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2311/ 怪しいフルート奏者
□投稿者/ チョコ -6回-(2010/03/30(Tue) 16:36:43)

こんにちは、チョコです(*^_^*)さて、今回は掲示板に投稿させてもらったミルモの映画企画の小説を書き始めたいと思います♪詳しいキャラ設定やストーリーは掲示板にて♪

それでは、早速書いていきます♪

『プロローグ』

憎い…あの子が憎い…私がいつも頑張っているのにあの子はいつも私の努力を踏みにじって…どうやったらあの子を抜く事が出来るの……?憎くて憎くてたまらない…


あぁ…どうしたら私はミカエルの封印を破る事が出来るのだろうか…?でも、今復活してもどうせ天使の使い(エンジェラル)に再び封印されるし……そうだわ!私達悪魔は、人間の怒り、憎しみ、悲しみ、恨み等の負の感情からできたのよね…?
それなら、それらの負の感情をたくわえていけばいいんじゃないかしら…

…ん?あそこに凄く負の感情を持っている女の子がいてるじゃない…
丁度いいわ…あの女の子を利用して復活して見せるわ。今度こそ妖精界を滅ぼし、人間界をも支配して見せるわ…うっふふふふふ、あっははははは!

その夜、妖精界には怪しい悪魔の様な恐ろしい声が響き渡った……


さて、いよいよ始まりましたね〜♪まずプロローグを書いてみました(*^_^*)
次回からミルモや楓達が登場します☆
では♪


■ チョコ (7回/2010/03/31(Wed) 09:29:02/No2312)

お早うございます♪さて、早速第2話を書いていきますね(*^_^*)

『転校生がやって来た!』

ある日の朝、楓の住んでいる街に大きな声が響きわたった。
「わ〜!もうこんな時間?寝坊しちゃったよ〜。もう、どうして起こしてくれなかったのよミルモ(怒)」

…南楓の怒りの声が街に響いていたのであった。

「俺だって何回も起こしてたのによ、お前が結木君〜って言って聞く耳もたないのが悪いんだぞ(笑)」

朝から、ミルモと楓の大喧嘩…まあ、こんな風景ももう慣れたような物だ。

「行ってきまーす!」

楓は遅刻ギリギリに教室に入って来た。

「あ〜ら南さん!今日は少し出遅れたみたいね♪今日は私の邪魔する奴がいなくてよかったわ♪」

「う〜。もう、ミルモが起こしてくれなかったのが悪いんだからね!」
「まあ、自業自得だな♪にょほほ〜」
「そんな事言うんだったらもうくもっちょ買ってあげない。」
「ああ、申し訳ありません楓様〜」

「「あはははは!」」

そんな、生活がいつまでも続くと思っていた……

「おーい、お前ら席に着け。今日は転校生が二人もやって来たぞ〜。ねーみみぴょん♪」

「「転校生!」」

「入ってこい!」

ガラガラ…扉を開けて入って来たのはピンク色の長い髪の女の子と、薄紫色でツインテールをほどいた時の楓の髪の長さと同じ位の二人の少女が立っていた。

「初めまして…じゃない人もいるかもしれませんが自己紹介します。江口沙織です。」

「初めまして☆千葉県から天候してきた一ノ瀬真奈です。これから、宜しくお願いしますね(ニコッ)

「「ズッキューン❤」」←クラスの男子達(結木、松竹、住田以外)
「あ…ははは(苦笑)結木君達以外の男子全員惚れちゃったね。」

キーンコーンカーンコーン……チャイムが鳴り響き、休憩時間になった。

「江口、久しぶりだな。」と、まず結木が声をかける

「ええ、久しぶりね皆元気だった?」
「もちろん、私たちも元気でしたわ♪」

「でも、どうしていきなり戻って来たの?」と、松竹が聞いた。

「ん?それがね、桐生先生が突然久しぶりに日本に帰りたいなって言い出して…それで帰って来たの♪」

「「へ〜」」


「(憎い…あの子が憎い…あんなにたくさんの友達がいて、楽しそうに笑って…憎い…)」

「一ノ瀬さん!」

「え?誰?」
「一ノ瀬さん初めまして♪私、南楓っていうの宜しくね♪それで、私の肩に乗っている妖精がミルモ」
「楓、お前アホか。妖精を持っていない人間には俺達は見えないんだぞ。」
「あ……」

「妖精だ〜可愛い☆」
「え………?」
「一ノ瀬さん妖精が見えるの!?」
「うん。」

ミルモメンバーの自己紹介が終わった頃妖精界では不穏な動きが始まっていた。


「うっふふふふ!さあ、私の精神部分よ人間界に行きなさい!そしてあの子を利用して復活して見せるわ。…でもその前に私の忠実な手下達を復活させなくっちゃね(ニヤリ)」

「あなた。」
「ん?どうしたサリア?」
「何か凄くいやな予感がするの。」
「まあ、気にする事はないじゃろう」
「そうかしら……ミルモや楓さん達が心配ね…」

そのころ、妖精界のとある神殿に巫女服を着ていて金色の長い髪をしている女の人がボソッと何かをつぶやいた。
「いよいよ、アイツとアイツの部下が復活するみたいですね…早く新しい天使の使い(エンジェラル)を見つけなければ…」

そのころルシファーは…妖精界の奥深くにあるお社の前にいた。
「さあ、復活しなさい!私の手下達よ!!」

ビシャーンという雷がお社に落ちたかと思うと次の瞬間
「「きゃはははは!」」という、女の子の声がした。

「…ようやく復活したか私の忠実な手下達よ。サタン、ベルフェゴール、
アスモデウス、アリサ、クロウよ。」

「さて、これから私は精神部分を人間界に連れていくから、あなた達も来なさい。」
「はっ!」

そして、ルシファーとその手下達は人間界へと旅立ったのであった。

妖精学校の前で一人の妖精が不敵な笑みを浮かべていた…


さて、第一話を書きました♪遂にこやまるさんの気になるアリサ達が復活しましたよ☆(笑)
次回は妖精学校に転校生がやってきますよ♪今、学校が休みなので今日は大量に更新したいと思います(*^_^*)

では!


■ チョコ (8回/2010/03/31(Wed) 12:22:51/No2313)

それでは、書いていきます♪

『謎の妖精レイナ』
キーンコーンカーンコーン……
場所は打って変わって妖精学校。ペータやミルモフレンズのメンバー全員が集まっているクラス2−3に今日は転校生がやってくるという事をエンマ先生から聞いていたので、みんなわくわくしていた。

「お早う諸君。もう知っていると思うが、転校生が来るぞい!」

…ガラガラ。と扉が開いた。
「初めまして♪レイナって言いま〜すこれから宜しくね♥。ちなみに好きなお菓子はサンデーで〜す♪仲好くしてね☆」
「それでは、レイナくんの席はアンナくんの隣りじゃ♪」
「はい♪(ニヤリ)」
突然ニヤリと笑ったレイナを見て、ペータは
「(あの子、一体何者だべ?)」と、そう思った。

一方そのころ人間界の楓達のクラスでは6時間目の音楽の授業をうけに音楽室に向かっているところだった。
「沙織、一ノ瀬さん一緒に音楽室行こう♪」
「「うん」」

そして、音楽室について楓達は驚いた。全く見知らぬ女の人が音楽室にいたからだ。
「…あの〜いつもの音楽の先生は…」
「ああ、ごめんなさいね。いつもの先生は病気で1カ月お休みなのよ。その間私が臨時の音楽の先生なのよ(*^_^*)。…って私の自己紹介をしないといけないわね。私の名前は十時瑠音(ととき・るね)と言います♪言いにくい名前だけど宜しくね☆」
「「よろしくお願いします!」」

「それじゃあ、早速授業を始めましょうか(*^_^*)。確か江口さんはドイツでフルートのレッスンを受けていたのよね。だったら、ぜひ皆や先生の前で聞かせて頂戴♪」
「はい。」

「(どうして…あの子ばかり…)」

♪〜♪♪〜
「江口さん、さすがね。」
「沙織、すごい!」
「でも…一ノ瀬さんもフルート吹けるのよね♪」

一瞬教室が静かになり、そして…

「「ええええええええ!」」
と、クラス全員が驚いている。
「そ、そんなに驚く事かしら?」と真奈はいうのだった。
「さあ、早く早く♪」

「はい!」

♪〜♪♪〜(先生はああ言ってくれたけど、憎い…あの子が、あの子が憎い!)
その時!

突然真奈の目が赤色に染まった。その瞬間
「か、体が動かね!」
「な、何なんでしゅかこれ。」

バリーン!

「「きゃあ!」」

♪〜♪〜♪(憎い…憎い…あの子なんか消えればいい…)
演奏が終わると同時にミルモ達は動けるようになった。真奈の目の色も元に戻った。
「な、何だったのよー。結木く〜ん怖かったわ〜」
「あ〜日高さんくっついちゃダメ〜」
「うるさいわね(怒)」
「何よ〜(怒)」

…相変わらずの二人。
キーンコーンカーンコーン…
6時間目の授業の終わりのチャイムが鳴った。
「それでは、これで音楽の授業を終わります。起立、礼」

「それにしても、さっきの一体何だったんだろう?」
ふと、楓はそう思うのであった。

そのころ、謎の闇の空間では…

「お前達。私だルシファーだ。」

「「はっ!ルシファー様」」

「今日は少し力を蓄える事が出来た。お前達に指令を与える事も出来る!」

「ルシファー様、ようやく私達に指令を与えてくださるのね。あー早く妖精や人間共の血がみたいわ」

「ルシファー様、あせらなくてもよろしいですよ。じっくり作戦を練ってくださいね。」

「でも、善は急げってことわざあるわよねぇ?だったら早くやりましょうよ。まあ、もっとも私達のする事は善じゃなく悪い事だけどねぇ。」

「………私はルシファー様の言う事だったら何でも聞くわ。………」

「にひひ、アリサは相変わらず暗いね〜もっとお気楽に行こうよ〜♪」
と、まあそれぞれ思っている事を言い合っていた。

「今度こそ、妖精界を滅ぼし、人間界を支配して見せるわ!」

「「うっふふふふ、あっはははは!」」

その空間にはとても恐ろしい笑い声が響いていた…


さて、第二話を書きました♪さて、序盤はレイナが妖精学校に転校してきて、中盤はいよいよ十時瑠音先生の登場です(笑)結構気に入っているキャラでもあります☆
掲示板にキャラクターの髪型や特徴等を書きたいと思います♪

では☆






■ チョコ (9回/2010/04/01(Thu) 10:08:43/No2319)

お早うございます♪早速、小説を書いていきたいと思います。

『真奈の過去』

私があの子を憎むようになったのは一体いつからだろう……?そうだ、あれは私が10歳の時…

「すごーい。江口さん。また、フルートコンテスト優勝してるよ。」
「まあ、江口さんになら負けてもしかたないかな」

「でもさあ、あの一ノ瀬さんも毎回2位だよね。」
「絶対に江口さんに勝てないもんね。」

ちらほらとそんな声が聞こえる中、真奈は母親と話していた。

「真奈!!あれほど言ったでしょう!もっと気持ちを込めて吹きなさいって」
「わ、私だってちゃんと気持ちを込めて吹いたもん!」
「どこがよ!…真奈、お母さんいつも言ってるわよね?一番じゃなきゃ意味がないって。」
「そ…それは…」
「はあ…情けない。こんな子が私の娘だなんて。それに比べて江口さんとこの沙織ちゃんはいいわね。毎回一位をとるんだから。あーあ。あんたなんて生まれて来なかったらよかったんだわ!」

その言葉に私はひどくショックを受けてそれからあの子を憎むようになったんだわ…

それから六年後



ああ、あの子を超える力が欲しい……誰か私を助けて…

「それなら、私が協力してあげようか?」

「え?貴方誰?」

「私の名前はルシファー。貴女の願いをかなえるために来たの。」

「私の願いを…?」

「そうだよ。さあ、願いを言ってごらん?」

「私の願い…それは江口沙織をこの世から消す事。ただそれだけ。」

「わかった。必ずあんたの願い叶えてやるわ。」

…そう私は悪魔と契約をした。


やっと、江口沙織が私の前から消えていくんだわ……うっふふふ、あ〜はっはっは!
シネバイイ。アイツなんて。
私の勝利だわ!


一方妖精界のとある神殿では、ガイア族とミカエルが話をしていた。

「ミカエル、本当にあいつらがエンジェラルなのか?」
「こら、フィア!巫女様にタメ口はダメだよ」

「いいのよアクア。そう、あの子達が立派なエンジェラルよ。」

「まあ、確かにあの子達はいくつもの困難を乗り越えてきたからね〜ヒョー!」
「また、あの子達に借りを作る事になるけど…まあ、そこは気にしないでおきましょう。」

「…気にした方がいいと思う…。」

「ありがとう皆。それじゃ…私はあの三人の妖精を妖精界に派遣させるわね。」

「さあ、ツボミ、シンゴ、リンカ!貴方達の出番よ!」
「「はい、ご主人さま!」」

そのころ、旅人姿の妖精が木の上に立っていた。
「拙者がこの世界を救うか…くだらないでござる。」

そう呟くと、闇の中に消えてしまった。


さて、第三話を書きました♪前半は真奈の悲しい過去話。真奈は小さい頃から両親に愛情をもらわずに育ってきたんです。
すいません(汗)真奈が途中から病んでます。真奈はルシファーの事を信じてるんですね。

さて、次回はいよいよあのじゃじゃ馬と、シスコン(笑)忍者が登場しますよ☆

では♪




■ こやまる (780回/2010/04/03(Sat) 09:35:53/No2325)
http://www.murumoya.com/


チョコさん、こんにちは☆

映画企画のストーリーということで、壮大な展開の予感!
いろんなキャラのいろんな思いをぜひ小説でじっくり描いていってくださいね。
それにしても真奈から沸き立つ憎悪が激しすぎる・・・。
まさかチョコさんの性格そのもの…ではないですよね?(^^;(←失礼)

さて人間界と妖精界で同時進行でルシファーの悪事が展開されていっていますが、まだまだそれに気付いているのはごく少数のようですね。
その悪事が表に現れる瞬間は派手なことになりそうです。
その前にアリサとミルモとの初めての出会いのシーンも気になるなぁ。
(一目惚れじゃないのかもしれませんが^^;)

神様サイドでは悪に対する対応が始まっているようで、派遣された3人の役割も気になるところです。
この3人は果たして頼りになる妖精なのかどうか…。
一緒に行動することになるネズミ(?)の活躍にも期待がかかりますね。
じゃじゃ馬との関係についてチョコさんがどんな風に描くのかも楽しみにしています〜。

それでは続きもよろしくお願いしますね。
では!


■ チョコ (10回/2010/04/03(Sat) 19:02:06/No2328)

コメントありがとうございます♪

〉それにしても真奈から沸き立つ憎悪が激しすぎる…
〉まさかチョコさんの性格そのもの…ではないですよね?


失礼な(笑)。私はそこまで、悪い性格じゃないですよ☆
何故、ここまで真奈が沙織の事を憎んでいるのかは、書きましたよね♪。

さて、ルシファーの悪事に気付いているのはガイア族、ミカエル、ツボミ
、シンゴ、リンカです☆。実はミカエルには秘密があります。まあ、それは小説で明らかになります♪

こやまるさんはアリサとミルモの出会いシーンが見たいんですね(*^_^*)
いいですよ☆。思いっきり書きますから。(え

ちなみにツボミ、シンゴ、リンカは頼りになる時もあれば、頼りにならない時もあります。主に普通の時は頼りにならない事が多いですが、戦闘モードの時はかなり頼りになります。


かなり長くなってしまいましたかね?(笑)

それでは、小説を書きます。


『じゃじゃ馬娘とシスコン忍者の再開』

ある日、楓達がいつもの様に登校していると…

「久しぶりでござるな〜ヤシチ。」
「そ、その声は…」
「ふふふのふ〜相変わらずのマヌケ顔でござるな〜」
「な、何だと!」

…と、いきなり嫌味をヤシチに言いまくる青い忍者服に頬のマークがいなずまの妖精が立っていた。

「貴様、一体何をしに来た!ネズミ!」

そう…ヤシチのいとこのネズミだ。

「ふふふのふ〜。そなた達は何も気付いてないのでござるか〜?」
「何も気付いてないってどういう事ですの?」

「いいで御座るよ。拙者が今から話す事をよく聞くでござるよ。」

……今から大昔の妖精界でルシファーと言う名の悪魔が居たでござる。ルシファーの力はダアクの何倍もあるでござる。ルシファーはいろんな部下を引き連れて、妖精界を滅ぼそうとしたでござる。…でも、そのルシファーの野望を打ち消した者達がいたでござる。その者達は属に
「天使の使い(エンジェラル)」と呼ばれたでござる。

用事があるのでいったん切ります。



■ チョコ (11回/2010/04/04(Sun) 07:55:24/No2330)

「「天使の使い(エンジェラル)?」」
と、全員声をそろえて言うのだった。
「そして、そなたたちがエンジェラルなのでござるよ」

皆は数秒黙り…そして
「え、ええええええええ!」
当たり前だが驚いているミルモメンバー。

「って事は俺達が世界を救うのかよ!」
「そういう事だよねミルモ」

エンジェラルについて皆色々と話をしていた。
そこに…

「よう!お前ら久しぶりだな!」
と、これまた聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「ん?お〜や誰かと思ったらじゃじゃ馬娘ではないでござるか。」
「ネ、ネズミ!お、おまえ何でここにいるんだよ////」
「何故なのかは教えないでござるよ〜」
「な、何だと!(怒)」

アクミは久しぶりに元仲間に再開してちょっと嬉しかった。

「所でネズミしゃん、ネズミしゃんはエンジェラルじゃないんでしゅか?」
と、ネズミにムルモはそう聞くのであった。
「拙者はエンジェラルとか世界を救う事はくだらないと思うでござるよ?」
「そんな、酷いですわ!」
「そうだよ、ネズミ君!困っている人や妖精達を助ける事はくだらなくなんかないよ!」

と、楓はそういうのであった。

…一方そのころルシファーは…

「さて、アンタ達!いよいよアンタ達の出番が来たよ。」
「本当に!ルシファー様!ああ、ようやくあいつらの血が見れるのね。うふふ楽しみだわ。」

「サタン、興奮してやられては元も子もないぞ。こういう時こそ冷静になるんじゃ。」

「でも、戦うのもいいけどぉ私達も健全な女の子なんだからぁ一度でいいから恋してみたいわぁ。ねえ、アリサぁ?」

「……冗談はよしてアスモデウス……私達は悪魔だから恋をする事は……出来ないの。……」

「にひひ♪やっぱりアリサは暗いね〜もっと明るく行こうよ☆」

「アンタ達静かにしなさい。こんなに美しくて、頼りがいのあるルシファー様の言う事聞きなさ「こら、アンタ達ルシファー様の言う事聞かないといけないでしょうが(怒)」

「あ、サタン復活して初めて怒ったぁ。」
「……でもアスモデウス……ルシファー様の言う通りよ……私達悪魔は……ルシファー様の命令をただずっと……聞いておけばいいの……」

「それじゃあ、今回戦いに出れる者を発表するわ!今回、戦いに参戦出来る奴は…サタンよ!」
「やったわ!♪どうアンタ達悔しいでしょ?」
「別にぃ。」
「……私も別に……」
「私も得に悔しくわないよ〜にひひ♪」

「それじゃあ行って来なさい、サタン!」
「仰せのままに…」
これから、ルシファー達とエンジェラル達の戦いが始まる。


さて、第四話を書きました☆いよいよ戦いが始まります。そして、ネズミとアクミが再開しましたね♪
さて、次回はツボミ、シンゴ、リンカが登場します☆
そして、ミルモ達の前にサタンが登場しますよ。映画企画に書いていませんが、技もありますよ♪楽しみにしておいてください♪

それでは☆







■ ムラサメ・シュン (179回/2010/04/04(Sun) 19:16:50/No2331)

チョコさんこんばんは、ムラサメ・シュンです。
さっそく映画企画の小説を読ませてもらいましたが
天使対悪魔のストーリーは素晴らしいです
凄い興味がありますね
エンジェラルについても斬新ですね
これからの小説も期待しています
こんな所です

それでは。


■ チョコ (12回/2010/04/05(Mon) 06:19:49/No2332)

ムラサメ・シュンさんおはようございます♪
コメントありがとうございます。わ、私の書くダメ小説を素晴らしいと言ってくれるなんてとっても嬉しいです☆

私もムルモ屋に来てはムラサメさんの小説を読んでいました。
得にミルモ達が技を使うシーンが大好きです。
ムラサメさんも小説の連載頑張ってください。

では♪


■ チョコ (13回/2010/04/06(Tue) 17:16:10/No2334)

こんにちは♪チョコ参上です(笑)
それでは、小説を書いていきます

『悪魔のサタンと謎の三人の妖精登場』

舞台は打って変って妖精学校。
ペータ達は転校生のレイナに話しかけているところ。
「ねえねえ、レイナちゃんって好きな人いるの?」
と、噂大好きな妖精ライチがレイナに質問していた。
「ん?好きな人?そんなの居る訳ないじゃ〜ん♪アタシこんな性格だし?」
「でも、俺はレイナちゃんみたいな女の子結構好きだけどな☆」
「ありがと、マンボくん(*^_^*)」

そう、実はマンボはレイナの事が好きなのだ。

皆がレイナに話しかけてる中ペータは廊下に立ち一人考えていた。
「(レイナちゃんって一体何者なんだべ?普通の妖精ではなさそうだべ……)」
「皆、ちょっと悪いけれどアタシトイレ行ってくるね☆」

と、レイナはそう言ってトイレへ向かった。
トイレに着くとレイナは誰かと話をし始めた。

「はい…計画はうまくいっています…。はい…分かりました。(クス…)」


一方そのころ人間界では…
まだ、ネズミと楓達の言い合いが続いていた。
「だーかーらー拙者はエンジェラルなんていやでござる!」
「うるせ〜!お前は世界が滅びてもいいのかよ!」

と、共に一歩も引けをとらない。
そんなところに…

「ちょっとあんた達何ケンカしてるのよ?」
と、女の子の声が上から降って来た。


「「え?」」
「上見てみなさいよ(怒)」

皆が何事かと思い上を見てみると、そこには銀髪のストレートパーマで黒いワンピの上に白い前掛けの様なものが付いている服を着ている女の子がいた。

そして、なんと…その女の子には羽が付いていた。
ムルモが、
「あ、あれって悪魔じゃないでしゅか?」と言いだした。

「何ゴチャゴチャ言ってんのよ(怒)…まあ、いいわ。私の名前はサタン。そこの坊やの言う通り悪魔よ♪」

「「ええええええええ!」」

「おめ〜は一体何が目的でここに来たんだ!」
「え?それはとあるお方が妖精界と人間界を滅ぼすからアンタ達を倒して来いって言われたから。」

「ってなわけで早速行くわよ♪」
「「えええええええええ!」」
本日二度目の絶叫

「いくわよー。ブラックサンダー!
「ドカーン!」

「うわああああああああああ!」

ミルモ達に黒色の雷が落ちた。
ミルモからは血がたらリと流れ落ちた。
そんなミルモを見てサタンは…

「うっふふふ…いいわ、いいわぁ。もっと血を見せて。」
と、明らかにおかしい事を言うのだった。

「じゃあ、これで最後ね!なーんだエンジェラルっていう位だからもっと期待してたのに。それじゃさいなら!」

その時!

「待ちなさい!」
「その子達をいじめたら僕達が許しませんよ!」
「さあ、覚悟しなさぁ〜い❤❤」
という三人の妖精の声がした。


オリフェとチョコのあとがきターイム♪

さて、今回からあとがきは私チョコと、オリフェの内の数人と一緒にやっていきたいと思います☆
()はオリフェです。

さて、第五話を書きました♪
(やーっと私の登場ね♪)
ようやくサタンが登場しました。そしてツボミ、シンゴ、リンカも登場しました☆
(まったく、チョコは話の展開早すぎなのよ)
仕方ないでしょ(笑)

(第五話でもう戦いなんて。それに二話続けて真奈と沙織が出てこないってどういう事よこれ(怒))
そ、それは……気にしないで〜(*^_^*)
(何、ピクモ風に言ってんのよ)

そ、それではまた次回♪









■ こやまる (783回/2010/04/09(Fri) 08:23:33/No2341)
http://www.murumoya.com/


チョコさん、おはようございます☆

ひとまずはオリフェたちの挨拶シーンですね。
挨拶代わりにやってきたサタンがどんな活躍を見せるのかで今後の展開が見えてきそうです。
思いっきりボケをかますのか、それとも悪魔側の強さを発揮するのか…。
でもサタンの性格を考えると前者になりそうな予感が・・・(^^;。
高い能力を持つと言われる天使3人が相手ですし。

>「所でネズミしゃん、ネズミしゃんはエンジェラルじゃないんでしゅか?」
我らがムルモさん、ツッコミが鋭いですね〜(笑)。
ネズミの意に反して、まわりから絡まれてしまうネズミが面白くて、またネズミの「ござる」口調は、状況説明シーンだと大変そうなのも妙に面白かったり。
一緒にいるアクミは…エンジェラルではなくて、ただのアクミなのかな?

>皆がレイナに話しかけてる中ペータは廊下に立ち一人考えていた。
このペータの役割がすごく気になります。
疑惑の中に一人で立ち向かってしまって痛い目を見る役目なのか・・・果たして?

小説の方は4話連載達成しましたので「いただきもの小説」に掲載させていただきたいのですが、よろしいでしょうか?(^^)
チョコさんのお返事をお待ちしています。
学校が始まって大変になるかと思いますが、小説の続きを楽しみにしていますよ!
では!


■ チョコ (14回/2010/04/09(Fri) 15:10:57/No2342)

こやまるさん、こんにちは♪チョコです。
コメントありがとうございます(*^_^*)

ちなみに、サタンは次の話でボケをかまします(笑)
いや、ボケと言うかマヌケな事をします。まあ、それがどんな事かはお楽しみと言う事で☆

〉我らがムルモさん、ツッコミが鋭いですね〜(笑)

最初は結木君にしようかなと思っていたのですが、やっぱりここはムルモじゃないかなと思ったので急きょ結木君からムルモにしました♪
ちなみにアクミも後々エンジェラルになります。

〉疑惑の中に一人で立ち向かってしまって痛い目を見る役目なのか…果たして?

まさしく、その通りです(笑)ペータ君にはちょっと悪いけれど痛い目を見てもらいます。

あ、いただきもの小説の件ですがもちろんOKですよ♪
こんなダメ小説で良かったら(^−^)

ちなみに、もうすぐこやまるさんお待ちかねの(笑)アリサちゃんが登場します☆お楽しみに

では!




■ チョコ (16回/2010/04/23(Fri) 21:34:02/No2377)

こんばんは、チョコです☆
久々に小説更新していきますね♪


『案外マヌケなサタンvs頼りになる(?)三妖精』

前回いきなりルシファーの手下サタンが現れ大ピンチのミルモ達。そんなミルモ達の前に現れたのは、三人の妖精であった。

「さあ、覚悟なさい。サタン!」
「ちょ、ちょっと待て!おめーら一体何もんだよ。」
「今はそんな事関係ない。いいから、あんた達は見ていなさい。」

「行くわよ…シンゴ、リンカ!」
「「ok!」」

ツボミは、呪文を唱えた。
「聖なる光よ彼らを守りたまえ!エンジェルフィールド!」

すると、ミルモ達の周りに天使の羽でできた結界が出来た。

「それじゃあ、次は僕ですね☆いきますよ…エンジェリックアロー!」
「ぐあ!!」

天使の羽モチーフの矢がサタンの胸に刺さった。

「あ、あいつら…スゲー…。」
と、思わずミルモ達が感心を持つほど凄い魔法を使っている。

「じゃあ、最後は私ね❤❤」
「おおら、サタン!アタイの魔法を受けてみやがれ!いくぜ、アクアトルネード!」

水で出来た竜巻がサタン目がけて一直線。
「ふん、こんなものにこのサタンがやられる訳ないじゃない♪行くわよ。ブラックサンダーシールド…ぎょわあああ!」

「「え?」」

…皆が驚くのも無理はない。サタンがいきなり倒れたのだから。
「よっしゃー終わり(*^_^*)」
「以外とサタンてマヌケだったんですね。」
「そうよ。私が使ったのは水に対してあの子が使ったのは雷。感電して自滅よ❤❤」

「……所でよ。お前らの紹介まだなんだけど……」
と、ミルモがそう言うと

「ああ、ゴメンゴメン♪すっかり忘れてたエへっ☆」

「…エへっじゃねー(怒)」
「まあまあ、スマイルスマイル♪えっと私の名前はツボミって言いまーす。」
「僕の名前はシンゴと言います。よろしくお願いします。」
「私の名前はリンカって言いま〜す❤❤ちなみに戦う時はヤンキー口調になるからそこんとこ宜しく❤❤」

「「は、はあ…」」


一方そのころ…
「くっ…まさかこの私が負けるだなんて…」
「いや、でも今回はサタンの自業自得じゃ」
「何ですって(怒)」

「……私だったら間違いなく勝ってたわね……」
と、アリサはそうつぶやくのであった。

今日はちょっと用事があるので、あとがきは無しで
オリフェ全員「「ええええええ!」」

では♪




■ こやまる (797回/2010/04/30(Fri) 09:06:19/No2386)
http://www.murumoya.com/


チョコさん、こんにちは☆

天使たち3人の強さが圧倒的ですね〜。
サタン1人に対して集中攻撃と容赦無かったりもしますが…(^^;。
そしてリンカの会話のハートマークの数もすごい(笑)。
アニメ化すると戦闘中でもやたらとウィンクしたりして、常にかわいさアピールもしていそうだなぁ(これは3人とも?)。

あっさり負けてしまったサタンはこれからもやられ役が似合いそうなキャラですね(笑)。
まぁ今回はサタン1人だけというのもありますが、今後はアリサたち含め、悪魔側の猛反撃がありそうで、余裕の表情をしている天使たちの身がちょっぴり心配です。
ただ見ているだけだったミルモたちは・・・どうなるのかな?

それでは続きも楽しみにしています!
では!


■ チョコ (27回/2010/09/18(Sat) 09:53:45/No2784)

おはようございます♪
それでは、書きますね。


『レイナの本性』

キーンコーンカーンコーン……

妖精学校の授業終了のチャイムと共に妖精たちはとある妖精の所に向かう。
マンボ「レイナちゃん!」
レイナ「マンボくん!どうしたの?」
マンボ「い、いや〜。レイナちゃんに会いたくなって来たんだ///」
レイナ「え?/// …もう、マンボくんたら冗談上手いんだから!」
マンボ「(冗談じゃないのに…)」

と、すっかりレイナも妖精学校に溶け込んだようだ。
だが、一人だけレイナをビミョーな目で見つめる妖精がいた…。

…ミルモの大親友のペータだった。
ペータ「何かレイナちゃんって怪しいだべ…。話しかけてみるべ!」
ペータ「あの、レイナちゃん!」
レイナ「ん?何?」
ペータ「ちょっと話があるから屋上へ来てほしいだべ!」
レイナ「…分かった。」

二人は屋上に向かった。
……そこでどんな事が起きるかも知らずに……

レイナ「…で、話って?」
ペータ「レイナちゃんって…一体何者なんだべ?」
レイナ「……そう、やっぱり貴女は気づいていたのね…。」
ペータ「え?」
レイナ「そう…私はレイナじゃない…。レナっていう悪魔なの…。」

ペータは驚きを隠せなかった。
だって、今目の前に居る妖精はレイナと正反対の冷酷な妖精だったのだから…

レイナ「…とりあえず、貴女にはちょっと気を失ってもらった方がいいかもしれないわね…。」
ペータ「え?」
レイナ「ダークネスサンクチュアリ!」

レイナが呪文を唱えた瞬間、小さなブラックホールの様な物がペータに直撃した。

ペータ「うっ!?」

ペータがそう呻くと、突然倒れた。

レイナ「そう…私はレナ…。ルシファー様に忠誠を誓う悪魔…。」


どうでしたか?
いよいよレイナの本性が現れましたね♪
これからどんな事になるか、作者も楽しみです♪

では☆




■ チョコ (31回/2010/10/10(Sun) 13:07:38/No2857)

おはようございます♪
それでは書きます。

『エンジェラルの力』

人間界ではツボミ、シンゴ、リンカがサタンを倒したところであった。

ミルモ「ところで…お前らって何者なんだよ?」
リルム「そうですわね、私達とは違う魔法を使っていましたわ」
ネズミ「………はあ。…こいつらもエンジェラルでござるよ」
全員「えええええええええええ!?」

ツボミ「はーい♪その通り♪私たちエンジェラルでーす♪」
シンゴ「ごめんなさい…。僕の相方達がこんなので…。」
リンカ「ちょっと〜。こんなのってどう言う事よ(怒)」

と、まあ…。こんなグダグダな中で楓がポツリと呟いた。

楓「あの、私達学校へ行きたいんだけど…。」

…………。

ツボミ「あ、メンゴメンゴ♪じゃあ話の続きは楓さん達が学校から帰って来てからね♪」

そして、時間はあっという間に過ぎ…。

ツボミ「それじゃあ、あんた達今から説明するからよく聞きなさい♪」
ミルモ「何かムカツクな…。」
楓「まあまあ(苦笑)」

ツボミ「まず、貴女達がエンジェラルなのは知ってるわね?」
ムルモ「はいでしゅ。ネズミしゃんから聞いたでしゅ。」
シンゴ「それでエンジェラルには力があって、火、水、雷、風、氷、花、虹、愛、月、星、そして光の力があるんです。」
ヤシチ「はーあ。力の種類が豊富なものだな。」
リンカ「で、君たちにもこの12種類の中のいくつかの力があるの❤」
アクミ「ふーん。ま、アタイはエンジェラルじゃねえから関係ねえか」

ツボミ「とりあえず、エンジェラルになったからにはこのお方に会わなくっちゃ」
全員「このお方?」
シンゴ「ミカエル様!」

シンゴがそう叫ぶとパァァ…と光がミルモ達のまわりを囲んだ。
すると、その女性が現れた。

ミカエル「初めまして。貴女達がミルモ君たちね。私は光の巫女、ミカエルよ。貴女達ならきっと出来るわ、だってあのダアクを倒したもの!」
ネズミ「ミカエル殿…いい加減ビックリマークを付ける癖、直したらどうでござるか…。」

こうしてミルモ達は正式にエンジェラルになった。

だが、彼らはすっかり忘れていた。
楓達に迫る闇と自分達に迫る危険を……

さあ!
ようやくミカエルがミルモ達の前に現れましたね♪
ミルモたちの力が気になる人がいると思うので、主要4人の力だけ書きますね♪

ミルモ…火、太陽、光

リルム…花、星、太陽

ムルモ…火、水、虹

ヤシチ…風、雷、氷

です♪

では☆


■ こやまる (939回/2010/10/12(Tue) 21:18:34/No2870)
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チョコさん、こんばんは☆
レスがとても遅くなってしまいごめんなさいm(_ _)m。

真相に迫るペータ、屋上に呼び出した時点で気絶フラグが立ちましたね。
逆に何も気がついていないマンボがまた気の毒に見えてきます。
マンボは今のまま真相を知らないでいた方が良いのかもしれませんね。
といいつつも、ペータにバレた以上、レイナは皆に本性を見せることになるのでしょうか。
私もこの後の展開が楽しみです。

対して人間界の方ではミルモたちが正式なエンジェラルに…。
って力の種類がめちゃくちゃ多いですね(笑)。
リルムの花の力とはどんな力だろう・・・?
そして雷はムルモかなぁと思いましたが、意外にもヤシチなんですね。
とにかく4人がいろいろな力を使う場面を早く見てみたいですね。
果たしてリルムはちゃんと力を使いこなせるのかなぁ。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ チョコ (35回/2010/10/18(Mon) 16:11:11/No2895)

こんにちは♪
それでは書きます


『謎の過去』

今から5000年も昔の事………。
妖精界にとある妖精2人が居ました。その2人の妖精は双子でした。
その2人はとても仲良しで、誰もから愛される2人…では無かったのです。
片方の姉のルオンは妖精界の誰からも愛されずむしろ、貶されていました。

一方、妹のサリエルは誰からも愛されていました。サリエルはどんな事があっても姉のルオンを守っていました。ルオンはいつもサリエルに助けられていました。

ルオン「どうして、私がこんな目に遭わなくちゃいけないの?私何も悪い事してないのに…」
サリエル「大丈夫だよお姉ちゃん。私はいつでもお姉ちゃんの味方だから。」
ルオン「本当?」
サリエル「本当だよ!」
ルオン「ありがとう、サリエル!」

…2人は共に支えあって生きてきました。
しかし………

2人は14歳になり、恋をする様になりました。
ところが2人の好きな人が同じでした。
それを知ったルオンは………

ルオン「ちょっと…どう言う事よ!どうしてアイツの恋人がアンタなのよ!」
サリエル「だ、だって…この人は悪魔と呼ばれているお姉ちゃんより天使と呼ばれている私とお付き合いする方が良いって…。」
ルオン「な…。許せない、許せない!」
サリエル「お、お姉ちゃん?」
ルオン「…………ねえ。アンタ達2人共殺していい?」
サリエル「え…………?」

サリエルがそう呟くと同時にルオンが短剣をサリエルの腹に刺しました。

サリエル「ぐっ…お姉さま………。」
そう言うとサリエルは動かなくなりました。

それを見たルオンは…

ルオン「そうか…。私は悪魔の子なんだ…。だったらこれは、最高の結末じゃんか!悪魔は天使を憎んでたから消して当然じゃない!」

ルオンはそう言うとずっと狂ったように笑い続けていました………。


しかし、誰も気がつきませんでした。この物語の真実を………。


あとがき
どうでした?
今回はコロっと視点を変えて書いてみました。
この大昔の伝説は本編にかかわってきます。
実はルオンとサリエルは今回限りのキャラですが、重要キャラです♪

では☆





■ こやまる (951回/2010/10/21(Thu) 00:01:07/No2900)
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チョコさん、こんばんは☆

突然舞い込んだ5000年もの過去のお話…。
悪魔が天使を消すという衝撃的な展開に驚きました。
ルオンは元はサリエルと同じ双子の妖精だったはずなのに、自分の気持ちの弱さから悪魔に心を売ってしまったのでしょうか。
ここで芽生えた悪魔が、時を超えてミルモ達の前に姿を現しそうですね。
(もう現れている!?)
そしてルオンとサリエルは今後登場しないということですが、その後のルオンがどのような人生を送ったのかとても気になる…。

これからのミルモたちの活躍に期待しています。
でもわがままなミルモたちなので悪魔に心を奪われないかちょっと心配…。
では!


■ チョコ (36回/2011/01/08(Sat) 15:02:26/No3092)

こんにちは♪
久々に小説を書きます♪


『楓と真奈の友情、マンボの失恋』

ミルモ達がエンジェラルの力を手に入れて1週間がたちミルモ達もだいぶ力を使いこなせるようになった。

ミルモ「ふぅ…。だいぶ使いこなせるようになってきたな!」
リルム「ええ♪」
ムルモ「これでいつでもサタンラルの奴らが来ても怖くないでしゅ❤」
パピィ「ふ〜ん、ホントかちら?ムルモの事だから怖いでしゅ〜、とか言ってあたちに泣きついてくる癖に♪」
ムルモ「ムカッ…!なんでしゅって〜(怒)」
パピィ「何よ〜(怒)」
ヤシチ「またいつものケンカが始まったな…(汗)」
ミルモ「あれ?居たのかヤシチ、気付かなかったぜ(笑)」
ヤシチ「キ、キサマ!」
リルム「こっちも…(苦笑)」

と、まあ妖精たちが屋上でケンカをしている時人間たちは屋上で弁当を食べていた。

安純「は〜い、結木くんアーン❤」
楓「あ〜!日高さんダメ!結木くんは私が食べさせるの!」
松竹「南さん僕にも食べさして!」
沙織「皆、相変わらずなのね…」
住田「江口さん見てないで、止めようよ!」
真奈「(すごく賑やかなのね)」

楓「あ、一ノ瀬さん!」
真奈「な、何?南さん?」
楓「今日の帰り一ノ瀬さんの家行ってもいい?」
真奈「え?別にいいけど…でも、どうして?」
楓「何でって私達友達じゃない(*^_^*)」
真奈「友達…?」
楓「うん♪友達♪」
真奈「嬉しい…」
全「「え?」」
真奈「私前の学校で友達いなかったから、今凄く嬉しくて」

そう言った真奈の眼から一滴の涙が…

真奈「ありがとう、皆!」


一方そのころ妖精界では…


アンナ「ペータとレイナ遅いわね」
ビケー「何かあったのかな?」
ガビン「もしかしてレイナちゃんに殺されたとか…ガビ〜ン」
マンボ「そんな訳ねーだろ!きっと色んな話をしてるんだよ」

と話していると!

レナ「何の話…?」
全「レイナちゃん!」
レナ「レイナ?……ふふっ…ふふふふふふふ」
マンボ「れ、レイナ…ちゃん?」
レナ「皆、上手いこと騙されてくれてありがとう…私の正体はね、サタンラルなの…」
全「「…え?」」
インチョ「と、言うことは…!ペータくんを…」
レナ「そう、その通り…ペータくんを私達サタンラルの仲間にしたの…」
レナ「行きなさい、ペータ…!」

レナがそう言うと、

ペータ「…ダークネスアロー…」
全「「うわあああああああ!」」

虚ろな目をしたペータがミルモフレンズに攻撃を仕向けた。

ライチ「ぺ、ぺータ…」
オチョー「つ、強いわね…」

レナ「ペータ、ルシファー様の所へ帰るわよ!」
ペータ「…はい…」

マンボ「ちょっと待ってくれよ!」
レナ「…何?」
マンボ「オレ、ずっとレイナちゃんが好きだったんだ…!今のレイナちゃんは本物のレイナちゃんじゃ無い!」
レナ「は?…私は貴女の事好きでもなんでも無かったわよ…!」

そう言ってレナとペータは一瞬にして消えてしまった。

マンボ「レイナちゃん、絶対オレが元のレイナちゃんに戻して見せる…!」


(あとがき)
お久しぶりです、チョコです♪
最後にこの小説を書いてから約3カ月…ずっと放置してました(汗)
本当にスイマセン(汗)
皆さんもう…忘れているだろうな(苦笑)

さて!
前半は楓と真奈の友情物語(?)後半はマンボにちょっとショックを味わってもらいました(笑)
ちなみにミルモフレンズも後にエンジェラルになって貰います♪
お楽しみに♪

コメ返しです
〉ここで芽生えた悪魔が、時を超えてミルモ達の前に姿を現しそうですね。
(もう現れている!?)

はい、その通りですこやまるさん♪
ルオンの生まれ変わりがミルモ達のまえに現れています♪
誰かはまだ秘密です(笑)

では☆


■ シンキロー (23回/2011/01/08(Sat) 17:45:15/No3094)

チョコさん、こんばんは!

ルシファー一味とミルモ達の戦いは段々激しくなりそうですね。
ルシファーの力がダアクの何倍もあるとは・・・。
うちのテラー様でも敵いそうになさそうです。(笑)

サタンはミルモ作品らしい敵でしたね。
こういう非情だけど、どこか抜けている敵キャラはミルモの世界らしくていいなと思いました。

ペータ君の悪堕ちキタコレ!
虚ろな目で不覚にも萌えてしまったw。
無情にも攻撃を仕掛けてそのまま去っていく・・・。
やばい、凄く好きなシチュエーションだww。
ごちそうさまでした。(何)

マンボとレイナ(レナ)の恋の行方も気になります。
果たしてマンボはレイナ(レナ)を元に戻せるのでしょうか?
マンボ君には頑張ってほしい所ですね。

続きも楽しみにしています!
それでは!


■ チョコ (37回/2011/01/08(Sat) 19:16:30/No3095)

シンキロ―さん、こんばんは♪

おお…!
まさかシンキロ―さんからコメントが来るなんて…!
私もいつもシンキロ―さんの小説読ましてもらっています!
特にシードルとテラー様とクブラが好きです♪

いえいえ(笑)
テラー様とルシファー様、良い勝負になると思いますよ♪

シンキロ―さんは悪堕ちとかそういうのお好きなんですか?(笑)
これから色々な妖精が悪堕ちしていくのでお楽しみに♪

マンボはレナを元のレイナに戻せるんでしょうかね(笑)←
マンボにはカッコ悪いながらも頑張ってもらいますよ!

続きも楽しみにしていてください♪
こんな駄文ですけど…(笑)

それでは♪


■ チョコ (39回/2011/01/15(Sat) 12:47:34/No3117)

こんにちは♪
それでは書きます(*^_^*)


『謎の音楽教師十時瑠音、そしてべリト」

ここは妖精界。
ペータがレナに連れていかれてしばらく経った所である。

ビケー「まさかペータが…」
ガビン「このままペータが僕たちの所に戻ってこなかったらどうしようガビーン」
アンナ「そんな筈ないわ!」
ライチ「そうよ、ペータは必ず戻ってくるわよ!」

皆が話していると…

エンマ「皆困っているみたいじゃのぅ」
全「エンマ先生!」
エンマ「皆はペータ君を元に戻したいかね?」
チャイ「当たり前だよ!」
オチョー「私達の大事な友達だもの!」
エンマ「そうか…なら全員ミルモ君の所へ行きなさい」
全「え?ミルモの所?」
エンマ「そうじゃ、ミルモ君の所へ行ったら何か手掛かりが分かるかも知れんぞ」
マンボ「…行こう皆!」
全「え?」
マンボ「オレたちが行かねえとペータは助けられねぇ。それに、レイナちゃんも…」
インチョ「そうですね…ワタクシの計算によると行った方がいいと思います!」
アンナ「そうね…行くわよ皆!!」
全「おー!」

こうしてミルモフレンズはミルモの所へ向かった。

人間界、楓達の通う学校の音楽室では…

瑠音「まだまだ私が復活するのに時間はかかるみたいね」

瑠音は窓から外の風景を眺めながら一人呟いていた。

瑠音「わたしもまだまだあの子から力を貰って蓄えないといけないわね」

謎の一言を…


一方ペータは…

ペータ「…ここは一体…?」
レナ「ここはサタンラルのアジトよ」
アスモデウス「レナ〜♪久しぶりぃ、元気だったぁ?」
クロウ「にひひ、相変わらずレナは怖いにぇ」
ベルフェゴール「皆あまり取り乱すのではない!」
サタン「そうよ、レナが困るじゃない(怒)」
アリサ「サタン…少しうるさい…黙って…」
レナ「皆も相変わらずね…(汗)」

クロウ「んで?ペータ君?だっけ、この子の名前何にする?」
アスモデウス「べリトがいいと思うわぁ」
レナ「良い名前ね、ペータ貴女の名前は今日からべリトよ」
べリト「分かりました…我の名前はべリト、ルシファー様に忠誠を誓うもの…」


あとがき
用事があるので今日はなし!←オイ

では♪



■ こやまる (1012回/2011/01/16(Sun) 14:45:17/No3134)
http://www.murumoya.com/


チョコさん、シンキローさん、こんにちは☆

ペータは気絶させられただけではなく、悪の手下にまでされてしまいましたか。。
普段あまり目立たないペータ(失礼)なだけに、ここはぜひとも目立って欲しいところですね(笑)。
地味なキャラの汚名を返上できるのか!?
まさにペータのがんばりどころということで、密かに応援しています。

>レナ「は?…私は貴女の事好きでもなんでも無かったわよ…!」
かなりの攻撃力を持ったこのセリフ…。
大きなショックを受けたにもかかわらず、レイナのことを思って次の行動に出ようとするマンボ・・・正直カッコ良すぎですよ!!!
チョコさんもきっとマンボ好きなんですね。
マンボファンの人が読んだら、マンボのことをますます好きになること間違い無しです。
マンボの思いと行動力が、レイナの心を動かしてくれるといいなぁ。
どんな結末であれ、今後のこの二人の関係がすごく楽しみです(^^)。

真奈の「ありがとう」の言葉が、彼女を良い方向へと導いていってくれたらいいなぁ。
事はそんなに簡単にうまくいかないかもしれないけれど。。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ チョコ (40回/2011/01/16(Sun) 15:25:33/No3135)

こんにちは♪
今回はミルモ達以外のエンジェラルの力を書きたいと思います♪
ちなみに、ミルモフレンズのほとんどは力をもちません(笑)
アクミとネズミもエンジェラルになるけれど、今は力を明かしません♪

(妖精)
パピィ…水、氷、星

ヤマネ…月、風、雷

マンボ…愛、火

(人間)

楓…光、花、太陽

結木…水、月

安純…雷、火

松竹…風、太陽

住田…虹、星

真奈…音、愛、光


…です♪
ちなみに、真奈の音の力はとても重要な力です♪
これをアップした後また小説書きますね♪

では☆



■ シンキロー (29回/2011/01/16(Sun) 15:40:17/No3137)

チョコさんこんにちは!

ミルモフレンズ達がペータ奪還に向けて動き始めたようですね。
特にマンボ君が奮闘していて彼にしては珍しく(←失礼)格好いいと思いました。

十時瑠音は敵?味方?どっちなんでしょうね?
今後の展開が気になります。

さてさて、悪に染まったペータ君、
ペータからベリトに改名ですね。
改名来ましたw。
「●●?誰?●●って誰なのさ!?」
的な展開の予感ww。
もうこの子から目が離せないですw。

では続きを楽しみにしてます。
それでは!


■ チョコ (42回/2011/01/16(Sun) 16:35:33/No3138)

それでは書きます♪

『マンボへの喝』

ペータがサタンラルの一員になって1週間が経ち、ミルモフレンズはミルモに会いに来ていた。

ミルモ「何ー!ペータがサタンラルにされただと!」
リルム「そんな…ペータさんが…!」
アンナ「私達も信じられないわよ…ペータと戦うなんて私、どうしたらいいか…!」
マンボ「(確かにペータの事も気になる…でも…!)」

〜回想シーン〜
レナ「は?…私は貴女の事好きでもなんでも無かったわよ…!」

マンボ「なあ、ミルモ」
ミルモ「んあ?何だよマンボ?」
マンボ「オレ情けないよな?」
ミルモ「はあ?」
ライチ「ちょ、ちょっとマンボどうしたの?」
マンボ「大切な友達と好きな人守れなくてさ…ホントに情けないよな…」


ミルモ「お前はそんな事で落ち込むような奴だったか?」

マンボ「…え?」
ミルモ「お前はいつもカッコ悪いけどよ、それでも一生懸命頑張ってる所結構見てるんだよ。オレはお前のそんな所を見て少しカッコいいなって思ってたのに、そんな事言うなんてガッカリだぜ!」
リルム「ミルモ様!」
ヤシチ「お主少し言いすぎなのではないか?」
ムルモ「そうでしゅよお兄たま!」
マンボ「……いや、皆良いんだよ」
全「え?」
マンボ「ミルモありがとう!お前のおかげで元気でた!そうだよな、こんな事でクヨクヨしてるなんてオレらしくねぇよな!」
ミルモ「へっ、やっとお前らしい顔になったじゃねぇか!」

と、そこへ…

ツボミ「皆〜久しぶり♪」
シンゴ「こんにちは。」
リンカ「久々に私達の登場よ❤」
ミルモ達以外のミルモフレンズ「「…誰?」」
ツボミ「あれれ〜?なんか人数増えてる?」
シンゴ「ツボミ、今はそんな事より…!」
ツボミ「あ、そうだったわ!あんた達よく聞きなさい!」
ミルモ「相変わらずちょっとムカツク喋り方だな…」
シンゴ「君たちの大切な友達が、妖精界を攻撃しているんだ!」
全「「え?」」
リンカ「だから、皆で助けに行きましょ❤リンカ怖くて一人じゃ戦えない❤」
ビケー「可愛らしいお嬢さん、ボクがアナタをお守りするよ…!」
リンカ「誰だか知らないけど、ありがとう❤❤」
シンゴ「リンカ、そんな事している場合じゃないよ!」
リンカ「そうだったわ、皆行くよ❤」

こうして妖精界へと向かったミルモ達。
一体どんな光景が彼らを待ち受けているのか…


あとがき
今日はミルモにちょっとカッコイイ台詞言わせてみせました♪
いよいよ次回はべリト(ペータ)との対決です♪
ミルモ達ははたしてペータを助ける事ができるのでしょうか?

