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第一話 未来から来た妖精
ラビィとカニラが現代世界に向かっているその頃、人間界では、楓達の学校は放課後で、楓達は帰り支度を終えて帰ろうとしている所だった。 楓「結木君、今日一緒に帰ろう♪」 結木「良いけど・・・」 日高「あら南さん、残念だけど結木君は私と一緒に帰る予定なの、あんたが帰り支度してる間に約束しちゃったから♡ねー、結木君♡♡」 結木「あ、そう言えばそうだったな」 楓「え〜!?そんな〜!ずるいよ日高さん!!」 日高「それじゃ〜ね〜♡あんたは一人で帰ってなさ〜い♡」 楓「ぶ〜〜〜〜〜〜!♯(怒)」 松竹「南さ〜ん!僕と帰ろうよ〜!」 楓「松竹君!?(仕方ない、今日は松竹君と帰るか・・・・・・;)」 一方ミルモ達は楓達が帰るのを後からついて行きながら話していた。 ミルモ「はあ〜、楓のヤツ、気楽で良いよな〜、高校受験に向けての勉強近づいて来てるのによ〜」 ムルモ「本当でしゅ」 ヤシチ「拙者達みたいに気楽じゃ駄目なのだな、やっぱり受験の為に早いうちから全力で勉強に取りかからんと駄目だな、修行も同じだ」 リルム「そうですわ、今から勉強しておかないと社会に出てキャリアの道だって歩めませんわ」 ミルモ「そう言えばさ、リルム、お前が『社会に出てキャリアの道だって歩めない』って言ってた事でふと思ったんだけどな、お前大きくなったら何になりたいんだよ?」 リルム「もちろんミルモ様の素敵なお嫁さんですわ♡後、一流のパティシエールになって、ミルモ様に限らず、沢山の人達の為に美味しいスイーツを作って差し上げたいのですわ♡♡」 ミルモ「いや〜;パティシエールは当分無理だろう・・・・・・;」 リルム「なんですって!?##(怒)」 ミルモ「ひっっ!!!いや・・・何でもねぇよ・・・・・・;(冷や汗)」
突然恐ろしい顔をしたリルムにミルモは吃驚して、ぶるぶる震えた。 リルムはにっこりして顔を少し赤く染めた。
リルム「まあ、ミルモ様ったら♡♡」 ミルモ「じゃあ、ヤシチは将来何になりたいんだ?」 ヤシチ「拙者は妖精界一の一流妖精忍者になって、世間の妖精忍者達をあっと驚かせたいのだ!」 ミルモ「・・・まあ、とにかく頑張れよ;ところでムルモは将来何をしたいんだ?」 ムルモ「世界征服するでしゅ!」 ミルモ・リルム・ヤシチ「えええええええええええええええええええ!!!!!??」
ムルモの突然の恐ろしい言葉に皆は吃驚してムルモから遠ざかった。 「ほえ?」とムルモは訳も分からず首をかしげる。 ミルモは怖々ムルモに聞いた。
ミルモ「なあムルモ、お前『世界征服する』って言ったよなあ・・・・・・;」 ムルモ「言ったでしゅよ?妖精界を僕の思い通りにして、僕はこの世界の神様になるんでしゅ、お兄たま達や世界中の妖精達を跪かせ、働かせ、僕は楽するでしゅ!大好きなマシュマロも食べ放題でしゅ!名前は『ムルリンワールド』でしゅ!」 ミルモ「あのな・・・お前な、そんなんで世界征服出来るのか?」 ムルモ「出来るでしゅよ?」 ミルモ「お前には無理;」 ムルモ「何でしゅってええ!?♯♯(怒)」 ミルモ「えええっっ!!!??Σ;(吃驚)」
突然ムルモが腹を立て、ミルモはまた吃驚した。 リルムとヤシチは泣き叫んだ。
リルム「ミルモ様のバカァ〜!!!これじゃ逆効果ですわっっ!!!」 ヤシチ「そうだぞミルモ!貴様弟を怒らせるとはなんと無礼な!」 ミルモ「えええええ〜〜〜〜〜!?オレの所為〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!??」 ムルモ「触覚・・・・・・・・・・・・っっ!!!」
バチバチバチバチ・・・・・・
ムルモの帽子の触覚の先から火花が沢山飛び散っている。 ミルモはあまりの恐怖に泣きそうになり、止めろ!止めろ!とはやし立てるように言った。 リルムとヤシチは巻き込まれたらまずいと思い、ミルモから遠ざかった。 次の瞬間!
