェを絵を描いてる人はたまに考えると思いますが、脳内でどんな声優さんの声で喋ってるか想像したりすることがあると思います。

僕の場合はテラー様は石田彰ボイス、
シードルは草尾毅ボイス、
グネットは岸尾だいすけボイスで脳内で喋ってます。(知ってる人いるかな・・・)

誰かもしこの3人にピッタリそうな配役を思い付いたら言ってみてください。(笑)

それでは!

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■ チョコ (38回/2011/01/13(Thu) 15:57:23/No3108)

シンキロ―さんこんにちは♪

この間はコメントありがとうございました(*^_^*)
コメントを励みにしてこれからも頑張りたいです♪

なんと!
テラー様はシードルの友達(親友?)だったとは…。
私も驚きました!

改めて見ると、やっぱりテラー様カッコいいですね♪
一見怖そうに見えるけど、たまに見せるおちゃめな所が凄く好きです♪

そうですね…。
私の場合はテラー様は宮野真守ボイスでシードル君は花輪英司ボイスで、
グネットは保志総一郎さんボイスですかね…(声合ってるのかな…?)

これからも連載頑張ってください♪

では♪


■ こやまる (1010回/2011/01/14(Fri) 07:07:45/No3111)
http://www.murumoya.com/


シンキローさん、おはようございます☆

まずはグネットの再戦が面白かったです。
仲間からもいろいろ言われながらも少しでも成果を出そうとしていたグネット。
これだけ読者の感情移入を誘っておきながら、あまりにもあっけなくやられてしまうところが彼らしいですね。
でもグネットのことだから、ワルモ団と同じように、性懲りもなく再戦を挑んできそうです。
ムルモにまた「早く帰った方がいいでしゅ。」とか言われてしまいそうですけど。

テラーの描き方もいいですね。
冷静沈着で頭脳明晰でギャグとは無縁かと思っていたのにこのしゃべり方。
見た目はどう見ても悪そのものなんですが…。
石田彰ボイスということで、やや軽め(?)な悪役というキャラとして今後も読ませていただきます。
私はあまり声優には詳しくないけれど、シードルはなぜか植田佳奈さんボイスで想像してしまいました。
ちょっと声が高すぎるかな?

テラーがネピスだった頃は、今の黒ベースではなくて、シードルのような容姿だったのでしょうか?
テラーとシードルが対峙した際、シードルがテラー=ネピスだということが分からなかったことからもそうでしょうね。
どうして悪にそまっていったのか、この当たりの理由を少しずつ見ていきたいですね。
他の仲間(というか部下?)との出会いのエピソードもぜひ。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ シンキロー (26回/2011/01/14(Fri) 16:02:47/No3112)

チョコさん、こやまるさん、感想ありがとうございます。

ネピスがどうしてテラーとなったかはその内、分かります。
テラーの口調が柔らかいのは怖くなりすぎないようにするためです。(これでも怖いけど・・・)

それでは第12話をどうぞ!

第12話『最凶の黒魔法使い』紫の森編3


−紫の森−


「そんなもので私の目は誤魔化せないわよ。」
分身した大量のボマロの中からサイコは本物を見つけ、超能力で吹っ飛ばした。

「おやおや、私の分身攻撃が通じないとは困りましたね。」
ボマロは空中で一回転し、上手く着地した。

「どれか本物の貴方かは気配で分かるわ。」
「へへっ、そんなの効かないよ。」
2人はシードルと同じく他の妖精の気配を感じ取ることができる。
ボマロの分身攻撃が通じなかったのはこれが原因だった。

「さぁやっちまいNA!俺っちのアート達!」
デリムはクレイン等が描かれた絵をばらまいた。
それは光に包まれ、それがパッと弾けると同時にクレインや魔物が現れた。

「ひゃはは!デリムのヤツは描いた物を実体化させることが出来るんだよ。」
既に戦闘モードのクブラがデリムの能力について喋った。
「その通り♪描いた物なら何だって実体化させちゃうよー♪」


『ネネンネネンネッー!!』
『グルアアアアァァァァ!!』
テラーの描いた実体化した絵達がサイコとパイロに襲い掛かる。

「ここは僕が!パイロ・キネシス!!」

ボオオオオォォォォォ!!

「んなっ!?」

デリムが驚く。
パイロの能力で実体化した絵達が突然発火したのだ。

「へへっ、さすが紙だね。よく燃えるよ。」
パイロがそう言うと絵達は消し炭となって消えた。
「あ、相手が悪かったNA・・・。」

デリムが呟くと同時にサイコがデリムに飛びかかった。

「NA!?」
「あなた、隙だらけね。サイコ・ボルト!!」

サイコがデリムの頭に手を当てて放電した。

「NANANANANAー!?」

「出直して来なさい。」
そうサイコが言うと超能力でデリムを吹っ飛ばした。

「デリム!もう、何やってんのよ!」
ズノイがデリムに怒る。

「わ、悪ぃ・・・NA・・・」
デリムが黒こげになって倒れ込んでいる。

「ボマロ、ズノイ、アタシの鋏に魔法頼むわ。」
クブラがボマロとズノイに鋏に魔法を掛けるよう頼んだ。

「共鳴魔法ですね。楽器に魔法を掛けるようなものですが、まあいいでしょう。」
「おいしいとこ取り?別にいいけどね。」
(この状態のクブラは怖いからね・・。)
2人はそう考えていた。

「ボマロ(ズノイ)でポン!」

2人がクブラの鋏(武器変化で鋏に変えたもの)に魔法を掛けた。
すると、鋏が真っ赤に光って3倍くらいの大きさになった。

「くらいな!」
クブラが鋏を振ると無数の真っ赤な刃がサイコとパイロを襲った。

「甘いわね。」
2人は全ての刃を避けた。
さすがはリティ王の護衛だ。

「闇雲に攻撃してちゃ当たらないよ。」
「ちっ、避けられたか・・・。」

サイコとパイロとスリラーの使徒達との使徒は続く。


−紫の森深部−


「そう、そしてそれは僕の『前』の名前さ。今はテラーと呼んでくれると嬉しいな。」
テラーはかつて、ネピスという名前でシードル達の友達だったのだ。

「お、おめぇ、アイツと友達だったのか!?」
「ど、どういう・・・ことですの?」
ミルモ達は驚きを隠せない。

「僕も驚きました・・・ネピスは僕の数少ない友達の一人でした・・・。ですがある時、ネピスは行方不明になったんです。それ以来、ネピスの行方は全く分かりませんでしたが・・・。」
「その・・・ネピス殿があのテラー殿ということでございます・・・か?」
ヤマネが恐る恐るシードルに聞く。

「そうだよ、お嬢ちゃん。その行方不明になったネピスこそがこの僕、テラーってわけさ。」
シードルではなくテラーがヤマネの問いに答えた。
彼は柔らかい口調とは裏腹に恐ろしい邪気を漂わせていた。

「ネピス・・・君?どうしてこんな事をしようと思ったの?」
ニノンがネピスことテラーに問う。

「・・・簡単に言うと、地獄を見たから・・・だよ。」
テラーは何処か悲しげな顔をしていた。

(・・・一体、行方不明になってから何があったんだ?本当にアイツはネピスなのか・・・?)
シードルは不思議でならなかった。
しかし、そう考えてる暇はなかった。
すぐにヤツを止めないと。

「で、君達は何をしにここへ来たんだい?」
テラーがミルモ達に問う。

「そりゃおめぇらに三大魔具を渡すわけにゃいかねーからな!テラー!おめぇをここでぶっ倒してやるぜ!」
ミルモがテラーにくってかかる。
しかし、彼もテラーのことを心のどこかで恐れていた。

「君達僕に勝てるだなんて馬鹿な考えはしない方がいい。僕は『最凶の黒魔法使い』だからね。このまま立ち去るなら見逃してあげるよ。」
「へ・・・へっ!このまま逃げるわけねーだろ!ケツアターック!」
ミルモがテラーにお得意のケツアタックを仕掛けた。

「ふっ、変な技だねぇ。」
テラーは姿を消してミルモの攻撃を避けた。

「ど、どこ行きやがった!?」
「ここだよ。」
ミルモの背後から黒い弾が飛んできた。

ドカアアアアァァァァン!

「わあああああぁぁぁぁぁぁ!!」
ミルモが吹っ飛ばされる。

「触覚ビーム!」
ムルモの必殺技、触覚ビームがテラーに向かって飛んでいく。

「へぇ、ミルモの里にも面白い能力を持った奴がいるのか。」
テラーが片手を伸ばすと、ムルモが放った触覚ビームがまとまり、光の弾のようになった。
しかし、それはたちまち真っ黒になった。

「はぁっ!」
黒い弾は雷のようにムルモ、更にニノンとカルボを襲った。

「ほええええぇぇぇぇぇぇ!!」
「キャアアアァァァァァァ!!」
「・・・!!?」

「どりゃああああああああ!!」
リルムの右ストレートがテラーの頬を直撃した。
しかし、テラーは平然と腕組みをしている。

「何だい今のは?殴ったつもりかい?」
テラーは片手で黒いエネルギー弾を放った。

「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁ!」
テラーのすぐ正面にいたリルムはまともに攻撃を受けてしまった。

「これでどうだ!」
ヤシチ達がテラーに向かって大量の手裏剣を投げる。
サスケとハンゾーも必死に手裏剣を投げた。

「・・・遅いよ。」
テラーはシードルのように剣を作った。
しかしそれはシードルとは対称的に闇で作った真っ黒な闇の剣だった。
テラーは闇の剣を振り、全ての手裏剣を防いだ。

「・・・呪え!ホーンテッド・ホーミング!」
『オオオオオォォォォォォン!!』
テラーが呪文を唱え、大量の幽霊らしきものを纏いながらヤシチ達を高速体当たりで攻撃していった。

「ぐわあああああぁぁぁぁぁ!」
「きゃあああああぁぁぁぁぁ!」
「わああああああぁぁぁぁぁ!」

「皆さん!くっ・・・!」
シードルが光りの剣を作りテラーに向かって走っていく。
そしてテラーに攻撃しようと斬りかかる。

「・・・君なら少しは出来そうだ。」
テラーはシードルの剣を防いだ。
そして高速で次々とシードルに剣を振り下ろす。

(は・・・速すぎる・・・!!)

「隙あり」

シードルの僅かな隙を突き、テラーはシードルを斬った。

「がぁっ・・・!!」
シードルが膝を付いた。
(ま・・・まずい、強すぎる・・・!)

「・・・この程度かい?まあ僕が強すぎるってのもあるだろうけど、君達本当に・・・」


ボクラヲトメルキアルノカイ?


テラーの狂気と邪気の込められた言葉がシードル達の恐怖心を煽った。

「くぅ〜!さっすがテラー様ザンス!痺れるザンスねぇ!」
「アイツラ、もう終わりだネ。テラー様に勝てる訳ないのニ。馬鹿だよねェ〜。」
観戦していたキュシカとグレムは当然、テラーを応援していた。

(や、やべぇなこりゃ・・・。正直、セッション魔法でもどうにかなりそうな気がしねぇな・・・)
ミルモの足は微かに震えていた。
何しろ彼の邪気はあのダアクをも上回っていたのだから。

「・・・ミルモさん!共鳴魔法です!共鳴魔法を使いましょう!」
「きょ、共鳴魔法・・・か、やるっきゃねぇな。」
シードルとミルモ以外は大きくダメージを受けたようで、魔法を使える状態ではなかった。

「・・・何をしたって無駄だよ。まあ、好きにするといい。」
テラーが笑みを浮かべた。

「ミルモで(シードル)でポン!」


続く


第12話はここまでです。
他の使徒達との出会いは今の所、ごく一部ですが考えてます。
続きは完成次第、投稿します。

それでは!




■ りょく (156回/2011/01/14(Fri) 16:19:44/No3113)

シンキローさん、こんにちは(・∀・*)ノ

テラー様とシードルが実は友達だったとは私も大変驚きました!

そして実力の低いグネットに話していることも…。
(ミルモ達の始末を任せられていましたし、それなりに信頼されてるのでしょうか?)

改名も自らされていたわけですね。
本名など、テラー様の事がどんどん知れてウレッシィィ(*> U <*)

ヤマネが人一倍感じた邪悪な気配はかつてダアクに寄生されたからかも…と予想します。

『イヤッフウウウウウウウウウウウ☆』はじけまくりですね〜(笑)
この時のテラー様は色んな意味で凄かったとスリラー内で語り継がれたりして。
悪い設定とのギャップが絶妙で親しみやすくて魅力的ですね!!


ついに来た!!
テラー様の全身像!!

見れば見るほどカッコいい(*/ω\*)
瞳が眩しくて直視できない…。
色はシンプルにまとめられていますが、威圧感があって悪の親玉に相応しい!
それでも妖精体型だからか可愛く見えますvv

ネピス時代の姿もいつか見たいです。
(イヤッフウウウウウウウウウウウ☆なチャラ男だったらどうしよう…)


脳内ボイス、初めてですがやってみました。

テラー様、高山みなみ
シードル、宮野真守
グネット、芝原チヤコ

私が想像するとこんな感じです。
(ちなみに芝原チヤコさんはガイア族のドンタをされてます)

でも声優さんは作品によって声が全然違うときありますから、一概にコレ!とは言いにくいですよね〜。

岸尾だいすけさんの検索をかけてみたら、一見チャラいけど、結構一途なイケメン・モテ王子様役をされてて(グネットとのギャップに)びっくりしました(笑

想像するのはなかなか難しいですが楽しいです!
自分のオリフェは全く思い付きません(^-^;)

更新、超楽しみにしてます。

では!


■ 夏田みかん (223回/2011/01/15(Sat) 09:01:26/No3115)

おはようございます(^^)夏田です♪

シンキローさんの小説いつも読ませて頂いてます(^p^)
ミルモらしい展開なのに内容は少年漫画っぽくて
私の好きな部類の小説ですww(私、少年ジャンプばっかり読んでるので)
ミルモの世界観そのままで凄いです。←ほとんどミルモ小説じゃなくなる人

共鳴魔法とか、三大魔具とか・・・セッション魔法に負けない
ネーミング&設定のセンス!!もう羨ましいぃ!!(^◇^)その才能をわけて欲しいです((
オリフェの声イメージですか・・私もイメージは固まってます
が、考えるの結構楽しいですよねwwww石田彰は私も好きな声優の
一人なので、あの軽めな感じがテラー様に合ってると思います(^^)
テラー様の全身像もカッコイイよ(^p^)
りょくさん同様にシードル王子は宮野真守がいいですね。シードルかわいい。
グネットさんの声優さんは知らない声優さんだなぁ・・調べてみよう((
スリラーはいっぱい居ますが、皆どんな容姿をしてるのか凄く気になるので
今度時間があったら是非描いて下さいな。キュシカとか(^^)
熱いバトルシーンとかアニメを見ているような描写が良かったです。
(夏田のバトルシーンはマニアックな上に手抜きである)
次回は共鳴魔法がどんな物か見られるのですね、こいつは必見だぜ!!
では☆(いきなり失礼しました;;


■ シンキロー (31回/2011/01/17(Mon) 13:16:39/No3141)

りょくさん、夏田みかんさん、こんにちは。
感想ありがとうございました。

オリフェの脳内ボイスのイメージ、ありがとうございました。
お礼として勝手ながらお二人方のオリフェの声の脳内ボイスを考えてみました。

りょくさん
サキラ:水樹奈々さん(キュアブロッサム(ハートキャッチプリキュアの主人公)等)
プラネ:かないみかさん(メロンパンナ等)

夏田みかんさん
ミカン:朴璐美さん(エドワード・エルリック(鋼の錬金術師というアニメの主人公)等)
ウィミ:斉藤千和さん(夏美(ケロロ軍曹というアニメのキャラクター)等)
メイル:高山みなみさん(コナン、乱太郎等)

どういうアニメのキャラの声をやってるのかも書いておきましたので是非、参考にしてください。
もし、イメージとかけ離れていたらごめんなさい。

テラーは世界を滅ぼすとか征服するとか一般的な悪役とは違い、人間界と妖精界を自分の手で変えようと考えている独裁者に近い悪役を演じてもらっています。
どうして彼は変貌してしまったのか?
それは小説を読み続けると徐々に明らかになっていくと思います。

ちなみに石田彰さんは僕の好きな声優さんの一人です。
あのやんわりとした声で喋るのがたまりません。

シードルは宮野さんかぁ・・・。
夜神月とタクト君ですね。(デスノート・スタードライバーの主人公)
シードル「計画d(ドカーン!テラーの跳び蹴りの音」

脳内ボイスってセンスが問われますね。
僕はあまり自信はないです。

それにしてもテラーが様付けで呼ばれるようになってきているw。

新しいスレを建てたので続きはそこで投稿してますね。
続きを楽しみにしていてください!

それでは!




2401/ 大人になった、あのライバル☆
□投稿者/ みずもも -12回-(2010/05/03(Mon) 17:42:57)

こんにちは☆

いよいよ小説を始めていきます!!
小説を書くとは言ったものの、なかなか小説板に載せることができず。。。
なので、これからはジャンジャン書いていこうと思います!!

ちなみに「大人になった、あのライバル☆」以外にも
あと2つほど小説を書いているところなので
もう少し進んだら載せることができると思います。

文章力のない私ですが、一生懸命書いていくので
どうぞよろしくおねがいいたしますm(__)m

では♪


■ こやまる (806回/2010/05/07(Fri) 08:11:02/No2412)

みずももさん、おはようございます☆

小説の連載、楽しみにしていますね。
あのライバルとはもしやパピィちゃん!?(それともムルモの方?)
小説タイトルからも内容が気になるところです。

そしてもう2つの小説も気になる…。
みずももさんのことだから、あと2つもムルパピだったりして(^◇^;)。

文章力は妖精愛と妄想力でカバーできますので、気にせずガンガン投稿していきましょう♪
では!


■ みずもも (13回/2010/05/16(Sun) 19:35:57/No2427)

こんばんは☆

◆こやまるさん◆
こ、こやまるさん鋭い。。。!!
おっしゃるとおり、全てムルパピです。
というか、ムルパピしか書けません><
でも今回の小説は長くなりそうなので(多分)
妖精忍者がメインのお話とか
ミルリルがメインのお話とかも
出てくると思います(*^^*)♪

というわけで、ガンガン投稿していきますねっ☆

でわ早速まいります!!


「大人になった、あのライバル☆」

はじめに

「大人になった、あのライバル☆」を
読んでいただき、本当にありがとうございます。

このお話を読む前に、いくつか注意点があるので
お話させていただきますね☆大したことではありませんが(^^)

このお話の設定は
・ムルパピの年齢は、人間界で言う大学生くらい
※2人は大学には行っていません
・小さい頃と同様、ケンカはたえない
・学校に行っていないため、会う機会がかなり減ってしまった
こんな感じです♪

それでは「大人になった、あのライバル☆」はじまりはじまり〜


■ みずもも (15回/2010/05/18(Tue) 18:44:35/No2443)

こんにちは☆

「大人になった、あのライバル☆」

第1話 いい知らせ

ポピィ「さあパピィ、お城に行くから支度して」
いきなり言われたその言葉に
パピィはとても驚きました。
パピィ「お母たん、なんでお城に行くの?」
ポピィ「それはついてからのお楽しみよ♪さ、早く支度して」
パピィ「う、うん・・・」
パピィは何がなんなのかさっぱり分からないまま
お城に行く支度をしました。

ポピィ&パピィ「いってきまーす」
二人はお城に向かっていきます。
さっきからニコニコしているポピィと
横でその様子を不思議そうに見つめるパピィ。
パピィは何がなんなのか全く分かりませんでした。
パピィ「ねえお母たん、なんでお城に行くの?」
我慢できなくなったのか、ついにパピィはポピィに聞いてしまいました。
ポピィ「お城についたら分かるって言ったでしょ。いいじゃない。
お城に行けば、久しぶりにムルモくんに会えるんだし♪」
パピィ「べ、別に、ムルモに会いたいなんて、思ってないもん!!///」
ムルモ「なんでしゅって〜〜!!ボクだって、パピィなんかに会いたくないでしゅ!!」
パピィ「ム、ムルモ!!なによ急に!!だいいち、なんでムルモがココにいるのよ!!」
ムルモ「たまたま通りかかったんでしゅ!!」
ポピィ「高校卒業したのに、まだ国のお仕事とかしなくていいの?」
ムルモ「あ、パピィのお母しゃん!!こんにちはでしゅ〜(^^)
お仕事もしなきゃでしゅけど、まだお父たまが国王でしゅから
当分は遊んでてもいいのでしゅ!!きゃはっ☆」
今ごろポピィがいることに気がついたムルモ。
すぐにぶりっこモードに切り替えました。
パピィ「ぶりっこしないでくれる?気持ち悪いから」
ムルモ「うるさいでしゅ!!パピィは黙ってろでしゅ!!」
パピィ「なんでちゅって〜〜〜!!」
ムルモ「なんでしゅか!!」
ポピィ「ほらほら、二人ともやめなさい」

時間なので、一旦きります(^^;)


■ こやまる (818回/2010/05/24(Mon) 08:32:41/No2460)
http://www.murumoya.com/


みずももさん、おはようございます☆

いよいよ連載スタートですね。
高校卒業直後のムルパピ…でも口調は幼い頃のまんまとは(^◇^;)。
でもムルパピはこの口調じゃないとムルパピらしく見えないので、それで全然OKだと思います!
そして成長してもムルモのぶりっこは相変わらずだこと…(^^;。

さて母ポピィに連れられてお城へやってきたパピィですが、その目的とはいかに!?
パピィにとってのいい知らせとお城が関係していることは、ムルパピの関係に関するいい知らせ以外には考えられませんね〜。
直前までいつものようにケンカしている二人ですが、二人がどんな反応を示すのかすごく楽しみです。
(かなり先走って予想していますね^^;)

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ みずもも (16回/2010/05/29(Sat) 16:17:16/No2478)

こんにちは☆
続きが遅れてスイマセン><

◆こやまるさん◆
口調は迷ったんですが、ムルパピはかわいいイメージが強いので
幼いときのまんまにしてしまいました(^^)♪
ムルモちゃんのぶりっこも相変わらずで
ムルパピは本当に成長してるんでしょうかね?
小説を書いてる自分でも分からなくなります(^^;)

>目的
予想ありがとうございます。
こんな私の小説を楽しみにしてくださるなんて
私はとってもうれしいです(T▽T)
二人の反応は続きでチェックしてくださいね。
(時間の都合上、今日中に載せられるか分かりませんが。。。)

〜では続きです〜

ケンカモードに入っていく二人の間に
ポピィは入っていきました。
ポピィ「ケンカはダメよ。ところでムルモくん、今からどこへ行くの?」
ムルモ「お、おうちに帰るんでしゅ。お父たまとお母たまから
話があるから戻ってきなさいってメールがきたんでしゅ」
ポピィ「なら一緒に行きましょうよ。今ちょうどお城に行くとこだったの」
ムルモ「ほえ?なんでボクのおうちに行くんでしゅか?」
ポピィ「それは内緒よ。着いてから分かるから」
パピィ「教えてくれたっていいじゃない」
ムルモ「パピィも知らないんでしゅか?」
パピィ「だってお母たんが教えてくれないんだもん」
ムルモ「まったく、パピィは使えないでしゅねぇ」
ムルモはあきれた顔で言いました。
パピィ「う、うるちゃいわね!!ムルモだって、全然使えないわよ!!
そんなんで本当に王様になれんの?」
ムルモ「なれましゅよ!!お兄たまなんかおいこしちゃうでしゅ!!」
パピィ「そんなの、ムルモにはムリでちゅよ!!」
ムルモ「なんででしゅか!!」
ポピィ「ほらやめなさい。早くお城に行くわよ」
ムルモ&パピィ「は、はい・・・」
そうして三人はお城に向かいました。

パピィ「なんかお母たんがいると、調子くるっちゃう」
さっきからケンカを止められるパピィは
ポピィに聞こえないよう、小声で言いました。
ムルモ「なんかいつもと違うでしゅ。調子がのらないでしゅ・・・」
同じくムルモも小声で言いました。
暗い顔でうつむくムルモとパピィ。
ポピィ「なに暗い顔してるの?もうすぐお城に着くから
パピィは服の汚れをはたきなさい」
パピィ「う、うん・・・(あたち一人でムルモのうちに行くときは
服の汚れなんて気にしたことなかったわ(^^;))」
パピィはそう思いながら服の汚れをはたきました。
ムルモ「パピィのお母しゃん、別にしょんなにキレイにしなくても・・・」
ポピィ「今日は大事なお話があるから」
ムルモ&パピィ「大事なお話?」
ポピィ「あ、え、えっとー・・・これからの世界について、
国王様とお話しなきゃなのよ!!ね、大変でしょ!?」
ポピィさん、誰が聞いてもウソついてるのバレバレですよ。
←これからちょいちょい出てくる突っ込みさん。あだ名はつこみん。
ムルモ「ほえ〜これからの世界についてでしゅか〜」
パピィ「大人って大変ねー」
え、この二人、気付いてないの!?ウソでしょー!!(つこみん)
ポピィ「(なんとかだませたみたいね)そうなのよ、大変でしょ。
さ、大事なようなんだから、身支度しっかりして、パピィ」
パピィ「うん!」
ムルモ「でもパピィが身支度を整えたところで
かわいくもなんともないでしゅけどねー」
ムルモはポピィに聞こえないよう、こっそり言いました。
パピィ「なんでちゅって〜〜〜」
ムルモ「なんでしゅか!!」
ポピィ「やめなさい二人とも!!」
ムルモ&パピィ「は、はい・・・」
またもやポピィにケンカを止められ調子がくるうムルモとパピィ。
ムルモとパピィはポピィを間にはさんで進んでいきました。

―16分後―
パピィ「はぁ〜やっと着いたわ〜」
ムルモ「結構歩いたからくたくたでしゅ」
パピィ「そんなんで疲れるなんて、体力なさすぎよ!!」
ムルモ「うるさいでしゅね!!パピィは元気なだけでなく
もっと女の子らしくなれでしゅ!!」
パピィ「なによそれ!!それじゃあまるであたちが
活発な男の子みたいじゃないの!!」
ムルモ「その通りでしゅよ!!」
パピィ「なんでちゅって!!ムルモのバカ!!」
ムルモ「ボクは本当のことを言ったまででしゅ!!パピィのアホ!!」
パピィ「もう知らない!!」
ムルモ「それはこっちのセリフでしゅ!!」
・・・とこの流れでいくと、ポピィが間に入ってきますが
いつまで待っても入ってくる様子がありません。
ムルモ「ほえ?」
パピィ「お母たん、入ってこないの・・・って、お母たん
いないじゃない!!どこよ、ムルモ!!」
ムルモ「そんなこと、ボクが知るわけないでしゅ!!」
パピィ「なんでちゅって!!」
ムルモ「なんでしゅか!!」
ポピィ「ほらやめなさい!!」
とそこに、ポピィ登場。
ムルモ「パピィのお母しゃん!!」
パピィ「どこ行ってたの?」
ポピィ「兵士さんたちとお話してたの。さ、これで中に入れるわよ」
パピィ「そっか、怪しいと思われちゃんもんね。特にムルモがいると」
ムルモ「ムカッ!!なんででしゅか!ボクはこの家の者でしゅ!
怪しいと思われるのはパピィのほうでしゅよ!!」
パピィ「なんでちゅって!!」
ポピィ「はいストップ。いつまでもケンカしてないで、中に入るわよ。
それとも外で遊んで待ってる?」
ポピィさん、いくらまだ二人が大人じゃないからって
外で遊ぶはさすがにないでしょー。
ちょいちょいちょいーですよ(←伝わらなかった方、ごめんなさい)(つこみん)
ムルモ「ボクはおうちに入るでしゅ」
パピィ「あたちも中に入るわ」
ポピィ「あのね、できたら外で遊んでてほしいんだけど・・・」
パピィ「それじゃああたちが来た意味ないじゃない!」
ムルモ「ボクはお父たまとお母たまに呼ばれたから
中に入らなきゃいけないでしゅ!」
ポピィ「でもお願い!!ちょっとでいいから」
ムルモ&パピィ「は〜い」
ポピィ「ありがとう。じゃあお話がすんだら呼ぶから
それまで仲良く遊んでてね。いい?仲良くよ、仲良く!」
そう二人に伝え、ポピィはお城に入っていきました。

パピィ「あーあ、なんでムルモと遊ばなきゃいけないの?」
ムルモ「それはこっちのセリフでしゅ!!」
二人はお城の近くのベンチに座り、話をしていました。
パピィ「それにしても、本当になに話してるか知らないの?」
ムルモ「大事な話って言ってたじゃないでしゅか」
パピィ「確かに言ってたけど、本当かちら」
ムルモ「パピィのお母しゃんが、ウソつくわけないでしゅ」
パピィ「それもそうね」
ムルモ「そうでしゅよ。ム?パピィ、あれ、お兄たまじゃないでしゅか?」
ムルモはミルモがいる方向に指を向けました。
パピィ「あ、本当だわ。おーい、ミルモたーん!」
それに気がついたミルモは、二人の所に寄ってきました。
ミルモ「ふう、やっと見つけたぜ」
ムルモ「ほえ?ボクたちのこと探してたんでしゅか?」
ミルモ「まあな」
パピィ「どうちて?」
ミルモ「いい知らせがあるんだよ!」
ムルモ&パピィ「いい知らせ?」
ミルモ「おう!あのな、おめーら二人、婚約することになったぞ!!」
ムルモ「ほえ〜婚約でしゅか〜」
パピィ「ふーん、婚約ねぇー」
ムルモ&パピィ「・・・って、婚約―――――!?」
ミルモ「おう!」
突然のミルモの言葉に、二人はただただ驚くばかりでした。


■ こやまる (828回/2010/05/30(Sun) 20:44:57/No2488)
http://www.murumoya.com/


みずももさん、こんばんは☆

いやもう何かあるたびにお互いいちいちちょっかいを出すムルパピがかわいくて。
二人はこのやり取りが癖になってしまってるんでしょうか。
大人になるにつれて果たして成長できるのかどうか心配です(^^;。

そんなムルパピの関係とは別に、私の予想通りにムルパピが婚約!
改めてその展開を見せられるとやはりびっくりしますね。
ムルパピはきっと告白もまだだと言うのにいきなり婚約とは…。
二人がこの事実をどんな風に受け止めて、二人の関係がどんな風に変化していくのかがとても楽しみであります。
というかポピィがあんなにひた隠しにしていたのにミルモがあっさり言っちゃうなんて・・・何て罪な男(笑)。

>口調は迷ったんですが、ムルパピはかわいいイメージが強いので
>幼いときのまんまにしてしまいました(^^)♪
やっぱりムルパピは幼い口調の方がしっくりきますね。
口調が変わったら、あの素直じゃない関係も変わってしまいそうな気がしますし。
ムルパピはあの舌足らずな口調がまた魅力でもありますし(^^)。

それでは気になる続きを楽しみにお待ちしております〜。
では!


