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5300/ ミルモでポン!ふぁんたじいー☆
□投稿者/ まみいー -33回-(2013/05/16(Thu) 21:38:32)

☆オリフェ☆

名前 キリノ

性別 女

楽器 竹笛

菓子 桜餅

性格 優しい。優等生。最強忍者。



2人目
名前 ピース

性別 女

楽器 ピンクのマラカス

菓子 マカロン

性格 元気!可愛い。



三人目
名前 ピネル

性別 女

楽器 赤のタンバリン

菓子 プリン

性格 冷静。リルムの妹。



四人目
名前 ポルク

性別 男

楽器 和太鼓

菓子 煎餅

性格 素直。キリノの弟子。
ピネルが好き♡


五人目
名前 ヤサク

楽器 コントラバス

菓子 三色団子

性格 キリノの弟子。キリノの事が密かに好き。



六人目
名前 タイガ

楽器 笹笛

菓子 お芋スイーツ

性格 キリノの従兄妹。キリノが好き。
ラットみたいな感じ。




という風になります。
違う話とかで出て来たキャラですが設定が違います。
そこの所はご了承ください。

では始めます。












■ まみいー (34回/2013/05/16(Thu) 21:59:23/No5301)

ミルモでポン!ふぁんたじいープロローグ

ここは遊園地。
そこのピクニック広場に
2人のカップルと遠くから見ていた2人の
男女がいた。
カップルの女の方は楓。
男の方は結木。
遠くにいる2人は安純と松竹だ。
妖精はミルモ、リルム、ムルモ、ヤシチだ。


どの人間にも妖精がついていた。

ジェットコースターには赤髪の少女がいた。



■ まみいー (52回/2013/06/11(Tue) 21:42:05/No5348)

1話 初デート

楓「なんだか結木君といるのが夢みたい」
楓と結木はピクニックのレジャーシートの上で楓が一生懸命作った
手作り弁当を食べていた。2人の頬が赤く染まっている。
今日は恋人になってから初めてのデートだ。
そうと考えるだけで顔から湯気が出る。
結木「う、美味いな…///」
結木は楓の弁当を食べながら言う。それから照れ顔を見せた。
楓は嬉しすぎてさっきよりも顔が赤くなった。結木が自分の作った弁当を褒めてくれたのだ。本当にこれは現実なのか。幻にしか見えなかった。
ピクニック広場にはたくさんのカップルや人がたくさんいる。
しかし、楓達二人の眼にはお互いの顔しか見えてなかった。

その頃ミルモ達の前には人生最大の危機が迫っていた。

リルム「ミルモ様〜皆さん〜お待ちくださいませ〜」
そう言ったのはリルムだ。
リルムが抱えているのは・・・弁当?だ。いつもと同じく恐ろしそうな気配を感じる。弁当の周りからは紫色のオーラ?がでている。
弁当を包んでいる弁当の間から見えるのは美味しそうな食べもの…とは正反対の真っ黒の物体だった。これを食べるわけにはいかない。まさに人生最大の危機だ。ミルモ達は必死に逃げる。
ミルモ「くるなーー」
ムルモ「おにいたまだけを追いかけてほしいでしゅー」
ヤシチ「拙者もその意見と同じでミルモだけをねらえ!」
ミルモ「(−−〆)お前ら!」
リルム「そんなことおっしゃらずに!みんなでいただきましょう」


楓「あの…たのしい?」
楓の質問に戸惑いながらも結木は顔を赤くする。
楓も結木の反応に顔を赤くする。弁当の中身のウインナーが1つになった時2人は顔を見合わせた。それから2人で分けて食べた。

ーーーーミルモ達ーーーー
ミルモ「うぐっげげええー」
ムルモ「ごぐっごごおおー」
ヤシチ「ぐげっががああー」
3人ともどうやらまずかったらしく言葉にならない声をあげている。
リルムは3人に無理矢理料理を食べさせたのだ。
しかしリルムは満足そうな顔で立っている。
リルム「まあ!食べたかったのなら言ってくだされば良かったのに」
そう言ってリルムが抱えていたのは山積みにされてある弁当だった。
3人「ぐぎゃあああああーーー」



■ まみいー (56回/2013/07/12(Fri) 23:40:00/No5368)

そういえばまだ数人オリフェがいたので
その一人となるシュンキを描いてみました!
プロフをかきます!

名前:シュンキ
楽器:カスタネット
好きな菓子:?
キリノがOOでOOなひと。
鈍感ではないが、あのこと気付いてるのか気付いてないのか・・・
好きなタイプは性格よしルックス良しの人。
クラスの女子からいじられていて楽しげに見えるが恋愛要素はなし。
シュンキは結構頭もいい。
スポーツも大好き。

というかんじです!
まだオリフェがいます!
まさかの・・・こいのライ・・・おっと小説のネタバレに・・・!
それでは*

300×300

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/3KB

■ まみいー (57回/2013/07/14(Sun) 00:58:00/No5369)

はい、皆さんこんばんは!今、私はスイミングで疲れてねむいです!
小説明日書きます!ふああああ〜〜〜・・・・・

そして今回のこの絵は表紙です!
また表紙をちがう小説で書きたいです!
表紙ってどんなふうにするか結構迷います…特に私の小説は、
主要キャラが1人や4人ではないし、話によってそれぞれなので・・・
だったらミルモを描け!ですよね・・・なぜ私はオリフェを表紙に・・・
さて今回は最強忍者、キリノちゃんの戦闘シーンです!
刀をくわえ、両手には手裏剣。相手はきっとこの姿だけでも
逃げてしまいそうです!
キリノの意外な一面を本文だけでなく、絵でも味わってもらいたいです!
ねむいわじかんがないわですごい雑な絵になってしまいました!
一回目の表紙が雑・・・ね・・・
忍び刀はいまいちわかんなくて適当に勘で描いてしまいましたが・・・
ただの剣ですね・・・。。
なんでね・・・私はこんなに画力が無いんだ・・・っていうね・・・
小説・・・なかなか進みません・・・
ノートの方は7話までいってるのにね…不思議だね・・・

それでは*

300×300

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5197/ ガイア族☆物語〜ゲスト付きリクエスト編2〜
□投稿者/ レイラ -31回-(2013/03/30(Sat) 16:03:56)

皆さん、お久しぶりです。
この春、無事に高3へ進級できたレイラです。
機種の都合で新しい記事をたててリクエストの続きを書きます。
何ヶ月もリクを途中放置していてすいませんでした。
現在消化中のリク主•まつりんらさん、次のリク主のこやまるさん、
大変申し訳ありませんでした。
では早速、リクエストの続きにいきたいと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ウィンの奴…何も知らないでおめでたいもんだな…」
「まぁ、リルムは仕方ないとして…
 ウィンにお菓子作りなんかできると思うか?」
「たぶん…無理だと思いましゅ…」
 風の神殿で現在お菓子作りに没頭しているであろう
リルムとウィンの様子が気になり、不安で仕方ない3人…。
リルムの指導でお菓子作りなんかしたら一体どうなる事やら…。
すると、地下から大柄な妖精がやってきた。
「おや?ミルモ君達じゃないか?」
「あっ、トプル!」
「なんで君達がここにいるんだい?」
「ウィンの奴に呼び出されたんだよ!」
「ウィンに…?一体何故…?」
「退屈凌ぎだ。他の4人に置いてきぼりにされて
 随分機嫌を損ねていたようだぞ?」
「それで僕達が呼び出されて相手にしていたんでしゅ」
「そうだったのか…」
ヤシチとムルモに説明されてトプルは納得したようだ。
「今風の神殿でリルムとクッキー作ってんぞ」
「クッキーを…?それはまたなんで?」
「ウィンの奴…4人に置いてきぼりにされた事が
 けっこーショックだったみたいで、
 手作りのお菓子を作ればもう仲間外れに
 されないんじゃないかって思ったらしいぞ?
 まぁ…リルムの指導じゃゼッテー上手くいかねーと思うけどな…」
「なるほど…そういう事か…すまないね、
 ウィンのわがままに付き合わせてしまって…」
「うんにゃ、トプルが謝る事はねーよ。
 美味いチョコ食わせてもらったしな!
 だかしかし…ウィンはホンットに子供だよな…」
「はっはっは、やっぱりそう思うかい?」
「「「え?」」」
「ウィンは昔からガイア族の中でも一番子供っぽくてね、
 アクアとピクモがよく面倒をみているんだよ。
 私以上に生きているのに未だにお化けや怖い話が苦手で
 前は1人では眠れない程だったんだよ。
 また、ちょっと転んだり失敗しただけで
 そりゃあもう大声で泣き喚いていたものだよ。
 まぁ、今ではだいぶ落ち着いてきているんだけど、
 それでもまだまだ、甘えん坊のボウヤなんだよ」
「他の4人は嫌にならなかったのか?」
「嫌になるなんて事はないさ。むしろ…
 自分から進んでウィンにかまってあげてるよ。
 もちろん、疲れる事はあるだろうけど、
 ウィンは何かが足りないからこそ助けたくなるんだろうね。
 特にアクアやピクモはその傾向が強いかな?」
「「「ふーん…」」」
トプルの話を3人が興味深そうに聞いていると…


<ドッカーーーーーンッ!!!!!>


突如、強烈な爆発音が響き渡った…。
方角は…風の神殿からだった…。
「なんだっ!何事だいっ!」
「「「あーあ…」」」
トプルが慌てる中、事情を知る3人は「やっぱり…」といった顔で
風の神殿の方角を見つめていた…。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一旦切ります。


■ レイラ (32回/2013/03/30(Sat) 16:31:45/No5198)

「ひょ〜…」
「いや〜!なんでですの〜〜〜!」
爆発の原因を作ったとしか思えないリルムは
丸焦げになって気絶しているウィンを目の前に絶叫した。
「あーあ、やっぱりな…」
爆発音を聞いてやってきたミルモは目の前の悲惨な光景に
呆れたような声で呟き、ため息をついた…。
あらゆる調理器具がひび割れた物から
跡形もないくらい破損している物まで
そこら中にころがっていたり、
キッチンステージもあの爆発の被害が大きかったようだ。
で、一番被害を受けたウィンは(元からだが)目を回して
丸焦げになったまま気絶していた。
「おい…一体何をどうして爆発なんか…」
ミルモは気絶中のウィンを目の前にして慌てるリルムに
爆発までの経緯を問う事にした。
「そ…それは…」

リルムによるとクッキーを焼く工程に入ったところ、
ウィンが初めて作るクッキーを見守る中、
リルムはいつものように私事でお菓子を作り始めた。
その際、リルムは作業を効率的にこなそうとして
調理器具に自分の魔法をかけた。
しかし、リルムが魔法を使ったところで
作業の効率は良くなる訳もなく、
むしろ悪化させてしまうはめになった。
なんとリルムの魔法にかかった調理器具達が暴走し、
その中にある一つがものすごい勢いで
ウィンのクッキーを焼いている最中だったオーブンに衝突。
その衝撃でオーブンが壊れ、大爆発が起こったという…。

「あ〜の〜な〜…お前自分が魔法下手な事自覚してんだろ!
 料理もそうだけどお前は張り切れば張り切る程
 失敗すると思って物事を行えよ!
 いつになったら気付くんだ!」
「申し訳ありません…ミルモ様…」
いつもならここで怒ってミルモをぶん殴りそうなリルムだが
今回ばかりは被害者まで出した有り様なので
とても反論できるような立場ではなく、
素直に自分の非を認めざるを得なかった。


■ レイラ (33回/2013/03/30(Sat) 17:15:39/No5199)

「あらあら…何だか凄い事になっているわね…」
「いっ…一体何がどうしてこうなったの…?」
ミルモの後ろから新たな声が2つ聞こえてきた。
「あっ…おまえら…」
声を聞いて振り返ったミルモの目には
ウィンが自分達を呼び出す原因を作った例の妖精達が映った。
先に発された声は雲の髪を持つピクモ、
後に発された声は噴水の帽子を被ったアクアのものだった。
他にもフィアとドンタが呆然とした様子で
悲惨な事になっているその場を眺めていた。
しかし、4人は~あるもの~を見た瞬間、
目を見開いて驚く事となった。
「ひょ〜〜〜…」
「「ウィ…ウィン!!!!!」」
アクアとピクモは声を揃えて
丸焦げになったウィンに駆け寄った。
「ウィン!大丈夫!ホントに一体何がどうしてこうなったの!」
「ウィン〜?ウィン〜?生きてますか〜?」
アクアがウィンの体を抱き起こし、
ピクモは微妙に残酷な呼びかけをしながら
ウィンの目の前に立ってほっぺを軽くぺちぺちと叩いていた。
「おい…一体何があったんだ…爆弾でも降ってきたのか?」
「いやー…実はー…」

かく、かく、しか、しが!
ほー、ほー、なる、ほど。

「それでわかるんだから説明楽だよね…」
2人の超短縮経緯説明を横目に見ていたドンタがぽつり…。


■ レイラ (34回/2013/03/30(Sat) 18:04:54/No5200)

「う…う〜ん…」
すると、アクアとピクモに呼びかけられて
今まで気絶していたウィンが目を覚ました。
「ウィン!気がついた?」
「は〜、よかったぁ〜」
アクアとピクモは安堵した。
「あれ?アクアにピクモ?かえってきたの?」
「ええ、ついさっき帰ってきたばかりよ?」
「まったく…一体何してたの?こんな事になって…」
「あっ!!!クッキー!!!!!」
「「へっ?」」
ウィンは慌ててオーブンを探し始めた。
しかし、爆発源であるオーブンが無事であるはずもなく
爆発の際に飛び出したと思われる
クッキーをのせた鉄板すら滅茶苦茶に壊れていた…。
「あーっ!せっかくうまくできてたのにー!」
周囲の有り様を見たウィンは
クッキーが台無しになった事実に悲叫した。
そしてガックリと肩を落とした。
「「?????」」
アクアとピクモは状況がよくわからず顔を見合わせた。
そして再びウィンの方を見るとなにやら震えていて、
かすかにすすり泣く声が聞こえた。
「うっ…うぇ…ボ…ボクのクッキ〜…えぐ…ぐしゅ…」
ウィンはせっかく作っていたクッキーが台無しになって
今にも大声で泣き出してしまいそうだった。
それを見たアクアとピクモは再び顔を見合わせて
軽く微笑みながら頷くとウィンに近付いていった。
「ウィン、クッキー食べたかったんだね?
 言ってくれれば作ってあげたのに…」
アクアはウィンのすすだらけになった顔を
濡れタオルでふきながらなだめはじめた。
「ちがうよ!ボクは…ひっく…じぶんがたべたいから…
 ぐす…クッキーつくってたんじゃないもん!」
アクアが顔をふき終えるとウィンは
目に涙をいっぱいに溜めて反論した。
「あら?じゃあどうして作ってたの?」
ウィンをなでなでしながらピクモは顔を覗き込んだ。
「だって…だってぇ…」
「「?」」
「みんながボクのことおいてきぼりにしたからっ!」
「「えっ?」」
ウィンはとうとう、泣きながらも怒り出した。
「みんながボクのことおいてさっさとでかけちゃうから!
 ねぼうしたボクだってわるいけど
 みんながなにもいわずにいっちゃうから!
 ボク…ボクすっごくショックだったよ!
 ボクのことがそんなにキライだったら
 そういってくれればよかったじゃん!
 そうやって…そうやってコソコソと
 ボクをなかまはずれにしないでよ!
 せっかく…みんなのために…ひっく…
 クッキー…えぐ…つくってたのに…」
「「………」」
アクアとピクモは少し驚いたような顔だった…。


■ レイラ (35回/2013/03/30(Sat) 20:29:22/No5202)

「もう…もう…みんなのことなんか…
 き…きら…き…ら…うっ…うぇ…
 うええぇぇぇ〜ん!」
~きらい~と言い切れず泣きながら怒っていたウィンは
みるみる顔を歪ませて泣きじゃくった。
しかし、アクアとピクモはウィンの発言に怒る事もなく、
むしろ困ったような笑顔でウィンに話しかけた。
「ウィン…それは違うよ?僕逹は君を
 仲間外れにしたつもりはないよ?」
アクアは泣きじゃくるウィンを
なだめようと手を握ったが
半ば気がおかしくなっているウィンは
それをイヤイヤと振り払った。
すると今度はピクモがウィンを抱きしめて
落ち着かせようとするがウィンは
ピクモを引き剥がそうとする。
しかしピクモは逆にウィンを離すまいと
さらにぎゅーっと抱きしめた。
「いーやぁー!」
「ウィン…落ち着いて?大丈夫よ?
 ねっ?気にしないで?」
ピクモの腕の中でなおももがくウィンだったが
ポンポンと頭を軽く叩くように撫でられ、
彼女のお母さんのような優しい声を聞くうちに
落ち着いていき、やがて抵抗するのをやめた。
「ひっく…えぐ…」
ピクモに抱きしめられたまましゃくり泣くウィンに
アクアが再び話しかけた。
「ウィン…僕達はね、君を
 連れて~いかなかった~んじゃなくて
 連れて~いけなかった~んだよ?」
「ふぇ…?」
「今日ね〜朝早くからみんなで
 妖精界のずーっと南にある小島まで
 そこにしかない木の実を採りに行ってたのよ?
 でもウィン、今日お寝坊しちゃったでしょ?
 その時に出かけないと帰ってくるのが
 今より遅くなっちゃうのよ。
 だからウィン…あなたが起きるのを
 待ってるわけにはいかなかったのよ?
 ~起こしてあげてもよかった~とか
 ~少し悪い事しちゃった~とは思ったんだけどね?」
「そ…そうなの?」
「うん。だからホントは君も連れていきたかったんだよ?
 でも仕方なかったんだ…ごめんね?ウィン」
「けしてあなたが嫌いで仲間外れにしたわけじゃないのよ?
 だから気にしないで?ねっ?」
アクアとピクモの話を聞いてウィンは
自分が~勘違い~していた事に気付き、
ゆっくりとピクモから離れた。
そして2人の顔を見るとまた目から
ポロポロと涙を溢れさせた。