???1「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 ???2「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ヒュルルルルルルルルルルルルルルル・・・・・・・・・・・・・
突然、空から悲鳴と何かが落ちてくる音がした。 リルムとヤシチは不思議に思って空を見た。 ムルモも触覚ビームを放とうとしたが、すぐに触覚から火花を出すのを止めて空を見た。 すると、上空から二つの影が物凄いスピードで近づいて来るのが見えた。 リルムとヤシチとムルモは吃驚してミルモを呼び止めた。
リルム「ミルモ様!!!ミルモ様〜〜〜〜!!!」 ミルモ「は?何だ?」 ムルモ「危ないでしゅ!!!よけるでしゅ〜〜〜〜〜〜〜!!!」 ミルモ「何だよ皆してそんなに慌てて・・・・・・!?」 ヤシチ「何を言うミルモ!上だ!!上を見るのだ!!!」 ミルモ「上・・・?」
そうとも知らないミルモは上を見た。
???1&???2「助けてええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」
ヒュルルルルルル
ミルモ「でええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!Σ;(絶叫)」
ミルモは物凄い断末魔をあげ、大慌てで逃げようとしたが時既に遅く・・・
ドドゴオオオオォォォォン!!!!!!!
???1・???2・ミルモ「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」 リルム「きゃ〜〜〜〜〜〜!!!」 ヤシチ「ひぃぃぃ〜〜〜〜〜〜!!!」 ムルモ「ほえぇぇ〜〜〜〜〜〜!!!」 楓「きゃあああ!!!」 結木「うわっっ!!!」 日高「いやあああ!!!」 松竹「わあああ!!!」
二つの影の衝突により振動が起き、皆は吃驚してかがみ込んだ。 しかし、すぐに振動は収まり、土煙が起きた。
結木「ふう、今のは凄い振動だったな」 楓「うん、でも一分もしないうちに収まるなんて変だよね?」 日高「ああ〜ん怖かったわあぁ〜〜〜結木くうぅ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!(号泣)」 松竹「怖かったよおぉ〜〜〜〜〜〜南さあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!(号泣)」 楓「わっ日高さん松竹君っっ!!!!!??」
日高と松竹が楓と結木に抱きつく一方、ミルモ達の方は・・・・・・
リルム「ミルモ様!大丈夫でしょうか!?」 ムルモ「お兄たま!」 ヤシチ「ミルモ!」
シュウウウウウウウ・・・・・・・・
ミルモ「う・・・うっ・・・・・・!」
必死に叫ぶリルム達の目の前で土煙がはれ、すっかりのびてるミルモが現れた、が、それと同時に、なんとミルモの上にラビィとカニラが乗っかっていた。 リルムは吃驚して、ミルモに聞いた。
リルム「ミッ・・・、ミルモ様!この二人はいったい・・・・・・!?」 ミルモ「?何だあ・・・・・・?」
ミルモは背中から二人を下ろすとゆっくり立ち上がり、後ろを振り向き、ラビィとカニラを見て吃驚した。
ミルモ「げっ!!!だっ誰だこいつら!?」 ムルモ「見慣れない二人でしゅ・・・と言うかこっちはクリスタルランドにいそうなロボットでしゅ・・・・・・!」 ヤシチ「こんな服見た事もないな・・・・・・!」 ラビィ「ううう・・・」 カニラ『うっ・・・』
ラビィとカニラはゆっくり起き上がった。
ラビィ「ここは・・・現代世界・・・?」 カニラ『そ・・・そのようッス・・・・・・』
二人はあたりを見回し、唖然としているミルモ達の方を向くと、突然物凄い叫び声を上げた。
ラビィ&カニラ「『あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!』」 ミルモ達「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
続く・・・・・・。 |