コメ返しです♪

〉チョコさんもきっとマンボ好きなんですね。

はい、マンボはカッコ悪い所ばかりだけどでも、頑張ってる所が凄く私は好きです♪

最近ミルモより出番が多いような気もしますが…(笑)
でも、これからもマンボには頑張ってもらいます!


では☆



■ チョコ (43回/2011/01/18(Tue) 21:06:59/No3156)

こんばんは♪
それでは書きます♪


『べリトvsエンジェラルズ』

ミルモ達が妖精界で見た光景は衝撃的だった。
それは辺り一面焼け野原の光景だった。

ミルモ「な、何だよ、これ!」
ムルモ「本当にこれがサタンラルの仕業なんでしゅか…?」
リルム「だとしたらヒドイですわ!」
ツボミ「私達もできる限りの事はしてるけど…」
シンゴ「サタンラルはよく攻撃してきますからね」
リンカ「今回の攻撃のリーダーはアイツよ❤」
パピィ「リンカたん、ちょっとは空気読みなちゃいよ!」

リンカにそう言われて皆が見てみると…

ミルモ「居たぞ!あの黒いフードつきのコート着てる奴か!」
ヤシチ「ぐぬぬ…!なんとヒドイ事をする奴だ…!」
アンナ「でも、何処かで見たこと無い?」
ミルモ「ぐだぐだ言ってても仕方ねぇ!オレが行ってくる!」

ミルモ「オイ!てめぇ、随分と妖精界にヒドイ事してくれるじゃねえか!」
?「ヒドイ?我は正しい事をしているだけだが?」
ミルモ「ムカッ…それよりお前、顔見せろ!」
?「…仕方ないな…」

そう言ってフードを外したその瞬間、その場に居た全員が驚愕した。

ミルモ「………え?」
ビケー「まさか…!」
マンボ「嘘だろ…!」
ツボミ「………」
シンゴ「くっ………」

ミルモ「お前…ペータか?…ペータなのか?」
?「何を言っている…我の名前はべリトだ。ペータ等と言う名前ではない…」
ミルモ「嘘だろ!なあ、ペータだよな!どうしてこんな事やってるんだよ!」
べリト「うるさい…! ファイヤーボール!」

べリトは手から火で出来たボールをいくつか出し、ミルモに当ててきた。

ミルモ「聖なる光よ、オレにふさわしい剣となれ!」

ミルモが呪文を唱えると、光で出来た剣が出てきた。

べリト「こざかしい…! 風よ、我に力を!風の戒め!」

べリトの力でミルモは動けないようになってしまった

ミルモ「くそっ、動けねえ…!」
リルム「ミルモ様!助太刀いたしますわ!」
ミルモ「リルム!」
リルム「太陽よ、わたくしに力を!フラッシュ・サニー!」
べリト「うっ!」

リルムの攻撃がべリトに効いたらしく、ミルモの動きを封じていた風の力が少し弱くなった。

ミルモ「今だ!いくぜべリト、光の連続闇切り!」

ミルモがそう言うと光の剣がべリトの体を切り刻んだ。

べリト「うわああああああああ!?」
ミルモ「ペータ、思い出せよ!」
べリト「……な…何を……?」
ミルモ「オレ達と仲良しだった時の事を……!」
べリト「………?………!……あ…!」
ムルモ「ペータしゃん!」
マンボ「ペータ、どうしたんだよ」

ペータの眼からは涙がぽろぽろと零れていました。

ペータ「皆、オレ…何して…?」
全「「わっ…!」」
ヤシチ「ペータが元に戻ったぞ!」
ミルモ「バカヤロー!どれだけオレが心配したと思ってるんだよ!」
ペータ「ご、ゴメンだべ…」
インチョ「ところでペータ君、なぜサタンラルの一員になってたんですか?」
アンナ「私もそれ、気になるわ!」
ペータ「確かレイナちゃんを屋上に誘って、話をしていたら何か技みたいなのくらって…そこからは記憶が無いべ。」
ミルモ「まあ、ペータが元に戻ってよかったぜ!」

ミルモ達は嬉しいあまり笑っていました。

その頃謎の世界では…


アスモデウス「あ〜あぁ、べリト君倒されちゃったぁ」
クロウ「あのミルモって奴、相当強いにぇ♪」
レナ「確かにね…アイツが居なかったら間違いなくべリトが勝ってたわ…」
ベルフェゴール「ミルモを始末した方が良いじゃろう、妾はそう思う。」
アリサ「なら………私の番ね………。他の皆は操りやすそうな妖精を探しておいて。…ミルモ、必ず始末する……。」


あとがき
さて、今回はべリトとの対決シーンを書いてみました♪
書いてる時、結構楽しかったです♪
さて!
ここで、ミルモ達エンジェラルの何人かが持っている武器を書きます♪

ミルモ…マジックブレード(火、太陽、光の力をまとう事が出来る)

リルム…ネイチャーステッキ

です♪
ムルモとヤシチは武器持ちません(なんでしゅって(だと)!byムルモ&ヤシチ)(笑)


では☆


■ チョコ (44回/2011/01/20(Thu) 18:21:29/No3168)

こんばんわ♪
今日はコメ返しと詳しい説明をします♪

〉シンキロ―さん
コメントありがとうございます♪
これからも私の駄文小説を読んでくださいね♪

〉十時瑠音は敵?味方?どっちなんでしょうね?
さあ(笑)それはこの先も小説を読んでくれたら分かるかも…。
でも、何気に気に入っているキャラでもあります♪

これからも楽しみにしていてください(*^_^*)


さて!
ここから説明をします!

今回書いた小説でペータ君(べリト)が風の力を使いました。
今までは闇の力しか使わなかったサタンラルのメンバーでしたが、今回から新設定としてエンジェラルが使えるいくつかの力とサタンラルオリジナルの力を使える設定にしました♪

使える力は以下の通りです♪
火・水・風・雷・氷・闇・鏡・花・ゴーストネガティブ・呪いの人形・歌・音
…です♪

ちなみにサタンラルのメンバーが得意とする力はこれです♪
ルシファー…全部(笑)

ベルフェゴール…水・氷・闇

アスモデウス…鏡・花・闇

クロウ…火・歌・闇

アリサ…風・ゴーストネガティブ・呪いの人形・闇

レナ…ルシファーと同じく全部

…です♪


それから!
皆さんがやっているように私のオリキャラに似合う声優を考えてみてください♪←
私は…

ツボミ…平野綾(涼宮ハルヒのイメージで)

シンゴ…鈴村健一(うみねこのなく頃にの右代宮譲治のイメージで)

リンカ…豊崎愛生(けいおんの唯のイメージで)

ミカエル…高橋美佳子(獣の奏者エリンのセィミヤのイメージで)

ルシファー…沢城みゆき(デュラララのセルティ・ストゥルルソンのイメージで)

アスモデウス…仙台エリ(yesプリキュア5のミルクのイメージ)

ベルフェゴール…井上喜久子(17歳です♪の人です(笑))

サタン…桑島法子(アリソンとリリアのアリソンのイメージで)

クロウ…加藤英美里(テレパシー少女蘭の磯崎蘭のイメージで)

レイナ…水樹奈々(ハートキャッチプリキュアのつぼみのイメージで)

アリサ…花澤香菜(デュラララの園原杏里のイメージで)

レナ…佐藤莉奈(うみねこの右代宮縁寿のイメージ)

…です♪
良かったら皆さんも考えてみてください♪


長くなってスイマセン(汗)
では☆





■ シンキロー (35回/2011/01/22(Sat) 14:43:58/No3187)

チョコさん、こんにちは。
小説が更新されたようですね。

マンボに喝を入れるミルモ。
ミルモっていざと言うときには良いこといいますよね。
ミルモのこういう所が好きです。

様々な属性や技で戦うのはファンタジーの王道だと思います。
これからもミルモ達がどんな技を使うか楽しみにしています。

ベリト様格好いい・・・。
マジで痺れてしまいますww。
ベリト様に罵られt(ドカーン!シードルがシンキローに跳び蹴りしたようです。)
↑上は気にしないでください。(笑)

とにかくペータ君が元に戻って一安心です。
でもまだまだ安心できそうにないですね。
アリサが動き始めたし妖精達をサタンラルに引き込もうとしているし・・・。

やっぱりあの妖精はサタンラルになってしまうのでしょうか?(誰だよ)
でもそれはそれで嬉(シードルとテラー様のダブル跳び蹴りがシンキローに直撃しました。)
↑気にしないで下s(略

チョコさんも脳内ボイスにチャレンジしたようですね。
沢城みゆきさんは、ミルモに出て欲しかった声優さんの一人です。
僕的にはラグ・シーイング(テガミバチの主人公(マイナーですみません))のような少年役のイメージが強く、脳内再生に苦労してます。(汗)

確か井上喜久子さんは女性キャラの悪役を多く演じてましたね。
きっと、爪を伸ばして攻撃してk(殴)
↑中の人繋がりネタです。気にしないでください。(笑)

桑島法子さんの悪役といえばソウルイーターのメデューサくらいしか知らないですね。
アリソンってどんな感じで喋ってたっけ・・・?

ちなみにクロウは最初、田中真弓(ルフィ、きり丸、クリリン等)ボイスで脳内再生してました。(え)
にひひ♪という笑い方が田中真弓さんにピッタリかなと思ったからです。(笑)
それにしてもクロウは何となく野心家の気がするな・・・。

それでは続きを楽しみにしています。
それでは!


■ チョコ (46回/2011/01/23(Sun) 16:22:00/No3199)

こんにちは♪
コメントありがとうございます♪

〉べリト様に罵られt(ドカーン!シードルがシンキロ―に飛び蹴りしたようです)

なるほど!
べリト様に罵られたい…分かりました♪(え
べリト様〜シンキロ―さんを罵ってあげてくださいな♪←

べリト「ふーん…。我に罵られたいとな?…この愚かな雄豚が!」

はい…調子乗ってスイマセンでしたぁぁぁぁぁ!
お気に触られたでしょうか?

〉アリソンってどんな感じで喋ってたっけ…?

アリソンはですね確かちょっとキツメな感じで喋ってたと思います♪


続き楽しみにしていてください♪
では☆


■ こやまる (1020回/2011/01/25(Tue) 11:35:44/No3213)
http://www.murumoya.com/


チョコさん、シンキローさん、こんにちは☆

ベリトは意外とあっけなかったですね〜(^^;。
普段あまり目立たないキャラなだけに・・・悲しいだべ〜。
でもベリトの姿での活躍は、普段のペータからは想像できないほどの見応えがあったと思います。
誰もがベリト=ペータと気づけるくらいだから、ベリトの姿はペータそのものなのでしょうね。
普段は温厚なペータの、そんな悪な表情を見てみたいです。
(チョコさん、ぜひお絵描きを^^)

>アリサ「なら………私の番ね………。他の皆は操りやすそうな妖精を探しておいて。…ミルモ、必ず始末する……。」
どの妖精もみんな操りやすそうですが(笑)、その中でもちびっこ妖精が危なそうな予感が…。
アリサの復讐を楽しみにしています!
個人的には黒いマンボも見てみたいですが、マンボのことだからあんまり強くなさそうな気もする。。

声優さん・・・なかなか有名どころが揃いましたね〜。
(あまり詳しくない私は、声と声優さんを結びつけられるのは半分くらいですが^^;)
沢城みゆきさんは私の中では「ぷちこ」のイメージが強いですが、最近は少年役を演じられることが多いですよね。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ チョコ (48回/2011/02/16(Wed) 17:00:59/No3488)

こんにちは♪
今日はこやまるさんに質問があって来ました!
過去ログに行ってしまった小説を書く場合、どうすればいいでしょうか?
返信お願いします。

では☆


■ こやまる (1056回/2011/02/17(Thu) 08:21:49/No3497)
http://www.murumoya.com/


チョコさん、おはようございます☆

>過去ログに行ってしまった小説を書く場合、どうすればいいでしょうか?
うーん、過去ログに行ってしまうと、そのスレッドへの書き込みは出来ないですね。
最近新規スレッドが頻繁に出来ていましたから…。
お手数ですが新規スレッドで続きを書いていただきますようお願いします〜。
(その際は、それまでの簡単なあらすじがあるといいかも)

では!


■ チョコ (49回/2011/02/22(Tue) 15:48:03/No3528)

こんにちは♪
それでは書きます♪

『アリサとミルモ、禁断の出会い!』

サタンラルになってしまったペータを助けてから1週間がたち、妖精界にも少し平和が戻ってきた

ミルモ「しっかし大分落ち着いてきたな」
リルム「これも平和が戻ってきたという事ですわね♪」
ヤシチ「いや、まだ安心は出来んぞ!」
ムルモ「そうでしゅよ!」
ツボミ「サタンラルは忘れたころにやって来るんだから!」
リンカ「でもぉ、私達の力があったら楽勝よね❤」
ミルモ「……うん、さっきからずっと思ってたけどよぉ……」

ミルモ「何でお前らがここにいるんだよ(怒)」
ツボミ「別にいいじゃない♪」
シンゴ「ツボミ、リンカ!だから言ったじゃんか行かないほうが良いって!」
リンカ「えぇ?でもぉ、シンゴだって本当は妖精界見てみたかったんでしょぉ?」
ムルモ「ほえ?妖精界を見たかったってどういう事でしゅか?」
ミルモ「お前らも妖精じゃねえか!」
シンゴ「確かにそうですけど、僕達の場合『天界』にいましたから…」
ミル・リル・ヤシ・ムル「天界!?」
ツボミ「そうよ。妖精界のはるか上空にある世界なの。」

…と呑気に話しているミルモ達の後ろに一人の影が……

アリサ「………呑気に話していられるのも今のうちよ………」
アリサがそう呟き、ミルモ達を襲おうとしたその時!

変な男A「よーう、お嬢ちゃん!お兄さん達と遊ばなーい?」
アリサ「………お断りします………」
変な男B「そんな事言わずにさあ。こっち来なよ(黒笑)」
アリサ「い、嫌…話して!(こ、こいつら……一発地獄見せてあげた方がいいかしら……?)」

アリサが困っていたその時!

ミルモ「おい、何してんだよ!」
アリサ「……え?……」
変な男A「お前こそ何だ!オレ達の邪魔すんじゃねーよ!」
ミルモ「お前たちの邪魔?…お前らバカか?」
変な男A・B「「なっ……!」」
ミルモ「女の子が嫌がっているのに、こんな事するなんてサイテーの野郎がすることだ!」
アリサ「(私を守ってくれているの……?)」
ミルモ「まあ、話はここまでにして…ミルモでポン!」
変な男A・B「「うわあああああああ!キラーン」」

…とまあ、この騒動は何とか治まったのだった。

ミルモ「おい、大丈夫か?」
アリサ「え、ええ……」
リルム「ミルモ様〜♪」
ミルモ「おっ、リルム達が来た。お前も一緒に行動しようぜ!一人じゃ危ないしよ(ニカッ)」
アリサ「(キュン…///。え?何、この感情…?)」
ミルモ「おーい、聞いてんのか?」
アリサ「……いいえ、私は貴女達とは行動しないわ……」
ミルモ「ならよ!せめて名前だけでも教えてくれないか?」
アリサ「……アリサ……」
ミルモ「そうか、アリサか!また何処かで会えたら良いな♪」
アリサ「……そうね……」

アリサ「(この感情は一体何?私は何敵にドキドキしてるのよ…///)」


この二人の出会いは偶然?それとも運命?


あとがき
お久しぶりに登場のチョコです♪
さあ、ようやく出ましたねアリサ!
アリサは十時先生の次に好きなキャラです♪
出会ってしまったミルモとアリサはこの後どうなってしまうのでしょうか?
お楽しみに♪

では☆


■ シンキロー (57回/2011/02/22(Tue) 16:14:26/No3529)

こんにちは!シンキローです。

小説の続きが更新されたようですね。
さて、ミルモ達を襲撃しに来たアリサでしたが、まさかミルモに惚れてしまうとは。
この出来事はアリサに大きな変化をもたらしそうですね。
果たしてこの2人の今後は一体どうなってしまうのでしょうか?

それにしてもこの小説のミルモは結構カッコイイ気がします。
もしかしてミルモの行動がサタンラル側にも変化を起こすのかも・・・?
テラー「恋・・・それは突如やって来るものなり・・・。」
シードル「何を言ってるんだお前は。」

続きも楽しみにしています!
それでは!


■ チョコ (50回/2011/03/19(Sat) 17:53:41/No3618)

こんばんわ♪
コメント返信しますね♪

〉シンキロ―さん

〉それにしてもこの小説のミルモは結構カッコイイ気がします。
そ、そんな!
シンキロ―さんの書くミルモの方がもっとカッコイイですよ!
私がミルモをカッコ良く書けるのは多分、従姉との妄想(笑)のおかげだと思います♪

返信遅れてごめんなさい!
明日は小説の続きと私が以前書いていたライトノベルパロの「デュラララ!!」を書いていきたいと思うのでシンキロ―さん、是非!
そちらも読んでみてください♪

では☆


■ こやまる (1081回/2011/03/20(Sun) 16:21:46/No3622)
http://www.murumoya.com/


チョコさん、シンキローさん、こんにちは☆

ミルモがカッコイイ…というかキザな感じ!?(笑)
ミルモがこういう行動を起こすのはたいていかわいい女の子に対してなので、アリサはミルモの好みの女の子に部類されるのでしょうね。

とりあえずリルムに現場を見られなくて良かった(^^;。
もしもリルムが見ていたら確実に嫉妬するでしょうね。
というかリルムも同じようなシチュエーションをわざと作って、ミルモに助けられようとしたりして…。
(ミルモがリルムを助けるかどうかは分かりませんが^^;)

次回のアリサ登場時がすごく楽しみです。
その際はアリサのこのドキドキの続きをぜひお願いします。

では!


■ チョコ (53回/2011/03/22(Tue) 18:15:43/No3629)

こんばんわ♪
それでは書きます♪


『真奈のフルートミニリサイタル』

ミルモ達がサタンラルと戦っている同じ頃…楓達は真奈の家に遊びに来ていた。

楓「わー!ここが一ノ瀬さんの家?」
真奈「うん。そんなに大きくないけど…。」
安純「よく言うわね。めちゃくちゃ大きいじゃないの!」
松竹「僕の家と比べると少し小さいけど、でもそれなりに大きい方だよ!」
沙織「私の家より大きいわね。」
真奈「(江口さんはあまり家に呼びたくなかったんだけどな…)」
結木「入らないのか?」
真奈「え?あぁ、そうね…」

楓達が真奈の家に入ると、真奈の母親が出迎えてくれた。

真奈「ただいま。」
楓「おじゃましまーす♪」
真奈の母親「おかえり。…あら?その子たちは?」
真奈「私の友達。」
真奈の母親「あら、そう。ん?もしかしてそのピンク髪の子…」
沙織「あ、初めまして。江口沙織です。」
真奈の母親「やっぱり!ねえ、沙織ちゃん。真奈にフルートを教えてあげてほしいのよ。」
真奈「江口さん、気にしないで。皆行きましょ。」
楓「う、うん。(一ノ瀬さんとお母さん仲悪いのかな…)」

真奈「(憎い、憎い…。また江口さんと比べられた…。あんな子居なくなっちゃえばいいのに。)」
楓「一ノ瀬さん!」
真奈「あ、何?」
楓「私、一ノ瀬さんのフルート聞いてみたいな♪」
真奈「え?」
結木「確かにな。」
安純「あ〜ん❤アタシも聞いてみたいわ、結木く〜ん♪」
楓「あー!日高さん、ダメ!結木くんにくっついちゃ!」
沙織「ええ。私も聞きたいわ。」
真奈「わ、分かった…(江口さん、あんな事言ってるけど本当は嘲笑ってるのよ…)」

スッ…!
真奈がフルートの吹き口を口に当てた。

♪〜♪♪〜♪〜〜♪

楓「綺麗な音色だね…。」

真奈「(ルシファー様…。早く私の願いを叶えて…!)」

♪〜♪〜♪♪〜♪


真奈の演奏が終わると、楓達は拍手した。

楓「一ノ瀬さん凄いよ!」
松竹「うん♪僕、凄く感動したよ!」
真奈「あ、ありがとう…。」

楓「一ノ瀬さん、今日はありがとう♪」
真奈「ううん。こちらこそ、ありがとう♪」
結木「また明日、学校でな。」
真奈「うん。また明日。」

楓達が帰った後、真奈は…

真奈「ルシファー様。」
ルシファー「どうしたのよ、真奈?」
真奈「本当に私の願い…叶えてくれますよね?」
ルシファー「当たり前でしょ!貴女の左肩にあるドクロの紋章、それが契約のシルシよ。忘れたの?」
真奈「いいえ。…忘れてはいません。」
ルシファー「なら、今日はもう寝なさい。」
真奈「はい、おやすみなさい。ルシファー様。」

レナ「…ルシファー様。本当に宜しいのですか?」
ルシファー「くすくす…本当に真奈は面白い玩具よ…」

こうして、楓達の一日は終わった。


〈あとがき〉
今日は少し時間を戻して、ミルモ達がべリトと戦っている間にあったもう一つの物語です♪
ちなみに真奈が母親を嫌っている理由と、ルシファーとなぜ関係をもっているのかは少し戻して読んでください♪

では☆


■ 月白 (14回/2011/03/22(Tue) 20:04:41/No3630)

初めまして、チョコさん!月白です!

チョコさんの小説、とっても面白いです♪
ミルモがカッコいいーーーー!!!(落ち着け)
調子にのってすみません…。
アリサの恋とミルモ達とルシファー様達の戦いの行方が気になります!

気になると言えばネズミとアクミの力もまだ明かされていないのが気になります!
アクミはエンジェラルである事さえもまだわかっていないようですが何がきっかけで気付くのでしょうか?

続きを楽しみにしています!頑張って下さい!


■ チョコ (55回/2011/04/02(Sat) 22:22:03/No3708)

こんばんは♪
コメ返しします♪

〉こやまるさん

〉ミルモがこういう行動を起こすのはたいてい可愛い女の子に対してなので、アリサはミルモの好みの女の子に部類されるのでしょうね。

その通りです!
一応個人設定ではレイナ(レナ)の次に可愛い設定にしています♪
ミルモがメロメロになる女の子が多いのがサタンラルの特徴です。

〉もしもリルムが見ていたら確実に嫉妬するでしょうね。
そうですね…。間違いなくぶっ飛ばされますね♪←
初めはリルムを出す予定だったんですが、ミルモが可哀想になるのでやめました。

〉月白さん
初めまして♪
コメントありがとうございます♪

〉気になるといえばネズミとアクミの力もまだ明かされていないのが気になります!
おっ、良い所に目をつけましたね♪
ネズミとアクミの力が明かされるのはまだ先になりそうです。

今から新しいスレッドで次の話を書いてきます♪

では☆





3705/ 劇場版ミルポンキャラ紹介(同時上映編)
□投稿者/ シンフォニア -51回-(2011/04/02(Sat) 17:53:13)

今回からは同時上映『メイドロボット妖精メルル大暴走!?』のキャラクターもいくつか挙げようと思います。
同時上映はメイドの妖精が多いので、まさに萌え要素大量といった感じでしょう;
番外編には夏田みかんさんのメリアちゃんも出す予定です。

因みにこの妖精についての説明は後日に。

そろそろ同時上映の小説でも作るかな・・・・・・;


■ こやまる (1096回/2011/04/05(Tue) 08:35:11/No3716)
http://www.murumoya.com/


シンフォニアさん、おはようございます☆

お絵描きありがとうございます(^^)。
今回は番外編のキャラ紹介ですね。
お絵描きいただいたのは、主役級のメルル…ではなくて、クレアさん?
相変わらず、人物へのハイライトの当て方といい、影の付け方といい、シンフォニアさんのイラストは芸術の域に達していてすごいです。
クレアもかわいくて、萌え要素に弱そうなミルモやヤシチが「今度一緒にお茶でも…」と言い寄ってきそうです。

メイドロボット妖精という設定も気になりますね。
妖精ではなくロボット妖精という点が面白そうです。
ぜひクレアのご紹介も…そして小説の連載も楽しみにしています。
ぜひ疾風のオタクっぷりをたっぷり描いて欲しかったりします(^^)。

では!




3726/ 妖精忍者の秘密
□投稿者/ ナル -8回-(2011/04/08(Fri) 17:49:11)

こんにちは。ナルです。
次は妖精忍者の小説を書こうと思いま〜す。
私ウィンの次にヤシチとハンゾーが好きだから
まぁ、名前どうり主役が妖精忍者だと思います(特にヤシチ)
オリフェは〜、2,3人くらいでしょうか??
まあ前はガイア族のギャグっぽいのかいてたけど、今回は戦いで〜す。
オリフェは、別で紹介したいと思いま〜す
では!!!



3727/ オルフェで〜す
□投稿者/ ナル -9回-(2011/04/08(Fri) 19:28:28)

こんにちはナルです。
オリフェを書きました。
なんか初めて書いたせいか、かなり大変だった・・・
しかも、この絵、かなり下手・・・・
見てると悲しくなるなぁ(泣)
まあ、もうちょっとしたら、違うオリフェも書こうか悩んでます
まあ今日は疲れたので、名前や設定は明日?書こうと思いま〜す
では!!



3666/ NO TITLE
□投稿者/ ナル -1回-(2011/03/29(Tue) 15:34:33)

はじめまして、ナルです。
ガイア族の小説を書こうと思います
たぶんウィンが主役です
では小説を書こうと思います

「ウィンの知りたがり(フィア&ウィン)」

ウ「フィア〜」
フィアがいつものように芋を焼いてると、ウィンが来た
フ「ん?ゲッ、ウィンだ」
ウ「なに、僕が来てまずいことでも?」
フ「ないけど、お前と一緒にいるとややこしいことが・・・」
ウ「結局まずいじゃん。でも大丈夫!今日は知りたいことを聞きに来ただけ」
(えーこいつが何かを聞くとろくなことおきねーからな)
フ「で、何を??」
ウ「あのね、桃太郎ってあるじゃん??その桃太郎って桃から切られるときなんで無傷なのかなーって・・・」
フ「んなのしらねーよ!!!いちいちそんなショーもない事聞いてくんじゃねーー!!」
ウ「まぁまぁ落ち着いて・・・っで、どう思う?」
フ「お前が怒らせてんだろ・・・んまぁ、桃太郎は切られるときよけたんじゃねーの??」
ウ「えー!!そんな都合のいいことがあったら苦労はしないよ!!考えてみなよ!桃の中は狭いんだよ?もし切られてたら、血まみれになって・・・」
フ「黙れよ!!じゃあ、割れ目があった、てゆうことで」
ウ「あ、いいね!さすがフィア♪♪」
フ「・・・・・」
ウ「じゃぁ次いい??何でもも太郎は人型なのに、桃から生まれたの??」
フ「だからしらねーよ!!てか人型とかいうなよ!!じゃあ、割れ目があったんだから、その桃に、誰かが入れたんだろ!?」
ウ「入れたって誰が??何で?重い病気でもかかったの??」
フ「あーもーじゃあ、ほんとのお母さんに、桃太郎は桃に入れられて、入れた理由は何か深刻な秘密がある、それでいいだろ!!??」
ウ「もはや、おとぎ話でも、桃太郎でもない・・・」
フ「おまえがそうしたんだろうがー!!」

おしまい・・・そして続く??
では


■ ミキ (14回/2011/03/29(Tue) 17:43:40/No3671)

ナルさんはじめまして、ミキです!!

小説面白かったです!!
2人ともかわいくて・・・
ウィンはとても面白かったですww
そして、フィアがどれだけ苦労してるかが分かりましたww
あと桃太郎がだんだん離れていって面白かったですww

続きを楽しみにしてます
では!!


■ ナル (2回/2011/03/29(Tue) 18:17:59/No3673)
http://ガイア族


こんにちはミキさん、そして初めまして!!
いやー面白いといってくれてありがとうございます!!
確かに桃太郎が離れましたねww
あと、また今書く小説は、桃太郎ですww
では小説へ、

「ウィンの知りたがり2(フィア&ウィン)」

ウ「フィア、大丈夫???」
さっきフィアは怒りのあまり興奮してしまい、今はバテている
フ「大丈夫だけど、お前がいなかったらもっと大丈夫」
ウ「どんだけ僕を邪魔者扱いするの・・・てかまだばててもらっちゃ困るよ」
フ「何でだよ」
ウ「何でって、まだ聞きたいことがあるからだよ〜」
フ「何で俺だけに限るんだよ。ほかのやつに聞けーー!!」
ウ「みんなどっかでかけてるよ・・・そんで僕はフィアがないてないかなーて思って」
フ「泣く訳ねぇだろ!!アホか」
ウ「まぁまぁ、で、まだ知りたいことがあるの」
フ「何のことで!?」
ウ「ふふふ。喜べ。また桃太郎だ」
フ「喜ばねーよ!!てかまた桃太郎かよ」
ウ「だって、まだ聞こうと思ったら、フィアが凄い起こったんだもん」
フ「オメーが俺ほ怒らせたんだろうが!!」
ウ「まぁまぁ。それできいていい??」
フ「うん」
ウ「なんで、犬や雉やサルはしゃべれんの??」
フ「何度もいうけど、俺に聞くな!!しらねーよそんなの!!」
ウ「僕も何度も言うけど、予想でいいって」
フ「じゃぁ、おとぎ話だから!!」
ウ「もー適当過ぎる!!」
フ「予想でいいって言ったくせに!じゃぁこころが通じ合ってるから」
ウ「おおーフィアにしてはいい事いうね!!」
フ「悪かったですね!!」
ウ「ごめんごめん。でもそれは気が進まないから、キビ団子目当てに、必死で言葉を覚えた。でいいや」
フ「それは絶対にないけど、まぁおまえがそう思うんなら言いや・・・」
ウ「じゃあ次いい?何で、鬼は金棒を持っていたのに、桃から生まれた人間と犬とかの動物ごときにやられたの??」
フ「今お前何気にひどい事いったな。」
ウ「ごめんごめん。でなんで」
フ「まぁ、正義は必ずかつって言うから・・・勝たなかったら、鬼にひどい事されて終りだろ。ずっと人は苦しむんだぜ?」
ウ「それもそうだね♪ありがと」
フ「ホッ・・・」
フィアは心からほっとした
ウ「じゃぁ今日はもう遅いからいいや。明日聞きに行くね!」
フ「え・・・」
ウ「ばいばい〜」

続く♪


■ ナル (3回/2011/03/29(Tue) 20:07:43/No3674)
http://ガイア族


すいません、少し間違えました。

×「だってフィアが凄い起こったんだもん」

○「だってフィアが凄い怒こったんだもん」

あともうひとつ

×「オメーが俺ホ怒らせたんだろうが!!」

○「オメーが俺を怒らせたんだろうが!!」


■ ミキ (15回/2011/03/29(Tue) 20:12:11/No3675)

こんばんは!!ナルさん!!

いやー続きがこんな早くみれてうれしいです!!
それにしてもナルさんが考えるウィンは本当にかわいいです!!
そして面白い!!!
もーフィアも苦労しているところがキュンってきます

それでは続きを楽しみにしてます
では!!


■ ナル (4回/2011/03/30(Wed) 10:41:43/No3676)
http://ガイア族


ミキさんこんにちは!!
私の小説、読んでくれてありがとうございます!!
私もミキさんの小説は好きですよ。
ミズノやハンゾーが可愛いです!!
では小説を書こうと思います。

「ウィンの知りたがり3」

フ「あー今日もウィン来るのかよ・・・でもあいつのことだから忘れてるかも・・・そう信じたいけど」
フィアはウィンが来るのに、かなり嫌がっているようだ。
フ「もしあいつがきても寝たふりしよ」
ウ「フィア〜」
フ「ゲッ!!来た!!」
フィアは即刻寝たふりをした
フ「zzzz」
ウ「あれ?寝てるのかなぁ??」
しばらくしてウィンがいなくなった。
フ「ふふふ。あきらめたな」
そして、10分後。またウィンが来てフィアはまた即刻寝たふりをした
ウィン「よし!!アクアから貰った氷水をフィアの頭からぶっ掛けて、おきなかったらあきらめよう!!」
フ「殺すきか!!」
ウ「あれ?なーんだ!フィアおきてんじゃん」
フ「やべっ」
ウ「おきてたんなら、聞いていい??何で、僕達が喧嘩するとナンダカワカンナイノが大量発生するの???」
フ「んなのしらねーよ!!本で調べろ!!」
ウ「えー!!だって僕が妖精界のなか歩いてたら大変じゃん!自慢じゃないけど僕は神様だよ!!?」
フ「俺も神様だ!!てゆうかお前みたいなやつが、歩いても神様なんて思われねーよ」
ウ「ひどーい!!」
フ「ひどくねーよ・・・」
ウ「でも僕は一様心配性だから、フィアに聞くよ。なんで??」
フ「お前のどこが心配性なんだよ・・・。まぁそれは、ナンダカワカンナイノだから。」
ウ「へ??」
フ「だから、ナンダカワカンナイノだから。名前どうりわかんないから!!
なんだかわかんないから!!」
ウ「おぉー!!」
フ(はぁ・・・こんなやつが神様って思うと悲しくなる・・・)
ウ「フィアありがと!!じゃぁまた次回・・・」
フ「何で明日なんだよ・・・今日いえよ(早く終わらせた方がいいしな)」
ウ「ううん。ドンタたちにも聞くから。いいや。あしたくるね」
フ「いや・・・俺的にもう来て欲しくないんだけど。てゆうか、皆に聞くんだっ俺に聞いても意味ねーだろ!!」
ウ「まぁまぁ、皆の意見も聞きたいし。あ、じゃあね〜」
そういってウィンはいってしまった

いったんここできります!!
では!!


■ ミキ (16回/2011/03/30(Wed) 10:53:00/No3677)

ナルさんこんにちは!!
うわー私の小説読んでくれてんですか!?
ありがとうございます!!
でも私、小6なんですけど、卒業してしまい、
悲しくて泣いてしまい、なんか小説書く気分じゃなかったんです・・・
でももう大丈夫です!(多分)
もう少ししたら小説書こうと思います(多分)
では!!


■ ナル (7回/2011/03/31(Thu) 11:02:46/No3688)
http://ガイア族


ミキさんこんにちは!!
卒業は悲しいですよね・・・
でも、元気が出てよかったです!
中学も楽しいから、いい事ありますよ。といっても、今私、中1なんですけどね・・・。では小説へ

「ウィンの知りたがり4」

今日は皆でおやつを食べている。
もちろん、アクアもピクモもドンタもいる

ピ「どうしたの?フィア、さっきからずっと不機嫌じゃない」
フ「別に!」
ア「でも怒ってるじゃん。」
フ「だから何でもねーよ」
ウ「怒ってるね」
フ「うるせー!!原因作ってるのはお前だろー!」
ピ「ウィンと何かあったの??」
ウ「あ、それで思い出した!まだ聞きたいことがあったんだ!」
ア「あー。昨日も聞きに来たよね。それがどうしたの」
ド「異常はなかったけど。」
フ「俺に異常があったの」
ウ「聞いていい??」
フ「話そらすなー!!」
ピ「まぁまぁ、で、何?ウィン」
ウ「あのさ〜何で女の子はやっていいのに、男の子はやってはいけないことが多いの??」
フ「ぶー!」
さっきから、芋を食べてたフィアは、今の言葉に反応して、焼き芋を、出してしまったのだ。
ウ「あーもー来たないな」
フ「お前のせいだろ!!」
ド「まぁまぁ」
ア「で、それってどうゆうこと?」
ウ「だってさ〜たとえば女の子だったら、A○Bを好きになっても、どうとも思われないけど、男の子の場合好きになったら、キモいって思われるじゃん?女の子がズボンはいてもなんとも思われないのに、男の子がスカートはいたらきもいと思われるじゃん」
フ「確かに・・・」
ア「でも、それとは逆に男の子にしか出来ないことだってあるよ」
ピ「それはなに?」
ア「・・・・・」
フ「結局思い浮かばないじゃねぇか」
ピ「でもまってよ!それじゃあ、女の子が悪いみたいじゃない」
フ「誰もそんなこと言ってねぇだろ」
ウ「そうだそうだ」
ピ「フィアはすぐ言い訳するよね!誤りもしないで」
ウ「ほんとだよ!ろくでなし!」
フ&ピ「うるさーい!どっちの味方してんだよ」
ア「ウィンは引っ込んでて」
ド「そろそろ本気で始まる」
ピ「もう許せないわ!フィアの馬鹿」
フ「なんだってー!!ピクモのあほ」
フィアとピクモは喧嘩をし始めた
ウ「そろそろナンダカワカンナイノが発生しちゃうかも・・・」
ア「のんきな事いってないでとめようよ」
ド「そろそろやばいことになる・・・・」
ウ「いいじゃん。とめてもろくなことになんないし。てゆうか僕達関係ないし」
フ&ピ「アクアとドンタは関係ないけどオメーは(ウィンは)関係あるじゃん。てゆうか、オメーが(アナタが)原因作ったんだろ(でしょ)!?」
ウ「僕勝手に巻き込まれてる」
ア「いや、ウィンが悪いから・・・・」
ド「ウィンがとめるべき」
ピ「あーもー皆の馬鹿!!」
そのときピクモは皆まとめて暴力を振るった。
時間がすぎ、ピクモは自分のところに帰って、4人残った
このときはかなりナンダカワカンナイノが発生したとゆう
4人が気が付くとミルモ、リルム、ヤシチ、ムルモ、たちのパートナーがいた

ミ「どうしたんだよ、ナンダカワカンナイノがめちゃくちゃいたけど」
リ「あと、そのひどいケガもどうしたのですか?」
楓「何かわけがあったら言ってよ」
フ「実はかくかくじかじか」
フィアは今まで起こったことを全て話した
ミ「それは明らかにウィンが悪いだろ・・・」
ウ「えー!!僕だけ!?」
ム「2番めはフィアしゃんでしゅ」
フ「ランキングをつけるな」
ヤ「でもなんで、アクアやドンタも、巻き込まれたのだ?」
ウ「多分あまりの怒りに巻き込んだんだと思う」
結「だったら、誤ったほうがいいんじゃないのか?」
ド「そうだけど、今はやめたほうがいい。もう少し怒りを治めるために、今はそっとしておく」
ア「そうだね。」
楓「うん!!ちゃんと仲直りしたらね」
ウ「多分僕が一番悪くても、フィアに一番怒ってると思うけどね。」
フ「・・・・・」
ム「大丈夫でしゅよ!おにいたまだって、よくあることでしゅ」
ミ「そして、よく原因作ってるのはお前だけどな」
ウ「そうだよフィア!元気出して」
フ「お前がゆうな」
楓「じゃあね♪」
ウ「ほ〜い」

そしてしばらくして、いつものガイア族になったらしい


■ こやまる (1091回/2011/04/02(Sat) 09:40:00/No3697)
http://www.murumoya.com/


ナルさん、ミキさん、こんにちは☆

ナルさん、初めまして。
挨拶が遅れてしまいごめんなさい。
ムルモ屋本舗の管理人のこやまるです。
小説投稿をありがとうございます(^^)。
ぜひこれからも気軽に投稿していってくださいね。

小説もじっくり読ませていただきました。
ウィンのトラブルメーカーっぷりがすごい。。
桃太郎に関する質問なんて誰も答えられるはずがないのに、そこをあえてフィアに聞くのは、フィアの反応を楽しもうとしているとしか思えない…(笑)。
いろいろな質問に対するフィアの答えが、どれもフィアらしくて面白かったです。
質問がアクアにされていたら、アクアだったらどう答えるんでしょうね。
いかにも知っていそうな表情で、テキトーなことをウィンに言ったりして。

ぜひこの続きを読んでみたいです。
それではこれからもよろしくお願いします(^^)。
では!


■ ナル (10回/2011/04/10(Sun) 18:56:59/No3731)

こやまるさん、こんにちは!
コメ返し遅くなってごめんなさい
確かに私の考えるウィンはトラブルメーカーでしたね(笑)
続き読みたいですかww
ではがんばります!!
では!!


■ ナル (11回/2011/04/10(Sun) 19:17:05/No3732)

ウ「ポポポポ〜ン」
フ「そのSM良くやるよな」
ア「僕もう覚えちゃった」
ピ「私も」
ド「実際、ガイアの里にテレビなんてないと思う」
ほか4人「・・・・・・」
ウ「それはそうと僕が考えるにはSMは都市伝説が隠されている」
フ「何でだよ」
ウ「歌のサビで光でいきなり現れる女の子、おはようの時間が午後10時というかなり遅い時間、サビで皆歩いてるときのおかしい歩き方、そして、」
フ「もういいわ!!」
ウ「まだいっぱいあるのに〜」
ア「明らかに考えすぎだよ・・・」
ピ「でもおもしろいわ!ほかに何があるの?」
ア&ヒ「きくなよ」
ウ「こんにちワンはあの世からの迎え、ありがとウサギは、今までありがとう、さよなライオンは、」
フ「黙れ!!!!」
ウ「あ、まだあるのに〜」
フ「お前、今言ってることわかんのか?」
ア「とにかくもう口にしないほうがいいよ」
ド「同感」
ピ「おもしろかったのに〜」
ウ「ひどいよ皆〜」
フ「お前のほうがひどいだろ!」
ウ「でも最近、あのSMあまりやんなくなったよね」
ピ「前はいっぱいやってたのに・・・」
フ「だからそのことはもう言うなぁぁぁ!!!」
ウ「ごめんね」
ア「もうその話は一切禁止」
ウ&ピ「え〜〜〜〜」
フ「え〜。じゃない!」
ウ「じゃあいいや。」
ド「そうしたほうがいい」
ウ「最後に、このSM作った人ごめんなサイ」
フ「てめぇぇぇ!!!」

終わり

まじでごめんなさい私大丈夫かな・・・まあいいや
では!!


■ ミキ (20回/2011/04/10(Sun) 21:02:13/No3733)

ナルさん、こんばんは!!
小説とても面白かったです!!
ポポポポ〜ンのCMをネタにしましたね
かなり面白かったですww
確かにいきなり現れる女の子とか気になりますよね
ウィンは推理してるみたいww
最後のごめんなサイも、面白かったですww
続きみたいですww
では!!




3195/ 闇に光を、星に罰を!
□投稿者/ りょく -168回-(2011/01/22(Sat) 22:44:39)

1女の子は気まぐれ

ここは人間界。
一人の女の子妖精が公園のベンチに座り、ぼんやりと周囲を眺めていた。

「人間界って思ってたよりもずーっと広いのね…。驚いたわ」

とその時、何かが高速で目の前を通り過ぎたと思うと木にぶつかり落下した。

「?」

少女は落下物に駆け寄る。

「あなたは誰?」

少女は尋ねた。
落下物は妖精で、情けなく垂れた瞳が見るからに弱そうだった。

「ミレンって言います…いたい…」

ミレンは今までになくパートナーに罵倒され、泣きながら家を飛び出してきたのだった。
目の端に涙が少し残っている。

「そう。木にぶつかって顔面から地面に墜落するのが趣味なのね」
「ち、違いますよぉ…。ところであなたのお名前は?」

ミレンはまだ痛む顔を擦りながら尋ねた。

「うふ。私はね…人間界を旅する少女、フレィズ」

フレィズは口元に手を当てにこりと微笑んだ。

「旅するって言っても今日からだけどね。人間界は広すぎてどこがなんなのか分からないの」

フレィズの話を聞きながら、ミレンは出てきたばかりで行くあてがなく、かと言って戻る気分でもなくこれからどうしようか考えていた。

「あなた道案内をしてくださる?」
「は、はい!」

なのでフレィズのお願いにちょうどいい暇潰しだと、思わず二つ返事をしてしまった。



「ここは川原です。ペットを散歩させる人やジョギングしている人がよく通りますよ」
「違う」
「え?」
「んも〜う!気が利かないわね。もっとキラキラした場所じゃないと女の子は楽しめないわ」

木馬に横向きに座り、不満げに頬を膨らませるフレィズ。

「と、言いますと?」
「何でも聞いたら答えてくれるだろうと思ったら大間違いなんだから。女の子の好みを考えるのも男の子のオシゴトなのよ」
「はぁ…」

ミレンは厄介なのに捕まってしまったと思いながら必死に頭を巡らせ、女の子が好きそうな雑貨屋にフレィズを案内した。

「うふ。可愛いお店ね」

フレィズは動くオルゴールに夢中になっていた。

「気に入ってくれたようで何よりだよ…」

ミレンはフレィズに気付かれないように小さなため息をついた。
時刻は午後五時。
いつもなら夕飯の支度を始めている。

「(イオさん、まだ怒ってるかなぁ…。フレィズさんが言っていたのは"旅ごっこ"だよねぇ…)あのぉ…、そろそろ帰らないとお家のひとが心配するよ」

ミレンはおそるおそる切り出す。
この調子だと帰りたくないとだだをこねられるのがオチだろう。

「平気よ」

フレィズは視線はそのままで言う。
さて困った、とミレンは思った。
親御さんが心配しているだろうし、さすがにそのわがままには付き合えない。

「だって絶賛家出中だもの」
「ええーー!!」

そこまでは予想できなかった。
ミレンはすっとんきょうな悲鳴を上げた。






みなさん、こんにちは!

これは『りんごのハート、ネズミの気持ち』の続編です。
イオにはひとまず主人公を外れてもらい、これからの話はミレンとオリフェのフレィズ中心になります。

ですが『ひとまず』なので、また主人公に戻る日が来るでしょう。

これからもよろしくお願いしますm(_ _)m


フレィズの簡易プロフ

ストロベリーパイが好きな気まぐれな女の子。
近付くと苺の甘酸っぱい香りがする。
歳はムルモくらい。
絶賛家出中。


妖精忍者以外は衣装のデザインが大変ですけど今度お絵描きしますね!

では!


■ いっちゃん (13回/2011/01/23(Sun) 19:21:16/No3202)

こんばんは!りょくさん、いっちゃんです。

おおっ!ミレンのその後だ!!
あの後ミレンは何キロ先までいったのでしょうか(笑)
そしてこの話の主人公が出てきましたね!!
フレィズ・・・なにか不思議感がある女の子ですね。
さて、ミレンの周りでどんなことが起こるのか!?

そういえばネズミとイオはあの後元に戻ったのでしょうか?
それも、イオに主人公権が戻ってきたときに入るのでしょうか?
とりあえずネズミでてこないかなぁ・・・。
でも、今回のミレンの話も続きがたのしみです!!
おもしろいことになってきそうです(笑)

それではっ!


■ りょく (172回/2011/01/25(Tue) 17:40:55/No3218)



いっちゃんさん、こんにちは!

ミレンはその後、泣きながら町内を飛び回ったのですが同じ場所を何度も通るので距離にすると北海道くらいです。いい運動になりました。

イオが主人公に戻るまでしばらくは掛かりますので、そんないつまでも入れ替わっていたら生活に支障が出ると思います(^-^;)
それはそれで面白い…!?

フレィズはおませな女の子です。不思議感はもっと出したい。
(ところで名前の読みは『ふりず』になるんかな?私は『ふれーず』と読んでいます。ご自由に☆)

さて、今回の内容もギャグやネタとは無縁です。と言うか真逆かも。
もう一つの小説と登場人物が一部共通する予定です。
ネズミもいずれ出てきますよ。


では!


■ りょく (177回/2011/01/27(Thu) 17:33:21/No3240)

2完敗乙女

フレィズに絶賛(?)家出中だと宣言され、驚いたミレン。

「そんなに大きな声を出されると鼓膜が破れるわ」

フレィズは両耳を塞ぐ。

「い、家出なんてどうして…」

ミレンは尋ねた。

「だってつまらないもの。他の世界を見てみたいと思ったの。だから旅することにしたわ」
「でもぉ〜…フレィズちゃんが帰らないと親御さんが心配するよ…」
「さあ?ミレンは私の親じゃないから気にしなくてもいいのよ」

フレィズはミレンを見据えると「何も出来ないくせに」と言う風に、挑発的な笑みを浮かべる。

「これから行くところはあるの…?」
「うふ。今夜はワイルドに野宿といくわ」

フレィズはそっと木馬の頭を抱き締める。
強がったものの、見知らぬ場所に一人で居るのは不安だったのだ。

そんなフレィズの様子を見ていてミレンはだんだん可哀想に思えてきた。

自分より年下の女の子が初めて訪れた人間界で一人きりで野宿。

寂しくて心細くてきっと泣いてしまう…。

「ボクには人間のパートナーが居て、その方の自宅に置いてもらっています。…今夜はうちに泊まっていいよ。おいでよ!」

ミレンの言葉にフレィズは素直に喜んだ。

「ありがとう!!」


二人で家路に着く。


「た、ただいま…」

閉め出されたかもしれないとおそるおそる窓に手を掛けると、意外とすんなりと開いてミレンは拍子抜けした。

「遅かったねぇ」

それよりもさらに驚いたことにパートナーは何事も無かったように出迎えた。
いや、無かったのだ。
イオとネズミが入れ替わっていた事実をミレンは知らない。
イオの姿を借りたネズミがミレンを罵倒したことをイオは知らない。
つまり場が悪かったのだ。

「ご飯作っといたから」

イオは顔に美顔パックを張り、爪には真っ赤なマニキュアを塗っている最中だった。

ミレンはぽかんとイオを見つめた。

食卓にはエビフライ、鶏の唐揚げ、れんこんのきんぴら、ポテトサラダ…結構手間のかかる料理が置いてある。

いつもの彼女なら面倒がって料理すらしないのに。
気まぐれで済まされるほど些細な出来事ではなかった。

何かあったとしか思えない。

「な、何かあったんですか…」
「ああ、ちょっとね…」

イオはマニキュアに視線を戻し、特に語らなかった。

「(また…)」

ミレンは心の底で呟く。

「ん〜…なんか甘酸っぱい香りがする。その子から?」
「はい…そう言えばいい香り…。あ、この子はフレィズさんです。この方はボクのパートナーのイオさんだよ。はっきり物を言うけど秘密主義なんだ」
「うふ。今夜はお世話になるわ」

フレィズがそう言うと間を開けてイオは反応した。

「おおーい…彼女かよ?彼女だな!今朝までアクミLOVEだったくせに乗り換え早くね??どゆこと?」

イオは戸惑うミレンに詰め寄った。

「イ、イオさんこそご乱心…」

状況が飲み込めないミレンはうろたえる。

「チッ…良いよね〜…彼女がいる奴は…。ミレン爆発しろ!!」
「ひぇ〜〜!!ど、どうして扱いの酷さが増してる…」
「どうしたもこうしたもあるか!世の中のカップルはすべて敵だ敵!!」
「あのぉ〜…フレィズさんは彼女じゃないですよ。何ていうか会ったばかりなんですけど、行く宛てがないそうなので今夜は遅いから泊まっていくようにいったんです。よろしいですよね?」
「…なぁんだ。なら別に良いけど」

イオはマニキュアを塗り終えた爪にむらが無いか確認した。
…うん、上出来。
その様子を横目で見ていたフレィズは嫌々ながら口を開いた。

「それよりあなた、なんて見苦しいの。おしゃれは良いけど他人に嫉妬して八つ当たりするなんて言語同断。レディーの片隅にも置けないわ」
「フ、フレィズさんっ…失礼だよ!そりゃ確かにイオさんは沙織さんほど美人じゃないし名前負けしてるけど、性格はひねくれてて思いやりがなくてボクには何も話してくれないし…そう言えばそんなに良い性格じゃないかも…?」

ミレンはフォローしようとするがフォローになっていない。
それどころか逆に口にした言葉は落石になり、実は傷心中だったイオに落下する。

イオは言葉の落石にやられてしばらく起き上がれなかった。







描写はありませんがフレィズの木馬は空を飛びます。
うちわの代わりです。

タイトルのダサさに関しては言い訳しますと、一週間かけてもなーんも思い付かなかったのです☆

では!


