皆さんのミルモの小説を投稿してくださいね。

4回以上の連載で「いただきもの小説」コーナーにも載ります(^^)。


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〜投稿の注意事項〜 [第2版]

(1)小説、小説に登場するオリフェ紹介、小説の感想などを書いてくださいね。
(2)ミルモでポン!に登場するキャラ(妖精または人間)を登場させること。
(3)知っている人にしか分からないネタは控え目に。
  (他作品とのコラボやパロディは、元ネタの説明も書くように)
(4)感想記事も含め、コラボ元(他作品)のネタで盛り上がるのはおやめください。
(5)注意事項と特別ルールは、「掲示板の注意事項」と共通です。


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5811/ NO TITLE
□投稿者/ ルーシャ -4回-(2022/01/05(Wed) 22:40:25)

物語始まります!

わがままフェアリーミルモでポン!
〜因縁の鎮魂歌〜

プロローグ『いつもの日常が壊れる時』

ー楓の部屋にてー

ミルモ「zzz・・・」

ダアクの事件から数ヶ月が経って、ミルモ達は何ら変わりない日常を過ごしていた。

ミルモ「zzz・・・ん?」

そんなある日、ミルモは昼寝しててふと、隣に気配がして、見てみると謎の妖精が寝ていた。

?「zzz・・・」

ミルモ「・・・だ」

そしてミルモは大声で叫んだ。

ミルモ「誰だテメェーーー!」

その声に驚いたミルモの人間のパートナー、南楓が慌てて部屋に入ってきた。

楓「何何!?何なの!?」

そしてミルモは謎の妖精を指さしながら楓に言った。

ミルモ「楓!見てくれ!俺のベッドに知らない奴が寝てるんだよ!」

そういうミルモをよそに、楓は普通に発言した。

楓「なーんだ、レッジャじゃない」

ミルモ「楓、知ってるのか?」

楓「知ってるも何も・・・」

次の楓の一言に、ミルモは驚いた。

楓「レッジャは私のパートナーだし」

ミルモ「・・・は?」

驚いて呆然とするミルモに、楓は更なる発言をした。

楓「というか・・・君、誰?」

ミルモ「は?何を言ってるんだよ楓、俺だよ、お前のパートナーのミルモだよ」

ミルモは焦りつつも落ち着いて対処するが・・・。

楓「え?いやいやいや、私のパートナーはレッジャだよ?」

ミルモ「おいおい・・・冗談キツイぜ」 続きます


■ ルーシャ (5回/2022/01/05(Wed) 23:04:08/No5812)

↑の続きです!

すると窓からムルモが来た。

ムルモ「楓しゃーーん♪遊びに来たでしゅ」

楓「あ、ムルモちゃん」

ミルモ「あ、ムルモ!丁度良かった!楓が変なんだよ」

ムルモなら自分を覚えてくれてる。ミルモはそんな希望を信じて落ち着きながらムルモに話しかけた・・・が。

ムルモ「は?お前誰でしゅ?」

ムルモは冷酷な態度でミルモにそう言い放った。

ミルモ「ム、ムルモ?お兄ちゃんをからかうのは良くないぞ?」

ムルモ「いや、本当に誰でしゅか?」

ミルモ「・・・」

ミルモが愕然とすると同時にレッジャが起きた。

レッジャ「ん?うるさいぞ?どうした?」

楓「あ、レッジャ」

ムルモ「あ、おにーたま♪おはようでしゅ♪」

レッジャ「おう。おはよう」

わきあいあいと話す楓達をよそにミルモはレッジャの胸ぐらを掴んだ。

ミルモ「お前・・・何が目的なんだよ!俺になんの恨みがあるんだよ!」

レッジャ「・・・」

嘆くミルモをレッジャは無言でしばらく見つめ、そしてミルモを突き放してこう言った。

レッジャ「お前・・・何を言ってるんだ?てか、何で俺達の部屋に居るんだ?」

ミルモ「テメェ・・・しらばっくれんじゃ・・・」

ミルモがレッジャに向かって魔法を出そうとした時、ミルモの手元に手裏剣が飛んできた。

ミルモ「この手裏剣は・・・」

そして颯爽とヤシチがミルモの前に現れた。

ヤシチ「貴様、拙者のライバルのレッジャに何をしようとしている?レッジャに手をだすなら、拙者が許さんぞ」

そう自分に冷たく言い放ってくるヤシチにミルモは震え声で言った。

ミルモ「なんだよ・・・お前ら・・・そんな変な奴にまんまと操られてよ・・・」

ヤシチ「は?貴様、何を言ってるんだ?」

ミルモ「・・・」

そしてミルモは無言で楓の部屋を去った。

楓「何だったんだろう。あの子」

ムルモ「変な奴でしたね」

ヤシチ「きっと頭がイカれとるのだ」

レッジャ「・・・」

さっきのミルモに関する事を話す楓達をよそにレッジャが不気味な笑みをしていたのは・・・誰も知る由もなかった。


第一話『邪悪が蘇りし時』に続く


■ ルーシャ (6回/2022/01/05(Wed) 23:16:05/No5813)

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

第一話『邪悪が蘇りし時』

ー数分後、とある公園にてー

ミルモ「・・・」

楓の部屋から飛び去った後、ミルモはある公園のベンチで座ってうつむいていた。

ミルモ「なんなんだよ・・・彼奴ら・・・俺の事をすっかり忘れてやがる」

そんなふうにミルモが落ち込んでると、自分の携帯から知ってる声がした。

フィア「おい!ミルモ!聞こえてるか!」

ミルモ「フィア!?俺の事覚えてるのか!?」

アクア「詳しい事はこっちに来てから話すから、一旦ガイヤの里まで来てくれるかな?」

ミルモ「わ、解った」

そしてミルモは楓達が寝静まった深夜に楓の部屋に来入り、マグカップから妖精界へと向かった。

ー数十分後、ガイヤの里にてー

ミルモ「来たぜ」

フィア「遅ーーい!」

アクア「まぁまぁフィア、落ち着いてよ」

ミルモ「で?お前ら、あのラッジャ?とかいう奴の事知ってるのか?」

ピクモ「えぇ。彼は・・・」

アクア「あの邪悪の化身、ダアクの弟なんだ」

ミルモ「ダアクの弟ーーー!?」

ウィン「正確には、ダアクの半身だけどね」

ミルモ「どういう事だ?」

フィア「あれは今から数千年前・・・」 続きます


■ ルーシャ (7回/2022/01/05(Wed) 23:35:14/No5814)

アクア「僕らはダアクをやっつけた後、暗闇の森の奥の洞窟に封印する時、ダアクを二つに分けたんだ」

ピクモ「一つは貴方達が戦ったダアク。そして・・・」

ミルモ「もう一つはあのレッジャって奴・・・って事か?」

ドンタ「そう。ダアクの方は暗闇の森の奥の洞窟に封印して、レッジャの方は時の番人であるあの妖精達に預けた」

ミルモ「チック達か」

フィア「そうだ。だが・・・お前、時空の狭間にあの人間達が閉じ込められた事件覚えてるよな?」

ミルモ「あぁ」

アクア「その時、時空の狭間に封印されていたレッジャが、時空の狭間が開いた影響により、封印が解かれ、復活した」

ミルモ「つまり・・・彼奴の目的は・・・半身でもあり、兄でもあるダアクを倒した俺を倒す事なのか?」

フィア「それだけじゃねぇ。コレを見ろ」

そう言ってフィアがミルモに見せたのは、ダアクを封印していた水晶が消えてる映像だった。

ミルモ「ダアクを封印していた水晶が消えてるだと!?」

アクア「おそらく、ダアクを蘇らせようとしてるんだと思う」

ミルモ「レッジャの奴・・・絶対に止めてやる!」

ピクモ「その意気よ。私達の分まで頑張ってね」

ミルモ「おい、どういう事だよ?お前らも手伝ってくれよ」

フィア「無理だ。俺達も彼奴の術にもうじきかかるからな」

ミルモ「なんだと!?」

アクア「さぁミルモ。レッジャを止めてくれ。僕らも術にかからないよう頑張ってたけど・・・」

ウィン「もう限界なんだよ」

ミルモ「・・・解った!絶対レッジャの奴を倒してやるからな!待っててくれ!」

そう言ってミルモはガイヤの里を去った。

ピクモ「信じてる・・・わ・・・よ」

フィア「・・・ん?俺達何をしてたんだ?」

アクア「さぁ?誰かと話してたような・・・」

ウィン「だけどそれが誰だったか思い出せないねぇ」

ピクモ「不思議ねぇ〜〜」

ガイヤ族も術にかかってしまった今、ミルモは一人となってしまった。果たして!ミルモはレッジャを倒して、元の日常を取り戻せるのか!?


第二話『仲間を取り戻す為に』に続く


■ ルーシャ (8回/2022/01/06(Thu) 09:19:55/No5815)

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

第二話『仲間を取り戻す為に』

ー翌日、楓の部屋にてー

レッジャ「さーて、ミルモの奴、今頃どうしてるかな」

楓達が学校に行ってていない間、レッジャは不気味な笑みをしながらミルモの事を考えていた。

レッジャ「にしてもあの人間共、まんまと俺の術にかかるなんてな。とんだバカだな」

レッジャが笑いながらそう言ってると、ミルモが入ってきた。

ミルモ「おいレッジャ」

レッジャ「あ、昨日の変な妖精」

ミルモ「俺の事知らねぇフリしても効かねぇぞ。お前、兄であるダアクを倒した俺を憎んでるんだろ?」

レッジャ「・・・」

ミルモ「それに、さっきの子とは聞こえてたからな?楓達がバカだと?俺の仲間達をバカにすんじゃねぇよ!」

レッジャ「・・・ハッ!本当の事じゃないか。ずーーっと一緒に過ごしていたお前の事をすぐに忘れてんだからさ」

ミルモ「楓達を元に戻しやがれ!」

レッジャ「それは無理に決まってる。彼奴らは兄さんを蘇らせる為の貴重なエネルギー源なんだからな」

ミルモ「テメェ〜〜!」

レッジャ「さて、ミルモ君と話すのはここまでだ。そろそろあの楓とやらが帰ってくる」

ミルモ「いいや、俺は帰らねぇ。お前を倒すまではな!」

レッジャ「はぁ、本当にうざったいな」

するとレッジャは自分の楽器であるバイオリンを出した。

ミルモ「お前・・・魔法も使えんのかよ!」

レッジャ「レッジャでポン!」

するとたくさんのツタが出てきてミルモを捕らえた。

ミルモ「しまった!」

レッジャ「うざったい性格のあまり、警戒を怠ってしまう。それが君の欠点であり、弱点でもある。バイバイ、忌まわしきミルモ」

すると穴が開いてミルモはその穴に落とされた。

ミルモ「レッジャ!俺はお前を絶対に許さねぇからなーー!」

ミルモが言い終えると同時に穴とツタは消えた。

レッジャ「せいぜい無駄な足掻きをしてるみると良い。ミルモよ」

すると楓が入ってきた。

楓「ただいまーレッジャ」

レッジャ「おう、おかえり」 続きます


■ ルーシャ (9回/2022/01/06(Thu) 09:44:06/No5816)

レッジャに穴の中に落とされたミルモは、謎の空間に居た。

ミルモ「クッソーー!何処だ?此処」

するとミルモの後ろから聞き覚えのある声がした。

ダアク「貴様は・・・あの忌まわしきミルモ・・・」

ミルモ「その声は・・・」

そしてミルモが後ろを見てみると、大きな水晶があり、中にダアクが居た。

ダアク「まさか此処で会えるとはな」

ミルモ「ダアク・・・お前の弟であるレッジャは絶対に倒す!そして!お前の復活も阻止して!彼奴らを取り戻してやる!」

ダアク「やれるものならやってみろ、レッジャには私の力を半分与えているからそう簡単に倒せぬぞ」

ミルモ「やってやる。絶対に!」

ダアク「そうか・・・ならば・・・」

するとミルモはまた穴に落とされた。

ミルモ「またかよーー!」

ダアク「せいぜい無駄な足掻きをして私を楽しませてくれ」

そして穴が消えると同時にレッジャが来た。

レッジャ「兄さん。大分回復してるね。良かった」

ダアク「まぁな。一刻も早く、奴らに復讐したいからな」

レッジャ「落ち着いて兄さん。今はミルモがどうするか様子見しないといけないだろう?」

ダアク「それもそうだな」

かくして、因縁の宿敵、ダアクとの再会を果たしたミルモ。はたして!ミルモはレッジャ達を止められるのか!