■ みずもも (20回/2010/08/16(Mon) 17:39:45/No2685)

こんにちは☆
2ヶ月以上間があきましたが、
第2話完成しました!!

「大人になった、あのライバル☆」

第2話 大事なおはなち、聞き出すでしゅ

ミルモ「おめーら二人、婚約することになったぞ」
突然の言葉に、二人は驚くばかり。
ムルモ「お兄たま・・・」
パピィ「本当なの・・・」
ミルモ「おう!」
二人は何がなんだか分からないまま、固まってしまいました。

「おーいミルモやー」
「ムルモー」
「パピィー」
遠くから三人の声が聞こえます。
マルモ、サリア、ポピィです。
ミルモ「親父たちじゃねーか!ちょうど今、二人に伝えたところだぜ!!」
マルモ「もう言ってしまったのか」
サリア「あらあら」
ポピィ「でもかんじんの二人が固まってる・・・」
ムルモとパピィは固まったまんまです。
マルモ「きっと嬉しくて、何も言えないんじゃろ。まあいい。
いいか二人とも。固まっててもいいから、よく聞くんじゃぞ。
婚約式は五日後じゃ。二人とも、準備を忘れずにな!」
そう伝えたマルモは、他にも大事なことを伝え、お城に戻っていきました。
サリア「では私も」
サリアも戻っていきます。
ポピィ「パピィ、暗くなんないうちに帰ってきてね」
ポピィは家に帰ります。
ミルモ「ペータたちと遊んでくっか〜」
ミルモもいなくなりました。
ムルモとパピィは二人っきり。
固まったまんまでした。

―数分後―
ムルモ「ほえ?お兄たまがいないでしゅ!!」
パピィ「どこに行ったのかちら?」
二人は動きました。婚約したことは覚えてません。
ムルモ「とりあえず今日は帰るでしゅ」
パピィ「それもそうね」
そう言って二人はそれぞれの家へと帰っていきました。

―ムルモ家―
ムルモ「ただいまーでしゅー」
サリア「お帰りなさい、ムルモ」
マルモ「おー、おかえり」
ミルモ「やっと帰ってきたか」
ムルモ「ほえ?みんなそろって、なにして遊んでたんでしゅか?」
何も知らないムルモ。
ミルモ「別に遊んじゃいねーよ」
ムルモ「じゃあなんでしゅか?おなかすいたでしゅ・・・」
サリア「マシュマロ、好きなだけ食べていいわよ」
ムルモ「ほえ!本当でしゅか!?」
マルモ「本当じゃ!食べていいぞい!!」
「嬉しいでしゅー」と言って、ムルモは別の部屋に行きました。

ムルモ「マシュマロルンルン、マシュマロルーン♪」
「またたびニャンニャン、またたびニャーン」のリズムで
ムルモは楽しそうに歌っています。
マシュマロを好きなだけ食べて、とてもごきげんなムルモです。
ムルモ「でも・・・なんか変でしゅ。お菓子は1日1つと決まっているのに
なんで急にこんなに食べてよかったんでしゅかね?」
さすがにおかしいと思ったムルモ。
婚約のお祝いとして食べられたなんて、全然思ってもいない様子です。
ムルモ「まあマシュマロが食べられたからいいでしゅ♪」
そこまで気にしないムルモでした(笑)

―パピィ家―
パピィ「ただいまー!」
ポピィ「おかえりー!」
パピィはムルモと久しぶりに会えたため、
ポピィはパピィの婚約が決まったため、
テンションがお互いMAXでした。
パピィ「お母たん、何かいいことあったの?」
ポピィ「うふ♪パピィこそ、あったくせに!!」
パピィ「え!べ、別に///」
ポピィ「隠さなくていいわよ。さ、改めてパピィ、おめでとう!!」
パピィ「隠してないってば!・・・って、おめでとうって、
なんのこと?あたちの誕生日はまだ先よ?」
婚約したことを知らないパピィ。
ポピィ「え!ねえパピィ、今日マルモ国王様から言われた話、
覚えてないの?」
パピィ「??なんのこと?」
ポピィ「(う、うそ・・・嬉しくて何も言えなかったんじゃなくて、
固まってたの!?)じゃ、じゃあ、ミルモくんに言われた話は覚えてる?」
パピィ「何か言われた気はするけど・・・あんまり覚えてないでちゅ」
ポピィ「そ、そう・・・(ムルモくんも知らないのかしら・・・?)
とりあえず、今日はもう寝ちゃいなさい」
パピィ「うん、おやすみー!」
ポピィ「おやすみ(^^)」
って、ちょーっと待ったー!!夕飯食べてなくない!?
=おなかすいちゃうよ!?いいの!?(つこみん)

部屋に入ったパピィ。
なにやら考え事をしています。
パピィ「お母たん、何か隠してるわね。ムルモと関係ありそう・・・」
さすがにおかしいと思ったのか、
パピィはポピィの言ったことを思い出し、推理し始めました。
パピィ「とりあえず、ムルモにメールしてみよっと!(やったあ☆)」

ピピピピピピピ
パピィがケータイを開いたら、ちょうど誰かからメールが・・・
『あたちの王子たま』と書いてあります。
はい、ムルモです。
パピィ「あたちがメールしようと思ったのに!
まあいいわ。えーっとなになに?」

<パピィへ。お父たまとお母たまとお兄たまの様子が変なのでしゅ。
多分、パピィと関係ありそうなんでしゅけど、何か知ってましゅか?>

パピィ「ムルモのうちも変ってことは、
やっぱりあたちとムルモに関係してるのね」

<ムルモへ。あたちも今同じことを聞こうと思ったの。
お母たんたち、きっと何か隠し事ちてるわよ。ムルモは何か言われた?>

パピィ「送信っと!」

―再びムルモ家―
ピピピピピピピ
『ボクのお姫たま』
ムルモ「パピィからメールでしゅ。なになにでしゅ?」
パピィから送られてきたメールを読み、ムルモは
さっきマシュマロをたくさん食べたことを思い出しました。
ムルモ「パピィも何かあったはずでしゅ。聞いてみるでしゅ」

<パピィへ。ボクはお母たまに、マシュマロを好きなだけ
食べていいって言われたでしゅ。パピィは何か言われたでしゅか?>

ムルモ「送信でしゅ!」

―再びパピィ家―
ピピピピピピピ
パピィ「王子たまからだわ。えっと・・・」
パピィはメールを読み、ムルモと同じように
ポピィから言われた言葉を送りました。
パピィ「絶対なにか隠してるわね。明日はっきりさせなくっちゃ!!」


■ みずもも (21回/2010/08/16(Mon) 17:48:24/No2686)

こんにちは☆

スイマセン><
上のレス↑で、

「いったん切ります」

入れるの忘れました!!
まだまだ続くので、よろしくお願いします☆

では♪


■ みずもも (23回/2010/08/17(Tue) 17:01:38/No2691)

こんにちは☆

続きです↓


よくじつ〜♪
パピィはさっさと朝ごはんをすませ、ムルモの家まで走っていきました。
パピィ「・・・ん?」
ムルモ「ほえ?」
二人はばったりと行き会いました。
どうやらムルモも、パピィの家へ行くところだったみたいです。
めっちゃぐーぜん☆

パピィ「ムルモ、国王たまに聞きに行きまちょ!」
ムルモ「わかったでしゅ、行くでしゅ!」
二人はお城へ走っていきました。
飛んでいけば早いのに・・・(つこみん)

ムルモ「ただいまでしゅ!」
パピィ「おじゃましまちゅ!」
マルモ&サリア「おかえり、いらっしゃい(^^)」
パピィ「こ、こんにちは」
ムルモ「パピィ、そんなことより早く聞くでしゅ!」
パピィ「はっ、そうだったわ!あの、国王たま・・・」
マルモ「なんじゃ?」
ムルモ「昨日ボクとパピィに何か話したでしゅか?」
マルモ「話?はて・・・なんじゃろな、サリア?」
サリア「あなた、あの大事な話のことじゃありませんか?」
マルモ「あー、あれかあれか!大事すぎて忘れとったわい」
パピィ「それでその話って・・・」
ムルモ「なんなんでしゅか?」
マルモ「その話はの・・・」
ムルモ&パピィ「その話は!?」
マルモ「その話は・・・」
ムルモ&パピィ「その話は!?」
マルモ「今度行われる[妖精だじゃれコンテスト]で発表するだじゃれを、二人にも考えてもらいたかったんじゃ。今年こそエンマ先生に勝ちたいからの」
ムルモとパピィはこけました。
ムルモ「本当にそれが大事な話なんでしゅか?」
パピィ「もっとあたちたちに関係することはないの?」
マルモ「うーむ・・・他に二人に関係する大事な話といったら、
婚約くらいしかないのー」

ムルモ「・・・ほえ!?」
パピィ「・・・い、今なんて・・・!?」

マルモ「婚約」

ムルモ「だれと」

マルモ「ムルモと」

パピィ「だれが」

マルモ「パピィが」




ムルモ&パピィ「えええぇぇぇぇえええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

あまりにもすごい声だったため、
お城にいる妖精たちは、皆耳をふさぎました。
マルモ「そんなにビックリせんでも・・・」
サリア「今度は固まらないでね」
今のサリアの言葉で、二人は今回は固まりません。
ムルモ「お父たま、お母たま」
パピィ「それ・・・本当の話なんでちゅか?」
マルモ「本当じゃ。なんじゃ、二人は昨日聞いてなかったのか。
ま、とにかくそんなわけで、四日後に婚約式をあげるからの。
しっかり準備しとくんじゃぞ」
サリア「こっちも会場の準備があるから、お願いね」
そう言ってマルモとサリアは部屋を出て行きました。

予想していなかった展開。

真っ赤な顔の二人でしたが、とても嬉しそうでした。


暑くて疲れましたー(--;)
では♪






■ こやまる (891回/2010/08/20(Fri) 08:31:53/No2699)
http://www.murumoya.com/


みずももさん、おはようございます☆

前回のラストで自分たちで「・・・って、婚約―――――!?」と騒いでおきながら、固まってしまって記憶も飛んでしまうとは(しかも二人とも)。
二人はいろんな意味で小さな妖精なので、婚約を受け入れるのに丸1日かかるというのも二人らしくてかわいいですね〜(^^)。
親が勝手に決めた婚約ではありましたが(アロマのときも勝手に進めていましたっけ^^;)、そろそろ二人で一緒にこれからを歩んでいってほしいという願いが二人にかけられているのかもしれませんね。

>『あたちの王子たま』と書いてあります。
他人には見られたくない恥ずかしいアドレス登録!(笑)
でもムルモの方は、パピィと大げんかした後にパピィからメールが来たりすると、怒って『アホのパピィ』とかに書き換えていそうだなぁ。
とにかく夜にこそこそ二人でメールし合っている二人がまさに恋人同士で見ていてかわいいです(これはもうちょっと(何日分か)見たかった気も^^;)。

ようやく婚約を受け入れた二人でしたが、ケンカすることなく素直に嬉しい気持ちになってくれてよかったです(^^)。
第1の人生がゴールインし、二人の新しい人生がスタートするわけですが、次回からどんな二人が見られるのでしょーか?
みずももさん流のラブラブな二人をぜひ見せてくださいませ。

それでは次回も楽しみにしています。
では!


■ 夏田みかん (197回/2010/08/21(Sat) 12:56:32/No2701)

こんにちは(^^)夏田です♪

いつも読んでます。更新されると興奮しまs(ヤメテw
婚約だなんてそんなっ///とか言って顔を赤らめる可愛いパピィたんを
想像しましたwwポピィとマルモ様達は恐らくはパピィの気持ちを
知ってるでしょうから、・・・(笑)
パピィちゃん、『あたちの王子たま』なんてムルモに
見られたら顔から火が出るぞ(^p^)
喧嘩ばっかりだけど本当はラブラブなお付き合いを想像しますvV
それでは、次回も頑張って下さいww
では☆


■ みずもも (27回/2011/01/23(Sun) 17:17:06/No3201)

こんにちは☆

続きを書く時に返事しようと思ってたのですが、かなーーーーり時間があきすぎているので・・・お返事を先にしたいと思います!
続きもがんばって早く書きますね!!

◆こやまるさん◆
お二人さん、とてもとてもめちゃくちゃかわいいですよね(笑)
2人で1緒に人生を歩んでいけるなんて、お互いに思ってもいなかった
だろうなあ。パピィちゃんはもしかしたらあるかもですが☆

>夜にこそこそ二人でメール
さっそく恋人だということを見せ付けてるお二方。
アドレス登録は、考えた時こっちまで恥ずかしくなりました(笑)
書くたんびに「わー」ってなってまして///
なんかメールのやりとりはおもしろいので、また書いてみようかな♪
今度はもうちょっと続けて・・・あんまり続けすぎると
メールでもケンカになってそう(^^;)

◆みかんさん◆
更新されると興奮するのは、私も同じです(笑)
パピィちゃんは顔が今までにない赤さをしていそうですよね!かわいいなあ♪
きっとムルモちゃん以外は、大半の妖精がパピィちゃんの気持ちを
知ってますよね、行動からバレバレだし。笑
ムルモちゃんも早くから気づいてれば良かったのになあ(^0^)

お二人とも感想ありがとうございました!近いうちに更新したいと思います。
←果たして実行できるのか!?

では♪




3097/ 未来人間界の出来事
□投稿者/ きらりん -10回-(2011/01/10(Mon) 16:17:46)

こんにちは、きらりんです。ド下手ですが、どうぞよろしくお願いします。 1話「始まり」 ある県、ある市でのこと。男の子がものすごく急いだ様子で走っていた。男の子「うわああ〜遅刻だぁ〜!」もう一人の付き添い「君が寝坊したからじゃない。」男の子「道具でも使って起こしてくれればいいだろ!」もう一人の付き添い「なんでも道具に頼るというのが君のだめなトコだよ、のび太君!」のび太「いいじゃないかたまには!ドラえもん!」ドラえもん「たまにはじゃないでしょ・・・。」そして、のび太は学校まで走ったが、キーンコーンカーンコーン。のび太「ひえ〜。」ドタドタ・・・教室まで走るのび太。のび太「遅れましたぁ!」先生「たっとれ。」のび太「はいい・・。」しばらく廊下に立っていたのび太。その時。ドン!のび太の肩に誰かがぶつかった。誰かと思ってのび太が見ると、横でくくった二つ結びのオレンジ髪の女の人と、その子供だった。のび太は、入学の手続きかなと思った。でも、女の人は泣いてるようにも見えた。そして放課後。のび太「しずかちゃん、一緒にかえろ!」と誘った。しずか「ごめんなさい。今日は出来杉さんとかえるの。」のび太「え・・。」のび太「ほんとに、僕の未来のアイテはしずかちゃん・・・?もう一回タイムマシンで未来いって見てみよう。」と言っていた陰で、さっきのオレンジ髪の女の人の子供が、のび太を見て、男の子「タイムマシン・・?コレで、過去へいって、過去の南楓に会える・・?あの子をつけてみよう。」などといっていたことも、のび太にはまったく聞こえていなかった。そして、のび太「ただいまあ。」といって自分の部屋のドアを閉めてタイムマシンのある机の引き出しへと手をむけ引き出しを開けた。そこには、何もなかった。のび太「え・・?・・ドラえもん、タイムマシンがない!ない!」そして、のび太の部屋の押入れから出てきて、ドラえもん「うそ!?ほんとに!?」といって、ひきだしを開け、中を見たドラえもんは、「ほんとだ・・・ない・・。ドラミがもっていくはずないし・・・。」一方、楓は、何も知らずに結木くんと一緒に学校から帰っているところだった。続く!


■ こやまる (1007回/2011/01/10(Mon) 23:03:48/No3101)
http://www.murumoya.com/


きらりんさん、こんばんは☆
以前に同じハンドルネームの方がいたのですが、同じ方でしょうか?
それとも初めまして、でしょうか?

小説の投稿もありがとうございます〜。
誰もが知ってる国民的漫画とのコラボですね!
相変わらずののび太。。。
そして先生の「たっとれ。」という問答無用さにウケました。
のび太の担任の先生は怒ってばかりでしたっけ。

安易に未来を見に行こうとするのび太の前に、タイムマシン紛失の事件が…。
この事件から、のび太と南楓がどんな風に関連していくかが楽しみです。

小説は上手い下手は気にせず、描きたいものをじっくり描いていけば良いかと思います。
あ、でも出来ればところどころ段落を変えてくれるとうれしいかも。。

では!


■ きらりん (11回/2011/01/11(Tue) 16:59:56/No3103)

こんにちは。じゃあ始めます。2話「出会い」               南楓「じゃあバイバイ結木くん!」 結木「ああ、またな。」      といって、楓は、結木に別れの挨拶をした。楓「今日はミルモもいなかったし、ふたりで帰れてサイコー♪」なんていいながら、自分の家へ向かっていた楓。とその時!ドシーン!上から何かーいや、人が落ちてきた。       楓「え・・えぇ!?」と楓がびっくりしていたら、急に、空から落ちてきた子供ー男の子が「あなたが南楓さんですね?」楓はまたびっくりした。    男の子「お願いです!未来に来て、一緒に人間界を救ってください!」  突然そんなことを言われたものだから、楓は聞き返した。          楓「まって、あなたは誰?未来の人間界を救うってどういうこと?それにどうして、私なの?」 男の子「質問は区切り区切りにしてくれないと・・。いいですか、よく聞いてください。僕は星矢連といいます。未来の人間界から来ました。」 楓「未来の・・人間界?」 連「はい。そして、未来の人間界は今、大変なことになっているのです。最近、未来の人間界におかしな揺れが出できました。その現因を調べてみたらわかったのです。それは、デビルファンターという奴らのしわざだということが。そして、あなたを頼ったのは、南楓さん、あなたが、ミルモ王子のパ−トナーだからなんです。」        南楓「それならミルモたちに頼んだほうが・・私なんにもできないし・・。って、星矢くん、ミルモのことしってるの!?」 連「僕も妖精のパ−トナーがいるんです。」といって、星矢の後ろから妖精がでてきた。        妖精「僕はスターといいます。よろしく。」 南楓「スターくんっていうんだぁ!よろしくね!・・ところで、どうしてミルモたちには頼めないの?」  連「だって・・、未来に妖精界はないんですから。」           南楓「え!?」 連「妖精界と妖精は、悪の組織、デビルファンターに滅ぼされました。」 南楓「うそ!だってスタ−くんは・・!足が・・消えかけてる!」 スター「僕も、カラダを攻撃され、今はこうして、半死半生状態となっています。」 南楓「そんな・・。」 連「だから、妖精やほかの人には絶対に言ったらいけません。 南楓「・・・わかったわ。誰にも言わない。でも・・、私、ほんとに何もできないよ?」といったら、           連「これを。」といって差し出されたものーそれはカードだった。     南楓「カード!?」 連「はい。これは魔法のカードで、ぜんぶで20枚ありますが、必要なときにしか使わないでください。一回しか使えませんから。それと、魔法の呪文はカードそれぞれの下に書いてありますので。」      南楓「・・わかった。でも未来人間界に行くのは明日にして。皆に挨拶したいから。」 連「わかりました。」 楓は、口ではそんなことを言っておきながら、少しだけ、ミルモたちに言わないと言ってしまったことを後悔していたのであった。続く!            


■ きらりん (12回/2011/01/11(Tue) 17:48:05/No3104)

未来人間界の出来事のスターです。2話で「未来妖精界の出来事」と書いてましたが、「未来人間界の出来事」です。すみませんでした。

300×300

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■ きらりん (13回/2011/01/12(Wed) 16:41:51/No3107)

思いついたのでかきます! 3話 「旅立ち前夜」                                                それから楓は、家に帰る前に結木達に挨拶をしにいった。         楓「まずは松竹くんとムルモちゃん。」といって、楓がいったのは、大きな家。                                                                     
 楓「松竹くん、ムルモちゃんー!」                  という前にドアが開き、                         松竹「やあ南さん。南さんの方から来てくれるなんて!」                                ムルモ「感激でしゅ!どうぞあがってくださいでしゅ!」                    といってふたりは楓を招待しようとした。でも、                                                 楓「・・・・・・ごめんね。しばらく私と会えないかもしれない。ヘタすれば、もう二度と・・・。」                                                           松&ムルモ「えっ!それどーゆーこと!?」「でしゅか!?」                                          楓「ギクッ」どうしよう、本当のこと言ったらムルモちゃんが元気なくす。それに松竹くんも・・・・・と思った楓は、「じっ実は旅行に行くの!{汗}」                               と言ってごまかした。                          楓「じゃあバイバイ!」と言って楓は松竹ん家を去った。         松竹「・・・・・どうしてだろ、ムルモ。これで、二度と南さんに会えない気がするのは・・。」                                                             ムルモ「ボクも、そんな気がするでしゅう・・。」           次に楓は安純の家に行った。                       楓「日高さん!」ガチャ。安純の家のドアが開いた。           安純「何よ。南さん。」                        楓「しばらく会えなくなるかもしれないの・・・。」           安純「はぁ!?」                           ヤシチ「どういうことだ?」                      楓「実は旅行に行くの!{汗}」                    安純「何あんた、いばりにきたワケ!?」               安純がそういうのも無理はなかった。それはわかっていた楓。        楓「じゃ・・・・・ね!」                       安純「なんなの・・・・?」                      ヤシチ「・・・・・・・。」                     次は、結木だけだった。                         楓「結木く−ん!リルムちゃーん!」                 ガチャ。結木の住んでいるマンションの扉が開き、             結木「南?」                             リルム「楓様?」                           楓「あのね、しばらく会えないの!もしかしたら、1ヶ月くらい・・・。じゃあね!」                               結木「なんなんだ?」                         リルム「楓様・・・、ご様子が変でしたわ・・。」           一方、ミルモは、楓の帰りを待ちながら、くもっちょを食べていた。夢の中で。                                  ミルモ「楓のヤツおせえなあ〜、チョコ全部食っちまうぞ〜。」     ピルルル・・・。ミルモのもっているケ−タイに電話がかかっているのだ。  ミルモ「誰だよ、こんないいトコで〜。」ブツブツいいながら、ミルモは電話にでた。                               リルム・ムルモ・ヤシチ「ミルモ様!」「お兄たま!」「ミルモ!」                                       ミルモ「はは〜ん、お前らか、俺のチョコ食い邪魔しやがったヤツは。」  リルム「な〜に〜か?」                        ミルモ「いえなんでも。{汗}で、用件はなんだよ。」          リルム「楓様の!」                          ムルモ「ようしゅが!」                        ヤシチ「おかしいのだ!」                       ミルモ「はぁ?楓が?なんかの間違いじゃねーの?」           リルム「じゃあ聞いてくださいませ、ミルモ様!」            ムルモ「楓しゃん、旅行に行くって言ってたでしゅけど・・・。」     ヤシチ「ヘタすると、二度と会えないとか・・。」            ミルモ「なんだそりゃ!そんな話俺、しらねえぞ!・・・・・とにかくわかった、俺から聞くから。」                        リルム「じゃあお願いしますわ!」                   ムル&ヤシ「でしゅ!」「では任したぞ!」プッ・・・電話を切った。一方楓はもう家につくころだった。                      楓「ただいまあ!お母さんやお父さんは1ヶ月仕事連続で帰ってこないらしいし・・・・。問題は、ミルモ!どうやって回避しよう・・。」       ミルモ「楓ー、お帰りぃ!」                      楓「た・・ただいまあ!」                       ミルモ「ところで楓、旅行の話なんだけど・・・。」           楓「!?」旅行って・・・。もうミルモに知られちゃったの!?ココは回避するのみ!と思い                            楓「トットイレ!{汗}」                       ミルモ「ちッ!逃げよーたってそうはいかねえよ!俺には魔法が・・・」ピシッ                                  ミルモ「お?」 ミルモからマラカスを奪い、楓は、「じゃあね〜♪」   ミルモ「待ちやがれ!俺様のマラカス返せ!」              楓「明日の朝に返す〜♪」バタン!トイレのドアを閉め、晩御飯もミルモに見つからないように作り、トイレの中で食べた。そして夜、ミルモは寝ていた。                                  楓「言っちゃいけないから・・・・。」と見るもの前で言い、布団に入りすっかり楓が寝たとき、楓をミルモは見つめていた・・・・。         朝。                                 楓「バイバイ、ミルモ・・・。ねえ星矢くん。1ヶ月たっても戻ってこなかったら、親とか心配しない?」                                                         星矢「そこは、楓ロボットを作っておきましたので。」          楓「楓ロボット・・・・。・・・・・・!それ何?」楓は、星矢のそばにある機械を指さした。                           星矢「これは、タイムマシンといって、過去にも未来にもいける道具なのです。                                  楓「へえ〜。」 一方のびたとドラえもんは、ただおろおろしていたのだった。
                                                                                               


■ こやまる (1008回/2011/01/13(Thu) 08:32:50/No3107)
http://www.murumoya.com/


きらりんさん、おはようございます☆

感想…の前に、2つほどお願い事項があります。。。(^^;

(1)小説の続きを投稿するときは、この記事の下にある「△NO.3097 に返信△」の欄からお願いしますね。
(小説ごとに記事をまとめた方が読みやすいので)

(2)小説を書くとき、1行書いて次の行に変えるときは、キーボードの「Enter」と書かれているキーを押して次の行に変えてくださいね。
(そうしないと、他の人が読むと行がみんなつながっているように見えてしまうので)

・・・すみません、時間切れのため感想は後ほど書きますね。
では!