■ こやまる (1026回/2011/01/30(Sun) 10:37:31/No3265)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、いっちゃんさん、こんにちは☆

新しい連載スタートですね!
連載の掛け持ちは大変そうですが、すでに経験済みのりょくさんなら難なくこなせるはず。
ぜひマイペースで進めてくださいまし。

ストーリーの時間軸は、ネズミとイオの入れ替わりの直後ということで、今のイオのストーリーとほぼ同時進行になるのでしょうか!?
それと、イオの料理の上達が気になりますね。
入れ替わっていた間にイオの方に何かあったんだろうか?
あのおおざっぱな性格のイオにすごい料理の腕前は・・・何だか不気味だ(^◇^;)。

今回のストーリーはシリアス指向!?
ミレンはキャラ的にギャグ向きと思っていましたが、アクミを心から好きというまっすぐな性格はシリアスにも通用するのかも。
でも何かあると「よよよよよ〜」とか言うのでしょうね。。

ちなみに私はフレィズのことは「ふれいず」と読んでます。
小さな文字は、私は発音が苦手。。。(^^;

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ りょく (182回/2011/01/31(Mon) 10:23:41/No3270)


こやまるさん、おはようございます!

イオが突然、料理をしたのは傷心からの気分転換とミレンに悟られないように誤魔化すためです。でも逆に怪しまれてる。
この子は簡単な料理しか作れません。
ですが私の体験からするとエビフライは難易度高め…?
背ワタを取ると身がぐちゃぐちゃになったり、殻を剥いたら尻尾が取れてしまったり、背筋を伸ばし忘れて上げた後に丸まったり…。
(って剥きエビ買えば良いだけの話です。世間のお嬢さん方はそんなどんくさくはないでしょう…)
味は薄めだったり濃すぎたり微妙です。一応食べれる程度。

今のイオのストーリーは完結して、サキラの方の話とすこーしだけ連動します。
描写不足で分かりにくくて申し訳ないです^^;

ミレンは頼りないですが様子がおかしいイオの原因を突き止めて絆を深めたり、年下のフレィズに振り回されながら保護者のように守ったり、彼の好感度を上げたいと思っています。
イオがマグカップからミレンを召喚した時の願いは『好きな人と両想い』であって、実はそれが東だとはミレンは知らないのです。
今のところネズミの方がイオと親しいし、アクミの事もあるので再び対決とかあるかもしれない。

余談ですが、当時サキラの相手役候補にミレンも入ってました。
臆病なサキラに活発なキャラは向かないだろうというのが理由です。一番は私が気に入ってたからですが。
でもアクミを追い回す姿の印象が強いので外れたのです。

では!


■ いっちゃん (19回/2011/01/31(Mon) 12:01:23/No3276)

りょくさんこんにちは!いっちゃんです。

とりあえず2話を見て思ったこと・・・。
ミレン優しいなーーー!!
なよなよはしているけどそうゆうところは大好きです!
ただいま私の中ではりょくさんの言っているとおり、ミレンの好感度が上昇中です(笑)

イオは意外とやればなんでもできるタイプなんでしょうか?
(ただめんどくさがっているだけで・・・)
私なんて、料理と言ったら卵焼き、目玉焼き、ホットケーキぐらいしか作れないのにっ! ←いや、女子として良いのかこれは・・・
でも、確かにいつもの食卓にこんなにいっぱい手がかかるものなんか会ったと思いますよね。

ちなみに私はこやまるさんと同じく、フレィズのことは「ふれいず」と読んでいます。
ミレンがサキラの相手役だったのは驚きました。
でも、やっぱりミレンはアクミじゃないと・・・(笑)
ネズミ対ミレンの対決はおもしろいのでまたあったらいいです!

それではっ!


■ りょく (188回/2011/02/02(Wed) 17:39:16/No3298)

いっちゃんさん、こんにちは!

ミレンの好感度が上昇中ですと!?
それは良かったです(*> U <*)
ミレンも喜びます!ネズミは恋のライバルとして微妙な表情を浮かべていることでしょう(笑)

大丈夫です。私はいっちゃんさんくらいの時、目玉焼きもろくに作れませんでした。
でもエビフライ以外は実際に作ってみると大したこと無いですよ(私以外の方にはエビフライも対したことないと思います^^;)
イオは浮気したら罪悪感から突然プレゼントを買ってくるタイプです(男の人みたい…)
日記を見たようにケータイはチェックは絶対やるでしょう←犯罪です

ネズミ対ミレンはありえそうなのに捜しても見付かんないのでやってみます。

では!


■ りょく (202回/2011/02/11(Fri) 18:09:37/No3418)

3パートナーの悩み


目の前が光に包まれる。
チェンジクッキーをネズミと分けて食べた時と同じように。

光が収まるとイオは東の家から戻り自分の家にいた。

「魔法ってすごいな…」

鏡で姿を確認しながら呟く。
魔法の効果は切れネズミの姿から自分に戻っている。
静まり返った家には自分の他には誰もいない。
テーブルには冷めた紅茶と皿に残ったパイ生地のかけらがある。
香りからアップルパイだと分かった。

「ちっ…食われたか…」

イオは舌打ちをすると食器を片付けにかかった。

「(あんなに沙織が好きだなんて分かったら、振られたも同然だ…)」

洗剤の香り。
泡が食器に付着した汚れを落としていく。

「(でも私が悪い。人の日記を勝手に覗くなんてどうかしてる。それにネズミにも迷惑を掛けた…)」

不意にイオは自分と入れ替わったネズミがどのように過ごしたか気になったが、全然別の考えが頭をよぎった。
食器を洗い終えるとイオは制服から家着に着替えエプロンを身に付けると、冷蔵庫の中身を確認する。
そして食材を料理本と照らせ合わせ始めた。

「ミレンが来てから任せっきりだったからたまには自分で料理しよっと」

『大雑把な人でも簡単に作れる!』というタイトルの本をテーブルの上に置くと、イオは料理に取り掛かった。

出来た食事は面倒くさがりなイオにすれば多少手間取るが世間一般的には大したことはない。

それでも普段やらないことをやり少し気分が晴れたイオは早めの食事を済ませると、美顔パックを付け爪には赤いマニキュアを塗り始めた。
明日は休日。学校には行かないので中学生が化粧をしようが誰からも咎められる事はない。

ようやく半分は元気になってきたところで、今度はミレンが連れてきたフレィズに嫉妬が見苦しいと厳しくダメ出しを喰らい、カチンと来た。
しかしミレンにまで「そんなに良い性格じゃない」と言われ、さすがにイオも言葉を失った。

「(私は悪い性格ってことかい。でも人の日記を勝手に見て痛い目見たし…)」

イオはフレィズと自分の性格について熱く議論しているミレンを横目に深くため息を吐いた。


「今日はどうしたんですか?」

深夜。
客人は寝静まり、テレビのチャンネルをカチカチ変えながら夜の雰囲気に酔っていると、不意にミレンにそう尋ねられイオはどきりとした。

「別に」

平静を装おうとしたつもりだが、口からは明らかに誤魔化しの言葉が飛び出してしまい、さらに動揺してしまった。
誰かに話すと愚かだと笑われるような気がして怖いのだ。
どうしたのって何?、って疑問系で返せばよかっただろうか。

「いやいや、急に料理を作るなんていくら何でも怪しいですよ」
「…だとしてもあんたに関係ないじゃん」
「ボクはイオさんのパートナーなんですよ〜。心配するに決まってるじゃないですかぁ」

変に詮索すんな。
何も知らないミレンが能天気に感じ、イオはイラっときた。

「私ってさ、そんなに分かりやすいかな?」

イオは急に真顔になる。

「え……」

途端、空気が張り詰めてミレンは言葉を失った。

「パートナーだからって便利な言葉だね。何でもかんでも喋るわけないし。バカみたい」
「す、すいません…」

イオさんが心配で心配で悩みを解決したかったのに。
ミレンはショックに耐えながら、これ以上関係が悪化するのを防ごうとすぐに謝ったが、言葉が続かず気まずい沈黙が流れた。

「ごめん。もう寝るから」

静まり返った場所に響くシンとした音が耳につくのに堪(こた)えたイオはそう言い残し、リビングのソファーで目を閉じた。

…心配してくれたミレンに八つ当たりした自分が嫌になる。

サイテーだ…。






「(…ボクはサイテーだ。イオさんすごく嫌がってた。一日に二回もパートナーを怒らせてしまうなんて…)」

イオの部屋に戻ったミレンは、すやすや眠るフレィズに布団を掛け直しながらそう思った。

「(とはいえイオさんの悩みを取り除きたいな…。なんと言われようがパートナーですから!!)」


翌日の朝。
イオが出掛けるとミレンは布団から跳ね起きた。
昨日の今日なので、朝から顔を合わせないほうがいいと思ったからである。

「私はストロベリーパイがいい…」

むにゃむにゃ寝言を喋るフレィズはまだ夢の中のようだ。

ミレンは朝食(同じ家に妖精が二人いるので掟でお菓子は食べられなかった)と身支度を済ませると、窓を開けうちわを広げる。

「待って」

すると女の子の高い声が追い掛けてきた。
はたと思い、置き手紙を残そうとしたミレン。
しかし今度は寝言ではなかったようである。

「女の子を置いていくなんてダメだわ」

まだ眠たそうな虚ろな瞳のフレィズが、手鏡で懸命に髪の毛を整えていた。





私は自分のオリフェ・オリキャラは主人公だろうが全然気に入ってなくて、フレィズはようやく気に入りかけています。
なんか…良かった^^*


■ りょく (208回/2011/02/15(Tue) 17:08:13/No3477)


4重たい愛、ヘビーラブ


「どこへ向かっているの?」

うちわで飛びながら前を行くミレンに、空飛ぶ木馬に座るフレィズは尋ねた。

「知り合いの家だよ。イオさんの事で聞きたいことがあってね。悩み事があるみたいなんだけど聞いても教えてくれないから…。でも解決したいなぁなんて…」

物憂いげな表情でミレンはそう答えた。

「そうなの。パートナーって大変ね。居候するにはそれなりの働きをしろってこと?」
「はは…居候ということになるのかなぁ。
薄々感じてたんだけど、イオさんはあんまりボクに心を開いてないんじゃないかって。それに"パートナーだから"って言うわりには、ボクはイオさんのことあんまり知らないし。だからこれから知っていくんだ。そしてもっと仲良くなるんだ」


着いた場所は団地。
東(あずま)とパートナーのネズミが住む家だ。

「イオさんの家と違ってずいぶん狭いのね」

フレィズは言った。

「う〜、それはそうなんだけど…」

妖精二人を快く家に入れた東は、実は気にしている事を真っ先に言われ、男子にしては可愛らしい顔が少し曇る(女顔というやつだ)。

「す、すみません…。フレィズちゃんは人間界に着たばっかりで…」

ミレンは言い訳を交え慌てて謝罪する。

「いーよ。本当のことだもん。それより何の用?ネズミくんは今いないけど」
「いえ、今日は東さんに聞きたいことがあって…」
「なぁに?」
「イオさんの事なんですよぉ。何だか様子がおかしくて、でもボクには原因が分からなくて…。何か心当たりはありませんか?」
「特にないな」
「そうですかぁ…」
「ごめんね、役に立てなくて…。そーだ、なっちゃんなら知ってるかも!」

東は電話を持ってくると早速連絡を入れた。
"なっちゃん"とは通称・とこなっつと言うあだ名で呼ばれている、同じく妖精をパートナーに持つ東の男友達だ。
色白で華奢で顔立ちは女の子のような東と比べ、とこなっつはスマートだが筋肉がしっかりついていて切れ長の目が男らしいが冷たい印象に輪を掛けている。性格は見た目に同様、冷淡である。

「お休みだから寝てたでしょ。深夜のテレビゲームは程々にね。あのね、イオの事で何か知らない?えー…そっか。じゃあね」

東の声色から結果が分かったミレンは小さく落胆した。

「やっぱり女友達の方が良いんじゃない?江口さんとかさ」
「それが沙織さんはイオさんと映画に出掛けてるんですよぉ」
「なるほどー。だから僕ん家に来たってわけね。じゃあどうしよっか?」

東は腕組みをし「う〜ん…」と唸る。
すると部屋の窓ガラスが開き、青い忍者が帰ってきた。

「ネズミくん、おかえりなさい!」

東は青い忍者こと・ネズミを両手で包み込み、すりすりと頬擦りをする。
されているネズミはもう慣れたのか無表情を保ったまま、されるがままだった。
ミレンはパートナーと仲が良くて羨ましい…と思っていた。

「そーだ!ネズミくんならイオと親しいし何か知ってるかもだよ」
「えっ…」

ミレンは思わずネズミを見つめた。
何故ネズミさんがボクの知らぬ間にボクのパートナーと仲良くしているの?

ネズミは反射的にじとりと睨み返す。
イオと入れ替わっていた事を知り文句を言いに来たのか…?

無言のバトルの始まりだと思われたが、水を差したのは苺香る少女だった。

「あなた、面白い格好をしているのねー」

フレィズはまじまじとネズミの服装を見るとくすりと笑った。

「これは忍者なら誰もがしている格好でござる」

ネズミはフレィズの態度が自分をバカにしていると感じカチンときた。
フレィズはバカにしているつもりはない。ただ思ったことを素直に口に出しただけである。

「ニンジャってなぁに?」

フレィズはネズミの傍まで寄ると、きょとんと小首を傾げる。
淡い苺色の瞳に疑問を溜めネズミの瞳を覗き込んだ。

「はぁ?」

誰がわざわざ説明するか!
人間界では国外でも有名だと言うのにそれを全く知らぬとは無知にもほどがあるでござる!

「忍者っていうのはね、一時期世間を騒がせた事もあったドジでマヌケな悪の秘密組織のことだよ」

怒りで眉根に皺を寄せるネズミの代わりにミレンはそう教えた。

「知らなかった。世の中にそんな生き物が存在していたなんて初耳だわ」

フレィズは納得したように深く頷いた。

「待て。誰がワルモ団だ!」
「違うんですかぁ?」
「忍者とは魔法とは違う術"忍術"を駆使し厳しい修行に明け暮れ、日々精進しながら戦いに生きる者だ。ま、一部そうでない者も混じってはいるがな」

ネズミはそう言うと窓辺へ向かう。

「どこ行くの?」

すると東が行く手に立ち塞がった。
行ってほしくないらしい。

「空気が悪い。この空間にはおれん」
「じゃあ僕も行く」
「何が"じゃあ"だ!」
「ひっどぉい〜、ネズミくんのいじわるぅ…」

東は瞳を潤ませネズミを見つめた。
今にも涙が零れそうだ。

「僕のこと嫌い?」

当然だ。
そう言えたらどんなに良かっただろうか。
しかしそれを行い大泣きさせてしまい、大変面倒だった過去があるので同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。
ネズミは深くため息を吐くと黙って首を横に振った。

「ネズミくん大好き!」

東はハートを飛び散らす勢いだった。
ネズミはインド象より重たく唐揚げよりヘビーなラブに押し潰されていた。

「ミレン」

フレィズは隣でパートナーとの仲の良さに感心している彼の名を呼んだ。

「なぁに?フレィズちゃん」

ミレンは返事をした。

「聞かないの?青忍者さんにイオさんが悩んでる原因を知らないかって」
「悩み?」

そう聞き返したネズミの目は一瞬だけだが泳いでいた。









インド象より重たく唐揚げよりヘビーなラブ…良い言葉が思い付かず、何だか奇をてらうような表現になってしまいました(-_-;)
とんでもなく濃厚で重たい愛って事です(それも微妙
ああっ、ラブではなくライクです!ライク!


■ いっちゃん (37回/2011/02/16(Wed) 19:49:36/No3492)

りょくさん、こんばんは!いっちゃんです。

まず、題名がおもしろかったです(^口^)
インド象より重たく唐揚げよりヘビーなラブ・・・なんともわかりやすい例えだこと(笑)
ネズミはそういうのを嫌がりそうですね。
いいなぁ〜私もネズミと頬ずりしたい! ←変態

忍者を知らないとは・・・!フレィズは本当にまだ小さい子なのですね。
(あれ?ムルモと同い年だっけ?)
それに答えるミレンの返答がまた面白くて・・・(笑)
また私の中で人気が4%上がりました!

>忍者とは魔法とは違う術”忍術”を駆使し厳しい修行に明け暮れ、日々精神しながら戦いに生きるものだ。ま、一部そうでない者も混じってはいるがな。
知らなかった!!(笑)
ヤシチとかを見ているとそんな立派なものとは思いもしませんでしたよ!
・・・あれ?もしかして一部そうでもない者ってまさか・・・ヤシチ!?
確かに修行が似顔絵だったり釣りだったりするけど一応?忍者だよ!!
・・・というつっこみが読んでいて頭に浮かびました(笑)

そういえばネズミはいつのまにイオと元に戻ったのでしょうか?
何か知っているような動作を見せますが・・・。
元に戻ったときにイオが日記をみてショックを受けたって聞いたのかな?
続きが気になっております!

それではっ!


■ りょく (212回/2011/02/19(Sat) 23:30:19/No3523)

いっちゃんさん、こんばんは!

いやー、タイトルは思い付かなかったからってあんまりですね。例の分かりやすい表現も…恥ずかしーっ(*/ω\*)

ネズミは恋人からも引っ付つかれるのは嫌がりそうです。
でもアクミと引っ付けたい!!

はい、フレィズはムルモと同い年です。でも育ってきた環境が特殊で世間のことをあまり知らないのです。
ネズミはいかに忍者をよく紹介するか考えて、大げさに表現しただけとか。一部のそうでもない者はもちろん赤忍者の事です(笑

ちぇんじクッキーは多分、半日で効果が切れると思うので、その日の夕方くらいに二人は元に戻ってます。
すいません、説明書きしとけば良かった…(汗
ネズミはイオが東を好きだと知っていて、さらに東からいかに沙織が好きかを毎日聞かされているので何となく察したみたいです。

では!



5たまには男子集合


「やっぱり…イオさんのこと、何か知ってるのですね」

ミレンはネズミの目が泳いだ一瞬を見逃さなかった。
そして絶対に何か知っていると確信した。

ネズミは知っている。
いいや、厳密に言えば知らないが予想はついた。
入れ替わった時に東の何かを知ったのが原因かもしれない。

しかしそれを言えば自分がイオの姿でミレンを罵倒したのがばれてややこしい事になる。
だが、関係なくとも教えたくなかった。

ミレンは知らないが、二人は一人の少女を巡る恋敵なのだから。

「何のことでござるか?」

ネズミは即座にとぼけた。

「いいえ、あなたは知っています。何をそう感じたのかは正直分かりませんが、そんな予感がするのです。ボクはイオさんのパートナーですから!」

ミレンは自分の想いをはっきりと口にした。
言ってからミレン自信も少し驚いている。

「だったらわざわざ他人に聞かず、そのパートナーに直接尋ねるべきだと思うが。何故そうせぬのか?…まさか出来ないのではあるまいな」

ネズミは見下すような微笑を浮かべた。

「そ、それは…」

痛いところを的確に突かれ、ミレンは言葉に詰まった。

「フン…信頼関係が足りてない証拠でござる」
「もー!ネズミくんったら言い過ぎだよ!ミレンくんが可哀想じゃない。お友達とは仲良くしなくちゃ」

東は注意したが効果はいまいちのようだ。
と言うかただの傍観者のフレィズでさえ聞いてない。

「だ、だとしても引き下がるわけにはいかないんです!」

ミレンはかたかた震えながら楽器を構えてる。
これでも脅迫のつもりらしい。

「だったらどうするでござるか?そんなへっぴり腰で」

しかしネズミは攻撃される恐れがありながら楽器や武器を取り出す気配がない。
それどころかさらに挑発的にミレンを煽る。
ミレンを倒すことなど簡単だと思っているからだろう。
一触即発なムードが漂う。

「ちょっと二人とも、止めてよぉ!ケンカは危ないよ!ダメ!絶対」

東が再び止めに入ったその時、ピンポーン、とチャイムが鳴った。
東の母親が対応している気配がする。

「はやちゃん、お客さんだってさ」

ガラッと襖が開いて派手な化粧を施した中年女性が現れた。
可愛らしい目鼻立ちが息子とよく似ていて若い頃はさぞかし美人だっただろう。
今でもその美しさは残っているのに、必死でシミと皺を隠す異様な白さのファンデーションがマイナスになっていることは本人は気付いてないようである。
背後から煎餅(雪の宿)を持参してきたとこなっつが、息が詰まるほど強く香る香水にしかめっ面を覗かせた。

「なっちゃ〜ん!待ってたよぉ〜」

東はすぐ"とこなっつ"に泣き付いた。

「えらい歓迎だな。全く嬉しくないが」

べたべた引っ付く東を鬱陶しそうに振り払いながら、とこなっつは言った。

「そんなことよりネズミくんとミレンくんがケンカになりそうで大変なの〜。なっちゃんも何か言ってよー」
「(…何故俺が男ばかりのむさ苦しい部屋にいなければならない。さっきの香水のまだマシだ!!)…知らん。俺には関係ない」
「何なの、その間?」

睨み合う二人だったが、突然とこなっつが登場したことにより険悪な雰囲気は崩れ、ミレンは楽器をしまった。

「(ネズミさんは自信に満ち溢れている。普通魔法で攻撃されるかもしれないと分かったら身構えるはずなのに、彼はしなかった。
反対にボクは臆病。イオさん本人から聞き出せなかったこと自体が…)」

ミレンは弱気ながらも自分の非を認めていた。

「ところでプラネちゃんは?ずっと見てないけど」
「あいつのことは分からん。毎日色々な場所へ出掛けるらしいが、話を聞いても曖昧で信じられない」

東に聞かれ、とこなっつはそう答えた。

「プラネってあなたのパートナー?」

フレィズは雪の宿に早速手を付けながらそう聞いた。
位置と体のサイズ的に自然と上目遣いになる。

「…そうだが」

とこなっつは知らない妖精に急に尋ねられ、やや驚いていた。
奴ら(プラネ、アクミ、ミレン、ネズミ)以外にも妖精はいるのか。
パートナーとも深く話したことがないとこなっつは妖精界の存在や妖精の人口など全く知らないのだった。

「申し遅れたわ。私はフレィズ。読みは"ふりず"でも"ふれーず"でも"ふれいず"でも、お好きなようにおっしゃって。表示名だけは《フレィズ》で」

フレィズは苺カラーの瞳でとこなっつを見つめると可愛らしく微笑んだ。

「…用は済んだので帰ります。今日はお邪魔しました」

ミレンは頭を下げると窓から出ていった。

「あなたとは相性が良さそう。近いうちにまたお話させていただくわ」

フレィズはそう言うと空飛ぶ木馬に座り、ミレンを追い掛けていった。

残された三人は意味深な発言にポカンとしていた。







東の母をやたら細かく描写してしまいました。特に物語に関わるわけではないのですが、こういう人いるよねー、と思っただけです。
ミレンはどうしてもホテルのドアマンかベルボーイに見える。帽子とボタンのせい。
雪の宿って美味しいですよね!


■ こやまる (1063回/2011/02/22(Tue) 07:09:11/No3527)
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りょくさん、いっちゃんさん、おはようございます☆

>「やっぱり…イオさんのこと、何か知ってるのですね」
回が進むたびにドロドロした展開になってきましたね〜。
そしてミレンの直感が鋭すぎます(^^;。
ミルモやヤシチといった普通の妖精(?)だとどうしても物事を単純に考えてしまうので、イオのパートナーとしてやはりミレンはナイスな配役であったと思います。
というかミレンをここまで活躍させられるのはミレン好きなりょくさん以外にはいないかもしれない!?
頭のいいミレンなので、その先にある真相(イオの失恋)にも自力で辿り着いて欲しいですね。

人間界に不慣れなフレィズも、いきなりこんなドロドロ展開を見せられて何を思ったのかな。
まだまだ今作での彼女の立ち位置が予想できませんが(まだいろいろと様子をうかがっている?)、きっとこれから重要な役を担っていくに違いないと思っています。
性格的に勝手に突っ走ってみんなに迷惑をかけるキャラになるのか。
幼妖精として、ちょっと大人なネズミやミレンとは違った行動を見せて欲しいです〜。

…さて、ミレンとネズミよりちょっぴり単純そうなアクミは今頃何をしているのだろーか?
それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ りょく (218回/2011/02/28(Mon) 16:00:34/No3571)

こやまるさん、感想ありがとうございます^^*
鋭いですね…、ネタバレするのでレスが出来ない(笑)
どうして皆さん、もっとミレンを活躍させないのでしょうか?今世紀最大の謎ですよ〜。
フレィズはプラネの代わりです。




6謎解きは星の始まり


「まさか犯人が林の中から出てくるなんて思わなかったわ」
「絶対ビーフシチューだと思ってたのに。見事に騙されたな」
「私はそうと見せ掛け実はカレーの展開かと。あー、映画見たら何だか疲れる」

今、話題の映画を観に来ていた友達の沙織、そのパートナーのアクミ、そしてイオの三人。
この映画館は大きなショッピングモールの最上階にあり、そして休日は人が多い。

「沙織〜、お腹空いた〜!キャラメルアイス食べたい〜!」

沙織の肩の上で駄々をこねるアクミ。長い赤毛が乱れる。
イオは眉を潜めた。

「映画中、キャラメルポップコーンをしこたま食ってたのにまだ入んの?」
「そうさ。あたいはキャラメルが入った食べ物はすべて食べ尽くす義務があんだよ。悪いか!!」

アクミはイオに突っ掛かる。
それはイオの事を青忍者を巡る恋敵だと思っていて気に入らないからだ(それはイオのせいでもあるのだが)。

「悪かないけど太るよ」

イオは眼鏡の奥の瞳を意地悪く細めた。

「うっっ…」

アクミは痛いところを突かれ固まる。
恋する乙女は好きな人に出来るだけ綺麗に見られたい。
体重の増加は"綺麗"の敵だった。

「それでアイスは食べるの?」

優しく穏やかな声の持ち主の沙織はイオとアクミは仲が良いんだなぁと思いながら、淡い微笑を浮かべて尋ねた。
美人な上に静穏さが滲み出ている彼女は、横を通る男の目を惹き付けた。
隣にいる、今時の若者が着る派手な服装をしたイオは彼女の清楚な美しさを引き立たせた。

「今月の新作、キャラメル入りだったな」

イオはアクミへのライバル心はなかったが、自身の恋が上手く行かないのと比べてアクミとネズミが幸せそうに見え、気に入らなかった。
しかし失恋したことによって和らいできている。

「いっ、行くに決まってんだろ!!」

アクミは叫ぶと照れくさそうに顔を赤らめた。



そうして三人でアイスを食べていると、イオの正面に座っていた沙織がふと、珍しいものを見たように目を見開いた。

「あら」
「何?」

イオは気になり振り返る。
アイス屋の前を手のひらサイズの生き物が二匹、通過中だった。
うちわで飛ぶ生き物はアクミと同じ妖精である。

「モヨリさんの言う通りこの店を捜索してるけど全然いないねぇ」

そう言った方の妖精は顔が病的に青白く、口元を布で覆っている。
鮮やかなミントグリーンの髪はボブショートで、横長の大きな目が特徴的だった。
体格はフレィズやプラネくらい。

「ノゾっちノゾっちー。フレィズどころか妖精すら見掛けないむー。やはしモヨリのダウジングなんかに頼るべきではなかったむー」

もう一匹はモコモコした布を頭から垂らし、二本のツノを生やした、羊のような格好をしていた。悪魔が生やすような羽根と尻尾も付いている。
体格はノゾっち、と呼ばれた妖精の半分以上小さい。

「それは知ってたけど、一応、当てがあった方がいいと思ったっちゃん。あの子、今頃どうしてるのかな…。知らない人間界で一人で泣いてるかもしれない。心配だな。うちらが早く見付けてあげなくっちゃん」
「ノゾっちノゾっちー。ノゾっちは悪くないむー。あいつは見かけによらず図々しいからどっかでよろしくやってるむー」
「だと良いけど…。あ」
「?」

二人組がこっちを見ているイオ達に気付いた。
テーブルの上でキャラメルアイスを必死で食べるアクミの存在に妖精が見える人間だと理解し、二匹は近寄った。

「すいませ〜ん。うちらは行方知らずになった仲間を捜索中なんですが、この子をご存知ないですか?ちょっと、ラムモったら…」
「ないですかー、むー」

ラムモはテーブルに降りると見慣れない人間に人見知りをしたのかノゾっちの背にくっ付いた。

「可愛いわねぇ」

幼いラムモが甘える仕草は可愛らしく、微笑ましい様子に沙織の顔がほころぶ。
ノゾっちが取り出した写真は妖精サイズで人間のイオと沙織には小さく見えづらいかった。

「また視力が下がりそうな…」

だがイオにはそれよりも気になった事がある。

「なんてカップル…今どきペアルックかよ」

二人の妖精は帽子以外は全く同じ服装だった。

「こ、これはレグリーズの制服っちゃん!」
「願いましてはカップルむー!」

ラムモはノゾっちに抱きつきながら嬉しそうに宣言した。

「ラ、ラムモ…」

途端にポッと青白い顔を赤らめるノゾっち。イオに比べるとかなり純真だと言える。

「何だ、お前ら?あたいのキャラメルアイスはやんねーからな」

ようやく二人の存在に気付くアクミ。

「何か分かったかしら?」

沙織は尋ねた。
彼女がどこからか取り出した虫眼鏡越しに写真を睨んでいたイオは言った。

「フレィズだ、これ」










ノゾっちの本名はノゾミです。
表示名があだ名なのはどうかと思いましたがイオもあだ名でした。
青白い肌をどう絵にすればいいのか分からず白にしたらゆうれいみたい…。
ラムモは別のオリフェを元にしたのですがモコモコの色が違うだけで、全然似てないです。

200×200

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■ りょく (219回/2011/03/02(Wed) 16:11:47/No3580)

7信頼されたいらしい


東(あずま)家のリビング。
ミレンとフレィズが帰った後、東、とこなっつ、ネズミの三人はテレビゲームをしていた。
(スマ○ラみたいな対戦ゲームを思い浮かべてください)

「また同点か。使えないな」

とこなっつは画面に映るゲームキャラクターを睨む。最後の言葉はそのキャラに宛てたものだろう。

「自分の実力をキャラのせいにするなど言語同断。次こそ完璧に叩きのめしてやるでござる」

ネズミは東を挟んだ向こう側に座るとこなっつを見上げ、嫌みを吐いた。

「まぐれはいつまでも続かん。勝つのは俺だ」

とこなっつはやれやれと言うように肩をすくめた。

「これで何戦目〜…、僕もう飽きたよぉ。二人にはついてけない…」

すぐにリタイアしてしまう東は一人蚊帳の外だった。
二人が視線をぶつかり合わせ火花を激しく散らしてゲームを再開しようとしたその時、

「失礼」

一服の清涼剤を投入したような声と共に、二人の妖精が現れた。

「私はエピモ、こっちはモーブと言う」

エピモは紺色の長髪を腰まで伸ばしどこか厳しさを宿す瞳が勇ましい印象だった。
逆にモーブは目が隠れる分厚い眼鏡のせいで表情が分からず、特徴はひと並にあるもののやる気のない雰囲気のせいで、打ち消されているように見える。
エピモは歳上、モーブは子供で身長はネズミと同じくらい、二人とも女だった。

「とある妖精を捜していてね。名はフレィズと言うんだが知らないかい?」

エピモの問いに三人は頷いた。

「フレィズちゃんならさっきまで家にいたよ。お友達なの?」

東は言った。

「厳密にいえば違うがまあそんなところだ。好奇心旺盛な彼女は家出をし私達が連れ戻しに来たというわけさ。彼女の父親がとても心配していてね。一刻も早く見付けねば。それでフレィズはどこにいる?」
「そうなんだ。大変だね〜。帰るって言ったミレンくんに付いていったからイオの家に向かったんだと思うよ。ミレンくんは男の子の妖精で、イオって言うのはミレンくんのパートナーね。住所は○○の△丁目の□□マンションの…何階だっけ?」
「304だ」

実はとこなっつはイオと同じマンションの上の階に住んでいた。
当初は忍者としてイオを倒すための見張りだったが、現在、目的はうやむやになっている。
もちろんイオは知らない。

「親切に教えてくれるとはありがたい。情報提供に感謝する」

エピモは礼を言い別れを告げると、空気のようにぼんやり突っ立っているモーブを連れて、フレィズがいるであろうイオの家に向かった。


やがて二人の妖精の姿が見えなくなると、とこなっつはコントローラーを床に置き口を開いた。

「そろそろ帰る」
「えーっ、せっかくのお休みの日じゃない」
「決着はまだついていないでござるよ」
「生憎だが塾の時間が来てしまうのでな。お前とはまた遊んでやる」

とこなっつは子供に言い聞かせるようにそう言うと、あっという間に出ていった。
まだまだ遊び足りないネズミは有り余ったパワーをどう扱っていいのか分からず、置いていった煎餅をつまらなそうにかじっていた。



「ミレンはつまらないのだわ」

フレィズは前を行くミレンの背を追いながら呟いた。

「そ、そんなぁ〜…。ボクだって努力したのに…」

もともと弱気なミレンはさらに気を落して涙目になる。

「違う。レディの秘め事を他人に聞いてまわるなんて紳士として失格だわ。そんなに知りたければ待つの。信頼があればあっちから話してくるのだわ」
「そうだよね!信頼は…ないかもだけど、これからだよねぇ!」

パートナーに信頼されるべく張り切るミレンの前に、突然何者かが立ち塞がった。

「見つけたぞ…、お前がプラネだな」

糸の先に宝石のような丸い飾りを付けた振り子を片手に装着し、ゆらゆらと弄ぶ妖精は殺気に満ちていた。









エピモはカッコいい女騎士をイメージしています。二十歳。
私のオリフェにしては珍しい正統派にしたい。後はおかしな設定さえ付けなければ大丈夫なハズ。

モーブが掛けているのは3D眼鏡です(ほらね。早速おかしな設定が…
掛けているのは顔を隠すため。

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■ りょく (220回/2011/03/03(Thu) 15:42:35/No3583)


※上がモヨリで、下がマナモ


8ラジエスセシア


ミレン達の前に立ち塞がった妖精は、ものすごいボリュームの髪の毛に真っ先に目が行く、キツいつり目の女の子だった。
歳はおそらくミレンと同じか下だろう。
尋常じゃないほど殺気立っており、ミレンにはその理由は分からないがこれから攻撃してくる雰囲気がみてとれた。

「モヨリをどこにやった!!言う気がないのならこのマナモが力ずくで取り返してやる。ラジエスセシア…!!」

マナモが呪文を唱えると、手に装備された振り子が目にも止まらぬ速さで、ミレンの身体に絡み付いた。

「ぎゃあ!な、何……?!」

ミレンは高い位置から宙ぶらりんにされた。
糸は身体をキツく締め付る。

「ダメよ!!このひとはプラネじゃない。ミレンなのだわ!!」

フレィズは叫んだ。
マナモが攻撃的でしかも強い事は知っている。このままではミレンが危ない。

「分かり切った嘘を!オレ様のダウジングが反応したんだ。間違いねぇぜ!」
「あなたのダウジングは当てにならないってみんな仰るわ」
「黙れ!邪魔すると貴様も一緒にあの世に逝かせることになるぞ。オレ様は他のメンバーとは違い、"フレィズを傷付けることなく確保する"のは目的には入っていない。オレ様の目的は【プラネを倒し、モヨリを奪還する】以上だ!つまりその他で邪魔者がいれば全員排除してやる!!」

マナモは振り子に力を込める。
さらに強く締め付けた

「ぐ…うぅ……。フレィズちゃん、この妖精さんはきっとキミにも攻撃してくるよぉ…。そ、その前に早く逃げて…」

ミレンは息も絶え絶えになりながら必死に声を絞りだす。

…魔法で戦ったことのない自分よりマナモの方が遥かに強い。確かにここで自分がやられるよりかは、助けを求めたほうが良いのでは…?
フレィズはほんの少し躊躇した。
だが、家を飛び出し人間界に一人でやって来て右も左も分からず途方にくれていた自分に、親切にしてくれた、なよなよ系で優しい彼を置いていくわけにはいかない。

「ミレン!…フレィズでポン!」

フレィズは魔法を使った。
すると辺り一面に強い光が広がり、ミレンとマナモの視界が真っ白に染まった。
白白白。全部白。白過ぎて何も見えない。

「くそっ!!どこだ…どこにいる!!目眩ましごときでこのオレ様から逃れられると思うなよ!!」

マナモの目が見えない間に、フレィズはミレンの身体に絡まる糸を切ると、手を引いて逃げ出した。



着いたのはイオの家。

「フレィズちゃん…、あの光の中で動けるなんてすごい…」

ミレンは目をしばしばさせた。
まだ衝撃が残っている。糸にやられた体より目の方がすごかった。

「私は光の妖精だもの。平気だわ」

フレィズは身だしなみを整えながら言った。
レディ足るものお洒落が大事…とのことである。

「それよりなんだったんだろ。ボクをプラネさんと間違うなんて。それに…」

ミレンは顎を撫でながら呟く。
マナモのあの雰囲気は尋常ではなかった。あそこまで恨むなど、一体プラネと何があったのか…。

すると、がちゃりと玄関の鍵が開く音がした。
マナモが追ってきたのかもしれない。
嫌な緊張感が走り、二人は身を強張らせた。

しかし、そこに現われたのは二人の予想とは異なる人物だった。

「ただいまー。あんたら何、固まってんの?」

帰ってきたのはイオである。

「な、なぁんだぁ〜…」

ミレンは拍子抜けし、床に崩れ落ちた。

「そんなに驚くこと?」
「いえ、あのぉ〜…」

ミレンがどう説明しようか迷っていると、今度は窓がノックされた。
普通の人間なら三階の窓なんて、怪奇現象か泥棒かと驚くが、飛べる妖精をパートナーに持つイオは姿を確認することなく窓を開けた。

「イ、イオさん…!」

やっぱりマナモ?
ミレンはびくっと身体を震わせた。
フレィズは誰が来るのか分かったのか、物憂げにソファーに腰を下ろした。








モヨリの由来は最寄り駅から。「リ」が付いていて、存在する言葉にしたかったです。
マナモは愛(まな)に「モ」を付けて。
歳はルンバくらい。
ほっぺのマークは分かりにくいですがハートです。ハート。

350×350

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■ こやまる (1075回/2011/03/04(Fri) 07:09:04/No3586)
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りょくさん、おはようございます☆

おぉぉ、いきなりオリフェが増えて、整理が大変…。
特にモヨリとマナモの関係が…。
ミレンたちの前に現れたのは、見た目はモヨリで中身はマナモ?
マナモが言うには、プラネによってモヨリとマナモが入れ替わってしまったということでしょーか?

お絵描きもありがとうございます!
りょくさんのオリフェは髪のボリュームがすごい妖精ばかりですね(笑)。
頭巾からどのようにしてあのボリュームが外に飛び出ているのか…?
耳元でカールしている髪がかわいいです。
口元を布で覆っているノゾっち…また斬新すぎる設定ですね(^^;。
目を隠すモーブといい、怪しい妖精だらけだこと…(笑)。

それにしても、マナモがプラネとミレンを間違えるだなんて…。
見た目は全然違う二人なので、これはプラネが間違い無く何か仕込んでいますね。
プラネの正体は以前から気になるので、マナモの活躍には期待しています。
しかしこのきついつり目は女の子は、単細胞で簡単に騙されやすそうな雰囲気が漂うので、果たしてプラネの居所までたどり着けるのかどうか。。。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ りょく (225回/2011/03/10(Thu) 20:12:04/No3601)


こやまるさん、こんにちは*

モヨリの髪の毛のボリュームがアレなのは遺伝です。二人いる妹らにも受け継がれているようです。
私のオリフェで髪の毛がアレなのはこの三人だけで良いのに、絵が下手なせいでノゾっちも怪しいことになってしまいました。抑えないと。美容院で梳いてもらおう。

マナモは手に持っている振り子でのひと探しに絶対の自信を持っていて(当てた例しがないのに)、なおかつアホなので勝手にプラネとミレンを間違えただけ(笑
単細胞で騙されやすいのは正解です。モヨリにもよく騙されていたようです。

というか五人ともプラネの詳しい容姿を知らないのです。
まだ詳しいことはヒミツですが、プラネに何かしら被害を受けて結成されたレグリーズというグループです!(正しくは組織かな)

それでは*





9暗い光の束縛に別れを告げて


「随分と捜したぞ。さ、帰ろう」

涼やかな声と共に入って来たのは長い濃い紫の髪を持つエピモだった。
後ろから眼鏡をかけたモーブが顔を出す。
エピモはフレィズの座るソファーに歩み寄る。

「(妖精って不法侵入とか普通にしてそうだ。ん…)」

イオはこの二人は出掛け先で会った、ノゾっちとラムモと服装が似ていると思った。

「(つーか同じ…)」
「イヤよ」

フレィズはツンとそっぽを向いた。

「申し遅れた。私はエピモで、こっちはモーブ。家出をしたフレィズを連れ戻しに来たんだが、ちと手間取るようだ。迷惑を掛けてしまって済まない」

エピモはイオとミレンに丁寧に頭を下げる。

ミレンはふと気が付いた。
この二人の服装はマナモと全く同じ。
マナモに襲われたとき、フレィズは初対面ではなかったようだし、それも含めて謎が多い。
深く考え込むミレンの様子に何かを感じ、イオは尋ねた。

「へ〜、家出か。結構思い切った事をやるんだな。で、あんたらはフレィズとどういう関係?」
「彼女の父親と同じ会社に勤める上司と部下…とでも言うのかな。一応言っておくが、誘拐犯ではないぞ」

エピモは怪しまれても仕方ない、むしろ防犯上良い心掛けだと思いながら、苦笑いを浮かべた。

「娘が家出をしたのに親が来ずに部下がやってくるなんて、おかしいと思うけど」

イオは不機嫌な様子のフレィズに一応、エピモの言葉は信じたものの、胸に引っ掛かる疑惑をぶつけた。

「あの方はフレィズに仕込まれた下剤の効果で立て込んでいてね。代わりに私達がこうして出向くことになったのだ」
「えっ、マジで?」
「そ、そうなの?」

イオとミレンの問いに、フレィズは堂々と頷いた。

「だっておうちはつまらないもの。会ったこともないママなんて、私は知らないわ」

疑問を浮かべるイオとミレン。
フレィズは続けた。

「毎日お祈りを捧げようが逝者は戻ってこない。いい加減うんざりなのだわ。
それに決めたの。私は人間界に住むって」
「な、何だって!?」

この気まぐれ娘を説得するのは一筋縄ではいかないだろうとは予想していたが、まさかそこまで考えているとは…!!
エピモは驚愕した。
イオとミレンもぽかんと口を開けている。

「うふ、もちろんパートナーは見つけてあるのだわ」
「すご…、手の早いこった」

イオはフレィズ自身の問題なのだから口を出すべきではないと思い、ただの傍観者と化してりんごジュースを片手にアップルパイを消化していた。

「しかし、」
「ボクは賛成です」

エピモの言葉を遮ったのはミレンだった。

「事情は分かりませんが、一度お家に戻ってお父さんに許可を取るって言うのはどうでしょうか?人間界で修行するのはそれからでも遅くはないですし。ね、フレィズちゃん」

出来るだけ優しく言ったつもりだったが、フレィズはうんともすんとも言わない。

エピモは肩の力を抜き、大きなため息を吐いた。

「どうしても戻りたくないのならば考えを変える必要はない。強引に連れ戻すまでだ」

そう言うとフレィズの手をきつく手首を掴む。

「いやぁ、ミレン!」

フレィズはいやいや〜、と駄々をこねる。
可哀相だけどミレンは仕方ないと思った。

「また退屈したら遊びにおいでよぉ。ボクも行くから」

フレィズは隙をついてエピモの手を振りほどき、楽器を取り出した。
また目眩ましの魔法を使う気のようだ。

「フレィズで…」
「無駄な抵抗を」

瞳に冷酷な色を宿らせ、エピモはどこからか剣を取出し鞘から引き抜く。鋭利な刃が鈍く輝いた。
そして、怯んだフレィズの喉元(顔の付け根)に、一瞬で刃先を突き付けた。
振りかざした時に当たったのか、ソファーの布がざっくりと切れている。

「…申し訳ない。うっかり恩人のお宅にある家具を傷付けてしまった。この詫びは必ず」

エピモはフレィズに刃を向けたままで謝罪する。
フレィズは少し動けば命が危ないにも関わらず、怯む素振りは見せなかった。
エピモにこうして怒られることは日常茶飯事なのかもしれない。

「あ、あの…全然大丈夫ですよぉ〜…。ねぇ、イオさん…」
「別にソファーくらいね…」

あの剣でひと撫ですれば、フレィズの首はいとも簡単に飛ぶだろう。
恐ろしくなった二人は、エピモを下手に刺激するのは良くないと判断した。


「おい」

その時、急に、だぼだぼのズボンを腰の位置でわざと穿くというファッションをカッコつけてしている少年が現れた。










次から次へとキャラが現れるなぁ。
腰パン…私はいつもしています(さすがに家の中だけですが
外でする人は脱げる心配とかしないのだろうか。


■ りょく (227回/2011/03/13(Sun) 19:04:54/No3603)

10その少女の名を呼んではいけない


「目眩ましごときでこのオレ様から逃れられると思うなよ!!」

マナモからフレィズとミレンが逃げ去った後、物陰から一部始終を見ていたとこなっつが安堵の息を吐いていると、不意に声を掛けられた。

「プラネのパートナーさん…ですよね?」
「ノゾっちとラムモだむー」

振り向くと二匹の妖精。

「何だ?」

咄嗟に距離を取り身構えるとこなっつ。
マナモの位置を確認するが、彼女はすでに姿を消していた。

「そんなに怯えなくてもうちらはプラネ本人じゃないと攻撃しない主義っちゃん」

青白い透けそうな肌のノゾっちは陽の下に居ようが幽霊のようだった。
いや、幽霊より幽霊らしいかもしれない。

「俺とプラネがパートナーだと誰から聞いた?」
「とこなっつさんのお友達であるイオさん達だよ。フレィズの事しか聞いてないのに、プラネの事まで親切に教えてくれたっちゃん」
「プラネはどこにいるんだむ?」

羊と悪魔の特徴を併せ持つ外見をしているラムモは尋ねた。

「さあな。あいつは毎日気の向くままに出歩いている。場所を聞いても実際に訪れているのか耳を疑うところばかりだ。俺はシンジない。
かと言って今、どこにいるのかは知らないな。二日前に会ったのが最後だ」

これは本当の答えであって、とこなっつは何も知らない。
ノゾっちとラムモはとこなっつの目を見つめ眉を潜めたが、本当に知らないのだと悟ると盛大なため息を吐いた。

「ノゾっちノゾっちー、ぼくがプラネを見付けて地獄の底の底に葬りさってあげるむー。だから元気を出すんだむ!」
「あ、ありがと…。これぐらいで諦めちゃダメだよね。もっと頑張らなきゃっちゃん!」
「願いましては打倒プラネだむー!!」

何やら恐ろしいことを行っているが、端から見ると微笑ましい光景だった。
とこなっつはプラネがそこまで恨まれている理由を知りたかったが、ちび妖精の遊びに付き合ってられんとその場を後にした。




少し歩くと遠くの方に、エピモとモーブがうちわで飛んでいるのが見えた。
さっき教えたイオの自宅に向かっているのだろう。

「あれは…」

何かに気が付いたとこなっつ。
そうノゾっち、ラムモ、エピモ、モーブ、マナモの五人は同じ服装をしている。

五人は仲間なのだろうか。
それにノゾっちの「プラネ本人じゃないと攻撃しない」という言葉も引っ掛かる。

「ふん…、今日はおかしな事ばかり起こるな」

とこなっつはこの奇妙な出来事を自分の目で確かめたくなり、こっそり後を付けることにした。


マンションのイオの部屋の前。

とこなっつは迷うことなく合鍵を取り出してドアを開いた。

「おい」

(忍者修行の成果で)音もなく現れたとこなっつにハッと注目する一同。

「かっこわるっ…」

これが三人の身を案じてやってきた彼に掛けられた第一声。
イオの視線はとこなっつの腰に向いていた。

「さっきは分からなかったけど、足が短く見えてもったいないのだわ。ベルトのし忘れかしら」

フレィズは突き付けられた刃物を気にすることなく言った。

「人間のファッションは私には理解しがたい」と剣を手にする力を緩めることなくエピモが呟いた。

とこなっつはズボンを腰よりも下の位置に穿くという、今にもずり落ちそうな危うい格好、腰パンをしている。
本人は本気で格好良いと思っている辺りが格好悪い。

「つーか何で勝手に入ってきてんの!不法侵入だよ!しかもオートロックなのに!?」
「オートロックを過信しすぎだ。暗証番号を知らないのならマンションの住人が通る時に付いていけばいい。それに…」

自分がイオと同じマンションに住んでいると告げるのに、女子とお近づきした経験皆無の男子にはレベルが足りなかった。

「わざわざ合鍵を入手したのはピッキングをすれば監視カメラで大家に見付かり騒ぎになるのを避けるため。お前の危機だと思っていたんだが…」
「通報されるのが当然だと思え。お前って誰のこと?」