第三話『まさかの協力者』に続く


■ ルーシャ (10回/2022/01/06(Thu) 13:02:50/No5817)

第二話のミルモのセリフの「さっきの子とは聞こえてたからな楓達がバカだと?俺の仲間達をバカにすんじゃねぇよ!」っの部分の"事"の所を"子と"と間違えてました!
すみません!次から気をつけます!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

第三話『まさかの協力者』

ー数日後、妖精界の浜辺にてにてー

ミルモ「・・・」

ミルモは悩んでいた。自分一人で彼奴らを倒せるか解らなかったから。そして・・・。

ミルモ「彼奴らも術にかかってやがった」

術にかかってなくて、自分に協力してくれそうなクラスメイトであるマンボ達の所に行った数分前。

マンボ《ん?お前誰だ?転入生か?》

ペータ《それともレッジャの新しい友達だべか?》

ビケー《レッジャみたいなクールで美しい子にこんなブサイクな友達が居るとは・・・信じたくないね》

アンナ《あら?貴方、転入生か何か?でも今学校は休みよ。私?私は図書室で本を読んでたのよ》

ガビン《知らない子に話しかけられた・・・まさか僕を恐喝する気?ガビーーン》

インチョ《はて、どなたですか?私の記憶によると、私と貴方は一度も会った事ありませんが?》

と、希望を打ち砕かれるのには充分な言葉を言われたのだ。

ミルモ「彼奴ら・・・信じてたのに」

そう落ち込むミルモを煽るかのような言葉が後ろから聞こえた。

ネズミ「おやおや?そこに居るのは落ちこぼれのダメ妖精の王子ではござらぬか」

その言葉にイラッとしたミルモは振り返ってその言葉の主、ネズミに向かって怒った。

ミルモ「んだとネズミ!?」

ネズミ「本当の事でござろう?」

ミルモ「んだと〜〜!」

怒りは溜まっていくミルモはふとハッとし、ある事に気づいた。

ミルモ「お前・・・俺の事覚えてんのか!?」

ネズミ「拙者はあんなまやかしの術にはかからないでござる」

ミルモ「ネズミ・・・レッジャ達を協力してくれ!」

ネズミ「事情は解っているでござる。ダアク関連の事ならば、拙者も協力しよう」 続きます


■ ルーシャ (11回/2022/01/06(Thu) 13:25:18/No5818)

上のー妖精界の浜辺にてにてーの所、にてを二回も打ってました!すみまそん!次から気をつけます!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミルモ「まずは、楓達の目を覚ませたいんだが、やっぱり、レッジャを倒さないとだよな」

ネズミ「そうでござろうな。という拙者も先刻、ヤシチの所に行った時に・・・」

ー数十分前、日高家のあずみの部屋にてー

ネズミ「邪魔するでござるよ、ヤシチ」

ヤシチ「ゲッ!ね、ネズミ・・・」

ネズミ「んー?今日はミルモと一緒ではないのでござるな」

ヤシチ「は?ミルモ?誰だそいつ」

ネズミ「誰って・・・お主のライバルである彼奴でござるよ」

ヤシチ「拙者のライバルはレッジャだけだぞ?」

ネズミ「・・・」

ー現在ー

ネズミ「という事があり、その時に今のお主の状況に気づいたのでござる」

ミルモ「そうか・・・そうだ!親父達なら!」

ネズミ「拙者もそれは考えた国王達ならお主の事を解る筈だと」

ミルモ「その言い方からして・・・まさか」

ネズミ「あぁ。ヤシチの所を去った後、拙者は城に向かい、国王に、『国王の二人の息子の名前は何だったでござるか?』と聞いたのでござる。そしたら・・・」

マルモ《ワシの二人の息子の名前を忘れるとは!良いか!ワシの二人の息子の名前はレッジャとムルモじゃ!しっかり覚えるんじゃぞ!》

ネズミ「と答えたのだ」

ミルモ「親父もダメか」

ネズミ「あぁ。拙者達二人でなんとかするしかないでござる」

ミルモ「マンボ達もダメ、親父もダメ、ガイヤ族の奴らももう術にかかってやがるだろうし」

ネズミ「ガイヤ族の方々も無理だったのでござるか」

ミルモ「よーーし!こうなったら!絶対にレッジャ達を倒してやるぜ!」

かくして唯一術にかかってなかったネズミと協力する事にしたミルモ。果たして!無事にレッジャ達を倒せるのか!


第四話『広がる闇』に続く


■ ルーシャ (12回/2022/01/06(Thu) 13:57:59/No5819)

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

第四話『広がる闇』

ミルモ達が張り切ってる頃、レッジャ達の作戦はちゃくちゃくと進んでいた。

ーレッジャが作った異空間にてー

レッジャ「兄さん。どう?力は?」

ダアク「あぁ。だんだん戻ってきている。復活できる時もそう遠くないだろう」

レッジャ「そう。良かった」

ダアク「なぁレッジャ。提案がある」

レッジャ「何だい?兄さん」

ダアク「お前の力で、ミルモの仲間のあの三人の妖精達を操ってみろのはどうだ?そうすれば、こっちの手間が省ける」

レッジャ「兄さん・・・そう言うと思って、とっくに操っておいてるよ」

ダアク「さすがは私の弟だ」

レッジャ「まぁね」

すると黒くなったヤシチが現れた。

ヤシチ?「首領、奴らが動き始めました」

レッジャ「そうか。クロモと一緒に倒してこい。ヤミチ」

ヤミチ「ハハッ!」

そしてヤミチは消えた。 続きます


■ ルーシャ (13回/2022/01/06(Thu) 14:16:38/No5820)

ダアク「しっかりできているな」

レッジャ「あうん。だけどね、一つ問題があるんだ」

ダアク「どうした?」

レッジャ「女の妖精だけ、操れなかった。それどころか、その影響で元の記憶が戻ったのか、術を自力で解いたんだ」

ダアク「なんだと?・・・だが、どうせお前の事だ。何か対策をしたのだろう?」

レッジャ「うん。コレを見てくれ」

するとレッジャはピンク色の人魂みたいなのを出した。

ダアク「なんだソレは?」

レッジャ「その女の妖精、リルムとかいう奴の記憶、理性、感情を集めた物だよ。ちなみに意識だけが残ってる体の方は・・・」

するとレッジャはある映像を映した。その映像には暗い牢屋みたいなのに閉じ込められててポツンと座ってブツブツ何かを言っているリルムが映っていた。

リルム〈私は・・・誰でしたっけ?それに・・・何がしたかったんでしたか〉

レッジャ「あんな感じになってるよ。まさに動かぬ人形さ」

ダアク「あれの状態なら、わたしたの邪魔はできんな」

レッジャ「そう。さぁミルモ・・・戦いの始まりだよ」

かくして計画をちゃくちゃくと進めていくレッジャ達。果たして!ミルモはレッジャを倒してダアク復活を阻止できるのか!


第五話『闇と光が交錯する時』に続く


■ ルーシャ (14回/2022/01/06(Thu) 15:45:27/No5821)

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

第五話『闇と光が交錯する時』

ー数日後、楓の部屋にてー

楓「たまには机の片付けとかしよーっと」

そのと、楓は机の棚の奥に何か袋みたいなのがあるのに気づいた。

楓「ん?なんだろう?」

出してみると、『くもっちょ』というお菓子だった。

楓「何でこんな物が?レッジャは甘い物好きじゃないし・・・」

その時、楓の脳裏にふと、ミルモが映った。

ミルモ《楓ーー!》

楓「!」

そして楓は全てを思い出した。

楓「ミルモ・・・そうだ。私のパートナーはレッジャって妖精じゃなくて・・・ミルモ!」

すると後ろから声がした。

アクミ「チッ思い出したのかよ」

楓「その声・・・」

楓が後ろを振り向くと、アクミが居た。

アクミ「やっぱりお前ら本当にアタイ達にとって邪魔だな」

楓「アクミ!」

アクミ「ま、どうせお前達にはもう止められないさ」

楓「また何か企んでるの!?」

アクミ「まぁな。もうじき完了するから、その時までせいぜい足掻いてみるんだな」

楓「何をするつもりなの!」

アクミ「ま、久しぶりに会ったついでに教えてやるよ。アタイ達は・・・ダアク様を復活させるのさ!」

楓「・・・えぇぇぇぇっ!?ダアクを復活させるーーー!?」

アクミ「そう、南楓。お前がパートナーだと思い込んでたレッジャって奴の正体はな・・・ダアク様の弟なんだよ!」

楓「嘘!全然似てないじゃん!」

アクミ「うるさいな!兄弟だからって似てる所が絶対あるって訳じゃねぇんだよ!」

楓「ダアク復活なんて絶対にさせないから!」

アクミ「ハッ!せいぜい足掻けよ、じゃあな!」

そしてアクミは絨毯に乗って飛んで行った。

楓「急いで結木君達に伝えなきゃ!」 続きます


■ ルーシャ (16回/2022/01/06(Thu) 16:05:30/No5823)

楓がミルモの事を思い出してアクミ達の計画を結木達に伝えに行っていた頃ミルモ達の方では。

ーレッジャが作った異空間にてー

クロモ「【ブラック触角ビーム】!」

操られたムルモ、もといクロモが出した黒い触角ビームはミルモの頬にかすり傷をつけてミルモの後ろに飛んでいった。

ミルモ「クソッ!ムルモ!目を覚ませ!」

クロモ「うるさいでしゅね。絶対にレッジャ様達の邪魔はさせないでしゅ」

ミルモ「クッソー!」

その後ろでネズミは操られたヤシチ、もといヤミチと戦っていた。

ヤミチ「・・・」

ヤミチは無言でネズミに何度も連続で斬りかかる。

ネズミ「ヤミチ!しっかりするでござる!」

ヤミチの連撃を防ぎながらネズミはヤミチに声かけする。

レッジャ「ククッ、最高だよ。ねぇ兄さん見てよ。あの
ミルモ達が仲間同士で争ってる」

ダアク「実に滑稽だな」

戦っているミルモ達を遠くから眺めていたレッジャ達は嘲笑していた。その頃、人間界の方では。

ー人間界のある公園にてー

松竹「えぇっ!?アクミ達がダアクが復活を企んでるの!?」

あずみ「彼奴らよく懲りないわね」

結木「というか、ダアク、弟居たんだな」

沙織「確かに。ビックリ」

松竹「無表情で言っても説得力ないよ江口さん」

楓「うん。だから、私達もミルモ達の助けになる事をしよう!」

沙織「そうね」

かくして楓達はミルモの事を思い出した。果たして!ミルモ達はレッジャ達を倒し、ダアク復活を阻止して、また前の日常を取り戻す事ができるのか!