■ きらりん (14回/2011/01/13(Thu) 16:36:08/No3109)

アドバイス、ありがとうございます。では、書きます。
4話「出発、そして第2の出会い!」
 楓「本当にこれでよかったの・・・・?」
出発寸前で楓はそうつぶやいていた。
 星矢「・・・・・・。」
その時!
 ミルモ「楓ー!」
 楓「ミ、ミルモ!?なんで・・・・。」
 ミルモ「くもっちょを買わずに旅立ったら、俺その間くもっちょくえねーじゃねーか!」
 楓「そんなこと言ったって、私、今月のおこづかいないもん!」
 ミルモ「じゃあ、俺も旅につれてけよ!」
 楓「!?」
 リルム「楓様、ミルモ様は楓様のことを心配してわざとこんな言い方になってるのですわ!」
 楓「・・・・・・。わかった。」
 ?「ちょっとー!」 
 楓「!結木くん、日高さん、ヤシチ、松竹くん、ムルモちゃん!」
 結木「俺も行く!」
 リルム「私も!」
 安純「べっ別に結木くんが行くからついてってあげるだけよ!」
 ヤシチ「素直じゃない・・・・」
 サスケ「だぜ〜」
 ハンゾー「なのら〜」
 ヤマネ「楓殿!私たちにもぜひ助太刀を!」
 パピィ「あ、あたちも行くわ!」
 ムルモ「げぇ!なんでパピィが!」
 パピィ「何よ、行っちゃ悪い!?」
こんなときでも、ケンカする二人。
 楓「みんな・・・。わかった!みんなで行こう!」
 パンタ「待ってですっち!僕も行くですっち!」
 ミルモ「げ・・・」
 楓「じゃあパンタくんも!じゃあ星矢くん!これで出発して!」
 星矢「・・・・・・・。はい。」
そして、タイムマシンにのっているとき。        ミルモ「なァ、お前いったいだれなんだよ?」
 星矢「・・・僕は、未来の結木摂と南楓の子供です。」 星矢以外一同「ええ〜!?」
 星矢「さあ未来につきますよ!」
ドタン!上から落ちた私たちは誰かにぶつかった。」
 ?「いってて・・・。!それ、僕らのタイムマシン!」続く! 


 


■ こやまる (1009回/2011/01/14(Fri) 06:40:16/No3110)
http://www.murumoya.com/


きらりんさん、おはようございます☆
早速きれいに書いていただいてありがとうございます!
その調子でがんがん投稿よろしくお願いしますね〜。

未来では悪の組織に妖精界が滅ぼされた!
今まで「滅ぼされそうになった」小説はいくつかありましたが、実際に滅ぼされたのは初めてかも…。
ここはぜひとも楓たちにがんばって欲しいです。

>妖精やほかの人には絶対に言ったらいけません。
結局全員ついてくるいつもの展開(笑)。
でも楓一人じゃすごく寂しいストーリーになってしまうから、やっぱり人数が多い方がいいですね。
安純や松竹くんとの相変わらずのやり取りが見ていてホッとします。
未来の世界にミルモたち妖精が訪れても平気なのかな?

スターのお絵描きもありがとうございます!
顔といい服といいポーズといい、すごくかわいいですね。
どことなく子供っぽいデザインが私好みでもあります(^^)。
このスターはミルモとの関係は何かあるのでしょーか?
辛うじて生き残っている辛い設定に対して、ミルモたちがどんな言葉をかけてくれるのか、ミルモらしい心温まる展開を楽しみにしていますよ〜!

では!


■ きらりん (15回/2011/01/14(Fri) 20:10:33/No3115)

感想ありがとうございます。ではいきます。
 5話「協力」
 ?「いってて・・・。!それ、僕らのタイムマシン!」
 楓「あ、あなたたちの・・・・?」
 ?「だってそれ、僕らのだよね?のび太くん?」
 のび太「うん!まちがいなく・・・ドラえもん」
 ミルモ「・・・どういうことだよ?楓のコドモ!」
 星矢「実は・・・、そこののび太という男の子の独り言を聞いて無断で、かしてもらいました。」
 のび太「あれ、君・・・、昨日の、オレンジツインテールのコドモじゃ・・・、」
 星矢「ウン。のび太くん、たたされてたよね。廊下に。」
 ドラえもん「のび太くん・・・{汗}」
 ミルモ「オレンジのツインテ−ルといっちゃあ、楓だよな。」
 楓「あの・・・・あなたたちはいったい・・・?」
楓はドラえもん達のほうをむいた。
 ドラえもん「僕、ドラえもん。2012年、未来から来たネコ型ロボット。隣にいる男の子ーのび太くんを助けるためにやってきたの。」

 ミルモ「ネコ型というより青だぬきじゃね?」
 ドラえもん「たぬきじゃな〜い!」
なかんじで、全員自己紹介をすませた。
 ミルモ「ドラえもんは、いろんな道具があるんだな。」

 ドラえもん「たとえば・・・・どこでもドアー!いきたいところをいってドアを開けたらいきたいトコにつながってるの。」
 ミルモ「なんかそのまま・・・・。」
 ドラえもん「それより最近の揺れって、デビルファンターとかいう悪魔の組織の仕業なんだよね・・・?」
    
 星矢「はい・・・。」
 のび太「よお〜し!僕たちもミルモ達を手伝う!世界のためだもんね!」
今頃気づいた楓だが・・・
 楓「の、のび太くんたちって、妖精が見えるの!?」
 リルム「あ。」
 ムルモ「そういえばでしゅ〜。」
 ヤシチ「お主らどんな魔法を使ったのだ!?」
 パピィ「しょういえばそうでちゅね。」
 パンタ「道具で見えるようにしたんですっち?」
 サスケ「そんな道具あるのかだぜ!」
 ハンゾー「あるわけないのら〜。」
 ミルモ「・・・・・・。」
 結木「これは、スゴイ。」
 安純「感心する結木くんもステキ〜。」
 楓「ちょっと、日高さん、結木くんにくっつかないで!」

 松竹「南さ〜ん。」
 妖精達は「あいかわらずだ・・・と思い、ドラえもんたちはスゴイと思って、ただただぼ〜ぜん状態の、妖精&ドラえもんたちだった。続く! 



■ きらりん (16回/2011/01/14(Fri) 22:17:14/No3116)

星矢だよ♪

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■ きらりん (17回/2011/01/15(Sat) 17:10:40/No3119)

 思いついたので書きます!6話「新たなる協力仲間?」

 ミルモはロボットのことを考えていた。ロボットといえば・・・・・ま・さ・かな・・・・つーかアレ思い出すな。タコスとイカス。そういえば、ドラえもんとタコスの声って、微妙に似てね?
 

 ミルモ「せっかくだからタコスたちも呼び出そう・・・ッと。」

 ぴぴぴ・・・携帯の番号を押し、かけたが、「EROOR」とでた。

 ミルモ「!?」
 ドラえもん「たぶん無理だよ。未来から直接過去に電話はできないんだ。」

 ミルモ「じゃあ、どこでもドアで!」

 ドラえもん「確かにどこでもいけるっていったけど、宇宙や過去、未来に行くことは無理なんだ。」

 ミルモ「じゃあ、タイムマシンで過去へいく!じゃあかりるぞ、ドラえもん!」
 
 そしてミルモはいってしまった。

 楓「ミルモ・・・、何する気なんだろ・・・。」
そして星矢くんが私の耳元でささやいた。
 星矢「楓さん、ミルモたちもこっちにきてしまったんだから未来で妖精界が滅ぼされたって言ったほうがいいんじゃないんですか。スターはミルモとリルムのコドモってことも話して。」

 楓「ええ!?」
そして星矢が言ったスターの話に真っ先にとびついてきたのが、リルムだった。
 リルム「スター様がミルモ様と私のコドモ!?どういうことですか!?」

 スタ−「言ったとおりです、お母様。」

 リルム「お母様だなんて・・・。」

リルムはてれているみたいだった。

 ムルモ「スターしゃんがお兄たまとリルムしゃんのコドモ・・・。」

 ヤシチ「南楓と結木摂のコドモ、星矢のパ−トナー、スターは、南楓のパ−トナー、ミルモと結木摂のパ−トナーリルムのコドモ・・・。」


 サスケ「なんかすごいぜ〜」
 ハンゾー「なのら・・。」
 ヤマネ「偶然すぎるでございます・・・。」
 パピィ「あたちもムルモと・・。」
 パンタ「すごいですっち・・・。」

みんなが自分とリルムのコドモのことで驚いていることを知らないミルモは、



ミルモ「ふぃ〜やっと過去に戻ってきたぜ・・。さてと電話すっか!」

ピピピ・・
 タコス「やっほーミルモはーん。」
 ミルモ「おータコ、ちょっと人間界まで来てくれねえか?イカスもつれて。」

 タコス「いいでー。ほな、イカス呼んで来てすぐ行くからー。」

 ミルモ「おー!じゃな。」
ピッ。ミルモは電話を切り、タコスたちを待ってしばらくしたら、

 タコス「ミルモはーん!」
といって、ミルモの上に落ちてきた。
ドスン!

 ミルモ「おわ〜!・・・・もうちょっとマトモな降り方はないのかよ〜!」


 イカス「ミルモさん、アロハー♪」
 ミルモ「大丈夫か、ぐらい言ってくりゃいいのに・・。」

 タコス「ところでミルモはん、なんで人間界に来いといわはったんですか?」

 ミルモ「このタイムマシンにのれ!」

 イカス「タイムマシン!?わァ〜♪未来にでも招待してくれるの?」

 ミルモ「まあいいから来てくれ!」

 タコス「ようわからんけどいってもいいで!」

 イカス「招待してくれるんだったら行かなくちゃ〜。」

タコスとイカス、二人は未来で地球を救う手伝いをすることになるとは思ってもいなかった。

 
 

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■ きらりん (18回/2011/01/15(Sat) 23:18:25/No3123)

書きま〜す! 7話「グロテスク料理とさらなる協力者」
そのころ、のび太とドラえもんの前には、グロテスクな食べ物・・・、いや、もう食べ物とはよべぬひどさだったが。それが置いてあった。のび太はこれ、食べるの・・・?ドラえもんは、未来にはこんな食べ物あるかな・・・?などと思っていた。ことの始まりは、ミルモがタコスに電話中の時のこと。リルムが、

 「私から友達になったということで、この料理を食べていただきたいんですの。」
パンタ以外「エッ」
というわけだった。一方ミルモは・・・・・
 ミルモ「じゃあ、いくぞおー」
 ?「ミルモー!」
 ミルモ「!住田に森下!どうしたんだよ?」
 住田「パピィがいないんだ!」
 森下「パンタもなの!」
 ミルモ「あそっか・・。パピィとパンタなら未来にいるけどお前らもいくか?」
 住&森「いく!」
 ミルモ「未来は危険だけどいいか?」
 住&森「うん!」
 タコス「ほな、いきましょか〜。」
 イカス「未来はどんなカンジだろ〜ね。」
 全員「じゃ、レッツゴー!」
 そして・・、
 タコス「そういえば、何で、僕らまで・・?」
 ミルモ「ま、いってからも楽しみで。」
ごまかすミルモだった。そして未来についた。
 
ミルモ「ついたぞ〜ってアレ、どしたんだ、皆。」

そこには、黙っている皆と気絶しているドラえもんとのび太の姿があった。
 ミルモ「何があったんだ・・?」
 ?「ははは、間抜けだな!」
 ミルモ「!?」続く!



■ きらりん (19回/2011/01/16(Sun) 13:30:50/No3129)

間違っていたところがいろいろあったので訂正します。すみません。
まず、3話の訂正です。

 ・ミルモのケータイになっていた着信音 
×ピルルル・・・ ○ブルルル・・・
  
 ・楓のセリフの「言っちゃいけないから・・・」
の後の、「と、見るもの前で」は×です。本当は、
「と、ミルモの前で」でした。
 4話の訂正
 星矢の最後のセリフのしめくくりに、{」}がついてませんでした。
 6話の訂正
 タコスのセリフの「ミルモはーん」となっていましたが、正しくは「ミルモさーん」でした。
 7話の訂正
ミルモのセリフの、「ま、いってからも楽しみで。」と書いてありましたが、正しくは、
 「ま、行ってからの楽しみということで。」
でした。ホント訂正多くてすみません。


■ きらりん (20回/2011/01/16(Sun) 14:02:54/No3131)

オリキャラ・スタ−とそのパ−トナー星矢について。

スター パ−トナー 星矢連
    年齢    ムルモたちと同じ
    好物    雪見だいふく
    備考    ミルモとリルムのコドモ
 星矢連 年齢   小学5年生
     好物   クッキー
     備考   楓と結木のコドモ。
          妖精だけじゃなく人にもナイショと
          言った理由はあるのだが、まだナイ
          ショ。


         
    


■ きらりん (21回/2011/01/16(Sun) 17:52:37/No3139)

投稿します。 8話「敵はネコ型ロボット?大活躍のロボットたち!」

 ?「ははは、間抜けだな!」
 ミルモ「!?誰だ!?」
 ?「俺は、デビルファンター、幹部の一人、ラネーズ!」
 
 楓「デビルファンターって・・・ドラえもんくんにそっくり!」
 ドラえもん「ホントだ!」
 ラネーズ「ふははは!よくわかったな!俺は確かにネコ型ロボットだ!」

 ミルモ「確かに。ドラえもんよりはネコって感じはするな。」
 楓は思うとこはそこなの!?と思っていた。
 ラネーズ「・・・?お前・・、妖精か?」
 ミルモ「そーだよ。」
 楓は、!どうしよう、未来ではデビルファンターが妖精と妖精界を滅ぼしたんだ!ラネーズが妖精界はないってこと、言っちゃう!バレたら、皆元気なくしちゃう!と思っていたら、星矢が、
 「南さんや、のび太さん、ドラえもんさん以外は滅ぼされちゃったってこと、このままではばれちゃいます・・・。」

楓は予想もしていなかったことに驚いた。そんな・・。人間までもが・・・!そしてショックと疲れで、バタ・・。
倒れてしまった。
 ミルモ「!!」
 リルム「楓様!」
 ムルモ「楓しゃん!」
 ヤシチ「・・・・っ」
 サスケ「俺らの恩人が!」
 ハンゾー「死んでしまったのら〜!」
 ヤマネ「先輩方・・楓殿は死んではいないでございます・・。」

 サス&ハン「えっ。」
 パンタ「楓おねえちゃん・・。」
 パピィ「楓さん・・大丈夫かちら・・気絶かちら・・・・。」

 タコス「敵が向かってくるで!タコー線!」
といってタコスは攻撃していった。
 イカス「僕そんなの聞いてないよ〜ん。」
 ドラえもん「ロボットにはロボットだね!スモールライト!」
といって、敵を小さくした。
 タコス「なかなかやるやないか!」
 ドラえもん「えへへ・・・♪」
 ラネーズ「くそーっ!覚えてろ!」
 タコス「覚えてるでー!そのかっこ悪い負け方はな!」
といって、大活躍したタコスとドラえもんだった。続く!

 
 
 


■ きらりん (22回/2011/01/18(Tue) 18:09:35/No3151)

 投稿します! 9話「二つの運命の出会い{?}と、新しい敵」
楓視点でいっきま〜す!
 私ー、南楓は、倒れ、その後は眠っていた。目を覚ますと、

 「南!」
と私の名前を呼ぶ人がいた。
 「結木くん!」
私はびっくりし、彼の名を叫んだ。も、もしかして、これが、夢にまで見た二人っきりのツーショッ・・・そう思ってうかうかしていた私は、ドゴン!蹴られた。 
 「何すんの、日高さん!いたいじゃない!」
日高とよばれたその私の恋のライバルは言った。

 「フン!あなたが結木くんとツーショットになってるから悪いのよ!」


 「そんなの、理由になってないわよ!」
私も負けじと言い返す。
 「南さんが無事でよかった〜♪」
 「松竹くん!みんなついててくれたんだ・・ありがと!」
私の笑顔に思わず、結木くんと松竹くんがドキッとしたことは、私は知らなくて・・。
 「アレ?そういえばミルモたちは?」
ある人物ーいや妖精がいないことに気づいて私は聞いた。
 「ミルモさんたちならお母さんが起きてくれるようにって妖精界へ人間にあう薬を探しにいってくれています。」
私の質問に答えた、星矢連くん、なんと私と結木くんのコドモがそう答えてくれた。

 「!!どうしよう、ばれちゃう!」
この未来の人間界ーひょんなことからいくことになった世界には、悪の組織、デビルファンターが滅ぼしてないって・・!みんな、元気なくしちゃう・・!どうしよう!
 リルム視点
 「ここ、本当に妖精界なんですの?」
リルムは、ミルモー楓のパ−トナーと一緒に楓にあう薬を妖精界に探しにいこうと、妖精界まできたのだがー、今までのような感じと違っていたのだ。まわりはまるで廃墟の街並だったからだ。

 「間違いなく妖精界だろ。」
リルムの質問に答えたのはミルモだった。
 「でもまるで廃墟の街みたいでしゅ・・。妖精もいないし・・・・・」

 と、ミルモの腹黒な{ミルモ以外の前ではブリッコしている。}弟、ムルモが言った。

 「それならミルモの城にいってみたらいいのではないか?」

アイデアを出したのはミルモのライバル、ヤシチで日高安純のパ−トナーの妖精なのだ。
 「へえ〜バカのヤシチが珍しく今日に限って頭がいいな。ヒョウでもふるんじゃねえのか?」

 「ミルモ、貴様だけには言われたくないッ」
とヤシチ。
 
 時間ないのでいったんきります。
  

 

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■ きらりん (23回/2011/01/18(Tue) 18:13:38/No3152)

訂正します。楓の9話のどこかの思いの、悪の組織、デビルファンターが滅ぼしてないって・・!ではなくて、あくの組織、デビルファンターが妖精界を滅ぼしたって・・!です。変な間違いしてすみません。


■ きらりん (24回/2011/01/18(Tue) 18:15:16/No3153)

訂正場所の、「あくの」のところが平仮名でしたが、「悪の」でした。すみません。ごめんなさい。


■ きらりん (25回/2011/01/18(Tue) 23:26:16/No3158)

 続きです。そしてミルモ様の城へとむかった私たちでしたわ。
 「お、お城が、ないでしゅ・・・!」
 「たしかにお城はここにあったはずだ。未来で城の場所さえかわってなければな。」

と、ムルモ様に答えるミルモ様。
 「!・・もしかしたら、デビルファンターさんに妖精界を滅ぼされたのかもしれないですわ・・。それを星矢さんに聞かされた楓様が、わたしたちをしんぱいして妖精界のことをわざと言わないようにして・・。」

リルムの質問にミルモは、

「たぶんそうかもな・・。よし、いったん人間界へ戻るぞ!」
 夜なのでいったんきります。
 


■ きらりん (26回/2011/01/19(Wed) 21:07:13/No3163)

 続きです。

そう言って、{未来の}人間界にもどろうとしたミルモたちだったー・・・。
 楓視点
しばらく休み、気分のよくなった私は、ドラえもん君達と一緒に話をしていたところだった。

 「あれ?そういえば、ここドコ?」
さらに気になった私は皆に聞いた。
 「未来のお母さんのうち。」
私の質問に答えてくれたのが、星矢くんだった。

 「楓さん、調子よくなったみたいだし、外で散歩する?」

と、ドラえもん。

 「うん!」
そして、外にでようとした時、
 「ただいま〜!」
といったのは、マグカップー妖精界と人間界を行き来できるーからでてきた、ミルモたちだった。
 「おかえり〜!」
 「起きたのか。丸二日起きないから妖精界に薬探しに行ったのに・・。とんだ無駄足だったな。」
 「えッ!二日!?」
ミルモの言葉に私は驚いた。
 「じゃあ、全員そろったトコで散歩いこっか。」
とのび太。
 「うん!」
全員うなずき、しばらく散歩していたら・・・。
 「のび太さ〜ん!ドラちゃ〜ん!」
 「あれ、のび太!」
 「なんだろ、あの人ら・・。」
誰かの言葉に振り向いたドラえもんとのび太。
 「あ、しずかちゃん!ジャイアン、スネ夫!」

のび太が言った。
 「あれ、その人たちだ〜れ?」
しずかーという名前の子が、私たちの方を見て言った。

 「ああ、ちょっと、理由があって・・・。」
そういうと、ドラえもんくんとのび太くんは、今までのことを全部話してくれた。

 「へえ〜。タイムマシンがなくなったのは、星矢さんが楓さんに助けを求めるために無断で借りて・・・。」

としずかちゃん。
 「そこから、楓さんや、妖精・・・ってのが信じられねえけど、やってきて、デビルファンターとかいう・・。」

とジャイアン。
 「悪の組織が、世界をほろぼそうとしているって・・・。」

とスネ夫。その言葉に反応したミルモは、

 「デビルファンターの目的そういや、初めて聞いた。」

とミルモ。それに人間、{星矢をぬいて}妖精{スタ−をぬいて}は全員うなずいた。それは、悪の組織の目的といえば、お約束もくてきなのよね・・。

 「ねえねえ、見て!スイス産の操縦機械とミニ車だよお」
とスネ夫くんが言った。スネ夫くんはお金持ちらしい。お金持ちといえば・・、かぶるんだけどな・・。あの人に。

 「ああ、僕も持ってるよ本物のジェット機4個!」

といったのは松竹くんだった。
 「ジェ・・・ジェット機だってェ!?」
とスネ夫くん。
 「完敗だ・・。」
 「スネ夫を上回る大金持ちがいたなんて・・。」

とのび太くん。スネ夫くんと、松竹くんの勝負{?}
は、あっさり終わってしまった。そしてー。
 「今日は、ジャイアンスペシャルシチューをつくってきたぜェ!」
といって、ジャイアンの出したシチューは、青汁みたいだった。
 「おえッ!マズそ・・・」
とミルモ。あー、ミルモったらもう・・・
 「んだと!?」
とジャイアン君。
 「そうですわ!このままじゃ、まずくなるかもしれないですわ!ですから、ここに、唐辛子を混ぜて・・。」
トリルムちゃん。
 「ギョエッ!唐辛子!?」
とミルモ。
 「てゆーかジャイアンも妖精が見えるのか・・。」
しばらくして・・・・
 「できたぞお!」
と言ってジャイアンが見せたシチューは・・・・

グロテスクさがまして、虫まで、追加されている。
 「これ・・・さっきのよりひどくなってる・・{汗}」

とドラえもんくん。
 「おいしそうですっち〜」
とパンタの言葉に、リルム、ジャイアン以外は

 「えッ」
と思っているのだった。
 「せっかくだから私もつくってみましたわ!みなさん、お好きなだけどうぞ。」
 「ひえッ!」
パンタ以外全員、ジャイアンでさえも、さけんでいた。なぜならそれは、食べ物が動いているうえ、すでに食べ物にはほど遠いものだったからだった。
 「こんなの、食べれるかッ!」
のミルモの言葉にリルムちゃんは激怒し、

 「ミルモ様の、バアカァ〜!{泣き}」
このリルムちゃんの強烈パンチにくらべたら、ジャイアン君なんか、屁でもないようで・・。
 一方、デビルファンターのアジトー
 「すみません、ボス。やられてしまって・・。それから、妖精がいたのですが・・。」
デビルファンターの一人、ラネーズがいった。
 「何!?ばかな。妖精はみな滅ぼしたはず・・。」
とデビルファンターのボスらしきのが、言った。
 
 「星矢連が過去から連れてきたとか・・・。」
 「リレット!そうか、そうかもしれん。ならリレット、妖精をもう一回、つぶしてくれるかな?」

 「はい、ナレサーボス。」
と言って、リレットは、アジトを後にした。続く!