イオはこれ以上ないくらい怪訝な顔をする。

「お前だ伊織姫林檎」

イオがその名を呼ばれるのを嫌がっていることは当然知っていたが、まさかここまでだとは思わなかったと"とこなっつ"は後に二度と口にしないと誓った。

ブツンと何かが切れる音。

「その名を耳にするのは久々だな。口にしないのは暗黙の掟だと知らなかったじゃ済まされない」

イオの口調は完全に変わっている。
怒りは闘士に変換され、体中にパワーがみなぎった。
何かの準備をしているかのようにボキボキと指を鳴らす。

「罪深き掟破りには制裁を…」

イオは怒りに身を任せ、何故かエピモとモーブを攻撃した。

「!!」

二人は空の彼方に吹き飛ばされた。

「………」

イオの怒りは二人を片付けるだけでは物足りなかったようだ。
目をぎらつかせ次のターゲットを探している。
命の危険を感じた三人は、そそくさとその場から逃げ出した。

「あれ…?誰もいないし」

誰もいない部屋で、ふと我に返ったイオは言った。




避難場所はとこなっつの部屋。
彼は一人で住んでおり家には誰もいない。

「今日から私とあなたはパートナーなのだわ」

フレィズは唐突に宣言した。

「ええっ!!とこなっつさんのパートナーってプラネさんじゃ…」

ミレンは驚いて

「あら、そう」

フレィズはたいしたことないようにそう言うといつのまに持って来ていた荷物を広げ始めた。

「で、でも<妖精は一家に一匹>っていう掟があるんだよ!もし破ったら厳しい罰が…」
「どうせプラネは帰ってこないだろう。俺は構わん」

とこなっつは口には出さなかったがプラネの正体を探るため、フレィズを近くに置いておくのが良いのではないかと思った。

「うふ。やっぱりあなたとは気が合うのだわ。
それにまた襲われてもミレンが守ってくれたらいいのだわ」

フレィズはとこなっつにそう言うと、まだ不安が残るミレンに片目をつむってみせた。




とこなっつはアニポケ(DP)のSンジを、ノゾっちは恋化妖精のSキラのキャラを参考にセリフを考えています。一から考えるより思い付きやすいです。
力を解放したイオは酔ったヤマネの戦闘能力に匹敵するんじゃないかと。
次回はそれぞれの恋愛事情を書いていきます。超超急展開。


■ りょく (230回/2011/03/22(Tue) 21:22:17/No3631)


11土日月


「(イオさんの怒りはもう治まってるかな…)」

とこなっつの家から戻ってきたミレンは恐る恐る部屋を覗き込む。
するとイオはテレビを見ながら雑誌を読みケータイを弄り、さらにソファーに寝っ転がりダラダラと寛いでいた。

「た、ただいま〜」

ミレンはその様子にホッとして部屋に戻った。

「お帰り。どこ行ってたの?みんな急に居なくなったから不思議に思っててさ」

イオはケータイを閉じると体を起こす。

「別にそんなことどうでも良くって…」

そしてテレビを切ると膝を抱え込んで顔を伏せた。
珍しくミレンに伝えたいことがあるらしい。

「(こ、これがフレィズちゃんの言っていた信頼なんだね!!)」

ミレンは突如訪れたタイミングを逃さないようイオの頭の上にちょこんと乗ると話を聞く体勢を整えた。

「あのさー、どう思う?諦めようとしてるのにやっぱし諦められないの。まだ好きだから…」

声のトーンは重たく、ミレンは緊張がバレないように心を落ち着かせる。

「お相手は…」
「誰だと思う?」

ここで間違えたら気まずい。ミレンは慎重に言葉を選ぶ。
イオが聞くと言うことはミレンも知っている相手だろう。
ミレンは考える。候補に上がる男子は、ネズミ、とこなっつ、東の三名。
なんとなくだが上記二名は当てはまらない気がした。

「東さんですね」

ミレンは言った。
すると少しの沈黙の後、イオは答えた。

「何で…分かったんだよ。パートナーだから?」
「そうですね〜。それにイオさんは東さんを呼ぶときに<くん>を付けていますよぉ。そこが他二名との決定的な違いです」
「他二名が誰なのかはあえて聞かないとしてまさか当てられるとは思わなかった。私って分かりやすいのかね…」

はぁ〜と盛大なため息を吐くイオに、ミレンは細くため息を吐いた。
―すぐに分かれば苦労しないのに…。

「それよりどうして諦めるんですか?(振られたのかなぁ、とか直接聞けない…)」
「…実は東くんの日記見ちゃってさ。しかも勝手に。ほ、他の娘の事がすごく好きだって書いてあったから無理っぽいし、振られたも同然だし…」

言いながら落ち込みモードになっていくイオ。

「そんなことないですよ!!だってまだ始まってないじゃないですか〜。しましょうよ」
「え?」
「告白ですよぉ〜。ボクだってアクミちゃんという彼女がいるんですから、アドバイスくらいできますって〜」

ミレンは任せろと言わんばかりに胸を叩く。

「彼女…ねぇ…(そのアクミはネズミと相思相愛なんだけどね…)」

説得力の欠けらもない言葉にイオは相談する相手を間違えたと後悔するのだった。





「じゃあしてみるかな、告白を…」

イオがその言葉を口にしたのは翌日の夕方だった。
ミレンがしつこくせっついて、ようやくその気にさせたのだった。


次の日。

「告白日和ですねぇ」

登校中、イオの肩に乗るミレンは朝の爽やかな青空を見上げて言った。

「うっさい。空模様なんて関係ないじゃん。あー…」

イオは妙に張り切るパートナーを横目で見ながら、乗り気じゃない分気が重かった。

「(でもミレンごときの意見を断れないのは私も内心告白してみたい気持ちがあるんだろう。何だか他人に言われるとダメだった場合の心の保険とかどうでも良くなってきた…)」

誰かが傍にいると負担は減る。
イオは結果がどうであれ、ミレンに感謝しようと思った。


緩やかな坂道の前でイオはおかしなものを発見し、足を止めた。

一つの電柱の下だけ妙にジメジメしていて暗い。
よーく見ると何者かが地べたに座り込んでいる。
梅雨の時期よりも湿っぽいオーラを醸し出しているその人物は、なんと東だった。

「うええええ…東くん、どうしたの?!」
「何があったんですか?!」
「イオ、ミレンくん、…おはよー…」

今の東にいつものような明るさはなく、陰湿、陰気という言葉が似合っていた。

「あのねー、僕ねー、江口さんに振られちゃった……」








イオは恋愛に関しては受け身。
書いている人が「さっさと告白すりゃ良いのに!!」と、すごくもどかしくなってきたので、ミレンを動かしてみました。


■ こやまる (1090回/2011/03/27(Sun) 23:07:46/No3660)
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りょくさん、こんばんは☆

レグリーズの皆さんがとても個性的でいいですね。
…と言いつつまだ名前と顔が一致しない私ですが、ラムモに励まされるノゾミがかわいいです。
ここまで打倒プラネに執念を燃やす彼女たちは、過去にいったいどんな目に遭わされたのか気になります。
気になると言えば彼女達の関係も…。
プラネ被害者の会として彼女たちが集まったときのエピソードも見てみたいところです。

いろいろな出来事が次から次へと起きますが、イオは相変わらずマイペースですね〜。
そんなイオの前に訪れた告白のチャンス!!
イオは受け身のまま終わるのか、それともここぞとばかりに積極的になるのか、それは次回ですね。
でもイオが住んでいるマンションの階数も分からない東くんなので、前途多難な予感が…。

それとプラネの正体を探ろうとするとこなっつも応援します。
まだまだ底の見えないプラネなので、とこなっつも下手に足を突っ込んで火傷しなければいいのですが…。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ りょく (240回/2011/04/10(Sun) 21:13:49/No3734)

こやまるさん、こんばんは!

マイペースなイオにはまだまだ苦労してもらいます。幸せは降っても湧いてもこない。
プラネ被害者の会って確かに…(笑)
名前だけでなかなか本人が出てこない話は珍しいかも?
レグリーズは本当に可哀想かもしれません。

では。



12振られた後


沙織に振られた東は悲しみのあまり滝のように大量に涙を流す。
排水溝は増水し、道行く人は「雨は降ってないのに?」と、不審に思っていた。

「告白したんだ…(なんか先越された気分…?)」

好きな相手が別の娘に告白して振られて、可哀想だと思うのは普通の感情なのだろうが、イオは複雑な気持ちだった。

「(私にもチャンスあるのかも、とか今、猛烈に思ってる…。つーこの状況でも打算的なのは人としてどうなのかよ)」
「うん…、僕には興味ないって」

東は力なく答えると硬いコンクリートの上に寝そべった。アイスのように溶ける姿は、そのうち地面と一体化するかもしれない。

「あー…、東くん…」

イオは地面に寝そべる東に、しゃがんで目線を合わせる。
可哀想だけど好き。元気出して。

「振られたのは残念だけど勇気を出したのはすごいよ。ていうか私は全然ダメで…だから羨ましいっていうかっ!…それとこんなこと言ってなんの慰めにもならないけど、東くんを好きな女の子はいるから。絶対…。と、とにかくこんな場所で寝転がるのは良くないよ。東くんが汚れてしまう」

イオはそう言うと、東の両手を引っ張り体を起こす。

「…ありがと?」

東は起き上がるとイオにたいして珍しいものを見るような目付きになる。

「何で疑問符が付いてるの。こういう場面では感動するっしょフツー」
「だってー…、絶対バカにされると思ったんだもん」
「どんなイメージよ?…そりゃ東くんにはいつも綺麗でいてほしいから」

イオは淡い笑みを浮かべた。
つられて東も笑う。

「(あれ…?何だか…)」

第三者のミレンは東の心境の変化をいち早く察していた。



昼休み。
いつもは屋上で妖精と妖精が見える四人で食事を共にするのだが、東は沙織の顔を見る気分にはなれないので、とこなっつ、ネズミ、ミレン、フレィズを集めた。

「なんか失恋しちゃって〜」

と語る東は今朝の様子とはうって変わって、いつもの明るさを取り戻していた。

「は?」
「そのわりには元気でござるな。ついに頭がおかしくなったか?」
「ふ、復活早いですね…。そりゃ元気が一番だけどぉ〜…」
「いいじゃない。ミレン(未練)がましいのはいけないのだわ」

怪訝な顔をする三名と、ストロベリーパイを頬張りながらサラリという一名に東は言った。

「えへ〜、なんかね、イオに慰めてもらったら元気出たみたい」

そして弁当の卵焼きをつつく。
驚く三名と大したリアクションを取らない一名。

「(東颯の口からあの林檎娘の名が出るとは珍しいこともあるものだな。しかし全く興味が湧かない…)」

激しくどうでもよく思うネズミの隣で、実はイオのために東を偵察に来たミレンは内心喜んだ。

「(これは、作戦変更ですよぉ!仮にイオさんに気があるとしたら積極的な東さんのことだから、放っておいても動きはあるはず。告白したひとの方が相手を大切にするって言うし。東さんは少し気分屋な部分があるから尚更だよぉ…。恋愛の先輩としてボクが上手く見極めてあげなくちゃ)」

そして誰よりも彼女募集中のとこなっつは、道行く男は皆振り替えるほど美人な沙織を思い浮べて、彼女にしたいなー、と夢を見るのだった。




一方イオは、沙織とアクミと三人で弁当を食べていた。

「東くんを振ったって本当?」

イオは緊張しながら切り出した。

「まあな。あのヘタレが沙織の目に適うわけねーじゃん」

アクミはそう言うと、イオの持ってきたおかず入れ(タッパー)から林檎をつまむ。

「でも見た目がいいし人気もあるし…」
「そうね。ただ、私はまだ新しい恋はしないと思うから」

沙織の横顔が寂しそうに見えたのは気のせいではない。
アクミははっと顔を上げ、一瞬重い空気が漂った。

「な、何…?急に二人とも黙り込んでさ…」
「な、何でもねーよ。お前には関係ないじゃん」
「アクミったら…。イオは気にしないで」
「分かった。そんで一昨日見に行った映画の話なんだけどさー…」

空気を読もうとして、いきなり堂々と話を変えるイオ。不自然を通り越してむしろ清々しい。
気にはなるが解決するつもりで沙織とアクミの問題に首を突っ込み、逆に壊したくはなかった。

アクミの表情は沈んでいた。

「(バカのせいで久々にダアク様のこと思い出しちゃったじゃん…。そういや最近はちっとも考えなくなったな。やっぱネズミがいるからか?沙織もまだダアク様が好きなのかな…)」




3280/ BlacK BeaSt
□投稿者/ Me゜ -1回-(2011/01/31(Mon) 21:12:47)


こんにちはMe゜です!

早速ですが前から頭に浮かんでいた小説を書きたいと思います

題名はなんか暗いですかこの話に深く関わるワードを題名にしました☆
めんどくさいので今度から"BB"にしますw

自分はアクション系が好きなのでそんなのも入ります
グロいのは自分自身苦手なので断固カットです...U

キャラ崩壊すると思います!

表現力ありません!

他の方のと設定とかカブるかもしれませぇん!(落ち着け

でも完★全オリジナルで自分なりにがんばりますので読んでいただけたらと思います...

それでは〜
END.



■ いっちゃん (21回/2011/02/01(Tue) 21:15:36/No3288)

Me゜さん、こんばんは!いっちゃんです。

おおっ!Me゜さんも小説を書くのですね!
アクション系とは一体どんな物語になっていくのでしょうか・・・?
題名からするとなんか深刻な予感が・・・。
誰が主役&メインキャラになるのでしょうか?
ヤシチでるかなぁ・・・(ヤシチ大好きなので 笑)
あわよくばネズアクもでてほしいです。 ←欲張りすぎだっ

完全のオリジナルだと結構苦労しますよね。
自分が小説を書いてみると、小説家さんって本当にすごいなって改めて感じてくるようになりますよ(笑)
私は小説を授業中に考えているのですが意外と緊迫した雰囲気の中でやるとはかどりますよ! ←どんなアドバイスだ・・・

では、小説を楽しみにしています!
もしよかったら私が書いている「激突っ! 忍の里VS忍者の村」という小説もぜひ目を通してください!

それではっ!


■ こやまる (1030回/2011/02/02(Wed) 08:21:40/No3292)
http://www.murumoya.com/


Me゜さん、いっちゃんさん、おはようございます☆

Me゜さんも小説連載!!大歓迎ですよ(^^)。
最近は多くの方がいろんなジャンルの小説に挑戦してくださり、ここに来てミルモがとても盛り上がっているように思います。
どんなキャラが、そしてどんなストーリー展開になるのかまだまだ想像できませんが、連載開始を楽しみに待ってますね。
ぜひいろんな妖精たちを絡ませてあげてくださいませ。
妖精たちの恋愛話もあるといいなぁ(予定ない?^^;)。

そういえばMe゜さんのハンドルネーム、何て発音したら良いのでしょう?
今さらな質問になりますが。。

では!


■ Me゜ (2回/2011/02/03(Thu) 19:41:18/No3309)


こんばんは!

コメントありがとうございます
やっぱり嬉しいですね♪

――いっちゃんさん
ヤシチももちろん出ますしネズミもムルパピも出ますっ
完全オリジナルって言いすぎたかも...U
いっちゃんさんの作品もちろん読みました!
自分も妖精忍者ファンなので忍者が主役の話は楽しいです♪

――こやまるさん
うーん.題名は名前負けするかも?w
でも深刻になりすぎないように注意しますU
恋愛も挟みたいと思ってますっ
あ.ちなみに一応Meはミーですw

では!


Prologue

「...たく...さっきからうろちょろ逃げ回りやがる...
あんまりてこずらせんな」
妖精界の紫の森にて妖精は唸るように言った

そう言った妖精はもう一人の少女の妖精の前に立ちはだかる
妖精は特徴的な狼ヘアに黒いコートに身を包んでいた

「...どいてよ」
少女は元気なく言う
服はところどころ破れ疲れきっているようだ

「別にあたしがミルモの里でなにしようとあたしの勝手じゃん
しかも女の子に手を出すなんてどういう神経してるのかな」

「あぁ
...俺も気は進まねぇがボスの指令だからな」

妖精は言葉と共に小さくため息をついた
口からはするどい狼のような牙がのぞいている

少女は強がって妖精を睨み毒づく

「かわいそ
ボスのいうことには逆らえないんだね
"ビースト機関"の奴らってただの飼い馴らされた都合のいい犬じゃん」

そんな少女の言葉にも妖精は顔色を変えず鋭く爪を延ばした

「――あぁ
それが"ビースト"だからな...」


―――――――
自分は話のエンディングとか途中の話なら浮かぶんですが最初の出だしが苦手です;
かたっくるしくなるので...

では★



■ Me゜ (3回/2011/02/05(Sat) 19:14:02/No3362)



1.湖

ミルモの里は夏真っ盛りで太陽の光がさんさんと降り注ぐ
爽やかな風がふき葉っぱはさわさわと音をたてた

紫の森の近くの湖にミルモ達は集まっている

「皆集まったかー?」
そう言って辺りを見渡すのは妖精忍者のツカサ
ヤシチの親友でもありミルモ達とも仲がいい彼が昨日

『明日紫の森の湖に全員集合!
来ない奴は殴る!』

という提案(?)を出したのが始まりだった

「もう全員来ただろ
もともと3人だけだしな
で何するんだ?」
だるそうなミルモ

「ミルモ.ヤシチ....
ネズミが来てない」
「無視かよ...」

「ネズミも呼んだのかっ」
「強調して.来ないとぶん殴るっていったのに」

「オメーが殴るとか言っても怖くねーからな」
「同感だ」
「なるほど。」
さらりと酷いこと言われながらもツカサは怒るどころか納得していた
ツカサの実力はヤシチと五分五分程度なのだ

「...これは遊びじゃない
真面目な話だ!!」

ツカサはそう言って真剣な顔をした




■ こやまる (1042回/2011/02/10(Thu) 08:32:46/No3400)
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Me゜さん、おはようございます☆

いよいよ小説連載スタートですね。
プロローグの二人…今回のストーリーに大きく絡むのは間違いなさそうですね。
ビーストの指す意味、異質な風貌、彼らの目的など、気になることが多すぎですが、少しずつ明らかになるのを楽しみにしています。

>ツカサ
実力面ではヤシチと五分五分なのに、態度がでかかったり、一人真剣な表情をするところがかわいい(^^)。
そしてネズミにはあっさり無視されるところも…。
ツカサはマンボっぽいところがあるように見えて、みんなに突っ込まれても怒らないところがマンボとは違うところですね。
なかなかいいキャラなので、今後の活躍が楽しみですね。
そして彼は紫の森にて何をしようとみんなを集めたのでしょーか!?

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ シンキロー (47回/2011/02/11(Fri) 10:32:13/No3409)

Me゜さん、いっちゃんさん、こやまるさん、おはようございます!

小説の連載が始まったようですね。
『ビースト機関』・・・。
物語の重要ポイントになるのは間違いなさそうです。
この機関に属する者達は、獣等の特徴を持っていそうですね。

オリフェのツカサは結構素直なんですね。
ミルモの毒舌にあっさり納得しちゃいましたね。(笑)
彼(彼女?)が今後ミルモ達とどう関わっていくか楽しみです。

続きを楽しみにしています。
それでは!


■ Me゜ (4回/2011/02/11(Fri) 23:13:44/No3432)


遅くなりましたっ
今はテスト週間でケータイがかかっているので必死ですw
では


2.不穏

「実は...」
滅多にしない真面目な顔で語り出したツカサにミルモ達はつられてごくりと唾を飲み込んだ

「じ.実はな...」
じらすツカサ
「な.なんだ...」

「...知りたい?」
相変わらず真剣な表情
「...は?」

「知りたい?
知りたいなら教えてあげてもいいけどなー」

得意げな顔になるツカサにミルモ達はいらっとする

「じゃあいい
行こーぜヤシチ―」
「うむ.別に知りたくないしな」

「いや...ちょ.ま.待て!
ゴメン!調子のってゴメンなさい!」

ツカサが追いかけようと足を前に出した瞬間――

ザンッッ

凄まじい風のようなものが通りすぎた

「ぎゃっ」
ツカサは驚いたのと風の勢いに押されてしりもちをついた

「なんなのだ今のは?!」

音に振り返り駆け寄る2人
「ぅおわ...」

ツカサの前に亀裂が出来ていた
亀裂というより爪で引っ掻いたようなあとだった

「腰ぬけた〜」
「Σ早ぇよ
忍者のくせに」
情けなく早くもリタイアのツカサ

「この先になんかあるみたいだぜぃ」
「行ってみるか?」

「置いてくなよー!」
軽くツカサの訴えを無視し茂みの奥へ向かうミルモ

茂みをかきわけ進んでもあるのはやはり草木ばかり

「暗いな...」
「拙者...ここにはオバケが出ると聞いたことがあるぞ」

「「...」」
茂みの中は明るかった湖周辺から一変して暗く怪しげだった

「バ.バカ言うなよヤシチ!
オオオバケなんてい.いるわけねぇだろ!」
「そ.そうだなミルモ!
ま.まぁ拙者は別にいても怖くないがな!」
「そ.そのわりには顔青いぜ?!
ここわいならこわいって言えよ!」
そう言う2人の体は震えていた

「ヤ.ヤシチお前先行...」

ガサッ

「「ぎゃああ!」」
「な.何!?」



―――
――シンキローさん
小説読んでますっファンですよ
ちなみにツカサは男ですw
態度でかいけど気はいい妖精です☆


■ Me゜ (5回/2011/02/12(Sat) 08:47:16/No3433)



3.少女


音の正体は女の子だった

少女はミルモ達と同じくらいの歳で白から薄ピンクにグラデーションになっているロングの髪をしている

無意識に仲良くくっついていていたミルモははっとしてヤシチから離れ
「なんだよ妖精じゃねーか...」
心臓バクバクのミルモは安心して妖精を見る
「せ.拙者は最初から分かっていがな!」
「嘘つけぇえ!」

「だ.誰...
もしか...して...ミルモの里の...?」

息切れ途切れながら言う少女はボロボロだった

「何してんだ?
こんなところで」

「来ちゃだめ...!
早くここから離...れて」
近寄ろうとしたミルモに少女は強調しながら言った

「?主どうたのだ?」

「ここにいたら危ないよ...」

訳が分からないという顔するミルモ達

妖精は地面に膝をつきミルモは妖精に駆け寄った
「大丈夫か?!」
「気を失ったようだな...」

ザンッ
またさっきの鎌鼬のような物がとんできてその方向を見つめるミルモ達

ガサガサと音をたて出て来たのは黒コートの妖精

「...逃げ回るなってさっきも言ったはずだ
うろちょろするのだけが取り柄みたいだな」

妖精は少女に目線をやり隣のミルモ達に気がついたようだ

「...誰だ?」

低く言葉を出した





■ こやまる (1059回/2011/02/19(Sat) 08:28:08/No3511)
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Me゜さん、シンキローさん、こんにちは☆

ツカサのヘタレっぷりに笑わせていただきました。
ツカサの存在によりミルモやヤシチがまともに見えてくるから不思議。。

どんな見た目をしているのかも気になりますね。
ヘタレだけど派手な感じだったりして!?
よろしければお絵描きによるオリフェ紹介にもチャレンジを〜。

そして新たに登場した黒コートの妖精の少女とは!?
こちらは話し口調的にヘタレでは無さそうですね(笑)。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ Me゜ (7回/2011/02/22(Tue) 19:31:12/No3534)

遅くなりました...汗

4.謎の妖精


黒コートの妖精は何もする様子を見せずミルモ達を見ていた

「...女の仲間か?」

無表情な妖精はまたミルモ達に問い掛ける

「こいつか?
初対面だぜぃ」
素直に答えたミルモに妖精は僅かに眉を潜めると

「じゃあ...失せろ」
顎で戻る道を示す

「でも穏やかじゃねぇみたいだな?」

「まだ続けるなら拙者達が相手になってやるぞ」

かっこよくキメた2人
そんな敵意を出すミルモとヤシチに妖精は「あ゛ー」と小さく唸って頭をかいた

「誰だよお前ら
...名前は」
目線をずらし上を見る

「ミルモ」
「ヤシチだ」

「――ミルモ?」
ミルモという名前に反応しミルモに視線だけをもどす

「第一王子...次期国王のか」

「おぅ だったらなんだよ!」
マラカスを突き付けるミルモ
「拙者は?」

妖精はため息を吐き出し背中を向けた

「!どこ行くのだ!?」
「逃げるのかよ!」
悪態をつく2人をじろっと見ると

「...次期国王には手を出すなってボスからの命令だ」

「ボス...?」
「そこの忍者は違うがな...無駄な争いは極力避けたいんだ」
やはり無表情の妖精
訳が分からない言葉にミルモたちの頭上には?が浮かぶ

立ち去ろうとした妖精に向かってミルモは怒鳴る
「おい!オメーなんて名前だ!
人に名前聞いたならオメーのも教えろよ!」

「...ウルフ」

そう言うとウルフという妖精は闇に消えた

「...なんなのだ今の奴は...?
ミルモ.どうする」
「うーん
置いてくわけにはいかねーしな...
一旦里に戻ろーぜ」

「で.ツカサはどうするのだ?」
「「...。」」


◇◆◇
ツカサはヘタレっていうより...頼りがいがないっていうか根性なしというか...
あれ?それがヘタレですねw
でもやる気を出せばカッコイイ!はず!

今度詳しく紹介しよう...かな?
割と駄キャラなのでw



■ こやまる (1073回/2011/03/01(Tue) 08:14:35/No3576)
http://www.murumoya.com/


Me゜さん、おはようございます☆

”ただの”ヤシチくん(笑)。
「拙者は?」とオマケみたいな扱われ方をしたヤシチがかわいいです。

さておき、少女をかくまうことでミルモたちもいよいよ事件に巻き込まれましたね。
気の強そうな少女とミルモたちとのやり取りは波乱の予感…。
まだまだどんな展開になっていくか分かりませんが、いろんな妖精を巻き込んでにぎやかな(というか騒がしい)展開になることを期待しています〜。
それにしても勝手に気を失っているツカサが切なすぎ…。
彼が活躍するシーンは今後果たしてあるのかどうか。。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ 月白 (6回/2011/03/01(Tue) 21:50:44/No3577)

初めまして、月白です!

ツカサがとっても可愛いです!
実力はヤシチと同じようですがヤシチの方が優秀に見えてしまいます
言動がミルモとヤシチを苛立たせ普段は仲の悪い二人が仲良しになっていてこうゆう二人もアリだなと思いました!

Мe゜さんの小説ではミルモもヤシチも可愛く書かれていて微笑ましいです。
ツカサが何を言おうとしたのか気になりますがそれ以上に謎の少女とウルフという妖精が気になりますね。

私もこやまるさんと同じくツカサが活躍するかどうか気になります!
初っ端から情けないところしか見せれなかったツカサはこれからカッコいいところを見せられるんでしょうか…?

続きを楽しみにしてます!
それでは!


■ Me゜ (8回/2011/03/02(Wed) 12:24:36/No3579)


久々の更新...遅くてすいません
あと少しなのに遅めの学年閉鎖になりました...(ToT)なので更新です
こやまるさん.月白さんコメありがとうございます♪
うーんツカサはかなりへたれのイメージが定着してますねw
これからがんばってもらいましょう←他人事

では5話...6?5話ですねいきますっ

「ミルモ様!女の子を拾ってくるなんてどういうおつもりなんですの!?」
「だぁからひろったんじゃねー!
 倒れたから助けてきたたんだー!」

5.来訪者Part-T

リルムは絆創膏を取り出すと眠っている少女の傷にはった
「まぁ!そんなことがあったんですの?」
「やっとわかったか...」
リルムの怪力パンチを逃れミルモは安堵のため息を出す
「オレ行かなくてよかったぁーわはは」

ここはミルモ城の一室
ミルモ達はここに少女(+ツカサ)をつれてきたのだ

「なかなか目を覚まさんな」
「当たり前だろ.オレだったら永遠に寝てるね」
「自分でいうなよ」
自信満々に言うツカサ.もう通常だ

「でもそんなに怪我はしてないようですわ
 疲れてるだけだと思うんですけれど...」

「怪しいぜぃ
 紫の森はなかなか人が寄り付かないしあの黒い妖精...」
「ウルフと名乗っていたな」

 腕を組むミルモ
 ヤシチも思い出すよう考える

「ビースト...とかなんとか言ってたぜ」

「いい雰囲気ではなかったのだ」
「なにか裏があるようですわね...」
 すっかり探偵気分の妖精の皆さん

「もしかしてこいつもビーストって奴らのなかまじゃ?」
「じゃあなんで襲われてんだ?」

「ストップ!!」

 大声をだしたツカサにびっくりしてみんなツカサを見つめる

「お前ら!こんなかわゆい子が悪の手先だとでもいうのか!?」
「いやそこまでは言ってない」
 もっともなミルモの声もツカサには聞こえなかったようだ

「見ろ!かわいいぜ!」
「それは拙者もおもった!」
「まじめに話してくださいませ!」
 ミルモはリルムのだす殺気をよんで黙っておいた

「だから変に考えるより起こしたほうがはやいってことDEATH!
ミルモの頭が爆発する前に」
「余計なお世話だー!」
 −ミルモ子の解・説-
普段物事を深く考えないミルモは頭を使いすぎると熱が出るのV

「とにかく起こすからな」
ツカサは近寄ると手を伸ばした
「おーい.起き...」

「はっ!!」

「がっ!?」
いきなり起き上がった少女の頭とツカサの頬が激突
ツカサは頬をおさえもだえた
「「「...」」」
コントかよ.とか思う三人
少女はきょとんとしてみんなを見る

「...はれ?ここは?」


■□■
やっと少女でたーー...
次はツカサの紹介でもしますっ


■ Me゜ (9回/2011/03/05(Sat) 12:36:22/No3591)

パソコンに問題があるのか設定がいるみたいでお絵かきできない汗
古いので...出来るようになったらオリフェ紹介したいと思います♪
(最近オリフェがオリジナルフェアリーの略だと知りました( ̄▽ ̄;

7.来訪者−V

「スイレン!」

「は?」
少女の突然の言葉にミルモは意味不明の声をあげる

「あたしスイレンっていうの!」
「名前かよ話それすぎだろー!」
ミルモは一瞬で悟った。
こいつはめんどくさいタイプの妖精だぜぃ

「拙者はヤシチだ、アイツはツカサ」
「リルムですわ
 よろしくお願いしますわスイレンさん♪」
「ミルモってんだ」

「ヤシチさんにツカサさんにリルムちゃんにミルモさ...
 ってぇえ!ホントぉ!?うそじゃないよね!?」
「なにが!?」
喋る時には主語をつけてくれ主語を!

少女は驚いてミルモの顔をまじまじと見つめると
「ミルモって王子の?」
「お、おぅ」
嬉しそうににっこり満面の笑顔を浮かべた
「やったぁ〜〜やっと会えた!」

「オレを探してたのか?」
「うん!当たり前じゃん!知らなかったの?」
「知るか!
 何でだ?」

「じゃあ順をおって説明すると...長いんだよね」
「かいつまみながらで... 」
そう前置きするとスイレンは語りだした

「あたしディスペアからきたの
 ディスペア王国は知ってるでしょ?」
「おぅ少しなら」
「行ったことはないけどな」

ディスペアとはディスペア王国のこと
ミルモの里から西北に紫の森をまたいでかなり離れた場所にある

ディスペアとは表向きミルモの里との交流もあるのでミルモたちはディスペアのことは知っていた
「平和な国だよな」
「裏はやばいって聞いたことあるけど」

「まさか歩いてきたのか?」
ヤシチは紫の森で会ったことを思い出して言った
「ほぼ!」
「でもディスペアとは異次元回路でつながっているのでは?」

ディスペアはミモモたちは商売していないためマグカップが使えない
そのためディスペアに行くためには異次元でつながった異次元回路を使うことがほとんど

「事情があって使えなかったの.今からいう事情だよ〜」
「か弱い少女一人でー?」

「違うよ!キキョウ兄と一緒!
 ね〜キキョウに...」
スイレンは笑顔のまま振り向いた
もちろんそこには誰もいない
部屋の中を見渡すと青ざめた

「キキョウ兄がいない...!!」

「最初からいねーぞ
 あ!そりゃオレのお菓子だ!」
「主に会った時からな
 王子なのだから少しくらいいいだろうが!」
「つーか遅いよ」
冷静に突っ込む3人

「キキョウ兄が迷子だ!」
「オメーが迷子だろ!」

□■□
皆さんの言うとおりヤシチとミルモが仲良すぎですね...
あとスイレン天然すぎ.作者が驚きましたw


■ こやまる (1077回/2011/03/08(Tue) 08:33:31/No3595)
http://www.murumoya.com/


Me゜さん、月白さん、おはようございます☆

リルムのいきなりの勘違い嫉妬がツボにハマりました(^^)。
う〜ん、まさに鬼嫁…。
(設定上はまだミルリルは結婚していない?)

そしてスイレンの天然っぷりには私もびっくりです。
アニメミルモで現れそうなトラブルメーカー的ゲストキャラですね。
ミルモたちのストレスもアップしそう…。
スイレンほどの天然キャラを前にするとツカサのヘタレっぷりも隠れてしまいそうですが、彼ならきっといろんなことをやらかしてくれると信じています(笑)。
そしてプロローグで見られたスイレンの何か冷酷な印象も気になっていたり…。

>パソコンに問題があるのか設定がいるみたいでお絵かきできない汗
>古いので...出来るようになったらオリフェ紹介したいと思います♪
お絵描きしようとすると何も画面が出てこないのでしょうか。。
お絵描きはPCの設定も絡むので、通常掲示板に入ると出てくる注意事項に書いてある内容をまずは試していただければと思います。
やっぱりオリフェ紹介は絵付きがいいなぁ(ぼそ)。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ シンキロー (61回/2011/03/08(Tue) 09:36:31/No3596)

おはようございます。シンキローです。

そう言えばリルムって意外と嫉妬深い様な気がするなぁ。
ミルモ、殴られなくてよかったね。(笑)

さて、新たに登場したスイレン。
ミルモ曰くめんどくさいタイプの妖精・・・。
こういうキャラって大抵こやまるさんの言う通りトラブルメーカーになるんですよね。
今後、スイレンは物語を引っかき回しそうだなぁ。
そんなスイレンは『ディスペア王国』という国から来たようですね。
果たしてこの国の裏側で一体どんなことが・・・?

それでは続きを楽しみにしています。
それでは!


■ Me゜ (10回/2011/03/20(Sun) 20:11:01/No3625)

更新が遅くてすいません...
もう少しあったかくなったら出来るかも←冬眠か

こやまるさんの米からですがミルリルは結婚してる設定です
つまり浮気疑惑のような?w
ダアクを倒した後の話です
スイレンがひどい態度なのは...仲が悪いからでしょう!うん(おい作者
シンキローさんの予想は当たってたり
でもスイレンはまっすぐな性格なので役に立つときはびしっときめてくれるはず!もはや他力本願になりつつある...w
ディスペアはあまり変わった国ではないのですが上のほうがごたごたです

では7話を!(前回6話を7にしてしまいました)

7.スイレンとキキョウ-T

舞台はまた紫の森.一人の男の子の姿がある
赤から茶色のグラデーションをした紙に頬には細長い逆三角形のマーク

「スイレン!スイレーン!...あいつどこ行きやがった!」
呼び声というより怒鳴り声を出しながら妖精はずかずかと森を歩き回る

「!これは...」
彼の前には3本の爪あと
先ほどウルフがつけたものだ

「あのバカ.まさかつかまったのか!?」



「なんかごめんね〜♪
 でもあたし一人でも大丈夫だよ?」
「どこがだよ!」
 ミルモたちは紫の森へ戻るとそのキキョウという妖精を探し始めた

「キキョウ兄〜!」
「紫の森はひろいですわ...」
「すぐにはみつかんねーだろ」
「特徴も分からんないし...教えてくんない?」

「あたしの兄妹でね〜」
「なるほど,似た妖精を探せばいいのだな!」
「でも似てないよ
 あとあっち系」
「あっちってどっち。」

「だから似てない妖精をさがせばいいんだよ!」
「「「「はい?」」」」
まったく意味が分からない
そういおうとしたがスイレンは一人茂みの中に入っていった

「まて!そんなワケわかんねー説明じゃ見つかるもんもみつからねーぞ!」
ミルモがそういってとめたが戻ってくる気配はない

「まぁ紫の森にはなかなか妖精ははいってこねーしすぐ分かるんじゃね
 あっち系らしいし」
「だからあっちってどっちだぁ!」
「とにかく今は妖精をさがしましょう
 わたくしはスイレンさんを追いかけますわ」

「くそー...人探しの魔法を使おうと思ったのに」
「拙者から言わせてもらうと貴様は魔法に頼りすぎなのだ!」
「得意分野を活かしてんだろ!
 なにも取り得のないオメーよりはましだー!」

ケンカし始めたミルモとヤシチ.ツカサは一応仲裁に
「やめろよ...早く探そうぜ.オレは早く出たいんだよ」

「「黙ってろ!」」
「あ.はーい...オレあっち探すから」
怒鳴られ小さくなるとスイレンたちとは逆方向に捜しに行った

「今は最初らへんだからさらりと進められるよう仲良しでいたが...
 やはり貴様とはそりが合わん!」
「最初は思い切り作者の邪念だろーが!
 オメーに気を使われるほど落ちてねーんだよ!まだ!」

「「・・・」」
二人はにらみ合うと

「「ふん!」」
ぷいっと後ろをむきわかれてしまった

こうして綺麗に東西南北に別れて探すことになったのである


□■□
今日はここまでです!


■ こやまる (1094回/2011/04/03(Sun) 17:48:20/No3712)
http://www.murumoya.com/


Me゜さん、シンキローさん、こんにちは☆

早くもスイレンのトラブルメーカーっぷりが…(^◇^;)。
公式妖精がマトモに見えるほど、スイレンが暴走していますね。
兄キキョウならこの暴走を止められるのかどうか…?
でもこの兄妹はしょっちゅう兄妹ゲンカをしていそうな予感が。。

>あっち系
世の中にはいろんな「あっち」が存在しますが、果たしてキキョウは…?
話し口調的にはちゃんとした男の子っぽいですが。。
それともこの小説の登場人物に共通して存在する(?)ヘタレ系なのか。。
乞うご期待ですね。

>「拙者から言わせてもらうと貴様は魔法に頼りすぎなのだ!」
ミルモを間違い無く怒らせるヤシチのセリフがツボです。
ヤシチくん、そんなにミルモの罵声を浴びたいのか?(笑)
ミルヤシのかわいいやり取りをこれからも期待していますよ。

では!


■ Me゜ (12回/2011/04/16(Sat) 17:00:44/No3744)

こんにちは!
いきなりですがTV再放送とは←
部活で見られないので録画を...と思ったのですが
新聞の番組表になっていない!?もしかしてケーブルですか?

やっと8話
それでは続きを↓

8.スイレンとキキョウ-U

ミルモはなるべく茂みをよけながら奥へと進む
手がかりはキキョウという名前とどうでもいいことだけ

しかも奥へと進むにつれ徐々に暗くなってくる
(かっとなってひとりできちまったけど...
 やっぱこえぇ〜)

「ま.ま.魔法で明かりをだせばすこしは...」
 怖さをまぎらわすため思わず独り言がもれる

 マラカスを取り出しダンスの構え
「ミル...♪」

『魔法に頼りすぎなのだ!』

 ...むかっ
「魔法なんて誰がつかうかーー!」



「!」

(声が...だれかいるのか)
 妖精は遠くから聞こえる声に振り返る

気づかれないために明かりを消せばあたりは真っ暗闇に

(やべぇな
 こんなに暗けりゃ何も出来ねー
 不意をついてさきにしかけるか...)
 気配を消しゆっくり声の方向へ忍び寄る

 足音や茂みの音を聞き分け近くにひそむ
 相手はまったく気づいていない
(音からして確かにあそこだ)

(な,なんか気配が...まさか!?)
 お互い姿はみえないまま

(何もできずにやられるなんてぜってーごめんだぜ
 スイレンも連れ戻さなきゃいけねーしな...
 先手必勝ってな)

 妖精はさっと腰から短剣をぬき足に力をいれた
 短剣はかるくシャンと音をたてる

(今音もした...
 やっぱ...お、おお、ばけ...)
 すっかり血の気が引き青ざめた顔でミルモはゆっくり後ろにふりかえる

 がさっっ

「っらああぁあ!」
「ぎゃあぁぁあ!?」

――――
いったんきります...




3373/ 吸血鬼と魔女姫
□投稿者/ みずもも -29回-(2011/02/06(Sun) 12:39:53)

こんにちは☆

夏田みかんさんとみずももで、新しい小説作りました!
まだ完結はしていませんが、だいぶいいところまで進んでいたり・・・♪

去年の11月くらいから考えていたので、
ネタはハロウィンということで季節外れです(^^;
メインはやっぱりムルパピです!
そして配役はこんな感じになっています↓

パピィ・・・ツンデレ魔女姫
ムルモ・・・吸血鬼

他にもたくさん出てきますが、あとは小説の中での
お楽しみと言うことで(*^^*)◎!

では♪


■ こやまる (1037回/2011/02/06(Sun) 18:36:09/No3376)
http://www.murumoya.com/


みずももさん、こんばんは☆

なんと、共同でのハロウィン小説ですか!!
みずももさんとみかんさんと言えば、もちろんムルパピですね。
魔女と吸血鬼なムルパピがどんな関係なのかが気になります。
みかんさんは、ムルパピはそう簡単にくっつけなさそうですが、みずももさんは逆にムルパピをくっつけたがりそうで、このあたりのバランスが面白そうです。
(私の先入観は間違ってる可能性大^^;)

それでは小説板での連載を楽しみにしています♪
では!


■ 夏田みかん (243回/2011/02/06(Sun) 19:13:40/No3377)

こんばんは(^^)夏田です♪

とうとう始まりますね!((
私はこういう小説は実は経験済みなので・・・(ミルポン日和は交換漫画から
産まれた物語・共同小説)(^^)

1話の区切りはやっぱりメール一通分の文章になりますかね?
私の方も小説メールはとってあるので、消えてないハズ。
時間があり次第更新をお手伝いします(^^)
もう一つの問題は一話一話の話の題名がまだ決まってない点でしょうか・・
この辺はメールで話合いましょうww

>みかんさんは、ムルパピはそう簡単にくっつけなさそうですが、
>みずももさんは逆にムルパピをくっつけたがりそうで、
>このあたりのバランスが面白そうです。
実は私もこやまるさんと同じ事を考えてました(笑)
しかし、これがまたみずももさんも意外な反応をしてくれるので
描いてるこっちも楽しいです。完結はまだしておりませんが
みずももさんを舐めてはいけない(((え
では☆



■ みずもも (30回/2011/02/10(Thu) 23:22:40/No3406)

こんばんは☆

ではさっそく参ります!

*夏田みかんさん作

「吸血鬼と魔女姫」

1.魔女の猛毒

ある所に魔法都市メルヘンという城下町がありました。そこの城の主・・・
つまり、魔女姫のパピィという女の子。彼女は、隣国の不幸郷という
ところに住む幼馴染みの吸血鬼、ムルモに片思いをしていました。

「はぁ・・・ムルモは今何をしてるのかちら・・・」

「そーだっ!会いに行こうかちら!!」
パピィは魔法を使って隣国に飛んで来ます。
「このー木なんの木気になる木〜♪」


「ムルモったらビックリするわね♪・・・そ・・・そだ・・・
ムルモに告白しなきゃ・・・い・・・言えるかな・・・///」
一方・・・
「はぁ・・・」

ドラキュラ・・・基吸血鬼のムルモは、
今日もある女の子のことを考えていました。
「アロマしゃん・・・ぜったいあの子の血を吸って見たいでしゅ・・・」
アロマ・・・とは、海を超えた島にある国の姫。
美人で、そよ風のような癒し効果があるという彼女の笑顔は
どんな殿方でもメロメロになるという。
「以前偶然にパーティーで出会って以来・・・あの子のことが忘れられないでしゅ・・・あの綺麗な白い肌・・・いいなぁ〜♪美味しい血が食べたいでしゅ〜・・・」

「何言ってんだよ」

「む・・・」

使い魔のコウモリ・・・ミルモが現れました。
「可愛い女の子にコビ売りまくってるだけだろ?」

「うるさいでしゅよ!使い魔の癖に!可愛い女の子は血が
美味しいんでしゅ!!それに、吸うんなら可愛いほうが良いでしゅ〜」

「はぁあ・・・おめぇ、親父が用意した女突き返したらしいじゃん・・・
いい加減にしとかねーと、バチあたんぞ」

「ムッ・・・だって・・・めちゃくちゃケバかったんでしゅよ!?太ってるし正確悪いし・・・
性格悪いって言えば・・・
もう一人嫌な奴がいたでしゅね・・・」


ちょっと時間切れなので、一旦きります(^^;
また明日か明後日書きに来ます!

では♪


■ 夏田みかん (245回/2011/02/11(Fri) 14:46:35/No3413)

うわーーー(笑)
駄文すぎるーーーー(^◇^;)
今回のはメール小説なので思いついた事を
すぐ文章にしてすぐ送ってたので、いつものように
修正して・・・という作業がない分ひどい・・・(笑)
というか、すいませんみずももさん
私が描いた奴3話分も消えてました;;もしよければ
このままだとアレなので3話ぶんメールで送って貰えませんか?
お願いしましゅ><
では☆


■ みずもも (31回/2011/02/11(Fri) 22:16:57/No3431)

こんばんは☆

みかんさん、先ほどお送りしました♪
ぜんぜんアレじゃないですよ(笑)


続きです↓


そこまで言うと、噂をすれば・・・という感じに 彼女 は現れました。

「ムルモ〜〜〜〜」

ムルモ真っ青。

「げっ・・・」

「ちょっと!げって何よ!?」

「うるさいでしゅーッあっち行けでしゅ!」

「・・・むっ・・・」

「ボクはこれから昼ご飯食べるでから、構ってられないでしゅよ」

「お・・・お昼・・・?//
そっ それなら!あたちの血吸ってもいいからね!」


「・・・お前・・・ボクを殺す気でしゅか・・・?
魔女の血は吸血鬼にはもうどくなんでしゅ!」


「あ・・・・・・」

「それに、なんでパピィみたいな可愛くも無い子の
血吸わなきゃいけないんでしゅかッ」

ムルモは去って行ってしまいました。

「・・・・・・(一度でいいから・・・ムルモに吸われたかった・・・)はぁ。
もうっ!何で魔女の血は猛毒なのよっ・・・スキなのにぃ・・・」
最後の方はボソッと言いました。

すると・・・



第一話はこんな感じです(^^)
では♪


■ こやまる (1061回/2011/02/19(Sat) 10:22:31/No3513)
http://www.murumoya.com/


みずももさん、夏田みかんさん、こんにちは☆

遅くなりましたが、1話読ませていただきました〜。
1話1話交代で書いている感じでしょうか?
次回の2話はみずももんさん作?