第六話『妖精兄弟の絆。弟の本当の気持ち』に続く


■ ルーシャ (18回/2022/01/06(Thu) 18:30:52/No5825)

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

第六話『妖精兄弟の絆。弟の本当の気持ち』

ーレッジャが作った異空間にてー

クロモ「【ブラック触角ビーム】!」

黒い触角ビームは今度はミルモの体に直撃して、ミルモは倒れた。

ミルモ「クソッ!ムルモ!目を覚ませ!」

クロモ「うるさいでしゅよ。邪魔者が」

ミルモ「ムルモ・・・」

その時、ミルモはダアクに関するある事を思い出した。

ミルモ「(確かダアクは邪悪の化身で、人々の怒りや悲しみの負の感情が力の源だった筈。レッジャがダアクの弟で、同じだとするなら・・・ムルモ達の負の感情を操って洗脳してる?)」

ミルモがそう考えてると、不気味な笑みを浮かべたレッジャがミルモの前に現れた。

レッジャ「良い着眼点だね、ミルモ」

ミルモ「レッジャ!」

レッジャ「その通り。俺はこいつらの負の感情を操って洗脳しているんだ」

ミルモ「それならその負の感情を消させて・・・」

レッジャ「だが、ミルモよ。こいつが何の負の感情を抱いてるのか解るのか?兄だからって解らないよな?」

ミルモ「それは・・・」

レッジャ「ま、せいぜい考えなよ」

するとレッジャは消えた。

クロモ「さぁ、消える時間でしゅよ。邪魔者」

ミルモ「なぁムルモ・・・お前は・・・何の負の感情を抱いてんだよ・・・」

クロモ「そんなの・・・決まってるでしゅ・・・」

ミルモの言葉を聞いてしばらくして、クロモはこう言った。

クロモ「劣等感・・・」

ミルモ「劣等感?」

クロモ「僕はおにーたまと違って強くもないし、そうカッコよくもない、ましてや、強い意志もない」

ミルモ「ムルモ・・・」 続きます


■ ルーシャ (19回/2022/01/06(Thu) 18:49:32/No5826)

クロモ「だから僕はせめて取り柄は持とうと、可愛い僕と怖い僕、二つのキャラを作ったんでしゅ。なのに・・・」

するとクロモは睨み顔半ギレになりながらミルモに叫んだ。

クロモ「おにーたまはそんな僕を気持ち悪いとか、変わった奴だとか散々貶してきましたよね!」

ミルモ「ムル・・・」

クロモ「だいたい!このキャラがダメなら僕はどうすれば良いんでしゅ!?他に持てる取り柄が無いんでしゅよ!?」

ミルモ「・・・」

クロモ「・・・まぁ、もうどうでも良いでしゅ」

するとクロモの周に黒い渦が発生した。

ミルモ「・・・!ムルモ!」

するとレッジャがミルモの前に来た。

レッジャ「あーあ。奴の負の感情か暴走したな」

ミルモ「お前ーー!」

レッジャ「俺は悪くないよ。お前が悪いんだ」

ミルモ「何でだよ!」

レッジャ「お前がムルモに何の負の感情を抱いてるのかって質問したから、彼は理性を失い、キレて歯止めが効かなくなり、あぁなったんだ」

ミルモ「嘘・・・だろ」

そうミルモが驚いてる間にレッジャは消えて、クロモは黒い渦の真ん中でブツブツ何かを言っていた。

クロモ「僕の気持ちなんて・・・どうせ誰も・・・解ってくれないんでしゅよ」

ミルモ「落ち着いてくれムルモ。負の感情に取り込まれんじゃねぇよ。ムル・・・」

そういうミルモの声は届かず、クロモを囲んでた黒い渦は結晶となり、クロモを中に閉じ込めた。

ミルモ「ムルモ!」

かくしてミルモは弟のムルモ、もといクロモが抱いていた負の感情が劣等感だと解った。しかし、それを聞いた事により、クロモの負の感情が暴走してしまい、クロモを閉じ込めた。果たして!ミルモは無事クロモを助け出して元に戻す事ができるのか!?


第七話『似た者兄弟』に続く


■ ルーシャ (20回/2022/01/06(Thu) 18:59:48/No5827)

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

第七話『似た者兄弟』

ー黒い水晶の中にてー

クロモ「どうせ・・・もう・・・誰も僕の事なんてどうでも良いんでしゅよ」

すると結晶の外からミルモが叫んできた。

ミルモ「ムルモ!頼む!落ち着いてくれ!」

クロモ「・・・」

必死にそう叫んでくるミルモをクロモは無視した。

クロモ「僕は・・・おにーたまみたいな人じゃないから、おにーたまが平然とやれる事を・・・僕はできないんでしゅよ」

ミルモ「ムルモ!」

ムルモ「僕とおにーたまは・・・全然似てない兄弟なんでしゅよ」

そしてミルモはイラッときたのか、ムルモに大きく叫んだ。

ミルモ「いい加減にしろよ!このひねくれムルモ!」

クロモ「!」

ミルモ「お前はな!確かに二つのキャラを持ってて気持ち悪いし、変な奴だなとは思うよ!」

ムルモ「それなら・・・もう僕の事なんか・・・」

ミルモ「でもな!ムルモ!」 続きます


■ ルーシャ (21回/2022/01/06(Thu) 20:32:53/No5828)

クロモ「?」

ミルモ「俺だってな・・・お前に少し劣等感を抱いてたんだ」

クロモ「おにーたまが・・・僕に?」

ミルモ「あぁ。俺は王子だから、キツかったりしても、我慢しなきゃならねぇ」

クロモ「・・・」

ミルモ「だから、素直な気持ちを言えるお前が羨ましかったんだ」

クロモ「おにーたま・・・」

ミルモ「今お互いの気持ちを聞いてみて思ったが、俺達って・・・劣等感を強く感じちまう所、似てるな」

クロモ「おにーたま・・・」

ー結晶の外にてー

すると結晶が割れて、レッジャの術が解けて元に戻ったムルモがミルモに飛びついてきた。

ムルモ「おにーたまーー!」

ミルモ「ムルモ!」

それを遠くから見ていたレッジャ達。

レッジャ「驚いた。俺の術をあんな方法で解くなんて、あの妖精忍者の方は実力行使だったけど」

ダアク「だがもう遅いな」

レッジャ「うん。後は、役者が全員揃うのを待つのみ」

かくしてムルモとヤシチを元に戻したミルモとネズミ。果たして!ミルモ達はレッジャ達の計画を阻止できるのか!


第八話『闇に隠されていた真実』に続く


■ ルーシャ (22回/2022/01/06(Thu) 22:45:31/No5829)

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

第八話『闇に隠されていた真実』

ー数十分後、レッジャが作った異空間にてー

ミルモ「おいレッジャ!ムルモとヤシチは取り返したぞ!」

ダアク「ほぅ。しかし、役者がまだ揃っていない」

ミルモ「んだと!?」

レッジャ「アクミ」

アクミ「任せな!アクミでポン!」

すると楓達が転送されて来た。

楓「ミルモ!」

ミルモ「楓!思い出してくれたのか!」

あずみ「ヤシチ、心配したわよ」

ヤシチ「あずみ・・・」

結木「(ん?リルムは?何処に居るんだ?)」

松竹「ムルモーー!」

ムルモ「松竹しゃーーん!」

ダアク「これで役者は揃った」

楓「あ!ダアク!」

沙織「レッジャっていう子も居るわね」

レッジャ「けど、もう遅い」

ミルモ「何だと!?」

すると水晶が割れてダアクが出てきた。

ダアク「我はもう・・・たった今復活したのだから」

ムルモ「そんな・・・」

レッジャ「いやぁ、本当に遅かったな。おかげで・・・」

するとレッジャはダアクを魔法で細切れにした。

レッジャ「こいつが予定より行動が遅くれてこいつが復活しちまったじゃねぇかよ」

ダアク「ガッ・・・」

ミルモ「なっ!?」 続きます


■ ルーシャ (23回/2022/01/06(Thu) 23:20:29/No5830)

ムルモ「レッジャしゃん・・・」

ヤシチ「ダアクを・・・斬りおっただと!?」

すると上から声がした。

フィア「本当その通りだ。こっちの身にもなってくれ」

アクア「まぁまぁ。レッジャのおかげでギリギリなんとかなりそうだし、良いじゃない」

ピクモ「そうよフィア。その怒りやすい性格なんとかしないと、この先損よー」

楓「この声って・・・」

すると細切れになったダアクの周りにガイヤ族が現れた。

ミルモ「お前ら!なんで此処に!?」

ウィン「説明は後でね〜〜♪」

ドンタ「さっさと、封印、しよう」

ガイヤ族「ガイヤでポン!」

ダアク「グアァァァァァァッ!」

そしてガイヤ族の魔法でダアクは塵となって消えた。

レッジャ「作戦成功だね」

フィア「だな」

ミルモ「おい!ちょっと待てよ!」

ピクモ「どうしたのー?」

ヤシチ「いや!そいつはダアクの弟で、ダアクの仲間ではないのか!?」

レッジャ「あぁ。それは嘘だ」

ムルモ「どういう事でしゅ?」

ネズミ「それは拙者が説明するでござる」

ミルモ「ネズミ!?お前知ってたのか!?」

ウィン「と言うより、この作戦を考えたのはその子なんだよ」

ネズミ「あのダアクの事件から数ヶ月が経った頃、拙者は不安になった。本当にダアクは消えたのだろうか、と」

アクア「それで、彼に頼まれて、妖精界全体を調べたんだ」

レッジャ「そしたら、暗闇の森の洞窟よりもっと奥の方に反応があったんだ」

ネズミ「それで拙者から作戦を提案し、今に至るのでござる」

楓「だったら、結局、レッジャ君は何者なの?」

レッジャ「俺?俺は・・・」

するとレッジャは被ってた黒色の魔装束を取り、それと同時に綺麗なオレンジ色のパーカに黒色のズボンが見えて、綺麗な赤髪が出てきた。

レッジャ「改めて、俺はレッジャ。アクミの兄だ」

ミルモ「あ・・・アクミの兄貴〜〜!?」

アクア「アクミのお兄さんでもあり、僕らの創造主でもあるよね」

ヤシチ「どういう事だ?」

フィア「俺達ガイヤ族を生み出したのはレッジャって事だよ!少しは考えろー!」

レッジャ「落ち着いてよフィア。コレ食べてさ」

するとレッジャはポケットから焼き芋を出してフィアに渡した。

フィア「フン!レッジャに免じて怒らないでやるよ」

フィアはふくれつつ、レッジャから貰った焼き芋を食べ始めた。

ムルモ「・・・」

ミルモ「えーーと・・・つまり・・・」

ネズミ「レッジャはガイヤ族にとって生みの親みたい存在って事でござる」

アクミ「そういう事だ」

ヤシチ「いや何普通に驚愕の事実を言っとるんだ貴様ら!?」

楓「まぁ・・・これで事件解決・・・かな?」

沙織「そうね」

かくしてダアク復活は阻止され、ミルモ達は平和な日常を取り戻した。


最終話『いつもと変わらない日常』に続く


■ ルーシャ (24回/2022/01/06(Thu) 23:45:19/No5831)

第八話のレッジャのセリフ「こいつが予定より行動が遅れてこいつが復活しちまったじゃねぇか」の最初の所に間違えて"こいつが"を入力していました!すみません!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜

最終話『いつもと変わらない日常』

ー数日後、楓の部屋にてー

ミルモ「ムルモ〜〜!よくも俺のチョコ食べたな〜〜!」

ムルモ「食べておかない方が悪いんでしゅーー!」

ミルモ「んだと〜〜〜!」

ヤシチ「本当にうるさいな、あの兄弟」

リルム「仲が良くて良いじゃありませんか♪」

楓「(あの事件から数日が経った後、私達はいつもと変わらない日常に戻った。でも前と変わった所がある。それは・・・)」

ミルモ達が騒いでると、楓の机の一番上の引き出しからミモモ(人間の姿)が出てきて、フィアとアクアとウィンとピクモとレッジャのマグカップを置いて行き、それと同時にマグカップからフィアが出てきて怒鳴った。

フィア「うるさーーい!ゆっくり焼き芋が食べれないだろうが!」

そんなフィアを落ち着かせる為にアクアが出てきた。

アクア「まぁまぁフィア、落ち着いて」

それに賛同してレッジャが出てきた。

レッジャ「そうだぞフィア。その怒りやすい性格なんとかしないと、その内トプルに怒られるぞ」

すると凄い勢いでウィンが出てきた。

ウィン「あはは〜フィア、レッジャに怒られてる〜」

フィア「うるさーーい!」

するとゆっくりとピクモが出てきた。

ピクモ「あらあら、凄くにぎやかになっちゃったわね」

楓「(ガイヤ族とレッジャ君が遊びに来るようになった事・・・そして、あとから聞いた話だけど、レッジャ君はフィア、アクア、ピクモ、ドンタ、ウィンをの五人作った後、友人であるトプルさんにお願いして、ガイヤ族達の住む場所、ガイヤの里を作ってもらって、ガイヤ族達を管理してもらってるんだって)」