 後書き 今回は、似たもの同士のバトルをさせてもらいました。勝ったのは、松竹君とリルムでしたね。さすがのジャイアンとスネ夫も勝てなかったご様子。 

 そういえば、今回妖精はミルモ、リルム、パンタ、スターしかでてなくて、人間は、楓と星矢しかでてきてません。なんてゆうか、この話は、特別番外編のようなもの。では、また。
  

 
   


■ きらりん (27回/2011/01/20(Thu) 20:30:19/No3173)

 投稿します。 10話「最強!?スーパーカエデ」

 あの決死の対決から、2、3日が経った。何事もなく、平和な日ー、あるとき、楓が、
 「星矢くんって、私と結木くんのコドモなのよね?どうして、名字がちがうの?」

 「敵の目を欺くためです。」
と星矢。
 「へえ〜星矢くんて、コドモなのにわたしよりしっかりしてるんだね〜。」
と楓。
 「未来のお母さんは、あいかわらずバカですけどね。」
と星矢。その言葉にグサッとくる楓。
 「何で楓がおちこんでんだよ?」
何も知らないミルモは聞いた。
 「だって、星矢くんの言ってる、お母さんって、私
なんだもん。」
 「は?」
楓の言ってることにはじめ、ぼーぜんとしていたミルモだったが、
 「ウソだろお〜!星矢って楓の子供だったのかよ!」

 「さっき、私、星矢くんってそういえば、私と結木くんのコドモなのよね?って、聞いてたじゃない!」

 「はうぁ!!」
とミルモ。今頃気づいたんだ・・・。とひそかに思う楓だった。
 「スタ−様は、私とミルモ様のコドモなのですわ!」

といって、リルムがミルモにくっついた。ミルモはまたその状況が理解不能らしく、

 「はあ!?俺とリルムの!?ってことは・・・俺らケッコンするのかよ!冗談じゃねーぞ、こんなガサツ女!」

 「ちょっ・・・ミルモ!」
ミルモに楓は怒ろうとしたが、遅かった。
 「ガサツ女、ですってェ〜?ミルモ様の・・バアカァ〜!!」
 「まあまあ棒〜{汗}まあまあまあまあ。」
といって、なにやらへんてこな道具をドラえもんが出し、リルムの口にあてた。
 「まあ、いいですわ。」
 「・・・・・・あのリルムが・・・おとなしくなった。」
ミルモは、びっくりし、
 「その道具、なんなんだ?」
ミルモはドラえもんに聞いた。
 「このまあまあ棒は口にあてて、まあまあといったら、その場でだけ、いかりをしずめてくれる。でも、何回もやると、おなかに怒りがたまって、最後には大爆発なんだ。」
 「ふ、ふ〜ん{汗}ケッコーオソロシイんだな。」
ドラえもんのセリフに、つい恐れをなすミルモだった。そしたらいきなり、
 「ミルモのバ〜カ、バ〜カ、ここまでおいで!」

謎の声にミルモは、
 「んだとお!?こうなったらいじでもつかまえてやらあ!ミルモでポン!」
といって魔法をかけたが、
 「フン・・・」
といって、いきなりグ−の手が、ミルモにあたった。
 「ぐぼお!」
 「ミルモ様!」
 「お兄たま、まぬけでしゅ。」
 「また、ドラえもんそっくりだな・・。」
とヤシチ。
 「でも、僕こんなロボット、見たことない・・。」
とドラえもん。
 「いよいよ僕らの出番や!いくで、イカス!」
とタコス。
 「え〜、僕も〜?」
 「タコーせ・・・」
 「甘い」 
そういうとそのロボットは、鏡を出し、三倍にしてタコスに返した。
 「うぎゃー!!」
タコスは気絶した。
 「タコスさん!あれは・・フエルミラー!普段は鏡に映したものが増えるだけなんだけど、鏡に直接タコー線があったから、さらに三倍で返されたんだ!」
とドラえもん。
 「こうなったら、私たち全員でやっつけましょう!」

リルムの返事に皆答え、魔法を使った。
 「ー無駄だ」
というと、いっきに突風で全員吹き飛ばされた。
 「きゃあ!」
 「うわあ!」
そして、悲鳴とともに、みんな、倒れていく。楓は、・・・どうしよう、このままじゃ、また滅ぼされちゃう・・・・。ハッ!そう思っていたが、いいことを思いついた。そうだ!星矢くんにわたされた、20枚のカード!呪文を唱えて・・・・そして、カードを選び・・、楓は気づいた。ん、何だこれ・・、変身・・・?何度も使用可能・・・?よし、これに決めた!
 「ス−パーみらくるビューティフル!」
と楓が唱え、楓は変身した。
 「フン、こざかしい!」
敵は攻撃をして、楓に近づいたが、楓のまわりの光に跳ね飛ばされた。
 「う、わああああああ!」
キラーン・・・どこかに敵はぶっ飛んだ。そのとたん、楓の変身は解けた。
 「楓さん・・変身したときのあなたは、今から、ス−パーカエデです。」
と倒れていた星矢が起き上がって言った。一部始終見ていたミルモは、ただ唖然としていた。
 









■ こやまる (1018回/2011/01/21(Fri) 11:27:18/No3177)
http://www.murumoya.com/


きらりんさん、こんにちは☆

いやはや、次から次へと登場人物が増えてにぎやかに…。
すべての妖精や人間にもちゃんとセリフをしゃべらせているのがすばらしいです。
サスケ・ハンゾーやパンタはセリフが少なくなりがちなので(私の場合はですが)、この調子で今後もいろんな場所で活躍してくれるといいなぁ。
そして彼らの将来も描かれることを期待していたり…。
サスケが気にしていそうなヤマネちゃんの将来もよろしくです。
ミルモとリルムの子供であるスターは、幼いムルモと同じ年齢なのに、すでに両親よりも利口そうですね(^^;。

そしてタコスとドラえもん…。
同じ声優さんである他に、ロボットという共通点があったのには今まで気づきませんでした。
同時にしゃべったらうるさくて耳をふさぎたくなるかも(^^;。
タコス以外にも、ミルモキャラとドラえもんキャラが集まると、ミルモキャラのぶっ飛び具合が改めてわかりました。
特にお金持ち対決には笑わせていただきましたよ。
こんな刺激的な金持ちを見たら、スネちゃまはお母さんにたくさんおねだりしそう(笑)。

未来の妖精界は完全消滅したわけではなかったのですね。
廃墟を歩くミルモたちの描写もなかなかすばらしいです。
ミルモたちは未来の妖精界を見てどんな思いを抱いているのだろう?

修正箇所も了解です。
いただきもの小説にアップするときに私の方で修正させていただきますね。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ きらりん (29回/2011/01/21(Fri) 21:09:10/No3179)

 投稿します。 11話「さらわれた楓」

 デビルファンターのアジトー
 「すみません。私までやられてしまい・・。」
 「星矢連からもらったカードを使って変身か。」
この会話をしているのは、リレットとナレサーボスです。
 「あのカードは一度使用した者にしか使えん。あのカードを使用した南楓は我らの手助けー強力な道具となる。いじでも、南楓を我らのアジトにつれてくるのだ!」
 「仰意。」
というと、リレットは消えた。
 一方、そんなことも知らず、ミルモが楓に直撃していた。言葉で。
 「なァ、その魔法ってどうやったらだせるんだ!?」
 「だって、星矢くんからもらったカードを使って変身しただけだし。ミルモも使ってみる?」
 「それは無理です。そのみらくる☆カードは、一度使用した者にしか使えないのです。」
星矢が楓とミルモの間に入り説明する。
 「ちぇ!」
 「仕方ないでしょ、わたされたのが私だったんだから。」
 「普通俺にわたすんじゃ・・、王子でこの魔法力の強い俺様に!」
し〜ん・・・・。沈黙・・。
 「な、なんだよ、そのイヤ〜な反応!」
あせるミルモ。
 「だって・・・・。」
 「バカップリが・・・、」
 「おおいに・・」
 「みえてるんでちゅから・・。」
 「みんながしらけても・・」
 「おかしくは・・・・」
 「ないのでは・・・・」
 「たしかに・・・」
 「そうだねえ・・・・。」
 ムルモ、ヤシチ、パピィ、サスケ、ハンゾー、ヤマネ、タコス、イカスはミルモを少しばかり責めるように言った。あえて、楓、結木、安純、松竹、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫、星矢、スタ−、パンタはなにも言わなかった。だがいよいよ決意した楓が、

 「この未来には・・・・、私しか、来ちゃいけなかったの・・。」 
「?」
 「だって、みんなが来たら・・、妖精界は滅び、人間界が滅びかけてるってこと、知っちゃうから・・・。」
 「!!」
この楓の言葉に、妖精、{スタ−を除く}人間は、{星矢を除く}さすがに驚きを隠せなかった。ロボットたちは、
だまっていた・・。
 「で、でもよ!スターは・・・いるんじゃ・・・、・・・・・・!」
ミルモ、そして、みんなが、スターの足が消えかかっているのに気がついた。そして・・、沈黙が続いた。
 「でっ、でも!この未来世界を救ったら、何とかなるかも・・・!」
 「そ、そうやで!」
 「未来世界を僕達で救えば・・・!」
楓と、タコスと、ドラえもんがフォローするが、
 「・・・・・・」
みんな沈黙のまま・・・・。
 どうしよう、私が・・・!こんなこと、言っちゃったから・・。みんなをキズつけるのなら、最初から言わなきゃ・・よかった・・・の・・・・に・・。その時、楓は悲しくなり、涙をひとつぶ残し、この場を走って去った。
 「楓!」
 「南!」
 「ー楓さんを一人にさせないでください・・・・楓さんが一人になるときがー、一番危ないー・・・・・・・。」
星矢の言葉にみんなは危険を感じ、すぐに楓を追いかけた。
 「どうしようー、みんなにあわせるカオがない・・。」
 「なら、我々とくるか?」
謎の声に楓が振り向いたときにはーー、
も う お そ か っ た 。
 「うっ」
口を押さえつけられ眠った楓。それをもって、どこかへといく、リレットの姿は、夜の新月におおわれていたー。
 「くそっ、いやな予感がする・・・・!」
つぶやくミルモだった。続く! 
   

   



■ きらりん (30回/2011/01/21(Fri) 22:11:43/No3180)

 訂正します。 9話で『トリルムちゃん。』などと書きましたが正しくは、『とリルムちゃん。』でした。すみません。


■ きらりん (32回/2011/01/22(Sat) 12:43:06/No3184)

 きらりんの解説コーナー♪ その1
 
 こんにちは、きらりんです。じつは、はじめ、この話の中にタコスとイカスを入れるつもりなかったんですけど、5話を投稿する直前で、『そういえば、ドラえもんの前の声演さんとタコスの声演さんって同じなんだよね、しかも、ドラえもんとタコスって同じロボットだし、いろんな共通点あるし、タコスも登場させちゃおー♪』な感じでタコスをこの話に入れようと思ったわけですが、タコスだけじゃアレなので、イカスも入れよーと思ったわけです。いつか、ドラえもんとタコスで対決させようと思ってます♪ 「タコなんかドラえもんのアイテにさえならねーって。」
 「なんやねん、ミルモさん、この高性能ロボットをバカにするんでっか!?」
ミルモの挑発にのって怒るタコスをとめる「まあまあ棒」を持ったドラえもん。
 「まあまあまあ(汗)」
タコスの自我自賛にあきれる作者、きらりん。
 「自分で言ってるし・・・。」 
おしまい♪    


■ きらりん (33回/2011/01/22(Sat) 12:47:05/No3185)

解説コーナーの訂正
 
 「5話を投稿する直前で」とありましたが、正しくは
 「6話を投稿する直前で」でした。すみません。


■ きらりん (34回/2011/01/22(Sat) 17:23:11/No3191)

 訂正 1話、2話、3話各それぞれセリフのところはすべて下の行にうつります。それから解説コーナーの訂正です。ミルモのセリフがありますが、それも、下の行にうつります。


■ きらりん (35回/2011/01/22(Sat) 19:27:34/No3192)

 投稿します! 12話「ミルモたち、絶体絶命!?操られた楓」

 目を覚ますと、楓は、暗く不気味だけど、おしゃれな感じがある部屋だった。
 ここは・・・・どこ?私・・・・、一人なの?誰か・・・いてほしいのに・・・
 「目が覚めたか。」
 「あなたは?」
楓は聞いた。
 「俺はリレット。デビルファンターのボス。」
それを聞いても楓はびくともせず、言った。
 「ねえ、一緒にいてくれる?」
 「永遠にな。お前がナレサー様のもとにいて、ナレサー様に忠誠を誓うなら。」
 「そうすれば、私、一人にならない?」
楓は、もう放心状態だった。みんなを傷つけて、一人になった。
 「ああ。」
 「私、ナレサー様のそばにいるわ。」
 「これをお食べ」
といって差し出されたその紫のもの。少し不気味だった。
 こく・・・。楓はうなずいてしまった。
 「これで、南楓はわれらのもの。」
このリレットの言葉により、楓は気づいたが、
 もうおそかった。
 ぱくっ
 食べてしまった。そしてリレットは鈴を差し出した。
 「これをつけろ。そして、ナレサー様の本物の部下となれ。」
 「はい。」
食べたとたん、楓にものすごく力がみなぎってきた。悪の力が。
 「私は、ナレサー様の本物の部下になる・・・・!」
楓はにやっとした。リレットは少しびくっとした。
 一方、ミルモたちー
 「楓様が見あたりませんわ!」
 「もしかしたら、もうデビルファンターにやられたんじゃないんでしゅか・・?」 
 「バカなこと言うんじゃねーよ!」
 弱音を吐くリルムとムルモに言うミルモだったが・・・正直ミルモもあせっていた。
 「どこでもドアー!」
とドラえもんが言い、また道具を出した。
 「これで、『楓さんのいる場所』といって、ドアを開けたら、楓さんのいる場所につけるよ。」
 「そうか、それがあったか!ドラえもんは頼りになるな!どこかの同じロボットのくせにぜんっぜん役立たないタコとはちがうよなあ〜♪」
そのミルモの挑発にタコスは、
 「クリスタルランドを救ったのは基本的にこのタコスなんやで!」
 「最後ハナコにふみつぶされて結局最後に活躍したのは俺だぞ!」
 「結果的には、僕でしょ♪」
とイカスが言うが、
 「うるさ〜い!!」
ミルモとタコスの気迫にイカスは腰が引けた。
 「二人とも、ケンカなどしている場合ではございませんわ!」
とリルム。
 「バカなミルモの挑発にのるタコもバカだな。」
とヤシチ。
 「バカじゃねえ!タコよりは!」
 「それはこっちのせりふでっせ!」
 「だ〜か〜ら、ケンカはやめるですわー!」
とリルムは言うとミルモとタコスを正拳パンチでぶっ飛ばした。
 「ケンカを止めるには、リルムガ一番役立つじゃねーか、俺より強ェーな。」
とジャイアン。
 「早く楓しゃんのトコにいかないとでしゅ!」
 「おっ、そうか。」
とミルモ。
 「サスケ、ハンゾー、あれが『ミルモ必殺おバカ列伝』だ。」
 「はいだぜ!」
 「なのら〜。」
このセリフがきっちり、聞こえていたミルモは、
 「ミルモでポン!」
ヤシチに、魔法で洗面器をぶつけた。
 「ぶぎゃっ」
 「んじゃいくか。」
何事もなかったように言ったミルモにみんなは、
 「・・・・・・・・。」
だった。それはさておき、
 「さておきって、拙者は・・・」
はい、ソコうるさーい。ヤシチ、がーん。さておきどこでもドアを通った。
 「どこだここ。」
 続きはまた後で!    

    
 

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■ きらりん (37回/2011/01/23(Sun) 12:54:01/No3197)

 続きです。
 そこは、とても不気味な建物。
お化けや怖い系がニガテなミルモは震えまくっていた。
 「ほ、ホントにここに入るのかよォ〜(汗)」
ミルモは、その不気味な建物のほうを見ていった。
 「当たり前ですわ!ここに楓様がいるかもしれないんですのに!怖がられていては、どうにもなりませんわ!」
 「まあ、これからずっとマヌケ面をさして生きていきたいのなら、お兄たまだけ残ればいいでしゅ!」
ミルモにきついことばをあびせるリルムとムルモ。
 「入るっ入るから!そんなふうに言うな!」
そして、暗く不気味な建物へと入っていったみんな。
 「ここ、デビルファンターのアジトとちゃいますの?」とタコス。
 「たしかに。ちょっとそれっぽい。」
とドラえもん。その時、
 「ふははははは、よくわかったな!ここは我々、デビルファンターのアジトだ!」
 「あ−!!楓にぶっ飛ばされてかっこ悪いマンボみたいな負け方したヤツ!」
とミルモ。
 「そんなふうに覚えるなっ!それから俺はマンボとかじゃねえ!リレット、ナレサー様の部下だ!」
 「ナレサー?それはデビルファンターのボスか?」
とヤシチ。
 「そんな質問に答える必要はなーい!瞬間移動!」
リレットがそういうと、ミルモ以外全員消えてしまった。
 「!?おい!あいつらに何したんだよ!?」
というミルモだったが、
 「ああ、キミのアイテもちゃーんと、用意しといたから安心してよ♪」
 「用意なんかいらねえーっ!!(怒)」
 「ぐちゃぐちゃうるさいな!こい、ダークカエデ!」
 「!?」
 「はい、リレット様。」
といって歩いてきたのは・・・、楓だった。ス−パーカエデに変身した時の姿で、もとピンクの衣装が、こい紫とそまっていた。
 「攻撃するアイテはこのミルモだ、覚えとけ!」
というと、リレットは消え、ミルモとカエデー、いや、ダークカエデの二人だけになった。
 「・・・・覚悟しなさい、ミルモ。」
 「!!」
 「ダークぶらっく!」
 「!ミルモで・・・・」
ゴウ!突風が吹いたかと思うとミルモは弾き飛ばされてしまった。 続く! 

   


■ きらりん (38回/2011/01/23(Sun) 20:36:07/No3203)

 投稿します。 13話「ミルモvsダ−クカエデ」
 「さあ、観念しなさい、ミルモ。」
そのダ−クカエデの声は、いつもの明るい声ではなくどこかさみしく、そして、暗かった。
 「・・・・なんで・・・、デビルファンターの・・・部下になんかなっちまったんだよ・・・。」
ミルモは手を震わせて言う。
 「私は、独りなの。そうなっちゃったの。だからさみしかった。そこで手をさしのべてくれたのが、デビルファンターのナレサー様と、リレット様だった。
 『ナレサー様に協力を誓うなら、私を一人にしない』
って、言ってくれたの。だから、私は、ナレサー様の敵である、ミルモ!あなたを絶対に、倒す!」
 「・・・・ひとり・・・・?」
 「そうよ、私は独り。孤独に・・、なってしまった。」
 「!・・・・・あれは・・・!ちょっとおちこんだだけだろ!?誰だって、自分の国が滅ぼされたら少しはおちこむだろ!」
と反発するミルモ。
 だが、カエデの目から涙がこぼれおちた。
 「私のせいでみんなが傷つけたって思った・・・、それがとってもかなしかった・・。」
 「!!・・・・・そんなの、お前が気をつかうことじゃねーだろ!?そんなことで、独りになったって思うなんて、弱すぎんだよ!」
 「・・・・・・・・・っ!私は・・・、弱くない、
弱くないーっ!」
そういうとカエデは黒い雷攻撃を仕掛けてきた。
この雷にミルモはあたった。この雷にあたると、死ぬという・・・。
 一方ー、
 「・・・・、あら?」
 「ここ、どこでしゅか?」
 「拙者にもわからん!」
 「俺もわかんないぜー。」
 「ぼくもなのら〜。」
 「リレットに瞬間移動させられた気が・・・」
 「あたちもそこまでは覚えてるけど・・・。」
 「いったい・・・・」
 「ここは・・・」
 「どこなんだよ〜ん(泣き)」
みんなは口々に叫ぶ。
 「じゃあ、まずは、あたしの相手をしてもらおうかしらん♪」
 「誰だ!?」
 「あら〜ん♪青だぬきがいるわ〜。」
 「たぬきじゃないッ(怒)」
怒るドラえもん。
 「な、なんか・・・」
 「とーっても、嫌な・・・」
 「予感が・・・」
 「するよ〜(泣き)うわーん、マァマァ〜」
 スネ夫が泣き叫ぶ。
 「わたしはノビータよん♪」
 「のび太!?」
ノビータの名前にみんな叫んだ。
 「のび太じゃなくて、ノビータよ!失礼しちゃう!」
 ご飯の時間なのでいったんきります。


■ きらりん (40回/2011/01/25(Tue) 18:13:18/No3220)

 続きです。
 「どっちも同じですわ!どりゃああ!」
リルムの言葉にのび太は
 「あんな気どってるロボットと一緒にしないでよ!」
 「でも、この場合・・、馬鹿なトコは似てたりして。」
ドラえもんがそういっているうちに、リルムのスゴイパンチ攻撃が、ノビ―タにあたった。
 「きゃああああああ!」
 「こうしてリルムさんにあっさりやられたし。」
 「リルムさんの攻撃は別格なんだよお!」
言い返すのび太。
 「やっぱりリルム先輩はすごいでございます。私も見習わなければ・・・」
とヤマネ。だが!
 「はははは!甘い!」
というと、リルムに赤いグ-形のものが急にリルムにパンチをくらわせた。
 「リルム先輩もすごいですが、それを簡単に殴ってしまうあの人―いえ、ロボットもすごいです!」
 「ヤマネ〜ェ、そこ、感心するところじゃないぞ!」
 「えっ、そうなのでございますか!?」
ヤシチのツッコミ(?)に驚くヤマネだった。
 「リルムしゃん!」
 「リルムさん!」
 「リルムちゃん!」
 「なァ、またドラえもんそっくりなロボットだぞ、ホントにドラえもんはあいつらのこと知らないのか?」
と結木。
 「知らないよ。ホントだよ。」
 「じゃあ、あれはなんなのよ!どう見ても、ドラえもんの血縁とかしか思えないわ!」
と言う安純の言葉に、ドラえもんは、
 「あいつ・・・・、何で・・・!」
一方、ミルモ達。
 「ふふ・・・、これをくらったら、生きてるはずがない・・・・・わ・・。」
何に気づいたのか、ダークカエデの言葉は止まった。生きていた!ぼろぼろだけど、ミルモは生きていた。
 「!?なんで・・・・。」
ダークカエデは言葉を付け足した。
 「な・・・・んで・・・・どうして!?」
どうしよう・・・・、役に立たなかったら私はまた一人に・・・・!そんなのいや・・・!
 「・・・・・ミルモでポン!」
ミルモは急にダークカエデに魔法をかけ、ダークカエデをつつみこんだ。
 「思い出せ、、お前は一人なんかじゃない、俺たちがいるだろ!?今までだって、楽しいことがこんなにもあっただろ!?ミルモの言葉が、ダークカエデの頭に届き、カエデには、今までの、たのしかったこと、うれしかったこと・・・・、悲しかったこと・・・、がんばったこと・・・。あ・・・、妖精の、ミルもが現れて、私のしずかな世界がとても明るくなった。ミルモのおかげで、私は、結木くんに話しかけることができた・・・。ミルモのおかげで・・・、私、少し強くなれた・・・。私・・・、私・・・!その瞬間、リレットにつけられたダークカエデの鈴が消えかけた。なのに・・・、
 「そんなものは、うそだよ、ダークカエデ。」
 「リレット様!」
 「あー!いいトコで邪魔すんじゃねーよ、リレットォ!(怒)」
とミルモ。
 「お前と、ミルモたちは仲間などではない。もしも本当の仲間なら、誰も傷つけないのが、真の仲間だろう、お前は、ミルモたちに傷つけられた。だから、俺たちの部下になったのだろう。」
リレットの言葉に、楓の目は、再び、侵食され、鈴も元に戻ってしまった。
 「王子ミルモよ、南楓はそう簡単にお前のところへは帰さないよ、ふははははは!」
 「楓ー!!」
 「・・・・・にしても・・・、似たような今のセリフを聞いたことあるんだよなあ・・・・・。」
ワルモ団です。
 「お、そうだったな!」
誰に反応してんだよ・・・。
 「作者だよ、作者!・・・・・・いつか俺が必ず助けてやる!まってろよな、楓・・。あ、リルムら、無事か・・・?ちこっといってこよ・・・。」
しばらくして、「ん?待てよ・・・、そういや、リルム達どこ飛ばされたのかわかんねーじゃねーかよォ!!」
一人叫ぶミルモであった・・・。続く!
 
  

 


■ きらりん (46回/2011/01/26(Wed) 23:37:06/No3236)

 12話の訂正
「リルムガ」と書いた部分がありましたが、正しくは、「リルムが」です。すみません。間違い多すぎて。




2117/ りんごのハート、ネズミの気持ち
□投稿者/ りょく -17回-(2010/01/13(Wed) 15:17:05)

こんにちは!
新しい小説の説明をします。
時代はわんだほう、国は日本、舞台は中学校。
登場人物は、アクミと沙織と、公式妖精二名とオリフェ一名とオリキャラ三名です。
メインは人間、妖精四人ずつ。
二人で組んでパートナーになります。
楓達とは他県で学校も違います。
沙織とアクミはドイツに行ったのですが、私がドイツのことはさっぱりなのでどういうわけか日本なのです。
設定を変えてごめんなさい。
オリキャラは話が進んだら紹介します。

それでは(*>U<*)ノ


■ りょく (18回/2010/01/13(Wed) 16:13:22/No2118)

1運命のりんごジュース

私のあだ名はイオ。
中学二年の女子。

私の好きな男子は誰よりも可愛かった。

二重の瞼は大きく、閉じると長い睫毛が影を落とす。
すっと通った高い鼻にふっくらとした唇。
きめ細やかな肌は白くて健康的でつややかだった。
さらさらな髪の毛は校則違反にならないように、短く切り揃えられている。
肩幅が狭く、長くて細い手足。
整った顔立ちと華奢な体型はまるで女の子のようだ。

彼とはクラスメイトという間柄で、用事があれば時々喋るのだが、それでも遠い存在だった。
運が良かったと思う。


彼のことを半ば諦めていた時、友達と別れた後のことだ。
私は寄り道せずにいつもと同じ道を歩いていた。
すると通り道に初めて見かけた店があった。
外観はおしゃれな雑貨屋に見える。

でも、でも…だ。

工事ってしてたっけ?
いや、朝に通った時は絶対無かったはず。
こんなにしっかりとした建物が数時間で建つわけない。
移動可能な屋台でもなく、そもそもここは通学路なのに。

変に思いつつも好奇心で扉を開けると、やっぱり雑貨屋だった。

置いてある品物は、人形、写真立て、アクセサリー等、一目で分かる物から、見たことがあるようなないような物、用途が想像つかない物まである。
レジにいる店員は推定三十五から四十三の太った男性で、悪い人じゃないとは思うけど、にやけている表情がどことなく不気味だった。
客は私一人。
店内は音楽もかかっていなくて静かなことと店員と奇妙な品々のおかげで、不思議な雰囲気が漂っていた。
私はまるで別世界に入り込んでしまったような気分になり、少し怖いと思いながらもわくわくして夢中で商品に見入っていた。

すると、あるマグカップが目に止まった。
デザインは全体が藍色で上下に黄色いラインが二本入っており、中心に大きな星があって、その真ん中に橙色のハートマークが付いていた。
私は子供っぽくてちょっとダサいと思ったが、何故かマグカップを手に取った。

そこで意識が遠くなり、いつの間にか自分の家にいた。

「どうして…!?」

驚いた私は思わず口に出した。
手にはあのマグカップを持っていた。



さて、マグカップから出てくるのは誰でしょう?