アロマちゃんの血…私も吸ってみたい(^◇^;)。
血を吸われてしまうかわいそうなアロマちゃんを想像するとまたかわいかったりします。
ちなみに血を吸われた女の子妖精はどうなってしまうのでしょうか?
蚊に刺されたみたいにかゆくなったりして(笑)。

パピィのムルモへの愛がいきなり全開だなぁ。
魔女の血が猛毒という設定が二人の間を邪魔するところが面白くて、続きが気になります。

しかし小説を携帯で入力だなんて、想像するだけで親指がつりそう(^^;。
それでは第2話もよろしくです。


■ 夏田みかん (261回/2011/03/14(Mon) 13:44:32/No3604)

こんにちは(^^)夏田です♪

吸血鬼と魔女姫の表紙を描いてみました〜。
遅過ぎですいません;;
しかも背景がゴチャゴチャしてるせいで何の絵だか
さっぱり分かりませんね。う〜ん・・こんなんじゃないのに;;
絵を描きながら思ったのですが、2話目は私が書き込みますが
自分が描いたページは自分で書き込むのはどうでしょう?
自分の話しのほうが、修正したい所を好きに修正出来るし
良いと思うのですが・・・・
挿絵も気合いを入れたいです〜。
ムルモの初恋物語みたいにムルパピだらけにする予定(笑)
すんません(^p^)
では☆

300×300

paint1300077291.png
/84KB

■ 夏田みかん (265回/2011/03/29(Tue) 17:08:24/No3668)

夏田です〜。遅くなってすいません〜。
あ、2話も3話も私が描きますねvv
そうそう、4月に重大発表(ちと大げさww
タイトル考えておきましたが、気に入らない時は言って下さいね!
*みずももさんのターーーン(え
2好きだから・・・

「ほー、なるほどなー」

草むらの方から、聞き覚えのある声がしました。
あわてて振り返るパピィ。
そこには、

「ミ、ミルモたん!!」

そこには、吸血鬼ムルモの手下、コウモリミルモ
がいました。

「・・・も、もしかして、全部聞こえてたの・・・?」

「まあなー。おめえ、ムルモのことが好きなのか!」

「・・・・・////」

パピィは、恥ずかしくて返す言葉がありません。

「好きなんだろ?」

にやけながらもう一度聞きました。

「う・・そ、そんなこと、あるわけないでちょ//!」

「じゃあムルモがアロマの血を吸っても平気なんだな?」

「そ、それは・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・あーーーもーー!そうよ!!あたちはムルモのことが
大好きよ!!」

―パピィたちから離れた遠くの方―
「ほえ!?今誰かが僕の名前を言ったような・・・
ま、気のせいでしゅよね♪」

ムルモはお昼ご飯を求めに、歩いて行きました。
―再びパピィたちがいる場所―
「やっぱりなー!おし、パピィ!オレと手ぇ組もうぜ!!」

「どうちて?」

「おめえムルモが好きなんだろ?ムルモのやつ、最近パーティーで会った
アロマの血を吸いたいって言っててな」

「アロマたんって、かわいいの?」

「ああ、めちゃくちゃ!」

「そう、かわいいの・・・・ズキッ」

「オレ、ムルモにアロマの血は吸わせたくねーんだよ。んでお前も、
吸ってもらいたくねーだろ?自分の血を吸われたいだろ?
だからオレと手ぇ組んで、なんとか阻止しようぜ!」

「あ、あたち・・・・それは出来ない・・・・」

「何でだよー?あいつがアロマの血吸っちゃっていいのか?」

「だってムルモが吸いたがってるんだもん、しょうがないわ。
あたち、今日はもう帰る・・・たぶんしばらくこっちの国には
来ないから・・・」

「え、お、おい!なんで急に帰んだよ!おーい!」

パピィは自分の国へ泣きながら帰っていきました。

「オレ、なんか悪いこと言ったか!?くそー!
どーすりゃいんだあああああ!!」


2話は終わりです。
さーて次回3話だ私だ。挿絵を描こうか描くまいか((
では☆


■ 夏田みかん (266回/2011/03/29(Tue) 17:12:44/No3669)

>タイトル考えておきましたが、気に入らない時は言って下さいね!
この文章は気にしない方向で・・・;;

2話のタイトル案を聞く前に「あ、そういえば題名・・」と思って
仮で付けていましたが、みずももさんから案が届いたので一回
修正してます。 この文章は修正のし忘れ・・・すいません〜。


■ こやまる (1093回/2011/04/03(Sun) 17:35:09/No3711)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、こんにちは☆
めちゃくちゃレスが遅くなってしまい、ごめんなさい。

まずはお絵描きありがとうございます。
パピィ側の明と、ムルモ側の暗な対比がいい感じですね。
普通だと魔女の方も暗になりそうですが、やっぱりパピィはみんなのヒロインで明でなくちゃですね。

そしてパピィやムルモがちょこんとかぶっている帽子や王冠が小さいのがかわい過ぎです。
本当は普通サイズなのだけれど、妖精の頭がでかすぎるから帽子が小さく見えるのかな。。

さて第2話ですが、自信満々に提案を持ち出したミルモが哀れな結果に…。
下心見え見えのミルモにはハマリ役かも。
あ、ムルモがパピィの血を吸ったらどうなるのか分からないミルモは、今回はムルモとは兄弟関係ではないということですね。
兄弟関係ではないミルムルのやり取りを今後も密かに楽しみにしてたり…。
それとアロマちゃんの出番もぜひよろしくです。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ 夏田みかん (276回/2011/04/16(Sat) 18:16:12/No3745)

こんにちは(^^)夏田です♪


3悪魔のカメさん


「・・・・ムルモ・・・・」

パピィは目に涙をいっぱい溜めて呟きました。

魔女の血は猛毒・・・・・
それはどうにも出来ないでちゅ・・
それに・・・ムルモに何とも思われてないあたちが、
ムルモの吸血阻止なんて無理・・・・


魔法を使ってフラフラ帰っていくパピィ姫。
すると、空を飛んでいると可愛い女の子の手を取って
血を吸うムルモを見つけてしまいました。

「―――――・・・ッ!」

み・・・見たく・・・・・・・・ない・・

見たくない〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ

「うわぁあああんっ」



「?」

「どうしたの・・・?//吸血鬼様・・・」

「・・・・・・いや、何でもないでしゅよ」



一方ミルモ。

「オレ、何かわりぃ事言ったかな・・・」
ミルモは、携帯をいじります。
「ムルモのヤツ・・・最近調子こいててムカつくからなぁ。
ちょっと苦労させてやろう・・・
本当はパピィにも方法があったんだけど・・・仕方ねぇ」
ある人物に電話をかけます。

「もしもしー」






「・・・はぁ。結局魔女の恋なんて・・叶わないのかなムルモ・・」
呟くと、同時にさっきのシーンが蘇ります。

「ッ・・・・・
なんで魔女なのよぉ・・・普通の女の子なら・・もっと可愛かったら
きっとムルモも・・・・ぅぅ」

ムルモのぬいぐるみを抱きしめて・・・・
切なく呟きます。

「パピィちゃん〜〜〜〜あなたの恋〜〜〜は叶うわ〜〜〜」

突然響く声。
「え・・・?だっ誰ッ!?」
「私〜は、不幸郷〜に住む悪魔の〜〜カメリ〜〜です〜〜♪」
「あっ・・・悪魔・・?
あんた喋り方鈍過ぎて聞きずらいわよ・・・・普通に喋れないの?」
「え〜(汗)無理〜だよ〜〜〜〜癖だもん〜」
「ふーん・・・不幸郷って・・・・ムルモの国じゃない・・・・
なぁに・・・何か用なの?」
「魔〜女の〜血は〜猛毒〜」

「!!!!」

「そ〜の事〜で悩んでるんでしょ〜〜〜?
私なら〜〜解決できるわ〜〜」
「へ!?」

「ただし〜〜、貴女〜は魔女じゃなくなるの〜〜。
魔法は〜〜〜一切使えなくなる〜〜。
そうすれば〜〜〜〜ムルモ〜〜くん〜〜も〜〜
パピィちゃんの血を〜〜〜吸える〜〜」

「ほ・・・ほんとぉに!?」


3話は終わりです。
ごめんなさいみずももさん!!!更新が随分
遅くなってしまいました;;
挿絵は次回描きます^^;うう・・申し訳ない〜っ

パピィちゃんは私だけのヒロインだぜーーッ((え

あ、こやまるさん、忙しそうなので
ミル日の方の更新は控えてますが
もう一話だけ更新していいですか?(え
下書きが進む進む!!
もう10話先までありますwwwwww

では☆





2866/ 「学園パピィ」番外編その3!
□投稿者/ 夏田みかん -207回-(2010/10/11(Mon) 14:52:06)

こんにちは(^^)夏田です♪

番外編スレッドが29(中途半端だwww
達成(?)したので新たにスレを立てておきます♪
表紙は前回のスレと似てますが、番外スレはずっとこれで
通そうかなって((
パピィちゃんにセリフつけときます?(・o・)←

{「ばかああああああ!!!」

OKw(蹴
番外編と本編の違いですが、
本編の場合、あくまで主要キャラ(ミカン、ムルモ、パピィ)
を毎話必ず登場するという条件がありますが、番外編の場合はありません。
学園といっても妖精学校と全然違うので、説明もかねて
最近本編の方も脱線してますが・・・(^^;
(野球部やら先生やらワルモ団やらetc)

まぁ、それもそろそろ終わるので・・・
思いっきり脇役メインの話はあるにはあるけどそうそう無くなります。
なので、こっちで思いっきり描きたいと思ってますので(*^_^*)
では☆




■ こやまる (943回/2010/10/13(Wed) 22:57:57/No2875)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、こんばんは☆

番外編も気がつけば(29)まで到達するとは!
主役たちとは別の切り口から学園を描くのはとても面白いですね。
ぜひこれからもいろいろな妖精をメインに活躍して欲しいです。
でも虫取りのリベンジをメイルにしてほしいなぁとも思ったり…。

絵のパピィちゃんのシチュエーションがとても気になります(^^;。
これは何か元ネタがあるのでしょーか?
それとも…!?
とにかくムルモにこの表情を見せてあげたいです。
(というかムルモがこの表情の原因!?)

それでは連載を楽しみにお待ちしています!
では!


■ りょく (105回/2010/10/15(Fri) 20:58:11/No2884)

みかんさん、こんにちは!

涙目で赤くなってるパピィちゃん可愛い(*>w<*)
どう見てもパンティラされてスカートを押さえてるようにしか見えません(変態思考作動中

私もムルモやミカンそれにラビィに、この表情を見せてみたいです。
全員鼻血ぶーなはず。

ティトさんはヤマネが上のパピィみたいなポーズを取ったらどうしますか?

ティトさん好きです。悲しい設定とか、ヤマネを「ちゃん」付けするとことか、強いとことか。
今まで生きてきてネズミさんになりたいと思っておりましたが、ティトさんがいいです。
私も幻術かけてほしいな。ネズアクを一本(すいません!

では!


■ 梨璃 (63回/2010/10/15(Fri) 21:45:58/No2885)

夏田みかんさんこんばんは★

番外編新スレッドおめでとうございます!
色々な妖精たちのお話も見てみたいので楽しみです。

絵の涙目なパピィもかわいいです!
原因はやっぱりムルモ…?
パピィにならなら「ばかあああ」と呼ばれてもい(ry

では!


■ 夏田みかん (208回/2010/11/03(Wed) 15:40:03/No2924)

こんにちは(^^)夏田です♪

>こやまるさん
メイル・・・・(笑)
リベンジtheメイルって奴ですね。
虫嫌いのメイルとキレると怖いウィミちゃんのネタ
はまだまだありますので、お楽しみに(笑)
>りょくさん
パピィちゃんの表情がパンティラされた時のシーンとは・・・
これは考えてなかった・・(^◇^;)適当に描いた物なので。。
そう言われると、そうにしか見えないなぁ・・・(笑)

ムルモもミカンもお互い意地を張るので、ミカンはちょっと頬を赤らめて
クールを装い、ムルモはワザと青ざめて毒を吐けばいい((
ラビィは・・・・鼻血決定wwww
>ヤマネ
・・・これは、個人的にですが
ヤマネちゃんは、上のパピィのようなポーズは取らず、
赤らめて後ろを向いて黙るタイプだと思ってます。
そっちの方が大人しいヤマネに合ってるかな・・(^^)

ティトの反応・・・・後ろから肩を叩いて「ドンマイ、こんな事もあるさ」
みたいな。そういう奴です。ティトは。頭にハンゾー(寝てます
>梨璃さん
絵の感想ありがとうございます。
原因はムルモ・・・まっ・・まさかムルモがパンティr(ry
私もパピィになら罵倒されても良い、むしろ、おばかたんって言われたい//

さて、更新しようかな・・?
では☆


■ 夏田みかん (209回/2010/11/06(Sat) 14:11:19/No2930)

こんにちは(^^)夏田です♪

777記念から全然間がないから、
1000の時に頂いたリクエストは
もうちょっと進めてから致します。
後4、5話終わったらリク小説を書かせてもらいます。

08「バカも風邪を引く!お見舞いはチョコの味」

とある年、とある月、とある・・・
ミルモ「ゲッホゲホッ・・・・・うぇ・・・」
とある日、ミルモは風邪を引いていました。
ミルモ(くそ・・・っ声が出ねぇ・・・一日中寝たきりとか
何年ぶりだ・・・・)
ムルモが風邪を引いた4日後、うつったのか
ミルモは熱でうなだれていました。まぁ顔真赤。
恋の病にでも落ちたのかねぇ?ちなみに作者は恋愛未経験っていうね。
一生来なくていいよ。親最高。
ミルモ(そーいや リルムが料理作って来るって言ってたな・・・
ぐぇーーーー。最悪・・・声出ねぇし・・・無理矢理食わされるな・・)
まるで心を読んだように、すぐにその時はやってくるのです。
リルム「ミルモ様ぁ〜♪」満面の笑み
ミルモ(来ちゃったよ・・・)顔面蒼白。
リルム「ミルモ様のためにお粥ですわ!食べれば
きっと良くなるハズですから!」
更に体調を悪化させる為に作られたような
悪魔の手料理。・・・いや、本人は天使。
ミルモ(うっ・・・動けねぇーーー!!!!!!!)
モザイクが入った動く物体X。近づく恐怖。
「ミーーーールモーーーーーー!!!!」
その時、けたたましく聞き覚えのある声が響いたのでした。
聞きたくなかったけど、場の雰囲気を壊して料理から
逃げられるなら天国だとその人物に感謝します。
ヤシチ「今日こそ決着をつけてやるーーーーーー!!!!!」
ミルモ&リルム沈黙。
ミルモ(決着もクソもねーよ)
リルム「あのォ・・・ヤシチさん、ミルモ様は病気で」
ヤシチ「それなら更に好都合だ!レッツ修行生活!」
ミルモ(をい。そのセリフ何処かで聞きおぼえがあるぞッ)
ヤシチ「うをりゃっ!」
手裏剣を四方八方に飛ばします。
バリーーーーーーーーンッ!!!
ヤシチが投げた手裏剣は迷惑な事に窓を
割りました。破片が華麗に飛び散ります。
ミルモ(何すんだゴルァァァァァ!!ガラスの破片が痛ぇよ!!
その前に風が入って来て寒いんですけどォォォォ!!!)
声が出ない為、心の中での絶叫ミルモ。
顔が苦痛の表情だぜ。しめしめあと一息って奴だぜ。
ミルモ(作者黙れ)
はい。分かってます。
そしてもう一方は運良くリルムの手料理。
ヤシチ「ひッ!?」
リルム「よ〜く〜も〜〜〜〜〜〜〜
私の料理にーーーーーーーーーッ!!!!!」
鬼の形相へと変わるリルムにもはや、ヤシチは言う言葉が
見つかりません。
ヤシチ「ギャーーーーーーッアっテンションプリーーーーズッ」
リルム「許しませんわーーーーーッ」
リアル鬼ごっこが始まったようです。誰か山田悠介氏呼んでこい。
2人が去って行き、
ミルモ(ハァ・・・・どーすんだよ・・・窓・・・さみぃ・・)
ミルモはわずかに開いた窓の穴を見てため息。
すると・・・
ミカン「よォ・・・・大変みたいだね。」

一旦切ります

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■ 夏田みかん (210回/2010/11/06(Sat) 17:50:38/No2931)

続きです。

黒とオレンジのアイツがやって来ました。
  ま  ど  か  ら
ミルモ(ミカンか・・・嬉しいけど、窓からって何だよ・・・)
ミカンはわずかに開いた穴を見てパースエイダーで2発くらい
撃つと、手を伸ばして鍵を開けて窓から不法侵入。
ミルモ(何で玄関から入って来てくれねぇんだ・・・)
ミルモの突っ込みは、届きません。
しかもミカンは、窓を開けたまま入って来て持ってきた袋をいじります。
ミルモ(せめて窓を閉めてくれ・・・・頼むよォ穴だらけでいいから
閉めてくれぇぇぇぇぇ)
ミルモの願いもつかの間、ミカンが持っていた袋から見舞いのお菓子が
いっぱい。(生物の問題 グリコーゲンは何処のお菓子会社の名前に使われたか答えなさい)
ミカン「見ろ、やっぱレモンよりミカンの蜂蜜漬けだよなー」
とっても甘そうです。他にもアイスやらチョコバナナやら林檎飴やら。
マフィンがあるぞ・・・・熱なのに食えるかっ!
ミルモ(・・・・・くっ・・・ミカン・・お前って奴は何て良い奴だッ・・)
心の中で泣くミルモ。・・・・・食えるんだ・・・・・
ミカン「まァ糖分は必要な栄養分だからね。オレ様は
これで帰るけど、しっかり食えよ。」
そう言って窓から去って行きました。
・・・・・。
ミルモ(閉めてくれえええええええええええええええええええええ!!!)
ミルモはしばらく窓全開の寒さと戦います。
―――そんでもって。
ムルモ「おにーたま!具合はどうでしゅか?」ムルモ来場
ミルモ(よし!良く来たムルモ!頼む!窓を閉めてくれ!!)
ムルモは来たと思ったら見舞い品をローアングルから食い入るように
見ます。どれもこれも美味しそう。
ムルモ「お兄たま(モグモグ)おかひ、いららいんれしゅかァ?」
ボリボリ食べるムルモくん。
ミルモ(何 人の見舞い品食ってんだあああああ!!!)
ムルモ「返事がないでしゅ。いらないんでしゅね」
そしてムルモは遠慮なく見舞い品をあさります。
ミルモ(てめぇ・・・後で覚えてろよォ・・)
すると、ムルモは国王に呼ばれてその場を後にします。
ミルモ(・・・・・ん?ちょっ・・・ちょっと待ってーーーーッ!
窓閉めてくれーーーー!)
そして そして。
ティト「うむ・・・まさか王子が風邪を引くとはな・・・」
いつの間にか、変な人が入っていました。
ミルモ(何で此処に来てんだよ・・・もはや目的が分からねぇよ・・)
ティト「誰しも心に病を持っている物だ。これをあげよう。」
シップを置きました。しかもサロンパスです。
ミルモ(何処に貼んだよ)
段々イライラしてくるミルモさん。そしてやっぱり・・・
ハンゾー「ティトぉ!見るのらぁ!見た事ないゲーム見つけた
のら〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
ハンゾーも居ました。超明るいです。
ミルモ(王家にしかない非売品ゲームッ・・返せっ・・・それはオレのだッ)
ティト「此処に来た報酬として貰っておきなさい」
ミルモ(てめぇはそれでも大人かあああああ!!!!)
ハンゾー「でも・・・何か悪いのらー高そうだし」
ティト「むむ・・・待っていろ。解ッ」
というと、眼帯が取れます。
ミルモ(そ・・・・そうか・・・こいつ心が読めるんだ!
頼む!返してくれ!窓を閉めてくれ!)
ティト「・・・。貰っても良さそうだぞ」
ミルモ(てめぇはそれでも大人かあああああああ!!!!)
ティト「パシリじゃないティトだ!」
ミルモ(誤魔化してんじゃねぇーーッ!)
ハンゾーはぱあっと表情が明るくなって、ティトの頭の上に
乗っかります。ティトが「重いからどきなさい」と言いますが、
ビクともしません。ティトは最後に、レアな消しゴムを発見し持ち去って
いきました。
ミルモ(人の部屋ブッショクしに来ただけかよ・・ただのドロボーじゃねぇか)
心の中で悪態を付きます。
もうじき、楓先生が帰って来ます。くもっちょいっぱい持って。
それまではしばし耐えようか―。
ーEND−

wあとがきんちょw
またまた担当のメイルです。
今回はパピィちゃんがいないんだね、僕らもいないや。
「さーて久々の小説でぃっ!腕がなるんでぃっ」
もういい何も言わない。ボクは何も突っ込まないぞー。
「疲れたよ、あとがきめんどくさいかもすれぬい。」
何だすれぬいって。
もういいよ、これで閉めようかグダグダになってきた。。

すいません以上です。

アッ!そーだっ。
題名の先頭にsidestoryって付けて下さい。
いただきものに乗せる時でいいので(^o^)
では☆


■ こやまる (963回/2010/11/10(Wed) 01:07:40/No2942)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、こんばんは☆

久々の小説連載ですね(^^)。
今回は最初から最後まで、フルスロットルでミルモが受難続き…。
本編ではやや脇役的な存在だったミルモでしたが、何だか久々にミルモの主役らしさを見たような気がします。
(真の主役であるパピィが不在だったからかもしれませんが)

みんなはミルモが風邪を引いたことを聞いて駆けつけたのかな?
それにしてもそのお見舞いがひどすぎる…(笑)。
タフなミルモのことだから、風邪を引いたくらいじゃ倒れないとでも思っているのでしょうか。
いや、そんなことは全然考えてなくて、みんな楽しければそれでよいのかな?
全員やりたい放題な中で、ミルモへの見舞い品を勝手に食べるムルモがひどさNo.1のような気がしました(^◇^;)。

>ティト「うむ・・・まさか王子が風邪を引くとはな・・・」
>いつの間にか、変な人が入っていました。
そしてただのドロボー。。。
ティトの神出鬼没に加え、そのむちゃくちゃっぷりが最高に笑えました。
初登場時のシリアスなティトはいったい何処へ・・。
読心術に期待したミルモががっかりする表情が同情を誘います。

お絵描きもありがとうございます!
まるで映画のポスターを見てるかのような構図が見事ですね。
縦横300のサイズに6人も閉じ込めたのはみかんさんが初かも!?
みかんさんの技術力に驚かされたと共に、「拙者を忘れるでない!」というヤシチの声も何だか聞こえてきそうです(^^;。

そういえば番外編の掲載がまだでしたので、近々掲載させていただきますね。
題名の先頭にsidestoryを付けるのも了解です!

それでは続きを楽しみにしていますね。
では!


■ 夏田みかん (217回/2010/12/23(Thu) 15:33:12/No3034)

こんにちは(^^)夏田です♪

今回のはちょっとした挑戦です。
今まで鉛筆とペンで描いてましたが、今回は
思い切って全部ペンに。。バイクいつも厳つい
感じだったんですが、ペンで描くと滑らかだなぁ。
余談ですが、オリフェをペンで描くのも初めて(笑)
これで成功なら、学園パピィの挿絵も全部ペン機能で書きます。


sidestory09「ムルモのライバルミカンは火薬。」

とある休日。店で音楽を聞きながら立ち読みする彼の名はミカン。
CDは・・・・・ドラムの音が激しく響くとあるバンドの曲でした。
うっつくーしいーーーーこのォ国のー丘にたッちー
さ、ま よ、い倒れゆく誰かがーーーーたとえー愚かな(以下略
ボーカルが激しく熱唱して全てを叩き壊すように、リズムが響いていました。
そんな彼を見つけた・・・いや、見つけてしまったムルモは
「折角の休日を楽しむ」か、「後ろを向いてる隙に倒す」か
どちらかの重要な選択肢を迫られていました。
前者の方がいいですが、この隙に不意打ちで攻撃するのもアリだと
思いました。ムルモは頭の中で、ミカンをぼっこぼこにする作戦を
シュミレート。
プランA
マフラーを首に巻く→気配を気取られて右手を喉とマフラーの間に
挟まれる→振り向きざまに飛んでくる左肘で左頬を強打される→負ける。
ダメですね。別の手を思考。
プランB
鞄で殴りかかる→気付かれて両手で受け止められる→振り向きざまに飛んでくる左回し蹴りで脇腹を蹴られる→負ける。
これも不可能。更に別の手。
プランC
いきなり背中から抱きしめて「愛している!」と叫びミカンを仰天させる
→そんな程度で動じる男ではないので言葉の中に含んだ殺意を感じ
後頭部による頭突きを繰り出してくる→接触しているので避けられず
鼻に直撃を受けて出血→負ける。
ムルモ「くっ・・・」
結局ムルモは勝機を見いだせず、まるで仕掛けることは出来ませんでした。
ミカン「・・・・ん?ムルモじゃねぇか・・何してんだそこで」
ミカンの、そんな余裕綽々の一言(注・ムルモにとって)
ムルモ「なんでもないでしゅ!」
そう言って2人同時に耳を掻いたかと思えば、お互いなすりつけあいました。
・・・何してんだコイツら。
ミカン「じゃあな チンカス」ミカンはその店を後にしようと思い
ましたが、・・・・・・ムルモにコートを引っ張られていました。
ミカン「?・・・何か用かぃ」
ムルモ「いい機会だから決着付けるでしゅよ!」
すると、ミカンは不敵に笑いました。
ミカン「いいだろう・・・・」
       風が強くなってきました。


ムルモ「じゃあ、行きましゅよ・・・しりとり!」
は・・・・・
ミカン「りょうり!」
お前ら・・・決着ってそれかよ・・・・
ムルモ「地の文は黙ってろでしゅ!・・・り・・・りす!」
おい!地の文がどれだけ大事な物か無知な貴様らに教えてくれるわ!!
ミカン「すり!・・・」
無視するなチクショウ。
ムルモ「りか!」
ミカン「かり!」
ここまで来て・・・ムルモがやっと気付きました。
ムルモ「お前ッボクが“り”ばっかりになるように言ってましぇんか!?
汚いでしゅよ!!」

一旦切ります。

300×300

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■ シンキロー (17回/2010/12/23(Thu) 18:26:28/No3035)

夏田みかんさん、こんばんは!

小説の続きを更新したようですね。
すごく絵が上手だと思いました。
特にバイクのパーツや影の付け方がとても丁寧だと思いました。

今回は全部ペンで描いたようですね。
僕も結構滑らかだなと思いました。

ムルモの腹黒さが出ていますね。
ミカンを倒すために様々な作戦をすぐに次々と考えていくのはムルモらしいなと思いました。

そしてミカンにリベンジするために実行した作戦はしりとりでしたね。
ムルモが可愛いですw。

それでは!


■ 夏田みかん (218回/2010/12/24(Fri) 21:23:03/No3038)

こんばんは(^^)夏田です♪

おお、シンキローさんこんばんは!コメント有難うございます!
シンキローさんの小説も読ませて頂きました!私の好きな部類の小説です((
即お気に入りwww悪役のネーミングセンスの良さに感服致しました。
スリラーとかテラー様とか設定もキャラもカッコイイ・・・(^^)(夏田の場合適当である。

私もバイクはペンの方がいいなと思いました。これから全部ペン機能で
描くかもです。(拳銃とかもそのうちペン機能で描きたい♪

では続きを・・・

ミカン「しりとりのルールってのはなァ、ん がついたら負け以外のルール
はねぇんだよ・・・普通にしりとりしてたら決着がつかないだろうが」
ムルモ「むぅ〜〜〜っ!・・・・じゃあ・・・竜の怒り!」
ミカン「ふっ・・・竜に食われて失せろムルモ」
ムルモ「森に迷って永遠に戻って来るなオレンジ男」
ミカン「五階から飛び降りて消えろマッドサイエンティスト」
ムルモ「鳥に襲われてめちゃくちゃになって消えろオタンコナス」
遂にはしりとりというより、ただの言い合いになっていました。

数時間後・・・・
ムルモ「疲れたでしゅ・・・・」
2人同時に溜息をつきました。
ミカンはバイクに跨り、
ミカン「もう疲れたから帰るぜ、じゃあな税金」
そんなミカンをやっぱり、焦って止めるムルモ。
ムルモ「ほぇ〜〜〜〜っまっまだでしゅ!決着ついてないでしゅー」
ミカン「明日にしろ」
ムルモ「にっ!逃げるなでしゅよッ!」
すると、2人の前方からガラの悪い特攻服の集団が近づいて来ました。
「おお!すっげー、いい単車持ってんじゃねぇか兄ちゃん〜
怪我したくなきゃよこせよ!」
ヒヒヒ・・・と不気味に笑っています。
するとさっきまで言い争っていた二人が凄い形相で
特攻服を睨みます。
ミカン「言葉に気を付けな・・・オレ様達今」
ムルモ「めちゃめちゃ機嫌が悪いでしゅから」
     ―数分後―
そこには、無残な残骸だけが転がっていました。
まるで死体と化したさっきの人達は気を失って動きません。
その人達の体からビリビリ・・と電気が見えたのは気のせいでしょうか。
ミカン「さて帰るか・・・」
ムルモ「ほぇ・・・・・もっと遊んでくだしゃいよ・・・」
ボソッとムルモがこぼしました。
ミカンはハァーと深いため息をついた後
ミカン「ラーメンでも食べに行くかな」
そう言いました。
ムルモ「ほぇっ・・・べ、別にボクは」
ミカン「誰がてめぇを連れてくって言ったよ」
ムルモは「むっ」と言った後
ムルモ「一人でラーメンなんてむなしいでしゅよ〜〜っ
ボクも一緒に行ってやるでしゅ!!」ムルモは急に元気になって、
ぴょんっとバイクの後ろに乗ります。


ミカン「ムルモ アイス食べる?」
ムルモ「食べるでしゅ!」
ミカン「家帰って食えよ」
ムルモ「なら言うなでしゅッ!!!ちょーしこくな!」
ミカン「いや、ちょーしこいてんのはてめぇだ」
ムルモ「ムカッなんでしゅかァ!ホントお兄たまと同じくらい
ムカつくでしゅーーっ昨日のお兄たまも・・・」
ミカン「菓子食われたくらいで、ねちねち言ってんじゃねぇ、
シュウトメかお前は」
ムルモ「まだ説明してましぇん!!」
ミカン「っていうかさっきから地の文がねぇぞ、大丈夫なのかこの小説」
ムルモ「お前の頭も大丈夫なんでしゅか」
ミカン「氏ね!」
ムルモ「お前が氏ね!」

そんなこんなで2人は
夕日の中 バイクで走っていました。

2人は相変わらずです

ーEND-

WあとがきんちょW
お馴染メイルがこのあとがきを取り締まりたいと思います。
「うむ。たのんだよ」
いいよ。来なくていいよ。夏田。
「ムルモはミカンが気に食わないという、それだけの存在でしたが
実を言うと結構仲良しです。喧嘩するほど仲が良い。」
まぁ・・・珍しくパピィちゃんが絡んでないからね・・・
「単にこういう話しを書きたかっただけ・・・なんていう事はないよ」
・・・・・・・夏田。。単に書きたかった〜とかやってるから
キャラおかしくなってくんだよ。オリフェの設定整えろ!ついでにボクも!
「いや!!この話はそういうんじゃなくて、マジだって!そうだけども
そうじゃない!」
矛盾してるよ。
「黙れ、黙れ、黙れーーーー!!」
夏田が壊れたのでこれ以上続けるのは危険ですね・・・
以上、あとがきのメイルでした!
「ちょwwwww終わらすなwwwwwwww」

では☆


■ シンキロー (18回/2011/01/02(Sun) 14:14:36/No3066)

夏田みかんさん、こんにちは!

ミカンとムルモのしりとりが罵倒合戦にw
でも、2人は何だかんだ言っても良いコンビ(?)のようでチンピラ達をあっさり撃退しましたね。
喧嘩する程仲が良いようで意外と仲良しなんですね。
このデコボココンビが今後、どんな活躍を見せてくれるか楽しみです。

あと、僕の小説の感想ありがとうございました。
今後、更に色々な敵やら場所やら謎やら出てきますので読んでいただけたら嬉しいです。

それでは!


■ こやまる (1000回/2011/01/03(Mon) 21:25:08/No3071)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、シンキローさん、こんばんは☆

めちゃくちゃ感想が遅くなってしまいごめんなさいm(_ _)m。
年末年始は時間があるようで全然余裕がありませんでした。。

今回は男の友情がまぶしいですね(^^)。
ケンカを繰り返すうちに二人の間に生まれた親近感も温かい!
だけど今回行動を起こしたのはムルモの方からなので、ミカンの方は単にムルモのお相手をしてあげただけのようにも見えたり…。

ライバルの関係を超えた二人の関係に、これからも注目ですね。
パピィをめぐっての争いがどんな風に変化するのかも楽しみです。
(ここだけは変化しない!?)
しかしこの妙な落ち着き感が、これからの波乱の展開を呼ぶ「嵐の前の静けさ」のようにも感じられたり…妙な胸騒ぎがします(^◇^;)。

バイクの後ろにぴょんとまたがるムルモがかわいいなぁ。
ミカンの背中に甘えるような仕草にも見えて、子供らしくてかわいいです。
結局ラーメンは二人で食べたのでしょーか?

お絵描きもありがとうございます!
繊細なバイクにペン機能…。
これはかなり時間がかかったのではないでしょうか!?
バイクの金属的な質感も見事です。
一点アドバイスを挙げるとすれば、ペン機能で妖精を描く際は背景もペン機能かぼかしを使うといいかもですね(背景を妖精よりも目立たせないために…でも今回は背景の線が細いので問題なしですね)。

それでは続きを楽しみにしています!
では!


■ 夏田みかん (237回/2011/01/29(Sat) 08:21:52/No3255)

おはようございます(^^)夏田です♪

今テンション超Maxですww歌歌いますww大丈夫うううううまくいくううぜえwwあきwwwらめんなよおおおおwwww(黙れ


sidestory10「刃に心を宿す・・・・それが忍び。」

ティト「うむ・・・・DVDがこないな・・・」
そんなティトはさておき。

いつも平平凡凡な忍部は、相変わらずのペースで修行を続けていました。
それを部外者のティトはコーヒーを入れて優雅に見物していました。
横に何故かスコンブ。ティトはそれはそれは美味しそうに食べていました。
ヤシチ「なんか腹立つんですけど・・・何、人が汗かいてる時に優雅に
お菓子食ってんだ!さっさと生徒会に捕まれ!!」
とか言ってお腹が鳴ってしまう兄貴はさておき。
ヤマネ「ていっ!ていっ!・・・・」
一番修行に集中しているのだが、何故か30分おきにティトを見ては
スコンブを貰いに行くヤマネもさておき。
ハンゾー「ぐーーーーっ」
目を開けながら眠って手裏剣を投げる器用なハンゾーも(※大変危険)
サスケ「また喉渇いたぜ!」
スコンブのせいで早く水分が切れてしまうサスケもさておき。


ある日 ヤシチはこんな事を呟きました。
ヤシチ「ミルモめ・・・今度会ったらみっくみくにしてくれるわっ!
しかし 奴が動きを止めるような事が出来たら良いのだがなぁ」

ボロボロで、そんな事を言ったヤシチにクノイチは言いました。
ティト「あるだろう。丁度いい術が」
あっさりと言いました。
ヤシチ「何ッ!?本当かーーー!!」
予想以上に食いつくヤシチ。
ティト「簡単なようで結構習得する奴は限られてる。
忍法と忍具両方を使う技だからな・・・・」
ヤシチ「で!?」
ティト「忍法 影縛りの術。相手の影に忍具を刺して
動きを縛る術さ。ただし・・・影がハッキリしていないと
効果がない。暗い所ならば忍法か魔法で光を出現させないと効かない術だ」
ヤシチ「・・・・・ひょっとして・・ぼやけててもダメか・・・?」
ティト「うむ。結構面倒だが使いこなせばそれなりに戦力になる」
ティトが突然クナイを投げました。しかし、それはヤシチには当たりません。
すぐ後ろに当たったようです。
びっくりしてヤシチが振り返り
ヤシチ「!?・・・・か・・・・体が・・・・・・動かない・・・」
クナイはヤシチの影のど真ん中に命中していました。
ティト「しかし・・・・こいつは同時に的を正確に狙える力も必要になる。
主らがいつもやっている事の積み重ねは重要だ。10回中一回真ん中に
当たる程度ではまだ難しいと思うが・・・」
ヤシチ「ふっやってみなければ分からんわ!!」

新しい忍法の習得に心を燃やすヤシチであった。
―――――・・・・そんでもって。
ティト「結局習得に数日かかった」
ヤシチ「・・・・・・・意外にタイミングが難しかったぞ・・・」
ティト「相手が避ける事も想定しなければいけない。
スピードも強化される術だ。主には丁度いいだろう」
ヤシチ「早速ミルモに戦いを申し込まねば!!」
自信満々で果し状を作ります。
すると、はっとしてヤシチは言いました。
ヤシチ「カッコイイ忍法とか他にはないのか!?あるだろう、
何せ貴様珍しい術いっぱいもってるもんなーー!!」
ヤシチは超目を輝かせていましたが
ティト「一つで充分だろ!!!!主の師匠に頼め!!」
一瞬で断られました。
ヤシチ「年のくせに気前の悪い・・・・暇だろうどうせ!」
ティト「私は逃走で忙しいのだ。それに昼はGT●の再放送を
見るので忙しい。」
ヤシチ「黙れこのオタク寸前!!それは忙しいのうちに入るかッ!!」
そんなこんなで結局教えてもらえず若干スネるヤシチと、その後日であった。

一旦切りますww

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■ 夏田みかん (238回/2011/01/29(Sat) 11:10:06/No3256)

あ、シンキローさんまた感想ありがとうございました(^^)
ムルモとミカンはこれからもこんな感じです(笑)

この小説のメイン男子なので活躍してもらわないと;;
シンキローさんの方は何だか新たな敵と遭遇しそうですね・・
折角疲れを取っているミルモ達ですが、彼らに休みはない・・!?(^◇^;)
シードルかっこカワイイですww小説以外の時にテラー様の突っ込みを
主に担当してるシードル萌(ry

続きですw

え?結果?ヤシチが勝ちましたものの、次の日ミルモに
リベンジでやられて結局おあいこ的な感じです。

そんな中。原作キャラまで登場かと聞こえる中
シショーは魔物の情報集めに取り組む
学園のスパイ的な役でした。実は忍部の顧問です。
顧問らしい事は今だ一度もしていないという噂も聞こえ(※事実)
まるで気ままなネコのようでした。そんなキャッツなアイは
シショー「をい、誰がキャッツアイだ」
そんなシショーは今日も気まぐれで部活に顔を出そうとしていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・とある噂を聞きつけて。
シショー「皆ちゃんとやってるかーー」
ヤシチ「!?」
ヤマネ「先生!!珍しいでございます!」
サスケ「雨が降るぜ・・・・」
ハンゾー「ええぇっ傘忘れて来たのら!!」
シショー「・・・・・・」
シショーは「お前らなぁ」という顔をしてきます。
すると・・・やっぱり視界に入る蒼青の眼帯クノイチ。
シショー「!!!」 


(噂に聞いたが・・ホントに居たのか・・あの人)

びっくりシショー。
ティト「此処の顧問は主だったか・・・・」
どうやら知り合いのようでした。
シショー「貴殿が何故此処に・・・・。」
ヤシチ「シショー・・・知り合いなのですか・・・?」
シショー「以前 彼女が旅をしていた時に会ったんだ。」
ティト「人の縁<えにし>とは思わぬ所で繋がってる物だな・・」
すると、ハンゾーはいつも通り頭の上まで一生懸命上ります。
ティトは無反応。慣れたようです。
ティト「私は昔の戦友に会いに来ただけなんだが。
生憎そいつが厄介事にまた首を突っ込んでてな、
支援のような事をしている。」
シショー「なるほど・・・しかしこんな所で
ティトさんと会えるとは」

ハンゾー「部活が一回なくなりかけったってーのに!あんた
何してんだバカヤロー!!弟子が可愛くないのか、だからお前は
万年地味な仕事しかできねぇんだよ分かったかッッ!!!

ってティトが思ってるのら」

バキッ

鈍い音が響きます。
ハンゾー「ふぇぇんっ・・・痛いのらぁぁ〜っ」

サスケ(シショーが敬語使ってるって事は
ひょっとして姉さん(※ティトの事)より年が下かもしれないぜ・・
一体いくつなんだぜ!?その割に顔も容姿もほとんど兄貴達の年代と
変わらないし・・・ひょっとして黒づくめの奴らに薬を飲まされて
小さくなったのか!!)
違います。


っていうかサスケ、いつの間にティトの呼び方変えたのか。

ハンゾー「どうでもいいけどタバコくさいのら・・・・」
そんなハンゾーの独り言を残して
この話は終わる。


ーEND−

WあとがきW
メイルです。「はんたんなのらああ」「ティトでーーーす」
え・・・?(汗)
「今回のあとがきは折角だからボク達でやるのら〜〜♪」
ちょ、きいてな
「案ずるな、しっかりこなしてしんずる。」
いや・・・そうじゃなっくてええ!!
「千鳥夢々飛び立つ八夜――
月光花の舞花びら降り立つ時、蒼き頭髪携えて風のように現れん!!」
「ティト&ハンゾー参上なのら〜♪」
「そういえば私の眼帯の中をイラスト化した事無かったな。
かかんのか・・」
「そういえば無いのら〜」
夏田オリフェの中で妙に人気のあるティトさんが
何でここに来るんですか・・・ボクのコーナーだよここは!!!
「堅い事を抜かすな、私らは主らと違って登場回数が少ないのだ!!
よかろうこのくらい!!」
「最近ボクの人気もあがり気味だから読者サービスなのら」
「ハンゾーっていうか・・忍者全体だな。これが正しい
ブームの流れという物だ。小説板の半分以上は忍者メインの小説
だしな。夏田は基本時代に取り残される人だから、だらっだらっ
学園パピィをやってるんだ。こういう小説は終わるに終われない故。
しまいにはヤケクソで始めたミルポン日和とか・・・
始まって即打ち切り寸前じゃん!!」

「さて、これからは忍びの数々の心得を教えてもらうのら!!」

以上!あとがきのメイルでした。
『おいいいいいいいいッ勝手に終わらすなああああ!!!』

では☆


■ 葉月 (18回/2011/01/29(Sat) 20:22:46/No3260)

夏田さん、こんばんは!ティトさんの謎はやっぱり深まるばかりですね。
本当に年もなにやっていたのかも分からない…、個人的にはとても気になるキャラです。この人一体何者なんでしょう?
第一、ヤシチの師匠のシショーが敬語使っていたのも気になります。
あの人が敬語使うのをわたしはダアク以外に見たことがなかったので。
本当にティトさんが気になります。

それにしてもハンゾーのティとの心の中を言うのはどうやって言ったんでしょうか?ハンゾーがあのせりふを言ってるのは個人的にとても見たいです。
声どうなっていたんでしょうか?というかハンゾーのダークな一面がちらりと垣間見えた様に思えたのは私だけなのでしょうか?

学園パピィは本編も番外編も面白い最強の作品ですね。
毎回楽しみにしていますね。

では♪


■ りょく (197回/2011/02/04(Fri) 07:37:19/No3317)


みかんさん、葉月さん、おはようございます(*> U <*)

ティトさんとシショー、二人とも物凄く大好きですvv
まさか大好きな二人が絡むなんて…テンション上がりすぎてヤバいです!!
ティトさんはグラデのかかったうねる髪の毛が美しい。ヤシチが弟子を取られるのも仕方ないか(不憫ww
頭に乗るハンゾー、姉さん呼ばわりするサスケ、ヤシチが好きなのにティトさんの方に懐くヤマネ、三人とも可愛いです。
歳の割に見た目が若いのはやはり忍術でしょうか?
若さを保てるのって羨ましいです。
謎多き女性…ミステリアスな部分が魅力的です。

ところでシショーのスパイ活動はきちんと役目をこなせているのでしょうか?
原作ではぐーすかイビキをかきながらハンモックでお昼寝していたので…。

いつかシショーもお絵描きして下さいませ〜。

では!


■ こやまる (1035回/2011/02/05(Sat) 11:16:31/No3339)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、葉月さん、りょくさん、こんにちは☆

感想遅くなってしまいごめんなさいm(_ _)m。
Maxだったテンションはまだ続いていることを願わんばかりです。。

子供たちに大人気のティトさん、本当に良いキャラしているなぁ。
本人は全くその気が無いのもポイント高いです。
そして少しずつ明らかになるティトさんの過去・・・とりあえずシショーより年上なんですね(^^;。
この調子で他のいろいろな情報も明らかになっていくのか・・・?
過去に好きだった殿君とかの情報とかも!?

ヤシチも数日かけてティトからすごい忍法を習得し、何とミルモに勝利!
ヤシチの調子に乗ってる表情が目に浮かびます。
でも地味な忍法なだけに、そのバトルシーンは割愛ですか(笑)。
しかも翌日にあっさりミルモにリベンジされたということは、ミルモにあっさり忍法を見破らて返り討ちに遭ったと予感。。。

お絵描きもありがとうございます!
ティトにじゃれ合ってるちびっ子忍者がかわいい!
ティトの表情も、すっかりこの状況に落ち着いている感じが伝わってきます。
しかし煙草にす昆布と、ティトからはいろんな匂いが漂ってきそうだなぁ。

私的にはティトの逃走劇をもう一度リクエストしたいです〜。
時の妖精たちも新たな作戦でティトを捕まえに来て欲しいですね。
それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ 夏田みかん (272回/2011/04/05(Tue) 18:12:33/No3717)

こんにちは(^^)夏田です♪

結構時間かかった;;
背景を水彩で書くのってやっぱり難しいですね。。
初描きピカリちゃん!!今回の主役はピカリですww

ミカン「かったるいなぁ」←頭掻きながら
ミルモ「やってらんねぇ・・・」
ムルモ「ミカン〜ほうきかせでしゅ!!」
ピカリ「掃除にいくわよ〜〜」
イラストのシチュエーション台詞です><ww

sideStory11「ビカリのぴかぴか大作戦!」

美化委員―――――・・・
放課後の学校で2学期最後の仕事。ワックスがけ。
そんな大変な任務を背負わされているのは美化委員長のピカリ。
彼女の歩く道に一片の塵も残らないという生粋の綺麗好きである。
―――――が
ミルモ「ねぇ、なんで手伝わされてんのオレら」
何故かミルモ達いつものメンバーが参加していた。
ミカン「めんどくさい・・・・かったるい・・・後ムルモお前やれ」
そして、やはり、黒コートに半眼のミカンと第二王子なムルモもいます。
ムルモ「ふざけんなでしゅッ!!!」
ピカリ「仕方ないピカ・・・・美化委員なんて皆やってくれないピカ。
委員会決めだって、一番人気がないし・・・せっかく入っても
ほとんどの人が真面目にやってくれないピカ・・・・・そこで!
ミルモ達に依頼したのピカ〜〜♪」
ミカン「めんどくさいなァ・・甘味部は何でも屋じゃないって」
ムルモ「その割りに、拳銃の手入れは几帳面でしゅよね」
ミルモ「おーーーいゴキブリいるぞ〜〜〜〜」

    「「え?」」

ロッカーの周りを雑巾で拭くミルモは大声で叫びました。
すると、ミルモが雑巾をどけると同時に、
黒茶色のワサワサ動く何かが姿を現しました。
光沢ある羽に、触覚は何かを探るように動きます。
ムルモ「ほぇ・・ゴキブリしゃんでしゅ」
ピカリ「キャアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
ピカリ 絶叫

人一倍、こういう物が嫌いな美化委員長・その名はピカリ。
絶叫した後、近くの物にしがみつきました。
ミカン「ゴキブリがそんなに怖いかィ?」
随分近くから声が聞こえるなぁ・・と
ピカリはしがみついている物を確認すると、それはミカンでした。
ピカリ「はっ!?//ごごごご ごめんらさいッ」
焦って噛むピカリ。
ミカン「でもゴキブリは一匹見つけたら30匹は覚悟しといた方がいいよ。」
ミルモ「えーーーっまじで??」
ピカリ「やだピカ〜〜〜〜っこんなのが後30匹もいるなんて〜〜」
すると、ミカンは九発入り弾倉を一つ拳銃の機関部に かちゃん と
はめ入れました。ボルトを右手で引いて、そして離します。
シャキンと硬質の金属音がしました。当たれば頭が半分無くなってしまう
高速高威力のライフル弾。その一発目が弾倉から薬室に送り込まれました。
一瞬の刹那――――・・・・

ぱーーーーんっ

引き金を引いて、ゴキブリが跡形も無く粉砕されました。
ミルモ「ゴキブリにライフル弾かよ?www」
ミカン「いや、実はこれ例のピストって奴に貰ったばっかなんだ。
親が武器屋らしいね。おかげで拳銃の事で困らない。ただの試し撃ちさ」

床まで粉砕してる事に関しては皆ノーコメントであった。

すると、ムルモは近くにある水道に行って雑巾を洗ってこようと
ロッカーから離れました。
ムルモ「それにしても、手洗い場汚いでしゅね・・・」
そんなムルモにピカリはここぞとばかりに言います。
ピカリ「そうピカ!その手洗い場ピカ!!蛇口式から
センサー式に変えて欲しいと思ってたのピカ!」
ミルモ「そんなの変えてどーすんだよ」
ピカリ「分かってないピカね!汚い手を洗う時、
一番最初に触るのは何ピカ」
ミカン「蛇口の下の長いヤツ。アレ上向いてる時あるね」
ピカリ「違うわッ!!!そうじゃなくてーーーーっ!」
ムルモ「蛇口でしゅ」
ピカリ「そう!蛇口をひねって水が出る!洗う!綺麗になる!
しかし、この後何かをまた触らなきゃいけないピカ!」
ミルモ「長いヤツ。持って水を飲む」
ピカリ「そう、そう♪って違うわーーーーーッ!!!!!
いい加減にするピカ!ふざけてるピカ!?」
ムルモ「蛇口でしゅ」
ピカリ「そうピカ〜!!ムルモくんは良い子ピカね!来年は
美化委員になるといいピカ♪」
ムルモ「ほぇ〜〜♪」(でも美化委員は嫌でしゅ・・・・・)
ピカリ「そうピカ!汚い手で触った蛇口にまた綺麗になって
触らなきゃいけないピカ!」
ミルモ「んな大袈裟な・・・・」
ミカン「綺麗になってまた一段と大人になった所で人間という
生き物はまた同じように汚れる物だ。バレると分かっていて
ついつい何度も会ってしまう大人の恋的な」
ピカリ「掃除の話に戻れピカーーーーッ!!!大人の恋と
蛇口の汚れは全然関係ないピカぁ!!」
ミカン「そして火傷して少女はまた一段と大人になっていく。」
ピカリ「ミカンさん・・・・あんた何歳・・?

他にも!ゴミの分別を増やすべきピカ!捨てられないゴミを
そのまま廊下に捨てるような人がいて困るんだピカ!!」

一旦切りますv


300×300

paint1301989870.png
/94KB

■ 夏田みかん (273回/2011/04/06(Wed) 16:46:11/No3720)

こんにちは(^^)夏田です♪

続きです。

ミカン「そういうゴミは掃除の時間に捨てられるでしょ?」
ピカリ「いや・・・そうだけどピカ・・・」
ミルモ「考えすぎなんだよ・・・大体、人選を間違えてるだろ?
人一倍こういうのが嫌いそうな妖精集めてどーすんだよ・・」
ムルモ「疲れたでしゅ・・・・・」
ぱんっぱんっぱんっ
ピカリ「そんな事ないピカ!綺麗になるのは気持ちいピカよ。
汚れを落とす事、これ自分の心を洗う事なり・・ピカ!」
ぱすんっ ぱすんっ
すると、ピカリの足元に数個空薬莢が転がって来ました。
ピカリ「む?・・・・・・ちょっと!ミカンさん!聞いてるピカ?
ほったらかしにしないで、薬莢も捨てるピカっっ」
さっきから、ミカンは何かに向けて発砲していました。
ミルモ「何してんだ?ミカン・・・・」
ミカン「凄いね。オレ様の言ったとおりになりやがった。」
低い声でそんな事を言う彼のスコープの先には、ゴキブリがウヨウヨいました。
ピカリ「ヒィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
ピカリ絶句
ミルモ「こいつはすげぇな・・・・」
ムルモ「ボクのビームで殲滅させましゅか!?」

すると、ムルモの頭の後ろでカチャッという音が聞こえました。
ムルモはゆっくり後ろを向くと、銃口はムルモに向けられていました。

ムルモ「いや・・・・どこに向けてるんでしゅかッ・・・
敵はあっちでしゅ・・・・」
ミカン「え・・・・!?」
ムルモ「 え って何でしゅかァァ!!何びっくりしてんでしゅか!!
こっちがびっくりでしゅッッ!」

結局―――・・・
美化委員の活動はゴキブリ退治に終わった。

ムルモ「ボク達一体何しに来たんでしゅかね」
ミルモ「言うな。それを言うな。」
ミカン「ハァ・・・もうこういう依頼はやりたくないね。
第一、甘味部の活動室が相談室だからってねぇ」
めんどそーにため息を吐くミカン。
ピカリ「真の美化委員はゴキブリの侵入を許さないピカ!」
ミカン「ピカリちゃん何匹ゴキブリ倒した?」
ピカリ「・・・・・」
ピカリは押し黙ります。
ゴキブリ・・・それは地球最強の生命力・・・・


校舎の外に出ると、校門に一台のバイクが止まっていた。
ミカンはそのままバイクのシートに乗り、ハンドルを握る時・・・・
横で珍しそうな顔してバイクを見る美化委員がいました。
ピカリ「バイクって自転車より運転難しいピカ・・・?」
ミカン、いつもの不敵笑み。
ミカン「乗るかィ?」
ピカリ「ほんとッ?」
すると、ムルモがミカンの頭の上に乗ります。
ムルモ「ほぇ・・これなら落ちないでしゅ」
ミカン「おい・・オレ様はティトじゃないんだぞ・・・
撃ち抜かれたいのかぃ・・・」
ムルモ「なんでしゅかぁ〜〜〜〜!!」
黒とオレンジのアイツは今日も夕日をかけていく。

ミルモ「おい・・・オレは乗せてくれないのかよ・・・orz」

−END―

WあとがきんちょW
引き続き、担当のメイルがお送りします。
「副担当の夏田です」
え・・・・いつ副担当になったの・・・
「最初からwwwwwww」
もうすっこんでていいよ・・・ミルポン日和のりんご
みたいなウザさだよ、もう。。。
っていうか最近本当に出番がない・・読者に忘れられてるんじゃないかって
凄い不安なんだけど・・・・・
「もう忘れられてるよwww因みに、今回の話は
ピカリメインです。といっても甘味部メンバー3人がいますが。
掃除好きのピカリぃは美化委員長!!」
以上!あとがきでした!!
「おいwwwwお前自分に都合悪くなったときにすぐ
あとがき閉める癖直せよなwwwwwwwwってか何これ
何処があとがきなんだよ・・・・っていうか、アレ。。
アトガキって何だっけ・・・・・・・・・・・・・・・・?」

では☆


■ こやまる (1103回/2011/04/24(Sun) 23:24:03/No3781)
http://www.murumoya.com/


夏田みかんさん、こんばんは☆
感想がめちゃくちゃ遅くなりごめんなさいっ。

アニメミルモのゲストキャラの中で、ピカリはいまいち地味な存在だと勝手に思っています。
そのピカリも、みかんさんにかかれば個性が出ますね〜。
アニメでは割とマイペースだったピカリでしたが、ミカンたちに振り回されているピカリというのもかわいいです。

>ピカリ「分かってないピカね!汚い手を洗う時、
>一番最初に触るのは何ピカ」
あえて皆に答えを問うピカリが面白いです。
しかし学校にセンサー式の蛇口とはなかなか贅沢な提案だなぁ。
ピカリの提案のその後は分かりませんが、きっとボツでしょうね。

そしてゴキブリの大群。。想像するだけで気持ち悪さが。。。(^^;
ミカンの銃弾で駆除されたとは言え、これはこれで後片付けが大変そうです。
そのゴキブリをどうにもできないピカリは、自分の未熟さを知ったのでしょうか。
修行してレベルアップしたピカリにリベンジしてもらいたいなぁ。

それでは続きを楽しみにしています。
では!