レッジャ「それに、今回は重要な話を伝えに来たんだろうが」

ミルモ「重要な話?」 続きます


■ ルーシャ (25回/2022/01/06(Thu) 23:59:16/No5832)

アクア「そうだよ。出ておいで」

するとアクアは自分のマグカップから黒髪のロングヘアのつり目の男の子の妖精を連れ出してきた。

ムルモ「誰でしゅ?この子」

楓「カッコイイ子〜〜!」

レッジャ「その子はな・・・」

するとその妖精はキリッとした態度で自己紹介をしてきた。

ダアク「我が名はダアク。今後ともよろしく」

ミルモ「・・・」

ムルモ「・・・」

ヤシチ「・・・」

リルム「・・・」

ウィン「(゜Д゜)」

ガイヤ族(ウィン以外)&レッジャ「何でウィンまで驚いた顔してんの!?」

ウィン「その場のノリさ♪」

フィア「ったく・・・」

ヤシチ「な、なぁそれより・・・その妖精、まさか」

レッジャ「おぅ。俺達の知ってるダアクだ」

ムルモ「どうして妖精になってるんでしゅ!?」

ピクモ「それが昨日・・・」 まだ続きます(最終話だから長くしたいんです)


■ ルーシャ (26回/2022/01/07(Fri) 00:22:03/No5833)

ー昨日、ガイヤの里のトプルのアトリエにてー

トプル「やぁ五人共。それにレッジャ」

レッジャ「用って何だよトプル。お前が俺を呼ぶなんて」

ウィン「せっかくレッジャと久しぶりに鬼ごっこしてたのに〜♪」

トプル「実はね・・・ダアクを妖精にしたんだよ」

フィア「ふーん。ダアクの奴を妖精に・・・」

アクア「・・・」

ピクモ「・・・」

ドンタ「・・・」

ウィン&レッジャ「zzz・・・」

フィア「寝てんじゃねーー!」

レッジャ「あ、ごめん。つい」

ウィン「ついレッジャとの久しぶりの鬼ごっこに体力使いすぎちゃって」

フィア「ったく」

トプル「アハハ、まぁとりあえず明日、ミルモ達にも伝えといてくれるかな?」

ピクモ「は〜い」

ー現在ー

ピクモ「という事があったの〜」

ヤシチ「途中二人寝てたな」

アクア「まぁそういう事だから、仲良くしてあげてね。あ、僕達との記憶はダアクには無いから」

ミルモ「お、おう」

ウィン「じゃあね〜♪」

そう言うとフィアとアクア(ダアクを連れて)とウィンとピクモとレッジャはマグカップに入っていって、ミミモモ(人間の姿)がマグカップを回収していった。

ヤシチ「なんか・・・色々凄かったな」

ムルモ「でしゅね」

楓「(まぁとにかく、にぎやかな日常が戻ってきて一安心です)」

かくしてダアクも妖精になり、レッジャ達とも仲良くなり、ミルモ達の日常は更ににぎやかになるのだった。




わがままフェアリーミルモでポン
〜因縁の鎮魂歌〜
                            終


■ ルーシャ (27回/2022/01/07(Fri) 00:26:27/No5834)

はい一つ目の物語、無事完結させました。次からは作る物語によって、アイコンと文字の色を変えますので、どうぞご了承ください。



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5795/ ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記3:「出たな!中華魔界軍団と牛魔王一味!!」
□投稿者/ ゲゲゲの鬼太郎 -5回-(2020/05/09(Sat) 21:52:09)

旅の途中での妖仙との戦い
贖罪の旅をする三蔵一行は天界が用意した八十一の難と対峙する。三蔵の袈裟(けさ)が黒熊怪に奪われる、三蔵が黄風大王にさらわれる、太上老君(老子)の炉の番人の金角・銀角大王と戦う、牛魔王の子の紅孩児と争う、観世音菩薩が飼っていた金魚が逃げ出した霊感大王と戦う、太上老君の乗用牛の獨角兕大王と戦う、西梁女人国という女だらけの国で心ならずも三蔵と八戒が子を孕む(後に堕胎した)、三蔵が釈迦如来を刺したサソリの精に誘惑される、火焔山で悟空が紅孩児の母の羅刹女に芭蕉扇で吹き飛ばされる、その夫にして紅孩児の父の牛魔王と対決する、朱紫国で観世音菩薩の乗用金毛毛孔の賽太歳大王と戦う、獅駝嶺で文殊菩薩の乗用去勢青獅子の一大王・普賢菩薩乗用黄牙白象の二大王・大鵬金翅Gの三大王と戦う、小子城で寿星(南極星)の乗用の鹿である比丘国国丈と対決する、鎮海寺で哪吒太子(なたたいし)を兄と慕う地湧夫人(正体はネズミ)と戦う…など、あまたの苦難が一行を待っていた。


■ ゲゲゲの鬼太郎 (6回/2020/05/09(Sat) 21:54:36/No5796)

キュア孫悟空、キュア玄奘三蔵法師、キュア猪八戒、キュア沙悟浄、キュア玉龍、キュアカンフーが、悪の牛魔王一味率いる中華魔界軍団に攫われた中華の国:アイヤータウンのお姫様:杏仁豆腐姫を救出する物語となっています!


■ ルーシャ (17回/2022/01/06(Thu) 18:12:39/No5824)

投稿者/ ルーシャ -3回-(2022/01/05(Wed) 22:26:57)

わがままフェアリーミルモでポン!
〜因縁の鎮魂歌〜

『登場人物』

原作のミルモ達
原作と変わらない。

レッジャ(オリフェ)

黒色の魔装束に赤色の髪で青色の目をしている。

楽器はバイオリン。

ミルモを恨んでいる。



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5822/ NO TITLE
□投稿者/ ルーシャ -15回-(2022/01/06(Thu) 15:47:35)

投稿者/ ルーシャ -3回-(2022/01/05(Wed) 22:26:57)

わがままフェアリーミルモでポン!
〜因縁の鎮魂歌〜

『登場人物』

原作のミルモ達
原作と変わらない。

レッジャ(オリフェ)

黒色の魔装束に赤色の髪で青色の目をしている。

楽器はバイオリン。

ミルモを恨んでいる。


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5810/ NO TITLE
□投稿者/ ルーシャ -3回-(2022/01/05(Wed) 22:26:57)

わがままフェアリーミルモでポン!
〜因縁の鎮魂歌〜

『登場人物』

原作のミルモ達
原作と変わらない。

レッジャ(オリフェ)

黒色の魔装束に赤色の髪で青色の目をしている。

楽器はバイオリン。

ミルモを恨んでいる。


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5809/ NO TITLE
□投稿者/ ルーシャ -2回-(2022/01/05(Wed) 22:20:48)

皆さんこんにちは!ルーシャです!今日からゆっくりと物語を作っていきます!


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5456/ 忍の里と封印と。
□投稿者/ ふうりんし -1回-(2014/04/25(Fri) 17:33:43)

《プロローグ》

ここは忍の里

「長老、洞窟の封印が・・・。」

老人の前で頭を下げる妖精。

「そうか・・・。もう・・・限界・・・か。」

老人は忍の里の現在の長老。
「このままではこの里が滅びてしまいます・・・!何か手を!!」

長老は頭を下げる妖精をじろりと見る。
「パールストーン」
長老の口からぽつり。
「!!」
長老の一言
「パールストーンは覚醒したら洞窟のあれは封印できる」

「わかりました!!ではそのストーンをあたいがとってきます!どこにあるのですか!?そのストーン!!」

「それは」



■ ふうりんし (3回/2014/04/25(Fri) 17:51:30/No5458) 2014/4/26更新



「あー・・・やっとおわったのだ」
「のら〜・・・」
「だぜぇ・・・」
「お疲れ様でございますヤシチ兄様」
ほうきと雑巾片手にため息つくサスケ、ハンゾー、ヤシチ、ヤマネ。

「安住の妖精使いのあらさには困ったものでござる」

アイロンがけ、草むしり、洗濯物、部屋の掃除その他色々。
日々掃除のテクが磨かれミルモを倒す目標が遠ざかる・・・
「アニキ〜今日は掃除で終わりそうだぜ」
「ぐぬ〜・・・」
それは困るのだ!!
ギギギとこぶしを握りしめて・・・

「すいませ〜ん・・・」
安住の机の引き出しからショップ店長が・・・
「ぎゃあっ」







ヤシチ達の目の前には見慣れない紫色のマグカップ。
「アニキ〜このマグカップて・・・」
青ざめるサスケ
「ん?知ってるのかサスケ?」
「え〜・・・あ〜・・・」
サスケが顔を引きつらせている間にマグカップが光出す。
「なんなのら〜」

「よおサスケ」
中から見慣れぬ女の妖精が。
「・・・・・・」
女は無言のままヤシチに近づく。
「な・・・なっんなのだ?」
そしてヤシチの胸ぐらを掴み

「あんたっ!パールストーン今すぐあたいによこしなっ!!ネタはあがってんだよ!!」
「はいーーっ!?」
「なんならあんたの体隅々まで調べ・・・」


ヤシチは胸ぐら掴まれ怒鳴れ戸惑う

「ヤヤシチ兄様!!」
「姉貴ぃ!兄貴が窒息死してしまうぜぇ!!」
「サスケのお姉さんなのら〜?」




kennka.jpg
/KB

■ ままな (14回/2014/09/07(Sun) 18:10:12/No5483)

こんにちは
ヤバイですぅ〜
サスケのお姉さん
見てみたいですぅ〜
続きが読みたいです
がんばってくださいね‼︎


■ ルーシャ (1回/2022/01/05(Wed) 22:18:53/No5808)

皆さんこんにちは!ルーシャです!今日からゆっくりとした頻度で私も物語を作っていきます!



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5806/ バトンタッチ!
□投稿者/ アクア -3回-(2020/08/26(Wed) 16:18:55)
□U R L/ http://www.pixiv.net/novel/show.php?id


失礼致します。初めまして、アクアと申します。
ミルモと楓がまだ出会ったばかりぐらいの頃を意識して書かせて頂きました。楓が子供の頃持っていた妖精のアニメキャラのぬいぐるみに、ミルモがやきもちを妬いてしまうというお話です。




『バトンタッチ!』

「だ〜あっはっはっはっ!!うひゃははあっ!!!」

とあるマンションの最上階の一室にある部屋は、開きっぱなしの窓から突き抜けるほどの甲高い大声でその室内が満たされていた。一見すると誰もいないかに見える勉強部屋から声だけが響き渡っている様はかなり薄気味悪いが、実は盛大に笑い声を張り上げている主は人間ではない。彼らよりもはるかに小さくさらにその人間たちからは通常姿を見る事が出来ないという存在で、専用の魔法マグカップを通じて異世界から人間の暮らす世界へやって来ている妖精というのが彼の正体なのであった。

「楓のやつぅ〜!ほぉんと、ちっちぇ頃からドジで泣き虫だったんだなぁ!!」

その妖精は顔中いっぱいニヤニヤと笑いながら、部屋にある机の引き出しの奥底から引っ張り出した分厚い本へとすっかり夢中になって目を通しまくっていた。

「ただいま〜……ああっ、ミルモぉっ!!!」

そこへと学校から帰宅してきたこの部屋の住人南楓は「おう、楓!!」と、自分のパートナーの妖精が水色の先端にボンボンが2個飾られている帽子を動かしながら振り向いた姿を見るなりガーン!!と衝撃の声を放った。