■ りょく (19回/2010/01/14(Thu) 15:54:03/No2121)

全然気に入ってなかったのにいつの間に買ったんだろう。
値段すら覚えてなかった。

どういうわけか記憶が飛んでいるが、覚えていないことは考えたってどうにもならないし気味が悪いので、深く考えないことにした。

気を取り直して私はマグカップを改めてよく見た。
特に何の変哲もなかったが、底には記号のような見たこともない文字で、『このマグカップにりんごジュースを注ぎながら願うと、妖精があなたの夢のお手伝いをさせていただきます』と書かれていた。

なぜ見たこともない暗号を文字だと思い、なおかつ読めるのだろうと思ったが、「りんごジュース」というところに運命を感じた。
私はりんごとりんごを使った飲食類が大好物なのだ。
幸いりんごジュースは冷蔵庫に入っているので試すことにした。

諦める前にせめて友達になる努力でもしようかな。

願いは当然、「好きな人が振り向いてくれますように」。
マグカップにりんごジュースを注ぎながら私は念じた。

するとマグカップは強い光を放ち、なんと中から小人が出てきた。

「あのぉ〜、初めまして…」

小人は遠慮がちにそう言うと、マグカップからのそのそと這い出てきた。

「いやあぁぁ!!」

私は大声で叫び、全力で飛び退いた。
部屋を出て扉を乱暴に閉める。
そこでふと思った。
小人なんて存在するわけない。
あのマグカップはおもちゃで、何かの仕組みで、人形が飛び出しただけだということを。
それなのに驚き一人で騒いだ自分が恥ずかしい。

私は部屋の扉を開けた。
そこには小人がいた。

「驚かせてしまってどうもすいません…」

小人は申し訳なさそうに言った。
録音に聞こえない声に、柔らかそうな体。
これは絶対作り物じゃない。
私はそう確認した。

「やっぱ生きてるんだよね?」

私は恐る恐る確認した。

「生きてますよぉ。思いっきり」

小人の喋り方はねちっこかった。


アイコンで騙された方はすみません(>w<;)


■ りょく (20回/2010/01/18(Mon) 14:46:30/No2128)

2自称、彼女がいる妖精

小人は自分を異世界からやってきた妖精といい、人間の世界に住みつく為に召喚させたと言った。

妖精はミレンと名乗った。

「どうして私を選んだの?」

私は尋ねた。

「ボクの恋人のパートナーさんのお友達だったものですから」

ミレンは嬉しそうに言った。

「パートナーっていうのは?」
「妖精と呼び出した人間の間柄をそう言います。ボク達もそうですよぉ〜」
「えっ!かなりやな感じ。いきなりそんなに親密な関係になるなんて…」

あんたなんかと、と言う言葉が喉元まで出かかっていた。
このミレンを好いている誰かがいるなんて想像つかない。

「そんなぁ…、よよよよ〜…」

それでもミレンは十分傷ついたようだ。
目の端に涙を溜めている。
でもはっきり言って、なよなよしていて見るからに弱そうな所が気持ち悪い。

「そうじゃなくて、今会ったばかりの奴といきなり親しく出来ないよな〜、って思っただけ」

何で私がこいつの機嫌を取らなくちゃならないんだろう。

「それは誰だってそうですよねぇ。それでお願いがあります」
「ん?気になるから言ってみ」
「ボクをこの家に住まわせてください!」
「は?」
「きっとあなたの願いを叶えて見せますから。好きな人と両想いになりたいんでしょう。任せてください!」
「ちょっ、ちょっと!何でそんなこと知ってるのさ?」
「妖精は呼び出された相手の願いと名前が分かるんです」
「なんだって!?」

私は言った。
体から血の気が引いていく。
好きな人のことより、本名は可愛過ぎて名前負けしているのでコンプレックスになっていて、人に知られるのが嫌なのだ。

「妖精は呼び出された相手の願いと名前が分か…」
「二回言えって意味じゃない。それってプライバシーもへったくれもないじゃないか!」
「そう言われても…」

ミレンはなよなよしながらおどおどして困っていた。

「今さら遅いし、そういう仕組みじゃあ仕方ないよね」

私はつい可哀想だと思ってしまった。
まあ、実際ミレンに言ったってしょうがないだろうし。

「じゃあ…!」

ミレンは期待に瞳をきらきらと輝かせた。

「帰っていいよ。さよなら二度と会うことのない妖精」

私は冷たく言った。
何でこんな変な生き物の世話をしなきゃならんのだ。
長く居座られると情が移るので、ごねても何をしても無駄だという態度で接することにした。

「そんなぁ…、どうして…」
「だっていかにも役に立たなさそうだもの。さっさと他の人の所に行って。人間なんてこの世にゴミの数ほどいるでしょうが。私にこだわる必要ないよ!それに私は自分の願いくらい自分で叶えて見せる」
「それでは役に立つ証拠を見せれば良いんですね。妖精は魔法が使えるんですよぉ。見ていてください!」

ミレンが構えると何もない空間から妖精サイズの何かが出てきた。
どうやら楽器(笙)らしい。
人間の私からするとそれだけでもすごく思える。
ミレンは楽器を振りながら踊った。

「ミレ、ミレ、ミレンでポン!」

するとカーペットの上にうなぎが現れた。
しかも生きてるもんだから濡れていてうねうね動いて、カーペットに染みをつくった。
こりゃ生臭い匂いも付くだろうな。
魔法がすごいという反射条件で怒るタイミングを外したが、そうじゃなかったらツマミ出しているところだ。

「これはお近づきのしるしにプレゼントです」

ミレンは得意げに言った。

「いや高級魚だけどさ…。これをどうしろっていうの?汚れたし魚捌けないから迷惑なだけなんだけど」
「ご心配なく。ボクが料理します。何にしますか?」
「じゃあうな重を…」

私はつい乗せられてしまった。



◇◆◇
てっきり魔法を使うとばかり思っていたが、ミレンはまな板の上で小さい体を器用に使いうなぎを捌いて蒲焼きを作った。

見た目は完璧。嗅いだ事がある良い匂いがする。
それでも妖精が作ったので味は見た目と異なるんじゃないかと思ったが、そんなことはまったくなくとても美味しかった。

素直に認めたくないから何も言わずに黙々と平らげる私の様子を、ミレンは心配そうに窺っていた。
家に住まわせてほしい、と目で訴えてくる。
うーん…どうしよう。


私は皮と、うなぎに限らず蒲焼きはあんまり得意じゃないです。
妖精だからお菓子のうなぎパイにしようかとも思ったのですが、家庭で作れるものか分からないのでご飯にしました。
イオはミレンを気に入らなかったようですが、私は本気で可愛いと思います。
特に声が好きです(*>U<*)


■ こやまる (709回/2010/01/19(Tue) 23:46:24/No2130)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、こんばんは☆
ちょっと遅くなりましたが、新しい小説の連載開始ということで、今後も楽しみです。
それも今まで誰も主役として扱ってこなかったミレンを…。
なよなよで幸薄いミレンなので、この先果たして幸せな展開が待っているのかどうか心配になりますね(^^;。
りょくさんはミレンのどの部分がお気に入りなのでしょう?

本当の主役でもあるイオ(どんな本名かな?)はかなり快活な性格ですね。
悩みなど無さそうな性格ですが、お目当ての男子への想いの強さがミレンを引き寄せたのでしょうか。
ミレンの言い方だと、アクミに近づくためには誰でも良かったような感じにも見え、目的を果たすために我が道を突き進むミレンの性格がよく表れています。
(アニメでも夏なのにアクミにセーターをプレゼントするシーンがありましたね)
この先ミレンの行動にイオが振り回される展開を予想しちゃいます。
そういえばケパパに相性診断をさせたらこの二人の結果はどんな結果になるんでしょう?

それではこれからの連載を楽しみにお待ちしています!
では!


■ りょく (21回/2010/01/20(Wed) 15:16:05/No2132)

3意味無しステータス

「じゃあ良いけどさ…」

私は言った。
この数時間で情が移って折れてしまったのだ。

「よよよよ〜、本当にありがとうございます。優しさが目に染みます〜」

ミレンは嬉し泣きをした。

「はあ…そんなにありがたがられてもねえ。
私のことはイオって呼びな。これからよろしく、ミレン!」
「はい。イオさん!」

こうして私はミレンを受け入れて一緒に暮らすことになった。



◇◆◇
翌朝。
目を覚ますと机の上に小さい布団が敷いてあり、そこでは小さい妖精が眠っていた。

「アクミちゃ〜ん…むにゃむにゃ…」

ミレンは寝言を喋った。

「やっぱ夢じゃなかったんだな…」

私は呟いた。

体を起してベッドから這い出る。
洗面所で歯を磨いて顔を洗う。
部屋で制服に着替えて眼鏡を掛けて台所に向かうと、タイマーで炊けるようにセットしておいた炊飯器からご飯のいい香りが漂ってきた。
私はエプロンをして味噌汁と目玉焼きを作った。
そこで起きてきたミレンと朝食を食べた。

「あのぉ、イオさん…」

ミレンは食後のデザートにりんごをシャリシャリ食べながら訪ねてきた。

「なぁに?」

私もりんごを食べながら言った。

「いえ、なんでも…」
「嘘つけ。気になるからはっきり言ってよ」
「えーっと、イオさんは今から学校に行くのですよね?」
「そりゃ義務教育だから。何?あんたも付いてくるの?」
「ええ。アクミちゃんに会う為に」
「冗談きつっ!勘弁してよ。妖精なんて連れてたらいい晒しもんだってばさ。
あんただって捕まったら解剖されるよ」
「その点は問題ありません。妖精の姿は呼び出した人間にしか見えないし声も聞こえないのです。
ああ〜、久しぶりに彼女に会えるなんて嬉しくて楽しくて背中から羽根が生えてきそうだよぉ〜」

ミレンはうっとりと言った。
くっ、こいつにさえ恋人がいるのに…。負けた…。
私はそう思いつつずれそうな眼鏡を掛け直すと、朝食の片付けをした。


「そういえば彼女ってどんな子?学校に付いてくるってことはその子のパートナーってうちの中学の生徒?」

私はミレンを女にした姿を思い浮かべた。
全然可愛くない。
可愛い必要はないけど、幼い頃絵本で見た妖精は可愛いという概念が今さら覆せないのだ。

「そうですよぉ。イオさんも良く知ってる方です」

ミレンはうちわでパタパタ飛びながら言った。
見えないし聞こえないって本当なんだ。良かった。
家を出て道で色んな人とすれ違うけどミレンに気が付く人は一人もいなかった。
でも会話が周りから私の大きな独り言だと思われてしまう。
気を付けなくては。

校門に辿り着く。
靴箱で上履きに履き替えていると友達に出会った。
同じクラスの女子で、名前は江口沙織。
彼女は世界的に有名なフルート奏者で、年のわりには落ち着いた雰囲気が周りと馴染みにくく、一人で寂しそうにしていたので私から声を掛けて仲良くなった。

「おはよう」

私は言った。
沙織は振り向くと微笑んで挨拶を返した。
そこまではいつもと変わらない日常の風景だった。
違うのは、沙織の肩に私と同じようなものが乗っかっているところだった。

「アクミちゃ〜ん!」

ミレンはうちわで飛びながら、沙織の肩に乗っている妖精に話しかけた。

「げっ、ミレン!」

アクミは嫌がっているような口調だった。
この子が恋人か。
反応からとてもそんな様子には見えないけど。
それにしてもアクミの方がミレンよりずっと可愛いじゃないか。

「イオも妖精をパートナーにしたのね!」

沙織は驚いて言った。

「私も同じことを思ったとこ。その口振りじゃあ、あんたの方が先だったんだ」
「ええ。この学校に転入する前日にね」
「へぇ〜。じゃあ妖精と暮らしてそんなに経ってないのか」

二人は話しながら教室に向かう。

「まってよぉ。ボクはアクミちゃんの彼氏じゃな〜い」
「しつこいなっ!さっさと妖精界に帰れっての!」

ミレンとアクミは追い駆けっこをしていた(というかミレンがアクミを追い回していた)。

教室に着くとさらにもう二つ驚く事が待っていた。

「江口さん、イオ、あーー!!!」

叫んだのは東颯(あずまはやて)くん。
私の好きな人だ。
そして彼の周りには妖精が二人いた。


一旦切ります。


私はミレン


■ りょく (22回/2010/01/20(Wed) 16:06:37/No2133)

こんにちは(・∀・)ノ
こやまるさん、コメントありがとうございます!
(↑「私はミレン」中のは間違いです。)

私はミレンのズバリ、アクミに尽くすしもべのようなところが好きです。
それと、男の人が騒いだり暴れたりが苦手なので、彼のなよなよは良く見えないことはないです(つまり悪くない)

ミレンは誰かさんのライバルとして出しただけで、準主人公は別の妖精の男の子です。

ミレンがイオを選んだ理由はアクミのパートナーの沙織がイオと仲が良かったことと、もう一つあります。
中学生のイオが朝食を作ってミレンとリビングで食べていたことと関係があります。
話が進んだら書きますね。

イオとミレンの仲をケパパに相性診断させるとぼちぼちです(良くも悪くもない)。
イオはミレンより別の妖精との方が相性良いかもしれません。

東颯は南楓の名前から思いついたキャラで、初めは彼が主人公でしたが、話が進まないので動かしやすいイオになったわけです。
男の子って難しい…。

それでは!


■ りょく (23回/2010/01/22(Fri) 14:10:16/No2135)

4パートナーは四組ずつ

「キミ達も妖精をパートナーにしてたんだ〜。全然知らなかったよ」

東(あずま)くんは言った。

「イオの妖精パートナーデビューは昨日なんですって」

沙織は言った。
彼女には私が彼を好きなことを教えていない。

「わあ!じゃあパートナーデビュー同期ってことでよろしく」

東くんは目を輝かせた。
嬉しそうに四人の妖精を見つめている。

「何だか母親と幼児の公園デビューに近くて、嫌な響きだソレ」

私は言った。
本当は東くんと同じということで嬉しいのが半分だった。

「響きだけじゃなくて、僕らの関係もほぼ同じじゃないの?」
「それもそうかあ…」

私は言った。
彼の頭の上に乗っている青い妖精が渋い表情をしていた。
面倒だから口を挟まないようにしているらしい。

「そうよ」

沙織は言った。
そこで私はあることに気付いた。
この場に人間は三人で妖精は四人。人間は一人足りない。

「東くんのパートナーって二人いるの?」
「ううん。プラネちゃんはとこなッちゃんのパートナーだよ」

東くんは言った。
とこなっちゃん、とは同じクラスの男子のあだ名。別名、とこなつ、とこなっつ。
彼はかなり口が悪く、とても無愛想でクラスから浮いていて、親しくしているのは幼馴染らしい東くんしかみたことない。

「とこなっちゃんも江口さんと同じで前から妖精と暮らしてたんだって」

東くんは言った。

「そうなんだ。でも沙織ってとこなっつと喋ってるの見たことないけど」

私は言った。

「それは…、とこなつくんに妖精を連れているだけで仲間意識を持つな、馴れ合う気はないって言われて…」

沙織はうなだれた。

「あのね、とこなちゃんは誰にだってそう言うよ。江口さんだからって言ったわけじゃないよ。
あの子は群れるのが極端に苦手なだけ。だから気にしないでね」

東くんは必死に言った。
彼は沙織の事が好きなのだ。彼に恋してる私には分かる。

「肝心のとこなっつがいないんだけど?」

私は邪魔するように割って入った。

「えっとね、どこかに行っちゃった。多分屋上じゃないかな。きっと先生が来るまで戻って来ないと思う。
それより妖精さんの達の紹介して〜!」

東くんはうずうずして待ちきれない様子だった。
見た目に似合ってファンシー趣味っぽい。
青い妖精はため息を吐いた。

てなわけで自己紹介。
なよなよしたミレンは私のパートナー。
自称彼氏のミレンを嫌がってるアクミは沙織のパートナー。
青い妖精忍者のネズミは東くんのパートナー。
一人だけサイズが小さくて、背中に羽根が付いてるプラネはとこなっつのパートナー。

「きゃー!みんな可愛いっ!」

東くんは言った。
あんたが一番可愛いと思う。

「フフフのフ〜。相変わらずのじゃじゃ馬っぷりでござるなあ」

ネズミは言った。
これは嫌味だ。

「何だよネズミ!しっしっ、ミレン!あっちいけ!」

ミレンを追っ払う為、暴れていたアクミは怒鳴った。
この二人も知り合いらしい。

「アクミちゃんったら相変わらず怒ると素敵だよぉ」

いくら邪険にされてもミレンはアクミから離れようとしない。

「みんな朝から現金だね」

プラネは言った。

「あんた…、それを言うなら元気じゃないの」

私は言った。
この三人を元気の一言でまとめるには無理があるけど。

「ああ、そうだった。いーのいーの。意味なんて対して変わりゃしないから」

プラネは言った。

「現金と元気は大違いよ…」

沙織は呟いた。

朝礼が始まる一分前、とこなっつは教室に戻ってきた。
席は窓側で後ろから二番目の私の前(ちなみに私の隣は東くん、その前に沙織)。
そして私たちの方をちらりと見やり妖精が増えたのを確認すると、嫌そうな面倒そうな表情になった。

妖精が面倒な気持ちは分かるけど、こっちは何も悪いことしていないのに私まで嫌な気持ちになった。
やな感じだ。
でもこれから東くんとの会話の話題が出来たから妖精っていいかもしれないと思った。


■ こやまる (712回/2010/01/23(Sat) 11:30:19/No2138)
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りょくさん、こんにちは☆

人間関係に加え妖精関係も複雑ですね(^^;。
というか我の強い人間・妖精が多くて、この先いろんな波乱が起きそう。
まずはアクミがミレンを突き放しまくることで何かが起きそうな予感がします…。

小説の方はイオの本心がよく伝わってきて面白いです。
東くんへの思いは強いのに現実はなかなかうまくいかないこの状況・・・でも二人の間に妖精のパートナーという共通事項が出来て、まずはイオも新たなスタート地点に立ててわくわくしていることでしょう。
今後の恋の展開もまた気になるところです(^^)。
逆にアクミはミレンという迷惑な存在が現れてため息をついていそう。。

>ミレンは誰かさんのライバルとして出しただけで、準主人公は別の妖精の男の子です。
このライバルというのはやはりネズミになるのかまた新たなオリフェになるのか…。
いずれにしてもミレンは人間界でパートナーを見つけたことで、今まで以上にしぶとく毎日アクミを困らせそうですね。
ミレンがあまり活躍できないとイオの恋も心配になりますが、イオはイオで心の強い女の子なので、ミレンの助けなどなくてもいろんな挑戦をしそうです。
そこがイオとミレンの普通の相性につながっているのかなと思いました。

男の子の男らしさを描くのは難しくて私も苦手ですが、展開のいろいろ鍵を握ると思われるとこなつが今後どんな風にストーリーに絡むを期待しています♪

それでは続きもよろしくお願いしますね。
では!


■ りょく (24回/2010/01/23(Sat) 13:51:42/No2139)

こやまるさん、こんにちは☆
人間、妖精、メインが揃ったのでプロフを書いていきます。

イオ(あだ名)

主人公。
女の子、中二。
パートナーはミレン。
軽い近視で赤フレームの眼鏡を掛けている。
やや冷め気味だが、時に身勝手で大胆不敵な行動を取ることがある。
運動神経が異様に高い(平井さんと星野さんより上)。
特別なことはしておらず、本人も謎。多分遺伝。
沙織とは友達で東颯が好き。
本名が可愛すぎるのでコンプレックスになっている。


江口沙織

パートナーはアクミ。
中二の女の子。
天才フルート奏者。
容姿端麗で大人っぽい。
前にダアクを好きになってから恋バナに免疫は付き、くしゃみ癖は直っているが、自身に向けられた好意には疎い。
イオとは友達。


東颯(あずまはやて)

パートナーはネズミ。
男の子、中二。
華奢で女の子のような顔立ちをしている。
性格は素直で温厚。
家事が得意で、趣味はお菓子作り。
とこなっつとは幼馴染で、最初のあだ名は彼が付けた。
沙織と妖精と動物が好き。


とこなっつ、とこなつ、とこなっちゃん等(全てあだ名)

男の子、中二。
パートナーはプラネ(オリフェ)。
かなり口が悪く、冷酷で攻撃的なので敵を作りやすいタイプ。
とっても無愛想。
でも勉強に関しては努力家。
クラス・学年からは浮きまくり。
友達には全く興味なし。
本名にコンプレックスがあるわけではない。
(実は彼女がほしいみたい)


サブキャラ

桐生拓海

音楽の先生。
もう若くないけれど外見はかっこいい。
沙織の幼少時にフルートを教えていた。


学級委員長

みんなと同じクラスの女の子。
綺麗で清楚な美少女。
しっかり者でお姉さん的な存在だが、怒らせるとかなり恐い。
(オリキャラじゃーぁぬわい)


妖精プロフ

ネズミ

準主人公。
東颯(あずまはやて)のパートナー。
好きなお菓子は甘納豆(マイ設定)で楽器はホラ貝(多分公式)。
妖精忍者で忍術の腕は誰よりも優れている(相当強い)。
身軽でかなり素早い。
魔法は並。
気になる女の子妖精がいる(妹とは別物)。


アクミ

沙織のパートナー。
好きなお菓子はキャラメルで楽器はシタール。
いつもミレンが言い寄って来るが眼中に無いので、全力で追っ払っている。
ネズミが気になる。


ミレン

好きなお菓子はマフィン(マイ設定)で楽器は笙(しょう)。
なよなよしていて粘っこい。
自称アクミの彼氏で、アクミからは疎(うと)ましがられて(嫌がられて)いる。


プラネ

とこなっつのパートナー。
ちょっと可愛い女の子。
ずっと一人で妖精界を転々としてきた渡り者。
掴みどころがない性格で変装が得意。
背中の羽根は直に生えている。
収縮自在で取り外し可能。
羽根が無くても空を飛ぶ事ができる。
体の大きさはムルモやパピィと同じだが年齢は不明。
お菓子は何でも好きで他の妖精のように凄まじい執着心はない。
楽器はチェンバロ(オルガンに似てる)。
何だか他の妖精と違うみたい。


公式キャラもマイ設定があるので書きました。
(プラネは上のが正しい)
この子はボケててお気楽でいいことも悪いこともしない感じです。
ミレンは察しの通りネズミのライバルとして出しました。
そして、ネズミは準主人公です。
言葉使いがアレだから彼が中心の話は一人称では書けなさそうですけど。

イオはミレンを頼れないと思っているので、別の妖精を利用したりします。
性格は安純と南楓の中間くらいです。
とこなっつは、ポkモンのSンジというキャラをパクりました。
話が進んだらミルモ達も出しますね!

それでは♪



■ りょく (25回/2010/01/25(Mon) 14:03:05/No2144)

5恋は三角関係?

朝の通学路、東(あずま)くんと一緒になった。

「おはよー、イオ!ミレンくんも!」
「お、おはよっ」

緊張しながらも私は挨拶を返した。
こうやって気軽に挨拶出来るのもミレンが来てくれたおかげだ。

「東さん、ネズミさん、おはようございます」

ミレンは二人に向かってぺこりと頭を下げる。

「ああ」

ネズミは素っ気なく言った。
群れるのは苦手な感じ?
とこなっつに似てる。
そう思いながら彼をじっと見つめていたら「何でござるか?」と視線を返された。

「えーと、おはよう…」

私は苦し紛れに言った。
とこなっつと似ているということは口が悪くて無愛想という意味、東くんのパートナーであるネズミの機嫌を損ねたくないからだ。

「おはよう」

ネズミは言った。
あれ?ミレンとは喋りたくなさそうだったのに、私には普通に返事をした。
ただの気まぐれだろうか…。

「ねぇねぇ、美術の風景がの宿題どこまで進んだ?」

イオは尋ねた。

「ぼちぼち。もうすぐ色塗りに入るところ」

私は言った。

「うわ〜、早いね。僕なんか下書きから全然進んでないよ。しかも下手だし」
「そんなことないさ」
「あるよう!現物見てから言ってよね。後で見せてあげるんだから」

東くんはぷくっと頬を膨らませた。
妖精のおかげで話題が増えて距離が縮まった気がする、…と向こうも思ってるんだろうな。
東くんは前を歩いていた沙織を見つけて嬉しそうに走って行った。
私には決して見せないような満面の笑みが眩しい。
ミレンも沙織と一緒にやってきたアクミを見つけて嬉しそうに近づいて行った。
空飛ぶ絨毯に乗っていたアクミは急速に逃げて行った。

「…取り残されてしまったね」

私は東くんの肩から塀に移ったネズミに話しかけた。

「拙者は自分の意志でここにいるのでござるよ。行き遅れたのはお主だけだ」

ネズミは言った。
私は「行き遅れ」という言葉にカチンときた。

「そうかねぇ。あんたこそ赤毛のお譲ちゃんが気になるんじゃない?」

私は言った。
どうやら図星だったようだ。しかもかなり痛いところをついてしまったらしい。
ネズミはもともと鋭い目付きをさらにつり上げて私を睨みつけた。
そして嫌味を言おうとしたその時、プラネが背中の羽根でパタパタ飛んできた。

「イオちゃん、おはよう」
「プラネ…、あっ、おはよ…」

私は呟くように言った。

「どうしたのネズミくん。全身真っ青だけど熱でもあるんじゃないの?」

プラネは言った。

「拙者の衣服はいつでも青いでござるよ」

ネズミは呆れたように言った。

「じゃあ青くない時は風邪気味?それともインフルエンザ?」

プラネはふわふわと浮かび、くるくる回り尋ねた。
その気ままで意味不明な様子に二人があっけに取られていると、「おい」と言う低い男子の声がした。

「通行の邪魔だ」

とこなっつだった。
怒っているネズミより目付きが悪い。

「なんだ、とこなっつか。おはよー」
「フン。お前、はたから見るとデカイ独り言を言ってるように見えるぜ。この不審人物め」

とこなっっつは言った。
人を見下した嫌味な言い方がネズミとそっくりだ。

「げっ、本当!やだね〜、私ったら。待ってよ」

私は背を向けたとこなっつを引き止める。
とこなっつは非常に面倒くさいという表情で振り返った。

「…何か用か?」
「連れないなあ。目的地は同じなんだから一緒に行ったって良いじゃん」
「勝手にしろ」
「やったぁ付いていくよん…、と見せかけてお先にっ。ネズミ行こっ!」

私が言うが否やネズミは私の頭に飛び乗る。
私は猛スピードで学校を目指した。



◇◆◇
私は校門に辿り着くとゼエゼエ言っている息を整えた。

「どうしてあの人ってあんなに攻撃的なんだ?」

私は靴箱で上履きに履き替えながらネズミに尋ねた。

「知らん。取っつきにくい野郎でござるな」

ネズミは言った。
顔は見えないけど声のトーンで苛立っているのが分かる。
同族嫌悪ってやつだ。
これから東くんを挟んで何かの度に言い争いが始まるんだろうな。




ネズミの青くない時っていうのはラットの時です。
なぜプラネは知っていたのか。はたまた出まかせか。
………。(^-^;)


■ こやまる (714回/2010/01/27(Wed) 11:46:44/No2147)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、おはようございます☆
今回はネズミのアクミに対する密かな思いがいい味を出していますね。
それを知ってしまったイオのこれからの行動はいかに!?
でもイオは性格的に他人の恋愛にはあまり興味を持たないのかもしれませんね。
それとも東くんに近づきたい思いから、ネズミを利用することを考えたりするのだろーか?
・・・いろいろと妄想が膨らみます(^^)。

ストーリーは登場人物のベースもしっかり固まっていて、このくせのあるキャラたちがこの先のストーリーを盛り上げてくれそうです。
その中でも一番気になるのはイオですね。
本名にコンプレックスっていったいどんな本名なんだろう?
イオという文字が本名に含まれている…?
今後何かの展開で本名が少しずつ明かされていくと面白そうです。
それと平井さんと星野さんより上という運動神経ってすごすぎ・・(^^;。

>好きなお菓子は甘納豆(マイ設定)で楽器はホラ貝(多分公式)。
はい、ネズミの楽器はホラ貝で正解でございます。
好きなお菓子の設定は確か存在しなかったと思います。
気になる女の子妖精は早くも次のストーリーでイオにバレちゃいましたね(笑)。

>ネズミの青くない時っていうのはラットの時です。
>なぜプラネは知っていたのか。はたまた出まかせか。
また意味深な設定ですね〜。
プラネとダアクとの何らかの関連性を疑ってしまいます。

最後に委員長はめちゃモテな委員長なのかな?(^^;
それと4話連載達成しましたので、前回と同じく「いただきもの小説」に掲載させていただいてもよろしいでしょうか?