3419/ 恋化に導くキミ*
□投稿者/ りょく -203回-(2011/02/11(Fri) 19:26:13)

皆さん、こんにちは〜。
ケータイ奪還成功!!色々ありましたが頑張って書いていきます!!
てなわけで新シリーズスタート☆


1うさぎさんは意地っ張り。


※前作、『恋化妖精*サキラ』に目を通した後に御覧になると、話が理解しやすいです。


太陽の日差しが気持ちいい真昼。
妖精界の街中をぶらぶらしながら、私は考え込んでいた。

昨日の遊園地デートで、なんと私はハンゾーの事が好きになってしまったみたい。
ハンゾーは同じ忍者族の後輩。

でも問題が一つ。

前作の25話でユユシィがちゅーしてたって事はやっぱり…。
ユユシィがライバルだったら勝ち目ないよ…。
それに大切な弟子とは争いたくない。

「(そんな弱気だと消滅しちゃうよん)」

頭に声が響く。

「…オーカさん、オリョンさんの口調が移ってるよ」
「(げっ!!)」

恋化の力で私に宿っているオーカさんはその言葉にショックを受けたようだった。
ちなみにオリョンさんは遊園地に招待してくれた(色々と変わったって言うと失礼に聞こえるけど、それでも柔らかい言い方なんだよね…)妖精である。

「昨日は何度話し掛けても返事がなかったけど、どこかに行ってたの?」

オーカさんって私の体からでられるのかな?そう疑問に思いながら私は尋ねた。

「(ちょっとね。それよかしっかりせんね!!ようやくハンゾーを好きだと自覚したと思ったら、うじうじうじうじ考え込んで。どういうこったい!!あたしもガミガミ言いたかないけどサキラちゃんはマイナス思考過ぎる。
そんなに争いたくなかったら、まずはユユシィの気持ちを調べるったい)」

オーカさんの叱咤激励は私の心に染み渡る。

「そ…だよね。まだユユシィもハンゾーの事が好きかどうか分かんないもんね。何だか元気が湧いてきた。ありがとう、オーカさん!」

オーカさんにお礼を言っていると後から肩を叩かれた。

「ずいぶん大きな独り言でしゅね。久しぶりでしゅ〜」

前に一度だけ会った事のある男の子妖精だった。
可愛らしい笑顔を浮かべて体を揺らすたび、頭から伸びる二本の触角かゆらゆら揺れる。
しまった。オーカさんの声は私にしか聞こえないんだった。
私ったら周囲からずっと独り言を喋ってるように見えてたのか。
うわ、恥ずかしい…。

「どうしたんでしゅ?」

この子の名前は確か…。

「ちょっとムルモ!何ぶりっ子してんのよ。見てるこっちが恥ずかちいわ」

そう叫んだのはムルモさんと年齢が同じくらいのうさ耳を付けた女の子だった。

「パピィ!!プリティなボクのどこが恥ずかしいって言うんでしゅか!」
「全部に決まってるでちょ!!特にその虫みたいな触角はセンスのかけらもないわ」

うさぎさんは強い口調で言い返す。

「そんなことはないでしゅ。ボクの可愛さが理解できないパピィはアホなんでしゅ!ねぇ、サキラさん?」

ムルモさんは私に同意を求める。

「ムルモのおバカたんにアホ呼ばわりされる筋合いないわよっ!あなたもそう思うわよねぇ?」

うさぎさんもムルモさんと同じく私に同意を求める。
わ、私に聞かれても…。その場にいるからって巻き込まないで〜…。

しかし名指ししておきながら二人は私の事など目に入っていないようだった。
バチバチと激しく火花が散る。
私の返事を待たずして取っ組み合いのケンカが始まった。

「ふ、二人とも…」

私は止めようとしたけれど、とても聞いてくれる状況ではなかった。

「どうしよう、オーカさん…」
「(止めたきゃ二人を引き離すったい)」
「そんな強引なこと出来ないよ〜…」

私が情けない返事をしていると、どこからか「あら〜」と言う声が聞こえてきた。
緑色のカールが印象的なリルムさんだった。

「ムルモ様とパピィさんは顔を合わせればいつもこうなのですわ。でもそれは素直になれないからこそ感情が空回りしているだけですの。
ケンカするほど仲が良いという言葉のように」

リルムさんはうっとりと言った。

「え〜…」

私的にはあんまりそうは見えないなぁ…。

「ですが困りましたわね。お二人は(※ムルモ屋にあるすべてのムルパピ小説で)幾度となく恋の試練を乗り越えてきましたが、ラブラブからは遠退くばかり…。わたくしとしてはやはり仲睦まじい姿も拝見したいのです」
「ラブを…?」
「啀み合っていると勘違いされるのも無理はありません。パピィさんはムルモ様の事がお好きなのですけど、素直になれなくていつもケンカに発展してしまうのですわ」
「……」

驚愕。
私は言葉を失った。
あんなにケンカしてるのに、好きなの…?

「(いわゆるツンデレったいね。好きな子に対して素直になれなくて天邪鬼な態度をとる子をそういうんばい)」

理解不能な私にオーカさんは説明してくれた。
でも分かったような分からないような…。
ともかく、うさぎさんはムルモさんが好きってことだね。

「パピィの顔なんか二度と見たくないでしゅ!!」

ムルモさんは暴れ疲れたのかこの場を去っていく。

「ム、ムルモ…あたちったらまたやっちゃった…」

パピィさんは今までの激しさが嘘のようにしょんぼりと俯いた。

「パピィさん、そう肩を落とさないで下さいませ。女は行動力☆ですわ!どうやったらムルモ様と理想のカップルになれるのかわたくしも一緒に考えますから」

リルムさんは気合いを入れるように、某ゲームの決め台詞を言った。

私は自分の気持ちの為にも消滅してしまわないためにも、恋についてたくさん学ばないといけないからちょうど良い機会かもしれない…。

「わ、私も…うさぎさんのラブに協力します!!」

私はそう言った。








前作27話でも行き詰まったら他人に聞いて回ってたような…。
第一話から他人の恋ってどうよ。で、でもうさぎ年だから大丈夫よ!(何
今回のテーマは恋愛と公式キャラと絡ませようです。オリフェが多いので。

うそうそ次回予告。
前作51話にて披露された、クモモのオリョンに対する「ちゃん付け」に隠されたひいきと疑惑…そして真実とは!?
お喋り講師・リルム先生。彼女は手に入れた暗黒アイテムに手を染めるのか!?
次回、妖精界の愛と平和はうさぎさんの美貌にかかっている。

一体何が言いたいかと申しますとパピィたん可愛しってことです!!

では!


■ いっちゃん (33回/2011/02/12(Sat) 19:45:33/No3444)

りょくさん、こんばんは!いっちゃんです。

おおっ!サキラの続きが始まりましたね!!
ちょっと自分の勘違いで「サキラが終わっちゃった〜・・・」などと失礼なことを思って落ち込んでいましたが、また続きがきてよかったです!!

今回は恋愛と公式キャラを絡ませるのですね。
オリフェがいっぱいだった前回もとても楽しかったですが、今回もまた楽しくなりそうな予感がします。
それの第一回目はパピィちゃんですね!!
かわいいなぁ〜vうらやましいぞ!ムルモ!!
そしてリルムのお節介発動ですね(笑)
サキラも絡んできて・・・これからどうなっていくのでしょうか!?

それではっ!


■ りょく (207回/2011/02/15(Tue) 15:26:25/No3476)

いっちゃんさん、こんにちは〜。りょくです!

いえいえ、話もまとまってないのに唐突に、完結なんて書いてあったら誰だって驚きますよ〜。
驚かせてしまってごめんなさい(^-^;)

恋愛と公式キャラを絡ませるのはこの小説全体ではなく、とりあえずムルパピ、サスカメ、もう一組、それからサキラの恋愛中心にする予定です。
私の場合、主人公に公式キャラとの接点が少ないもんで、公式さんの出る枠(幕)がない(←

パピィちゃん可愛いですよね^^*
私もムルモが羨ましい…愛されてて。
ムルモ屋でも流行ってますし、アニメ放送時より今のほうがずっとはまってます!
いっちゃんさんも小説に出されてみてはいかがでしょうか?

では!


■ こやまる (1054回/2011/02/16(Wed) 08:22:48/No3480)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、いっちゃんさん、おはようございます☆

こんなにも早くサキラ編の続きが読めてうれしいです。
ユユシィのちゅーを気にしているサキラがかわいいですね。
ハンゾーにアタックする前にユユシィを調査するだなんてずいぶんと回り道をしているなぁに思いつつも、自分の命がかかってるとなると恋化妖精として慎重になるのも無理はないのかも。。
いずれにせよ「こそこそ偵察」な展開は私も大好きです。

…とおいしい展開を前にして、ムルパピ乱入ですね(笑)。
あぁ、サキラにもぶりぶりぶりっこするムルモが想像出来る・・・。
幼馴染みで両想い確定のベストカップル(?)は果たしてサキラの参考になるのかとツッコミを入れたいのを抑えつつ、サキラがどんな風にリルムの暴走お節介に巻き込まれるのか楽しみにしています。
他にもサスカメが予定されてるだなんて、ホント楽しみですよ。
もう一組はりょくさんのオリフェの恋?と予想しました(^^)。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ シンキロー (53回/2011/02/16(Wed) 13:37:52/No3483)

りょくさん、いっちゃんさん、こやまるさん、こんにちは!

サキラの続編が始まったようですね。
それにしてもオリョン・・・恐ろしい子!(今回は存在だけの登場ですが。)
でも、ネズミの一件で改心はした(?)ようですね。

テラー「はははー!人形にされたとしても僕は止まらn(ズガアアアァァァン!!シードルがテラーをバズーカで攻撃したようです)」
シードル「だから出しゃばるなよ・・・。何他の人のオリフェに挑戦しようとしてるんだ君は。(汗)」
テラー「すんません。」
↑この2人本編以外だといつもこんな感じなので気にしないでください。

では本編の感想を・・・。

相変わらず引っ込み思案な性格のサキラですが、この続編で更に色々変わるといいですね。
頑張れサキラ!僕は応援してるよ!

ムルモとパピィは相変わらずだなぁ・・・。(笑)
でも、リルムの言う通り素直になれないから感情が空回りしてるだけなんですよね。
うむ、間違いなくツンデレだ。
リルムがムルモとどうやったらカップルになれるか協力してくれるようですが、変な方向へ行きそうな気がします。(笑)
サキラもこの機会に恋愛について沢山学べるといいですね。

果たして妖精界の未来はどうなる!?
シードル「あれは嘘予告ですよ。」
シンキロー「え?そうなの?」

それでは次回を楽しみにしています。
それでは!


■ りょく (209回/2011/02/17(Thu) 10:00:25/No3499)

皆さん、おはようございます〜。

*こやまるさん*

う〜ん…、性格的にサキラは恋化妖精じゃなくても遠回りするに違いない。
年上なんだからそれなりの余裕を見せようとも思ったのですが、そしたらハンゾーのワガママに拍車がかかりそうです。

セツナ「ノドカさんと頭領息子って話に出すとか言いながら全然出せてないだわさ」
アヤリ「しかも〜、頭領息子って未だに名前が決まってないんだってぇ」
ノゾミ「あり得ないっちゃん〜!!あてらはこれから出番ありありなのにねぇ。願いましてはレギュラー!」
セツナ「おめー掛け持ちのくせしてどの口が言うだわさ…」
ノドカ「出番くれ〜…」
頭領息子「(名前くれ〜…)」

やっぱり公式カップルは需要があるのですね〜。
パピィはサキラよりずっとしっかりしているので参考になるはず?
とりあえず、リルムはとても動かしやすいです。
サスカメの他は、公式キャラで一応公式カプをしようと思います。
予想が的中すれば良いことあるかも!?
(ネタありがとうございます)


*シンキローさん*

テラー様、いらっしゃいませ!
もちろん超気にしますともーっvv
存分に出しゃばってくださいませ。ギャグキャラも好きです(*> U <*)
テラー様は能力が高いのでオリョンはきっと欲しがるでしょう。
オリョン「…リティ族ね。目的達成の為に何人か人形にする必要があるんですけど」
プラネ「それ、"人"形じゃなくて"妖精"形じゃね?ぬいぐるみって言えば良いのに」
オリョン「!!…い、いたのか…(驚いて口から心臓飛び出るかと思った…)」

オリョンは全然改心してませんが、ネズミとアクミには手を出すなと誓約書を書かされたようです。
攻撃されたら運動神経・体力が無くすぐに気絶し倒し甲斐がないようで、それが余計ネズアクの癪に障るとか。

サキラ「お、応援ありがとうございます…(もじもじ)」
オーカ「主人公なんだからもっと前に出ろ。(テラー様は主人公のシードルより目立ってる気がする。あたしも見習って主役を奪ってみようかね…)」

ムルパピはどうくっ付けるかではなく、いかに変な方向にするかを考えてます(何
今、他の方はやらないであろう奇妙なアイデア浮かんでます!
(それを実行するのが私←)


※シンキローさんに便乗してオリフェに裏事情を語らせて貰いました。
ありがとうございます!

では。


■ りょく (211回/2011/02/19(Sat) 23:28:00/No3522)

2うさぎさんの恋愛会議。


うさぎさん宅。

「それでは今から"乙女の恋愛会議"を行います。議題は―パピィさんがどうやったらムルモ様と理想のカップルになれるのか―ですわ!」

ホワイトボードの前に立ち赤縁眼鏡(度無し)を掛け指示棒を持ったリルムさんは、まるで講師みたいだ。

「まずは意見を出しあいましょう。ではサキラさんから!」

リルムさんは私に向かって指示棒をびしっと指す。

「(理想のカップル像って言っても妖精それぞれやろ。人前だろうが気にせずいちゃついたり、古風に女が男を立てるとか、逆に流行だと女王様とペットとか)」

恋愛スキル皆無の私にはオーカさんしか頼れる人物がいない。頼れるかは微妙だけど…。

「(タイトルが変わったからって発言が自由過ぎます!!)う、うさぎさんが思い描く、理想のカップル像って…?」
「そんなの決まってるじゃない!!…手を繋いで…」

うさぎさんは抱き締めていたクッションを放り投げて立ち上がる。

「お洋服はペアルックで…」

リルムさんは頬っぺたに手を添えうっとりとした。その目に映っているのは周りの景色ではなくミルモさんとのラブなのだろう。

「お菓子をあ〜〜んとか…」
「最後は定番のキ…ス…!」
「きゃ〜〜!!」

うさぎさんは顔を赤らめてその場をぴょんぴょん跳ね回った。

「ロマンチックですわ〜〜!!」

リルムさんも顔を赤らめて叫ぶ。

「あの…何ていうかすごく強烈だね…」
「サキラたんは好きな子いないの?遅れてるわね〜」
「えーっと…まあ…」

…そういう事にしておこうっと。

「次はわたくしから。ラブな流れを作るにはやはりケンカを控えなくては…と思うのです」
「ケンカしたらお互い気分悪いもんね」
「確かに同感だわ。あたちも毎回反省するもの。もう少し控えなきゃって。でも口が喋っちゃうのよね…」
「困りましたわね〜…」
「う〜〜ん…」

リルムさんとうさぎさんは腕組みを考え込む。
私もいい考えが思い浮かばない。
(オーカさんが「滝に打たれて精神修行たい!」と言ってるけど無視することにする)

「そうだ!通販のアイテムを使うっていうのはどうかな?」

私は何気なくそう思って口に出しただけだった。
考え込んでいた二人は無言で私に視線を送る。

「ダ、ダメかな…手抜きっぽいとか…」

これは暗黙の却下かと思ったその時、二人の瞳がぎらつき、燃え盛る炎のような闘志のオーラがゆらりと立ち上がった。

「いい案じゃない!!」
「早速通販に連絡しましょう!!」
「えっ…はぁ…」



私達は通販ショップに連絡を入れた。

〔毎度ありがとうございます、何でも通販・ミモモショップですクモ!今回はどういう商品をお望みクモ?〕

テレビ電話に対応してくれたのは店員クモモさん。

「あ、あの…"意地っ張りな子でも素直になれる"アイテムが欲しいなって」
「余計な言葉を封じて本当の気持ちを告げたいのですわ」
〔恋愛系クモね。でしたら…はっ!!〕

クモモさんが慌ててカーテンを引っ張ると、お店と衣裳が暗黒通販用に早変わりした。

「(普通、恋愛系で裏通販に変わるかね…)」
〔それじゃあ本音リップなんてどうクモ。心の奥にしまい込んだ秘密もペラペラ告げてしまう暗黒アイテムクモよ。告白もばっちりクモ〕
「でも本音じゃない事も喋っちゃうんでしょ。そこもどうにかちたいのよね」
〔そうクモね…。でしたらこれなんかどうですクモ?"ボイス略奪マイク"クモ!〕

クモモさんが持っているアイテムは何の変哲もないチョーカーとマイクに見える。

〔ターゲットの声を奪ってマイクで使用する事が出来るのですクモ。ちなみに奪われている間は声を出すことが出来ないですクモ。それからセットで、この"こっそりスピーカー"をお勧めしますクモ〕

クモモさんが差し出したアイテムは、スピーカーと言われてもおしゃれなチョーカーにしか見えない。

〔このマイクから奪った声で別の方にチョーカーからセリフを言ってもらえば…〕
「ケンカは防げる!と言うことですわ。素晴らしい!」
「それじゃあうさぎさんがムルモさんとデートして、私達がセリフを言えばいいんだね」

私は言った。

「いい考えでちゅ!二つとも買うわ」
〔毎度ありクモ!〕
「…それはそうとサキラたん。いい加減"うさぎさん"呼ばわりするの止めてくれない?」
「だって〜…」
「(そんなまどろっこしいをせんでも素直になりゃあいいったい。このゆとり世代が…)」






アイテムの設定がややこしくてそこだけで三日以上かかってしまいました^^;

*使用方法*
・パピィの声を奪ってマイクに収める
・パピィは声が出せない
・パピィはチョーカー型スピーカーを付ける
・サキラとリルムがセリフを言う
・スピーカーからパピィの声でセリフが流れる

という感じです。
ちなみに離れた場所にいても、スピーカーで音を拾い付属品のイヤホンで聞くことが出来るようです。
「この設定、おかしくね?」とか思っても、妖精アイテムだから万能だということにしといてください

うそうそ次回予告!
次の国王を決めるべく兄である第一王子と争う事となった触角王子。
そこへ現れた可憐なうさぎさん・通称うさぎさん。
うさぎさんに恋した触角王子は、恋のキューピッド・リルムを召喚し恋愛成就を頼む。
しかしドジっ子エンジェル、リルムが放った矢は通りすがりのくの一に刺さってしまい…。
最終話、弓矢が心臓に突き刺さり生死をさまようくの一の手術成功なるか!?


■ りょく (213回/2011/02/20(Sun) 19:33:39/No3526)

3うさぎさんと触角王子。


数日後。
三人で練り上げたプランでデートに挑むうさぎさん。
場所は妖精界のおしゃれなカフェ。

「サキラでポン☆」

私はアイテムに魔法をかけてうさぎさんの声を奪いマイクに収めた。


「あっ、ムルモ様が来られましたわ!」

リルムさんは言った。

私達は離れた場所からムルモさんに見つからないように見守っている。
ちなみに二人の会話は付属品のイヤホンで聞いていた。

「お待たせでしゅ〜」

ムルモさんはテーブルに座りながら言った。
すると口をパクパクさせるうさぎさん。

「何やってんのよ。遅れた上にぶりっ子なんかしちゃって!!」とか、またケンカの火種になるような事を言いそうになったに違いない。
でも声は出ないのでセーフ。

「そんなに口をパクパクさせたら金魚しゃんみたいでしゅ」
「《いえ、わたくしも今、来たばかりですわ〜》」

うさぎさんのチョーカーからリルムさんが考えたセリフが流れた。

「ほぇ…何だかリルムさんみたいな喋り方でしゅ…」

ムルモさんは両目をぱちくりさせて驚いている。
あ、怪しまれたかな…。
私は慌ててリルムさんの手からマイクをひったくった。

「《ああああ、あのっ、緊張しちゃったの…》」

と言った私が緊張していた。マイクを持つ手が震える。

「ど、どうしようどうしよう…」
「(とりあえず落ち着くったい。セリフくらい考えてやるからあたしが教えた通りに言いな。いくよ…)」

オーカさんがこの作戦にあんまり賛成的じゃなかった事がちらりと頭をよぎったけど、私はオーカさんの考えに従った。
すると意外な展開が訪れた。

「《あのね…あたち、ムルモとデートするのをとっても楽しみにしてたの。だから今、すっごく嬉しいわ。来てくれてありがとう!》」

このセリフにムルモさんは赤くなりながらこう言った。

「ボ、ボクも嬉しいでしゅ…。今日は二人でたくさん楽しむでしゅ!」

ムルモさんの照れた様子にパピィさんも同じく照れて、そして笑顔になった。


「まずは成功ですわ!」
「絶対間違えないようにしなくっちゃ…(オーカさん、お願い〜)」
「(…別に構わんばい)」


「じゃあ早速注文するでしゅ」

このカフェの売り出し新メニューはふわふわマシュマロ&弾けるキャンディーのアイス。
二人の好物が入っているからぴったりだと思ったのだ。

「アイス美味しそう…」
「わたくしも食べたいですわ…」

でもアイスがあんまり美味しそうで…。私もリルムさんも目が釘付けだった。

「(おいおい…、あんたらがぼさっとしとると本末転倒ばい。しゃんとせな)」


「美味しいでしゅ〜〜!!」
「《本当ね〜!でもムルモと食べてるからさらに美味しく感じるんだわ…えへへ》」
「ボ、ボクもそう思うでしゅ…。きっと同じ物を食べて共感しているからでしゅね!」

二人は仲良く微笑みあう。
うさぎさんは心の底から嬉しそうだった。


「どこからどう見てもベストカップルですわ!」
「うん、お似合いだねー。私もいつか…」
「いつか?」
「な、ないしょ………」

デートは何事もなく順調に進んだ。


「食べ終わったことだし、そろそろお店を出るでしゅ」

二人はお会計を済ませるとお店を出た。

「これからメープル湖へ行きましぇんか?ボクの秘密の場所で綺麗なお花が咲いたのをパピィにも見せたいでしゅ」

メープル湖とはこの辺りで一番広くて綺麗な湖で、ここで告白したら絶対に成功するという噂もある。


「秘密の場所へ案内するということは新密度がアップしている証拠ですわ!ムルモも様もパピィさんを意識しているに違いありません」
「そ、そうだね。私もそう思う!」
「(じゃあ行くばい…)」

オーカさんの言葉に私はマイクを握り直した。


「《ムルモの秘密の場所…楽ちみでちゅ。何だか素敵な事が起こりそう。あたち、ドキドキしちゃう…》」
「ほぇ…」

メープル湖の噂を知っているのかムルモさんは顔を赤らめた。大分、意識しているように見える。
うさぎさんも顔を真っ赤にして俯いていた。
…わぁ、何だか見てるこっちまで照れちゃう。二人とも可愛いなぁ。

「では出発でしゅ!」






メープル湖に着いた。
道中の会話もオーカさんが考えてるんだけど恋人みたいだった。
でも何だか…私達が考えたことを喋らせても良いのかなって疑問が浮かんで消えた。

透き通った透明な湖は覗き込むと鏡のように姿が写る。
降り注ぐ太陽の光が反射してキラキラ輝いた。
うっとりするほど綺麗で、まさに恋人専用の場所と言っても差し支えなかった。

「ここが秘密の場所でしゅ」

ムルモさんが案内した場所は小さなわき道を通った奥にあり、辺り一面花畑だった。

「《わぁ…綺麗…》」

うさぎさんのため息を漏らすようなセリフ。
ムルモさんはにっこりした。
それから二人はただ静かに咲き乱れる花を眺めていた。

「それでは…ついに告白タイムですわ!」

リルムさんは私の手からマイクを奪い取ると電源を入れる。

「あの、そんな大切な事まで私達が言わせるのは…」
「サキラさんったら何をおっしゃいますの。今が絶好のタイミングですわ」
「でも…」
「いいえ!今言わなければ!この機会を逃すわけにはいきませんわ」

私達はこの時、大事なことを忘れていた。
マイクの電源が入りっぱなしだったことに…。

「《あの、そんな大切な事まで私達が言わせるのは…
サキラさんったら何をおっしゃいますの。今が絶好のタイミングですわ
でも…
いいえ!今言わなければ!この機会を逃すわけにはいきませんわ……》」


しーーーん。
ふと妙な静けさにリルムさんとの言い合いを中断させると、ムルモさんは固まり、うさぎさんは一人あわあわしていた。


■ りょく (214回/2011/02/22(Tue) 23:09:14/No3535)

4うさぎさんも素直になれる?


青ざめるうさぎさん。
何か言おうと口を開いても魔法の効果で言葉が出ない。

「(オーカさん…)」
「(こりゃまずいばい…)」

私達もこの場を収める相応しい言葉が思いつかない。

「ムルモ様、これは…!!」

耐えかねた私とリルムさんは隠れている茂みから飛び出した。

「…どうしてサキラしゃんとリルムしゃんが…」
「ご、ごめんなさい…」



私達がマイクでセリフを言っていた事実を知ったムルモさんは、うさぎさんに向かって「金輪際ボクに近づかないでくだしゃい」とだけ言うと、しょんぼりと垂れ下がる触角を揺らしながらその場を去っていった。





「ううっ…自分でせずにひとに頼ったから罰が当たったんだわ…。ムルモ…」

ぽろぽろ。

「取り返しの付かないことをしてしまいましたわ…。ぐすん…」

ぽろぽろぽろ。

「なっ、泣かないで…。私がアイテムを使おうなんて言いだしてしまったから…」

ぽろぽろぽろぽろ…。
二人に泣かないでって言いながら私も涙が止まらない。
だってムルモさんはとても怒っていて、謝っても許してくれる状況じゃなかったから。

うさぎさんの家に戻った私達は、これからどうするべきか話し合うより先に感情を抑えられなくて泣いてしまっていた。

「(あー、うるさい。そんなんでいちいち泣きよったら、生きていけんばい)」

オーカさんは泣いている私達などお構い無しに妙にはっきりと言った。

「(何でそんなに…シビアになれるの…)」

それがひどく冷たく感じて、私も冷たく返してしまった。

「(こうなることくらい予想ついとったけんね。サキラちゃんも恋化妖精なんやからこれぐらい分からな!がっかりばい。
とはいえ過ぎたことは元に戻らん。泣いても仕方なか。そんな暇あるんやったら、あのぶりっ子触角に謝ってもこな)」

オーカさんは憂に沈んだ私を叱ると、やるべきことまで示してくれた。
ああ、やっぱり頼れるひと。

「そーだね…」

それなのに冷たいだなんて思ってしまってごめんなさい。
二度とあなたを冷たく扱ったりなんてしないから。

そういえば私はあることに気付いた。
私とオーカさんはどうやって出会ったんだっけ?
恋化妖精は恋化をし続けると恋化の源(私だったらオーカさん)を呼び出すことができる。
そのきっかけが思い出せない。
いつの間にかオーカさんは私の中にいた。いや、生まれた時からいて存在に気付いただけなんだけど…。

それはいくら考えても分からなかった。
でもどうでもいい。
誰かが片時も離れず傍にいてくれるなんて、こんなに幸せなことはないもん。

「じゃあうさぎさん、ムルモさんにどうやって謝るか考えよう」
「(素直になりたいけどどうしてもなれなくて、だけど仲良くなりたかったって本心を言って、一言でも謝罪の言葉を添えれば男は許してくれるばい)」
「素直になりたいけどどうしてもなれなくて、だけど仲良くなりたかったって本心を言って、一言でも謝罪の言葉を添えれば男は許してくれるばい…だって」
「何だかあざといわね。誰から聞いたのよ、その言葉」
「えへ。ないしょー」
「わたくしは賛成ですわ。パピィさん、勇気を出して下さいませ!」
「素直にだよ!」

私とリルムさんの後押しで、うさぎさんはムルモさんに自分の素直な気持ちを伝えに行った。


ムルモさんは一人でぼんやり歩いていた。疲れたような絶望したような複雑な表情をしていた。
私とリルムさんは物陰からそっと見守る。
でも今度は魔法アイテムは無し。

「ムルモ!!」

うさぎさんの声にはっとしたように振り向く。
触角が驚いたようにぴょこんと揺れる。

「ごめんなちゃい!!あたち…」

うさぎさんは顔を真っ赤にして心臓をドキドキさせていた。
許してもらえなかったらどうしようって考えで頭がいっぱいだ。

「ボク、怒ってないでしゅ」

ムルモさんは意外な返事をした。

「え…」
「ただ…ボクが一緒に過ごしたのは誰だったのでしゅか?ボクが秘密の場所を教えたのはパピィ一人だったはずなのに…」
「………」

うさぎさんは言葉に詰まって、ムルモさんは何も言うつもりはないらしく口は堅く閉ざされたまま。
風が吹く音やギャア(ピンクで空飛ぶ生き物)が通り過ぎる、普段なら格別気にならない音が大きく耳に響く。

「それは…サキラたんとリルムたんの三人だったわ。でもね、どうしてそうしたかっって言うと、あたちはムルモと仲良くしたかったの!!後悔ちてるわ!」
「ボクも後悔してるでしゅ。小さい頃から遊んでたのに」

ムルモさんは目を伏せて、それからうさぎさんに向き直った。
厳しかった瞳が柔らかくほころんでいく。

「そんなパピィの様子に気付けなかったでしゅから…」
「そ、それって…」

うさぎさんははっと目を見開いた。
こ、こくは…!

「ま、仮に魔法アイテムを使ってなくてパピィ一人だったとしてもあんな素直なのはパピィじゃないでしゅけどね」

ムルモさんは意地悪く言って軽く笑った。

「どういう意味よ、それー!!」

納得いかないうさぎさんは反論する。

「やっぱりパピィはがさつだってこと…へぶっ!!」

ぱしんっ。
うさぎさんがムルモさんのほっぺをビンタした。

「ムルモのバカー!」
「パピィのあほー!」

そして取っ組み合いのケンカが始まった。

「リルムさん、どうしよう…」

私は呟いた。
かといって、怖くて止めには入れないし…。

「あらら…。いつものお二人に戻られたと言うことかしら…」

リルムさんは困った顔をして、自分に言い聞かせるように呟いた。

「これじゃあ振り出しだよ〜…」
「いいえ。愛の試練を乗り越えてお二人は一方前進したのですわ!」
「そうなのかな…」
「ええ、きっと…」

それは歯切れの悪い"きっと"だった。
"多分"と同義語だ絶対。

きっと、私が知らないだけで、ラブはひとそれぞれ。カップルの数だけあるに違いない。


「(誰かが片時も離れず傍にいてくれるなんて、こんなに幸せなことはないもん…って、あたしはいつまでも傍にいれるわけじゃないんだから、サキラちゃんの依存心をどうにかせなったい…)」


※オーカはマウリとの戦いで覚醒(?)しましたが、シュイカが消滅してマウリが復活した時、前作32話の時間を書き換えたので33〜41話は無かったことに、マウリとの戦いも無かったことになります。
シュイカの消滅を知っているのはホタルと例の二人です。









サキラとリルムがでしゃばってますがこれでもムルパピです。
一応サキラが主人公なので、純粋なムルパピを期待していた方には申し訳なかったかな(^-^;)

次はサスカメです。三番目はまだ秘密ですが、無駄に期待をしたらがっかりすると思われます。
しかも人によって好みが別れると思います。
ヤシヤマorサスヤマみたいな。
(例えです)
注意書きには全く違反してないのですが、分かると「なぁんだぁぁぁ」と拍子抜けします。このサイトではどマイナー。
(暇潰しにでも予想してみて下さいませ)

では。

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■ 夏田みかん (259回/2011/02/23(Wed) 11:43:32/No3537)

こんにちは(^^)夏田です♪

今回は、たっぷり萌えさせて頂きました(^p^)
ムルモとパピィがいちゃいちゃしてて可愛い//
ホントラブラブなんだなぁwwwこの話の展開も
ムルパピらしくてグーです><
逆に私はムルパピをこんなにくっつけた事がないかも(ぇえww

代わりに台詞を言わせてるシーンとか・・・萌え死にする所だった((
りょくさんのパピィちゃんが可愛すぎてどうしましょう(^p^)
イラストのムルモとパピィかわいい〜。
リルムの暴走っぷりがwwwwwwwwもう勢いさえありゃあ
それでいいぜ、コノヤローみたいな精神ですねwwww
告白までやっちゃおうとするリルムさん。これ本当に
やってしまったらリルムとパピィの仲にヒビが入るな。
まぁ・・・流石にサキラが止めてくれましたが(^◇^;)

オーカとサキラの出会いでもあるマウリ戦が無かった事になってる
んですね・・・そしてシュイカの行方は例の3人以外誰も知らないと・・
オーカの「いつまでも傍にいれるわけじゃない」っていうのが
気になりますね。それって恋が叶おうが叶うまいがオーカとは
離れてしまうという事なのか・・・?
では☆


■ シンキロー (59回/2011/02/23(Wed) 11:58:30/No3538)

こんにちは!シンキローです。

小説の続きが更新されたようですね。
今回はいよいよムルパピラブラブ大作戦(勝手に名付けました。)がスタート!
オーカさん滝に打たれて修行って・・・渋いですね。(笑)
シードル「僕も時々やってます。心頭滅却すれば火もまた涼(以下、長くなるので略)」

アイテムの設定もいいですね。
ミモモショップはミルモ版ドラえもんですね。
他にも色々な使い道がありそう。
テラー「中々面白そうだね。よし、ちょっとミモモショップへ行ってくる。」

それにしても2人共素直になることができれば、小説本編の様に結構いいムードになれるんですね。
2人共楽しそうだったなぁ。
でもやっぱり、2人には喧嘩が似合いますね。(笑)
こういうケンカップル、好きです。
ヤマネ「あのー、生死を彷徨うくの一ってまさか・・・。」
テラー「気にしちゃ駄目だよヤマネちゃん。それより僕とデートでmゲフッ!!(ヤシチとネズミが大きな手裏剣をテラー様にぶつけたようです。)」
ヤシチ&ネズミ「このロ○○ンが!!」

では次回も楽しみにしています。
それでは!


■ りょく (217回/2011/02/25(Fri) 18:36:20/No3547)

皆さん、こんにちは!
私なんかの小説にわざわざ感想を下さるなんて感激です(*> U <*)


*夏田みかんさん*

サキラとリルムがでしゃばり過ぎたかも…と冷や汗でしたが、ムルパピ一番なみかんさんが感想を下さったので大丈夫だと安心しました!
みかんさんのムルパピはぶつかり合っているけど、どこか甘くて…そこが好きです。
私は正直ムルモとパピィだけでは話がケンカにしかいかないです><

リルムは勢いで話が作れるので本当に使いやすいキャラですよね。
本物さんはもっと乙女の恋心を大切にしているのだろうけど、お節介と何でもバラす設定がおいしいです(´∀`)

恋化の力(オーカ)だろうと、自分の中に四六時中誰かがいたら、気が滅入ると思います。サキラは寂しがり屋なので平気かもしれませんが…。
いずれは居なくなるんじゃないのかなぁ曖昧にしとこうモゴモゴ。
(シュイカの恋化の力は後に出てきます)


*シンキローさん*

オーカはサキラの体内にしか存在せず、普段は特にやることもないので好き勝手言ってます。
なので、歩いたり滝に打たれたりなど普通の行動に魅了されているのだとか。

アイテムの設定は苦労しました〜。
ややこしいだろうと思ってましたが、いいと言って頂けてけて、ほっ…。
暗黒通販で売ってるアイテムなのでテラー様にも需要があるかもしれません…!
(と言ってもイタズラぐらいしか使い道はないと思いますが。グネットをおちょくるとか…)

パピィさえ素直になればムルモは紳士だから、あっという間にラブラブなのに〜!!
(余談ですが、初期に発売されたGBAのソフトに出てくるパピィはムルモを「様」付けで呼んだりメロメロでした。びっくり!)
でも思い通りにいかないのが恋愛なんですよね〜…。

そうです。生死を彷徨うくの一はヤマネちゃんなのです。
(ごめんサスケ、やっぱサキラにするから石を投げないで〜)

では!




箸休め


その日の天気は雨だった。

せっかくの休日にサスケは外で思い切り遊ぶ予定だったが、この雨だと外では過ごしにくい。家で過ごすにも家族や友人は用事があり誰も捕まらなかった。
忍術修行は台風の日がやりがいがあると言われているが、サスケは修行をする気ではなかったし、唯一パートナーの世話で忙しい兄貴分には暇だと言うと掃除を手伝わされることは分かっているので、自分も用事があると嘘を吐いた。

ざあざあと降りしきる雨はまだまだ止む気配はない。
湿った草と土の匂いが強く香り、地面はぬかるみ景色は霞んでいるが、サスケは雨を避ける葉っぱを差すと外へと踏み出した。

暇で暇でいても立ってもいられなくなったのだ。

当てもなくぶらぶら散歩していると、案の定ぬかるんだ土に足を深く取られ、危うく転びそうになりながらなんとか体勢を立て直した。
服にはべっとりと泥がこびり付いている。
それは洗ってもシミが残る汚れ方で母親に叱られるのが少し憂うつだったが、仕方がないので諦めた。
逆にこれでいくら汚しても一緒だ、と自虐的に自分を励ましていると曲がり角の先から誰かが喋る声が聞こえてきた。

サスケは咄嗟に盗み聞きの態勢に入った。

それは二人組の男女だった。

「へぇ、なるほどぉ。ドラゴンって絵も描けるんだぁ」
「そして自分で炎を出して火の輪をくぐったんだ。本当によく訓練されてると思ったよ」
「お利口さーん。サーカスのドラゴンって賢いんだぁ」

甘ったるい少女の声と、絶対年上の男の声。
カップルだろうか。
サスケは二人の容姿が気になりバレないようにそっと覗いた。

すると少女は半端ない髪のボリュームに真っ先に目が行く、同級生だった。
名前は確かアヤリと言ったか。
サスケは忍者やそれ関係の種族が通う学園ではなく街にある妖精学校に通っているので、同い年の忍者であっても顔だけしか知らない事が多いが彼女のことは知っていた。

家は金持ちのお嬢様で、言いたいことは目上だろうが誰であろうとはっきり言うし、気まぐれだけどどこか上品で、ファンクラブがあるとかそんな域のモテ方をしていた。

男の方は困惑したような目付きのいかにも人が良さそうで、押しに弱く頼りがいがなさそうな風貌をしていた。
兄貴分と同い年か少し上くらいでアヤリと比べたら全然普通だった。

「そろそろ勉強の時間だろう。送って行くよ」
「今日はいーの。一人で帰れるよぅ」
「そうかい。では気を付けて」

その言い方が妙に大人っぽいと思いながら、見つかる前にこの場を離れようとしたサスケ。

「雨の日って気配を消す手間が省けるってあなたも思うでしょ。ねぇ?」

しかし突然、鼻が付きそうな至近距離にアヤリがいた。

「おわわっ!?」

サスケは驚いた途端に、どすーんとしりもちをついてしまった。
ばしゃーんと泥が跳ね、サスケの尻は泥まみれになった。

「あら〜、大丈夫〜?」
「い、いきなり現われるなだぜ!」
「ひどぉ〜い。心配したのにぃ…」

瞳を曇らせて今にも泣き出しそうな目で見つめられ猛烈な罪悪感を感じ、サスケは慌てて謝った。

「デートを邪魔して悪かったぜ…」
「デートぉ?わたしとあのひとが?」

アヤリはサスケの言葉がよほど可笑しかったのかくすくす笑った。

「恋人じゃないんだぜ?」
「まさかぁ。だってあのひと結婚してるもの」
「え…」

結構な衝撃だった。
この年で結婚とか、結婚しているのに他の女の子と親しげだったとか、浮気がばれたら法的な仕打ちが…とか、色んな考えが頭に浮かんで消えた。

「あのひとっていくつに見える?」

アヤリは楽しそうにニッコリ微笑んだ。

「えーっと…兄貴と同じくらいかそれ以上?分かんないから教えてほしいぜ」

サスケは年を聞いてびっくりした。
親と同じ年代だったのだ。

「ねー、すごいでしょ〜」

アヤリは頬を上気させ瞳を煌めかせた。

「あのひとは国語と社会を教える家庭教師の先生でね、学校に通い始めた時から週三でうちに来るんだよ」

その様子と言葉で恋していると丸分かりなのに彼女は隠したりしなかった。

「へー、だぜ…」

大人だなぁ…とサスケは思った。
遠くから見たアヤリは、いつも男子の取り巻きにちやほやされ、女子には陰口どころか堂々と悪口を言われ、モテる事を鼻に掛けてるように見えた。

だが恋愛状況は実際のところ自分と似ていた。
サスケの好きな子はいつもお世話になっている兄貴分が好き。
アヤリは色んな相手と遊んではいるが、"あのひと"はその他大勢ではなくどう見ても大本命。

「辛くないか?」
「辛いよぉそりゃ。でもね、好きなの。止まんない」

軽い口調とは裏腹にその言葉はサスケの心にも重くのしかかる。
同じ立場なだけに複雑な心境だった。

「もしわたしが恋化妖精だったら大変だよ」
「へ…?」

サスケは突拍子もない話しにきょとんとアヤリの顔を見つめた。

「だってあのひとサキラさんのお父様だもん」











これオチがなかったら暗い話だけどあったらあったで混沌としています(カオス
アヤリの好きな妖精は他では語らないので特に気にしなくて大丈夫です。
初めは本当に箸休め程度だったのですが、次の話に微妙に繋がるので載せさせていただきました。

別に悲恋とか失恋話が好きなわけじゃないのですが、ヤシヤマ前提で書いているのでサスヤマはどうしてもそういう風になってしまいます。
でも私はサスヤマ派。ハッピーな両想いが書きたいけどね…そしたらヤマネがまず振られないといけなくなる。困ったな(-_-;)


■ いっちゃん (45回/2011/02/25(Fri) 22:35:38/No3548)

りょくさん、こんばんはです(^▽^)

サスケ〜・・・お前は若いのに苦い思いをしてるなぁ〜 ←オヤジくさっ!
サスケとアヤリの絡みの話、これが本編でどう関わっていくのかが興味ありです!!
ムルパピもそうでしたが、りょくさんはCPの話を書くのがとても上手ですね!
私の場合オリフェをたくさんだすとどう絡ませたら良いのかがチンプンカンプンに・・・(汗)

ヤマネには申し訳ないですが、私もりょくさんと同じくサスヤマ派です。
やっぱりヤマネの想いも伝わってほしいとも思いますが、私はヤシチはヤマネが自分のことを好きだと知らない状態でいてほしいので・・・。
あぁ〜!でもその反面ヤマネの想いが伝わってほしいとも思うし、でもそうするとサスケがぁ〜!
うぅっこの三角関係はどっちかが苦い想いをしないとだめなのですね・・・。
まだ若いのに複雑だ・・・(汗)

でも、やっぱりヤシチには恋愛の考えをあまりもってなくて、いつでも「打倒ミルモなのだ!」とミルモのことしか考えていない状態が私は好きなのですよね・・・(汗)
ヤマネちゃん・・・ごめんなさい!
でも、いつかヤマネの恋は叶ってほしいとも思ってますよ。
サスケもヤマネ以外の女の子をこの先好きになってくれたら苦い思いをせずにすむのになぁ・・・。

本当にすみませんっ!重い話を人様のレスでダラダラとしゃべってしまって!

それではっ!


■ こやまる (1071回/2011/02/28(Mon) 11:09:19/No3570)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、皆さん、こんにちは☆

感想遅くなりごめんなさいm(_ _)m。
今回はパピィのがんばりとムルモの男らしさに惚れました^^。
通販アイテム使うのは良くないですが、いろんな手を使ってがんばろうとするパピィの気持ちがムルモのハートを動かしたのでしょうね。

ムルパピを描こうとすると「ケンカするほど仲が良い」的な展開になりがちなのですが、ムルモの怒ってないという意外な反応を見たとたん、私を含めた読者全員がパピィに感情移入したのではないでしょうか。
りょくさんの描くストーリーはいつも意外性があって、読む方もドキドキものです。
この勢いでヤマネちゃんを描かれたら…心臓停止するかも(笑)。

妖精通販アイテムって考えるの難しいですよね。
一見何でもありのようで、妖精界らしさを演出するのが特に…。
今回のアイテムは、どう見てもリルムには使いこなせそうなややこしさが良かったです。
しかしパピィは一言目からいきなりセリフ略奪とは(笑)。
おそらく表情とセリフは思いっきりミスマッチで不自然だったはず。。
パピィの声担当のサキラが、他人の恋だと結構積極的になれることも新発見でした〜。

>箸休め
びっくりして尻餅ついてお尻をよごしちゃうサスケがかわいい(^^)。
なるほど、届かぬ恋が次回のテーマへとつながるわけですね。
私はどちらかというとヤシヤマ派で、サスケにはいずれ苦い初恋を乗り越えて、それを超えるような新しい恋をして欲しいなぁと願っていたり。
でもそのときが来るまでは、サスケには叶わぬ恋でたっぷり苦しんで欲しいですね。
…って、サスヤマ派なりょくさんはサスケとヤマネをくっつけようとするのかな?
ヤマネも大変な目に遭いそうですが、サスケの活躍がすごく楽しみです。

それでは次回も楽しみにしています!


■ りょく (222回/2011/03/04(Fri) 16:39:36/No3588)

皆さん、こんにちは〜!
感想ありがとうございます^^*


*いっちゃんさん*

私は公式CPにオリフェを絡ませる場合、出来るだけオリフェがでしゃばらぬよう心掛けている…つもりなのですがあんまし出来ておりやせん…(汗

いっちゃんさんもサスヤマ派でしたか!同士さんヤッホイ(≧∇≦)ノ
私もヤシチがヤマネの想いに気付いてない状態がいいです。
「恋する妖精」でサスケの恋に協力した時の特に何とも思っていないっぷりがナイスかも。
ミルポンカップルはどんどんくっついていくので、もしかしたら一組くらいね…そういうのがあってもいいと思います!

なんだろう…ヤマネが振られてほしいわけじゃなくて、サスケが幸せになってほしいのです。
要するにサスヤマですね。(いつかおもいっきしラブラブさせてみたい


*こやまるさん*

パピィさえ素直だったら…と私はいつも思うのです。
マフラーを編んだり人間界に修行しにきたり、わりと積極的なのに、もうちょっとのところで失敗するのがもどかしい…。
と、日々思っていたので魔法でパピィを素直にしてみました。
この二人が落ち着いたカップルになるのは、体力がだいぶ落ちたお爺さんお婆さんになった頃かもしれません。なんかそれでもいい気がしてきた…!

通販アイテムは考えるのが本当に難しくって二度と自分で考えるかー、と思いました(笑
でも好評(?)でよかったです。
サキラが他人の恋に積極的なのは恋化妖精の"さが"らしいです。最近はいろんなラブを学ぶため、他人の恋に首を突っ込んでいきます。

私がサスヤマがお付き合いする設定で書くとしたら、ヤマネは執念深いと思うので振られる前提になる…、でもさすがにそこまで出来ない…。
うーん…、いっちゃんさんもサスヤマ派だと仰っていたので需要はあるのかも?

今度、アンケートのお題にしてほしいです。


では!