「いやぁ、お前のアルバムって最高だぜぇ!!一日中見てても飽きねえ写真が山のようにあるなっ⭐」

「いやぁぁぁ!!!」

「ぐはあっ❗❗」

楓はしゃがみ込むなりミルモを手の甲で払ってふっ飛ばし、開かれていたアルバムをピシャリと閉じて両腕を交えながら胸の前へぎゅうっと抱きしめた。

「ミルモったらひどいっ!!アルバム、勝手に覗くなんてぇ!!!」

「いでででぇ……なんだよ!!別に見られたって減るもんじゃねえし、ちょっとくらい良いだろ!?」

ミルモは壁へと叩きつけられた体を起こすと、その場から一歩踏み出し楓へと向かってビシッと人差し指を突きつけながら怒鳴り返した。楓は顔を真っ赤にしながら、「だって見られたくないんだもん!!!」と今にも喉が張り裂けんばかりの声を迸らせてミルモへと叫んだ。

「もう信じらんない!!ミルモにはデリカシーってものはないのっ!?」

楓は再び机にある引き出しの奥へと重なっているノートや教科書を持ち上げて、それらの一番下敷きになるようアルバムをしまい込みながらもうカンカンに怒っていた。ミルモは反省している様子など微塵も見せないまま、「ったく、大げさなヤツだなぁ……」と両手から取り出した団扇を使ってフワリと宙へ飛び上がった。

「オレはちょっと退屈しのぎに、お前の昔の頃の事調べてただけじゃねえか。別にやましい気持ちなんてこれっぽっちも……」

「さっきゲラゲラ笑ってたじゃない!!」

腰へと両手を当てながら楓が凄むと、ミルモは「ああ、あれな!」と楓の目の前で浮かびながら体を二つに折り曲げてプッ!と吹き出した。

「だぁってお前、長スカートの裾踏んづけてつまづいちまった上にその目の前歩いてたお前の親父のズボン掴んで、一気にずり下げちまってたもんだからついなぁ🌟」

「もう、ひっどぉい!!」

楓が両拳を持ち上げながらプンスカ怒っても、ミルモは平然といつもと変わらない様子で楓の頭の上へと舞い降りた。

「まあまあ、そう怒んなってぇ……あ、そういや」

「何よっ?」

楓はブスッと鋭い声で返事をして、ドスン!とテーブルの前へと腰を下ろした。ミルモは楓の前髪の上に両手で頬杖を着き、頭上へとうつ伏せに寝っ転がりながら楓へと向かって問いかけた。

「一枚、気になる写真があったな。ドジでおっちょこちょいなお前のあられもねえ姿ばっかが写ってた写真たちの中に……」

「ぬぅわんですってぇ!!!」

「ぬいぐるみだよ。まだ幼稚園くらいのお前が抱きしめてた、緑の三角帽子被って茶髪のヤツのぬいぐるみ。あれ、一体何だよ?」

「えっ?」

楓は思わず怒りを引っ込めキョトンとしてしまうと、すぐに腕を組んで正座をしながら「う〜ん……」と考え込み始めた。ミルモはテーブルの上へと降り立ち、そんな楓の事をじっと見上げていた。

「なあ、楓?」

「…………あっ、思い出した!」

しばらくして楓は手をポン!と叩いて頭を軽く跳ね上げた。

「そうだそうだよ、懐かしい〜❤️まだあったかなぁ❤️❤️」

「なぁ?なんなんだよぉ、一体?」

いきなり立ち上がってガサゴソ押し入れの中を探し始めた楓に、ミルモは少々しかめっ面をしながらバタバタと団扇を扇いで楓の肩元まで飛んでいった。

「え〜っとぉ……えっとぉ…………あったぁ!!」

「あっ、そうだ!コイツだ、コイツ!!」

楓は両手を伸ばして持ち上げながらミルモは不思議そうな表情を浮かべながら、押し入れから久しぶりに出してもらえたこの緑色の服に身を包んでいる男の子のぬいぐるみの事を、二人は揃って一緒にしげしげと見つめていた。

「なあ楓、コイツ誰だよ?」

「懐かしいなぁ、ホントにぃ!」

変わらずミルモが訝しげに問いかけてくる中、楓はパッパッと手際よくそのぬいぐるみへと付いてしまっていた分厚い埃を手で優しく払い落とした。そしてトスンとそれをテーブルの上へと置くなり、楓は再び腰を下ろして「ミルモと同じ妖精の男の子だよ🎵」とミルモへと向かって明るく告げた。

「妖精……」

ミルモはポカンと口を開けながら、楓の目の前にあるぬいぐるみの隣へと両足を着けた。

「よ、妖精?コイツが〜?」

「うん!ミルモよりもハンサムでしょっ?」

「なにぃ!?」

たちまちミルモは目と目を吊り上げ怒ったが、楓は「うふふ❤️」と嬉しそうに笑いながら両手で頬杖を着きその男の子のぬいぐるみを愛おしそうに眺めた。

「この子、私がまだ幼稚園へ通ってた頃にテレビでやってたアニメの主人公だったの……。私そのアニメ大好きでねっ、朝早くやってたアニメだったから私毎週その曜日だけは頑張って早起きして、欠かさずいつもテレビの前に座って見てたんだぁ!!」

「今じゃ毎度毎度の朝寝坊、目覚まし時計泣かせのお前がねぇ……」

「茶化さないでよ、もぉ!!それでとにかくこの男の子は妖精の世界にいた主人公で、柄(つか)に赤いルビーの嵌まったカッコいい剣を使っていつも魔物や竜と戦ってね、お姫様を救い出すために頑張っていたの!!!」

「お姫様ぁ?救い出すぅ?なんだよ、ファンタジーもんじゃなくてバトルアクションものだったのかぁそのアニメ?」

「アドベンチャーもロマンスも、両方ともちゃあんとあったの❤️」

「わかんねえな……」

理解に苦しむような顔で頭を傾げているミルモへと対し、楓はニコニコと暖かく微笑みかけながら張り切って答えた。そして両手を前へと重ね合わせながら、楓は当時テレビを見る度胸へと込み上がっていたあの時の熱い気持ちを今もう一度思い出していた。

「私、一度でいいからお姫様になりたかったなぁ。それでこの子にね、一度でいいから助けてもらいたかったのぉ!!」

「…………なんだよ、それっ」

ウットリ夢見る楓と静かに自分の隣へ鎮座しているぬいぐるみとを交互に見つめながら、ミルモはだんだんと自分が面白くない気持ちへとなってゆくのを感じた。やがて腕を組み片足の爪先を持ち上げては下げ持ち上げては下げしながら、なんだかイライラとミルモは足音を踏み鳴らし始めた。

「妖精って何だよっ。てっきりオレが初めてなのかと思ってたのにぃ……」

「ミルモ?」

楓は「ミルモ、なんで怒ってるの?」と、背中を丸めて顎の先をテーブルの上へと着けながらミルモの顔をまっすぐに見つめた。ミルモは「べっ、別に怒ってなんかいねぇ!!」と、即座に肩と肩とを持ち上げながら怒鳴った。

「ウソ、怒ってるじゃない?どうして?」

「…………っ」

ミルモはしばらくテーブルの端っこの方へと目を逸らしていた後、視界の隅にチラリと楓の顔を捉えながらボソボソッと低い声で呟いた。

「つまり、お前にとっちゃコイツは……コイツこそが初めて出会った妖精って事になるんだなっ」

「えっ?」

「オ…っ、オレじゃねえのかよっ!?初めて会った妖精ってぇ!!」

「ミルモ……」

楓はテーブルの端を両手で握りしめながら、ほっぺとほっぺを少し赤らめ自分の事を熱心にむぅ〜〜っと睨みつけてくるふて腐れたミルモの顔をじーっと見つめていた。楓は頭をコテンと傾げながら、「ミルモ、ひょっとしてやきもち妬いてるの?」とミルモへと向かって問いかけた。

「この子に?」

「や……っ、バ…っ、ババババカ!!!そんなんなんかじゃねえよ、ちっとも!!!!」

ミルモの顔からは瞬く間に幾筋も、プシュ〜プシュ〜と盛んに湯気が立ち上り始めた。両腕をメチャクチャにブンブン振り回しながら目と目をぎゅっと瞑り、「じっ、自分にとって都合の良いようにっ、勝手に解釈してんじゃねえ!!」と出せる限りの大声を出してミルモは早口でしどろもどろにまくし立てた。

「大体っ、大体オレはお前とはまだ出会ったばっかなんだぞ!?そのオレが、なんでまだ付き合って日の浅いお前のためなんかにっ、い…っ、いちいちこんな知らねえ見た事もねえ実際にいる訳でもねえアニメの妖精なんかにっ、やっ、やや、やきもち妬いてやんなきゃいけねえって言うんだあ!!!」

「ミルモ……!」

「違うからな!!違うからなぁ、楓っ!!!」

そうやって言えば言うほど説得力を欠いてしまっているという事にも気づかないまま、体をテーブルからピョンピョン飛び上がらせてミルモは吼えて吼えて吼え猛っていた。楓は自分と出会ってくれた事をそこまで大事にしてくれていたなんてと、目頭をジンワリ熱くしながらミルモへと心に深く感動を覚えてしまっていた。

「ありがとう、ミルモ!!」

「だから……ぶぅはあっ!!!」

出来ればまだまだ弁明する余地を与えてもらいたかったミルモであったが、気がついたらいつの間にか両足はテーブルの上から離れて、もうあっという間にミルモは楓の頬の上へと両手でしっかり握りしめられながら抱き寄せられていた。

「ごぉらぁ!!かっ、楓ぇ!!放せぇ!!!」

「やだぁ!!ミルモ、だ〜い好きぃ❤️」

(……ちっくしょう!) 

まさかこんな醜態を曝してしまうなんてぇ……と後悔しながら、ミルモは楓がたまらなく擦り寄せてくる自分へと向ける笑顔を素直に見つめ返せないでいた。やがて楓は思う存分ミルモの事を抱きしめた後、両手のひらの上へとミルモの事をチョコンと載せながらミルモへと向かって笑顔を弾けさせた。

「改めまして!これからもよろしくね、ミルモ!!」

「……ま、まあ、お前おっちょこちょいだし」

またもや視線を横へとずらしながら、ジト目でほっぺたをポリポリと掻いてミルモは言った。

「オ、オレが傍にいてやんなきゃ、一歩踏み出したとは言えこのままじゃいつまた安純に出し抜かれて、結木を取り逃がすか分かったもんじゃねえからなっ!ホンット、しょうがないヤツだよなぁ!!」

「そんな怖い事言わないでよぉ……」

楓はこめかみに冷や汗をかきながら、シャレになってないよぉ……と苦笑いを浮かべた。ミルモは腰に両手を当てわざとらしいほど胸をえっへん!と反らせながら、「もうテレビにはいねえコイツの分まで、今度はオレがお前の事助けてやるよ!!」と楓へと向かいハッキリと言い切った。

「ありがとう、ミルモ!!!」

楓は幸せそうったらないと言わんばかりの笑顔でミルモへと微笑んだ。ミルモはそこで初めてちょっぴりとだけ笑みを溢すと、「あ〜あ〜〜、腹減ったなあ!チョコはねえのかよ、チョコはあ!!」と声を大にしながら楓へと叫んだ。

「はいはい、ちょっと待っててね!」

楓は楽しそうにウキウキと体全体を揺らしながらすぐ、ミルモから偉そうに言われるがままチョコレートを取りにキッチンへと向かって部屋を出ていった。楓が一旦部屋を出ていってくれると、ミルモは両手で頭を抱え込みながら再びプシュ〜と湯気を出して一人大いに恥ずかしがっていた。

「……ったくぅ、お前のせいでっ」

ミルモは楓がかつて胸焦がしていた憧れの人形の事をややしかめっ面で見上げた後、フッと口元を弛めながらポンッという音を弾けさせて両手にマラカスを握りしめた。

「ミル🎵 ミル🎵 ミルモでポン❗」

ミルモがぬいぐるみへと浴びせかけた魔法の力で、楓が自分では取り除けなかった分の埃がその時一斉にブワッとその体から浮かび上がった。マラカスをそのままゴミ箱へと向けて埃を全てその中へと落とし入れた後、そこで意地っぱりな顔つきを浮かばせながら自信たっぷりの目つきでミルモはぬいぐるみへと向かい宣言した。

「オレだって、お前に負けないくらいの妖精になるからな!いつか楓にとっての!!」

「ミルモ、お待たせ〜!あれっ、なんか魔法かけるの?」

「な、なんでもねえよ!!」

ミルモは慌ててマラカスをしまった。そうしてピカピカへとしてもらったぬいぐるみも同席させてあげて、ミルモはテーブルの上にペタリとお尻を着けチョコの端を噛りながら、楓が聞かせる今日交わせた結木くんとの会話へと面倒見よく耳を傾けてゆくのであった。


以上です。読んでくださいまして、ありがとうございました(^o^)/



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5799/ ショートストーリー
□投稿者/ レインボー -167回-(2020/05/12(Tue) 19:33:02) 2020/5/12更新

皆さん、こんばんは!