それでは続きも楽しみにしております!
では!


■ りょく (26回/2010/01/27(Wed) 14:43:57/No2148)

6ぎぶあんどていく?

「とこなっつと東くんは幼なじみなんでしょ。あんた、東くんとパートナーなんだし何か知ってることないわけ?」

私は言った。

「東颯とも出会って数日でお互いの事もまだ分からないのに、交友関係なんぞ把握できるか」

ネズミは言った。

「いちいちフルネームで呼ぶなんて人見知りじゃさそうだけど…、仲悪い?」
「向こうがベタベタしてきて迷惑しているのでござる!」
「あーね。東くんって妖精大好きだからねぇ。じゃあどうして東くんをパートナーに選んだの?」

私は言った。

「(日高安純を基準にして)温厚で扱いやすいと思ったから」
「そっか。その点はあってるからね。人間の世界に来たのは何故?」
「修行の為でござる」
「何の?忍術の?人間の世界に来ないと出来ない修行?」
「パートナーの願いを成就させ己の精神を鍛え上げることによって忍者としての格をさらに〜うんたらかんたら〜つまりどうのこうの〜」

ネズミはそれっぽい事をすらすらと述べた。
私にはそれが誤魔化しだと分かる。

「秘するのは認めよう。ミレンはアクミを追って来たんだって」
「ハン。伊織こそ、こそこそと東颯を気にしているだろうに」

ネズミは言った。
伊織とは私の苗字のことだ。

「バレたか。イオでいいよ。
ね、時々こうして話さない?私も好きな人のことを話せるのって誰もいないから」
「…協定を結べという意味でござるか」
「頭堅すぎ。別に協力しあおうとかじゃなくて…、何ていうかそんなのズルいじゃない。東くんは私なんか望んでいないもの」

私は言った。
靴を履き替えたクラスメイト達が通り過ぎていく。
騒がしい朝に二人の間だけ、似つかわしくないやんわりと切ない空気が流れた。

「わざわざそのような事を自分から述べなくとも…」

ネズミは言った。
哀れむような調子だった。

「いいの。黙っとくより茶化した方が気持ちが軽いから。その方があんたの少ない良心が反応したでしょ?」

私は言った。
半分以上強がりだけどこっちの方が気を使われるよりマシなのだ。
ネズミは、なんて声を掛けようか迷ってる様子が頭の上から感じ取れた。
そうしていると予鈴のチャイムが鳴った。

「フフフのフ〜。遅れるのが嫌ならばさっさと行動するでござるよ」

ネズミは言った。



◇◆◇
先生が教室に入る前になんとか間に合った私は胸をなで下ろして席に着いた。

「間に合って良かった。危なかったわね」

沙織は言った。

「ギリで助かったよ。でも…」

私は言った。
目上に対しては礼儀正しい真面目くんなとこなっつは、珍しく遅れて軽く注意を受けていた。
ミレンとアクミはいなかった。
沙織によると二人で追い駆けっこしながらどこかに行ったらしい。
そんなことをしたらますますミレンは嫌われるだろうに。
一時間目の授業が始まった。

「あーっ、ネズミくんったらどこ行ってたのもう。探したんだからね!」

東くんはネズミを握って頬擦りした。
ネズミは無表情・無言でされるがままだった。
内心とっても嫌なんだろうが必死に耐えてる感じ。

「…楽しそうだったからなんか邪魔しちゃあ悪いと思って」

私は言った。
授業中なのでひそひそ声で喋っている。

「えへっ、やっぱり分かっちゃうか。ありがと!
あのねぇ…、実は今日の昼休みに告白しようと思ってるんだ。うまくいくといいな。イオ、隠れて見てるだけでいいから付いてきてくれる?」

東くんは照れくさそうに言った。
頬をほんのり赤く染め、とても嬉しそうだった。
私は、心の奥底ではとてつもなくショックで、悲しくて出来ることなら今すぐこの場を立ち去りたいのにそんな笑顔をされると抗えない。

「…いいけどさ。でも…、告白ってされる方は特に人に見られるのを嫌がるものなんじゃない?
東くんって勇気はあるけど度胸はないと思う」

私は嫉妬の感情で苦しくなり、東くんに対して冷たく当たってしまった。

「そ、そうだよね…。いくら仲の良いお友達でも見られちゃやだよね。ごめんなさい。
…僕、一人で頑張ってみるよ」

東くんはせっかく意気込んだのに私の言葉を真に受けたので、しょんぼりして元気がなくなってしまった。
…やっぱり好きな人から笑顔を奪いたくない。

「ちょいとお待ち!今回だけは特別に付いて行ってやってもいい」

私は勢いよく席を立った。

「ホントに!ありがとうイオ!ネズミくんも!(※言ってません)」

東くんも勢いよく席を立った。
授業中に大きな声で私語をしたので何事かとクラスメイト達が注目した。
前の席のとこなっつと沙織も振り返っている。
先生の尖った視線が痛い。
二人はチョークを投げられて廊下に立たされた。



こやまるさん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございます(^-^)

いただきもの小説はоkです!ぜひ載せてください♪

そうです!イオのあだ名は名字の『伊織』からきています。
上の名前はいいとして下の名前が恥ずかしいので、万が一呼ばれないようにイオと定着させているのです。

運動神経が並外れているのは普段は常識人と見せかけて、そうでもないようなギャグのようなものと、忍者に憧れている私の趣味です。

プラネは気ままで毎日いろいろな場所に行ってどんなものも見ているので、その時に何かを知ってしまったみたいです。
(変装が得意なので見破れます)
ダアクと直接関連性はないようです。

委員長のは…、意味不明ことを書きこんですいません(-_-;)
正体はミルモに出てくるキャラです。
サブなのでなんとなく隠している(?)だけです。

本名不明なキャラが三人もいるなんて変な話だ…。


■ りょく (28回/2010/02/01(Mon) 16:17:38/No2160)

7愛の告白、結果は…

授業中、思わず騒いでしまった私と東くんが四回連続で廊下に立たされながらも、とうとうやってきた昼休み。

私はヒリヒリと痛む額に絆創膏を貼り、視聴覚室にネズミを無理やり付き合わせて会議をしていた。
議題はもちろん東くんが沙織に告白することについて。

「ちょいとどうするよー?」

私は言った。

「拙者はどうなろうが構わん。どうだっていいでござるよ」
「あんたはそうかもだけど…、私が良くないんだって!ていうか応援もしないのかね?」
「パートナーだからといって奴と馴れ合う気はさらさらないでござる。お主こそそう思うのなら東颯を止めるべきでは?腹減った…」

ネズミのお腹は下水道みたいに大きな音を立てた。
悪いけど私は口に食べ物を入れて歯ですり潰して喉に流して胃袋を満たすように、つまり食事をするような気分じゃない。
ちょっと目を離すとネズミはうちわで、伸ばしても手が届かない高い天井に飛び立った。

「甘い!」
私はすぐさまジャンプして捕まえた。
まさか捕まえられるとは思ってなかっただろう。
ネズミは私の手の中でとても驚いていた。

「なっ!貴様、人間のくせして妖精忍者の拙者を捕まえるとは。その身のこなし…何者!?」
「褒めすぎ。言い忘れていたけど、私、生まれつき運動神経がいいみたいで」
「それだけではないだろう!朝に廊下を走った時は対して早くなかったはず…」
「あれ演技。ああ、分かった!
他に気になって仕方がないことがあるんでしょう」

私は言った。
ネズミはほんの一瞬だけ顔色を変えた。

「噂をすれば。ほら彼女が」

私は離れたところにある机を指差した。


■ こやまる (720回/2010/02/01(Mon) 17:18:39/No2161)
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りょくさん、こんにちは☆

だんだんと人間関係&妖精関係がはっきりしてきましたね。
特に、やたらとネズミに絡むイオと嫌がるネズミの構図がはっきりしていて面白いです。
「どうしてこの女はやたらと拙者にからんでくるのでござるか…」
とか
「拙者はこの女は苦手でござる…」
というネズミの声が聞こえてきそうですね。

でもイオとネズミのやり取りを見ていると、この2人がパートナー関係だったら良かったのにと思ってしまいます。
6話のタイトルにあるような「ギブアンドテイク」はこの2人にはぴったりなやり取りですし。
今回は愛想の無いネズミのせいであまりギブアンドテイクしていませんが、いずれイオはネズミの恋の手助けをすることになるのでしょーか?
あ、でもイオのパートナーはミレンだった…。
パートナーが悲しむことはイオには・・・できそうだなぁ(汗)。

>あのねぇ…、実は今日の昼休みに告白しようと思ってるんだ。
こ、これはイオにとっては厳しい現実・・・。
というか東は天然過ぎるにもほどがありますね〜。
相手が沙織なだけに結果は失敗に終わる可能性大ですが、玉砕した後の展開が気になるところです。

それと・・・イオの苗字判明!
そうなると恥ずかしいと言われる下の名前も知りたくなりますね。
どんなシーンでそれが判明するんだろう?

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ りょく (31回/2010/02/05(Fri) 12:13:53/No2170)

話数は続きです。

そこにはアクミが隠れていた。
盗み聞きをしているようだ。

「お前らなにやってんだよ」

アクミは言った。
私を睨む。
どうしてか攻撃的な視線だった。

「会議してる」

私は言った。

「会議?何の?」
「実は…東くんが沙織に告白するんだって」
「マジで!!まあ沙織に気があることは一目瞭然だけど。なかなかチャレンジャーじゃん。どうせ玉砕するのがおちなのに」

アクミは言った。
確かに。
東くんは可愛くてモテるけど沙織も美人でモテるし、何より東くんがいくら気があるそぶりを見せても全く落ちる気配がない。
それに鈍感だからきっと東くんの気持ちに気が付いてない。
考えてなかったけど東くんは振られるかもしれない。
それを望んでいる自分に自己嫌悪する。
一般論では並ぶと美男美女カップルでお似合いだけど。
東くんは昼休みが終わる前に告白すると言っていた。

「イオ」

ネズミが私の名前を呼んだ。

「想い人が自分以外に好意を抱いていることは嫌だと思うのが当たり前でござろう。だから悪い結果を願うくらい罰は当たらんだござるよ(腹減った)」
「言われなくても心の底ではとっくにそうしてる。だって…」

自分の本心はどうやったってかき消せないから。
私はズルい。
東くんのパートナーのネズミを見方に付けてる。

「早く行こう。面白半分っていうのもあるから絶対に見逃せない」

私は言った。

「…?半分って面白がるの他になんだってんだよ」

アクミは首を傾げた。

「なんでもないっ!」

私とネズミは声を揃えて言った。
なぜかアクミはつまらなそうな顔をしていた。



◇◆◇
場所はこの学校では定番の告白スポット、焼却炉の前。
東くんはドキドキしながら立っていた。
沙織はまだ来ない。
私達は物置に隠れていた。

「江口沙織遅いでござる。腹減った…(三回目)」

ネズミは言った。
お腹を抱えてぐったりしている。

「はいはい、分かってる。何がいいね。いろいろあるよ。
飴にチップスに購買パイに蒸し焼きにジュースに…」

私は持ち合わせていた食料を取りだした。

「いやあ、りんご尽くしだこと…」

ネズミは苦笑した。

「りんごは苦手?」
「そういうわけではござらんが、これだけりんご製品が多いと少々戸惑うのだ。お主は飽きないのか?」
「ぜーんぜん。毎日たべてるよ。りんごは私の源だから」

私は言った。

「ちょっと、騒ぐんじゃない!沙織が来たよ」

アクミは言った。
ついに沙織が現れた。





こやまるさん、こんにちは!

そうです。
イオとネズミ、東とミレンの方が相性がいいんですが、設定初期では東が主人公でパートナーがネズミと決まっていたのでその名残です。

ちなみにその時イオはおらず、内気で赤面症な女の子がミレンとパートナーでした。

寒い!
(報われないし影が薄い)

それでは☆


■ こやまる (729回/2010/02/06(Sat) 11:07:39/No2175)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、こんにちは☆

なんと、元々は東が主役でしたか。
当初の設定通り東がネズミとともに主役を張っていたら、東の期待通りの結果が得られるというサクセスストーリーになっていたかもしれませんが、あえてその設定やバランスを崩したことでいろいろと予想外のことが起こりそうで、今後が面白そうです。
この複雑な関係は、イオにとってプラスに働くのか否か、まだまだ目が離せません。
(私としてはイオの恋が成就して欲しいのですが^^;)

東の告白の失敗を望んだりと、イオの心理描写が鮮やかに描かれていていいですね。
自己嫌悪する点ではイオは安純よりかはきれいな心を持っている!?
しかしそんな中学生の悩みも、優秀なネズミにはみんなお見通しですね。
というかネズミ腹減り過ぎ〜(笑)。

それでは続きを楽しみにしていますね。
では!


■ りょく (38回/2010/06/22(Tue) 07:40:32/No2555)

8彼女について

「だから、アタイのこと好きになって!!」

あの時、アクミは思い切り叫んだ。
ちびっ子忍者三人衆(サスケ、ハンゾー、ヤマネ)はポカンとしてアクミを見た。
寝ぼけまなこのヤシチも同じ様子で、この発言がどういう意味を持つのか分かっていない。

「じょじょじょ、冗談に決まっているだろ!!嘘だ!!言い間違いだっ!!」

熟したトマトのように真っ赤に染まったアクミはさらに怒鳴った。

「結局どっちなんだぜ?」

サスケは言った。

「お笑い芸人だったらすべってるのら〜」

ハンゾーは言った。

「フフフのフー。全く面白くないところが逆に笑えるでござるな」

ネズミは嫌味には笑った。
神経を逆撫でされたアクミは反論しようと口を開き掛けた。

「だが気に入ったでござるよ。その冗談」

ネズミは言った。
冗談だろうとなんだろうと嬉しかったのだ。
アクミからぶつけられた素直な言葉だから。

「バカッ!!からかうなっ!!」

アクミは怒鳴った。

「からかっていない」

ネズミは真顔で言った。

「じゃあ証拠を見せろよ!!」

アクミは空飛ぶ絨毯に乗り込んで飛び去って行った。

「仕方ないでござるな。強情な女だ」

そしてネズミは証拠を見せる為に人間界に住み着いたのだった。



■□■
彼は彼女に自然と近付きやすくする為、沙織にに好意を抱いている東をパートナーに選んだ。
それなのにミレンがアクミを追い回しているせいで、まともに話ができない。
それだけでも厄介なのに、なんと成り行き情ではあるが恋敵のパートナー側に付いてしまった。


「ちょっと、騒ぐんじゃない!沙織が来たよ」

アクミは言った。
沙織が現れた。
悪戯な風でにサラサラゆれる長髪を手で軽く押さえる仕草は美少女だからこそ絵になるというものだ。

「こんなところに呼び出してどうしたの?よっぽど大切な話なのかしら?」

沙織は言った。

「う〜ん…ええっとぉ…、あのね、こ、告白なの〜…」

東は途切れ途切れに言った。
緊張で言葉が上手く出てこない。

「告白?」
「そう!告白っ!」
「なんの告白?」
「それは〜…、」あ、江口さん、肩に髪の毛が付いてるよ」
「ありがとう。東くん」

沙織は肩を払った。

「江口さんって、す、すすすすすす……」

東は緊張のあまりどもる。
言うのか!
物陰から覗いている三人は息を呑んで身を乗り出した。

「す?」

沙織は聞き返す。

「スキーとスノーボードとスケールってどれが好きかな?」
「そうねえ…、全部したことはあるけど冬限定だし滅多にやらないから…。
難しい質問ね。保留にしといてくれるかしら」
「本当はそんなことどうだっていいの!!僕ね、江口さんの事が…!」

遂に告白か!という時、いいところで五時間目の授業を知らせる予鈴が鳴った。

「私、もう行くわ。東くんも戻らないと授業に遅れるわよ」

東の気持ちに気が付かない、鈍い沙織は淡々と述べた。

「うわあぁぁん!!僕の意気地なしーー!!!」

東は滝のように流れる涙を波打たせながら走り去った。

「あんなに涙を流して、何か悲しいことでもあったのかしら心配だわ」

沙織はそう言うと教室に戻って行った。

「はんっ!情けない奴」

アクミはバカにしたように言った。

「ダメだこりゃ…、心配するまでもなかったし」

イオは言った。

「江口沙織は口ではああ言ってはいたが心配してないだろう…。お主、東颯を慰めなくていいのか?」

ネズミは言った。

「そっちこそパートナーじゃん」
「好きなのだろう。悲しみに付け込むとポイント高いでござるよ」
「やな言い方すんなっ!」
「……」
「……」

イオとネズミは顔を見合わせた。

「お前ら東と仲良いくせに冷たいな!みんなで行けばいいだろうがっ。ったく…」

アクミは言った。


■ りょく (39回/2010/06/22(Tue) 14:08:20/No2556)

こんにちは、お久しぶりです。
ずっと更新しておらず申し訳ない気持ちでいっぱいです。
これからはちょくちょく参りますので完結するまではどうぞよろしくお願いします。


■ りょく (40回/2010/06/22(Tue) 14:59:10/No2557)

9ぼいこっとこなっつ

私たちは東くんを追って今は使われていない古びた旧校舎まで行った。

東くんは泣きすぎて体の水分が少なくなり床に倒れて干からびていた。
隣にはそんな東くんをどうにかしようとするまでもなくただ眺めているとこなっつがいた。

ああ、二人は幼なじみなんだっけ。

でも先生には真面目な態度をとっているとこなっつが、わざわざ授業をサボってまで東くんのもとにやって来るほど仲が良いとは思ってなかった。

「みじめな。こんな奴をパートナーに選んだ拙者も情けない…」

ネズミは「はぁ〜…」と大きなため息。

「ミイラみたいじゃん」

アクミは言った。

「そう見える…けどさ、でもそれは言いすぎ。東くんもショックだろうけど寝転がっていても仕方ないから起きなよ。振られたわけじゃないし、まだ始まってないし…プラマイゼロじゃん。ともかく、これあげるから」

私は言い、倒れている東くんにりんごジュースを渡した。
東くんは起き上がってごくごく飲んだ。

「…ありがとうイオ。もし僕が女の子だったら絶対惚れてるよ」

東くんは言った。
眩しい笑顔は私に向けられているのに素直に喜べない。

「それどういう視線?」

いや、今のまま男として惚れんかい。

「とこなっちゃんもありがとね」
「勘違いするな。別にお前の為にきたわけじゃない」

とこなっつは言った。
相変わらず氷のように冷たい口調。

「じゃあ何しに来たの???」

東くんは尋ねた。
とこなっつは答えなかった。
おおよそ照れ隠しだろう。

「授業サボっちゃったね。どうしよう、ネズミくん…」

東くんは言った。

「知るか」

ネズミは心底うんざりしている様子だった。

「どうしようもないね。一時間目から四時間目まで騒いで廊下に立たされたのもあるし、後で委員長にこってり絞られるだけさ」

私は言った。

「委員長って怒ると恐いんだよね…。僕やだなあ、ネズミくんたすけてよぅ」

東くんはネズミにすがりつく。

「自らが起こした結果の報いをその身で受けるのは当然でござる」

ネズミは言った。

「赤信号、みんなで渡れば怖くないっていうじゃない。相手は同級生なんだし、とこなっつがいるんだから少しはビビるさ」

私は言った。

「まさかあ!いくら顔つきも愛想も悪いとこなっちゃんでも委員長の怒りには負けるよ。
イオ知らないの?あんまり態度が悪いと委員長にマンツーマンで指導されるんだから」
「そりゃ知ってる。
東くん、妖精が来るまでかなりの遅刻魔だったもんね。それに毎回テストの点数が学生にあるまじき一ケタだから、懺悔の放課後タイムの常連なんでしょう」
「そうだけど、そんな異名つけないでよ…」

東くんは言った。ムッとして頬を膨らませる仕草が良く似合う。

「ていうかみんな知ってるし。しかも他のクラスにも知れ渡ってるから」

私は言った。
実は学校中だったりする。
二年の女子より可愛いあの男子の成績はかなり最悪だと有名なのだ。

「嘘ぉ!!」

東くんは悲鳴に近い叫び声を上げる。
もし真実を知ってしまったらショックで気絶するな。

「じゃあ提案でーす。六時間目もサボってみんなで帰らない」

東くんは言った。
彼のことは好きなんだけど、これはさすがに賛成できない。

「くだらないな。勝手にしろ」

とこなっつは言った。

「途中で言ったら先生に怒られるから、五時間目が終わってすぐ教室に戻ろう。
そういやミレンとプラネを見かけないけどどこ行ったんだろ?」

私は言った。

「ミレンならアタイがボコボコにしてデカイ十字架に張り付けにしてやったさ。プラネは知らない」

アクミは言った。
十字架とは通学路で毎日見かける教会に飾ってあるヤツのことだろう。
でもストーカーのお仕置きが十字架に張り付けってなかなか斬新だよな…。
心配はしないけど。

「プラネはここにいるよ」

突然、声と共にプラネが現れた。
とこなっつの頭の上にまるで初めからいたように座っている。

「びっくりした…。一体いつからいたの?」

東くんは尋ねた。

「忘れた〜」

プラネは首を傾げた。

「十字架っていえす=いきりすとが張り付けにされたやつ?」

プラネは尋ねた。

「【いきりすと】はオーサカのお笑い芸人のあだ名」

私は答えた。

「U.K.?」
「それはイギリス」
「じゃあイソップの?」
「それはアリとキリギリス。あれっ?何でこんな話になったんだっけ?」

私は言った。
何だったかな…?

「くだらない」

とこなっつは呆れた様子でため息をつくと外に出た。
もうすぐ五時間目が終わる。

「…感情欠落男といったところだな。気に食わん」

ネズミは言った。
この二人がぶつかったら恐ろしい事になりそうだ。

「あははー、それ言えてる!」

アクミはげらげら笑った。

「イオはどう思うでござるか?」

ネズミは尋ねた。

「寡黙な人…」

私は呟いた。

これまで他にああいう人に出会ったことがない。
て言うか同じタイプなんて存在しないと思う。

「何でイオに聞いたんだよ!」

アクミは怒鳴った。
この子って何故か私に対して攻撃的みたい。

「…?わりと鋭そうだと思ったからでござる。いちいち理由がいるか?」

ネズミは言った。




アクミさんジェラシーめらめらデス。
「いきりすと」の件は実際にテレビで活躍されているコンビ芸人さんのことです。
関係ないのですが、これを書きながらちょこシューを食べていて、気温のせいで程よく溶けていたのが思いのほか美味しくてすぐに間食してしまいました。
まるでミルモとリルムみたいに相性抜群。
それでは。


■ りょく (41回/2010/06/23(Wed) 18:24:41/No2559)

10授業をサボっちゃ大変なことになる…

放課後。
私たちは授業をサボタージュしたせいで、学級委員長に居残りさせられたっぷりと叱られていた。

「あなた達!今度授業をボイコットしたら許さないわよ!」

委員長は顔を近づけて怒鳴る。

「別にボイコットしたつもりじゃ…」

私は言いかけたが、委員長の次の言葉で制止される。

「分かったわね!!!」

委員長は言った。
目は尖り、口を大きく開け、だんだんと鬼のような面に変化していく。
美人さんだからギャップもあって恐ろしい。

「は、はいぃぃ!!!!」

私と東くんは体が強張り、その場でキヲツケした。
恐いもの知らずのとこなっつだけは特に堪えた様子はなかった。


一時間後、やっと解放されてようやく帰宅。
沙織はアクミと先に帰り、ネズミもどこかに去った(ばっくれた)。
なので自然と残されたメンバーで帰ることになる。

「あー、恐かった。何であそこまで怒る必要があるんだろう。転校してくれればいいのに」

東くんはぶつぶつと不満げに言った。

「そこまで望むかねぇ…。委員長だって私らのせいで先生から言われているだろうし、こっちが悪いんだからさ」

私は言った。
確か今日は、委員長が毎週購入している雑誌の発売日だったはず。
早く買いに行きた買っただろうに遅れさせてしまって悪いよな…。

「じゃあ毎回同じ目にあってごらん。簡単だよ。毎日学校に遅刻するの。やってみない?」
「はは…、さすがにそこまで人生棒に振れない」
「棒に振るってキミねえ…」

東くんは呟く。
だってねえ…。
東くんはその可愛さを武器にすれば世の中の半分はどうにかなりそうだけど、なんのとりえもないただの私なんかはそうはいかない。

「東くんは棒に振らないタイプ?」

プラネは尋ねた。
いちいちそんなこと疑問に思うかね。

「できれば振らないようにしたいけど…。あああ…、でも振ってるわけでも振りかけてるわけでもないよ!
僕、こっちだからじゃあね〜。また明日」

分かれ道に差し掛かり、東くんは笑顔で手をひらひら振った。
男子にしては小さい体に、成長するであろう事を見越してサイズが大きめな学ランが良く似合っていてさらに可愛さを引き立たせていた。

「うん!あ、明日ね…」

私は彼が見えなくなるまでその場に停止していた。
つまり見惚れていたということ。
とっこなっつはそんな私をじろじろと変なものを見るような目で見た。

「な、何だよ!」

私はぱっと赤くなり怒鳴った。

「…変態」

そう言ってとこなっつは行こうとする。
失礼な。見ていただけじゃないか!
やましいことなんか考えちゃいないのに(決してだ)。

「ちょっと!言い逃げすんな!…そういやあんたの家ってどこよ?」
「…それを知ってどうする」
「ん、なんとなく気になっただけ」
「お前には答えたくない」

とこなっつはそう言うと、くるりと背を向けた。
それから、いくら問いかけても答えることなく角を曲がり消えていった。

「ヤな奴!…でも不思議な人なのも確かね」

残された私は一人ごちたつもりだったけど、隣にはプラネがいた。

「それって嫌っているの?それとも不思議がっているの?」

プラネは尋ねた。

「う〜ん…、どっちもかなあ…。プラネはとこなっつと一緒に帰らないの?」
「今日は田んぼに行ってカエル達と遊ぶんだ。梅雨だからね。イオちゃんもどう?」
「遠慮しておくよ…」
「そう。イオちゃんまたねーっ」

プラネはあっという間に飛んで行き見えなくなった。
気ままで悩みなんてなさそうだ。
私は彼女が羨ましくなり、ため息を吐いた。

「あいつんち、プラネに聞けば良かったのか…」

私は呟いた。

それから家に向かっている途中、教会の前に差し掛かった。
すると、

「イオさ〜ん!助けてくださ〜い!」

という情けない声が上から降ってきた。
見上げると大きな十字架に小さな生き物が括りつけられている。

「あ…」

よく見るとそれは私のパートナーのミレンだった。

あ〜、アクミが言っていたのをうっかり忘れていた。
心配ないと思っていたのに。

この建物はだけど、天井が高いので実質二階だ。
普通の中学生が屋根に昇る用事はないし、普通に頼んでも屋根に昇らせてくれなんて奇妙なお願いを聞いてくれないだろう。
教会の人に話は通じないと判断した私は、周りに人がいないのを確認して女装をつけて飛んだ(もちろん万が一の為にスカートの中には紺パンが装備してある)
体が高く上がった私は、見事屋根に着地することに成功した。


イオの身体能力のことは沙織も知らない。
知ってるのはネズミととこなっつとミレンともう一人。


■ こやまる (848回/2010/06/29(Tue) 11:06:20/No2563)
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りょくさん、こんにちは☆
そしてお久しぶりです〜。
小説の方も連載再開…そしていきなりのペースアップ!
いろんな人間&妖精の恋が複雑に絡み合うこの状況なので、連載のペースアップは大歓迎でございます(^^)。

さて東の告白はさんざんな結末となりましたが、東のアタック第2ラウンドはまたやってくるのでしょか。
イオにとっては今がチャンスですが、相手がマイペースな東なだけにここは慎重…というか、スキを探る感じですね。
私的にはとこなっつの存在感が急に高まったところが妙に気になっていたりもしますが…。
イオもぱっと顔を赤らめたりと、気になる…。
ということでイオととこなっつとの関係を今後も密かに期待…じゃなかった注目しながら読んでいきたいと思います。

ジェラシーに燃える不器用なアクミもまたかわいい!
アクミとネズミは両思い関係がいい感じに育ってきているように見えますが、こっちの恋もしっかり応援したくなりますね。
(ミレンには申し訳ないけれど^^;)
果たして今回のストーリー中に晴れてカップル成立なるか!?
そう考えているうちに、私もチョコシューが食べたくなってきました〜。
私は冷蔵庫で冷やしたチョコシューが好みですね(^^)。

それでは続きも楽しみにお待ちしております!
では!