■ レイラ (36回/2013/03/30(Sat) 20:49:54/No5203)

「あらあら、また泣いちゃって…」
「うっ…ひっく…アクアぁ〜…ピクモぉ〜…」
「ん?」
「えぐ…ごめんなしゃい…ひどいこと…
 ひっく…いっちゃって…ごめんなしゃ〜い…ふぇぇ」
泣きながら謝るウィンを見て
アクアとピクモはにっこりと微笑んだ。
「大丈夫、全然気にしてないよ?
 ウィンは本当に甘えん坊だね」
「私達こそごめんね?ウィンに悲しい思いさせちゃって」
「ううん!」
ウィンは2人の言葉にぶんぶんと首を振った。
事が丸くおさまってそれを眺めていたミルモ達。
「オレ達今回ウィンに振り回されただけじゃね?」
「何をおっしゃいますか!ミルモ様!
 終わり良ければ全て良しですわ!
 クッキーはできませんでしたけど
 事は無事に解決しましたし、
 よかったではありませんか!」
「そーだけどよー…」
「なんか悪かったな…ウィンの奴に付き合わせちまって…」
「すまなかった…」
「お詫びに採ってきた木の実でパイ食わせてやるからよ」
「それで許してくれてもいい?」
フィアとドンタは代わりにミルモ達に詫びた。
「まぁ!よろしいのですか!では喜んで!」
「ちぇっ、今回は目を瞑ってやらぁ…」
そしてホントにめでたしめでたし…。


■ レイラ (37回/2013/03/30(Sat) 21:14:02/No5204)

「あらあら、また泣いちゃって…」
「うぅ…ひっく…アクアぁ〜…ピクモぉ〜…」
「ん?」
「えぐ…ごめんなしゃい…ひっく…
 ひどいこと…うぇ…いっちゃって…
 ごめんなしゃ〜い…!ふぇぇ…!」
泣きながら謝るウィンを見て
アクアとピクモはにっこりと微笑んだ。
「大丈夫、全然気にしてないよ?
 ウィンは本当に甘えん坊だね」
「私達の方こそごめんね?
 ウィンに悲しい思いさせちゃって」
「ううん!」
ウィンは2人の言葉にぶんぶんと首を振った。
事が丸くおさまってそれを眺めていたミルモ達は…。
「オレ達、今回ウィンに振り回されただけじゃね?」
「何をおっしゃいますか!ミルモ様!
 終わり良ければ全て良しですわ!
 クッキーはできませんでしたけど
 問題は無事解決しましたし、
 よかったではありませんか!」
「そーだけどよー…」
「なんか悪かったな…
 ウィンの奴に付き合わせちまって…」
「すまなかった…」
「お詫びに採ってきた木の実でパイ食わせてやるからよ」
「それで許してくれてもいい?」
フィアとドンタは代わりにミルモ達に詫びた。
「まぁ!よろしいのですか!では喜んで!」
「ちぇっ、今回は目を瞑ってやらぁ…」

そしてその後…
壊れた調理器具で散らかった風の神殿は
すっかり綺麗に掃除された。
(主に赤い忍者のおかげなのは言うまでもない)
そして聖なる樹に戻ると、
ウィン以外の4人が採ってきた木の実が
これでもかというくらい積まれていた。
そしてその木の実を使ってアクアとピクモ、
そしてウィンが一緒に木の実のパイを作って
ミルモ達4人も加えて、今度は本格的な
ティータイムセットでお茶をしたという。
その後ミルモ達は木の実とパイをお土産に帰っていった。


■ レイラ (38回/2013/03/30(Sat) 21:33:47/No5205)

その夜、風の神殿に帰ったウィンは
クレヨンでお絵かきをしている最中、
いろいろあって疲れたのか
コックリと眠ってしまった。
「ウィンー、そろそろ寝る時間だよー?」
「あら?もう寝ちゃってるわ…」
いつものようにウィンを寝かしつけるために
絵本を持ってやってきたのはアクアとピクモだった。
しかし、ウィンはクレヨンを握ったまま
すやすやと眠っていた…。
「もう、しょうがないなぁ…」
アクアはウィンをベッドまで運び、
握っていたクレヨンをそっと取ると
風邪をひかないように毛布をかけてあげた。
すると、なにやらピクモがウィンの
描きかけだった絵を拾ってじっと見つめていた。
「どうしたの?ピクモ?」
「ねぇ…アクア…これみて…」
「えっ?」
アクアはピクモに言われて絵を見た。

「あっ…!」

              〜おわり〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

やっと放置していたまつりんらさんからの
リクエスト小説が終わりました…。
短編として書いたつもりですが…
思ったより長くなってしまいましたね…。
ウィンが完全に私の妄想内のウィンに…!
やっぱり修行の足りない低クオリティーな
短編?になってしまいました…!
まつりんらさん、いろんな意味ですいませんでした…。
そして、リクエストしてくださって
本当にありがとうございました!
少しでも楽しんでいただければ幸いです!
次はこやまるさんのリクエストを
消化していきたいと思います!
それでは、ありがとうございました!


■ まつりんら (16回/2013/04/04(Thu) 22:16:13/No5209)

レイラさんこんにちは!

うわあ///小説ありがとうございます(_ _///)

私が小説書いたらこんなに続かなのですよ・・・
全部短編になる^p^長編にしたくてもできないのです・・・
こんなに書けるレイラさんが羨ましい!!

本当にありがとうございます!

では( ̄^ ̄)ゞ


■ レイラ (39回/2013/04/04(Thu) 23:40:52/No5210)

まつりんらさん、こんばんは。お久しぶりです!
長らくリクエストを放置してしまって
誠にすいませんでした!
こんな低クオリティーな短編でも
喜んでいただけたようで安心しました。
ウィンが完全に子供になってしまいましって
後から読み返して「うわぁ…」と思いました。
短編にしようと思ったら機種の問題もあって
こんなに続いてしまいました…。
それと、よく見てみたら一部の文章で
全く同じものが…!(いわゆる二重投稿です)
……………なんということだ!
やっぱり今の機種では投稿にも不便です。
早く新しいパソコンがほしい…。
では、コメントありがとうございました!


■ まみいー (2回/2013/04/13(Sat) 01:46:44/No5212)
http://なんて不可思議


みなさん本当にすごいです!私なんてもうなにがなんだかわかんないくらいです!!!読んでて楽しいものばかりです。


■ MIKI (5回/2013/07/23(Tue) 23:43:02/No5376)

 こんばんは!
 とっても、面白かったです!
 すごいです!!




5356/ 〜運命〜
□投稿者/ るみ -59回-(2013/06/26(Wed) 13:51:39)

第一話「始まり」

「・・・どうしても行ってしまうのね・・・。」
姫・・・。 オレは避けるようにうつむく。
「姫、オレ・・・いや、自分が行かないと・・・。 またあの未来が・・・」
嫌なんだ。 もう2度と見たくない。
「時々思うの。 私、あなたに枷を付け過ぎたって。 責任を押し付け過ぎたって」
悲しそうだ。 姫は今にも泣き出しそうな顔で・・・。
「姫は悪くありません! 責任は全部オレです!」
冷静を保ってたつもりだった。 でも、感情が押さえきれなくなって・・・
「オレが・・・あいつに勝てる4人の戦士を集めてきます! 姫・・・ご武運を。」
姫の声が聞こえる。 振り向きたい。もっと側にいたい。  でも・・・
オレは行かなきゃダメなんだ。





「姫、必ず戻ってきます。 だから・・・オレの席は空けておいてください。遅くならないように・・・行ってきます。」
姫の夕食の時間に間に合うようにしないと姫は怒るからな・・・。
武器のマシンガンを手に取って、マグカップに入る。
行き先は・・・ 人間界だ。

「行ってらっしゃい。  ラルア・・・。」
ありがとうございます、セピラ姫。



「どこなんだ。 ここは。」
当たり前だが自分の今いる位置も、場所も分からない。
地図があっても位置が分からないんじゃ使えない。

かれこれ一時間。 人間界を彷徨う。
戦では・・・場所が決まって迷うことはないが・・・。


ん。人間だ。 よく見えないが・・・ツインテールだな、あれは。
肩に乗せてるのは何だ? ぬいぐるみか?

「!?」
近寄ってみてみると、肩の物の正体が分かった・・・。
あれは、オレ達の故郷、妖精界のミルモの里の第一王子。
「ミルモ」だった・・・。


■ まみいー (54回/2013/06/27(Thu) 16:03:49/No5357)

るみさんはじめまして!まみいーです!
軽く自己紹介をすると、妖精忍者やイカス、アクミパピィ
を好みます。CPだとムルパピ、アンビケとかです!
るみさんの小説ここまでだけでも面白いです!
続きが気になります!
ラルアさんの今後のご活躍期待してます!

それでは*


■ るみ (60回/2013/06/28(Fri) 18:36:32/No5359)

〜まみぃーさん〜
コメントありがとうございます

妖精忍者が好きなんですね 気が合いそうです^^
特にヤマネが好きです

面白いと言ってもらって光栄です
亀更新ですがこれからもよろしくお願いします^^


では


■ るみ (61回/2013/06/28(Fri) 19:26:58/No5360)

第2話「出会い」

オレはその「ミルモ」に近づく。
輪郭もはっきりと見えていく、やはりそうだった。

ふと気付く。
オレは姫と別れた格好のままだった。 マズい・・・。
気付かれないように、と急いで隠れる。
素早くゴーグルを外し、髪も整え、制服も脱ぐ。

制服の下、着ておいて良かった。
あまり鏡は見たくないが、とりあえずバレないだろう。

今度はゆっくりと歩き、近づいた所で。

「王子、探したぜ。 オレと一緒に他の勇者を・・・」
「誰だ? リルムの知り合いか?」

リルム・・・? ああ、確かミルモの婚約者だっけな。

「いや、違う。 オレはあいつに勝てる4人の勇者を捜している。」
「あいつって・・・まさかダアクか!?」
「・・・ダアクより、悪質で・・・強い。」
「それで、俺達を捜してたんだな。」
「そうだ。 そして、あのお方の命令でもある。」
「親父か?」
マルモ国王は今、休暇を取って人間界を旅行して・・・
まぁ、言わなくても知っているだろう。 それに・・・

「お前には弟がいたな。 あいつはどこだ。」
「ムルモか? あいつなら多分・・・」
4人の勇者の1人はお前だが・・・残る3人は・・・。

「ねぇ、ミルモ。 誰と話してるの?」
ツインテールの女が話しかける。 ミルモのパートナーだな。 じゃなかったらオレの姿は見えないんだから。

「オレの名前はラルアだ、あいつに勝てる勇者を4人さがしている。 その1人がミルモだ。」
「へ、へぇ・・・。 凄いねミルモ!」

この女は事の重大さを分かってないな。 
って、当たり前か。 人間なんだしな。

でも不思議だな・・・。
なんだか、姫と同じような暖かさがある・・・。
これは潜在能力なのか? それとも・・・。









「・・・・ラルア・・・・・・。 見つけた・・・。僕は・・・あいつに・・・。」

「・・手足を返して貰う・・・だけだ・・・・・。」


■ るみ (62回/2013/07/08(Mon) 16:43:55/No5363)

ん。

何か気配を感じる。 それも尋常じゃない・・・。

「お、おい。 顔が青白くなってるぞ。 大丈夫か?」
「平気だ。 何でもない。」

やはり・・・あの気配は。
あんなただならぬ気配を感じるのは・・部隊に・・・


「・・・見つけた・・・・・。」

バッ!

オレは隠していたマシンガンを手に取る。

ズガガガガッッ!!

マシンガンの弾は特殊なもので妖精にしか効かない弾になっている。

「何しにきた。 用が無いなら帰れ。」
「・・僕の・・・、手足を・・・。 返して・・・・。」

「!?」
思わず弾の連射を止めてしまった。
その隙にあいつは近づき・・・

「さぁ・・・返して貰うよ・・・・・。」
オレの腹にじりじりと拳を入れる。

「・・・あれ。 もう倒れたの・・・。 じゃぁ・・最後に止めを・・・・・。」


「やめろ!/やめて!」  「誰が倒れただって。」
立ち上がる。 バカな奴め。 オレの武器を把握しきれてなかったな。


「・・・卑怯・・・。 そうやって・・・武器を隠し持って・・・・・。」
「どっちが卑怯だ。 オレのハンドガンは何時でも常備しているぞ。」

「・・・・。」
    ・・
「お前も一応零部隊の隊員だろう。 1つの事にこだわるのは良いが・・・」

「また大切な者を失うぞ/よ・・・」

「ラルア・・・。 君は1回ボスを失っている・・・。」
「その話をするな。 黙れ。」
「・・自分の失態を明かされるのが・・・怖いんだろ・・・。」
「黙れといっている。」
「・・・お前が零部隊の副隊長なんて・・・ボスを見殺しにしたくせに・・・。」

「黙れと言っているのが分からないのか! リア・ソリード!!」

あっ・・・。 しまった・・・。
「僕の・・・素性を明かしてくれた・・・お礼に・・。 君をここで・・・消してあげるよ・・・。」




■ るみ (63回/2013/07/24(Wed) 14:18:53/No5377)

「リア・ソリード・・・? それってあの・・・。」
「あいつについて知っているのか?」
「うん、指名手配犯で先月捕まったばかり・・・。」

「ふふ・・。 それは僕の仮の器に過ぎない・・・。」
「!?」
「何を驚いている・・・。 術師の僕は憑依くらい出来るさ・・・・。」

奴はにやぁと笑う。 気持ちが悪い。

「相変わらず変わってないな。」
「リア・ソリード・・・? それってあの・・・。」
「あいつについて知っているのか?」
「うん、指名手配犯で先月捕まったばかり・・・。」

「ふふ・・。 それは僕の仮の器に過ぎない・・・。」
「!?」
「何を驚いている・・・。 術師の僕は憑依くらい出来るさ・・・・。」

奴はにやぁと笑う。 気持ちが悪い。

「その気色悪い顔をやめろ。 見ていて気分が悪いんだ。」

「は!?」

「オレはただ意見を言ったまでだ。」

「クフフ・・・。 お前は・・・銃を使うことしか出来ない癖に・・・。」

「オレは飛び道具が好きだ。 銃火機なら何でも使える」

「じまんか、じまんなのか。 じまんらのか・・・。」

様子がおかしい。 呂律が回らなくなっている。

「!?」
ヤバい! 


「伏せろ!」


ダァァン!!


爆発音。 目を開けた世界は・・・


ニセの空間
幻覚 世界


だったのだ。


■ るみ (64回/2013/07/26(Fri) 15:29:08/No5382)
http://pixiv.me/6966666


一面に広がるトランプ。

「クソッ! ここは何処なんだ!」
「落ち着け。 ミルモ」

冷静さを失っては勝てない。
特にこの戦いは精神力が鍵だ。 理性を失ってはならない。

「ここは奴の作った幻覚世界だ。幻覚とは脳にありもしない映像を映し出すこと。 幻覚にリアリティーを感じれば
その幻覚はより本物になる。」




5378/ とある物ノ怪 与太話
□投稿者/ リザ☆リカ -1回-(2013/07/25(Thu) 12:22:27)

皆さん、こんにちは!リザ☆リカです〜^^


初めて小説板でスレッドを立てさせていただきます…!
内心ドキドキです^_^;


ここでは「妖怪パラレル・オブ・ワルモ団」の小説を書いていきたいと思います(^^ゞ

駄文も駄文なのですが、読んでいただけると幸いです!

本編に先立ち、軽い設定と個々の妖怪の軽い解説を乗せておきます。

キャラ設定はまあいいとして、妖怪解説はほんの参考程度です^_^;
良く言えばいわゆるトリビアってやつです。
(そんな大げさなものでもないですが…(笑))
知ってたら知ってたで面白い……かな??
{ひみつ:むしろ妖怪解説は私が語りたくて仕方ないだけw(←おこがましいわ)

では、次のレスから始まります!