ここに書き込むのはすさまじく久しぶりですね…
今回久しぶりに小説を投稿しようと思います!
過去のミズカストーリーやミルモストーリーみたいに長いものではなく、
アニメであった様な30分で放送出来る様な短めのストーリーを作っていきたいと思います。

この作品の時系列は第95話『大物妖精M、電撃婚約!?』から第96話『必見!妖精が行く温泉の旅』の間です。
まぁムルモとアロマの婚約は破棄になった、ミモモショップにミモモが戻ってきた、ごおるでん終盤、といった感じです。
では始まります!

第1話

ワルダコキングス「ウヘヘヘヘヘ!人質を取られては手も足も出まい、Pマン!」
子供「助けてPマーン!」
Pマン「おのれ卑怯だぞ、ワルダコキングス!」
赤Pマン「一体どうすればいいのだ…!?」
ナレーション「人質を取られ絶対絶命のPマン!果たしてどうやってこの危機を脱するのか!?待て次回!」

イチロー「あー!ここで終わりだと!?」
ジロー「せっかくいい所だったのに!」
サブロー「何と言う絶妙なタイミングで終わってしまうのだ!」
シロー「ウ〜ム…この1週間は楽しみで寝不足になってしまいそうだぞ…」
ゴロー「夜9時には寝ないと怒られてしまうのに…困ったな…」
ここは電気屋。ワルモ団は電気屋のテレビでPマンを見ていました。
イチロー「…まぁ、終わってしまったものは仕方ない。休憩は終わりだ!南楓を倒す方法を考えるぞ!」
ジロー「そうだな…バナナの皮で滑ってこけさせるというのはどうだ?」
サブロー「ドアノブを擦っておいて静電気で痺れさせるというのもアリではないか?」
シロー「弁当のサンドイッチにカラシを大量に入れておくのもいいと思うぞ?」
ゴロー「ウ〜ム…どれも恐ろしい…」
ジロー達はしょうもないアイデアを出し合っています。
イチロー(ん〜…何か違う様な…それではまたアクミにバカにされそうな気がするな…)
イチローは一人考えこんでいます。
イチロー(何か良いアイデアはない物か…ム?待てよ…?………ハッ!)
イチローは何か閃いた様です。
ジロー「ん?イチロー。どうかしたか?」
イチロー「閃いたぞ!南楓を倒しついでにミルモにも復讐でき更にはアクミ達を見返しダアク様にも褒めてもらえる名案が!」
サブロー「何!?本当か、イチロー!」
シロー「どの様な作戦なのだ!?」
ゴロー「教えてくれ、教えてくれ!」
イチロー「良かろう!同志よ!」
ひそひそひそ…
ワルモ団はひそひそ話を始めました。
ジロー「何と!それは素晴らしい作戦だぞ、イチロー!」
サブロー「それならば確かに南楓を倒しミルモにも復讐が出来るな!」
シロー「アクミやラットも驚くに違いない!」
ゴロー「遂に我らの時代が来たのだな…!」
イチロー「フフフ…その通り!だがこの作戦を確実に成功させるには、アクミやラットにも協力してもらう必要があるな…」
ジロー「そうだな…そこは少々気が引ける所だな…」
サブロー「手柄を我らだけのものには出来なくなってしまいそうだしな…」
シロー「提案を持ちかけただけで、またバカにされそうだしな…」
ゴロー「門前払いにされる可能性もあるしな…」
イチロー「だが…今回の我らの作戦を聞けばアクミやラットも賛同するだろう!」
ジロー「そうだな!今回の作戦は一味も塩味も違うのだ!」
サブロー「手柄は分け前になるだろうが…背に腹は代えられぬしな!」
シロー「うおおおお!何かやる気が湧いてきたぞ!」
ゴロー「こんなにやる気になったのは久しぶりだ!」
イチロー「ウム!では善は急げだ!まずは近くに手頃な者がいないか探すぞ!」
4人「おう!!!!」
ワルモ団は電気屋から出ていきました…

イチロー「さて…探しに出たはいいがどこかにいないものかな?」
ジロー「とゆーか、そうそう簡単に見つかりそうもないしな…」
サブロー「では妖精界に行って探すか?」
シロー「それは面倒というものだしな。」
ゴロー(こ、この流れ…またオレが貧乏くじを引かされる流れでは!?…ん?)
ゴローは公園で何かを見つけました。
ゴロー「待て待て!あれを見ろ!」
イチロー「何をそんなに慌てているのだ…ム?」
4人はゴローの示した方を見ました。
イチロー「フフフフフ…いるではないか、手頃な者が!」

ワカバ「はぁ〜…人間界にスクープを探しに来たけど、なかなか見つからないわね〜…」
トモン「そうね〜。今回は人間界の特集を組む事にしたのに…」
チーエ「…く〜く〜。」
ワカバ&トモン「寝るなー!!」
公園ではワカバ達ニュース3人娘がいました。
ワカバ「う〜ん、ここ最近人間界ではミルモ王子が素直になったり、時の妖精が妖精時計を盗んで人間界の時間を狂わせたり…」
トモン「ミモモショップとカモモショップが統合したりとスクープだらけだから何か特ダネが掴めると思ったんだけど…」
チーエ「何にもないね〜…」
ワカバ「どこにないかしらね?大きなスクープが…」
イチロー「ならば我らが見せてやろうか?」
3人「え???」
ヒュン!
声が聞こえたかと思うと、突然ロープが飛んできてワカバ達はぐるぐる巻きにされました。
3人「うわーっ!?」
そこにワルモ団がやってきました。
ジロー「フフフ。よくぞ身近な所にいてくれたな!礼を言うぞ!」
トモン「あ、貴方達はワルモ団!」
サブロー「如何にも!」
シロー「我らを知っているとは流石情報収集に長けたニュース3人娘だな!」
チーエ「いえ、誰でも知ってますよ。いつもミルモ王子やマルモ国王に挑んでは負けてるアホでマヌケな秘密組織だって。」
ゴロー「いや〜…誰でも知ってるだなんて…そんなに褒めないでくれ!」
4人「おい!!!!」
ゴロー「え?」
ワカバ「それより私達をどうするつもり!?」
イチロー「なぁに、何て事はない。お前達はスクープを求めているのだろう?」
ジロー「ならば見せてやろうぞ!特ダネ中の大スクープをな!」
サブロー「その為に我らについてきてもらうぞ!」
シロー「どの様な内容かは追々教えてやるよ!」
ゴロー「楽しみにしているんだな!」
トモン「な、何よそれ!?嫌な予感しかしないんだけど!」
チーエ「何か怖いよ〜…」
イチロー「さぁ!作戦に1番重要な物は見つかった!次はアクミとラットを探しに行くぞ!」
4人「おう!!!!」
ニュース3人娘「あ〜ん!誰か助けて〜!!!」
ワルモ団はニュース3人娘を連れて飛んでいきました…

以上です。

今回はごおるでんのifストーリーを考えてみました。
第46話『ニュース3人娘』でワカバ達はヤシチ達に捕まってしまいましたが…
そんな展開がギャグ展開だった1年目ではなく、
シリアスな2年目で起こっていたらどうなってたのか…という妄想で生まれました。
ごおるでんでPマンは放送していたのか?という疑問もありましたが…
恐らくわんだほうで初登場でしたし。
まぁ、Pマンもごおるでん時には放送していたという設定にしてください。
亀なみの更新速度になるかもしれませんが…宜しければお付き合いしていただけたら、嬉しいです。

では、失礼します。


■ レインボー (168回/2020/05/19(Tue) 06:51:47/No5800)