■ りょく (42回/2010/06/29(Tue) 12:59:53/No2564)

11照れてなんかいない

「キモチワルイからうだうだするんじゃないよ。わざわざ(妖精が見えない人に目撃される)危険を冒してまで助けに来てやったんだから!」

私は言った。
人に見られちゃマズいにで、手早く十字架に括りつけられていたミレンを開放する。
そしてミレンを連れてすぐに屋根から降りた。

「どうもありがとうございます〜。よよよよ〜…」

ミレンは泣き出した。

「もう助かったんだから泣かなくても良いのに…」
「ちがいますよぉ。これは喜びの涙なんです」
「喜びの涙?」
「そうです。あっ、今、映画のタイトルみたいだと思いましたね!」
「バカ。そんなんだからアクミに嫌がられるんだよ」
「そんなぁ…。でも本当に感謝しているんです!魔法は使えないし、心細くって…」
「あっそう」

軽く言いつつ私は内心照れていた。

「ところで、イオさんはとっても体が軽いんですね。まさか直接助けに来てくれることが出来るなんて思ってませんでした」
「そうでしょ。特別何もやってないのに何故かこんなんなの」
「まるで忍者のようです」

ミレンは言った。
忍者かぁ…。
自然とあの青い妖精忍者が思い浮かぶ。

「手裏剣とか持ってんのかねぇ…。いやそんなことはどうでもよくって、スーパーに買い物に行かないと。夕飯何がいい?」
「オムライス」
「なんだかねぇ…」
「じゃあグラタン」
「…(女の子ってわがままだよなぁ)イオさんは何が好みですか?」

結局ミレンが納得いくような答えを出さないので、自分で決めた。
スーパーで食材を買って家に辿り着く。
学校帰りの中学生なので白いビニール袋二つにうんざりするが、エレベーターが付いてるだけまだマシだ。
エレベーターは止まり音がして扉が開いた。
今日も玄関に靴はない。

「買い物っていつもイオさんがしているんですか…?」

ためらうようにミレンは言った。
なんか引っかかる質問の仕方だ。

「他にする人がいないから」

私は言った。

「あのぉ…」
「何?」
「何でも…ないです」
「そう」
「あのぉ…」
「何?」
「何でもないです」
「そう」
「あのぉ…」
「何?」
「…何でもないです」
「そう…じゃない!同じやりとりを三回もさせやがって!クドイ!気になるからハッキリ言いな!」
「イオさんは一人暮しなんですか!?」

ミレンは思いっきり叫んだ。
なるほど。
パートナーとはいえ他人の家庭事情なんてそりゃ聞きにくいよな。

「ううん。母親と二人暮らしだよ。最近忙しいからあんまり帰って来ないんだ」
「そうなんですか〜…。寂しくないですか?」

「近くにオジイが住んでるし、時々会社の寮に住んでるお姉ちゃんも帰って来るから平気。それにいつ何をしようが自由だから楽でいいよ」
「ボクもいますしね」

ミレンはなぜか嬉しそうに言った。

「ハイハイ。そうだったそうだった」
「それは照れから来る言葉の繰り返しですよね?」
「別に…。まぁあんたの好きなように解釈すればいい…」

ミレンと一緒に住むようになってから生活が一変した。
学校ではもちろん、家でもご飯を食べたりテレビを見て笑ったりどうでもいい話をしたり、話し相手が側にいるから常に手放せなかったケータイを扱う時間がかなり減った。
一人の時間は減ったけど、それもいいと思ってる。



こんにちは〜(^-^)
こやまるさん、コメントありがとうございます♪

義務教育が済んでないのにほぼ一人暮らしの設定はありきたりですね。
でも行動を制限する人がいないのは色々と便利です。
とこなっつは変わった面々が多い中の常識人要員です。
一番謎ですが。
沙織の影が薄くなっていく…。

それではっ!


■ りょく (43回/2010/07/05(Mon) 18:42:27/No2570)

12ヒトギライ?

朝の通学路。
沙織とアクミに会う。
今日の私は一人だった。

「おはようイオ。ミレンくんはどうしたの?」

沙織は尋ねた。

「今日はいな〜い。妖精界のお菓子デパートってところに限定キャラメルを買いに行ったからね。よかったねぇ、アクミ」

私は言った。

「知ってるよ。だってアタイが頼んだのさ」

アクミは言った。
私は今朝のミレンの様子を思い出す。
プレゼントを買いに行くって嬉しそうにしていたっけ。
アクミの為だったのか。

「あの限定納豆味キャラメルは徹夜しないと手に入らないからな。
これで今日は穏やかに過ごせる」

アクミは清々した感じだ。

「そうなの。ミレンくんは優しいわね」

沙織は言った。

「ていうかパシリ…よりシモベって感じ」

私は言った。
筋金入りのね。

「そうそう。あいつは昔からそうなんだよ」

アクミは言った。

「飽きたの?」

沙織は言った。

「初めっから好きじゃねぇって、あんな奴」

アクミは言った。
喋っていると、学ランの可愛い男の子と青い妖精忍者に遭遇した。

「江口さんおはよう!アクミちゃんとイオも」

東くんは沙織を見つけるとうっすらと頬を染めた。
『も』って私らはおまけかよ。
私は心の中で虚しく突っ込んだ。
片想いの身なんだからそう贅沢言えないけど。
それよりも…。

「ちょっとちょっと大ニュース!今日はライバルいないんだよね。だからアクミとたっぷり過ごせるよ」

私はネズミに耳打ちした。

「!…その話、まことか・嘘はないでござるな」

ネズミは明らかに動揺して真剣な表情に変わった。
かなり必死な様子。
でもすぐにいつもの余裕こいてる態度に戻る。
きっと必死に本心を抑えてるのだ。

「本当。しかもアクミが仕込んだんだから。疑うんなら本人に聞いてみればいーじゃん」
「それは論外でござる」
「何でさ面白くない。あえて冒険したらいいのに」
「フン。お主こそ自分の事は棚に上げやがって。どうせ出来もせぬだろうに」
「バレた…?」
「バレバレでござる!」

ネズミは腕組みをして偉そうに言った。
上から目線というヤツだ。
でも体の小さい妖精が威張ってもあんまり腹が立たず、ちょっと可愛い気がした。

「イオとネズミって仲がいいのね」

二人のやりとりを聞いていた沙織はくすりと笑った。

「僕の時とまるっきり態度違うような…?」

東くんは呟いた。
彼はネズミがアクミを気に掛けている事を知らない。
その時、どこからかさっきに似た視線を感じた。
でもそれはすぐに消えた。
気のせい?

そんなことを思っていると、気ままな妖精と無愛想な男子が現れた。
プラネととこなっつだ。

「みんなおはよー」

プラネは言った。
とこなっつは私とネズミを交互に見て眉をひそめた。
なんかムカつく。

「どうしたの?とても行きたかったイベント事に早朝から並んだにも関わらず、整理券が目の前で切れたような顔してるけど」
「そんな顔はしていない」
「じゃあどんなの?」
「…それを聞いてどうする」

とこなっつは言った。
そんなに嫌悪感をたっぷり込めなくていいのに。

「バカにして笑う」

私はついつい面白半分で答えた。

「フフフのフ〜。いい解答でござるな」

ネズミは意地の悪い顔で笑った。

「くだらない」

そう言うと、とこなっつは喋りかけるなというオーラ全開で早足で行った。

「なんか、とこなっつとこんなに長い会話したの初めてだ…」

私は呟いた。
そういえば彼が会話らしい会話をしているのを見たことがない。
必要なことは質問すれば簡潔に答えて、後は東くんがしつこく絡むので渋々喋っている。
人嫌いかな…。


■ りょく (44回/2010/07/06(Tue) 11:31:28/No2572)

13…VSアクミ?

学校でアクミに呼び出されたのは二時間目の後だった。
次の理科は移動教室なので、この二年一組には誰もいない。

「おい、そこのイオ。話があるからツラ貸しな」

空飛ぶ絨毯に乗った妖精は人差し指を私に突き立てた。

「何?人を指差すなんて失礼〜」

私は言った。

「い、いやー、ルーキーのくせにやけにアイツと仲良いじゃん…と思って」
「アイツって誰?」
「だ、だだだ誰ってそんな…、普通この状態なら分かるだろっ!!」

アクミは顔を真っ赤にして叫んだ。

「いや分からん。何?」

私はそう行ったけど実を言うとちょっと気付き始めている。
今朝の視線もアクミだったとしたらやっぱ恋愛関係だな。
…そうだったら非常に面白くない。
だって…。

「話しすぎなんだよ!!ネズミと…」

やっぱり。
妖精のくせに両想いなんて。
羨ましい、ズルい、生意気。
私の心に黒い感情が渦巻いた。

「それは私の勝手だろ。文句があるならネズミに言ったら?」

私がそう言うと、アクミは眉間に皺を寄せた。

「なんだと!!くっ、お前もネズミの事を……。
だがイオには絶対に絶対に負けないからな〜!!」

アクミはそう叫ぶと窓から飛び出して行った。
人の恋路を邪魔するとウマに蹴られて死ぬって言うけど妖精の場合はどうなんだろう。
私はアクミにややこしい勘違いをさせてまで二人の恋を邪魔したんだ。
死ぬまでは行かなくてもきっとひどい罰が当たる。

「ネズミの行動を制限しようとするなんて、よっぽど嫌ってるんだね」

突然頭上から声が降ってきた。
その噛み合わない発言は確認しなくても誰だか分かる。
水玉模様の羽根を生やしたプラネだった。
なんちゅー神出鬼没な…。

「一体いつから居たのさ…」

私は呟いた。

「それはおよそ百年前の話だった」

プラネは言った。
こいつとまともに喋ろうとするのは無駄か。

好きだからこそ思い通りにしたくて、自分だけのものにしたくなる。

私もそう。
ただ行動に移してないだけでアクミと一緒だ。
本当は沙織を疎ましく思った事もあるのだから。

三時間目の授業を知らせるチャイムが鳴った。

「…また委員長に怒られちゃうな」

私は次の授業をサボることに決めた。



◇◆◇
昼休み。
妖精がやって来てから、昼食は四人で集まって食べるのが習慣になっていた。

「ネズミくんとアクミちゃん、どこ行っちゃたんだろうね。今日はミレンくんもいないからなんだか寂しいな…」

東くんは言った。

「アクミがお昼にいないなんて変ねぇ」

沙織は言った。
きっと逢引きしてるんじゃないか…とか余計な事は言わない方がいいよな。
アクミにはあらぬ誤解をさせてしまったし、まさかのオオゴトになってなきゃいいけど…。

「チューしてるかな。チュー」

プラネは言った。

「ちょっ、思ってるそばから!だいたい何でいきなりチューなんだ!」

私は慌てて言った。
とこなっつの「くだらんな」と言う冷たい視線が痛い。

「ネズミだけに」

プラネは答えた。

「プラネちゃん上手いこと言うねぇ。座布団一枚」

東くんはパチパチ拍手。

「そうだ!僕スイートポテト作って来たんだ〜。江口さんどうぞ」
「ありがとう。何だか悪いわね」
「そ、そんなことないよ。江口さんが食べてくれたら僕は……、えーとみんなもどうぞ」

東くんの中で、名前を呼ばれた沙織とみんなにまとめられた私の存在の違いは明らかだ。
好きじゃないにしても私は一体どう思われているんだろう。




さてさてっ、例の二人はどうしてるんでしょうかね(フフフフ…


■ こやまる (854回/2010/07/08(Thu) 08:30:28/No2575)
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りょくさん、おはようございます☆

いよいよアクミがイオに対してライバル心むき出しにしましたね〜。
面白い展開になってきました!(^^)
しかし威勢良く呼び出しておきながら、顔を真っ赤にしてさっきまでの威勢はどこへやら…。
そこがまた妖精たちのかわいさでもあるのですが。
そんな嫉妬丸出しのアクミに対して、本当はイオの方がアクミに嫉妬しているという構図がまた上手くて、人間側(というかイオだけ?)の腹黒さがすごく伝わってきます。
イオのあおりがアクミにどんな変化をもたらすも気になりますね。
変化といえばとこなっつの微妙な変化もやっぱり気になります。

>「あのぉ…」
まるで漫才師のようなでこぼこコンビですね(笑)。
でもこのミレンのねちっこさがイオを変化させたのは間違いなさそうですね。
ミレンがイオに絡んでくれることで、イオの心も柔らかくほぐされているわけで…。
イオはミレンの恋については放置している感じですが、アクミとの一件があってからこの部分も今後何か変わってくる!?

それでは続きを楽しみにお待ちしております〜。
では!


■ りょく (45回/2010/07/10(Sat) 15:27:30/No2577)

14側にいたい

「どこに行ったんだか…」

ネズミは学校中をうちわでパタパタ探索していた。

もちろんアクミを捜して。

すると、前方に男子生徒が現れた。
鋭い目付き、どことなく不機嫌そうな表情、ポケットに突っこんだ手、とこなっつだった。

「(授業は始まっているというのに出歩くなど不良だな…)」

ネズミは思った。
一目見た時からお互い気に食わないと感じていたのに、一対一で出くわすなんて気分が悪い。

「おいそこのお前、アクミを見なかったでござるか?」

ネズミは尋ねた。
無視しようとも思ったが、ミレンのいない貴重な時間を無駄にしたくなかった。

「知らないな」

とこなっつは答えた。
こちらを見つめる彼の表情にネズミは背筋が凍った。
とこなっつからこの世の不機嫌さをすべて集めたようなどす黒いオーラが漂っていたからだ。

「じゅ…授業をサボって一体どこへ行く気でござるか?」
「それを聞いてどうする」

答える気はないらしい。
会話が終了しかけたその時、とこなっつの後ろから猛スピードで飛ぶ何かが突進してきた。

「!!」

二人は間一髪避けた。
何かは壁にぶつかり反動で床に落下した。

「いてて…」

床に落ちた絨毯の上で腫れた顔を押さえている赤毛の妖精は、ネズミがまさしく捜していた人物だった。

「アクミ!」

ネズミは叫んだ。

「ネ、ネズミ…!こっち見んなっ!!」

アクミは慌てて空飛ぶ絨毯に乗り直す。
顔が赤いのは壁にぶつけたせいだけではない。

「とこなっつまで学校の授業があるのにこんなとこで何やってんだよ?」

アクミは言った。

「答える必要はない」

とこなっつは言った。

「ムカっ!可愛くないね。だから女子にモテないんだよ!」

アクミの言葉にとこなっつは反応したが挑発には乗らない。

「時間を無駄にした。…授業を抜け出してまで……………を……いたのに」

最後の方は聞き取りにくかったが二人は気に留めなかった。
今はとこなっつの言葉より目の前にいる相手が気になるのだ。


ネズミは考える。
いざとなると何と言ったらいいものか言葉が見つからない。

妖精界を旅してどこにいるか検討が付かない自分を捜すなんて無謀すぎると思った。
それでもすごく嬉しかった。
頼まれなくとも本当はとっくに…!

「お前が何で人間界に来たのかよーく分かったよ」

アクミは言った。
突き放すような冷たい口調。

「(何故怒る……?)」

ネズミは何が気に障ったのか分からない。

「じゃあな」

そう言ってアクミは去ろうとする。
ネズミはどうするべきなのか困っていた。

「って引き止めろよ!」

アクミはネズミの前に戻った。

「……?」

ネズミは首を傾げる。

「女心が分かんねー奴だな!アタイはお前の事…事…あー、もうっ!アクミでポン!」
「なっ!?」

ネズミは魔法によって自分に付けている紐にぐるぐる巻きにされていた。
アクミが紐の先を引っ張るとネズミは絨毯の上へ。

「一緒に来い!今日は絶対あいつに会わてやんねーからな!ダアク様とは出来なかったことをいーーっぱいしてやる覚悟しとけよ!」

アクミは全速力で絨毯を走らせた。
途中、教室で一人立ちつくすイオとそれを覗いていたとこなっつが居たことに二人は気が付かなかった。



■□■
着いた場所は美術館。
額縁に入れられた絵や彫刻で彫られた石像やら価値がありとんでもなく値が張る物が飾られてある。

「お前の趣味とかはまだ分かんないけどこういう落ち着いた場所なら好きかなって」

アクミは言った。
目の前の絵には幸せそうな男女が描かれている。

「ああ、来たことがある」

ネズミは答えた。

「…そうかよ」

アクミの声のトーンが下がる。

「だが、拙者もお主と来たかったので丁度良いのでござる」

ネズミは彼女が自分の好みを考えてくれたことに感激していた。

それから二人は館内を見て回った。

ここは恋人や夫婦など男女をテーマにした作品が多かった。
平日なので客はほぼ居ない。

そして油絵のコーナーに差し掛かったところでネズミはふと自分の気持ちを考えた。

…どうしてこんなにもアクミのことを気にしているのだろう。

かつての相棒だから…?

それとも話しやすいから…?

もしや好き…なのか…?

そこまで考えてネズミは考えるのを止めた。

邪魔する者はいなくて、相手が気に入った場所に案内してくれて、しかも二人っきり。

良いじゃないか。

今はこの時間を満喫したかった。


■ りょく (46回/2010/07/20(Tue) 13:18:21/No2603)

15ハートのストラップ

「この限定キャラメルで失われたあの日を取り戻すんだ〜。待っててねぇアクミちゃん!!」

綺麗に包装された箱を抱きしめて、朝っぱらからミレンは張り切っていた。
体温で中身のキャラメルが溶けかかって生ぬるそうだ。
…はっ、これが噂の生キャラメル!!

「イオさんも頑張ってくださいね〜」

ミレンは言った。

「余計なお世話」

私はデザートにりんごをシャリシャリ食べながら言った。

「イオさんには手伝いなど不必要かもしれませんがボクはパートナーです。ですから願い事の応援くらいさせてくださいな」

そう言ってミレンが差し出したのは真っ赤に透き通るハートの置物だった。
人間の私には小指サイズだ。

「今、妖精の女の子の間で密かなブームになっている恋のお守りです。受け取ってください」

ミレンはハートを押し付けた。

「う〜ん…綺麗だけど小さいからすぐ無くしそう。それに私が持つには可愛すぎるかな…(ぶっちゃけ趣味じゃないし)」

私は言った。
ハート型の真紅はまるで恋心みたい。
私が東くんを好きな事は沙織と本人には絶対に知られてはいけないのに。
沙織が知ったら絶対に応援してくれる。そしたら沙織が好きな東くんは悲しむ。
そうじゃなくとも私の気持ちを知られたら東くんは困って気まずくなる。友達ですらいられない。
それなのにこんなもん持っててバレてらどうすんだよ。 

「そんなことないですよぉ。お名前にピッタリですって」
「…あんたが持てば」
「いやいや〜、僕には必要ありませんって〜」

両想いですから〜、みたいな態度はムカつくけど実際アクミが好きなのはネズミだから哀れだ。

「そうだ!ミレンでポン!」

ミレンが魔法を掛けるとハートはストラップに早変わりした。

「これでいつでも一緒ですよ」

いつでも一緒か…。

二時間目が終わって十五分休みの間、ケータイを弄っていたらアクミがやってきた。
貰ったばかりのハートのストラップを突き刺すような視線で睨んでいる。
ヤバッ…なんか感付かれたか…。

「こ、これお守り…。ミレンがくれたんだ」

私は言った。
アクミは今日もねちっこく付きまとうミレンを殴り飛ばした。
でも気持ちはないくせにキャラメルだけはしっかり受け取ったのだから鬼畜という他ない。

「知ってるよ。アタイだって恋する妖精なんだから。…アクミでポン」

魔法でストラップはケータイを離れてアクミのもとへ。
アクミはそれを開いている窓に放り投げた。

「ちょっっ!?」

ストラップは窓から校庭へ落ちて行った。

「…アタイはダアク様より好きな人が出来たら、今度は絶対恋を叶えてみせるってきめていたんだ。その為ならどんな汚い手段を駆使してでもライバルを葬り去ってやる」
「だあくって何??」

ともかくストラップを捜さないと。
その時、教室から出て行こうとする私の前に誰かが立ちはだかった。
学級委員長である。

「待ちなさいイオ。もうすぐ授業だというのに一体どこへ行く気なのかしら」

組んだ腕と強い光を放つ瞳から「今日こそ絶対に逃がさないわよ」という強い意志が窺える。

「私だって毎回授業をサボりたいわけじゃない」

私は言った。
信じてもらえるわけないけど一応本心です。
机のから次の授業に使う数学の教科書を取り出す。

「落とし物を捜しに行くだけですーっ!!」

私はおモいっきり教科書を外へ投げた。
そして全速力で校庭へ向かった。
私が本気を出せば普通の人の目には留まらないからすれ違う人は砂埃しか確認出来ないはず。

「消えた…!」

私が走り出した直後、委員長は呟いた。


運動場。
教科書はすぐに見つかったけど肝心のストラップはちっとも見つからない。
小さいから見えにくいしな。それとも誰かが拾ってるのかも。

何を必死になってんだろ。
初めは要らないと思ってたのに。
だいたいご利益なんてあったもんじゃない。
東くんは教室にいて私は外にいて、場所的にもますます遠のいている。

今頃、沙織のことを見てるんだろうな…。


■ りょく (47回/2010/07/20(Tue) 14:24:33/No2604)

こんにちは^^*

ミレンの恋については全く考えていませんでした(哀れ…)
ネタの参考にさせて頂きますね!

イオは恋する楽しさや苦しさ、東の沙織への気持ちの両方を知っているのであんまりアタック出来ないんです。
自分は両想いになりたいけど向こうの望みも叶えたい。
初めはこんなに切ないことになるとは思っていませんでした。



■ こやまる (861回/2010/07/21(Wed) 00:37:41/No2611)
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りょくさん、こんばんは☆

なるほど、だんだんとイオの心の葛藤がはっきりとした形へと変化してきましたね。
良い意味で大人と言いますが、悪く言えば人の心配を理由に勇気の無さを隠しているとでも言うのでしょうか。
アクミへの意地悪も、積極的(略奪愛?)なアクミへのうらやましさを感じてしまいますね。

そんなアクミは、イオへのライバル心をバネに、どんどん良い方向へと進んでいますね。
う〜ん、これは本気でカップルが成立しそうな予感が。。
何となくイオとタイプが似ているネズミも、アクミのペースに飲まれながら、この二人きりのチャンスを利用して何か行動に出ようとするのかな?
今はこの2人のカップルの行方が気になりまくりです。

そしてもう一人気になると言えば、やはりとこなっつでしょうか。
彼の視線の先にはやはり・・・!?
だんだんとカオスな状況へと進む中、プラネの謎めいた部分だけは変わらないところがまた面白かったりします。
彼女は恋とは全く無縁なのかなぁ。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ りょく (120回/2010/11/16(Tue) 18:57:22/No2957)


16見つけてくれたハート

無くしてしまったハートのストラップは落とした(と思われる)場所を捜してもどこにもない。
初めは強引に押し付けられた物だけど、とっくに大切になっていたのに。

この事を知ったらミレンは悲しむだろうな…。

何としてでも絶対に見付けださないと。

一人でバカみたいに決意していると誰かが校舎からやってくるのが見えた。
だんだんこっちに近づいてくる。
初めは注意しに来た先生かと思ったけど黒い学ラン姿なのは生徒だけだ。
顔がはっきり分かった時、私は息を呑んだ。

「あ、東くん!?」
「やっほー。手伝いに来たよ!」

東くんは片手をぶんぶん振る。
その後ろには学ランの袖を東くんに掴まれたとこなっつがいた。

「何で……」
「イオも僕に付き合って授業をサボることがあったでしょ。だからおあいこ。それにとこなっちゃんも引きずってきたし。三人で捜せばきっと見つかるよ。ね!」

東くんはにっこり笑う。
わざわざ来てくれたなんて(とこなっつがいるとはいえ)お守りの効果抜群だ。

「私が何かを捜してるって誰に聞いたの?」
「アクミちゃん。イオがいないねーって言ったら『アタイが校庭に投げ捨てたストラップを捜してる』だって」
「無駄口を叩く暇があったらとっとと捜し出せ」

とこなっつはいつも不機嫌だけど今は怒っていた。
授業中、無理やり抜け出すのに付き合わされたのだから当然だろう。

「良いじゃない。とこなっちゃんも暇なんでしょ」
「授業中だが。お前と一緒にするな」

とこなっつはムスッとして答える。
なんだ、授業をサボりたいだけか…。
それでも好きな人が側にいるのは嬉しいや。


それから三人で必死に捜したけど手掛かりすらなかった。

「落としたのは本当にここなのか?」

とこなっつは言った。
額から滲み出た汗と疲れた表情から頑張った後が垣間見える。

「多分。投げ捨てられた瞬間は見たけど落ちた場所までは分かんないや。
ごめんよ。あんたまで巻き込んで…」
「まったくだ」

もうすぐ二時間目の授業が終わる。
次の時間はどこかのクラスが体育の授業でここを使用するから捜し続けられない。
それに私も疲れたし何より二人に迷惑を掛けたのが申し訳ない。

もうダメだ。

諦めようとした時、東くんが息を切らして走ってきた。

「イオ!これだよね!」

東が持ってきたのは間違いなくミレンがくれたハートのストラップだった。
いくら捜しても見つからなかったのに、見つけてくれたなんて…。

「あ…あの…ありがと」

私は言った。
ヤバイ…。
顔が赤面するとか微妙に間違った言葉が思いつくくらい、私は猛烈に感激していた。


「どういたしまして。もう無くさないようにね!大切な物なんでしょ」

東くんは言った。
今日はどんなことがあってもこの幸せな気持ちは消えないと思う。


そう思っていた矢先、彼女は不意に現れた。

「これで三回目よね。イオが授業をサボったのは」

昼休み。
いつものようにみんなで集まって屋上でご飯を食べていたら(ミレンは行方不明)委員長は極めて平静な声色で言った。
顔がにっこりしているのが逆に恐い。

「ま、まあまあ落とし物を捜していたんだし…」

東くんは言った。

「だからってサボっていいことにはならないわよ。あなた達も抜け出すなんて同じじゃないのかしら」
「えーと…、僕らを止めなかったキミにだって責任があるんじゃないの。学級委員長のくせに」

あー…東くんったら余計なこと言わなくていいよ…。

「トイレって言うから見逃してしまったのよ。確実にサボると分かっていたら絶対に阻止していたわ。観念なさいっ!!」

この後、三人はみっちりとお説教を食らった。







久々の更新です!