■ リザ☆リカ (2回/2013/07/25(Thu) 12:37:58/No5379)


<キャラ設定>

イチロー

善にも悪にも属さない、中立の立場にいる珍しい鬼。
その髪と瞳の色から赤鬼といわれている。
既に無人の廃神社を住処にしている。
人間にあだなすことなく暮らしている中立の妖怪を「まつろわぬ者」と
呼ぶが、そんな妖怪たちのリーダー的存在。
何にも縛られない非常に自由な鬼なので、夜な夜な妖怪たちと宴に興じる。
特に、猫又のジローや送り狼のサブロー、妖狐のシロー、鴉天狗のゴローといった妖怪とよくつるんでいる。
とても博識で、かなり長い時を生きているらしい。
人間にあまり興味がなく、干渉しようとしない。
酒が大好きで上戸だが、酔うと暴れることがある。
ジローを始めとして、多くの妖怪に慕われている。

<<【鬼】>>

・鋭い角や牙を生やし、虎皮の腰巻を巻いて、
 金棒を持った恐ろしい姿が有名。
 
・この姿は中国の思想が元。
 方位上、北東(丑寅という。いわゆる鬼門)は鬼が出入りする
 不吉な方角とされ、ここから鬼の定番イメージとして、丑(=牛)の
 ような角、虎皮の腰巻、という姿が定着した。
 (陰陽道の説。これだけではなく諸説あり)

・大抵の鬼のイメージとしては、地獄で亡者を痛めつける
 「獄卒」と呼ばれるもの、閻魔大王に従う「閻魔卒」「鬼卒」と
 呼ばれるものなどが近い。
 要は、「鬼は人間にとって無慈悲な存在」というイメージは
 ここから来ているものと思われる。

・残酷さが目立つが、中には人間に幸せをもたらすものもいるとか
 いないとか。
 人間に友好的な鬼で有名なのは童話・「泣いた赤鬼」の赤鬼だろうか(笑)

・ちなみに、鬼の語源は「陰(おぬ)」。
 これは「目に見えないものや霊的なもの」という意味で、
 鬼は元々そういう存在と考えられていたらしい。

■イチローは人間に関心が無いので凶悪性は薄く、
 また誰かに仕えてもいない。
 いわばフリーの鬼(?)。


ジロー

イチローと同じ廃神社に棲んでいる猫又。
もとはごく普通の猫で、人間に飼われていたが
ある時神格を得て猫又となった。
それをきっかけに人間の許から逃げ出し、今は一郎や他の妖怪たちと
気ままに暮らしている。
自由になってからは暇人ならぬ暇妖怪なので、イチローや
神社に棲み付く猫と談笑したり、人間の書物で勉強したりしている。
その二又の尻尾を珍しがられて人間に絡まれるが、
どちらかというと人間は嫌い。
だが人間事情には詳しく、人間の俗世間には興味があるらしい。
神社にいたずら半分でやってくる人間を
脅かしたり化かしたりして遊んだりする。

<<【猫又(化け猫)】>>

・長生きした猫が神格(神としての資格。要は霊的で不思議な力)を得て、
 妖力を手に入れた妖怪。
 10歳または100歳(!)以上の猫は化ける、といわれている。

・特徴は何と言っても二又の尻尾。
 この尻尾を持つ化け猫を特に「猫又」と言う。

・歳を重ねると、持っている神通力ともいえる力が強まり、やがては
 人を食らうらしい。

・古くは「猫又の毛は金色(黄色)」と信じられていたことから、
 別名「金花(華)猫」ともいうらしい。

・化け猫と猫又の区別は曖昧な所もあるが、一つの定義として、
 「人間に変身するのが化け猫、猫のままなのが猫又」とすることも。
 これが一概に言える定義ではないが。

・力を強めた猫又は二足歩行したり、尻尾の数が増えたりする
 ともいわれる。

・化け猫は猫又よりも妖怪らしい一面が多い。
 (死体を操る、死んでから祟る、など)

■ジローは猫又だが、変身能力があり人間(亜人)の姿になれる。
 青い猫(!)だが、力はそこそこ。



(長いので一旦ここで区切ります^_^;)









■ リザ☆リカ (3回/2013/07/25(Thu) 13:06:26/No5380)

(キャラ設定の続きです)

サブロー

イチローやジローの棲む廃神社の近くにある森の主。
いわゆる「送り狼」と呼ばれる化け犬の妖怪である。
その存在を危険視した人間によって同胞は殺され、
(彼の生きる環境周囲では)固体は
もうサブローのみ。立場は「まつろわぬ者」。
旧友のイチローやジローにも森の守護の相談をしたり、
また宴(一郎主催)にも積極的に参加し妖怪たちと交流している。
ちなみにイチローの次に上戸。猪や鹿、熊の肉が好物。

<<【送り狼】>>

・犬、もしくは山犬(=狼)の妖怪。
 夜に山道を歩いていると、一定距離を保って付いてくる妖怪で
 害意は無いとされている。

・むしろ山猫や狐狸など、様々な悪意からその人を守ってくれる、
 山神の使いらしい。

・守ってもらったら、人間はお礼に握り飯と草履(またはわらじ)の片方を
 送ると良いとされる。(文献によっては握り飯がいらない場合も)

・しかし一方で、送り狼は転んでしまった人間は襲ってしまうという。
 これは主人である山神から、「落ちたものは食べていい」と
 言われているからだという。

・これから逃れるには、転んでも慌てず、「まずは一服」とか、
 「草履がほどけた」などと言って休むフリをすれば良いらしい。

・送り狼は、どうやら山犬の習性から生じた妖怪らしい。
 山犬(ここではニホンオオカミ)は縄張りに入った人間を
 監視する習性があり、これが気味悪がられた結果「送り狼」という妖怪が
 出来上がった、という考え方もある。

■サブローは後者の、少し穏やかでない方の送り狼。
 基本は人間を送り届けるだけだが、容赦なく襲い掛かることもある。


シロー

イチローたちの棲む地域より南に離れた所にある稲荷神社で祭られる妖狐。
尻尾を四つ持っているので地元の人間からは「四尾のお狐さま」と
呼ばれている。
祭られた存在ではあるが、「まつろわぬ者」でありごく平凡な(?)
妖怪なので、よく人間の目を盗んでふらふらと神社を抜け出している。
狐の最たる存在は九尾を持つが、シローはまだ四尾なので
あまり強い力は使えない。
とはいえ、小さな願い(探し物を見つけたいとか)を叶えたり、
ある程度天候を制御することはできる。
ちなみに黒糖稲荷が好きで、あげると大体言うことを聞いてくれる。
また、歌や音楽を好んでいて、お祭りの祭囃子にはついノッてしまう
とか何とか。
北の山に棲む鴉天狗のゴローとは仲良し。

<<【妖狐(九尾の狐)】>>


・文字通り、狐の妖怪。
 中国・日本で色々な伝承、伝説などに登場する。
 日本では油揚げを好むとされ、油揚げの別名は「狐」というのは
 ここから来ている。

・“妖狐”というと範囲が広く、国家を陥れるような悪の狐、
 「悪狐(あっこ)」と呼ばれる固体もいたという。

・一方で狐は神の使いともされ、「善狐(ぜんこ)」と呼ばれる
 善い狐もいる。

・中国の伝説などにおいては、狐は「修行を積む」
 「神・月・太陽の力を受ける」などして妖狐に変わるのだという。

・狐の妖力は尻尾にあるとされ、最初は一本の尻尾も、
 長い年月が経つと数が増えていき、
 およそ1000年後には九尾になるのだといわれている。

・1000年生きた狐は「天狐」と呼ばれ、
 神と同じくらいの力を持つとされた。
 九尾の狐は妖狐の中でも最強。

・いわゆる「悪狐」で有名なのが「玉藻前(たまものまえ)」という
 美女に化けた九尾の狐。
 時の皇帝を色香でたぶらかしたものの、陰陽師・安部清明に
 退治されたとされる。

■シローは尻尾が四本の四尾狐。
 一般の妖狐よりかは強いが、大きな願いを叶えたり、呪い殺したり、
 天変地異を起こしたりは出来ない。


ゴロー

イチローたちの棲む地域より北にある山に棲む鴉天狗。
天狗といっても、鼻の尖ったあの赤ら顔ではなく、大きな翼を持った
山伏姿をしている。
山の主である山神の使いだが、まだ半人前で修行中の身なので、
立ち位置も「まつろわぬ者」。
未熟な所が否めず、飛んでいる最中にうっかりバランスを崩したりして
墜落する。
いつも天狗の団扇を持っていて、それで小さな嵐を起こしたり、
悪い気を払ったりもできる。
怪異を起こして山を侵す者を追い払おうとするが、人の好さが
災いして失敗続き。
だが、ドジで天然なだけで努力家。
妖怪との仲は良く、特に妖狐のシローとは度々会ったりする。

<<天狗(鴉天狗)>>

・言わずと知れた山の妖怪。
 多分名前も外見も知らない人はいないのではなかろうか。

・厳しい赤ら顔、長い鼻、羽の団扇、一本歯の下駄の山伏のような姿が
 一般的なイメージだろう。
 これは江戸時代に広まったもので、中世まではくちばしと
 大きな翼を持った「鴉天狗」がメジャーだったらしい。

・高慢ちきな人を「天狗」と言うが、無論これの語源。
 天狗は、自尊心が高い人や奢れた僧侶などの成れの果てと
 される所から来ているらしい。

・山の神としても扱われる。山を荒らす者は容赦なく追い払ったり、
 いわゆる「神隠し」に遭わせるという。(天狗隠しと言ったりもする)

・一方でとても教えたがりな面があり、気に入った相手には
 守護を授けたり、自分の知識を伝授したりもしたという。

・ちなみにメジャーな方の天狗を「大天狗」、鴉天狗を「小天狗」と
 言ったりもするらしい。

■ゴローはいわゆる鴉天狗。
 山の神見習いというか、とにかく半人前でまだ未熟なので、
 大きな力は使えない。妖術は達者。


……とまぁこんな感じです^^

今後別のキャラも妖怪化したら、その都度設定を乗せていきます。


では今回はこの辺で!




 









■ まみいー (58回/2013/07/26(Fri) 10:54:00/No5381)

リザ☆リカさんおはようございます!
まみいーです!

おお!遂に小説化しましたか!!よっ!待ってましたああ!!
キャラ設定がしっかりしていて、すごい!!
みると、ジローは猫又なんですね!合ってます^ ^
よくこのように全員に合った妖怪をチョイスしましたね。
私は鴉天狗や、猫又などはきっと思いつかなかったことと思います。小説の内容もキャラ設定の部分でますます楽しみになってくるし、私にとって、初のリザ☆リカさんの小説観覧なので、どんな風な書き方かを勉強したいです。
なんにしても、私は小説を、描くのが苦手なもんで……~_~;
別のキャラの妖怪化もウキウキワクワク楽しみにしてますよ!

それでは*


■ リザ☆リカ (4回/2013/07/26(Fri) 16:45:52/No5383)

まみいーさん、こんにちは!レスをお返しいたします〜^^

お待たせしました!(笑)
キャラ設定はつい、いらないところまでこだわってしまう
のです(~_~;)
軽い設定とか書いたくせに、設定だけでやたら長くなって
しまいました…(汗)
掲示板の方で「ジローに当てはめた妖怪は次のスレで〜」…って
言ったのに、こっちでネタバレしてしまいましたね…すみません><

>よくこのように全員に合った妖怪をチョイスしましたね。

ありがとうございます!!
チョイスは私の独断と偏見なので、「こいつはこの妖怪じゃしっくりこない!!」って方もいらっしゃる気も…(@_@;)

小説は難しいですよね、分かります><
私はついかっこつけた文章にするクセがあると最近分かったので、
いわゆる「クサい文章」になってしまいそうです…(T_T)

そんな駄文ですが、ちょっとでも楽しんでいただけたらと
思います!


ではでは!



■ リザ☆リカ (5回/2013/07/26(Fri) 17:05:07/No5384)

皆さん、こんにちは!リザ☆リカです〜^^


待っていた方も、そうでない方もお待たせしました!(笑)
「妖怪パラレルワルモ団」本編スタートです!

…最初っから何か変にかっこつけたカンジになってますが、
まあ冗談と思ってスルーしてやってくださいまし><
世界観は一応、現実の江戸時代くらいのつもりです。
(蛇足ですがその頃が妖怪文化の全盛期だったそうなので)

さて、前置きはこのくらいにして、早速スタートです。


―――――――――――

東西東西(とざいとうざい)与太話。
今宵お聞かせ申し上げますのは、人為らざりし“彼ら”のお噺。
逢魔が時に目を覚まし、闇に生きる“彼ら”のお噺でございます。


森や林がさざめいて、月の満ちた夜(よ)はお気をつけを。
それは異類の衆生が開く宴の合図。
あれよと過ぎる短い夜を逃さぬようにと、彼らは饗宴を開くのです。


人の子禁制、秘密の宴。
彼らだけが参入を許される、夜限りの饗宴が今宵もまた幕を開けるご様子で。


嘘か真か、秘密の集い。
真偽の程はいざ知らず、信疑はどうぞあなた次第にございます。


東西東西与太話。下らぬ噺とは承知の上で、
そこなあなたにお聞かせ申し上げましょう。


怪異、物ノ怪、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の小噺を。




■ リザ☆リカ (6回/2013/07/26(Fri) 17:22:26/No5385)

 明かりの無い世界に、柔らかな光が降り注ぐ。
夏の日差しで苛まれた(さいなまれた)地上を、
その冷たさで慈しむような月光だ。
白く淡い光は、この廃れた神社にも注がれる。


 夏の夜は短い。やっと闇が下りたかと思えばひょいと次の日が昇る。
だからこそ、その短い夜は貴重だ。
夜というのは“彼ら”にとって癒しであり、一番の楽しみなのだから。


 そよ風が草木を揺らす。
さらりさらり、緑の囁きが夜の静寂に溶けていく。
その囁きに耳を傾ける者が一人。
古びた社、開け放たれた扉の前に胡坐をかいていた。


 この神社にはもう然るべき者たちは無い。
宮司も、巫女も、そしてそこに祭られていた神さえも、
廃れゆくそこを捨ててしまった。
今や社は風雨に晒されて、下手をすれば崩れてしまいそうだった。
それでも倒れずに在り続けられるのは、或いはそこの住人…
神社という場所にはそぐわない“彼ら”のお蔭か。


扉の前に座り込むその人は、長髪の男と見えた。
否、只の男ではない。
燃ゆるばかりの緋の長髪、こめかみから生える一対の金の角。
――――そう、彼は赤い【鬼】である。


 紅染めの着物に黒の羽織、赤の袈裟を纏う【鬼】は、
静かに目を伏せていた。
その手に持つ平たい杯を、緩やかに動かしながら
風の音を聴いているらしい。
注がれた透明な酒に映る満月も、一緒にゆらゆらと形を変える。


 ザザザァァァ……ッ


 一瞬草木がさざめいた。
強まった風が頬を弄った(なぶった)のを合図に、【鬼】は目を開けた。
くい、と上向けた顔が月光に照らし出される。
月は、夜空の頂にてその光を降らせていた。


 「…そろそろだな」


 【鬼】とは思えない麗しい唇が笑みを湛える。
呟いた【鬼】は杯の酒を、映りこむ満月ごと飲み干した。



■ リザ☆リカ (7回/2013/07/26(Fri) 17:32:46/No5386)

 空の杯を手に、立ち上がった時であった。
にゃあお、と社の奥から鳴き声が一つ。
闇の中から姿を現したのは、果たして一匹の猫であった。
勿忘草(わすれなぐさ)のような青毛であるのも
然ることながら、驚くべきはその尻尾。
根元の辺りから二又に分かれ、左右別々にゆらゆらしている。
――――俗に言う【猫又】である。


 「おお、ようやくお目覚めか。
  子一つ時(午後十一時くらい)から随分長い昼寝であったな、ジロー」


 笑って【鬼】が話しかけると、【猫又】はくああ、と欠伸をして
人語で答えた。


 『少々眠りすぎた…ほんの小一時間のつもりが倍近く寝てしまったかも
  しれないな…』


 ぐうんと猫らしい伸びをして、目を擦るように顔を撫でる。
猫なのに右目に掛けてある片眼鏡が少々邪魔そうであったが。



 『時にイチロー、今は何時だ?』


 「大体、子三つ時(午前十二時くらい)だろう。とはいえまだ誰も
  来ていないがな」


 『そうか…では今のうちに変化(へんげ)しておくか』


 【猫又】は再びにゃあお、と鳴くと、その場でぴょんと宙返りをした。
そう思った次の瞬間、その小さな姿が揺らぎ、床に着地した時には
人間の姿に変わっていた。
尤も、完全な人の子の姿ではない。
頭には三角の耳、尻には二又に長い尻尾があった。
その上、あのふわふわの毛と同じ色の青髪と、
右目に掛けた片眼鏡が、この青年と先刻の【猫又】が同一の存在であることを物語っていた。


 「…やはり、今宵はこの格好でなくては。今宵の宴には、な」


 「クククッ…そうだな。猫の手では杯も持てんだろう」


 可愛らしい猫の手の形を思い返し、【鬼】がくすくすと笑った。
もちろん今の【猫又】は人間姿ゆえ、手も五本指のそれである。
ふと、【猫又】は細い指で【鬼】の手元を指した。


 「…イチロー、宴の前だというのにもう飲んでいるようだな…?」


 【鬼】の手には、空っぽになった朱の杯。先ほどまで入っていた
酒の臭いをくんくんと嗅ぎ取って、【猫又】が呆れた表情で続けた。


 「いくらお前が上戸(じょうご)だとはいえ、酔うと凄いんだから
  セーブしておけよ」


 「分かっている。だがなジロー、飲んだは飲んだが、
  たったの杯一杯だけだぞ。この程度、水を飲むのとさして変わらん」


 「水って……お前ときたら」


 鋭い爪の生えた指で「一」を作ってみせた友人に、
【猫又】はつい苦笑した。
事実として酔っ払った様子も無いのは、流石上戸と言ったところか。
まあそれ以上咎める必要は無いだろう、と思って息を小さく吐いた。




