5054/ 咲かぬ華と枯れぬ華 |
□投稿者/ るみ -56回-(2013/01/10(Thu) 17:16:02) |
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タスケテ・・・ダレカ・・・ オネガイ・・・・ ダレカ・・・
シニタクナイ・・・・・。
戦場を這いずり回る少女。 しかし、もうすぐ死ぬだろう。 しかし、少女は死ぬことを恐れた。 誰よりも。何よりも。 結局、少女は死んでしまった。 直視出来ない無惨な状態で。 誰にも見届けられず、最後まで孤独だった少女。 死ぬと・・・どんな光でも届かない。 本当に孤独になってしまう。 少女は、孤独になるのが怖かった。だから死を恐れた。 自分の周りに誰もいない現実に目を向けられず。 ただ、ただ、死を・・・孤独を恐れた。
少女は思いつく。もう、孤独も、死も恐れない身体になることを。 少女の方法は・・・「咲かぬ華」になることだった。
咲かなければ・・・。最初から咲かなければ・・・。 死も、孤独も、恐れること無い。 最初から諦め、「咲かぬ華」の生涯を演じ続ける少女。 周りはどんどん咲いていく。 少女は咲かない。 周りは華が散っていく。 少女は散らない。 周りは死んでいく。 少女は死なない。 いつしか、周りはいなくなり、自分のみ。 少女の恐れた・・・孤独はやってきたのだ。 死を選べば、孤独では・・・。 孤独を選べば、死では・・・。 少女の恐れていた物、少女は自ら孤独を選び、来ない死を待つのみ。 何百、何千。どれだけ時が起っても死なない。 一人、醜く腐っていく身体を・・・決して咲かぬ華を・・・。 咲かぬ華。これは、少女が自ら選んだ孤独の道。 腐りきった身体を、魂を、永遠に咲かぬ華とともに・・・。
アノトキトオナジ、ヨワサトトモニ・・・・・。
あとがきです。 いきなりホラーでしたね。 一応長編です。ええ。 次は、「枯れぬ華」です!
では☆ |
■ レイラ (26回/2013/01/10(Thu) 19:56:05/No5055)
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るみさん、こんばんは!レイラです! 早速読ませていただきました! まるで物語の序章のような綴りですね! 読み進めていく内に物語の深い意味が伝わってきて 読み終わった時、これだけでもとても面白いと思いました。 私はこういった短い序章的文章は結構好きです。 小説の一面程度の短い文章の中で物語の伏線や重要ポイントを 散りばめて読者の気や興味を引くのは実は結構大変な事なんですが それに近い事ができるるみさんは文才があると思います。 これなら私がるみさんに小説のリクエストした時のお返事で るみさんがおっしゃていた程の心配はないと思います。 これだけ文章力があるならきっとリクも大丈夫だと思います。 あっ、気に触るコメントでしたらすいません。 短文が面白かったのでコメントしました。 これからもがんばってください! では。 |
■ るみ (57回/2013/01/13(Sun) 13:07:26/No5062)
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レイラさんこんにちは☆ 感想ありがとうございます! レス返しでぇーす!←うぜぇ
〜レイラさん〜 感想ありがとうございます。 物語の序章・・・にしてはレベルが低いですね・・・。 私自身がホラーが好きなんです。 なのでシリアス(シリアル?)みたいにしてみました。 一応小説家志望なので積極的に小説活動はしているつもりです^^: 文才は・・・あったら良いなぁ的な考えでしたけどレイラさんが言ってくれて良かったです^^ リクエストももうすぐ消化します。 そのときは別スレッドで! では☆
少女は同じだった。 同じく孤独と死を恐れていた。 ただ、1つだけ違うことがある。 それは・・・少女は「孤独」ではない。ということだ。 いつも周りに囲まれ、孤独とは無縁だった。 しかし、少女はあることを恐れていた。 死だ。 少女は生まれつき体が弱く、人の三分の一しか生きられない。 常に死と隣り合わせ。 いつ死ぬか分からない。 少女は思う。 もし、自分に集まる人々が・・・自分に対する同情だけだったら。 ただ、「可哀想な子」としか見られていないのであれば。 自分は孤独だと。 自分に集まる人々はただの幻だということを。 死なんて恐れなくて良いことを。
少女は思いつく。孤独では無い自分を。 幻では無い人々を造ることに。 それは・・・「枯れぬ華」になることだった。
もうすぐ枯れそうな自分。 最初から咲いてあり、枯れそうな自分。
少女は枯れぬまま。 何千年も何万年も。 結局、少女の求めた・・・自らも人々も全部、
マボロシ だったのだった。
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■ るみ (58回/2013/01/29(Tue) 16:57:31/No5116)
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「これが・・・ミルモの里に伝わる・・・都市伝説・・・。」
と、1人の妖精がいった。 妖精によると、不老不死を求めた者はこうなる。という話だった。 この都市伝説は遠い西の地域で話されているものなので、里の妖精ほとんどが知らなかった。
そのせいか、 「ひいいいいいいい!! 怖いよー!」 「おおおおお前の後ろに幽霊が・・・」 「うううううう嘘つけ! んなもんいるわけ・・・ぎゃあああああああぁぁぁ!」
という声が部屋に響く。 そして、この騒ぎの原因の話をしたのは、話に出てくる妖精とはかけ離れた性格の 「えぇ〜。皆どうしたの? もしかして怖いの? ごめんねっ。 ミユが怖い話しちゃって☆」 通称・ブリッコミユウのミユウだった。
ミユウは転校したばかりの女の子。 家も裕福で容姿も整っており、男子からも女子からも人気を集めていた。 ただ、1つ大きな問題があった。 それは・・・ 「ミユウさん。 謝るならちゃんと謝りなさいよ。なにそのブリッコ。 気持ち悪いわ。」 女子グループのリーダー、アユミに目をつけられていたことだ。
「皆行きましょ。 気分が悪いわ。」 アユミは自分より人気のあるミユウを敵視している。 しかし、ミユウは気にしない。 「あーん。 怒られちゃった☆」
その言葉にまたもアユミがミユウを睨んだ。 |
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