さすがに授業サボりすぎ。
でも自分の中学生時代を思い出すとイオなんか比べものにならないくらい酷かったです。
もっと大人しくしておけばよかったな…と後悔しています。

では!


■ りょく (121回/2010/11/19(Fri) 15:44:11/No2958)

17クッキーはいかが?

今夜の入浴剤はキャラメル風だった。

ミレンが妖精界で買ってきたとかで浴室全体に充満する甘さに初めはくらくらしたが入って五分で慣れた。

眼鏡を掛けていないからなのと湯気のせいで視界がうっすらぼやける。
お湯の温度、甘ったるい香り、美容パックのようにベタつく肌触り、そして今日のこと。
なんだか夢心地だった。

湯船に浸かりながら私は改めて思い出していた。

捜し物をしていた私の所へ来てくれた東くんの事を。

沙織と席が近いのに授業中、わざわざ抜け出して来てくれたってことは(暇潰しにせよ)東くんの気持ち…少しだけでも私に傾いてるって事だよな。
今回は良いほうに解釈しておこう。うん。

手伝ってくれただけじゃなくて見つけてくれたってトコがやっぱり王子様なのよね。よね…。

いくら好きだからって王子様だとか乙女チックなことは今まで思ったことないのに…変な感じ。

キャラメルの甘ったるさに酔ったみたいで、このままだと思考がどんどんおかしくなりそうだ。

のぼせてしまう前に私は浴槽から出た。


「どうでした〜?キャラメル風呂は」

風呂上がり、りんごジュースを飲んでいるとミレンに聞かれた。

「キャラメル風っていうかまんまキャラメルで甘ったるかったな。頻繁にされたら参るけど、たまにならいいと思うよ」
「それは良かったです。それから言い忘れていたんですけど、キャラメル風呂は入った人の隠れた性格を引き出す効果があるんですよぉ〜」
「!!!」

私は声が出ないくらい驚いた。
「王子様」という単語が出てきたのはそのせい?
普段の私だったら絶対あり得ないし。
でも隠れた性格とは認めない。
きっとキャラメルの甘ったるさのせいで思考が狂っただけだ。うん。



◇◆◇
翌日、学校で東くんは「江口さんがね〜」と嬉しそうに沙織の話をしていた。
なにも変わってない。
ほんの少しだけ私の方を向いてくれると期待していたのに。

私はどう思われてんのかな…。

おまけに下校時、東くんはとこなっつと制服で遊びに行くし、沙織は委員会の用事でかなり遅くなるし、妖精どもは知らないけどいないしで、残された私は一人で帰っていた。

なんだか疎外感。

…そういやミレンが現れてから沙織以外の女友達とあんまり遊んでないや。

私はケータイを弄りながら歩いていると、道を曲がった所に頭からネギを生やした手の平サイズのカモみたいな生き物がいた。
その姿はまるで…、

「カモネギ?」
「そんなポケモソ臭がする名前じゃないカモ。全然似てないし。カモモだカモ」

カモモは言った。

「うわー、そのまんま」
「覚えやすくていいんだカモ。僕の姿が見えるということは妖精をパートナーにしていると言うことカモね!出会ったついでにお尋ねしたい。妖精をパートナーにしている人間が多く通う学校は何処だか知ってるカモ?」
「そこを真っ直ぐ行って右に曲がってコンビニの横にある横断歩道を渡って歩いていけばいいよ!」

そこは幽霊が出ると噂の有名な廃校です。
私は機嫌が悪かったので思いっきり嘘をついた。

「親切のお礼にこれを差し上げるカモ。どうぞ」

そう言ってカモモは丸い箱を差し出した。

「お菓子?」

ただのお菓子じゃなさそうだ。

「これはチェンジクッキーと言って同時に食べた相手と体が入れ替わる魔法アイテムカモ」
「へぇ〜」
「時間制限あり副作用なし。僕が任されている【ミモモショップ】系列店の商品の一つカモ!」
「ふーん」
「(フフ…こういう小さな努力がお客様の心を掴むんだカモ。売り上げを伸ばしてガッポリ稼ぐんだカモ…)ミモモショップ人間界二号店をよろしくお願いしますカモ」



「いらないなぁ…」

カモモと別れた後、私は例のクッキーを持て余していた。
妖精とか魔法とか確かに存在しているけどまるで夢のようなので現実感がなく、私はあんまり興味がない。

万が一誰かと体が入れ替わったら面倒な事になるのでさっさと廃棄処分しようとしていた時だった。

小さな青い塊がすぐ横にある塀の上を走り抜けていった。
ネズミ(東くんのパートナー)だ。

「あんた何してんの?」

私はネズミを追い掛けて体を掴んだ。

「忍者修行でござるが…」

ネズミは私の雰囲気がいつもと違うことに気が付いたのか疑わしい目で睨んでいた。

私はとてつもなくイイコトを思いついた。

「運動して疲れたでしょ。クッキーでもいかが?」

そう言って顔面蒼白で必死にもがいているネズミの口に半分のクッキーをねじ込んだ。







私も一回妖精になってみたいです。
タコスのアイコン可愛いです!アイコンのおかげで初めてタコが可愛いと思いました。


■ りょく (122回/2010/11/19(Fri) 16:11:04/No2959)

18同じコを好きになるということ

「なんかこの体疲れてるし運動してたから汗かいてるし何より重いし。でも他よりマシか。しょうがない。じゃあ適当によろしく!」

そう言ってネズミは走り去った。

「な…ちょっと待て!!しかも拙者より素早いとは…」

イオは叫んだが見えなくなった相手が戻って来るはずもなく、一人残された。

「…拙者としたことがうかつだったか。まあ目的はだいたい分かるが…」

イオは言った。
そう。ネズミはイオの仕業で体を入れ替わられてしまったのだ。

「確かにこの体の方が軽いでござる。実は密かに訓練でも積んでいるしているのでは?…フン。こうなった以上、奴の秘密でも探っておくか。フフフのフー」

イオ(ネズミ)は不敵に微笑んだ。


と言うことでネズミはイオの家に行くことにした。

「ここがあいつの家…」

イオ(ネズミ)の目の前にそびえたつのは大きなマンションだった。
暗証番号設備があり、番号が分からないと中には入れない。

「(ここは魔法で…いや監視カメラがついているし…というか今は人間なんだった。どうする?)」
「イオさーん!」

イオ(ネズミ)が考え込んでいると弱々しい声がした。

「今、お帰りですね!」

声の主はイオのパートナーのミレン。
ネズミにとってはアクミを取り合うライバルのようなもの。
イオ(ネズミ)は怪しく目を細めた。

「ちょうど良かった。私、家に帰りたいんだけど暗証番号度忘れしてさー、教えてくんない?」

ネズミは咄嗟にイオになりきる。
忍者は敵を欺く為、変装する機会が多い。
なので知っている相手になりきる事くらい容易だった。

「良いですよぉ〜。珍しい事もあるんですね」

ミレンは何の疑いも持たず信じた。
こうしてネズミはイオの家に入ることに成功した。

「ボクはおやつの準備をしてきますね〜」

ミレンがリビングに行った隙にネズミはイオの部屋に入った。
端からみると自分の部屋に行っただけなのだから何も怪しいことはない。

部屋は雑然としていた。
掃除はしているようでゴミが落ちていたりはないが、本棚にマンガが横に押し込まれていたり、タンスから服がはみ出していたり、よく見ると所々整理がされていない。
イオ(ネズミ)は部屋中を漁り始めた。

しかし見つかった他人に見せない物は、東の写真、友達とやりとりした手紙だけで秘密を記した日記等はなく、たいしたものは無かった。

「そう簡単に情報は明かさないということでござるな。人間のくせになかなか出来る。しかし拙者の体を奪った罪はそう易々と許されないでござるよ」

イオ(ネズミ)が言った時、部屋がノックされた。
この家には自分とミレンしかいない。

「おやつのご用意が出来ましたよぉ〜」

ミレンは何故か純白のエプロンを着けていた。
襟元と袖口にフリルがふんだんに使われている。
それは明らかにレディースものでしかもデザイン的に大半の女性は身に付けるのを拒否するだろうに、どういうつもりでこれを選んだのか。

「…………」

ネズミは一瞬唖然としたが気を取り直してリビングに行った。


ミレンが用意したおやつはアップルパイ。
りんご系はイオの好物だ。

「わー、美味しそう!これってミレンの手作り?」
「ええ。でも手作りと言っても、りんごを煮詰めて冷凍のパイシートに包んだものをオーブントースターで焼いただけですよぉ〜」

ミレンはパートナーに褒められたのがよっぽど嬉しかったのか満面の笑みを浮かべた。
本物のイオはそこまで褒めるはずがなくネズミの演技が外れただけである。
イオ(ネズミ)はアップルパイを口に入れた。

「(美味い…のが余計に腹が立つ。フン!これぐらい拙者も作れるわ!イオの口にはひと欠片も入れさせぬ!)」

イオ(ネズミ)はアップルパイを瞬く間に完食した。

「今日はずいぶんと早食いなんですね」

何も知らないミレンの笑顔が妙に眩しい。
仕方がないとはいえ入れ替わった事実を述べていない罪悪感がイオ(ネズミ)の一般と比較して随分と少ない良心を小さく痛ませた。
しかし次の一言でそれは無かったことになる。

「明日のアクミちゃんへのプレゼント(貢ぎ物)はキャラメルポップコーンにしようかな〜?どう思います、イオさん?」

ミレンがそういうと、イオ(ネズミ)は渋いものを食べたような顔をした。
明らかに機嫌が悪い。

「最近は昼時になるとアクミに菓子を貢いでいるんだったな。手作りだったのでござるか」
「ご、ござる…?僕はアクミちゃんの彼氏だもの。心の籠もったプレゼントはより二人の愛を深めるんですよぉ〜」
「…ふん。だがアクミからは常に罵られ避けられているではないか。お前はその理由が分からないのか?」
「理由…」
「教えてやろう。目当ては貴様ではなく菓子だ。菓子が無かったらアクミには受け入れられていない」
「そ、そんなぁ〜。いくら何でも酷いですよぉ〜…よよよ〜…」

ミレンは泣き始めた。

「泣くな!目障りだ!失せろ!」

しかしイオ(ネズミ)は動じない。
高圧的な目でミレンを睨む。

「あ…っ……(イオさんに嫌われた……)」

ミレンは家を飛び出していった。



「嫉妬か…。自分のことながら見苦しい…。奴なんぞにあいつの名を気安く口にされたことに腹が立ったのでござる。アクミに対しての気持ちは拙者も同じだからな」








アクミは出てないけどネズアク。
ネズミがイオの姿だったりして正式じゃないけど、ミレンと対決(?)させたのは初めてです。



■ こやまる (974回/2010/11/22(Mon) 22:48:29/No2973)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、こんばんは☆

久々の連載再開ですが、相変わらずのネタの濃さですね。
ここに来てまさかのちぇんじクッキーネタが出てくるとは…。
しかも入れ替わり後はたいていは大混乱になるところを、入れ替わりの被害者(ネズミ)も冷静にしっかりその効力を利用しようとは。
イオの体を借りてという間接的ではありましたが、ミレンとの初バトルも見応え満点でした。
今回はネズミの一方的な勝利でしたが、芯の強いミレンがこのまま引き下がるとは思えませんね。
別の形でネズミに跳ね返ってくることを期待しています。

そういえばアクミはイオにライバル心むき出しのままでしたね。
アクミやネズミを狂わしてばかりのイオに幸せが訪れるのはまだまだ先か…。
この複雑な相関図が変わる日は果たしてやって来るのだろーか?
読者としては、今しばらくはこの状況を楽しみたいところですが(^^;。

しかし授業1コマまるまるサボるイオたち…。
学級委員長、もっとイオたちを叱ってあげてください(笑)。
ちなみに私は小学生の時何度かサボりでした(^◇^;)。

タコスアイコンの感想もサンクスです。
私はタコスは資料を見ながらじゃないと絶対に描けない…。
単純のようで結構難しいんですよ。。

それと本日いただきもの小説を更新しましたので、何かお気づきの点がありましたら遠慮無くどうぞ!
それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ りょく (162回/2011/01/18(Tue) 15:31:16/No3149)

19惑う少年

ネズミとイオが入れ替わったのと同時刻。
そこは明るい音楽が流れていて玩具やお菓子などの景品が入った機械や画面を操作する機械が置いてあり、あちこちから機械音が聞こえてくる。
入り浸る人々の数は少なくなく騒がしい場所。

とこなっつと東はゲームセンターに遊びに来ていた。

東は可愛らしいぬいぐるみが積み上げられたUFOキャッチャー台にべったりと貼りつき、中を見つめていた。

「欲しいなぁ〜。でも取れるかな…」
「それはやってみないと分からない」
「そっか!やってみるよ!」

とこなっつの言葉に東は百円を注ぎ込み試してみたもののあえなく撃沈した。

「も、もう一度…!!」
「止めておけ。どうせ取れん」

とこなっつは横目で呆れた視線を送った。

「ううっ、確かにそうかもだけど…。でも珍しいね。何にでも無関心なとこなっちゃんが口を挟むなんて」
「…思わず口を挟みたくなるほど壊滅的に下手だということだ」
「違うでしょ。とこなっちゃんに何かあったんだよ!!それくらい分かるもん。付き合い長いんだからさ〜」

東は言った。

「気になる子でもいるんじゃない?イオとか」
「はぁ?何故よりにもよってあんなDQN…」
「だってなっちゃん自分じゃ気付いてないけど、いつもイオのこと目で追ってるよ」
「………」
「可愛いじゃない。姫林檎って名前とか。こないだとこなっちゃんの部屋のベッドの下から出てきたギャルゲーのキャラみたい」
「…勝手に見るな」

実はとこなっつは恋愛シュミレーションゲームが趣味だった。

「本当は彼女ほしいんでしょ。隠さなくったっていいのに。僕も江口さんと付き合えたらなって考えるもん」
「………」
「イオのこと好きなの?それとも嫌いなの?」

口を閉じたとこなっつに東は両極端な質問をした。

「客観的に俺はどう見えている?」
「明らかに気にしてる感じ。恋してるのかなって。時々、目が恨みがましくも見えるけど」
「(恨みがましい……)」
「自分の気持ちに整理がついてないなら焦らなくてもいいんだよ。他にイオのことを好きなライバルっていないでしょ。僕の方はいっぱいだよ。江口さんを好きな人は何人いるのか分かんないや。
もう帰ろっか。あんまり遅くなるとママに怒られちゃう」


例え恋だとしたらライバルよりも厄介な相手が目の前にいるんだが、と<とこなっつ>は思った。

それは例えだ。例え。

とこなっつはイオに恋愛感情があるのではない。


彼女に強く抱く感情は一つ、そう…恨みだ。



彼が幼い頃、人間界にもまだ忍者が存在していた。

しかし昔と違い現代に忍者は必要が無くなりつつあった。

仲間は次々と忍者を辞めていき、残るは二家族のみ。

とうとう辞めようとした家族をもう一方の家族は引き止めた。

二組は話し合い双方の子供を決闘させ、勝ったほうの意見に従うということになった。

その結果、片方の家族の少年<とこなっつ>は負け、現代に忍者は存在しなくなった。


忍者を続けていたかった少年は負けを悔やんでいた。

そして誓った。

いつか再戦し、勝利する。
忍者を復活させる。


その為にもう片方の家族の少女、イオを倒すべく少しずつ弱点を探ろうとしていたのだが、<とこなっつ>にも普通の中学生らしい部分はあった。

今日みたいに友達とゲームセンターで遊んだり、異性と交流したり、特に恋愛には物凄く興味を持っている。

そんな時に手にしたのがマグカップ。

まさか妖精が現れるなどとはつゆ知らず、彼の目標は忍者を復活させることだが、誰かに聞かれるはずはないとつい惑ってしまい、『彼女がほしい』と願いをかけた。

現れたのがプラネ。

ただ居候するだけで目標の為に協力はしないが、<とこなっつ>にとっては願いを知られた事が恥ずべき点だった。
一応プラネに願いの内容を他言しないように念を押したが、妖精が見える人間は僅かしかいない。

周りにもおらずまさかバレはしないと思っていたのだが、偶然アクミをパートナーにした沙織が転入してきて、東もそしてイオにも妖精のパートナーが出来てしまい、少しずつ探りを入れるつもりが近付きすぎてしまった。

幼かった事もあり<とこなっつ>のような未練もなく忍者であった記憶を忘れていたイオは、ごく普通の中学生生活を送っている。

恋をして悩んで傷ついて。

そんな彼女を見ていると、いつしか目標も恨みも薄らいでいった。


「…こう、手っ取り早く付き合える顔も性格もいい女子はいないものか」
「なっちゃん、ギャルゲーのし過ぎだよ…」
「………」

東と別れ、<とこなっつ>は自分の家へと走りだした。
その姿はさすが忍者、車にも余裕で勝る素早さだ。ただ、イオには劣るが。






はい、イオと<とこなっつ>は元忍者でした。

読者さんが驚くのは伏線が張れないからです。
頑張ってはいるのですが、ネタバレは避けたいのでこうなります。
(後はヘタだからですよん)


■ りょく (163回/2011/01/18(Tue) 16:09:16/No3150)

20自業自得

「東くんの家は…ここだ!」

ネズミの体を(強引に)手に入れた私は忍者走りで東くんの家に向かっていた。
元の体より重いけど鍛えてあるから動かし心地はまあまあだった。

東くんは団地住まい。
妖精が来る前は東くんちの前を通る為に、高い割には味が微妙なケーキ屋によく行ったものだ。

私は開いている窓から家の中に入った。

東くんの部屋(この家に住んでる人は全員"東"だけど)は玄関のすぐ隣だった。

団地は狭い。
今は妖精サイズだから分かりにくいけど部屋の半分はベッドで、さらにその半分は机で埋まっていた。
でも男子には珍しくきちんと整理整頓されてる。
ホコリやゴミは少しも落ちていない。

「私も見習わないと…」

親が仕事で忙しくてちっとも帰ってこないうちは、家事全般をミレンに任せている。
無理矢理やらせているわけじゃないけど私がほぼしないので見兼ねてやってくれてるに違いない。
…ミレンは何も言わないけど。

部屋を見回していると目に付いたのは机の上の端にある日記帳。

これを読んだら東くんが私のことをどう思っているか分かるかも!?

勝手に覗くのはいけない事だ。
でもせっかくネズミになったのだから何もしないわけにもいかない。

「少しだけなら…」

私は日記帳を開いた。


○月×日
今日から二年生です。
新たに日記を付けることにしました。
クラスは一組で幼なじみのとこなっちゃんと一緒。
夜ご飯のカレーにニンジン入れないでって言ったのにママに入れられた。
でも食べたくないからこっそり捨てたもんね。
何かこの前の数学のテストが一桁だったからママにおこづかい減らされた。
ムカつく。
自分は高いお化粧品を通販で買い漁って必死に若作りしてるくせに。


日付は二年になった日だ。
紗織はまだ転入してきてない。
…ニンジン苦手なんだ。子供舌め。でも好きだから可愛いと思ってしまうけどね。


○月□日
今日は遅刻しちゃった。
隣の席の木下さんがガミガミうるさい。
学級委員長に立候補するとか言ってるけど僕は絶対票入れてあげないもん。
明日は体み。やったー!


「体み」って「休み」だろ。
委員長の名字も間違ってるし。
東くんは勉強はあんまり得意じゃないからまあアレなんだけど…。


○月△日
前の席の女子が学校でケータイを使いまくってる。
校則違反だけど要領がいいから先生にバレない。
結局委員長になった森上さんにも見付かってない。
いーなー。僕も欲しいけどママは買ってくれない。
高いお化粧品を買わなきゃ買えるのに。
乳液の中にタバスコを混ぜた。
ざまあみろww
肌に染みて痛がるママの姿が目に浮かぶ。
使う時が楽しみ。
明日はテスト。やだな〜。


また委員長の名前を間違えている。
ぽや〜っとしてるけど意外と腹黒いこともするんだ…。
…それにさっきも思ったけどまだ親のこと「ママ」って呼ぶのか。
好きじゃなかったらどん引きするところだ。
次、次!

それから3ヶ月は特に気になる話題はなかった。
と、次は沙織の話だ。


×月▽日
転入生は笛を吹くので世界的に有名な人。
超美人だからみんなは盛り上がっているけど、僕は静かな人はなんだか苦手。


へ〜、沙織は第一印象悪かったんだ。
少し取っ付きにくい感じではあったけど。

…人の日記帳を覗くのは最初は罪悪感があったけど、ちょっと面白くなってきたりして。

沙織を好きになったきっかけとか載ってないかな。

私は次のページを開いた。


〇月×日
こんなに誰かを好きになったのは初めて。
江口さんを見かけるだけでドキドキする。
ちょっとぶつかっただけだったけど惚れない男子はいないよ。




東くんはこんなに沙織が好きだったのか。
私が入り込む隙なんて無いじゃない。
それを知ってるにも関わらず、どうして振り向いてくれるかもしれないって思ってたんだろ…。
これが俗に言う自業自得だな。

私は日記帳を元の場所に戻す。

元に戻った時、ネズミに知れたらかっこ悪いし。

悲しいけど落ち込んでいるとこなんか誰にも見られたくない。

普通に生活しとけば自然に忘れるだろ。
恋なんか。





こやまるさん、こんにちは!

ずいぶん時間が経ってしまいましたが、いただきものに掲載してくださってありがとうございます。

久々に読み返すと、ミレンに対するネズミこわ〜…^^;

次から新スレ立てますね〜。
内容も妖精視点を増やしたいです。

では!


■ いっちゃん (7回/2011/01/18(Tue) 19:06:40/No3154)

こんにちは!りょくさん、いっちゃんです。

きたぁーーーーーー!!!!!(テンションMAX)
ついに再新がきました!!
私が一番好きな小説の!!!
ぃやっほぅーー!! ←少し落ち着けっ!

はあ、はあ・・・取り乱してしまってすみません・・・。
では、改めて感想を・・・。

なにぃ!!イオととこなっつは元忍者だったのか!
ああ〜だからイオはあんなに運動神経がいいのですね。
そしてイオの本名がついに暴露っ!
姫林檎・・・これは「ひめりんご」と読むのでしょうか?
かっかわいい・・・。これは確かに隠したくなりますね。
そしてさらにとこなっつがイオを好きだと!!
おっ驚いた・・・。しかし、東くんさらっとひどいですね・・・。

さて、ネズミの体を借りたイオ、そこで起こした行動がまさかの日記読みっ!
いやいやイオさん、それは携帯を勝手に見るのと同じくらいだめでしょ(汗)
ショックをうけたイオ、次あたりでネズミと元に戻るかな?
でもイオはミレンとあんなことがあったなんて知らないんですよね。
ミレンよ・・・可哀想に・・・。(でも私はネズミを応援します 笑)

スレッドを変えるのですね!!
次はネズミがでてくるかな・・・?
それでは、続きを楽しみにしています!!


■ りょく (166回/2011/01/20(Thu) 19:00:58/No3169)


いっちゃんさん、こんばんは☆

感想ありがとうございます(*> U <*)

あ、イオの本名バレた(笑
はい、読み合ってます!

とこなっつはイオを恨んでいたのですが、それよりも誰でも良いから彼女が欲しくなり、イオの事も女の子として意識はしています。

東は沙織しか目に入ってません。
それにしては沙織の出番が…(_ _;)
出番増やしにくいでしゅ…。


他人の日記を勝手に覗いたイオには罰が当たりました。
それで本名バラしの刑に処されたのです。
可哀想…ではないですね!


次からのメインはミレンミレンミレンミレンミレンミレンミレンミレンミレン…ミレンです(何

イオ(ネズミ)に罵倒され、泣いて出ていった彼のその後の話です。


では!


■ こやまる (1021回/2011/01/26(Wed) 11:21:37/No3224)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、いっちゃんさん、こんにちは☆

今回の日記の盗み見は、大きなターニングポイントとなりそうですね。
ひとつの恋の終了と、新たな恋心の芽吹き…。
次回以降、イオととこなっつがどのように接していくのかが楽しみです。
この際だからイオには東くんの日記を全部読んで欲しかった(笑)。
鋭い東くんのことだから、二人のネタバレ的なことが続きのページに書かれていそうです。

それにしても、りょくさんは幼い頃のエピソードを絡めるのがとてもうまいですね。
アロマちゃんも、おでこ妖精も、そして二人の元忍者も。
前からイオは運動神経よ過ぎとは思っていましたが、忍者だったとは予想できませんでした。
そしてこのタイミングでイオととこなっつのエピソードが同時に明らかになるということは、やはり今後の発展…恋のフラグを期待せずにはいられないです。
あとはパートナーのプラネ次第かぁ・・・(^^;。
彼女のすべてが相変わらず謎に包まれたままだなぁ。。。
次スレッドでは彼女の秘密にもいろいろ迫って欲しいです〜(^^)。

>久々に読み返すと、ミレンに対するネズミこわ〜…^^;
いえいえ、感情を見せるネズミは読みごたえ満点でした。
ネズミがもっとアクミのことを思って欲しいのは、ムルモ屋本舗全員の願望ですから^^。
ミレンはいったいどんな風に描かれるのでしょう?

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ りょく (176回/2011/01/27(Thu) 17:13:43/No3239)

こやまるさん、こんにちは!

とこなっつはいつでも彼女募集中!状態なので、年齢とかある程度の事は考えますが、とにかく誰でも良いみたいです。
告白されれば即OKする気で構えてますが、とこなっつなんぞにそんな都合良い物語は訪れません(キッパリ
意外と奥手な草食系男子…。


プラネは自由気ままで特定の誰かと過ごすことは少ないので、パートナーであるとこなっつにすらどんな奴なのかまったく分かっていないようです。
(何かと頼ってくるオリョンも一週間に一時間程度しか会っていないようです)


ネズアクはくっつきそうでなかなかくっつけない曖昧加減が好きです。
ミレンは心の広いなよなよ…?


では!




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(2009.5 koyamaru edit)