5恋と友情のお菓子


妖精学校、放課後。一年生の教室。

「行くぞーっ!!」

掛け声と共に丸まった雑巾が投げられた。
その先には箒をバットのように構えた男子妖精の姿。

掃除当番だというのに男子達は掃除用具で野球をして遊び始める。

「ちょっと、あんた達もちゃんと掃除しなちゃい!!」

うさぎっ娘パピィが注意するが効果の方は…

「うるせー、別にいいだろ!」
「何言ってんの!掃除当番なんだから掃除するのが当たり前でちょ」
「だったらお前らでやれよ。俺らは遊んでんだ。邪魔すんな!」
「むっかー!!」

全く無かった。
怒鳴るパピィの隣で、カメリは別の方向を見ていた。

そこには、一人、黙々と掃除をしている紫忍者の姿。サスケである。
いつも兄貴の怒ると恐いパートナーに掃除を強いられ鍛えられてるサスケにとって、教室の掃除などなんて事なかった。

「ふぅ…終わったぜ」

サスケは掃除用具を手早くしまう。

「おおー、すげーな!」
「あんたってなかなかやるのね。見直ちたわ」
「そうか?じゃあオイラは兄貴達が待ってるから帰るぜ」
「サ〜ス〜ケ〜く〜ん…」

カメリはサスケの鮮やかな手際に見惚れていた。


カメリは短い髪を二つに縛り亀柄帽子をかぶった、良く言えばおっとり、悪く言えばトロい女の子。
極度に間延びした喋り方が特徴的である。
友人のパピィによると、ウブで初恋もまだらしい。

「今日のサスケくん〜、格好よかったね〜」

パピィと帰り道を歩きながらカメリはそう言った。
授業中に当てられると的外れな解答ばかりしている彼なので、余計に輝いて見えた。

「そうね。ムルモには負けるけど」
「パピィちゃんは〜、ムルモくんとラブラブだもんね〜」
「なな、何言ってんのよ!」
「とってもいい友情を育めそう〜。きっとサスケくんなら友情パワーがたくさん集まるわ〜」
「何の話?」
「まだないしょ〜」

パピィは怪訝な顔をするが、カメリは口に人差し指を当てて微笑んだ。


翌日の掃除中も男子は遊びパピィは怒鳴りカメリがぼんやりしている間に、サスケはてきぱきと掃除をこなしていった。

「サスケくんにご用があるの〜」

カメリは帰ろうとするサスケを引き止めた。

「何だぜ?」
「お手伝いして欲しいことがあって〜」
「う〜ん…じゃあカメリの得意なお菓子の漬物をご馳走してくれるなら考えてもいいぜ」

本当は忍者修行があるのだが、たまには息抜きも必要だと言い聞かせながらサスケはそう答えた。
もちろんただのサボりである(その修行さえ半分は遊びなのだが)。

「もちろんよ〜。お家にいきましょ〜」

カメリは嬉しそうに微笑んだ。
サスケもつられて笑みを浮かべた。


「今回のお菓子の漬物コンテストのテーマは"友情"なの〜。だからサスケくんの友情パワーを漬物石に入れてほしくて〜」

家に着くとカメリは早速、漬物を振る舞う。

「オイラの?」

サスケはみたらし団子の漬物を頬張りながら疑問を浮かべた。

「うん。これを着けて〜」

カメリはサスケの背に漬物石を括り付けると自分も背負った。

「自分でもパワーを作り出してみようと思って〜。じゃあ行きましょ〜」

ご機嫌なカメリの後を追い、サスケも慌てて家を出た。

「友情パワーって具体的にどうしたら集まるんだぜ?」

並んで歩きながらサスケは訪ねる。

「分かんない〜」
「え〜…」
「でも〜お出掛けしながら探したら見つかるかも知れないわ〜」

カメリはそう言った。
サスケはよく分からないのでそういうもんかと頭の隅で考えた。
どこへ向かっているのかさえ不明だけど、たまにはいいかもしれない。
これが好きな子だったらデートみたいだと感じるだろうな。

「(ハンゾーもサボってるし、今頃ヤマネは兄貴と二人で…)」

サスケはヤマネとヤシチが仲良く修行をしている姿を思い浮かべ、少し複雑な気持ちになった。

「サスケくん?」

カメリはサスケの顔を覗き込んだ。
その表情は厳しく、でも目だけは寂しさを含んでいた。
カメリがもう一度、問い掛けようとした時、

「あ〜、サスケくんだぁ」

と言う甘ったるい声が親しげにサスケの名を呼んだ。
まず目がいくのは、とにかくすごいボリュームの二つに分けて縛った髪の毛。
男子に人気のくの一、アヤリ。

「大変だよセツナ、この子はハンゾーといつも一緒にいるサスケっちゃん!!」

次に口を開いたのは口元を布で覆った、横長の大きな目が印象的で、控え目だがいまいち謎な村娘のノゾミ。

「う、うるさい!!見たら分かるわさ!!」

最後に怒鳴ったのは、勝ち気そうな眉をした、サスケと同学年で一番強いくの一と言われているセツナ。
この三人は忍者学校で特に目立つ女の子グループである。

「仲良くデカイ石なんか背負って何やってんのー?」
「もしかしてぇ、デート中?」
「てゆーか街中で漬物石…」

三人はカメリをじろじろ見てからかうようにクスクス笑った。
カメリは突然現れた知らない妖精にそんな事を言われていい気はしないが、言い返すことも出来ないので黙っていた。

「カメリはそんなんじゃないぜ!!ただのクラスメートだぜ!!」

サスケの怒った顔を見ながら、カメリは知らない子達の前で話に入れず取り残された気分だった。

「そんなことより、もう一人は…」

セツナは辺りを見回した。

「あっ、セツナ」

すると次に現れたのはセツナの師匠であるサキラと、サスケの友達のハンゾーだった。

「カメリと街中で漬物石なんか背負って何してるのら〜?」
「カメリの漬物作りに協力中なんだぜ」
「う〜ん、オーカさんもそう思うよね。やっぱりラブ…!サスケはカメさんが好きなんだ」

サキラは考え事をするように天を仰ぐとそう言った。

「だから何でそうなるんだぜっ!!」

サスケとカメリは頬を紅潮させた。









キリがいいかは不明ですが文字数的にここらで切りますよ。ぶちっ。
しかし人数が多いほど描写がまとまらない法則。
セリフとセリフをもっとくっつけたらいいのかもしれない…?です。


■ りょく (223回/2011/03/07(Mon) 16:27:07/No3593)

6二つのハート、カメさんとサスケ


「だ、だって私は恋化妖精だからラブの予感には敏感だもん…」

気が小さいサキラは弱々しく言った。
サスケは"恋化妖精"の事をよく知らないが、ラブの予感と言われ図星を指されたようにドキッとした。

「ヤマネから乗り換えたのらー?」

鈍感なハンゾーは特に何も考えずに尋ねる。

「ハ、ハンゾー!!しーっ!!」

サスケは慌ててハンゾーの口を塞ぐ。
サスケもカメリも、二人ともまだ顔が赤かった。
すると背負っている漬物石に変化が起きた。
どんどん重みを増してハート型になったのだ。

「友情パワーが必要なのに〜、ラブラブパワーができちゃったわ〜……」

カメリは恥ずかしいやら困ったやらで戸惑いを隠せない。
予備の漬物石はこの場にない。
いい友情を育めると思った相手に恋愛感情を抱いてしまい、立ち竦んでしまった。
とっくに初恋は始まっているのに心の準備が追い付かない。

「ど、どうしよ〜…」

涙を浮かべるカメリにサスケもまた困惑していた。
カメリへの気持ちとヤマネへの気持ち。
…正直まだ気持ちの整理が出来ない。

「…二人でどこに行くわさ?」

あわあわしているカメリとサスケには目もくれず、セツナはサキラに尋ねる。

「えへ…ちょっとね」

サキラは意味ありげに言うと恥ずかしそうに目を逸らす。

「もう帰るところなのら〜」

ハンゾーは何でもないように言う。彼はいつだってそうだ。ぼんやりしていて心が読めない。
セツナはきちんと答えないサキラが気に食わなかったようで恨みがましい視線を向けた。

その時、この場の雰囲気にそぐわぬ、気が抜けるようなヘンテコなメロディが鳴り響いた。
サスケのケータイの着信音だった。

「も、もしもしだぜ」

電話の相手はヤシチだった。
修行をサボった事がバレたらしい。完全に怒っている。

〔こらー!遅いと思ったら修行をサボってどこをほっつき歩いてるのだ!!〕
「どうせ大した修行じゃないのら」
〔何だと…ってハンゾーもそこにいるのか?〕
「サキラさんもいるのら」

とハンゾーが言った途端、ヤシチの怒りがヒートアップした。瞳の奥が激しい怒りと嫉妬で燃え盛っている。

〔お前ら―――そこを絶対動くなよ!逃げたら承知せんぞ…〕

そしてケータイは乱暴に切れた。

「ど、どうしよう…」

サキラはヤシチの剣幕に怯え、一気に青ざめる。

「に、逃げろだぜーー!!」

サスケの号令に全員すぐさま茂みに飛び込んだ。


サスケが隠れた茂みには、カメリ、アヤリ、サキラも一緒にいた。

「ヤシチ、すごく怒ってたよ…」

サキラは身体をカタカタ震わせる。
怒られて恐い気持ちより、自分が敵視されている事のほうが何倍も辛かった。

「わたしは関係ないけど…でも何だかこわいよぉ」

アヤリはサスケの腕にベッタリとしがみ付いた。
甘ったるい声が耳をくすぐる。

「う、う〜ん…」

サスケは適当にあしらうことも出来ずうろたえていると、聞き覚えのある声が耳に入った。


「サスケー!ハンゾー!どこだー」

ヤシチである。子分を取られてなるかと速攻で駆けつけてきたのだ。
ヤマネも一緒にいる。

「先輩方、一体どこに行かれたのでございましょう…」
「あいつらの事だ。そう遠くには行ってないはず。見付けたらお仕置きだな。特に奴…サキラはただじゃおかん…。こぼした牛乳を拭いて干した雑巾をお見舞いしてくれるのだ!」
「あのにほひは強力ですものね。とても恐ろしい処罰でございます…」

ヤマネは瞳を煌めかせ淡い笑みを浮かべた。
言葉とは裏腹に嬉しそうである。


「ああ…、私に一番怒ってる…。どうしようどうしよう…」
「泣かなくても大丈夫だぜ。オイラがサキラさんは関係ないって言ってあげるぜ」
「本当?」
「うんだぜ」
「あ、ありがと…」

サスケに励まされ、サキラはようやく笑顔になる。
カメリはサスケの優しさが自分以外に向けられると心がモヤモヤした。

「サスケくんは〜、モテるんだね〜…」

膨らんだハート型の漬物石は徐々にしぼんでいった。
ときめいていた気持ちと同じように。

「あっ、ハートが…」
「むっ、見付けたのだ!」

サスケの声にヤシチが気付き、見付かってしまった。










DVDを見直すと、思ったよりカメリの話し方が間延びしてなくてセリフが書きやすかったです。
カメリ自体も妖精特有の奇抜なデザインでなく普通でやや地味な感じか良かった(・∀・*)

ヤマネは私の中で、謙虚でへり下るイメージと、わがままで前に出るイメージがあり、この小説のなかでは後者の設定にしています。
(ヤシチをめぐってSキラと対決させる為です…笑)
サスヤマだとすれば前者が合いそう。


■ シンキロー (62回/2011/03/08(Tue) 10:13:16/No3597)

おはようございます。シンキローです。
小説の続きが更新されたようですね。

ではまず、箸休めの感想から・・・

・箸休め

何と!サキラのお父さんが登場しましたね。
アヤリの台詞から、サキラの父は家庭教師をやっていることが分かりますね。
それにしてもサスケ・・・きっと泥まみれなんだろうなぁ。(笑)
この後親から大目玉をくらったに違いありませんね。
この話が今後、物語にどう影響するか気になります。

・5〜6

お菓子の漬物ですね。
カメリのあの喋り方は印象深く残ってます。
テラー「僕の力なら友情パワー何てすぐに貯まるさ!シードル!僕と」
シードル「断るッ!!(くわっ!)」
テラー(Σガーン!!)

ハンゾーはたまに恐ろしいことを口にするので油断出来ませんね。(笑)
もしかして漬物石が友情パワーを受けると、ハートじゃない別の形になるのかな?

それにしても今回のヤシヤマ黒いなぁ・・・。(汗)
ヤシチがサキラを強く敵視していることが伝わってきます。
ヤシチの復讐法は妖精らしいけど妖精達にとっては結構キツそうだなぁ・・・。
うむ、地獄だ。
シードル「正にヤシチ(どういう意味だ)」

ヤマネの冷酷な(?)一面も・・・。
今回は色々と衝撃的でした。
テラー「僕のヤマネちゃんがこんなに黒い訳がうわ何をするやめr(シードルからラリアットを喰らったようです。)」

果たしてヤシチとサキラが和解出来る日は来るのでしょうか?

それでは続きを楽しみにしています!
それでは!


■ りょく (224回/2011/03/09(Wed) 14:48:52/No3598)


シンキローさん、こんにちは*
感想ありがとうございます。


サキラの人がいい性格は父親から受け継いだものとか。
泥まみれで親に叱られるサスケは可哀想だけど、想像したら可愛いだろうな…(・∀・*)
アヤリは男子限定で誰にでもああいう態度です。サスケに絡むかは不明ですが、話が進んだら登場回数を増やす予定です。

カメリの喋り方は気を付けないとどこぞの戦場カメラマン氏みたいになります(笑…いごとじゃないよ←

ハンゾーは、恐ろしいけど意味のないセリフの言わせやすさナンバーワンです。唐突に全く違う話題にしたい時など重宝してます。感謝!

漬物石は友情パワーだと星形になるんじゃないでしょうか。背負ってると尖った部分が刺さりますね(笑
アニメでエンマ先生のギャグを漬けこんでいたらしいので、その時の形も気になります。想像つかないww

黒ヤシチは、彼の忍者能力の低さに弟子をボッシュートされそうだと年がら年中、考えていた結果です。
アニメだとネズミや他のヤシチより遥かに強い忍者の元に強制送還されて、取り戻すべくヤシチが山籠りする話とかあってもおかしくないはず(妄想の極み
弟子を取られたら絶対嫉妬するでしょう。

黒ヤマネはサキラを勘違いで敵視したら面白いだろうと思ったものでして、礼儀正しく真の強いおにゃのこちび妖精の愛を勝ち取る生き様(?)みたいなのが好きなんです。
とはいえ私も謙虚な大和撫子のヤマネも好きなのでもっと可愛く書かねば。

三人が和解するのもそう遠くないです!

そんなことより……テラー様、私と漬物石で愛を育みま(強制終了

オーカ「人様のオリフェにちょっかいかけるなんてさすがにマズイばい…」
サキラ「し、失礼しました…ううっ(涙目」



7恋の始まり


「サ、サキラさんはここには居ないんだぜ…」

サスケはサキラを庇い、彼女を茂みに隠す。

「…?何なのだ?デカイ石なんか背負って」
「カメリのお菓子漬物作りに協力してるんだぜ」
「だからと言って大切な修行をサボるとは何事だ!」
「ごめんなさ〜い〜…、わたしが誘ったんです〜…」

カメリは罪悪感でいっぱいになり謝りながらうなだれた。

「ヤシチ兄様…」

しょんぼりする友達の姿を可哀想だと思ったヤマネの懇願するような瞳に見つめられ、ヤシチは仕方なしに口を開いた。

「…デートということだったら仕方ない。たまには息抜きも必要なのだ」

別に厳しい修行をしているわけでもないのだが。

「デート…だぜ…?」

ズキン。
ヤマネの安堵した顔を見た瞬間、サスケは胸の奥をちくりと突き刺すような痛みを感じた。

「(ヤマネはオイラの事を何とも思ってないんだな…。そんなの分かってたけど…)」

するとサスケの漬物石が反応し、ハート型からただの丸い豆粒に萎んでしまった。

「サ〜ス〜ケ〜く〜ん〜…」

カメリは思わず名前を呼ぶと、ハッと息を呑んだ。
サスケの気持ちが分かってしまったのだ。

「オイラが好きなのは…」

サスケは朧になりながら呟く。
大きな声ではないが、その場の雰囲気を凍り付かせるには十分だった。

「好きなのは…」

硬直しているカメリ、ヤマネ、サキラ、アヤリの四人とは対照的に、ヤシチは一人きょとんとしている。

「み………………………………………………………………………………、みたらし団子だぜ」

サスケが夢から覚めたように慌てて言うと逆に張り詰めた雰囲気を壊してしまい、辺りはしーんと静まり返った。

「わざわざ溜めて何を言うのかと思えばそんなことか。ちなみに拙者はかりんとうが好物なのだ!
それより明日はちゃんと修行に来るのだぞ。む…何か忘れているような気がするが気のせいか。次はハンゾーにも同じ事を言わねば」

ヤシチはヤマネを連れてハンゾーを探しに行った。
サキラは忍者としての能力を総動員しその場から逃げ出していた。


残ったのは、サスケ、カメリ、アヤリの三人。

「サスケくんってぇヤマネちゃんが好きなのかと思ったよ。告白でもするんじゃないかって〜」

アヤリは目を細め、くすりと笑った。

「うえええっ!」
「!!」
「わたし、なんか間違ってるかなぁ?」
「カメリ行くぜ」

サスケはこれ以上突っ込まれないように、カメリの手を引いてその場を後にした。



「待ってぇ〜、サ〜ス〜ケ〜く〜ん〜〜…」

かなりの鈍足であるカメリは見習い忍者のサスケの動きにすら付いていけず、息が上がっていた。

「速すぎるわ〜」
「ご、ごめんだぜ…」

サスケが止まると、カメリはその場に座り込んだ。

「忍者は速いんだね〜」
「おう。これでも毎日修行してんだぜ」
「わたしも修行すれば速くなれるかしら〜」
「オイラが教えれば立派な忍者になれるんだぜ!…ってのは言い過ぎだけど…」

照れ笑いするサスケ。
素直な態度にカメリにも笑顔が移った。

「とりあえず〜、石を外しましょ〜。豆粒になっちゃったけど〜」

カメリは自分とサスケの風呂敷を取り外す。
小さな豆粒。元は漬物石だったと思えない。

「ご、ごめんだぜ…」
「謝らないで〜、サスケくんのせいじゃないもの〜」
「でもカメリの漬物石が…」
「だって〜、しょうがないわ〜。きっとサスケくんとは友情パワーは作れないもの〜」

恋心に反応した漬物石。
間違いなく二人が恋をした証拠。

「え…と…え…と〜、今度みんなで忍者修行しようぜ」
「でも〜、ヤシチさんはなんて言うかしら〜」
「兄貴にはヤマネがいるから大丈夫なんだぜ」


二人の恋はゆっくりと、しかし確実に始まっていた。










カメリは嫉妬じゃなくて落ち込むタイプだと思います。
今度は忍者修行か怪談話を書きたい。

そろそろヤシチとサキラを仲直りさせないといけませんね。そしたらYマネちゃんが黙っていないはず。
名前隠れてないけど(←


■ 月白 (9回/2011/03/09(Wed) 15:45:21/No3599)

こんにちは、りょくさん!月白です!

りょくさんが書く妖精達はとっても可愛らしいですね!
これからのサスケの行動が気になります!
ヤシチはやはりと言うべきか…、鈍いですね。
というかハンゾーは!?と思いましたがのんびりしているとは言えなんだかんだ上手く逃げそうな気が…。
そもそもハンゾーがサキラがいると言わなければ…。
完全に余計な一言でしたね。

ヤシチとサキラには早く仲直りしてほしいですね。
恋とか関係なしに仲良くなってYマネちゃんに何か行動を起こしてほしい…。

続きを楽しみにしてます!それでは!


■ シンキロー (63回/2011/03/10(Thu) 10:07:54/No3600)

りょくさん、月白さん、こんにちは!

とりあえず、ヤシチが鈍くて助かりましたね。(笑)
みたらし団子が好きだと言うサスケに、かりんとうが好きだと返すヤシチがツボでした。
ヤシチ、そんな事より大事な目的が(略
しかし、流石サキラ。
妖精忍者の能力を活かしてこっそり避難していたんですね。
まぁ、よくよく考えたらヤシチが本気を出してもサキラには多分敵いませんよね。(コラ)
いやでもヤシチはやれば出来る子だからもしかして・・・?

それにしてもハンゾーはトラブルメーカーが似合ってるなぁ。
ヤシチが来た原因もそもそもハンゾーが「サキラさんもいる」って言ったからですよね。
ハンゾー君には今後、こんな感じでじゃんじゃんピンチを起こしてほしいです。(笑)

それでは続きを楽しみにしています!
それでは!


■ りょく (226回/2011/03/13(Sun) 16:54:19/No3602)

こんにちは(・∀・)ノ
月白さん、シンキローさん、感想ありがとうございます*
お時間経ちましたが返信の方を。

*月白さん*

私の書くヤシチは公式と比べてかなり鈍感です(笑
ハンゾーは上手く逃げるでしょう。どこに行ってたのか、と聞かれて「サキラと遊んでた」と言って、またヤシチの怒りを煽ります。
ハンゾーがサキラを全く意識してない感じが好きなんです。
余計な一言、サスケだったら言わないでしょうね。言ったとしても「ヤバイ、しまった…」と焦るはず。

サキラは主人公でヒロインなのに酷い扱いですね(他人事←
しかもサキラを勘違いする妖精が増える予定なんですよ(^-^;)
もう一つの小説に載せます。


*シンキローさん*

話をまとめるためにヤシチにはおかしなセリフを言ってもらいました(笑
サキラはヤシチよりずっと強いですが、好戦的ではないのでサキラが見付かったとして
サキラがヤシチに怒られる→サキラが落ち込む→サスケがかばう(いたらハンゾーも)
という展開になります。
意外な展開に持っていけるセリフが言わせやすいので、サキラの相手役をハンゾーに決めて、本当に良かったです(^-^*)



更新してない代わりに設定秘話(?)でも
サキラの相手役候補はハンゾーの他に、ミレン、マンボ、サスケがいました。

候補に選んだ理由
ミレン、マンボ、サスケ→私が好きだから
ハンゾー→妖精忍者五人の中で一番人気がないと思ったから(あくまで私の考えです)

選ばなかった理由
ミレン→もう一つの小説に出てるから話がごっちゃになる。アクミラブをどうにかしてオリフェと両想いにするのが難しい。
マンボ、サスケ→人気があるからオリフェとくっつける勇気が出なかった。

ハンゾーは好きじゃないわけではありませんが、私の中で妖精忍者五人で順位をつけると他のキャラの方が…(^-^;)
(五年前くらいはネズミの次に好きでした。時を経て好みが変わった)
後はハンゾーは誰にでも態度が同じというか、女の子に好かれたからといってサスケのように意識しないイメージがあり、それだと話が作りやすいからです。

サキラが生まれたのは私が妖精忍者が好きで、服装のデザインが色を決めるだけだから楽だからです。
ヒロインだからピンク、公式と絡ませるからせめて可愛らしく。
美少女設定にするか迷いましたが、内気で友達がいない設定と両立できないのでしませんでした。
友達がいない設定はオリフェを含めすべてのキャラと、初めて知り合いになった方が描写が楽だからです。

前は別のアニメの夢小説を書いていたので、読者さんにいかに主人公を気に入ってもらえるか考える癖がついていたようです。


では*


■ りょく (229回/2011/03/18(Fri) 16:44:36/No3616)


8黒髪の美少女は強く気高く


お昼前、忍者修行を頑張っているであろうハンゾーに差し入れを届けに人間界に向かっている時だった。

「私が作ったすあま…、ハンゾーは食べてくれるかな。ど、どう思う?オーカさん…」

私は私の中にいるオーカさんに尋ねる。

「(あんたは朝からそればっかり聞いて〜…。はいはい食べる食べる)」

オーカさんは呆れたように肩をすくめた。
心の中にいるオーカさんが何をやっているかは自然に伝わってくる。
やっぱり一心同体だからね。

「そ…かな。えへ…」
「(何十回も入れ替わらされて味見もしたから保証するばい。それよりハンゾーと会うためにヤシチの目はどうやって欺くんだ?)」「平気だよ。ヤシチの好きなかりんとうとサスケの好きなみたらし団子も買ったもん。お菓子をプレゼントしたらきっと少しは仲良くなれるかもしれないって。やってみなきゃ分かんないけどね〜…」
「(そこは手作りじゃないんかい)」
「だってかりんとうとみたらし団子なんて作れないよ」
「(いや、サキラちゃん、すあま作るのにも結構手間掛かったんじゃなか?)」
「そうかな…?」

そんなことを話していると、近くのベンチに座る見覚えのある後ろ姿を見かけた。

「クモモちゃんは声が色っぽいんよん。ショップの利用客からよく言われない?」
「そんな、お客様はからかってるのか本気なのか分からないクモよ〜」
「嘘ばっかり。男友達に友達だって言ったら、紹介してくれって絶対言われるんですけど。いひひ〜、分かった。特定の相手がいるんでしょう」
「そそそそ、そんなことないクモよっ!オリョンちゃんったら…」

人間界のミモモショップで働くクモモさんと怪しい半目のオリョンさんだった。
タイプと立場が月とスッポンなのにまさか仲良いのかな…。私は衝撃を受けた。

「(その気持ちは良く分かるが、あんた一応ヒロインばい…)」
「もー、めっちゃ分かりやすいんですけど。いい加減白状しなよん」
「だ、だから違うのクモ〜!!」

クモモさんはぽっと顔を赤らめた。だけどすぐに慌てて表情を戻す。
恋の香り。
嫌な出来事も笑顔で対応しなくちゃいけない大人だから見極めが難しいけど間違いない。

「じゃあオリョンちゃんは良いひといないクモ?」
「あ、あたし…!?」

オリョンさんはがばっとベンチから立ち上がった。

「そりゃ12使徒のリーダー様ですよ」
「あ、あの…アイドルのように言うのはどうかと…」

私は話しに入った。

「サキラさん、こんにちはクモ」
「おー」

普通に振り返るクモモさんと、腰に手を当ててぐるんと頭をひっくり返すオリョンさん。

「あー、帽子が脱げるんですけど」
「じゃあやらなきゃいいクモ」
「こんにちはです〜。二人で恋のお話?」
「でもクモモちゃんが相手を言わないのよん」
「だから居ないんだってクモ〜…」

クモモさんの隠したい気持ちは良く分かる。
想いびとにバレたら拒否されるかもだし、周りにはからかわれるかもしれない。一番は自分が照れちゃうから…。

お仕事に戻るという二人と別れてマグカップに入る。
私は人間界に到着した。
すると、安純さんの部屋には頭に日本のツノを生やした鬼の姿が…。

「ヤーシーチー!!私のパンツをどこにやったーっ!!」
「あ、あれは拙者が集めたコレクションなのだ。渡すわけには…」

そう言ったヤシチの後ろにはハンゾーとサスケがガタガタ震えて腰を抜かしていた。

「ハンゾー!!」
「わぁぁんっ!助けてほしいのら〜」
「怒りに怒った安純をどうにかしてほしいぜ…」

二人は救いを求めるような眼差しで私を見つめた。

「あたしのタンスから盗んだだけでしょーがっ!」

鬼化した安純さんの怒りは治まりそうにない。
それどころかメデューサに進化しそうな勢いがある。

「ど、どうしよう…」

オーカさんは後ろを向いていて助けてくれそうにない。

「分かった。ふ、二人とも妖精界に帰っていいよ。私が代わりに怒られるから」
「ええっ!?」
「サキラさんが身代わりになるのら?」
「しーっ、静かに。安純さんに気付かれちゃう。私は平気だよ。ハンゾーが可哀相な目に逢うんだったら…いくらでも交代できるもん…」

二人はしばらく渋っていたけど、私は安純さんの注意がヤシチに向いてる隙に、二人をこっそり妖精界に帰した。

「あんた達、覚悟は出来てるでしょうね〜…って、サスケとハンゾーはどうしたのよ?」
「そういえば見当たらんな?」
「な、ないしょ…!」

私はいくら聞かれようが絶対に答えないつもりだったけど、

「あら?マグカップがないじゃない」
「あいつら…、兄貴を置いていくとはどういう神経してるんだ」

一瞬でバレちゃった…。
でも人間である安純さんは妖精界まで追ってくる心配はないから良いかな。

「えーっと、あ、あの〜…ハンゾーの代わりに私が怒られるから。そのっ、ごめんなさい!」

私は頭を下げた。
身代わりを立てたことでさらに怒られるかと思ったのに、安純さんから返ってきたのは意外な反応だった。

「ふぅん。あんた、ハンゾーのこと…。少しは恋について学んだみたいね」

そう言って私をジロジロ見る安純さん。

「え…」

ど、どうかしたのかな?何を言われるんだろ…。
何だかとんでもない事を言い渡される予感。
判決を言い渡される被告人みたいな心境だった。

「何を言っとるのだ、安純?」

きょとんとするヤシチ。

「ま、怒る代わりに利用してあげるわ。あたしの恋を手伝いなさい」

安純さんは不敵な笑みを浮かべた。
意外な意外な言葉。
くどいけど意外な言葉に、恋に生きる恋化妖精である私は驚きながらも本能で頷いた。










サブタイトルに出来るだけ登場人物の名前か二つ名を載せるようにしているのですが最近は忘れてました(汗

私は楓より断然安純派です。
黒長髪美少女で高飛車で凶暴…鬼に金棒じゃないですか(最強って意味
マンガでは松竹に乗り換えようとしていた楓より、安純の方がずっと一途だよvv
結木の前だろうが、(嘘っぽい)おしとやかから急に暴力的に切り替わるギャップがたまりません(´▽、`)
てか結木くん、二人の女の子を長い間泳がせるとは(途中からはるかが加わって三人)はっきり言って羨ましい…。優柔不断なふりしてモテるのを楽しんでいたのでは?
(↑汚れた考え)

クモモは一時期ミモモショップを任されたので絶対成人してるはず!二十代前半のイメージ。
妖精クオリティ?いや、まさか…。
クモモはドジな部分がすごくマイナスだろうけど、かなりのお客さんと接しているからファンはそれなりにいると思います。
アニメのお姉さん声って色っぽいと思いませんか?


■ いっちゃん (57回/2011/03/19(Sat) 11:52:17/No3617)

りょくさん、こんにちは!いっちゃんです。

今度のメインキャラは安純なのですね!
安純最高ですっ!!ヤシチと安純の絆の深さには感動しました!!
確かに楓は漫画だと松竹君、アニメだと住田君に乗り換えようとしましたよね
そこに一喝いれた安純がかっこよすぎですっ!
黒髪美人のツンデレキャラ・・・最強ですっ!!!

結木君はちゃあみんぐではかなり優柔不断になっていましたよね。
まったく〜女心を弄ぶなんて〜!!! ←思い込みです
くそ〜私もあんぐらいモテたいっ! ←これが言いたかっただけです(笑)

話がずれてしまったので修正を・・・(汗)
クモモの色っぽい声!うーん・・・想像できそうでできない・・・。
オリョンとクモモの組み合わせはびっくりです!意外と気が合うのかな?
はたしてクモモに好きな人はいるのか!?そして誰なのか!?
(サスペンスっぽく言ってみました 笑)

サキラは無自覚にハンゾーびいきをしていますよね。
怒られるのを変わってあげたときもハンゾーのことしか言ってないし・・・。
サスケよ・・・強く生きろ(笑)
意外な言葉が返ってきたサキラちゃん!これからどうなっていくのかが気になります。
でも、前にサキラはヤシチと一週間交代したことがあるんですよね?
あの時はいまいち安純の役には立たなかったけど、恋を見つけた今はどうなのかな?

それではっ!


■ こやまる (1080回/2011/03/20(Sun) 10:32:29/No3620)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、皆さん、こんにちは☆

すっかりレスが遅くなってしまいゴメンナサイm(_ _)m。
しかも私の大好きなサスカメ話だというのに…。
恋愛初心者なカメリをりょくさんならどう描くのか?をじっくり楽しませていただきました。
そして、メインストーリーでサスケがこんなにも活躍するのはサスケファンとしては嬉しかったりします。
今までは騒ぎを聞いて一人で先に帰ってしまう損な役割りばかりだったから…(^^;。

知らない&怪しい(?)妖精忍者たちに囲まれてオロオロするカメリがかわいい!
しかもいきなり強引にもラブラブに話を持っていったりして。。
サキラもノゾミもみんな恋にミーハーな女の子なんですね。
もっと勢いよくカメリを突っついたらカメリは泣き出してしまったかもなので、この程度の突っつきでよかったです(^^;。

恋愛にウブなカメリの方から熱くなっちゃいましたね。
周りに影響されるようにして突然恋に目覚めた二人ですが、サスケとなら一緒にいても良いと思える何か言葉にならないような思いもカメリにはあったのかも。
もっと前からサスケのいろいろなところを見ていたりとか。
う〜ん、勝手にいろいろ妄想にふけってる私…。
機会があればぜひ二人のこれからの恋の発展も見てみたいです!

>「兄貴にはヤマネがいるから大丈夫なんだぜ」
ラストのこのセリフが切なすぎます(T-T)。
でも初恋のドキドキはしつこくサスケを縛り付けそう…。
サスケ、カメリ、ヤマネを絡ませたらどんな展開になるんだろう・・?

ヤシチの勘違い…さらなるエスカレートをリクしたいです。
二人が和解する前に、ヤシチには何かとんでもない荒手な行動に出て欲しいですね(^◇^;)。

安純のストーリーも楽しみにしています。
あたしの恋を手伝いなさいだんて…ついに安純がサキラに暴力をふるうシーンがやってくるのか…!?

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ りょく (231回/2011/03/24(Thu) 09:50:31/No3634)

こんにちは!
ありゃ〜、何日か前に書き込んだつもりだったのですが…私の勘違いでした(汗
すでに春ボケが…(^-^;)
そんなことより感想ありがとうございます(*> U <*)


*いっちゃんさん*

ですよね〜。安純と楓は告白までしてるのに一年も保留するなんて、結木くんはどう見ても女心を弄んでるやろー!!
あんなに優柔不断だと誰か一人くらい離れていってもおかしくないのに。きっと焦らすのが上手いんでしょうね(少年漫画の主人公並みじゃないか)。
結木くんは必要ないでしょうからその溢れるモテパワーを配布すべきです!

クモモは「みなさーん」とか言葉を伸ばした喋り方が、可愛いけど大人の雰囲気で色っぽく聞こえます。でも私の幻聴かも…(笑
好きなひとはアニメで一回だけ名前を呼んだあの妖精が怪しいと踏んでいます。私の妄想ですが(^-^;)
オリョンは私の設定でクモモと同い年なので絡ませてみました。
伏線を張ってしまったのですが新しくスレを立てるか迷っています。

サキラは明らかにハンゾーびいきしてますね〜(笑
サスケはサキラの気持ちに何となく気付いていると思います。彼にはカメリがいるのできっと強く生きれるはず。


*こやまるさん*

いえいえ、お気になさらず。いつも感想を書いてくださってありがとうございます!
お忙しい中、私の小説を読んで感想を付けるのに時間を割いて下さるのが何より嬉しいです(^▽^*)

文章を読み返すと序盤のサスケがかっこ良すぎて笑ってしまいました。
いくら掃除に慣れているとはいえ、安純の命令でも基本はサボっているので真面目にするなんて普通に考えたらねーよwwですが、そこはヤマネに早く会いたかったからということにしといてください(汗
サスケ、ヤマネ、カメリを絡ませたら…サスケが大変な思いをすること間違いなしです。一人で大混乱して泡吹いて倒れるんじゃ…(笑
サスカメは(ヤマネがその場にいなければ)安定した恋の見本として、出すのがちょうど良いのかも。

サキラは恋に関してはミーハーですねo(・▽・o)
近頃は恋をしているか見抜けるようになってきたようです。なんて便利なエスパー。



9誤解の終焉

※わんだほう設定ですが、タコスが書けないので省いています。存在がないわけではなく、たまたま居ないだけです。


「え…ラブのことなら何でも協力します!」

この前(前作8〜11話で)は失敗しちゃったから、今度こそ安純さんの恋を叶えたいな。
オーカさんが付いてる今なら出来そうな気がする。

「気合い入ってるじゃない。ヤシチなんかよりよっぽど役にたつでしょうね」
「何だとーっ!」

ヤシチは向きになって反論する。

「そ、そんなこと…。私なんか、優秀なヤシチの足元にも及ばないし…」
「はぁ?この変態忍者のどこが優秀だって言うのよ。あんたの目は節穴ね」
「変態ではないっ!拙者は純粋にパンツを愛しているだけなのだ。サキラのわりには良く分かってるではないか」
「エリートくの一のヤマネが自分から弟子入りした方だと聞いて、優秀なお方なんだろうな〜って」

私は言った。
忍者としての能力が高いだけでなく何でも出来る謙虚なヤマネがお慕えしていて、ハンゾーがお世話になっている師匠。
実際には具体的な現場を見たことも聞いたこともないけどきっと凄いんだろうな。

「(恋は盲目って言うけど、サキラちゃんも相当やね…)」

オーカさんは何故か眉に皺を寄せた。

「あの子は忍者としての実力に惚れたわけじゃないんだけどね。そんなことより、作戦を考えるわよ」
「はーい」
「おー!」


というわけで作戦会議。

安純さんは結木さんというお方が好きなのだけど、いつも恋敵の邪魔が入り満足にラブが出来ないのだそう。
恋敵の名前は、南楓…さんという。

「恋敵のせいでラブが出来ないだなんて安純さんが可哀想…。私も好きなひとが他の女の子と仲良くしてたら嫌だなーって気持ちはよく分かるし」

…本当に良く分かるんだ。
モヤモヤしてその女の子と仲良くても嫌いになりそうになる。それよりさらに自分が嫌いになる。
いわゆる嫉妬。

「ま、安純の場合は邪魔されるより自ら邪魔しに行くのだかな。少しは南楓を見習って純粋になったほうがいいぞ〜」
「何ですってぇ…!」

ゴゴゴゴゴー…という効果音と共に安純さんの髪の毛がまるで意志を持ったようにうねうねと動く。
前髪の間から覗く瞳は怒りに満ちていた。

「し、しまった!このままではメデューサにパワーアップしてしまう…。このままでは拙者たちの身が危ないのだ。よし、南楓を偵察しに行くぞ」

ヤシチはそう言うと外へ飛び出した。

「ま、待ってよ〜…」

私はヤシチの後を追う。


「ふぅ…何とか逃げだすことに成功したのだ」

ヤシチは安堵の息を吐く。
優秀な忍者であるヤシチの冷静な判断力のおかげで危険を間一髪回避することができた。

「(いやいやいや、安純を怒らせたのはヤシチが余計なことを口走るからったい。何をどうしたらそんな都合の良い思考回路が成り立つんね…。感心している場合じゃなか)」
「で、でもヤシチがいたから逃げ出すことが出来たんだよ。感謝しなくっちゃ」
「何を言っておるのだ?目を開けたまま寝言を言うとは、お主、なかなか器用なのだ」
「違うよ。…あ、あのね、こうして無事でいられるのはヤシチが機転を利かせたからでしょ。だからお礼を言いたかったの。ありがとう…」
「…………」

するとヤシチは神妙な面持ちをして、南楓さんの家に着くまで一言を口を利かなかった。


目の前にはそびえ立つマンション。人間界は何でも大きい。
その三階は結構な高さだった。

「ここが南楓の家なのだ。ちなみに拙者の宿敵、ミルモが住み着いている場所でもある」
「あっ、二人がいる」

私とヤシチは窓から部屋の中を覗き込む。
壁添いに設置されたベッドにの上では南楓さんが読書中で、中央に置いてある床に座るタイプの低いテーブルの上ではミルモさんが車のオモチャで遊んでいた。

「楓が本を読んでいるなんて珍しいな。それホントに本か?」

ミルモさんは怪訝な顔をした。
南楓さんはあんまり読書をしないひとなのか。だとすればお勉強は苦手なんだろうな。分析分析。

「うん。絵は載ってないけど、一つ一つの話のページ数が少ないタイプなの。短編集だって。これなら私でも読めちゃうし、読書をすれば少しでも結木くんに近付けるって思ったんだ」

南楓さんは恋する乙女の表情だった。幸せそう。

「そーかぁ?本なんか安純の方が全然読んでるぜ」
「う…でも良いじゃない。日高さんは頭が良いから成績では勝てないのは知ってるけど、日高さんを追い越したいわけじゃないもの。…結木くんが大好きだからつい真似したくなっちゃうの」
「…ふーん。そんなことより腹減った。楓、くもっちょ食わせろ!」
「もーっ、ミルモったら〜。食いしん坊なんだから。はい、今日の分はこれで最後だよ」
「おほー、くもっちょだぜー!」

ミルモさんは南楓さんが取り出したくもっちょに飛び付く。

「む…、見てるとこっちまで腹が減ってきたのだ。安純のせいで昼飯がまだだったからな」
「あ…かりんとうなら…」
「あるのか!?」
「はい、どーぞ」

私達は見付からないように窓の上の縁に座る。

「おおっ、これは黒糖かりんとうに比べかなり数が少ない白糖かりんとうではないか!どこで手に入れたのだ?」
「へー、珍しいんだ。妖精学校近くにあるお店で売ってたよ」
「ふむふむ、そこが取扱店っと。おお、美味い」

ヤシチはメモを取るとかりんとうを荒く貪る。よっぽど飢えてたのかな…。
食べ方がちょっと怖いけど、気に入ってくれて良かった。

「みたらし団子もあるよ。それとすあまも…」

すあまは本当はハンゾーに渡したかったな。さっき手渡すくらいできたはずなのに…。
すあまを入れたタッパーを見つめてため息を吐くと、ヤシチの手がすっと伸びて、すあまを一切れ奪っていった。

「ふむ。なかなかイケるな。これならハンゾーも喜ぶだろう」

ヤシチはゆっくり味わうと力強く頷いた。

「ホ、ホントに!?」
「…ずいぶん勘違いをしていたのだ。悪かった。わがままなパートナーの願いを叶えるのに、恋愛の特殊技能を持つ恋化妖精がいれば心強い。安純の恋を叶えてほしいと拙者からも頼むのだ」
「もちろんだよ。私達でよければ…」

ここへ来るとき喋らなかったからさらに嫌われたんじゃないかって心配したけど、そんなことなかったみたい。

「(オーカさんオーカさん、ヤシチと仲良くなれたよ。すあまもイケるって!)」
「(はいはい。後はハンゾーに渡すだけったい)」

オーカさんは言った。
ナマモノだけど手作りだから当然、保存料とか入れてない。今日帰るとき渡さなきゃ…!

「(…何故すあまだけ手作りなのだ?)」







そんな鈍いヤシチが好き。
久々にヤシチがパンツ好きでパンティスケッチが趣味だということを思い出したのですが、普通に考えたら結構アレだなぁ…。何がキッカケでこんなことになったんだろう。
サキラがどう思うかはスルーしましたが、ヤシチに対する尊敬意識(?)があるので不都合な点は深く考えないように出来ています。
真面目に捉えるとダメなんじゃないの?


■ いっちゃん (59回/2011/03/24(Thu) 22:18:51/No3637)

りょくさん、こんばんは!いっちゃんです。

今回の話の中心がヤシチだったので、「これは感想を送らなければっ!」という本能が私の中で叫んでいました(笑)
ついにヤシチとサキラの誤解が解けましたねっ!(あ、まだサキラはヤシチのことを自分より優秀な忍者だと思い込んでいますが・・・汗)
ヤシチから折れてくれたのがなんとも・・・! ←スルーでお願いします

不仲が続くと思っていましたが、やっぱりヤシチは根がああゆう子なのでもうバッチリですね!(多分・・・? 笑)
なんだかんだ言って結局は優しいヤシチ・・・、そんなヤシチが私は大好きだぁーーー!!!! 
あ、パンツの件はもうスルーということで・・・(笑)

仲良くなった二人を見て、ヤマネの勘違いはまた炎上するのでしょうね(汗)
前より嫉妬が大きくなっていそうで恐ろしいです・・・!
すあまを一個しか取らなかったヤシチ。ハンゾーに最初からあげようと思っていたのでしょうね。(ええ子だ〜)
しかし・・・やっぱりどこまでも鈍いのですね(汗)
サキラと和解した今、ハンゾーとサキラの関係は賛成するのでしょうか?

それではっ!


■ りょく (233回/2011/03/30(Wed) 18:08:25/No3682)


いっちゃんさん、こんにちは*

>(あ、まだサキラはヤシチのことを自分より優秀な忍者だと思い込んでいますが・・・汗)
サキラの勘違いはいつまでも解けないでしょう。一生ものです(笑

>サキラと和解した今、ハンゾーとサキラの関係は賛成するのでしょうか?
特に反対しないです。
でも和解した今、ヤシチはサキラにさほど興味がなく、恋心をからかったりすることもないです。
ただ、サキラがヤシチに協力を求めると快く引き受けるでしょう。そんな展開ありませんが(笑

では!




10その恋心は黒くしぶとく


「ふん。当たり前じゃない。たいして役に立たない情報ね」

安純さんの家に戻って南楓さんの家での出来事を報告すると、安純さんは呆れたように肩をすくめた。
ひとまず逃げ出したことを怒られなくて良かった。

「そうかな。恋敵が引け目に感じてるのは結構優位じゃないかな。逆だったらこう…脅威に感じるっていうか…」

私は言った。
あの娘の方が相応しいんじゃないかって、つい自分の恋と重ねてしまう。

「バカねぇ。あたしの成績が良いのは普通なの。結木くんに出会う前からこうだったわ。これで今の邪魔が入ってる状態なのよ」

安純さんは憎々しげに言うと拳を硬く握り締める。
よく手入れされた爪で皮膚が傷つけ赤い筋が付いた。

「そっか…、困ったな。南楓さんは普通に見えて手強いんだ…(オーカさん、どうしよう…)」
「(どうしようたってねぇ…。情報が少なすぎるったい。話を聞く限り、安純は恋を叶えるより邪魔者を消すタイプやね)」

オーカさんは言った。
きっとそうだ。さすが何百年も恋化の力をやってただけあってオーカさんは鋭い。
安純さんは強いから南楓さんがいなくなれば、今まで以上にアタック出来るってことなんだろうな。

「何サボってんのよヤシチ!あんたもちゃんと考えなさいよ。ほら案を出す」

安純さんが怒鳴ると私は自分が言われたんじゃないかと思って驚いて、心臓が口から飛び出そうになった。
ヤシチは腕組みをして考え込み、そして真面目な顔で答えた。

「安純は頭は良いがとにかく黒いからな。バカだろうが純粋な南楓を目指せば状況が変わるのではないか」
「なんでこのあたしが南楓なんかを目指さなくちゃいけないのよ」

安純さんはヤシチを両手で掴むと力一杯握り締める。

「ぎええええー!助けてくれー!」
「あ、安純さん止めてー…。ヤシチが潰れちゃう…」

私は安純さんを止めようとおろおろしていると、オーカさんは何かを思いついたらしく口の端をにやつかせた。

「(その考えは名案ばい)」
「(え…)」
「(要はいつもと違う態度で接するんよ。そしたら相手が不思議がって関心を集められるし、新鮮味があって心がぐらつくかもしれん。そこから今以上に興味を持つこともあるかもしれんったい)」
「な、なるほどっ!安純さん、ヤシチの意見に私も賛成します。
―要はいつもと違う態度で接するんよ。そしたら相手が不思議がって関心を集められるし、新鮮味があって心がぐらつくかもしれん。そこから今以上に興味を持つこともあるかもしれんったい―
…だって」

私は慌てた。
このままだとぎゅーっとされてるヤシチの形が変わってしまう…!

「何で口調変わってんのよ」
「コピペだな。セリフを変えるのが面倒だからってコピペだな。…おわっ!」
「…………」

安純さんは口をきゅっと結ぶと急にヤシチをぱっと離す。
ぼたりと床に落ちたヤシチ。

「だ、大丈夫…?」
「ぐぇ〜、ヒンシになってもおかしくなかったのだ…」
「良いじゃない。試してみる価値はありそうね。ふふ…」

安純さんは黒いオーラ漂う不敵な笑みを浮かべた。



翌日の朝。通学路。
昨日は夜遅くまで安純さんのラブ作戦を練って、ヤシチと安純さんのお家にお泊りした。
すあまは夜食に食べてしまったからまた作り直さなきゃ。

「(偉いばい、サキラちゃん。恋には根気も必要やけんね)」

オーカさんは感心したように言った。

「(うん。また味見してね)」

私はハンゾーが好きだけどこうやってオーカさんに褒められるのも嬉しい。

「{こんガキャ…己の心中がだだ漏れなの気付かんのやか。こっちが恥ずかしいったい}」
「結木くんが来たわ。あんた達、分かってるでしょうね」
「拙者らに任せろ!」
「安純さん、頑張って」

練りに練ったラブ作戦開始。
私とヤシチは物陰に隠れた。
前から結木さんが肩にリルムさんを乗せて本を読みながら歩いてくる。視線を本だけに向けながら、何不自由なく歩く姿は器用というほかない。
そして二人はパートナーだったんだ。知らなかった。

「おはよう、結木くん…」

安純さんはほっぺを淡く上気させ、よく吊り上がる瞳は儚げに丸みを帯びて切なく潤み、端整な顔をさらに美麗にし結木さんをじっと見つめた。
腰まで伸びた長い黒髪は紺に近くつやつやと光沢を放つ。
同い年の娘と比べて遥かに引き締まった体型のセクシーな美貌の持ち主の安純さんに、世の男子は惚れるまでとはいかなくてもつい見惚れるだろう、というオーカさんの作戦だった。

結木さんは本から顔を上げる安純さんをまじまじと見つめた。
そして何か言おうと口を開き掛けたけど、後ろからやってきた別の声によって中断される。

「結木くーん!おはよう」

元気な声と金髪ツインテールの持ち主、南楓さんだった。
その頭にはミルモさんがだるそうに乗っている。

「来たか…」

ヤシチは呟く。

「き、来ちゃったね…」

太陽のように周りを照らす明るい恋敵は結木さんにとびきりの笑顔を向ける。
安純さんは一瞬顔を強張らせたけど再び儚い表情に戻して、二人と一緒に歩きだした。

「あれ?」

南楓さんは思い出したように言った。

「どうしたんだ、南?」
「今日はいつもと違うような…」
「そういや何か足りねーな」
「ですわ〜」

ミルモさんとリルムさんも揃って首を捻る。

「そうよ!日高さんの攻撃がないんだ。今日はどうしたの?」
「ってされない方が良いんじゃねーのか」
「本当だな。具合でも悪いのか?」

結木さんは訝しげに尋ねる。

「あの…、結木くんがかっこ良くて大好きだからドキドキして…」

安純さんは、はにかむように目を逸らす。

「………」

結木さんは無言だけど顔を赤くした。照れ隠しだったのかもしれない。

「おおっ!これぞ夜更かしまでして考えに考えた、クール系は意外と直球に弱い作戦!!なかなかの効果ではないか」
「わ〜、効いてる!」
「(こんバカタレ。ヤシチなんかににセリフ取られるなっちゅーの!)」







儚い安純って綺麗なジャイ○ンみたい(笑

ヤシチにセリフを取られてお怒りのオーカさん。
そんな彼女のプロフを作ったので置いときます。

オーカ
サキラに宿る恋化の力。
今まで何人もの恋化妖精に宿り恋を叶えてきたので恋愛に詳しいが、自身は恋をしたことはないので(恋化の力が恋をすると存在ごと消滅する)恋心は分かっていない。
恋化妖精の中にしか存在できないので普通の妖精に憧れている節もある。なお宿主の身体を借りて面に出ることができる。
サキラからとても尊敬されて愛されているが内心蔑んでいる。それはサキラの恋化能力が歴代の宿主の中で最低だかららしい。
一心同体なのでサキラの心情は筒抜け。しかしサキラが何も知らないのはオーカが自分の心を隠しているから。
基本的にはサキラと仲良く、一番の理解者で頼れるお姉さん。性格はしっかり者でさっぱりしている。
「髪は女の命」で、実は髪の手入れには必要以上に凝っている。昔、戦いで髪が傷つけられた時は涙を流した。
年齢不詳。でも今まで存在してきた日数を計算すると間違いなくお婆さん。


■ りょく (235回/2011/04/02(Sat) 16:04:30/No3700)


11オーカさんの純粋作戦


「結木くん…」

「…日高さんってやっぱり綺麗。女の私から見てもそう思うもん。結木くんがそう思うのも無理ないかな」

「日頃は怒るせいで美人設定を忘れがちだけどな。しっかしあの変わりよう、ビックリだぜ。変なもんでも食っちまったんじゃねーのか。
でも可愛いよなー。結木も惚れちまったりして」

「ミルモ様!楓様、気を落さないで下さいませ。楓様には楓様の魅力がありますわ。気弱だと叶う恋も叶いません。恋はガッツですもの。わたくしが力になります」

南楓さん、ミルモさん、リルムさんの間でそんなやりとりが行われているのを私達は聞いていなかった。

松竹さんとムルモさんが合流して学校へ。

一時間目は体育だった。
体育館の半分に仕切り女子はバレーボールで男子はバスケットボール。
まだ試合の順番が回ってこない結木さんは他の男子と一緒に座っている。

「じゃあチーム決めをするぞー」

先生が言う。

「サキラでポン」

私は次なる作戦のために、先生に魔法を掛けて安純さんと南楓さんを同じチームにした。

「うーむ…」

すると、顎に手を当てて考え込むヤシチ。
不安そうに表情を曇らせる。

「どうしたの?」
「さっきは上手くいったものの、次の作戦は偶然に頼るからな。何だか不安になってきたのだ…」
「えーっとだったらね、偽装すれば良いんだよ。バレなきゃ本物になるって言うし」
「そ、そうか?意外と黒いことを言うのだ…」
「うん?いっつもこうだよ、私」

私達はこの競技で、南楓さんが一人で歩けない程度のケガを負うことを望んでいた。
もちろん出来るだけ自然に事を進めたいので、南楓さんの運動神経が低くドジな点に注目して、ギリギリまで手を加えないことにしている。
オーカさんの作戦に抜かりはないので、後は運が味方してくれるか魔法を使うときに結木さんや南楓さん達に目撃されないように気を付ければ完璧かな。

「いったーい…、うう…」

敵チームのサーブを打ち返そうとして外したボールは南楓さんの足に直撃した。

「後は安純が上手くやれば成功だな」

ヤシチは歓声を上げる。

「南…」

結木さんは僅かにだけどピクリとした。
そして足を押さえてうずくまる南楓さんに、クラスメイト達が駆け寄って助けが入ったのを確認すると視線を戻す。

私は思った。
もしケガをしたのが安純さんだったら結木さんはこんなに反応しただろうか。まさか結木さんって南楓さんに気があるのかな…。

「(サキラちゃん、恋化妖精は恋を糧に戦闘能力を高めているけん他の妖精よりも恋愛に敏感ばい。本人も気が付かんような小さな仕草から感じ取るのは普通ったい)」

オーカさんは私の心を読んだように言う。
そ、そんなのダメ…!私は思わず首を振って否定した。

「(だとしても結木さんの相手は安純さんだよ。今から好きになってもらえばいいもん。そのための作戦なんだから…)」

認めたくないけれど、結木さんの心は南楓さんに揺らいでいるのは確かだった。
でもでも…きっと安純さんのことを結木さんは好きになる。
私は心の中でそう強く念じた。

「楓様!」
「ったく、ドジだなぁ…」

心配するリルムさんとは対照的にのんきに傍観するミルモさん。

「バッカねぇ。ほら」

安純さんはため息を吐くと南楓さんの前にしゃがんだ。

「ひ、日高さん…?」

南楓さんや周りのクラスメイトはきょとんとしている。
それもそのはず。二人がライバルであることは学年中に知れ渡っているのだから。

「ふん!あたしの気が変わる前に早く乗りなさいよ」
「ありがとう…」

南楓さんは疑うことなく素直に従う。
結木さんはややビックリしたようで二人のやりとりから目が離せないようだった。
でもこれはいいの。真の目的じゃない。

私とヤシチはリルムさん達に見付からないように(そこまでこそこそする必要ないけど念には念を)安純さんの後を追った。


「あらー、わざわざ運んで来てくれたのね」

出迎えた白衣の保健の先生は感心したように言った。

「痛いぃ〜…」

南楓さんは悲痛な声を絞りだし涙目になる。

「治したければ我慢してね」

先生は南楓さんの足に手際よく包帯を巻いていく。

「これでよし!次の授業には戻って良いわよ」

その言葉に南楓さんは胸を撫で下ろし、私達は慌てた。

「上手くいくと思ったのに…」
「やはり急激にキャラを変えるというのは安純には難易度が高かったのではないか?」

ヤシチは言った。
ここは魔法を使うべきかもしれない。
しかし私達の心配をよそに安純さんは落ち着いた様子でこう言った。

「だけど、無理して南さんのケガが長引いたりでもしたら…」

そこで言葉を切って俯く。
両手を握り合わせて天に祈るような姿はとても健気で、事情を知らないと友達を心配しているように見えた。

「(ふーん、機転が利くねぇ)」

オーカさんは嘲笑うように言うとにやりと口の端を吊り上げる。
あっ、まさか安純さんが上手くいかないって思ってる?