■ リザ☆リカ (8回/2013/07/27(Sat) 21:54:58/No5388)



 「それはそうと、他の奴らがまだきていないな。
  ジロー、外で茣蓙(ござ)でも敷いて待とうか」


 「そうだな。社の中でじっとしていても退屈だしな」


 【鬼】の提案に頷き、【猫又】は近くに巻いて置いてあった
大きい茣蓙を持った。
広げれば大の大人が五、六人座ってもまだ余裕があるほど大きい。
【猫又】はそれを肩に担いで、【鬼】の後に続き境内に下りた。


 「ジロー、見てみろ。今宵の月はいつにも増して明るい。
  絶好の宴の宵だとは思わんか?」


 【鬼】は夜空を仰いで、振り返らず友に話しかけた。
空いた方の手を空に向けて差し出し、掌に月光を受け止める。
濃紺の空に浮かび上がるように光る白。
いつもは存在を主張する星たちの光も、今夜ばかりはまるで遠慮するかのような弱い瞬きだ。


 「おお…本当に見事な満月だな」


 茣蓙を平らに敷きながら、【猫又】も夜空を見上げた。
感嘆の声一つ、三角耳を嬉しそうにぴくりと動かす。
“彼ら”にとって月夜、特に満月の夜とは最も活発になる日だ。
人の子が太陽の光を好むように、闇の住人である“彼ら”は月の光を好む、というわけだ。


 ウオオオオオォォン…


 不意に、夜の静けさを破ったのは、朗々と響く凛々しい獣の遠吠え。
二人は振り向いた。神社の古びた屋根の上、月光を浴びてそこにいたのは、
大きな躯(からだ)の獣…山犬であった。


 「…クククッ、まずは一人目がお出ましか」


 「へぇ、時間にルーズな奴が珍しい…」


 『てめぇ聞こえてんぞ、そっちのメガネ猫又ヤロー』


 山犬は獣の唸り声交じりに人語で喋った。
その口調は少々むっとしているようだ。


 「ああ済まん、聞こえてしまったか。悪気は無いんだ、これでも」


 『てめぇが言うと白々しいんだよ、ジロー』


 小さく笑った【猫又】に、山犬は不服そうに低く唸った。
そして、力強い前脚で瓦葺きを蹴ると、二人の前に軽やかに下り立った。
夏の微風(そよかぜ)に揺れる毛並みは、若葉を思わせる緑色。
普通の山犬より一回り大きい体躯はがっちりとしている。
これらから察するに彼は山犬の怪――――【送り狼】だろう。


 「それは失礼した、サブロー殿。
  だが良かったな、その大きな耳は酔狂でくっついてるのではなく
  ちゃんと機能しているようだな」


 『喰い殺すぞこのクソ猫』


 「やってみろ力馬鹿の山犬め」

いよいよ牙を剥き出し始めた【送り狼】に、【猫又】は耳や尻尾の毛をしゃあっと逆立てた。
いつも通りの光景に、傍にいる【鬼】は呆れて笑うばかりだ。
例え妖怪であっても、犬と猫というのはどうにもこうなってしまうらしい。


 「おいおい…喧嘩はよさんかジロー。
  サブローも、そうかっかするな。折角の宴の宵ではないか」


 このまま止めないのもそれはそれで面白いのだろうが、それで怪我をされても困る。
【鬼】は困った笑みを浮かべて、まあまあと手真似をして制する。
皆のまとめ役である【鬼】に止められては、それ以上の睨み合いをするわけにいかない。
二人はエスカレートする前に、お互い身を引いた。


 この地域の“彼ら”…即ち“妖怪”の中でも、この赤い【鬼】は
強い力を有しており、同地域の他の“妖怪”たちから畏怖・畏敬の念を
抱かれている。
“人間”に対して仇なすことの無い“妖怪”を、彼らは自分たちで
「まつろわぬ者(悪心に従わない者の意)」と称すが、
【鬼】はそんな彼らのリーダー的存在だ。
この【鬼】を慕うのは、この場にいる【猫又】や【送り狼】も例に漏れない。




■ リザ☆リカ (9回/2013/07/27(Sat) 22:03:28/No5389)

 

 (顔を合わせれば毎回この調子…仲が悪いわけではないのだがなぁ…)


 いつもは至って普通の友人としてやり取りをする【猫又】と【送り狼】。
この喧嘩腰の物言いも、互いの挨拶のようなものであることは知っている。
しかし、それがたまにエスカレートしてしまうのは種族上の
問題だろうか。そう思い、【鬼】はやれやれと苦笑いした。


 「ほら、サブロー、お前も変化しておけ。人の姿にな」


 『はいよ。……あらよっと』


 話題転換を図った【鬼】に促され、【送り狼】はその場でぐるんっと
宙返りを一つ。途端に山犬姿は掻き消え、そこには一人の青年が立っていた。あの毛並みと同じ緑の髪と、頭には毛むくじゃらの大きな耳。
尻尾は山犬姿のようにふさふさと長い。
さらには、左頬には古傷の跡が残っていた。


 「ほらよ、変化したぜ」


 「よしよし」


 【鬼】が頷いて確認した時だった。
不意に何やら可笑しがるようなくすくす笑いが降ってきた。
見上げると、空中に二つの影が浮かんでいる。
笑っていたのはその内の一つ、明るい茶色の毛並みを持つ狐であった。
狐といっても、その尻尾は通常より多く、何と四本。
――――複数の尾を持つ狐、四尾の【妖狐】であった。


 「おい、何笑ってんだよシロー!」


 『え?ジローもサブローも毎回飽きないなぁ…って思ってさ、つい』


 「飽きないっていうか…そういうことでは…」


 「もしかしてお前喧嘩売ってんのか?あ?」


 【猫又】と【送り狼】はそれぞれ別の反応を示した。
今にも山犬の姿に戻って、文字通り喰ってかかりそうな【送り狼】に、
【妖狐】は苦笑いを見せた。


 『やめてくれよ、オレは山犬に牙を剥くほど能無しじゃないからな。
  喧嘩は遠慮しておくよ』


 「けっ、理性的じゃねぇか、つまんねぇの」


 【送り狼】は少々不満げに肩をすぼめた。
少なからず喧嘩を期待していたらしい。


 「あはは…まあまあサブロー、シロー、穏やかにいこうよ、ね?」


 困ったように笑っているのは、人型をしたもう片方の影。
しかし、その背には黒く艶やかな鴉(からす)の翼が一対、
大きく広げられていた。
黒と黄の着物を身に纏い、手には羽の団扇を持った山伏姿の彼。
――――即ち【鴉天狗】である。


 「おぅゴロー、よく無事に来れたな。
  大丈夫か、ここ来る途中に墜落とかしてねぇ?」


 「し、してないよっ!サブローッ、まるでおれが飛ぶたびに
  落っこちてるみたいな言い方しないでくれよ!」


 その姿を見つけ、にやにやとからかうように笑った【送り狼】。
先ほど【妖狐】を突っつけなかったのがやはりつまらなかったらしい。


 素直にそのからかいに反応して、【鴉天狗】は空中でぱたぱたと
腕を振った。
その時、腕の動きに連られるように翼も変に羽ばたいてしまった。
折角均衡を保っていた体はバランスを崩し、【鴉天狗】はそのまま空中で
よろめいて、地面に落下した。
…が、幸い受身を取ったらしく、肩を軽く打っただけに留まった。




■ リザ☆リカ (10回/2013/07/27(Sat) 22:15:35/No5390)

 

 「いってて………」


 「…ほら、やっぱ落ちてるじゃんか」


 打った所をさする【鴉天狗】に、【送り狼】が呆れたようにぽつりと呟く。浮かんでる最中にバランスを崩して落下する天狗なんて、
きっと彼くらいだろう。
咄嗟に受け身を取れたのは、落ちるのが日常茶飯事であるからだろうか。


 『大丈夫かよゴローっ?』


 見兼ねた【妖狐】が地に下りた。
その際、狐姿からくるんっと一回転して変化をする。
毛色と同じ、明るい茶色の髪は青年でありながら長く、
下りる時に大きくなびいた。
一目見ると女性っぽさも感じる色男風の出で立ちだが、
頭にはふわふわの耳、特徴である四本の尻尾はそのままだ。


 【妖狐】は駆け寄り、変化して使えるようになったヒトの手で
【鴉天狗】を起こすのを手伝う。


 「う、うん、大丈夫だよ。ありがとうシロー」


 毎度のことながら、情けない所を見せてしまった、と【鴉天狗】は
照れ笑いを浮かべ頬を掻いた。


 「……おっちょこちょいだなぁゴローは…。
  相変わらずなのはシローもゴローも変わらんぞ」


 「ああ…まあ妖怪が一年そこらで変わるわけないさ。
  何せ皆、うん十年と生きている身だしな」


 今まで黙っていた【鬼】と【猫又】がしみじみと呟く。
その様は子を見守る親のような落ち着きさえあった。
この二人は妖怪の中でも長く生きている方なのだ。


 「…それはそうと、イチロー、これで全員揃ったぜ」


 「うむ、そうだな」


 【送り狼】の指摘で、【鬼】はぐるりと他の四人の妖怪を見回す。
一人ひとりの姿を確認すると、満足そうに微笑んだ。


 【鴉天狗】のゴロー。【妖狐】のシロー。【送り狼】のサブロー。
【猫又】のジロー。そして…【鬼】のイチロー。
今宵の宴の出席者が今、一堂に会した。


 イチローは四人の妖怪を前にして、朗々と告げた。


 「さぁ、今宵は満月だ。我ら妖怪にとってはこの上ない宴日和だ。
  五人水入らずのこの宴…短き夏の夜(よ)を逃さぬよう、
  楽しもうではないか!」


 『おう!!』四人の妖怪は同時に答えた。


 イチローはそれを確かめ、指をパチンッと軽く弾き鳴らした。
次の瞬間、一斉に篝火(かがりび)が躍り出るように灯り、
妖怪たちの周囲を橙色に明るく照らした。
このイチローという赤鬼は、鬼の中でも珍しく陰火(いんか)といわれる類の炎を操れるようだ。


空中に浮いたものや、地面で燃えるもの、火の玉の位置は様々であった。
そして、これら全ての炎からは、一切の熱が伝わってこない。
妖怪の起こす炎というのは、大抵が自然の炎のような熱を持たないのである。


 何はともあれ…そんな怪しい篝火が灯れば、それが開宴の合図。


 五人の異類のものどもが集まって、秘密の集いがようやく幕を
開けるのであった。



――――――――――――

ひとまずここまでです。
何か中途半端ですみません…(>_<)

これはピクシブに投稿したものなのですが、若干表現を変えて
載せました。時間が経ってから読み返すと、何か気に食わない部分が
ちょこちょこあったので…^_^;

これから続くのですが、まだ製作中でございます><


では今回はこの辺で!






5387/ トランスフォーマー/ミルモ
□投稿者/ K.K -1回-(2013/07/27(Sat) 20:59:35)

ミルモとトランスフォーマーとのコラボを作ってみようと思います。
トランスフォーマーの設定は実写映画版を基にしています。
ミルモ側はアニメ終了から数ヵ月後の設定です。


■ K.K (2回/2013/07/29(Mon) 22:13:47/No5391)

-- ナレーション --

遥か遠い宇宙に私達の故郷はあった。
故郷の名はサイバトロン
この星と我々、金属生命体=トランスフォーマーを創り上げたのが
オールスパークというキューブ型の物体である。
我々は平和な種族...だった。
しかし、独裁を目論む悪のトランスフォーマーが反乱を起こした。
そのトランスフォーマー達をディセプティコン
そして、それを阻止しようとした自由のために戦ったトランスフォーマーを
オーとボットと呼ぶ。
我々は必死に戦ったが敵わなかった。
戦争は終わりサイバトロンは無残な焼け野原と化し
オールスパークもまた宇宙の彼方に消えていった。

それでは本編に入りたいと思います。

第一話、キューブ奪還

北海道自衛隊秘密実験基地

雨宮「隊長、例の物体の解明にしばらく時間がかかるようです」
隊長「そうか分かった」

雨宮「それにしてもこれは一体何なんでしょうか」
隊長「分からん。だが少なくとも地球の物質ではない」

彼らが調べていたのはオールスパークだった。
先月、北海道の山奥にそれが落ちたのだ
ちなみに世間では隕石が衝突したと思っている。
政府はこれを解明しようとしていた。

隊長「この物体には謎の記号などが示されている。これを解読できればいろいろ分かるかもしれない」

その後、雨宮は基地の用兵グラウンド場にやって来た。

雨宮辰則 29歳
若きエリート自衛隊員で妻と子がいる。

瀬川「辰則、何だここにいたのか」
雨宮「もう仕事は終わったのか文朋」

瀬川文朋 29歳
雨宮の同期で、彼にも家族がいる。

瀬川「ああ、物体に関する書類をまとめてたんだ」
雨宮「こっちもデータ分析で数時間もパソコンに向かってたよ」
西野「二人ともここにいましたか」
瀬川「西野じゃないか」

西野孝則 19歳
雨宮たちの部下で最近入隊してきた。

西野「疲れてると思ってジュース買ってきたんですよ」
雨宮「ありがとう西野」
瀬川「ありがとよ」

3人がくつろいでる同じ時刻に
司令室

「隊長、戦闘機が基地に向かってきてます」
隊長「そんな報告は無かったはずだ、確認しろ」
「了解」

「隊長、この戦闘機は自衛隊のものではありません」
隊長「何だと」
「おそらく他国のものだと思われます」
隊長「とりあえずそいつを基地に着陸させろ」

基地近くの上空では、正体不明の戦闘機が向かっており
自衛隊は直ちに拡声機で着陸するよう呼びかけた。

「そこの戦闘機、抵抗せずに直ちに降りて来なさい」

戦闘機は抵抗せずそのまま着陸してきた。
雨宮達もそこに駆けつけた

雨宮「これは?」
瀬川「聞いてないぞこんなの」
西野「これ昔ソ連が使ってた戦闘機に似てますね」

隊員の一人がその戦闘機に近ずく

隊長「パイロットを取り押え尋問をする」
「分かりました」

「出て来い!」

隊員の一人が戦闘機に呼びかける。
すると、戦闘機が変形し始める

瀬川「何だあれ」

そしてロボットに姿を変え隊員達を襲い始める。

「逃げろー!!」

ロボットは容赦なく攻撃を仕掛け実験室を襲う。
実験室に入りオールスパークを見つける。

隊長「奴の狙いはあれだ!!」
「攻撃部隊、アイツを砲撃せよ」

よってロボットに攻撃を加える

...だがびくともしない
ロボットは攻撃部隊を襲い一瞬で全滅させた。

雨宮「何てことだ」
西野「この場から離れましょう」

ロボットはオールスパークを盗もうとする
だがキューブを乗せた台が動き出し猛スピードで地下へ潜っていく

隊長「そう思い通りにはさせるか」

ロボットは怒り基地を隈なく破壊し始める。
そして基地は壊滅した。

今日はここまでです。


■ まみいー (59回/2013/07/29(Mon) 23:28:34/No5392)

K.Kさんはじめまして!ヤシチだいすきのまみいーです!

コラボですか…これは面白そうです!
是非是非、続きが見たいです!

トランスフォーマーは、お見知りで無いのですが、
ミルモとコラボレーションしたら、中々独特の面白い二次創作ができそうですね^^
これから様々の急展開が起こることを期待させてくれます!
ミルモ達がいつ、どんな風に、どんな役割で、登場するのかが
楽しみです!

それでは*


■ K.K (3回/2013/07/30(Tue) 22:27:57/No5393)

第二話、新しい車

基地襲撃のニュースはテレビや新聞で大きく取り上げられた。
勿論、実験のことは発表されていない。

新聞記事→自衛隊の基地襲撃!生存者確認されず

新聞を読んでいた楓とミルモ

ミルモ「物騒な事件だな」
楓「そうだね」

読んでいる時、楓の父が帰ってきた

父「みんなー」
楓「パパ?」
父「駐車場に来てくれ」

楓や母を下の駐車場に呼びつけると

父「じゃじゃーん」

目の前には新品の車があった。

母「遂に来たのねあなた」
父「あー、こつこつ貯めてようやく手に入れた車だ」
ミルモ「俺の好みじゃねえなその車」
楓「そうかな、結構いい車だよ」

父「そうだろ楓、見ろ!車の中を」

自慢そうに車の中を見せる父だった。

防衛省では官僚や自衛隊の幹部たちを集め緊急会議を開いていた。

音川「基地の生存者は今のところ確認されておりません」

音川正巳 34歳
若くして准尉の地位にのし上がったエリート隊員

長岡「必ず生き残っている奴らがいるはずだ」

長岡和正 57歳
階級は陸将(陸上自衛隊のトップ)

音川「今、捜索隊が探索います」
鏡矢「それで、あの物体は何処に移したのかね」

鏡矢連夜 68歳
防衛省大臣で自民党所属

野美「北海道の別の実験基地に移しました」

野美広野 40歳
防衛省事務次官で自民党所属

長岡「とりあえず今回の襲撃事件がテロの仕業かあるいわ他の国からの攻撃か調べる必要がある」
音川「海外からの攻撃の場合、可能性の歩く国は中国か北朝鮮、ロシアなど」
鏡矢「いち早く犯人を特定させるのだ」

その頃、北海道の山奥には基地襲撃の中で無事生還できた
雨宮、瀬川、西野、その他数名が近くの街に向かっていた。

雨宮「何だったんだあれは」
西野「隊長たちは大丈夫だったのですか?」
瀬川「いや、俺達以外のメンバーは全滅だ隊長もな」

今日はここで終わりです。
次回は街にトランスフォーマーが襲撃!!