皆さん、おはようございます!
続きの話を掲載したいと思います。

第2話

ここは西丸証券と書かれたビルの屋上…そこにはアクミとラットがいました。
アクミはデッキチェアに寝転んで、ラットは腕を組んで考え込んでいます。
アクミ「おいラット。南楓を倒す良い作戦は思い浮かんだかい?」
ラット「いや、まだだ…と言うかだらけてないでお前も考えろよ!」
アクミ「あたいは日々の活動で疲れが溜まってんだよ。何たってダアク様に仕えている歴が一番長いのはあたいなんだからね。」
ラット「…チッ。何かと言い訳をしやがって…」
アクミ「にしてもこないだの時の狭間に吸い込まれた時には絶好のチャンスだったんだけどなぁ…」
ラット「モタモタしている間にミルモ達が来て結局やられてしまったからな…」
アクミ「はぁ…何かないのかねぇ。南楓を確実に倒せる方法は?」
イチロー「ならば我らが策を授けてやろうか?」
2人「ん?」
アクミとラットの前にワルモ団がやってきました。
ジロー「こんな所にいたのか2人とも。」
サブロー「結構探してしまったぞ!」
アクミ「何だ、お前らか。」
ラット「策を授ける、とか聞こえたが…?」
シロー「その通り!我らは南楓を倒す素晴らしい作戦を思いついたのだ!」
ゴロー「その作戦にお前達2人も加えてやろう!ありがたく思え!」
アクミ「断るね。」
5人「な、何ぃ!?」
アクミ「お前らの考えた作戦なんて、どうせ下らなくてバカげた内容に決まってんじゃん。相手にするだけ時間の無駄無駄。」
イチロー「貴様〜!言ってくれおって〜!」
ジロー「本当に予想通りの反応をする奴だな!」
サブロー「予想通りとは言え腹が立つぞ!」
シロー「この作戦はお前達がいないと成り立たないのだぞ!」
ゴロー「だからこうやって頼んでいるではないか!」
アクミ「それが物を頼む態度かい!?」
アクミとワルモ団はいつもの様に言い争っています。
ラット「全く…いつもこうだ…」
ワカバ「ちょっとー!いつまでこうしているのよ!?」
トモン「早く解放しなさいよ!」
チーエ「ずっとこの姿勢でいると痛いよ…」
ラット「………ん?」
ラットはワルモ団がニュース3人娘を捕まえているのに気付きました。
ラット(あいつらは…妖精新聞を作っているニュース3人娘だったか…?何故ワルモ団がそいつらを?………だが…)
ラットは何か悟った様です。
ラット「まぁ待てアクミ。あれを見てみろ。」
アクミ「あん?あれは妖精新聞の連中じゃん。何でお前らがそいつらを?」
ラット「理由はまだ定かじゃないが、いつもの下らない作戦にしては手が込みすぎてると思わないか?」
アクミ「ん〜…まぁ、そうとも言えなくもないじゃん…」
ラット「なぁに、聞くだけならタダだ。聞くだけ聞いてみようじゃないか。」
アクミ「………いいだろう。話してみなよ。」
イチロー「フフフフフ!そうこなくてはな!では作戦について説明しよう!」
ジロー「まずは我々がこいつらを捕まえた事を知らせるビデオレターを作ってそれをミルモに送りつけるのだ!」
サブロー「こいつらを返して欲しければ一人で我々の所へ来る様に指示をしてな!」
シロー「そしたらミルモはここへ来る!そうすると南楓は一人になる!」
ゴロー「そして邪魔者がいなくなった南楓を倒す、という作戦だ!」
イチロー「どうだ!完璧な作戦だろう!」
5人「ハーッハッハッハッハ!!!!!」
アクミ「へぇ〜…お前らにしては良い方法を思いつくじゃん!」
ラット「確かにな。いつも護衛しているミルモがいなくなれば南楓を倒すのも容易という物だ。」
ジロー「更にだ!人質がいる以上ミルモはこの場所を離れられなくなる!」
サブロー「もしこの場を離れた場合こいつらを見捨てる事になるのだからな!」
シロー「ミルモは何やかんやでお人好しだからな!」
ゴロー「確実に南楓を一人にする事が出来るという訳だ!どうだ?この作戦に乗らない手はないと思うぞ?」
アクミ「…いいだろう。その作戦乗ったよ!」
ラット「オレも同じくだ!」
イチロー「よーし!これで作戦は決行決定だ!」
ジロー「では南楓を襲撃する者を決めなければな。」
アクミ「その役目はあたいにやらせてもらうよ!」
サブロー「な、何〜!?貴様!この作戦の発案者は我らだぞ!」
シロー「また美味しい所を一人で持っていく気か!?」
ゴロー「ダアク様にお褒めの言葉をもらおうという魂胆が見え見えだぞ!」
アクミ「フン!お前らに南楓を任せた所で失敗するのは明確じゃん!」
イチロー「何おぅ!?」
アクミ「それにさ。お前らがミルモ担当ってのは悪い話じゃないと思うよ?」
ジロー「どういう事だ!?」
アクミ「お前ら今までミルモに散々やられてきたんだろう?」
サブロー「まぁ…それはそうだな。」
アクミ「それを仕返し出来るまたとないチャンスじゃん!」
シロー「た…確かにそうではあるが…」
アクミ「それに人質がいる以上ミルモはどうする事も出来ない。こんな機会、次はないと思うけどねぇ?」
ゴロー「おおお…!確かにそうだ!」
ワルモ団は少し考えた後…
イチロー「…仕方あるまい。では南楓討伐の役目はアクミ。お前に任せるぞ。」
4人「任せるぞ!!!!」
アクミ「ま、賢明な判断じゃん。」
ラット「お前、上手い事言いくるめたな…」
アクミ「ラット。お前もここに残ってあいつらとミルモの相手をしな。」
ラット「オレも残るのか!?」
アクミ「あいつらだけじゃ不安なんでね。あいつらがマヌケな言動をしそうになったらお前が助言してやりな。」
ラット「お前にも不安な要素があるんだがな…」
アクミ「何か言ったかい?」
ラット「いや、何も…」
アクミ「まぁ…南楓を倒すのに一番の障害なのはミルモである事は間違いないからね。」
ラット「あぁ。だからあいつらはオレ達に共闘を求めてきたのだろう。」
アクミ「ミルモも放っておくと何をしでかすか分かったもんじゃないからね。」
ラット「だが人質がいるとなると…奴も迂闊に動けない…今回の作戦は上手く行きそうだな…」
作戦は着々と進んでいっています。
アクミ「よーし!そうと決まればまずは脅迫用のビデオレターを撮らないとね!」
ラット「そうだな。早速カメラを用意して録画を…」
イチロー「おぉっと待て待て。その前に差し当たってやっておかねばならぬ事がある。」
アクミ「あん?」
ラット「何だそれは?」
ジロー「それはな…これだ!」
ワカバ「ちょ、ちょっと何を…モゴモゴ…!」
ワルモ団達はニュース3人娘の口を布で塞ぎました。
トモン「んー!んー!(これじゃ喋れないじゃないのよー!どういうつもりよー!)」
チーエ「んんん…(こ、怖いよ〜…!)」
アクミ「何やってんだい?」
サブロー「気付かないのか?こいつらには我らの話を聞かれている為に作戦が筒抜けなのだぞ。」
シロー「ビデオレターを撮っている時に作戦をバラされては台無しだからな。」
ゴロー「こうする事で文字通り口を塞ぐのだ!」
アクミ「…どうしたんだ、こいつら…!?今日はキレッキレじゃないかい…!」
ラット「こいつら本当にワルモ団なのか…!?」
アクミ「…まぁいいさ。これで状況は更に万全だよ!」
ラット「あぁ。奴らの考えが冴えれば冴える程事が有利に運ぶからな!」
アクミ「ヘヘヘ…呑気にしていられるのも今のうちだよ、南楓…!」
ラット「ククク…」
5人「フフフフフ…」
7人は不敵に笑いました…
ワカバ(な、何だかまずい事になってきたわ…!)
トモン(ミルモ王子と楓さんに危機が迫ってるわ!)
チーエ(ど、どうしよう…!?)
そんな状況、ニュース3人娘はどうする事も出来ませんでした…

以上です。

ワルモ団ってミルモ関連の事になると簡単に騙されそうな気がするんですよね。
因みに冒頭で出てきた西丸証券という会社は昔のファミコンの推理ゲームで出てきた架空の会社です、念の為。

では、失礼します。


■ レインボー (169回/2020/05/26(Tue) 06:54:52/No5801)

皆さん、おはようございます!
今回も続きの話を掲載したいと思います。

第3話

一方ここは楓の家…ミルモはゴロゴロしていて、楓は宿題をやっていました。
ミルモ「ふぁ〜…ヒマだなぁ〜。」
楓「ヒマなら宿題を手伝ってよ!」
ミルモ「やだね。宿題ってのは自分の力でやるもんだろ。他人の力を借りてやってどーすんだよ。」
楓「も〜、ミルモのケチ!」
二人がそんなやり取りをしていると、机の引き出しから店長が現れました。
店長「お届け物です。」
楓「うわぁっ!?」
店長は楓の手の上にビデオレターを置きました。
店長「それじゃ…」
店長は引き出しを閉じて帰っていきました。
楓「はぁ…もうちょっと出てくる所を考えて欲しいよ………あれ?」
ミルモ「どうした?何が来たんだ?マグカップじゃねーみたいだけど…?」
楓「ミルモ、これって…」
ミルモ「これ、ビデオレターじゃんか。」
楓「ミルモ、妖精通販ってビデオも取り扱ってるの?」
ミルモ「まぁ、確かに取り扱ってるけどよ…オレはここ最近妖精通販は頼んでねーぞ?」
楓「じゃあ、誰からだろう?」
ミルモ「とにかく見てみるか。」
ミルモはビデオレターを機械に入れて再生しました。
するとアクミが映し出されました。
ミルモ「アクミ!?」
アクミ「ようミルモ!調子はどうだい?ま、お前の事だからやる事もなくグータラしてたんだろ?」
楓「そこは当たってるね…」
ミルモ「うるせー!」
アクミ「そんなお前に朗報じゃん。退屈凌ぎに面白いものを見せてやるよ!」
カメラが動き捕まったワカバ達が映し出されました。
ミルモ「こいつらは!?」
楓「確か妖精新聞の子達だよね!」
アクミ「こいつらは預かった!返してほしけりゃ今すぐ西丸証券の最上階に一人で来な!」
ミルモ「何〜!?」
アクミ「まぁ、こいつらがどうなってもいいなら…おい!」
サブロー「おう!」
サブロー、シロー、ゴローがワカバ達の頭をハリセンで叩きだしました。
ワカバ達「んー!んー!」
シロー「ハッハッハッ!手も足も出まい!」
ゴロー「もっともっと叩いちゃうぞ〜!」
アクミ「無視しても構わないけどね!アーッハッハッハッ!」
そこでビデオレターは途切れました。
ミルモ「あいつら〜…!」
楓「ど、どうするのミルモ!?」
ミルモ「決まってんだろ。すぐに助けに行くぞ!」
楓「私も行くよ!」
ミルモ「ダメだ!あいつらはオレ一人で来る様に指示してんだぞ!」
楓「で、でも…」
ミルモ「もし複数で行ったらワカバ達がどんな目に遭わされるか分かんねぇんだぞ!」
楓「そ、そうだけど…」
ミルモ「それにお前は奴らに狙われてるんだぞ!迂闊に動いたら危険だ!」
楓「………うん、分かった。」
ミルモ「じゃ、行ってくる!」
ミルモは外へと飛んでいきました。
楓「…やっぱりミルモはすごいなぁ。さっきまでゴロゴロだらけてたのにワカバちゃん達の事を知ったら一瞬でキリッとして…」
楓は考えています。
楓「…ううん、やっぱりこのまま私だけ大人しくしてちゃダメ!何か嫌な予感がするし…そうだ!結木君に相談してみよう!」
楓は出かけていきました…

一方こちらは西丸証券の最上階…そこではアクミとラットとワルモ団が待ち構えていました。
アクミはラットと話しており、ワルモ団は少し離れた所で話しています。
アクミ「そろそろミルモの所にビデオレターが届いただろうね。」
ラット「あぁ。しかしあいつらにはまた驚かされたな…」
アクミ「そうだね…配達役はクモモではなく最近復帰したミモモに配達させろって…」
ラット「確かにあの女店員は注文商品の間違えや発注ミス等、ドジが目立つからな…」
アクミ「別の奴の所にビデオレターが行ったら、作戦が台無しじゃん。」
ラット「ミモモなら配達を間違える事もないだろうしな…」
アクミ「さて…ミルモも動き出した筈だし、そろそろこっちも行動開始じゃん!」
アクミは絨毯に乗りました。
アクミ「それじゃあたいは南楓の所に行く。後は頼んだよ!」
ラット「任せておけ!」
イチロー「ちょっと待て!南楓の住居に行く時はくれぐれも最短ルートでは行くなよ?」
ジロー「最短ルートで行くと、こちらに向かってきているミルモと鉢合わせになる可能性があるからな。」
サブロー「だから遠回りして行くのだぞ?当然分かっていただろうな?」
アクミ「…そんなの当然じゃん!」
シロー「ウム!ならば良いのだ!」
ゴロー「では、そちらも検討を祈るぞ!」
アクミ「いちいち五月蝿いね!もう行くよ!」
アクミは絨毯で飛んでいきました。
イチロー「アクミも分かっていたか。まぁ、当然だな!」
ジロー「そりゃあ我らでも分かっていた事なのだからな!」
サブロー「そうそう!我らでもな!」
シロー「ハッハッハッハッ!」
ゴロー「…何か偉ぶれてない様な気がするのだが…」
ラット(あいつ…分かってなかったな…)

アクミ「…あいつらに言われるまで気付かなかったなんて一生の不覚じゃん…危うく作戦がおじゃんになる所だったよ…」
アクミは頭を抱えています。
アクミ「まぁ…終わり良ければ総て良し、だよ!首を洗って待ってなよ、南楓!」
アクミは楓の家へ遠回りして向かいました…

以上です。

ミルモは普段とピンチ時の切り替えが本当に早いと思います。
そこがミルモの良い所の一つだと思います。

では、失礼します。


■ レインボー (170回/2020/06/02(Tue) 23:08:08/No5802) 2020/6/2更新

皆さん、こんばんは!
今回も小説の続きを投稿したいと思います。

第4話

ミルモは町へと飛んでいき西丸証券を探しています。しかし…
ミルモ「勢いで飛び出してきたけど…西丸証券ってどこにあるんだ!?」
ミルモは辺りを見回しましたが、それらしい看板の会社はありません。
ミルモ「会社の場所位ビデオレターに載せとけよクソッ!」
そんな時ミルモの近くをサラリーマンの男が通りました。
ピリリリリ!
サラリーマンの男の携帯がなり男は足を止め電話に出ました。
サラリーマン「はい、西丸証券の北井です。あ、三栗さん!いつもお世話になっております。」
ミルモ「!?」
ミルモはサラリーマンの男の口から西丸証券の名前が出た事に気付きました。
サラリーマン「C商事の株について直接お伺いしたい、ですか。ただいま外回りに出ておりますが、そちらの方は終わりましたのですぐに本社に戻りますので少々お待ちください。」
サラリーマンの男は携帯を切り再び歩き始めました。
ミルモ「あいつ、西丸証券の社員みたいだな…じゃああいつの後をついていけばいいな!」
ミルモはサラリーマンの男の後を追いました。