「日高さん…」
「勘違いしないでよね!張り合う相手がいないとつまらないだけなんだから」
「日高さんは友達思いなのね。分かったわ。南さんは四時間目まで保健室で休んでいなさい」

南楓さんは先生の言葉にベッドに潜り込んだ。授業をさぼれてラッキーと思っているのかもしれない。
よ、良かった〜…。
私は安堵の息を吐く。

安純さんを追う私達と入れ代わりにミルモさんとリルムさんが保健室に入っていった。


■ りょく (236回/2011/04/02(Sat) 16:08:04/No3701)


12一瞬の猫被り


「あっ、ミルモ、リルムちゃん」

「楓様、おケガの具合は?」

「全然平気だよ。三時間目には授業に戻っても良いって。心配してくれてありがとう」

「ボールを打ち返そうとして足をケガするなんてだっせぇな。ひゃっひゃっひゃ!」

「ミルモったらもーっ。でも授業サボれて嬉しいな。日高さんが休めるよう先生に言ってくれたんだよ」

「まあ、安純様が!」

「うん。ここまで運んでくれたし、日高さんって本当は優しい人なんだな〜って」

「そーかぁ?いきなりキャラは変わるし、ヤシチの姿は見えねーし、何だかくせぇな…」

「さっきはそんなこと言ってなかったくせに。ヤシチは日高さんちで掃除させられてるのかな?」

「そんなんだからオメーは鈍いんだよ。おいリルム、ヤシチを捕まえて聞き出すぞ!」

「了解ですわ!」



体育は終わって二時間目。

「(ふふ…、ここからはあたしだけのターンね…)」

安純さんの顔に怪しい陰と黒い笑みが浮かぶ。
言っちゃ悪いけど、その姿はまるで悪巧みをする妖怪のようだった。あんなに美人なのにもったいない。

「あ、あんな顔…結木さんに見られたら…」
「これまでの努力が水の泡だろうな」

ヤシチはパートナーだからあの姿を見慣れているらしく、私よりもまだ平気そうだった(それでも真っ青だけど)。
何だか寒気がしてきた…。

「南は?」

結木さんの席は安純さんの左隣。
オーカさんによると好きな相手と机が隣だと様々な恋のテクニックが可能なんだそう。
私はそもそもハンゾーと学年が違うから想像がつかないけどね。

「大事を取って三時間目まで保健室で寝てるように言ってきたわ。あの娘ったらどんくさ過ぎてほっとけないのよ」

安純さんはツンと澄ます。
それから少し声のトーンを落とした。

「ねぇ、結木くん」
「何?」
「教科書忘れちゃったから見せてくれる…?」

片手を口元に当てて上目遣い。
それから瞳を僅かに潤ませるのを忘れない。

「ああ。別に良いけど」
「ありがとう!」

安純さんは嬉しそうに机を近付けた。
それでも結木さんは相変わらずクールだった。通学路では最初だったから効いてたけど、時間が経つと徐々に慣れてきたのかもしれない。

「あの…結木さんはちょっと素っ気ないけど、これってラブラブに前進したよね…?」

ちょっと不安になって私はヤシチに尋ねた。

「うむ、作戦は完璧だからな。もしかしたらこのまま付き合い始めるかもしれないのだ」

ヤシチは胸を張って答える。
私は少し安心したけど、オーカさんは何も言わなかった。

安純さんは授業が終わるまで結木さんにべったり寄り添っていた。
…大丈夫。きっと恋は叶う。
私は襲ってくる不安の波の中を必死に泳ぎながら、心の中でそう唱え続けた。


だけど、保健室から帰ってきた南楓さんが合流すると恐れていた事態が起こった。

「結木くーん!」

南楓さんは底抜けに明るくて周りにいるひとを笑顔にする力を持っている。
妖精に負けないくらい柔らかそうな頬っぺたをつやつや光らせて、無邪気にはしゃいでいる。

この人が出現したことで今まで頑張ってきた作戦を取るに足らないことにしてしまう。
現に三、四時間目に実行した、小さな声で可愛らしく話し掛ける作戦は効果は今一つだった。



「どういうことよ!最初以外効果がないじゃない。きちんと説明しなさいよ…サ・キ・ラ?」

昼休み、私とヤシチを屋上に呼び出した安純さんはゴウゴウと長い髪をうねらせ怒りに満ちた目は尖り爪(というか牙)と刃は凶暴な獣のように鋭く伸びていた。

取って食われる…!

「ああああ、あのっ…ごめんなさい!」

私はとにかく謝った。全然許してもらえないのは分かってるけど、申し訳ないのは本当だもん。
しかし瞬く間に頭に鈍い痛みが走り、目に星が映った。

「何で拙者までー!」

ヤシチの叫び声で、私はようやく殴られたんだと自覚した。
頭を触ると大きなこぶが…。

「(恋敵の存在がなかなか厄介やね。これがあんただったら相手を消すように指示するばい)」

オーカさんに突然そう言われて私はぎょっとした。
声色がおどけている調子なく、ごく当たり前のように。

「(え…)」
「(恋化妖精は恋に命を掛けてるんよ。サキラちゃんはそこんところをキチンと理解しとると思っとったんやけど)」

オーカさんは諭すようにでも冷たく引き離すようにいう。
それはそうなんだけど、そんなこと出来るわけない。
自分に置き換えたら私は大事な弟子のユユシィを倒すの…?
ユユシィと対立しているところを想像してしまった私は身震いをした。

「ま、結木は鈍いからな〜」
「結木くんの悪口言うんじゃないわよ」
「ぎぇー!お助けー!」

ぎゅー、と安純さんに握り潰されるヤシチ。

「あんたの考えじゃイマイチ効果が得られないっての!作戦変更よ」
「ええっ!でも…」
「何か文句ある?」

メデューサ+鬼+怪獣。同時に再現できるのはこの人しかいない。
安純さんのあまりの凄む迫力に身の危険を感じて、私は黙って首を横に振った。


■ りょく (237回/2011/04/02(Sat) 16:10:24/No3702)

13恋の禁じ手


作戦変更…ということで用意したのは暗黒通販の魔法アイテム。

「この"ラヴリーコロン"は付けることによって異性を誘惑して軽い催眠状態にする。誘惑された異性はある程度の要求には素直に従う。ただし、付けすぎに注意…だそうだ」

ヤシチは説明書を読み上げる。

「付けすぎたらどうなるの?」

私は尋ねた。

「それはだな…」
「結木くんが手に入るんなら何だって良いのよ」

安純さんはハート型の小瓶を乱暴に奪い取り、スプレーのノズルを押して恋の媚薬のを身体中に振り掛けた。

「こんなことして良いのかな…。魔法を使ったら本物のラブじゃないよ」

うさぎさん(パピィ)の時にもアイテムを使ったけれど、それはうさぎさんを素直にさせるアイテムで相手を操るものではなかった。
だから今回はそこが引っ掛かって賛成出来ない。

「操った時点で相手は別人だからな。拙者も自分に置き換えると使おうとは思わないのだ。…しかし安純を止める勇気があるのか?」
「ない」

私は即答した。
ずっこけるヤシチ。
だって安純さんに逆らうなんて恐くて出来ないもん…。

「(サキラちゃんあんたさ、いざとなったらアイテム使う?)」

オーカさんは考え事をしているみたいで視線を漂わせている。

「(洗脳系の恋愛アイテムを)」
「(使わないよ。そんなの使ってもラブじゃない)」

私はまた即答した。
ヤシチが言ってたように使った時点でハンゾーじゃなくなる。
私が好きなのはハンゾーだから、別人は好きにならない。

「[わざわざ言わんけど、両想いになるためには魔法アイテムを使用したってOKなんよね。でも過去に使った恋化妖精は…]」

「じゃあ行ってくるわ」

安純さんは屋上を降りていった。

「拙者達も追うぞ」
「実行するなら恋を叶えてほしい…」


屋上から去る私達を、物陰からこっそり見ていた妖精が居たことに誰も気が付かなかった。



「結木くーん!」

安純さんは校内を捜し回りやっと見つけた愛しい人に駆け寄る。
結木さんは体育館裏の木陰で静かに本を読んでいた。

「日高…!…」

魔法の効果で結木さんの瞳はトロンとなる。

「隣に座ってもいい?」
「ああ…」

結木さんは頷く。安純さんは嬉しそうに腰掛けると結木さんの肩に頭を乗せた。

「"ある程度の要求"ってどこまでなんだろ。私達、覗いていいの?」
「お主は何を想像しているのだ…」
「ちゅーの先」
「…………」

安純さんを見守りながらヤシチと喋っていた時、背後で妖精の気配が動いた。

「見付けたぜ!」

青いボンボンに金髪と、鮮やかな黄緑のカールが揺れる。
そこにはミルモさんとリルムさんがいた。

「ミ、ミルモ!?何故、拙者の作戦が…」
「汚ねーことしやがって。おめーの行動なんかバレバレなんだよ。魔法を使って楓を出し抜こうだなんてそーはいかねー!」

ミルモさんは私達の前に立ち塞がる。
ヤシチは思わぬライバルの登場に顔を引きつらせた。

「サキラさん、結木様に魔法を掛けて操るなんて、どうしてこんなことをするんですの?」
「わ、私は安純さんの恋のお手伝いを…」
「ですけど、魔法を使って両想いになれても無意味だと思いませんか」

リルムさんとはうさぎさんとの一件で仲良くなった。
哀しみを帯びた声で問い掛けられると、もともと賛成出来ていなかった私は、悪いことをしてるんだと徐々に自覚してしまう。

「…そ、それでも、安純さんのラブを邪魔されるわけにはいかない…」

誰かと対立するのは苦手だけど、この二人をどうにかしなくっちゃ…!
私はピンクの花びらを取り出す。母方の一族に伝わる秘術で恋化によって木の葉から進化した花びら。

「<恋色に煌めく花びらよ、このサキラの命令により敵襲の動きを封じなさい>!」

まさかこの花びらが武器になるとは思ってなかったようで、二人は身構えてもいなかった。
花びらが無数に分身してミルモさんとリルムさんに降り注ぐ。
そして二人の目を塞いだ。

「で、出来た…!これで安純さんの恋は安泰かな」
「いきなり先手を取るとは結構大胆なのだ…。もっと自信持っていいと思うぞ」
「目があぁぁぁ!人生で一度は言っておきたい言葉だぜ」
「目があぁぁぁ!ですわ〜」

ミルモさんとリルムさんは、花びらに両目を塞がれているのにさらに手で押さえる。

「やられたのだからムスカしとらんでもっと苦しめ!拙者も言いたいわっ!」
「言えばいいじゃねーか。三分間待ってやる」
「あっ…!」

私は叫んだ。
南楓さんが金髪ツインテールを揺らしながら走ってきた。

「ひーだーかーさん!結木くんにくっついちゃだめぇ!離れてよ」
「出たわね、お邪魔虫。…ふふ、良いことを教えてあげるわ。あたしと結木くんは赤い糸で結ばれているから離れられないのよ。ね、結木くん」
「ああ…」
「…………」

南楓さんはショックのあまり黙り込んでしまったようだった。

「そんな楓様が…ミルモ様、どうしましょう…!」
「チクショー、視界が悪いと魔法が使えねー」

「というわけで、邪魔しないでくれる。南さんはさっさと消えてね」
「ヤダ…」
「物分かりが悪いわね。あたしと結木くんは恋人同士なの!あんたが入り込む余地はないったら」

なおも引き下がる南楓さんに安純さんは冷たく追い払おうとする。
私もお手伝いしたけど、頭を垂れて今にも泣きだしそうな彼女はすごく可哀想。

しかし次の南楓さんの言葉に私達は耳を疑った。

「…お願いだからそんなこと言わないで。愛する日高さんから離れるなんて私には出来ない…」

ラブを囁きながら懇願する南楓さんの瞳には安純さんしか映ってないようだった。

「は…?」

唖然とする安純さんと私達。

「なっっ!!楓の奴、何言ってんだ?」
「こんな展開、誰も望んでないですわ!」
「はっ!そういえば…」

ヤシチは香水の説明書を取り出した。

「一回の使用料は両手首と首元にワンプッシュずつ。それを越えると付けすぎになる。なお、付けすぎると同性を惑わせて愛の虜にしてしまう。効果は約一ヶ月…」

読み終えたヤシチの顔はみるみると青ざめていく。

私は思い出した。
安純さんが香水を身体中に振り掛けていた事を。

「ど、どうしよう、オーカさん…」
「(知らんよ。あたしは困った時の猫型ロボットじゃないったい)」
「ひいぃぃ!トイレに流されるー!!」
「日高さぁーん!だーいすき!」
「このような楓様は見たくないですわ。視界は塞がれてますが…」
「とりあえずコレ外せー!」

結局、魔法解除のアイテムを買うことで南楓さんは元に戻った。
でも結木さんの魔法も解けて作戦が失敗してしまったから、安純さんにたっぷり怒られるはめに。
様子を見に来たハンゾー達に手伝ってもらいながら、ケガが痛む身体を引きずって安純さんの部屋の掃除をしていた。


「ボクのせいでサキラさんが安純にこき使われて申し訳ないのら…」
「ハンゾーが手当てしてくれたからもう平気。…それより"すあま"作ったんだけど食べてくれる…?」
「サキラの作った"すあま"は、美味いと拙者のお墨付きなのだ」
「あれ、兄貴とサキラさんって、いつからあんなに仲良くなったんだぜ?」
「そうでございますね…」










目があああぁ…、このセリフはいつか私も言ってみたいです。
屋上で暗黒アイテムを使うサキラ達を見たミルモとリルムが、現行犯で踏み込まなかったことは気にしないでください。
この件でサキラとリルムの友情は完全に破綻しました。ヒロインのわりに次から次へと敵を増やしていく。

今回で公式カプと恋愛を絡ませるシリーズは終わりです。


■ こやまる (1099回/2011/04/11(Mon) 08:32:35/No3736)
http://www.murumoya.com/


りょくさん、いっちゃんさん、おはようございます☆

サキラは状況を読むのがホント苦手ですね〜。
ヤシチとの関係はいい方向に進んだものの、リルムとの友情が…。
ミルモとリルムはサキラのことを見損ない、これからサキラには冷たく接してくるようになるでしょうか。。
そんな辛い状況に置かれたサキラも見てみたかったりします。
これまでサキラは割と世渡り上手的なところがあったので(本当か?)、ヒロインとして目立つならもっと派手にやって欲しいところ…。
敵を増やしまくって、いずれハンゾーとの関係にも影響してくるといいなぁ。
いずれやってくる(?)ユユシィとのバトルにも期待しています!!

>「どういうことよ!最初以外効果がないじゃない。きちんと説明しなさいよ…サ・キ・ラ?」
ヤシチ同様に役立たず扱いされているサキラがかわいい!
そしてサキラもついに安純に殴られてしまいましたか…(^◇^;)。
安純はこれまで女の子妖精に手を挙げたことは無かったですが、そこは結果重視な安純なので、男女問わず役立たずには制裁が下されるわけですね。
元々勝ち目の無い戦いに巻き込まれていることを、ヤシチはサキラに教えてあげても良かったのに……サキラがどんな目に遭わされるのかヤシチも興味があったのかな?

今回ご紹介いただいたオーカさんのプロフィールを、いただきもの小説コーナーでどのように扱うかが結構悩み所だったりします。
時間があるときにでも、オーカさんのお絵描きしていただけると助かります〜。

それでは続きを楽しみにしています。
では!


■ りょく (242回/2011/04/14(Thu) 09:42:34/No3742)

こんにちは★

ミルモはもともとサキラのことは良くも悪くも思ってません。
ヤシチの仲間で気弱な女の子程度です。今まで二回しか顔を合わせてないですし。
リルムは黒アクミと同じ程度の認識です。

安純って女の子妖精に手を挙げたことなかったの出したっけ?
楓には毎回プロレス技すら仕掛けているのでそういうイメージは無かったです。
サキラを殴らせたのは私の趣味だったり。

>いずれやってくる(?)ユユシィとのバトルにも期待しています!!
ユユシィには比較用として美少女設定を追加します。
ウザイくらいいちいち可愛い事を強調します。

オーカのプロフはただ作っただけなので載せないでください。ネタバレになるので。

それでは★






14恋敵は先輩で


ヤシチに想いを寄せるヤマネにとって、ヤシチから信頼のある同じくの一の先輩のサキラは天敵である。
恋化妖精で忍術の腕前は上位に入り、忍者の中でも有名な彼女。どこかで容姿が良いと褒められている噂もあるようだ。
幸いなことにヤシチはサキラを毛嫌いしていたが、今日の二人の様子はおかしいと思う点がいくつかあった。


「はぁ…毎度のことだが、安純も少しくらい自分で掃除をするべきなのだ」

ヤシチはぶつぶつ文句を言っている。

「しょうがないよ〜。ハンゾー達も手伝ってくれてるからもうちょっとで終わるって」

サキラは困惑したように曖昧な笑みを浮かべた。

「まあお主らがいるだけマシか」

ヤシチはため息を吐くと掃除を再開した。
彼は昨日までサキラを敵視していたのに今日は普通に会話をしている。

「ボクのせいでサキラさんが安純にこき使われて申し訳ないのら…」
「ハンゾーが手当てしてくれたからもう平気。…それより"すあま"作ったんだけど食べてくれる…?」

サキラはもじもじしながらすあまが入った入れ物を取り出す。
頬を赤く染めた彼女が恋をしているのはハンゾーだ。
初恋に日々、苦い経験をしているサスケは何となく気付いていたが、鈍いヤシチ、そして自分の恋に精一杯のヤマネは気が付かなかった。

「サキラの作った"すあま"は、美味いと拙者のお墨付きなのだ」

ヤシチの言葉にヤマネはぎょっとした。
ヤシチがあのサキラを褒めているなんて…。

「あれ、兄貴とサキラさんって、いつからあんなに仲良くなったんだぜ?」
「そうでございますね…」

兄弟子の言葉に一応相づちは打ったものの、恋するくの一の表情は思わしくなかった。

深く考えなくてもヤシチとサキラはただの忍者仲間だったが、ヤマネは恋愛に発展するのかもしれない…と解釈してしまった。


掃除が終わりサキラは妖精界に帰ったが、後日サキラとその弟子達と合同で修行をすることになっているので、またサキラとヤシチが会うのかと思うとヤマネは憂うつだった。

ぼんやりパートナーの自宅へ戻っている途中、ある妖精と出くわした。

「あら、ヤマネたん」
「お顔がお暗いようですが、どうかされましたか?」

うさみみツンデレパピィと怪力お節介リルムだった。
ヤマネは悩んでいる事を二人に打ち明けた。

「へ〜、サキラたんがヤシチたんを」
「まぁ、全然知りませんでしたわ」
「今すぐお付き合いするような感じではないのですが、徐々に仲良くなっていって…」

二人に説明しながらヤマネは悲しくなった。
自分はいつも褒めてもらう為に一生懸命頑張っているのに、サキラはいとも簡単にそれをやってのけた。

「不安な気持ちは分かるわ。サキラたんって悪賢いしね。あたちが恋に悩んでる時に暗黒通販のアイテムを使うよう勧めたのはサキラたんよ」

パピィはうんうん頷く。
サキラは「アイテムを使ったらどうか」と言っただけで、"暗黒"アイテムとは言ってないのだが。

「ついこの間も結木様に魔法を掛けて操ろうとしたんですのよ(※安純の命令)。ですからサキラさんは今度も暗黒アイテムを駆使するに違いありませんわ。そうなる前にこちらから手を打たなくては!わたくしはヤシチさんにお似合いなのはヤマネさんしかいないと思っていますもの」

リルムは前回の出来事で、サキラを完全に敵だと認識しているようだった。
ヤマネはさすがにサキラがそこまでするとは思っておらず、とても驚いた。

「サキラたんがそこまで極悪非道だったなんて驚きでちゅ。ひとは見掛けによらないっていうけど、まさにその通りだわ。あたちも恋を協力してもらったことはかんしゃしてるけど、今回はヤマネたんの味方をするわ」
「三人で力を合わせて、サキラさんの魔の手から愛するヤシチさんを真のラブを守り通しましょう!!」
「ありがとうございます。…お二方には感謝してもし尽くせないでございます」

三人は打倒サキラに向けて闘士を燃やすのだった。


その頃…、

「くしゅんっ…、くしゃみしちゃった。風邪かな?」

サキラは家で「必見、絶対女を落とす方法」という本を読みながらくしゃみをしていた。
部屋には図書館から借りたり本屋から買った、様々な恋愛に関することを書き記した本が山積みになっている。

「いっつも思うけど、恋愛本ってピンからキリまであるんだね〜」
「(だからってすべて読破する必要はないばい、サキラちゃん…)」

サキラに宿る恋化の力であるオーカは、呆れながら嘆息した。

恋化妖精サキラ…、物語の中心となって話を切り開いていく主人公兼ヒロインなのに、他には類を見ない嫌われ(勘違いされ)っぷりである。


■ りょく (243回/2011/04/19(Tue) 17:44:36/No3757)


15恋敵は誰よりも強く


数日後。
この日は雲一つない晴天だった。
ヤシチとその弟子とサキラとその弟子の二組は、人間界の川原に忍術の合同修行をする為に朝から集まった。
(人数はヤシチ、サスケ、ハンゾー、ヤマネ
サキラ、ユユシィ♀、セツナ♀
の七人)

「こんにちはだしぃ!!んふふ〜、今日はみんなで修行するって聞いて超ワクワクしてたのだし」

白地に黄緑の水玉模様の忍者服を着たユユシィは言った。ちび妖精の彼女はサキラの弟子の一人である。
派手な服装は暗闇や陰で仕事をすることが多い忍者の中で悪目立ちするが、ここには彼女を悪くいう妖精はいない。
頭の天辺でまとめた金髪が陽の光を浴びて輝いた。

「…はぁ〜、こんな奴らと一緒に修行だなんてかったりーわさ」

対して気怠げに小石の上に座り込んだのは、同じくサキラの弟子であるちび妖精のセツナ。
薄紫の忍者服に橙色の短い髪型の彼女は、描いた絵を実体化させる忍術を使える"絵描き一族"の中で最も力があり、生まれつき才能は高いが修行不足で実力はまあまあである。

「ボクは紺色じゃなくて緑色なのら」
「おいらは紺紫だぜ」
「ウチは黄緑の水玉で、サキラ姉チャマは薄紅色なのだし」
「ヤシチは赤だね」

サキラはヤシチに笑いかけた。
その顔はハンゾーを気にして赤く染まっている。


〔ああっ、サキラさんが赤くなっていますわ!〕
〔やっぱりヤシチさん狙いね〕

リルムとパピィは双眼鏡でその様子を隠れて見ていた。ヤマネの恋を陰からサポートする為に。
ヤマネは二人の声が届く小さなイヤホンを付けていて指示が聞こえるようになっている。

〔でもやられる前にやればいいのよ〕
〔先手を取るのですわ〕
「が、頑張ります…!」

ヤマネの瞳はこれから降り掛かる出来事を知る由もないヤシチを捕える。

「赤はレンジャーもののリーダーなのだ」

どうだと言わんばかりに、ヤシチは腰に手を当てて威張る。
サキラは「"優秀"なヤシチ」は他の忍者とは違うんだと、深く感心していた。

「服の色を言ってるんじゃねーよっ!…バカ共の会話には付いてけないわさ。調子狂う…」

セツナは怒鳴った後、ぶつぶつ呟いた。

「そろそろ修行を始めようか」

サキラの言葉にみんなは頷く。

「じゃあ手裏剣的当てからなのだ」
「最初はボクが投げるのら。えいっ」

ヤシチが用意した的当てに向かってハンゾーは手裏剣を投げた。

手裏剣はぎりぎり的に刺さる。

「おおー、やるなハンゾー」
「…お、お前にしてはよくできたな。褒めてやるわさ」
「ハンちゃん、すごいのだし。いいなー、ウチなんかまだ当てたことないだし」
「良く出来たね、ハンゾー。大丈夫だよ。ユユシィも練習を重ねれば出来るようになるって」
「まだまだなのだ。それくらいで喜んでいるようじゃ上達しないぞ。拙者が見本を見せるのだ。せやっ」

ヤシチは手裏剣を三枚投げる。三枚中、一枚は見事、的の中心に刺さった。

「わぉ、ヤシチさんお上手だし」
「さすがは兄貴だぜ」
「なのらー」
「鮮やかだね。私はクナイに変えて以来、手裏剣に触ってないから思わず見とれちゃった」
「そうか〜?そんなに褒められると照れるではないか」

称賛の言葉を次々に浴びせられたヤシチはいい気になり頭をポリポリ掻く。
一般論からすると普通以下なのだが、同じく普通以下のサスケ、ハンゾー、ユユシィ、(勘違いで)ヤシチを尊敬しているサキラは本気で凄いと思っていた。
ちなみに「くだらねー…」と正しい反応をしたのはセツナだけである。

〔くっ…!先手を取られてしまいましたわ〕
〔反撃してヤシチたんの注意をサキラたんから逸らすんでちゅ〕
「てーいっ!」

―サキラ姉様には負けたくありませぬ―
ヤマネが強い気持ちを込めて投げた三枚の手裏剣は、全て的の中心に刺さった。

「兄貴よりすごいのら」
「つ、強くて可愛いくの一、ナンバーワンだぜ…」
「ヤマネ、カッコいいだし」
「これほど正確だったら標的が避ける敵でも当てることが出来るね。セツナ、寝ちゃダメだよ」
「飽きたわさ」
「や、やるな…」

ヤシチの反応はあまり思わしくなかった。自分より実力の高い弟子が目立つと兄貴の面目丸潰れだろう。

「ありがとうございます!」

そのことにヤマネは気付かずいつも通り礼儀正しくお辞儀をする。

〔ヤマネたん…〕
〔このような場合は殿方を立てて実力は控えなくてはなりませんわ〕

とはいえパピィとリルムもそれを出来ないタイプではあったが、自分より他人の恋の方が客観視できると言うものだ。

「そうだったのですか!失敗でございますね…」

イヤホン越しに二人のアドバイスを耳に入れ、ヤマネはヤシチに気付かれないよう小さく落胆した。

「次はサキラさんが投げるところも見たいのら」
「わ、私…?」
「おいらも見てみたいぜ」
「姉チャマ頑張るだしぃ!ファイト」
「触るの何ヵ月ぶりだろ…、行きます!手裏剣十枚投げ!」

サキラは手裏剣を両手に五枚ずつ持ち同時に投げた。
風を切るような音がして、手裏剣は瞬く間に全て的の中心に刺さっている。
的の中心は今まで投げてきた手裏剣で隙間なく埋まった。

「投げにくかった…、武器が手裏剣しかなかった場合に備えて修行し直さなきゃ…」
「まぁ…最強だし…!!んふふ、ウチらは姉チャマの弟子で良かったのだし。ね〜、セツナ」
「別にー。わちきのシツト兄くんと比べたら大したことはないわさ」
「おいらもこれをマスターしてカメリに教えたいぜ」
「こんなにギチギチでどうやって的から外すのら」
「………」

想像を超えたサキラの実力にヤシチ絶句。

「お、お見事!さすが戦いのスペシャリストと言われる恋化妖精のサキラ姉様でございます!」

ヤマネは素直に感心した。
恋敵とは関係なく、サキラの強さには目を見張るものがあったからだ。

〔はっ、今は感心してはいけませんわ!〕
〔確かに忍者としてはかなりの腕前だけど…、これは引き分けのようね。サキラたんも分かってないでちゅ〕
〔次ですわ!ヤマネさん、ファイトです〕

イヤホンからの声援に勇気を貰い、ヤマネは気合いを入れ直した。








今、思ったのですが、リルムとパピィの服の色が同じピンクなのが気になります。
文章で表すときに書きにくいっていうか(単に力不足)、女の子妖精で戦隊モノをする時に被るじゃないか。


■ りょく (245回/2011/04/25(Mon) 08:49:39/No3783)


16恋敵は心から優しく


「次は弓矢の練習なのだ」

ヤシチが取り出したのは、矢の先がゴムでも出来た吸盤になっているおもちゃの弓矢だった。

「あの〜…、これで練習になるの…?」

サキラが疑わしく思うのは当然だろう。
幼き頃から優秀な忍者に育てる為に武器は本物しか使わせない。

「何を言う。慣れない武器を使ってケガをさせないように気を付けているからに決まっているだろう」
「な、なるほど。ハンゾーがケガしちゃ大変だもんね」

好きなひとに何かあっては困る。
サキラは納得した。

「何故ハンゾーに限定するのだ?」
「な、内緒…」

きょとんとするヤシチに、サキラは慌てて赤くなった顔を両手で覆った。

〔恋してるって顔ね。幸いヤシチたんには効いてないようだけど〕
〔ここで渾身の一撃をガツンと喰らわすのですわ〕
「は、はい…、きゃっ!」

ヤマネは二人のアドバイスに従い、可愛らしく悲鳴を上げて転んだ。
これでヤシチの視線をサキラから取り戻して二人を引き離さねば。

「!…ヤマネ、大丈夫?」

しかし、現実はそう甘くない。一番に飛んできたのは目の敵にしているサキラだった。
地面にひれ伏すヤマネを優しく助け起こす。

「ケガしてないかだぜ…?」

サキラから一足遅れて駆け寄ってきたのは先輩であるサスケ。
結局ヤシチが心配したのはハンゾー、ユユシィに続く五番目だった。しかも「気を付けるのだぞ」の素っ気ない一言。

「あ…ありがとうございます…」

ヤマネは助けてくれたサキラに一応お礼は言ったものの、心から感謝出来る心境ではない。
ところがサキラはもともと困ったような表情をさらに困惑させこう尋ねた。

「あのねヤマネ…今日何だか元気ないけど、何かあった?」
「えっ…」
「無理して言わなくても良いけど、師匠も同じ弟子もみんな男の子でヤマネだけ女の子一人だからやりにくい時もあると思うんだ。そういう時は遠慮せず相談してね」

聞いているだけで安堵するような心地よい声が耳に響く。
サキラはヤマネの瞳を覗き込んで淡く微笑んだ。

「はい…」

まさか心配されるとは思ってなかった。
茫然として瞬きを一つ。ヤマネはサキラの顔を見つめ直した。
パピィとリルムから聞いていたようなあくどい出来事はまるでなく、その優しさに戸惑う。

「(本当に大丈夫かな…?)」

ヤマネにじっと見つめられ、気恥ずかしさを感じながらサキラは思った。

「行くのら。え〜いっ」

ハンゾーは狙いを定め弓を引く。
的は刺さっていた手裏剣を抜いたので当てる場所は十分にある。

「あいたっ…」

しかし矢は的に当たらず、ヤマネを心配していたサキラの頭にまっしぐら。
薄紅色の的は矢が飛ぶ方向に、微かに頭を傾けた様に見えたのは気のせいだろうか。

「あっ、サキラさんに直撃してしまったのら」
「へ、平気だよ。全然痛くない」
「じゃあ良かったのら」

ハンゾーが安心したのは、サキラがケガをするのを心配したわけではなく、ケガをさせて責任を負うのが面倒だったからである。

「ハンゾーが上手に弓を使えるように私が教えるね」

好きなひとに目が眩むサキラはそのことを知る由もない。

「ん?姉チャマ何だか嬉しそうだし」

ユユシィはおもちゃの矢をぶつけられて微笑む師匠の様子に訝しげに呟いた。

「あいつ、絶対わざと当たったわさ。ヒロインだからって姑息な…」
「多分本能だぜ」

セツナとサスケは、薄紅色の恋化妖精がハンゾーと喋るきっかけを作るのに何もここまでやる必要はないと感じたのだった。


「リルムにパピィじゃねーか。こんなところでコソコソして何があったんだ?」
「げっ!パピィ…」

双眼鏡越しに妖精忍者達を窺っていたパピィとリルムは、背後から急に声を掛けられびくりと肩を震わせた。

「ミルモ様!」
「ム、ムルモっ…」

そこには暇を持て余す王子兄弟が立っていた。

「何っ!ミルモだと!」

ヤシチの言葉に妖精忍者一同は注目した。

「何しに来たのだ!」

ミルモを一方的にライバル視している落ちこぼれ赤忍者は、一言目からケンカ腰だった。

「暇だから適当にぶらついてたらたまたま通り掛かったんだよ」
「拙者は弟子を鍛えるためにサキラ達と合同で忍術修行をしているのだ。関係ない奴は邪魔をするな。さっさと立ち去れ」
「ふーん。丁度いいからおめーも一緒に教わったらいいじゃねーか。サキラの方がずっと強いんだし。ま、それでもオレに勝てるようになるとは思えねーけど」
「なんだとーっ!」
「おっ、やんのか?」

妖精界の未来を担う第一王子はよほど暇だったらしい。
ヤシチをからかい神経を逆撫でする。

「きゃはっ、サキラしゃんとヤマネしゃんじゃないでしゅか。こんにちはでしゅ〜」

一方、幼き第二王子は女の子達に気に入られようと、可愛コぶりっ子全開で媚びていた。

「ムルモさん、こんにちは」
「こんにちはでございます。ムルモ殿はお散歩でございますか?」
「そうなんでしゅ。良いお天気の中、愚兄とお散歩していたら可愛い女の子に会えて超超ハッピーな気分でしゅ〜!隣の女の子も紹介してほしいでしゅ」
「この二人は私の弟子でユユシィとセツナって言うの。仲良くしてあげてね」
「初めましてだし。ウチがユユシィだし。よろしくだしぃ★…んふふ」

忍者にしてはおしゃれ過ぎる由々しいくの一は笑顔満開で答える。
夜空に輝く一番星のように明るく可愛らしい笑顔を向けられ、悪く思う男子はまずいない。

「ほぇ…、よ、よろしくでしゅ。可愛いでしゅ…」
「…お前、妖精界の第二王子って本当だわさ?」

自分のことは褒めないのか、と言いたげにセツナは尋ねる(サキラとユユシィの二人と比べて扱いが顕著なので不機嫌)。

「本当でしゅよ。今度、四人で遊びに来てくだしゃい。お城を案内するでしゅ〜」
「い、行っても良いけどな…」
「ぜひぜひお越しくだしゃいでしゅ〜」

きゃはっ☆と言って愛想を存分に振りまく触角王子。

しかしムルモの努力に反応したのは兄妹以外の男子に慣れていないセツナだけで、サキラはハンゾーにどう話し掛けようか考えていて、ユユシィは急にそわそわし出した師匠を不思議に思っており、そしてヤマネの視線はミルモと睨み合うヤシチに向いていた。


■ りょく (247回/2011/04/25(Mon) 21:10:31/No3786)

17恋敵は…!


「何、ぶりっ子ちてんのよ。気持ち悪いわね」

女の子達に愛想を振りまき触角を可愛らしく揺らす彼に、カチンときたうさみみ妖精少女は毒づいた。
本当は大好きで仕方がないのに、ムルモの笑顔が他の娘達に向けられるたび内心ハラハラしているのに、素直になれないパピィは相手が不快になる意地悪なことを言って気を引くしかなかった。

「何でしゅって!このプリティなボクが気持ち悪いとは聞き捨てならないでしゅ」
「そんなことを自分で言ってるなんて恥ずかちいから注意してあげてるのよ。感謝しなちゃい」
「ボクはユユシィしゃんや、サキラしゃんや、ヤマネしゃんみたいな可愛くておしとやかな優しい女の子に言ってるんでしゅ。パピィは黙っていてくだしゃい」
「何よ!あたちとセツナたんは可愛くないって言うの!」

そして恒例の取っ組み合いのケンカが始まった。
別名、<喧嘩するほど仲がいい>愛の儀式ともいう。

「コラー!勝手にわちきも入れるなだわさー!」
「ムルモ様、パピィさん、お止めくださいませ。ラブを説くわたくし達がヤマネさんの前で見本を見せないと本末転倒ですわ。う〜ん…、ここはわたくしが頑張らねば!ミルモ様〜」

リルムはヤシチと火花を散らすミルモに抱きついた。
力持ちで頑丈な婚約者に飛び付かれたミルモは押しつぶされる。

「うげー、リルム!勝負の邪魔だからあっち行ってろ。暑苦しいんだよ」
「照れてるミルモ様も素敵ですわ!将来を誓った仲なのですからそんなに恥ずかしがらなくてもよろしいのに」
「そんなの親が勝手に決めたことだろ!オレはユユシィみたいな美少女がタイプなんだよ。ユユシィちゃん、オレと付き合ってください」

地面に膝をついて身をかがめるという、いわゆる跪く体勢をとった第一王子はいつの間にか用意した深紅の薔薇の花を、人懐っこい笑みを浮かべる可愛いくの一に差し出す。
状況が理解しきれないユユシィは可愛らしく小首を傾げ、とりあえず「んふ?」と相づちを打ってみた。

「わたくしという者がありながら他の女性に目移りするなんてサイテーですわ!ミルモ様のバカー!」

リルムの愛の拳が婚約者の彼に制裁を下す。
プロボクサー並のパンチが腹にヒットしたミルモは、衝撃でさらに大木に打ち付けられノックダウン。

「お〜、兄貴と戦う前にミルモがくたばったぜ」
「不戦勝なのら〜」

ただの観客と化していたサスケとハンゾーはこの状況を面白がっていた。
ヤシチは宿命のライバルの惨劇におののいていた。

「ユユシィに(新シリーズからの追加設定で)親衛隊がいるのは有名な話…。や、やっぱり可愛くてモテる女の子が良いのかな…」

自身の恋愛を心配しつつ、桜の恋化妖精はさりげなく想い人の隣をキープしていた。その間に割り込もうとセツナが周囲をうろちょろしている。

「(他人様を頼っていられない…。自分の恋愛は自分でなんとかしなくては…!)」

加速する誤解。
意を決した恋する幼きエリートくの一は、大いなる勘違いを胸に抱いて恋敵を連れ出した。



「サキラ姉様、申し上げたいことがございます。あの方(ヤシチ)のことを私はもっと幼き頃からずっとお慕いしておりました。あなた様には忍術では超えられなくてもこの気持ちだけは絶対に負けませぬ」

ヤマネは言った。
河原内だが元いたところから離れた場所。小さな妖精の何倍もある草は二人の姿を隠す。
ここなら抜け出したことがバレても見付かりにくい。

暖かな陽射しを心地よく感じていたサキラは突然告げられた宣言に衝撃を受けた。
幼いながらも果敢に睨み付けてくる視線は間違いなくサキラを敵視している。

「(ヤマネもハンゾーが好きだったなんて!)」

そうして誤解は誤解を生んでいく。
恋は盲目。普段冷静な者も周りが見えなくなる。
自分に自信がなく、別の恋敵が出現したかもしれない段階で慎重すぎるくらいに下調べを行うサキラだったが、真っ直ぐに挑戦状を叩きつけられると考えが変わった。

「わ、私は……!(ハンゾーが)どうしても好きなの…。ヤマネと比べて出会ってからの月日は浅いけど、失敗したら消滅してしまう恋化妖精じゃなかったら見てるだけだったけど、正直、引く気は一歩もない」

サキラはヤマネに劣らないくらいはっきり宣言する。

「(面と向かって言われたらようやく気付いた。自分に自信がないとか、対立したくないとか、恋心の前ではそんなの吹き飛びそうなんだって。消滅するよりも恋が叶わない方がよっぽど恐い。ヤマネにもユユシィにも誰にも負けたくない…)」

桜の恋化妖精は自身の言葉を紡ぎだす口に、決意した気持ちに、考えついた思考にとても驚いた。
結局何をするにも自分次第なのだ。

「(やはりサキラ姉様はお強い。忍術でも恋愛でも。…しかしそれでも私はヤシチ兄様が好きなのでございます!)」

謙虚で一途で言いだしたら聞かない幼いくの一はそう思った。
牽制球の投げ合いが終わると沈黙がやってくる。
しんとした音が耳に響く静けさと張り詰めた空気。

「ヤマネー」
「サキラさ〜ん」

名を呼ばれて二人はすぐに視線を外した。
誰の声かだなんてすぐ分かる。
そこには愛しい相手の姿。

「ヤシチ兄様!」
「ハ、ハンゾー…!」
「そこにおったかお前ら。捜したぞ」
「二人で何してたのら?」
「え〜っ…」

二人は同じセリフを同時に言って困惑した。
そしてやっと違和感に気付く。

「(あっ、勘違い…)」

黄色と薄紅の誤解が解けるのにそう時間は掛からないだろう。


■ りょく (248回/2011/04/25(Mon) 21:13:29/No3787)


六点五〈実はうちに呼んでた〉


6話の頃。

「…二人でどこに行くわさ?」

あわあわしているカメリとサスケには目もくれず、セツナはサキラに尋ねる。

「えへ…ちょっとね」

サキラは意味ありげに言うと恥ずかしそうに目を逸らす。

「もう帰るところなのら〜」

ハンゾーは何でもないように言う。彼はいつだってそうだ。ぼんやりしていて心が読めない。
セツナはきちんと答えないサキラが気に食わなかったようで恨みがましい視線を向けた。


******


ハンゾーは学校生活を終えてから一人で自宅に戻る途中だった。
いつも一緒にいるサスケは掃除当番で、人間界の師匠のもとに行かなければならないのだが忍具を忘れていたので取りに戻っていたのだ。

忍者の村に差し掛かり、ふと知り合いの後ろ姿を見付けて声を掛ける。

「あっ、サキラさんなのら」
「ハンゾー…!こ、こんにちは…」

先輩のくの一であるサキラは名前を呼ばれ、嬉しそうに近寄ってくる。
恋化妖精*サキラはハンゾーが好きなのだが、ハンゾーはその気持ちにまだまだ気が付きそうにない。

「(オーカさん、ハンゾーと会えたよ!)」

それでもサキラはこの喜びを自分の中にいる存在に伝える。

「(良かったねぇ。友達だって認識されてきてるんやないの〜)」

サキラに宿る恋化の力は半ば呆れ気味に答えた。
恋化の力は宿主の恋を叶えるのが使命だが、サキラは歴代宿ってきた恋化妖精の中でずば抜けて落ちこぼれらしく、オーカは内心バカにしていた。

「あ〜あ、今から人間界の兄貴のところで忍術の修行だけど、初めは絶対に掃除を手伝わされるのら。む〜、今日は何だか別のことがしたい気分なのら」

いつもと変わらぬ日常に退屈していたハンゾーは不満をぶちまけた。
忍者社会は厳しく、基本的に師匠の命令は絶対だ(とはいえ近年は緩くなってきたし、弟子に強く出られない情けない師匠は増えてきている)。
サキラは恋する相手のワガママに少し戸惑う。

「掃除か〜。私も毎回だったらちょっと嫌かも。でも安純さんの命令には逆らえないね」
「安純は凶暴星人だから逆らうとトイレに流されるのら。そんな星の元に生まれてしまった自分が可哀想なのら」
「でもパートナーのヤシチよりマシだよ。朝昼晩一緒だもん」
「それもそうなのら。ところでサキラさんは今から何をして過ごすのら?」

さり気なくヤシチをバカにしながら(言っておくが悪気はない)二人は歩みを進める。

「今日はユユシィとセツナの二人はそれぞれ出掛けるみたいだから、私は家で勉強しようかなって」
「えー、真面目すぎるのら〜」
「そ、そかな…」

サキラの家の前に着いた。
都会の家は色とりどりのキノコだが忍者の家は地味な椎茸を模している。

「もう着いちゃった。じゃあ…またね」

サキラが名残惜しそうに家の戸に手を掛けると、ハンゾーはつまらないような寂しいような感情が入り混じった表情になる。
行かないで、と言うように。

「あの…」

気まぐれな彼のことだから時々遊ぶ先輩程度にしか思われていないのは知っていた。
それでもそういった反応をされると嬉しい。
桜の恋化妖精は緊張しているのか白い顔を真っ赤にしている。

「あのね、うち来る…?」
「うんなのら!」

こうなることを期待していたようだ。ハンゾーは満面の笑みで頷いた。


ハンゾーは二階にあるサキラの部屋に案内された。
家の造りは他の庶民忍者と同じように質素で、片付いているというか物が少ない。
部屋の主の、人見知りで新しいものに馴染みにくい性格が表れているようだった。

「意外とシンプルな部屋なのら」

ハンゾーは部屋を隅々まで見渡す。他人の部屋をじろじろ見るのは失礼だとは思っていないらしい。

「う〜ん、よく言われるけど…。もっとおもちゃとか飾るべきかな。(でも今は恋愛系の本がたくさん欲しいからおこづかいが惜しいんだよね…)」
「(だから言ったやろ。本ばかり読まんと自分を磨けって。その本にも書いとったばい。男を落とす女の部屋だっけ?)」

恋を叶えるための近道をオーカがすかさず指摘する。

「(う…確かに書いてた…。じゃあ女の子らしいグッズを買って飾ってみるよ)」

口ではそう言うが、奥手のサキラはなかなか実行に移せない傾向にある(振られると消滅するので慎重に為らざるをえないこともあるが)。
オーカはその度に落ちこぼれの尻を叩いているのだった。

「あの写真に写っているのはサキラさんなのら?」

ハンゾーが指差した先には青葉のような深緑の髪の毛を短く切り揃えた、少し困ったような表情の女の子が写っている写真が飾ってあった。

「あ、これね。恋化する前の私だよ」

そう言ってサキラは写真をまじまじと見た。
写真は見慣れてしまったから気が付かなかったけれど、以前の自分と今の恋化した自分は全然違う。
全くの別人というわけではないが、今の友達がいて弟子もいて好きなひともいて自分の中にしかいない特別な存在もいる環境は、恋化をしてから手に入れたのだ。
恋化をしてから一年も経っていないが、あの頃がとてつもなく遠く感じた。

「へ〜、そういえば前作でも恋化の瞬間を目撃してたのら」
「前の私と今の私、どっちが良い?」

何となく、何となくだが、そんな言葉がサキラの口を告いで出た。
それを聞いて何の意味があるのか、見た目や性格等の辺を尋ねているのかも分からなかった。

「う〜ん…」

質問は難しかったらしい。
難題を吹っかけられた緑のちび忍者は腕を組みながら珍しく悩んでいる。

「(あ…、真剣な顔…)」

気弱な恋化妖精はこんな事で彼を悩ませて悪いと思いつつ、彼の普段は見せない表情に見惚れていた。

「どっちもサキラさんだから分かんないのら」

そしてハンゾーは悩んだ末そう答えた。
物事を考える真剣な表情から、何を考えているのか分からないぼんやりとした表情に戻る。

「そっか。ハンゾーのいう通りだ。(一人で寂しかった時も恋を知らなかった時も、みんなで騒いでいる時も恋を知った時もどっちも私。比べても意味がない)」

サキラは今まで恋化をしたから恋をしたのだと思っていたが、それは違っていた。
恋化をしたからハンゾーに出会ったわけではない。恋化はきっかけに過ぎないのだ。

「ていうか髪型を同じにしたら2Pカラーなのら」
「それって私が偽物ってこと…」
「(ちょっ…!いくら幼いからってこの男の子鈍感過ぎるばい。この流れでその言葉はありえんやろ…)」

オーカはさすがに可哀想だと思い、吹き出る笑いを必死にこらえた。
他に類を見ない不憫なヒロインの恋愛成就は程遠い。






ハンゾーの毒舌はサキラにも猛威を奮います。
ここまで十話くらいで済むだろうと思ってたのに。文章を短くしたいと思えば思うほど長くなります。何故?

次からオリフェのターンです。

300×300

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(2009.5 koyamaru edit)