5367/ ムーン物語☆
□投稿者/ ラン -7回-(2013/07/12(Fri) 23:30:20)

今回は掲示板の方で、moonさんに言ったとおり、
ムーンの話を書いていきたいと思います。
多少遅くなりましたが、しっかりとした内容でmoonさんにとっては
嬉しい出来事もあると思います!
この話にはmoonさんも登場?!
では書いていきたいと思います。

1話 ムーンの一日
太陽がジリジリと照りつける夏の朝。
ムーンは妖精界を歩いていた。
ムーンは妖精デパートを目指していた。
チーン
エレベーターの音と共に、ムーンはエレベーターにはいる。
いつも通りムーンは冷静でミステリアスだ。
チーン
エレベーターのついた音がなり、ムーンはお菓子、、、ではなく
ぬいぐるみのコーナーにいった。
そこでムーンが手にとった物は………ムーンそっくりにつくられた
ぬいぐるみだった。
ムーンは広告を見て、すぐさま駆けつけてきたのだ。
ムーンはそのぬいぐるみを見て、少し顔を赤くし軽く抱きしめた。
それからはいつも二人は一緒だ。
そのぬいぐるみはムーンにとって一番の宝物だった。


■ moon (2回/2013/07/14(Sun) 14:17:18/No5370)

ランさん、こんにちは。moonです。
早速、ムーンの話を書いて下さりありがとうございます。
えっ、僕も登場するのですか?
うれしいです。ありがとうございます。

読み進めるごとにムーンらしいミステリアスな雰囲気
がヒシヒシと伝わってきます。
僕は、なかなか自分でオリジナルのストーリーを考えるのが
苦手なので、ランさんのように上手に小説が書ける人を
うらやましく思っています。

ところでムーンを主役にストーリーを考えるのは、
難しくはなかったでしょうか?
僕は、掲示板に載せたムーンとリルムのストーリーを考えるのに
三か月もかかったりしました。

続きも楽しみにしています。

では。


■ ラン (8回/2013/07/14(Sun) 22:30:27/No5371)

moonさんこんばんは!ランです!
コメントどうも有難うございます!

いえいえ、遅くなってしまいましたが、喜んでいただけて
幸いでございます!
はい!moonさんも嬉しい役割として登場させていただきます。

じょうずだなんて、まだまだ私は未熟の下の麓のほうです!
そうですね、元々脇役のムーンを主役にするのは
手応えありました!が、人様の為に一肌脱ぎました!
あのストーリーは面白かったですよ!
絵もうまかったですし!

続きもつまらないだろうけどよろしくお願いします!
では。


■ ラン (9回/2013/07/22(Mon) 21:14:57/No5374)

最近忙しくて更新できなくて……申し訳ございませんでしたあああああああ!!!!!!なんといえばよろしいのやら
では書いていきます‼しっかりと!!

2話 初の人間界
ムーンはいつものようにぬいぐるみをしっかりと持って、
歩いていた。
人形もミステリアスだ。
ムーンが歩いていると、突然ムーンが歩いていた地に
穴が空き、ムーンは落ちてしまった。
そう、ほころび穴だった。
ムーンが気がつくと、そこは見た事もない不思議な世界だった。妖精界にずっと居たムーンにとっては人間界は
ずっと不思議だった。
大きな電信柱や、ビュンビュンと通る車。
ムーンは少し警戒していた。

ミルモ「くもっちょ〜♪」
楓「ミルモ!待ってよ‼」
そこへミルモと楓がかけてきた。
そこでムーンはようやく人間界だとわかった。
楓「もしかして…… 」
ミルモ「ムーンじゃねえか!お前も人間界にきたのか?」
相変わらず態度で表す。
ミルモ「そっか……来たくて来たわけじゃないんだな!」
ムーンは楓の人間姿は初めて見るのでそれにも驚いた。
それから少し顔を赤らめたりもした。
ミルモ「ところで……そのぬいぐるみ…どうしたんだ?」
ミルモが尋ねた。ムーンがしゃべらなくてもミルモにはわかる
ミルモ「はは〜ん買ったんだな!そっくりじゃねえか!」
ムーンはまた!かおを赤くした。
楓「そのぬいぐるみ…宝物なんだね!」
楓が笑顔でいうのにムーンは頷いた。
楓「しばらく家においでよ!ヤシチも泊めたこともあったし、
家なら大歓迎だよ!」
楓の提案でムーンはしばらく人間界にいることになった。
それに学校について行くことにもなった。


■ ラン (10回/2013/07/23(Tue) 16:45:00/No5375)

3話 学校で

そして、ムーンは楓の家に泊まっていた。
ムーンはミルモよりもはるか大人しいので、特に、いや、全然世話を焼くことはなかった。
楓「ミールモー!もう寝る時間だよ!いつまでゲームしてるの!」
楓が夜更かしをして、ゲームをクリアさせようとするミルモを
叱った。そのころにはムーンはとっくに眠っていた。
ミルモ「っせーなー!いいじゃねえか!お前みたく寝坊はしねえぜ?」
楓「それどういうことなの!ミルモ!!!」
楓とミルモの賑やかな声がおよそ一時間続き、気づくと
皆すやすやと寝ていた。

次の日の朝。
一番早起きしたのはムーンだった。ムーンは規則正しい。
カーテンを一番にあけ、楓やミルモを起こしたのもムーンだ。
どうやって起こしたかはムーンがカーテンを開けた時に
窓から入ってくる日差しで二人は起きたのだった。
朝はムーンはシャーベットを食べた。
二人は慌ててパンをくわえて外にでた。
ムーンは冷静に団扇で飛んでいた。
それから、結木たちと学校へガヤガヤと話しながら登校した。
ムーンはその賑やかさに驚いたが顔は無表情だった。

ムーンにとってははじめての人間界の学校はあまりの人の多さ
あまりの賑やかさにムーンはやはり驚くのだった。
人間界のがっこうの廊下は広すぎた。
ムーンは目を輝かせた。が、無表情。
楓たちが席に着くとムーンも机の上に座った。
土田先生「今日は転校生を紹介する。」
先生がそういうと一気に教室中がざわめく。
転校生「moonです。よろしくお願いします。」
その転校生はムーンと似ていて、名前も同じだった。



■ moon (3回/2013/07/31(Wed) 10:51:59/No5394)

ランさん、こんにちは。moonです。
コメントが遅れてしまいすいませんでした。

規則正しい所や、驚いても無表情な所など
僕のムーンのイメージにピッタリですね。
よほどムーンの事を勉強したのではないでしょうか。

ムーンがしゃべらなくてもミルモには、言いたいことが
分かるのは、アニメでもそうでしたよね。
それくらいミルモフレンズの友情は深いんだなあと思っています。

今度もしランさんの許可がもらえれば、この小説の
一シーンを絵にしてみたいと思っています。

小説は無理せずランさんのペースでゆっくりと
更新していって下さい。
続きも楽しみに待ってます。

では。


■ ラン (11回/2013/07/31(Wed) 15:43:38/No5395)

moonさん、コメント有難うございます!

イメージにぴったりで、よかったです。ムーンにあまり思い出がない私は
イマイチイメージがつかめませんでした。
勉強といってもムーン登場シーンを見て参考にしたくらいです。
はい、アニメでも気に入られた_とか何もしゃべらなくても分かってましたよね。
>それくらいミルモフレンズの友情は深いんだなあと思っています。
ですね〜。素晴らしいです!しかし、そういう風に考えられるmoonさんも
凄い!!

>この小説の一シーンを絵にしてみたいと思っています。
おお!嬉しいです〜。是非お願いしたいですね〜。
全然おkですよ!はやくみたいです!
その為にも私も頑張りたいと思います!

お優しいお言葉を次々と有難うございます!
亀更新になると思いますが、是非とも、気に入っていただけるよう頑張りたいと思います!

では!




5396/ 時の妖精☆物語~嘘つき詩人と不器用僧侶~
□投稿者/ レイラ -64回-(2013/08/03(Sat) 20:13:00)

作品を読む前の注意事項
~~~~~~~~
※内容は基本弱シリアス。たまにギャグ有り。
※まみいーさんからのリクエスト小説
 『騎士と詩人と歌姫と…』の続編。
※内容をシミュレーションしていただく場合は
 前作同様『擬人化』をオススメします。
※「あっち寄り」な会話がありますが
 そこまで深い意味はありません。
※自分の趣味全開なのでところどころゴテゴテです。
~~~~~~~~
以上の事が許せるという方は是非ご覧ください。


■ レイラ (65回/2013/08/03(Sat) 20:15:13/No5397)

ここは妖精界の時間研究所…。
8人の個性豊かな『時の妖精』達が
今日も時間研究に励んでいた…。



ー休憩室ー
 ここは時間研究所の休憩室…。
 そこには部屋の片隅でうずくまって
 暗いオーラを発する一人の妖精と
 それを慰める二人の妖精…
 計三人の妖精がいた…。
「も~!いい加減、機嫌直しなさいよ~!」
「いつまでそうしている気だい?」
 時の巫女:コヨミと
 時の魔道士:チックは
 現在同じ時の妖精の
 メンバーの一人であり、
 尚且自分達の幼馴染みにあたる
 時の詩人:ミライを呆れながらも
 心配そうに声をかけ続けていた…。
「ほっといてよぉ…僕の事なんてぇ…」
 ミライは不機嫌だった…。
 女性に見間違えてしまいそうな程
 端麗な容姿をした彼の顔は
 赤く眼を腫らしながら
 頬を涙に濡らしていた…。
「そんなに泣く事ないじゃない?
 怒鳴られるのはいつもの事でしょ?
 いつもだったら頑固に反発する癖に
 今日はやけにナイーブじゃない?」
「うぅ…あ…あんた達は…ひく…
 何にも知らないくせにぃ…!」
「ミライ…一体何があったんだい?
 なんかいつもの君らしくないよ?」
「………」
「「?」」
「………うっ」″ぶわっ…!″
「「えっ!」」″ビクッ!″
「うわ~~~~~~~~ん!!!!!」
「そっ!そんなに泣く事ないでしょっ!
 チックっ!あんたが余計な事言うから
 余計面倒な事になったじゃないっ!」
「えっ!なんで僕のせいっ!?
 僕はただ心配して声かけただけだよっ!
 そもそも原因は″別の人″にあるんだから
 文句言うなら直接言ってこいよっ!」
「なんでアタシがわざわざ
 そこまでしなきゃいけないのよっ!
 もっと泣かしたのはあんたでしょっ!
 あんたが何とかしなさいよっ!」
「僕は泣かせようとして
 聞いたんじゃなーいっ!」
「泣いてるじゃないのよっ!
 この嘘つき天邪鬼っ!!!」
「それ、逆に言うと正直者だよっ!?」
「もー!喧嘩するなら僕の事なんて
 ほーっておってーーーーーっ!!!!!」


ー資料室ー
 一方ここは時間研究所の資料室…。
 そこには椅子に腰をかけて
 資料を読みながらも
 何かを気にするような
 顔をしている一人の妖精と
 共に資料を探しつつも
 その一人を気にかける二人の妖精…。
 計三人の妖精がそこにいた…。
「やっぱり気にしておられますか?」
「あいつの事だからきっと
 今頃泣いてるかもな…」
 時の占星術師:チムルと
 時の騎士:クロロは
 現在同じ時の妖精の
 メンバーの一人であり
 尚且自分達の上司のような存在にあたる
 時の僧侶:ワッチに声をかけた。
「あいつが反省するとは思えんがな…」
 ワッチは不機嫌だった…。
 生真面目で頼りがいのある性格が
 オーラとして滲み出ている彼も
 今はさすがに己を無にして仕事に
 取りかかる事ができない様子でいた…。
「もう何日目なんだよ?
 ミライと喧嘩して…?」
「ワシが修行場の山頂で歌っていた奴を
 怒鳴って追い返した日であろう?
 2週間…といったところかのう?」
「よくそこまで長引きましたね…」
「あいつがわがままなだけだ…
 ワシが絡むといつも反発しおって…」
「別にあいつはワッチを嫌って
 反発するんじゃないと思うぞ?」
「そうですよ。ミライは確かに
 子供っぽいところがありますけど
 本当は結構根の良い人なんですよ?
 一緒にいるとよくわかります」
「それくらい言われずともわかっておるわ…
 何年間あいつに振り回されながら
 付き合ってきたと思っておる…」
「………チムル、俺ちょっと
 ワッチと二人で話がしたいんだ。
 悪いけど二人にするついでに
 ミライのとこ見てきてくれないか?
 きっと今頃泣きじゃくってると思うし
 お前、あいつと仲良いだろ?」
「あ、はい…」
 クロロにそう促されて
 チムルは資料を後にした…。


■ レイラ (66回/2013/08/03(Sat) 20:17:45/No5398)

「クロロ…おぬし、ミライと何があった?」
「は?何の事だ?」
「最近見たところお前は
 妙にミライに甘くなった。
 ミライが一方的にお前に
 なついているならわかるが
 以前のお前ならば
 すぐ迷惑そうな顔をして
 適当にあしらっていたはずだ。
 しかし今はそれどころか
 あいつに良い顔までしおって…
 一体お前とあいつの間に
 何があったんだ?」
「なーんだ…結構あいつの事
 気にしてんじゃねーか」
「うるさい」
「うーん…そーだなー…
 まぁ…ワッチなら大丈夫かな…」
「…?」
「実は俺…ほんの少し前まで
 あいつと一緒に過ごしていたんだよ…」
「っ!!!…過ごしてたって…一日か?」
「ああ、丸一日だけど?」
「す…少し前までとは…何日程だ?」
「んー…だいたい1週間くらいかな?」
「よ…夜もか?」
「あいつが俺んとこに
 泊まっていたからな。
 そりゃ当然夜も一緒に寝たぞ?
 あいつの寝顔、なかなか可愛いぜ?
 伊達に女みたいな性格してねーぞ?」
「…………」
「なんだよ?そんな驚いた顔して?」
「か…完全に予想外であった…
 あれほど女に興味のなかったおぬしが
 まさかそっちの方面に目覚めるとは…」
「はぁっ!?何言ってんだ、あんたっ!?
 いきなり変な誤解してんじゃねーよっ!
 ただ成り行き上そうなっただけであって
 俺は別にそっちの世界に
 目覚めた訳でも何でもねーよっ!
 一緒に寝たって言うのは
 俺んちには寝床が一つしかないから
 同じ寝床で寝たってだけの話であって
 別に変な意味じゃねーよっ!
 あいつに同じ事言ってみろっ!?
 あいつだって全力で否定するぞっ!」
「そ…そうか…ワシとした事が…
 不浄な勘違いをしてすまない…
 しかし、成り行き上とは…
 一体どういう事だ?」
「あいつが暇つぶしの面目で
 松明手土産に俺の家に来てな、
 あんたの言う通りはじめは
 すごく迷惑に思ったよ…。
 その不満を爆発させて
 心にもない言葉を吐いてまで
 あいつを追い出したりもした…。
 今となっては「悪いことしたなぁ」
 って未だに思うけど…」
「………」
「でもな、そんな俺の気持ちを
 変えたのは思ってもみない
 あいつの『詞』だった…。
 あいつがどんな気持ちで
 俺んとこに来たのかを知ったら
 なんか申し訳ない気持ちになってな…
 それであいつの後を
 追ってやったんだけど…」
「けど…なんだ?」
「あいつ…不幸にも砂蛇に襲われて
 右足に大怪我くらっていたんだ…」
「…っ!!!」
「俺が運良く後を追って来て
 怪我したあいつを見つけてやったから
 家まで連れて帰って手当てしてやれた。
 でも…いつも余裕に振る舞うなあいつが
 本気で足の怪我を痛がって
 俺に何度もそれを訴えてきた…。
 それを何度も聞きながら
 走っているうちに思ったよ…。
 俺がもう少しこいつと
 一緒にいてやったら、
 こいつはこんな目に遭わずに
 すんだのかなって…」
「大変だったな…」
「ああ…大変だったよ…。
 そんで手当てを終えた後
 あいつに謝った…そしたらあいつ…
 なんて言ったと思う?」
「さあな…」
「…俺からあんな言葉、
 聞きたくなかったって…」
「………」
「それで少しわかったんだ…。
 いつも余裕そうに振る舞っているけど
 本当のあいつはものすごい
 寂しがり屋なんだって…
 余裕そうに振る舞っているのは
 そんな自分を隠す為なんだってな…」
「あいつがそう言っていたのか?」
「いや、これは単なる俺の想像だ…。
 でも、あいつって結構
 意地っ張りなところあるだろ?
 あいつにとって寂しがり屋な
 本当の自分は「かっこ悪い」
 って思ってるんじゃないか?
 だから人前では意地張って
 いつも余裕そうに振る舞っている…
 何か隠そうとでもしない限り、
 意地なんて張らなくてもいいはずだし
 あーゆー奴程、本当の自分を
 隠そうとする傾向が強いと思うんだ。
 だから多分、あんたに反発するのは
 本当の自分を出したい反動から
 来ているんじゃないかと思ってな」
「反動…?」
「あいつといた数日間で俺が感じた
 本当のあいつが素だとすると
 あんたと話している時のあいつは
 結構素に近いと思うぞ?
 本当の自分を出したい反動が
 どういう訳かあんたの前だと
 出るんじゃないのか?」
「もしそうだとしたら迷惑の話だな…」
「はは、そうかもな。
 でもそれって言い換えれば
 それだけあんたを信用している
 ってことだと思うぞ?
 あんたと話している時のあいつって
 なんか凄くイキイキして見えるぜ?」
「うむ…そう言われてみれば…」
「本当はあんただって
 気付いているんだろう?
 あいつが本当の自分を隠している事に…
 俺よりもずっと前からな…」
「っ…鋭い奴め…ミライと一緒にいて
 洞察力でも磨いたか…」
「はっはっは!多分そうかもな!」


■ レイラ (67回/2013/08/03(Sat) 20:19:19/No5399)

ー休憩室ー
「………くすん」
「落ち着きましたか?ミライ?」
「ええ…少し…だけね…くすん」
 一方ここは再び休憩室…。
 先程まで煩わしいくらい
 響いていた子供のような泣き声は
 一人の少女の登場によって
 すでに山場を越えていた…。
 泣き声の原因であるミライは今、
 チムルに抱き締められた状態…
 つまり「慰められてる状態」だった。
 赤く腫れ上がった眼から
 溢れた涙に濡れていた頬は
 チムルによって拭き取られていた。
 普段少し大人気取りに振る舞うも
 実際は年相応の子供っぽさがある
 ミライに胸を預けていたチムルは
 そんな彼に強制された訳でもなく
 自分から勧めてミライを受け入れ、
 母性的な何かが伺える笑みで
 彼を抱き締め、慰めていた。
 実際にこの状況を見ている
 コヨミとチックにとっても
 この状況はまごう事なき
 「RI★A☆ZYU★U」の絵面だった。
 その証拠にコヨミの表情が
 少し羨ましくも嫉妬めいた
 複雑なものになっているという事は
 この際、取り上げないでおこう…。
「結構打たれ弱いんですねぇ」
「ワッチは僕の事が嫌いなのよ…」
「そんな事ありませんよ。
 先程ワッチ様、ミライの事
 とても気にしていましたよ?」
「嘘よ…あんな事言ったくせに…」
「悪気があって言ったのでは
 ないと思いますが…?」
「でもぉ…」
「そんな顔しないでください。
 せっかくのお顔が台無しですよ?」
「励ましてくれなくてもいいわよ…」
「………」
「………」
「では逆に聞きましょう」
「ふぇ?」
「ミライはワッチ様の事が嫌いですか?」
「っ!!!………っ」″うるっ…″
「…ですよね?」
「……っ……っ…」″うるうる…″
「泣かなくても大丈夫ですよ。
 心配する事なんてありません。
 ワッチ様だってミライの事を
 大切に思っているのですから」
「また嘘つく…」
「嘘ではありません。
 これにはちゃんとした
 根拠だってあるんですから」
「根拠…?」
「ワッチ様がいつもミライを叱るのは
 本気でミライの事を考えているという
 何よりの証拠だと思います。
 ミライが言うようにワッチ様が
 本当にミライの事を嫌っているなら
 あんなに本気で叱ったりなんて
 しないと私は思いますよ?」
「…そうなの?」
「はい、きっとそうですよ。
 叱る人が叱られる人を叱るのは
 その人が嫌いだからではありません。
 本当に大切に思っているからこそ
 心を鬼にして叱ってあげるのです。
 例えその人に恨まれたとしても
 それを顧みずその人を正しい道に
 進ませてあげようとするのです。
 それは本当に子供を思う親などが
 当たり前のようにする事なんです。
 それが『親心』というものなのです。
 ワッチ様がミライを叱るのは
 ミライに対するワッチ様の
 『親心』ではないでしょうか?」
「親心…」
 チムルの言葉を聞いて
 ミライは少しだけ考えた。
 そしてその場に数秒の沈黙が
 流れたところに新たな声がした。
「二人共、お取り込み中悪いんだけど」
「「あ…」」
 二人はすっかり忘れてたと
 言わんばかりの返事をした。
 声がした方に振り替えると
 声の主であろうチックが
 やっと声をかけられたというような
 呆れと不満を帯びた冷ややかな目で
 未だ抱き合う二人を見つめていた。
「これから気分転換に出掛けないって
 コヨミが提案したんだけどどうする?
 賛成するなら30分後に
 研究所の入り口集合だよ?」
 すっかり蚊帳の外の存在になっていた
 チックとコヨミがいた場所に
 先程までチックとそこにいたはずの
 コヨミは忽然と消えていた。
 チックによるとチムルとミライを
 キリの良いところで誘っておくように
 言い残して他のメンバーに提案を
 伝えにいったのだという。
 人一人いなくなった事に
 全く気付かなかった二人は
 それほどまでに『二人の世界』に
 浸りきっていたのだろう。
「そ!それは良いですね!
 皆で楽しくお出かけすれば
 きっと気分も晴れますわ!
 ね?ミライも行きましょう!
 この前出来なかったデートの
 埋め合わせも兼ねてどうですか?」
「………考えとくわ」
「そ…そうですか…。で、では!
 私は準備をしてきますね!」
「決めるなら早めにね?ミライ…」
 チムルとチックはミライを残して
 休憩室を後にした…。
 休憩室に一人残ったミライは
 また部屋の片隅でうずくまった。
「皆って…ワッチもいるのかしら…」
 やはり今のミライが一番に
 気にする点はワッチだった。
 ひとまず泣き止んだとは言え、
 未だに赤く腫れ上がっている眼をした
 この顔を本人に見られるという事に
 ミライは大きな抵抗を抱いていた。
 明らかに「泣きました」というような
 顔になっている自分を見せるのは
 ミライにとってワッチとの喧嘩において
 自分の負けを認めるようなものだった。
 ミライは自分のプライドを
 傷つけられる事を恐れていた。
 だから今まで何かと自分を叱る
 ワッチに対して反発してきた。
 彼は自分と性格も、価値観も、
 趣味も、好みも、特技も、
 年齢も、経験も、考え方も、
 何もかもが違っている。
 自分と何もかも違うワッチに
 ミライは負けたくなかった。
 彼との喧嘩に負ければ
 自分を否定する事になる。
 ミライはそれを許さなかった。
 デートの埋め合わせのついでを
 提案してくれたチムルには悪いけど
 やっぱり一人ここに残って
 もうしばらく考えていよう…。
 そう思った直後だった。

「行かないのか?」


■ レイラ (68回/2013/08/03(Sat) 20:20:57/No5400)

 不意に聞こえた声にミライは
 一瞬ビクリと体を強張らせた。
 声の主はその姿を見なくても
 すぐに見当がついた。
 ミライはその相手にだけは
 今の自分の顔を見せまいと
 顔を下にうつむかせた。
「まだ拗ねておるのか?」
 呆れたように話しかける声に
 ミライはカチンとなったが
 顔を隠すためにけして振り返って
 相手の方を見ようとはしなかった。
 だが、ミライはカチンときた感情を
 相手にぶつけずにはいられなかった。
「当たり前よ…っ!」
 後ろの相手にもの申すべく、
 壁に向かって強気に声を発した。
「やれやれ…頑固な奴め…」
 相手はいつものように冷静に、
 そして呆れた声色でそう呟いた。
 ミライは若干悔しく思った。
 自分を子供扱いできる程に
 相手が自分より大人である事に。
「頑固なのはお互い様でしょっ!」
 ミライは叫ぶように反論した。
 そして少し悔しく思った。
 自分が感情的になっているのに
 相手はずっと冷静でいられる事に。
「ほぉ…。まぁ…そうかもしれぬな…」
 相手は素直にミライの反論を肯定した。
 ミライはかなり悔しく思った。
 何でも反論する自分と違って
 相手は他人の意見を肯定できる事に。
「あ…あっち行きなさいよ…
 僕の事なんて…放っておいてよぉ…」
 ミライは少し涙声になりかけている
 声を振り絞るようにして呟いた。
 ミライはとても悔しく思った。
 自分が相手のように平常心を保って
 自分の気持ちを隠せない事に。
 一言話すごとにミライのプライドは
 徐々に…確実に崩れていく…。
 自分の未熟さをその何気ない一言の
 会話で感じてしまうからだ…。
 今まで認めたくなかった
 相手との決定的な違いを
 嫌でも思い知らされてしまう…。
 ミライの心はこの数秒の間で
 もうボロボロになっていた…。
 これ以上、プライドを崩されたら
 今まで隠してきた『本当の自分』を
 押さえられそうになかった…。
「お願いだから…!一人にしてよぉ…!」
 ミライは必死に強気を装った声で
 相手をこの場から追い出そうとした。
「そんなにワシが嫌いか…?」
 ミライはその言葉に反応する。
 そして、不意に涙が溢れてくる。
 しかし、ミライはそれを認めなかった。
「嫌っているのはあんたの方でしょっ!」
 ミライは相手を自分から離すために…
 そして自分の感情をごまかすために…
 無理に大声を出して相手に反論した。
「いつも怒鳴ってばっかりで…!
 ちゃんとしてても褒めてくれなくて…!
 人をいっつも困り者扱いして…!
 僕の事が嫌いだからって…!
 やる事いちいちキツイのよっ!!!」
「………」
 ミライは立て続けに相手を批判した。
 それでも相手は無言だった。
 ミライは更に気を悪くした。
「もうほっといてよっ!!!
 あんたの顔なんて見たくないっ!!!
 お願いだからどっか行ってっ!!!
 あんたの事なんか嫌いよっ!!!
 これでお互い様でしょっ!!!
 わかったらとっとと消えてっ!!!
 もう僕に構わないでよぉっ!!!」
 ミライは早口で嘆き叫んだ。
 その場しのぎで何も考えず、
 何を言ってるのかもわからず、
 口が勝手に動いたのかもしれない。
 軽はずみだったのかもしれない。
 本心ではなかったかもしれない。
 でも本心もあったかもしれない。
 ミライは頭の中で混乱していた。
「そうか…」
 後ろの相手がそう切り出した。
 それはどこか残念そうな…
 悲しそうな声に聞こえた…。
 そして、ふと気付くと
 後ろにあると思っていた気配は
 いつの間にか消えていた。
「えっ…?」
 ミライは思わず後ろを振り返った。
 そこには誰もいなかった。
 今までいたはずの相手がいなかった。


■ レイラ (69回/2013/08/03(Sat) 20:22:07/No5401)

「ちょ…ちょっと…」
 今まで誰もいなかったように
 その場は忽然としていた。
 そもそも自分が今まで話していた
 相手は本当にそこにいたのだろうか?
 もしかしたら…本当はいなかった?
 幻…?もしくは幻聴…?
 相手を思いすぎていたが故に
 こんな現象がおきたのだろうか? 
 ミライはもしそうだとしたら自分は
 今まで独り言を言っていたと思い、
 誰もいないのに顔を少し赤くした。
「な…なによ、もうっ!これじゃあ…
 バカみたいで恥ずかしいじゃない!」
 ミライはそう言って地団駄を踏んだ。
 しかし、ミライはその独り言で自分が
 どんな言葉を吐いたのかを考えた。
「でも…さすがに言い過ぎたかしら?」
 ミライは素直にそう思った。
 頭の中が混乱した状態で
 自分がいると思っていた相手に
 吐き捨てた言葉は自分にとっても
 気分の良いものではなかった。
『そうか…』
 あの残念そうな…悲しそうな声が
 ミライの脳裏をよぎった。
 例えあれが幻聴だったとしても
 ミライの耳には確かに聞こえた。
「な…何気にしてるのよ…僕…
 あ…あれはただの幻聴でしょ…?」
 ミライはあの声を気にしている
 自分に対してそう答えた。
 あれは幻聴…本人ではない…
 自分は何一つ…気にする必要はない。
 しかし…どう思ってもミライの頭には
 あの声がリピートされてしまう…。
 まるで…本人に言われたかのように。
「だ…だから…あれは…ただの…!」
 リピートされる声をかき消そうと
 自分に話しかけるミライ…。
 その頬にとうに枯れたと思っていた
 雫がツーっと流れる事に気が付いた。
「ちょ…何でよ…おかしいなぁ…
 なんで泣いてるのかしら?僕…?」
 ミライは必死にごまかそうとした。
 涙が溢れる理由なんてわからない…
 いや…本当はわかっていた…
「あ…あんなの…嘘に…決まって…!」
 そう…『あんなの』は嘘だった。
 「ほっといて」とか
 「顔を見たくない」とか
 「どっか行って」とか
 「嫌い」とか「消えて」とか
 「もう構わないで」とか…。
 自分の弱いところを見せたくなくて
 不意に出てきた言葉達は皆、
 自分の心にもない『嘘』だった…。
『そうか…』
 あの声がまたリピートされる…。
 残念そうな…悲しそうなあの声が…。
 あんな『嘘』を吐いたがために
 聞こえてしまったあの声が…。
 ただの幻聴のはずなのに…。
 本人ではないはずなのに…。
「ねぇ…!嘘だから…!
 あんなの嘘だからっ…!」
 ミライはその場に座り込む…。
 目からは枯れていたはずの涙が
 止めどなく溢れていた…。
 嘘だった…嘘だったはずなのに…。
 自分の本心じゃなかったのに…。
「ねぇっ!嘘だからぁ!
 あんなの嘘だからぁっ!」
 例え幻聴でも…幻でも…
 ミライは『あの人』に対する嘘を
 吐いてしまった事を大いに後悔した。
 本当は気にしてほしかった…。
 顔を見てちゃんと話したかった…。
 何処にも行かないでほしかった…。
 大好きだった…。
 そこにいてほしかった…。
 構ってほしかった…。
 本当はそんな気持ちだったのに…。
 嘘をついてしまった…。
 また強がってしまった…。
 また意地を張ってしまった…。
 また自分を苦しめてしまった…。
 自分は…本当にバカだった…。
「…………い………なさい…!
 ごめんなさい…ごめんなさいっ!
 もう…もうあんな嘘つかないからっ!
 もう強がったりしないからっ!
 もうわがままなんて言わないからっ!
 僕を…僕を一人にしないでっ!
 幻聴でもいいから戻ってきてっ!
 お願い…お願いだからぁ…っ!」
 ミライは誰もいない部屋で
 一人泣き崩れた…。
 誰も慰めてはくれない…。
 誰も聞いてはくれない…。
 誰もわかってはくれない…。
 そんな孤独な空間の中で
 ミライは泣き叫んだ…。
 外に行けば…この空間から出れば…
 自分の手を引いてくれる人がいる…。
 でも…足が動かなかった…。
 今はただ…『あの人』に会いたくて…
 『あの人』に慰められたくて…
 『あの人』に戻ってきてほしくって…
 意味もなく…泣き叫んでいた…。





「ミライ…」


■ レイラ (70回/2013/08/03(Sat) 20:23:11/No5402)

 不意に聞こえた声にミライは反応した。
 それは求めていた『あの人』の声…。
「やれやれ…クロロの言う通り…
 本当に寂しがり屋なんじゃのぅ…」
 いつもの大人の余裕を持った声に
 一瞬悔しさを感じたような気がした。
 また幻聴かもしれない…。
 だが…今はそんな事…
 どうでもよかった…。
 それでもよかった…。
 今のミライからしてみれば
 この声はついさっきまで
 自分が求めていた声なのだから…。
 だから…だから今度は…
 いなくならないでほしい…。
「だって…!だってぇ…!
 あんなに悲しそうに言うなんて…!
 思ってなかったからぁ…!」
「ん?何の話だ?」
「何って…!聞いてたくせにぃ…!
 僕の嘘、真に受けて…!
 あんなに悲しそうな声で…!
 『そうか…』って言って…!
 いなくなっちゃったくせにぃ…!」
「いなくなった…?ワシがか…?」
「そうよ…!だから僕…!
 すっごく悲しかったんだから…!
 本当に…本当に…寂しくなって…!」
「………」
「どうせ…あんたに言ったって…
 無意味なんだけどね…。
 だってあんたも…所詮は幻聴…
 そこにいない存在なんだから…」
「…何を言っておるのか
 さっぱりわからんぞ…?
 それにワシは幻聴でも幻でもない。
 普通にここにいるぞ?」
「ふふ…嘘の仕返しのつもり…?
 そんなのすぐ嘘だって…」

″ぽふっ…″

 何かが軽く頭の上に置かれた。
 それは少し重みがあって…
 お気に入りの羽根付き帽子越しに
 しっかりとその大きさがわかった…。
 それは…手だった…。
「えっ…?」
 ミライは思わず顔を上げた…。
 見上げた目線の先にいたのは…
 確かにワッチ…その人だった…。
「これでも…嘘だと思うのか?」
 ワッチは呆れたような顔でそう言った。
 でも…その顔はどこか優しそうで
 困ったような顔でもあった…。
「………」
 ミライは唖然としていた…。
 そこにいるのは幻聴でも幻でもない…
 本物のワッチだったのだから…。
「何を驚いておる?それになんだ?
 その赤く腫れた眼は…?」
 ワッチにそう言われて
 ミライはハッとした。
 今まですっかり忘れていた。
 自分の眼が泣きすぎたせいで
 赤く腫れ上がっている事に…。
 そして、それを今目の前にいる
 本人に見せたくなかった事に…。
 ミライは慌てて立ち上がり、
 とっさにごまかそうとした。
「こ…!これは…!その…!
 昨日、夜更かししたから眠くって…
 目を擦っていたら…こうなって…!
 べっ…別に!泣いていた訳じゃ…!」
「………」

″ぴんっ!″

「イタッ!」
 ワッチはミライの頭に置いた手で
 ミライの額に軽くでこぴんした。
「ちょっ!ちょっとぉっ!
 いきなり何するのよっ!」
「嘘をついてる気がしたからのぅ…」
「えっ!」
 ワッチの言葉にミライは驚いた。
「目を擦りすぎたからと言って
 そんなに腫れる訳がなかろう。
 おぬしはワシが何か言う度に
 そうやって嘘をつく…。
 ワシは嘘を好いてはおらん。
 たまには正直に言ってみんか!」
「………」
 ミライはワッチに言われて少し考えた。
 確かに自分はワッチに何か言われると
 あの幻聴の時のように嘘をつく。
 でも…嘘をついてしまうが故に
 いつも自分が後悔するはめになる…。
 だけど今は…少なくとも…
 もうあんな嘘はつきたくない…。
 あんな思いはしたくないと思った…。
 だから…もう見られた訳だし…
 隠す意味もないと思った…。
 もう正直になっても…いいと思った…。


■ レイラ (71回/2013/08/03(Sat) 20:24:16/No5403)

「あ…あんたと喧嘩した後…
 僕…ずっとここで…泣いてたの…。
 あんたに…あんな事言われて…
 すっごくショックで…っ…
 もうっ…どうすればいいか…
 わからなくって…っ…!
 ただひたすら…っ…!
 泣き続けて…っ…!」
「………」
「コヨミやチック…チムルにも…
 いろいろ励まされたけど…っ…
 それでも…あんたの事が気になって…
 そしたら…あんたの声がしてきて…
 いつもみたいに…っ…!
 冷静な口振りで…うっ…!
 僕に話しかけてきて…!
 それが…悔しくて…っ!
 つい…いつもより…うぅっ!
 ひどい嘘ついちゃって…っ!
 そしたら…「そうか…」って…!
 悲しそうな声で…!
 いなくなっちゃったから…っ!
 僕…すっごく…っ!後悔してっ…!」
「それで泣き崩れて…ワシを幻聴だの
 訳のわからん事を言っておったのか…」
「うっ…!ひっく…!っ…!」
「……………そうか」
「えっ…?」

″ぎゅっ…″

 突然、肩と頭を両手で抱えられ、
 ワッチの胸に引き寄せられた。
 耳がかすかに″トク…トク…″という
 心臓の音を拾い上げていた。
 ミライは突然の事に驚いたが
 抵抗する気はなかった。
 そして…確かに聞いたのだ…。
「すまなかったな…」
「えっ…?」
 本当に申し訳なさそうな声で
 謝罪するワッチの言葉が…。
 その一瞬だけ…ワッチの心臓の音が
 少しだけ激しくなった気がした…。
「な…なんで?ワッチが謝るのよ…?」
 ミライは「本当にわからない」
 といった声でワッチに問いかけた…。
「ワシもお前と喧嘩した後、
 少し大人げなかったと反省したんだ。
 特に今回ばかりは…心にもない言葉で
 お前を傷付けたような気がした…。
 ワシも…どうやらお前の事を
 言えなかったようじゃの…」
「!………/////」
 ミライはワッチの言葉を聞いて、
 ワッチも同じような事を
 考えていたんだと思った。
 そしてそれを少し嬉しく思っていた。
 全然違うと思っていたワッチと
 一つでも似ているところが
 あったのだとわかって…。
「………ワッチ」
「ん?」
「………ごめんなさい」
 ミライは小さな声で呟くように
 そして頬を少し赤らめてそう言った。
 ワッチも先程ミライに謝った時、
 こんな感じで緊張したのだろう。
「ほぅ…珍しいのぅ…。
 いつもは言わないような事を…。
 まぁ…ちゃんと正直に話した事だし、
 ワシも今回は言い過ぎたから、
 お互い様じゃよ…気にするな…」
「……………ありがと」
 ミライは思った。
 これがチムルの言っていた
 ワッチの『親心』なのかと…。
 生真面目でいちいち厳しくて、
 いつも口ばかりうるさくて、
 でも結局は優しくて…
 何より…不器用で…。
 失敗して、怒られて、傷付いて、
 本人のいないところで泣いて…
 だからこそ…叱られた後の優しさは…
 本当に優しくて…温かくて…
 それが…『親心』なんだと思った。
「さぁ…そろそろ行くぞ?
 これから出かけるのであろう?」
「あ…うん…わかった…」
 ワッチに言われて時計を見ると
 もうすぐ集合時間の30分後だった…。
 ずいぶん長い時間に感じられたが
 まだそんなに経っていなかったのだ。
 ミライは長い30分だったと思った。
 そんな事を思いながらミライは
 ワッチと共に休憩室を後にした。
「ところでミライ…おぬし、
 その目はどうするつもりだ?」
「あっ…そうだった…」
 ミライの眼は未だに赤く腫れていた。
「やれやれ…世話が焼けるのぅ…」
 ワッチはそう言って
 いつ持っていたのか
 ミライに冷えたタオルを渡した。
「えっ?」
「それで目元を冷やせ。
 少しは腫れが引くだろう。
 ついでに顔も拭いておくといい」
「…あ…ありがとう…」
「ほぅ…てっきり「余計なお世話」
 と言われるかと思ったわい…」
「な…!なによ!失礼ね!
 素直にお礼を言っただけでしょ!」
「ほぅ…それは失礼したのぅ…。
 だが…しかし…そうだのぅ…。
 できる事ならいつもそんな風に
 素直でいてほしいものだのぅ」
「うっ…!うるさいわねっ!/////」
「はっはっは!」
 ミライは思った。
 この人は…いつも生真面目で…
 厳しくて…嫌になる事もある…。
 でも…本当はすごく優しくて…
 自分より何倍も大人で…
 なのにそれを上手く表現できない…
 『不器用な人』だと…。





(まぁ…確かに『あの嘘』は…
 さすがに少しこたえたがのぅ…)

             ★Fin☆


■ レイラ (72回/2013/08/05(Mon) 14:07:39/No5404)

★後書き☆
本文投稿に力尽きたので2日遅れの後書きです。
今回久々にリクエストではないオリジナル投稿です。
超マイナーな組合せも相変わらず…。
アニメ生放送当時から気に入っていたクロミラと違って
この組合せは今ぐらいの年になった時から
「いいなぁ」っと思いはじめたので
今回書かせていただけてとても嬉しく思います。
ゲームでワッチがミライの事を話す時、
まるで「いつも世話を焼いていた」と言うような
困り方をしていたので二人の性格からして
きっと一緒にいたらいつもこんな感じで
厳しい父親と反抗期の息子みたいな
喧嘩ばかりしているイメージがあります。
今回、文章量の都合で喧嘩のシーンは
カットさせていただきましたけどね…。
喧嘩の原因は本文にも書いてある通り、
前作で既にミライとワッチは喧嘩した状態にあり、
それが長引きすぎたために今回でエスカレートした…
と言うような感じです。
まぁ、エスカレートの原因はミライが拗ねてしまう程
ワッチが手厳しい言葉をかけたのが原因ですけどね。
ワッチは教養が高過ぎるあまり教育の加減が
いまいちできない『不器用』なイメージがあります。
だからこそ自分と違って教養の低いミライでは尚更
自分の教育方針に反抗的で尚且傷付きやすくて
それが結果的に「いつも世話を焼く」はめになった。
…というようなイメージを今回使ってみました。
そして最近自分の作品の完成品を見て思う事…。
なんか内容が比較的暗めでシリアスな展開にしか
なっていないような気がしています。
最後の展開もほのぼの系というには
少し遠い展開になってしまいましたし…。
それというのも最近ミライのオネェ口調に影響されて
同じくオネェ口調繋がりで好きになった
イケメン(ヘタレ)オネェが登場する
某ホラーゲームの内容をPixiv百科で調べて
実際に実況動画やドラマCDを拝見して
大いに感動してしまったのが一番の原因だと思われます。
知らない方はフリーホラーゲーム『Ib』を参照。
まぁ、これらの影響があって今回、
こんな作品に仕上がりました。
特に今回で一番辛辣(のつもり)なミライ泣叫シーンは
某ホラーゲームのエンディングに新しく追加された
「あの子」の悲しい末路を描いたエンディングの
最後の部分をモチーフに仕上げたので
状況と設定は違えどあんな感じになりました。
そろそろほのぼの系のネタも収集しないと
ストーリー方針における明暗のバランスがとれない…。
ていうかこれが投稿できるならいい加減
愛音さんのリクエストも消化しないと…!
愛音さん、大変申し訳ありません。
どうかリクエスト消化の日まで待っていてください。
それでは!




5406/ ミルモクエスト 仮面の王女と鏡の塔
□投稿者/ マリア -1回-(2013/08/19(Mon) 11:08:53)

こんにちはマリアです
初小説書いて見たいと思います

1 突然知らせられる事実
俺はムルモと一緒に部屋で遊んでいた
時のこと……
兵士 「マルモ様がお呼びです」
ミルモ 「親父がぁ・・・ ったく 
何のようだよ!!」
ミルモは親父のところへ向かった
ムルモ 「僕も気になるでしゅ」
といいミルモたちのあとをつけた
ムルモ 「お兄様とお父様とお母様が
何かしゃべっているでしゅ」
ムルモはドアの近くに聞いていた
ミルモ 「親父何か俺にようがあるのか?」
マルモ 「今から聞く話しをよく聞くのじゃ」
ミルモ 「?」
マルモ 「実はな最近このミルモの里にな恐ろしい黒雲が広がり恐ろしい魔物が増えて来ているのじゃ」
ミルモ 「黒雲!!魔物だと!!」
マルモ 「そこでお前が勇者となり
魔王の倒してほしいのだ!」
ミルモ 「俺が!!!…………」
マルモ 「引き受けてくれるか」
ミルモ 「わかった! 俺いくよ」
ミルモ 「もうリルム・ヤシチ・ムルモ・俺らの友達を傷つけたくないんだ
マルモ 「よく言ったぞ!ミルモ」
ミルモ 「魔王の親玉とかはいるのか?」
マルモ 「それはよくわからん」
マルモ 「図書館に行けば何かヒントがあるかもしれない!」
ミルモ 「わかった!」
マルモ 「あとこれを持っていくがよい」 マルモが剣と盾と鎧を持ってきた
マルモ「これはミルモ家に伝わる秘伝の防具だ! それを装備して魔王を
倒すのじゃ」
ミルモはそれを装備した
サリア 「ミルモ」
ミルモ 「お袋!」
サリア 「絶対生きてお戻りになるのですよ」
ミルモ 「お袋……    俺は絶対戻って来るぜ! 絶対だ…………………
マルモ 「無事を祈ってるぞ」
ミルモ 「おう!」
旅たとうとした時……………
そこへムルモが飛び出してきた!
続く


■ マリア (2回/2013/08/20(Tue) 11:50:27/No5407)

こんにちはマリアでく
第2話書きますぅ!

2引き止める弟
ムルモ 「お兄様!!!」
ミルモ・マルモ・サリア 「!!!」
いきなりムルモが飛び出してきて
皆びっくりしているからである!
ミルモ「ムルモ……………………」
マルモ「ムルモ聞いておったのか…」
ムルモ「嫌でしゅ!!」
ムルモ「お兄様がいなくなちゃうなんて絶対嫌でしゅ!!」
ミルモ「…………」
サリア「ムルモ これはミルモの問題なんですよ」
マルモ「そうじゃムルモ部屋に戻っているのじゃ」
ムルモ「嫌 嫌でしゅ!!!!
お兄様がいくなら僕も行くでしゅ!」
ミルモ「ダメだ!!!!」
ムルモ「なんででしゅか!!」
ミルモ「ダメだと行ったらダメだ!
お前はダメだ………」
ミルモ「俺がいなくなったらこの城を継ぐのはお前なんだから………」
ムルモ「そんなの僕嫌でしゅ!!!」
といいムルモは泣きながら部屋を出ていた! 
マルモ「こら! ムルモ…」
サリア「しばらく一人にしてあげましょ!」
ミルモ「ムルモ……… ごめんよ…」
といいミルモは旅たった 
続く


■ マリア (3回/2013/08/21(Wed) 14:28:38/No5408)

こんにちは♪ マリアです
では3話を
3図書館での情報
城をでたミルモは…………
ミルモ 「まずどうしたら……
図書館で調べろって親父はいってたよなぁ」
ミルモは学校にある図書館に寄った!
ミルモ「この中から探すとなると
時間がかかるな………… 」
そこにアンナとインチョがやって来た
ミルモ 「アンナとインチョじゃねーか!」
アンナ 「やぁ ミルモ!」
インチョ 「ミルモ君ではありませんか」
アンナ 「なんかミルモ服が変わったね」
インチョ 「個性的なファションですけど何かあるのですか?」
ミルモ 「ぎく!!」
(俺が魔王を倒すために旅たつなんて
言ったら大惨事になりかねないよな
…………どうしたら………そうだ!)
ミルモ 「あはははは! これはあの………その… 衣代えだよww
アンナ 「衣代えにしたら結構派手ね」
インチョ 「ミルモ君には似合わないてすよね」
ミルモ 「うるせーー!!って
話してる場合じゃなくて!
ミルモ 「お前らあの黒雲について
何か知ってるか?」
アンナ「私たちも調べてたところよ」
インチョ 「あれは仮面の王女の仕業です」
ミルモ 「仮面の王女??」
アンナ 「詳しいことはわかんないだけど仮面の王女昔に復活し今は強い力と強大の悪の闇があるんだって!」
ミルモ「そいつはなんで復活したんだ?」
インチョ 「そこはわかりませんが
仮面の王女を倒すには闇に対抗する
光が必要だそうです」
アンナ 「光の剣!」
ミルモ「光の剣……?」
アンナ「その剣は存在するのでは
なくある時に発動される!
どうやるかは本には載ってないんだ…
」 
ミルモ「へぇ〜そいか!じゃあな!
お前ら」
と言いミルモは図書館をあとにした!
アンナ「ミルモやけに仮面の王女のこと聞くわね〜」
インチョ 「まぁいいんでないでしょうか…………」
続く




5173/ 転校生は元人間です!
□投稿者/ 陽花 -1回-(2013/03/17(Sun) 17:10:35)

初めまして。陽花と申します。

オリフェが出ます。それだけです。

オリフェ

名前「リリカ」
恰好「青い猫耳付き帽子と首に鈴。」
性格「猫かぶり。毒舌。」
考察「元人間ですがなぜか妖精になったらしいよ」


こんな感じっすね。
書き方とかよく分からないけどやります。
ええ、やってみせます。



■ 陽花 (2回/2013/03/20(Wed) 00:45:55/No5177)

はい、猫かぶりも毒舌もよく分かんないけど書いて行きます。

リリカ視点で進みます(ほぼ)
今回だけですのでご安心ください。
この小説で書きたいのは『ムルパピ』です。

----------------------------

―――6月13日―――

貴方はこの日を聞いて何か思いつきますか?

わたしは・・思いつきます。

わたしの、大切な大切な記念日。









さんさんと照る太陽。晴れ渡る空。
にぎやかな妖精たち。

そんな国。

そんな国の端で一人、大きな荷物を持ちながら一人の少女がぎこちない動きでうちわを動かしていました。
リリカ「うわ〜ん・・なんでこんなハメにぃ〜」
少女の名はリリカ。
青い猫の様な帽子と身体に小さな鈴が書いてある服の女の子だ。
少女は涙目でぱたぱたとうちわを動かすのだった。




銀色の髪に桃色の帽子。
かわいらしいぱっちりおめめにほんのりと赤い頬。
彼女の名前はパピィ・・。彼女には悩みがあった。
―――好きな人に素直になれない―――
いじっぱりの性格のことだった。
パピィ「うう・・なんであたちって素直になれないのかちら・・?」
下駄箱周辺で背景を見てため息をついたパピィに何かが落ちて来ようとしていた。
リリカ「きゃああああああああああああ((ry
パピィ「!?え??」
とりあえずパピィは鈴を召喚し
パピィ「パピィでポン!」
と女の子の方に羽を生やした。
リリカ「あり・・・。うう・・。ありがとぉ〜」
と少女はふにゃふにゃと地面に落ちて頭を回します。


----------------------

力尽きた。
また書く。ので見てくれた人。ありがと。


■ 陽花 (3回/2013/03/22(Fri) 12:39:19/No5186)

すっかり忘れてた。これのことぉ・・。

つづきです。ちまちま書くお!

あ、あとリリカはほっぺは肉球です。

楽器はまだ決めてません!

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あらすじ

パピィがリリカを助けた

-----------------

リリカ「あ・・あなた・・は?」
パピィ「うぇ?あたち?あたちはパピィよ!」
リリカ「わたしは・・リリカ。」
リリカは起き上がってパピィを見ます。
桜のような女の子・・リリカはそう思いました。
リリカ「よろしくね、パピィちゃ
「パピィ何してるでしゅ―――っ!?」
誰かの声がリリカの声を遮ります。
リリカはぶちぎれそうになりますが何とか抑えその声の正体を探ります。
上からでした。
パピィ「うっっるさいわね――っ!!すぐ行くわよ―――っ!!」
リリカ「・・誰あれ。」
リリカがパピィに聞きます。
パピィ「ああ、あれ?あれはムルモよ。むかつくやつでちょ?」
リリカ「・・・・ふーん。ムルモって言うんだぁ・・。」
リリカはくすりと笑うとこういいます。
リリカ「確かにムカつく人・・ね。」
リリカはまだ遮られたのを根に持っているようです。
うっわwwめんどくせぇタイプww
パピィ「リリカたん・・?」
パピィが心配そうな顔で覗き込みます。
リリカ「え?あ、何でもないのよ?それより、職員室に連れて行ってくれないかな?パピィちゃん!」
パピィ「分かったわ!」
リリカはさっき私の言葉を遮ってごめんの一言もなかったあの下衆野郎に何をしようかと考えかわいらしく笑うのでした。


パピィ「ここでちゅよ!」
リリカ「ありがとう、それじゃあまた後でね。」
パピィ「ええ!またね!」
パピィはまっすぐ戻っていきました。
リリカはじーっとそれを見ているのでした。



■ 陽花 (4回/2013/04/20(Sat) 16:51:52/No5230)



ムルモ視点

最近ムカつく事があるでしゅ。
それは最近パピィと話せない事でしゅ。

ムルモ「あ、パピィ。」
パピィ「ムルモ!おはよ!」
ムルモ「おはようさんでしゅ。」

よ、よしここまでは順調でしゅね!
適当にパピィの好きな飴の話でも話すでsy

リリカ「パピィちゃん、(馬鹿)ムルモおはよ!早くいかないと遅刻だよ!」
パピィ「え、ちょ。あ。ム、ムルモまたね!」
ムルモ「あ、あい…。」

パピィがリリカに連れていかれたでしゅ…
ま、またまともに話せなかったでしゅね…
本当になんなんでしゅかリリカしゃん!!


って、別にパピィなんかと喋らなくたって寂しくなんかないでしゅ!!
あー!もー!イライラするでしゅねっ!!
高級マシュマロ貰いに松竹しゃんのところにでもいくでしゅ!!
(今、松竹達は高校生です)
(今、妖精達は一時的に帰っています。)


パピィ視点

また、ムルモと話せなかったな…。
別にムルモなんかと話さなくたって別に…。

リリカ「パピィちゃんどうしたの?(馬鹿)ムルモの事でも考えてる?」
パピィ「え、か、考えてないわよ!あんなやつ!」

…なんかリリカたんが転校してきてからムルモとまともに話せてない気がするわ…。
き、気のせいよね!!リリカたんが悪い事するはずないもの!

リリカ「走ろ!!怒られちゃう!!」
パピィ「あ、うん!」

…たまには人を疑う方がいいのかちら。

ムルモ視点

ボクは今、松竹しゃんの家に来ていましゅ!
ボクが来た瞬間マシュマロを平井しゃんに頼んだ松竹しゃんはしゅっごくしゅっごくやしゃしいでしゅ!

松竹「はい、ムルモ。」
ムルモ「わぁいでしゅ!ありがとうでしゅ〜!」

その時でしゅ!

リリカ「ぶりっこ王子。」
ムルモ「リ、リリカしゃん!?」

なんとリリカしゃんが窓にたっていたのでしゅ!
リリカしゃんは飛んできて松竹しゃんの前に座りましたでしゅ。

リリカ「はじめまして、リリカです。

ムルモを返せ。」
ムルモ・松竹「え。」

い、いきなり何いってるんでしゅか!?

リリカ「アンタのせいでパピィちゃん寂しがってんだよ。妖精界かえるぞ、馬鹿王子!!」

キャ、キャラ違いましゅよね!?

ムルモ「な、なんでボクが怒られなきゃいけないんでしゅか!!」
リリカ「鈍感すぎんだろ!!いいから帰るぞ、馬鹿ムルモ。」

と、言われるがままに連れていかれたでしゅ…。
ちょっとは助けてほしいでしゅ。松竹しゃん。


パピィ視点

お昼休み。
ムルモもいないしリリカたんもいないから無理やり連行されないので今日は選べるわね!!
さあ、誰を誘おうかちら。
あ、ヤマネたん発見!!

パピィ「ヤマネた−」?「パピィ、一緒に食べようでしゅ。」
パピィ「ム、ムルモ!?」

後ろを振り向くと…

リリカ「残念、リリカたんでした!…でしゅ!」
パピィ「……。」

なんだ、リリカたんかあ。
ムルモかと思ったのに。

リリカ「まあまあ、しょぼんってしない。しない。」
パピィ「だって…ムルモだと…思ったんだもん!!」

ムルモ「パピィ、ボクを呼んだでしゅか?」

ビックゥッ

パピィは聞かれていた事に焦り挙動不審。

パピィ「あ、え、えっと…あ、あたち…ムルモと一緒に…」

ムルモ「?」

パピィは言ってしまおうと顔を真っ赤にしながら頑張っています。
リリカも何も言わずにその場から少し離れヤマネと見ています。

パピィ「ふ、二人で…そ、その…」
ムルモ「…?」

パピィの心臓の音がムルモに届きそうなほど大きく鳴っています。

パピィ「いっちょにご…」
ムルモ「ご…?」
パピィ「ご…ご…」


パピィ「あたっ、あたちの護身術の特訓にちゅきあいなさーーっい!!」
リリカ「えええええええっ!?」

またパピィは恥ずかしくなって言えませんでした。
それどころかムルモを投げ飛ばしてしまったのです!!

ムルモ「なーにしゅるんでしゅかあっ!パピィ!!」
パピィ「あ…、ごめん。」
ムルモ「ごめん。じゃないでしゅっ!!」

やっぱりいつも通りの展開なのでした☆

リリカ(やっぱ駄目だこいつら…)

一人溜め息をつくリリカなのでした。


■ まみいー (14回/2013/04/23(Tue) 15:21:41/No5237)

こんにちは!
まみいーです^_^
読みましたよ!すんごく
面白かったです。
リリカでしたっけ?
最後のシーンは
もう目に浮かびましたね‼
いつものパターンなので!
しかし、二人はいつまで経っても
素直になれないままなんですかね!

でも、リリカは相当あのことを
根に持っていたのですね!
そういうキャラも面白いですね!
陽花さんはうまいですねー!!
想像力をリスペクトします。

あら、お時間が
それでわ!



■ 陽花 (5回/2013/09/08(Sun) 22:54:43/No5417)

これのことをすっかり忘れて気がつくと8月でした。
いつか見てくださると信じ・・・

まみいーさんへ
コメントありがとうございます!
面白いなんていってもらえて光栄です!
あの二人ってもうちょっと・・って関係ですよね!じれったい!
遅くなってごめんなさい!ありがとうございますっ!


■ 陽花 (6回/2013/09/09(Mon) 08:37:30/No5418)

これの妄想を膨らませていたら松竹たち高校生設定だった((ダンッダンッ
人間界に行って人間(男)になってムルモにイタズラしたりするの想像してたのに…ムキィ――ッ!
そして、関係ないですがリリカは(馬鹿)ムルモと言っていますがあれは…。
ムルモだけちょい低めの声でお送りしています。
(馬鹿)はリリカの脳内です。
――――――――――――――

パピィ視点

コンコンッとドアを叩く音が聞こえます。
パピィは偶然起きていたので、そのドアを開けました。

リリカ「今日はお休みだね!パピィちゃん!
(馬鹿)ムルモも誘って山登りでも行かないっ?」
パピィ「…へ?」

ムルモと…山登り…?

リリカ「我ながらいい案だと思うの!
どうかな?」
パピィ「あ、あたちは…いいけど…。」
リリカ「本当!?
じゃあ、早速お弁当つくろっか!」

…へ?
リリカたんはかなり完璧な笑顔でニッコリとそういいきった。

パピィ「…お弁当?なんで?」
リリカ「なんで…。って決まってるでしょ?
女子力を(クソ馬鹿)ムルモに見せ付けるためだよ!」

パピィ「…えぇぇえええ!?」

ついあたちは驚いて叫んでしまった。
そのあたちを見てなぜか微笑むリリカたん。

リリカ「驚いても何も作り出せないよ?
じゃあ、作ろう!お弁当!」

キラキラとした目なのになぜか断ってはいけない気がする…。
いや、断ろうとは思ってないけど…。

パピィ「…うん、分かった!
いっちょにつくりましょ!」
リリカ「うん!その返事を待ってたよ!」

そうリリカたんは言うと『お邪魔します。』とやたらとしっかりとした声で言いきりまちた。
………って

パピィ「あたちの家でつくるの!?」
リリカ「うん。私の家、今散らかってるから。(いろんな意味で)」

そう淡々と言いきり、さっさとエプロンに着替えると手作りお菓子&料理を作ることになりました。



そうなったのはいいが大変でした。
リリカは自分が言い出したのにもかかわらずなぜかドジを連発しほとんどパピィ一人で作るはめになったのでした。
リリカは申し訳なさそうに謝り再開しようとした途端にこけて包丁が手の右に落ちるという危ない事件もあったのでパピィがリリカにはやらせないようにしたのです。

リリカ(…計画通り…)

とリリカは思っていますが実際、リリカは料理が美味くないんですね。
パピィ、かわいそうです。



■ 陽花 (7回/2013/09/09(Mon) 10:57:47/No5419)

リリカ視点を出さないといったな。アレは嘘だ。
というかリリカ視点というよりはナレーター視点??

―――――――――――――――――――

ムルモ視点

僕は今、自分の部屋でマシュマロを食べていましゅ。
別に引きこもりとかじゃないでしゅよ!?違いましゅからね!!

リリカ「ムーッルモくんっ!
あーそびーましょっ♪」

とちゅじょ、こんな声が聞こえてきました。
窓からでしゅ。

リリカ「どーせ暇でしょ!付き合いなさい!」
ムルモ「嫌でしゅよ!僕は今マシュマロを食べるのに忙しいんでしゅ!」

そういってマシュマロにもふもふとかじりつきましゅ。
リリカはなぜかそこから一歩も動かないでしゅ。

リリカ「…ふふ、じゃあマシュマロを食べ終わったらいけるのね…?
じゃあ、さっさと食べて!」

とリリカに急かされマシュマロを味わう暇なく放り込む。
…最低でしゅ!!

リリカ「よし、食べきった。
待たせるわけにはいかないし、早く行くわよ!」
ムルモ「どこにでしゅかぁ!?」

リリカ「…ピクニックだけど?」

そう真顔で言われたので僕はちょっと後ずさってしまったでしゅ。
リリカはそんな僕を見て『逃げる気!?』とか言いながら僕を強制連行したでしゅ。
…本当に女の子でしゅか??

ムルモ視点終了

リリカ視点

よし、ムルモを手に入れたわ!
あとはパピィちゃんと合流→そしていい雰囲気作りよ!

パピィちゃんの幸せは私の幸せ!
パピィちゃんがムルモとくっつけばパピィちゃんは幸せなハズだわ!

そうして私はこのピクニックを思いついたってわけ!
つり橋効果ってのもあることだし危機にあってもらえばいいよねっ!

そして、ムルモがさっきから抵抗してくるのがうざいけ…
あ、そうだ。いいこと思いついた。

リリカ視点終了

パピィ視点

はぁ。
リリカたん何のために来たんだろう。

確かにピクニックは楽しいけど、準備とか全部あたちに任せられたもんなぁ…。
リリカたんは確かに手際が悪いから仕方ないんだけど…。

「ぎゃああぁぁぁあああああ!!
助けてでしゅううぅぅぅうううう!!」
パピィ「!、ムルモ!?」

上空から真っ逆さまに落ちてくるムルモ。
え、これ助けたほうがいいのかちら…。

いや、助けるに決まってるわ!

パピィ「パピィでポンっ!」

あの時のようにムルモに羽を生やして着地をさせた。
なんでこんなにぐるぐる巻きにされてるんだろう…。

ムルモ「あぅぅ…。た、たしゅかった…でしゅぅぅぅ…。」

ムルモは目を回しているようであたちの存在に気付いていない。
よし、この隙にこの縄を解いておこう!

うわ、何これすごい複雑な結び方してある…。
まあ、なんとかなるわ!

パピィ「えーっと、これがこっちで、あ、ちがうあっちだわ!
でこうなって、うーんとよし、解け…。あれ、縄一本じゃない!?」

そちて、あたちはかなり苦戦しつつ縄を全部解きまちた。
その縄の数は4本。そりゃ複雑になってるはずだよね。

ムルモ「…パピィ、今回ばかりはたしゅかったでしゅ…。」
パピィ「え…。い、いや…
め、目の前に転がってたゴミに縄がついてたから取っただけよ!」

パピィは相変わらず素直になれてません。
それは上空から見ているリリカにも分かりました。

ムルモ「ご、ゴミでしゅって!?
僕はゴミじゃないでしゅ!」
パピィ「い、今のは言葉のあやっていうか…。」

必死に言葉を探そうとするパピィ。
ですが中々見つかりません。

ムルモ「僕がゴミならパピィはミジンコでしゅ!」
パピィ「なんでしゅって!?」

リリカ(駄目だこいつら…
というかミジンコどこから出てきたんだよ)

心の中でツッコミを入れるリリカでした。
その間にも二人の喧嘩は続いています。

リリカ(止めにいこっかな〜。どうしよっかな〜)

とリリカは能天気なことを思いながら見守っているのでした。

―――――――――――――
続きます




5428/ ムルパピ小説!!
□投稿者/ 紅葉 -1回-(2013/10/11(Fri) 23:57:53)

初めまして、紅葉と申します。
中1の13歳です。ここに小説を載せるのは初めてなので、わからないことがたくさんあるんですけど、よろしくお願いします。

それでは、始めます。

〈少し早いプロポーズ〉ムルパピ(原作12巻、ミルリルの結婚式後)
「わぁ…きれいね〜」
「そうでしゅね」

ウエディングドレスに身を包んだリルムさんは、いちゅもよりきれいだった。

「あたちも……いちゅか……」
「な〜に言ってるでしゅ、パピィをお嫁しゃんにもらってくれる人なんていましぇんよ」
「何よ!!!!ムルモのばか!!」

いちゅか、ムルモのお嫁さんになることが、あたちの夢だったのに…
無理なのかしら…

「はぁ…」
「…………だから…」
「え?」
「ぼくが、パピィをお嫁しゃんにもらってあげるでしゅ///」
「……………!!///」




少し早いプロポーズ、
ムルモ、
あたち、いっちょう忘れないわ。




■ 紅葉 (2回/2013/10/12(Sat) 20:01:35/No5429)

キャラ崩壊してますかね。
初めて書いたので、なんか変な感じです。

読んでくれた人ありがとうございます。


■ 紅葉 (3回/2013/10/13(Sun) 10:07:14/No5430)

こんにちは、紅葉です。またしても、小説を書きます。よろしくお願いします。




〈すれ違う2人〉
「ぼくは、パピィに出会えて…毎日幸せだったでしゅ……でも…」

お願いムルモ、もう何も言わないで…お別れの言葉なんて、聞きちゃくないの…

「ぼくはもう…妖精界に戻るでしゅ…お父たまとお母たまが、
待ってましゅから…」

やだ…やだよムルモ!!あたちを置いて行かないで……
心の中ではそう思ってたけど、その後あたちが言った言葉は
「あっちょ、勝手にすれば、別にあたち関係ないし」という言葉だった。

「そ…そうでしゅか…じゃあもうぼくは行くでしゅ!!」
「あっ待っ……」ムルモはコップの中に飛び込むと、妖精界へ戻って行ってしまった…。
「…っ…あたちのばか……っ」

なんて自分はみにくいんだろう

なんで素直になれないんだろう

こんなにもムルモが好きなのに…

「ムルモ……っ」









今日はずっと、ムルモを想って泣いた。
「パピィ…大丈夫かい?」住ちゃんが心配して、何度もそうあたちに聞く。
大丈夫じゃないこと、住ちゃんだって知ってるはずなのに…

「パピィ…あのさ…」
「お願い住ちゃん…ちょっとだけ1人にちて…」
「分かった…外に行ってくるよ」
「うん…」

お別れがこんなにつらいものだって知らなかった……けんかなんかよりずっとずっとつらい……けんかしてもそんなにつらくなかったのは、また会えることを知ってたから…でも今はもう……しばらく会えない……

あたちは、住ちゃんに彼女ができるまで、妖精界に戻るつもりはないわ。それが、恋の妖精であるあたちの務めってもんだち…。住ちゃんだって、あたちがいなくなったら悲ちむと思うし…

あぁでも逢いちゃいな

妖精界に戻りたい

またムルモと一緒にいちゃいよ


なんでこう…なんどもあたち達はすれ違っちゃうんだろう。
思い返せばムルモとの思い出は、けんかしたことばっかり。

ムルモは第二王子だもの、ずっと一緒にいたいなんて…叶わないことだって知ってたわよ。

でもまた逢いちゃい…

名前をまた呼んでほちいよ。

もっと素直になりちゃいよ。

この想いはムルモに届かない…

ずっとあたちは1人で苦ちみ続けるの…

続く


■ 紅葉 (4回/2013/10/13(Sun) 10:13:13/No5431)

続…きます。多分…




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(2009.5 koyamaru edit)