しばらく追いかけているとサラリーマンの男は西丸証券と看板がついたビルに入っていきました。
ミルモ「ここが西丸証券か!って事はこのビルの最上階にワカバ達が捕まってるんだな!」
ミルモはビルの最上階の方に飛んでいきました。すると最上階の部屋の一か所だけ窓が開いています。
ミルモ「ここから入れそうだな。よし!」
ミルモは部屋の中へと入っていきました。
部屋の中は広い会議室ですが、人間は誰もいません。
ミルモ「ワカバ達はどこにいるんだ?」
ミルモは部屋を見渡します。すると部屋の奥にワカバ達が天井からロープでグルグル巻きにされています。
ミルモ「いた!あそこか!」
ミルモは部屋の奥へと向かっていきます。
ミルモ「おーい、助けに来たぞ!」
ワカバ「んー!んー!」
ワカバは何かを訴えていますが、口を塞がれているので喋れません。
ドン!
ミルモめがけて野球のボールが飛んできました。
ミルモ「!!」
バン!
ミルモは何とかボールを避けました。
ミルモ「今の攻撃は…」
イチロー「この世に闇がある所!」
ジロー「恐怖と悪がある所!」
サブロー「風と共に現れて!」
シロー「風と共に去っていく!」
ゴロー「我ら5人の黒い影!」
イチロー「イチロー!」
ジロー「ジロー!」
サブロー「サブロー!」
シロー「シロー!」
ゴロー「ゴロー!」
5人「悪の秘密組織ワルモ団、参上!!!!!」
ワルモ団が現れて、いつものセリフとポーズをやりました。
ワルモ団はピッチングマシンの上に乗っています。
ミルモ「やっぱりお前らか、ワルモ団!」
イチロー「よく来たな、ミルモ!貴様は我らの仕組んだ罠にまんまと嵌ったのだ!」
ミルモ「何だと!?どういう事だ!?」
ラット「フフフ…気付かないのか?」
窓からラットが入って来て、窓を閉めました。
ミルモ「お前は!…納豆、だったか?」
ラット「がくっ!ラットだ!いい加減覚えろ!」
ラットは捕まっているワカバ達の近くに飛んでいきました。
ミルモ「それよりも罠ってどういう事だよ!」
ジロー「あれ〜?気付いてないの〜?」
サブロー「せっかくビデオレターを送ってやったのに〜?」
シロー「あのビデオレターで1番目立ってたのにな〜?」
ゴロー「さ〜て、それは誰でしょ〜?」
ミルモ「ビデオレターで1番目立ってた…?」
ミルモはビデオレターを思い出しています。そしてハッとしました。
ミルモ「アクミ!?そういやアクミがいねぇぞ!?」
ミルモはこの場面にアクミがいない事に気付きました。
イチロー「やーっと気付いたのか、この愚か者め!」
ジロー「これはお前をおびき寄せる為の罠!」
サブロー「そしてお前は見事にこの罠に食いついた!」
ミルモ「何が言いてぇんだ!?」
シロー「さ〜て、何だろうな?それにしてもお前がここに来たという事は南楓は今一人だよなぁ?」
ゴロー「そんなチャンスの時にアクミは一体どこに行ってしまったんだぁ?」
ミルモ「…まさか!?」
ラット「ようやく全貌が分かった様だな!オレ達はお前を足止めする、言わば囮!その隙にアクミに南楓を襲撃させるのさ!」
ミルモ「何だと!?クソッ!」
ミルモは飛ぼうとします。
イチロー「おーっと!南楓の元へ行こうというのか?」
ジロー「こいつらがどうなってもいいのか!?」
イチロー達はワカバ達を指さします。
ミルモ「な…!くそ…!卑怯だぞ、お前ら!」
サブロー「卑怯は我らの褒め言葉だ!」
シロー「悪の秘密組織である我らがやって何が悪い!」
ゴロー「ハッハッハッハッ!」
ミルモ「チッ!だったらお前らぶっ飛ばしてワカバ達を助けてすぐに楓の所に行くまでだ!」
ラット「そういう訳にはいかねぇな!」
ブチッ!
ラットはワカバ達を天井から吊るしてあるロープを切りました。
ワカバ達「んー!!!」
ワカバ達は机の上に落ちました。
ミルモ「てめー、何してやがる!?」
ラット「いつまでも空中に吊るしているのは忍びないと思っただけだ。ミルモ、そいつらに抵抗は厳禁だぜ。」
ミルモ「何だと!?」
ラット「ところでミルモ。妖精ってほっぺが命なんだよな?」
ミルモ「あん?何だよいきなり…」
ラットはワカバのほっぺにクナイを近づけました。
ワカバ「んー!んー!」
ミルモ「なっ!?」
ラット「抵抗したら…どうなるだろうなぁ?」
ミルモ「や、やめろー!」
ラット「だったら大人しくしな!逃走も抵抗も厳禁だ!」
ミルモ「ク、クソ…!」
イチロー「おぉ〜…何と恐ろしい奴なんだ…!」
ジロー「女のほっぺを人質に取るとは…!」
サブロー「想像しただけでも身震いする作戦だ…!」
シロー「あんな恐ろしい奴が敵でなくて良かったぞ…!」
ゴロー「全くだ…!」
ワルモ団は恐れおののいています。
ラット「お前ら…」
イチロー「ま、まぁいい!更なる念押し感謝するぞ!」
ジロー「これでミルモは我らに歯向かえぬ!」
サブロー「今まで散々やられてきた恨み、今こそ晴らさせてもらうぞ!」
シロー「まずはこのピッチングマシンでグローブなしで地獄の千本ノックを受けてもらおう!」
ゴロー「覚悟するがいい!」
ミルモ「…ヘッ、来るなら来いよ!」
ミルモは身構えます。
ミルモ(オレがしばらく耐えてりゃあいつらはともかく、ラットも油断してくる筈。そこをつく作戦を今のうちに考えねぇと!)

ラット「さて…始まったみたいだな。それじゃこっちも…」
ラットはワカバ達の口を塞いでいた布を解きました。
ワカバ「ぷはっ!」
トモン「い、息苦しかったわ…」
チーエ「でも何で口を解いたの?」
ラット「なぁに、それは…」
バン!バン!
ミルモ「ぐえ!ぐあ!」
ミルモにピッチングマシンから放たれたボールが直撃しています。
ワカバ達「ミルモ王子!!!」
ラット「そうだ。もっとそういった声をあげろ。」
ワカバ「どういう事よ!?」
ラット「恐らくミルモはこの状況を打開する策を考えている筈。お前らが悲鳴や心配する声をあげればあげる程、ミルモは焦り冷静な考えが出来なくなるからな…」
トモン「なっ…!?」
チーエ「そ、そんな…!」
ワカバ「貴方達、最低ね…!」
ラット「あぁ?お前らも口ごたえは厳禁だ!」
ラットは再びワカバのほっぺにクナイを近づけました。
ワカバ「キャッ!?」
ラット「そうだ。お前らはそうやって怯える声をあげ続けてればいいんだよ…」
ワカバ「貴方達は…!どこまでも…!」
トモン「ど、どうしよう…!?」
チーエ「私達のせいでミルモ王子が…!」
ワカバ達はこの状況で動けないもどかしさに囚われる事しか出来ませんでした…

一方アクミは楓の家へと到着しました。
アクミ「何とかミルモとの遭遇は回避できたね。向こうは上手くやってんのかな?」
アクミは考えています。
アクミ「ま…例え向こうが失敗しても南楓を倒せれば全て良しじゃん!」
アクミは楓の部屋に入っていきました。
アクミ「覚悟しな南楓!今日こそお前の命日に…あれ?」
部屋の中に楓はいません。
アクミ「どこかに隠れたのか?」
アクミは家中を探しますが、どこにも楓の姿はありません。
アクミ「チッ!さては感づいて逃げたね!さては他の妖精達の所に行ったな!まだそう遠くには行ってない筈!逃がしゃしないよ!」
アクミは楓の家から出て楓を探しに行きました。

以上です。

ラットは元の正体がアレだけに、嫌らしい作戦を思いついてきそうです。
それがアクミによって効果が半減している気がします…

では、失礼します。


■ レインボー (171回/2020/06/09(Tue) 07:46:54/No5803) 2020/6/9更新

皆さん、おはようございます!
今回も小説の続きを投稿したいと思います。

第5話

一方こちらは楓。家を出てから結木を探していました。
楓「早く結木君を見つけないと…あっ!」
楓は公園の近くで結木とリルムを発見しました。
楓「結木くーん!」
結木「南?」
リルム「楓さん、こんにちはですわ!」
楓「こんにちはリルムちゃん!そっかリルムちゃんも一緒だったんだね。良かった…」
結木「どうした?何かあったのか?」
楓「うん。実は…」
楓は結木とリルムに事情を説明しています。

その少し前…ヤシチが近くのゴミ捨て場にゴミを捨てに来ていました。
ヤシチ「全く安純め…妖精にゴミ捨てをさせるとは相変わらず人使いの荒い奴だ…」
そこに沙織が通りかかりました。
ヤシチ「ム、江口沙織か?」
沙織「あら、ヤシチ。こんな所で会うなんて奇遇ね。」
ヤシチ「そうだな。フルートの稽古の帰りか?」
沙織「えぇそうよ。そういうヤシチは日高さんのお手伝い中かしら?」
ヤシチ「手伝いというかほぼ奴隷の様な状態なのだがな…」
沙織「そうなの…お疲れ様ね。」
ヤシチ「まぁな…」
そんな会話をしているとヤシチはある事を思いつきました。
ヤシチ(そう言えば江口沙織のパンツって何色なんだ?今まで見た事なかったな…)
沙織「どうかした?」
ヤシチ「あ、いや何でもないぞ!」
沙織「?」
ヤシチ(ここ最近パンツチェックもご無沙汰だったからな…景気付けに江口沙織のパンツを拝むとするか!)
ヤシチはトライアングルを出しました。
ヤシチ「ヤシチで…」
グシャッ!
ヤシチ「ぐえっ!」
ヤシチが魔法を使おうとした瞬間、いつの間にか現れた安純に握りつぶされました。
安純「ヤ〜シ〜チ〜!あんたゴミを捨てるのにどんだけ時間かかってんのよ!?」
ヤシチ「あ、安純!今良い所なんだから邪魔を…」
安純「問答無用!まだ部屋の掃除が残ってるんだからさっさと帰ってきて片付けなさいよ!」
ヤシチ「ひ、ひぃぃぃっ!」
沙織「まぁまぁ、日高さん。その辺で許してあげた方が…」
安純「あら、江口さんじゃない。いたの?」
沙織「えぇ、まぁ。」
ヤシチ「江口沙織の優しさに全拙者が泣いたぞ…」
安純「何ですって?それじゃまるで私が…ん?」
その時安純は楓と結木が話しているのを見つけました。
安純「南楓…!何結木君と楽しそうに話をしてるのよ!?」
ヤシチ「そんな風には見えぬのだが?」
安純「そんな事はどうでもいいのよ!ぬぉぉぉぉぉ〜〜〜!!!」
安純は楓と結木の所に全力疾走していきます。
ヤシチ「あ、安純落ち着け!まず拙者を離せ〜!」
沙織「楓に結木君?どうしたのかしら…?」
松竹「いやぁ〜日高さんは本当にすごいなぁ〜!」
沙織「キャッ!?」
突然松竹とムルモが現れました。
沙織「松竹君にムルモ?」
沙織「やぁ、江口さん!」
ムルモ「沙織しゃん、こんにちはでしゅ!」
沙織「えぇ、こんにちは。さっき日高さんがすごいって言ってたけどどうして?」
松竹「日高さん、南さんと一緒にいる事が多そうだから追いかけると南さんに会える可能性が高いって思ってね!」
ムルモ「そしたら見事に大当たりだったみたいでしゅ。」
沙織「そ、そう…」
ムルモ「こうしていられないや!南さ〜ん!」
松竹は楓達の元へ走っていきます。
ムルモ「安純しゃんもそうでしゅけど松竹しゃんも大概でしゅね…」
ムルモも松竹を追いかけていきました。
沙織「でも…本当に何かあったのかしら?私も行ってみよう。」
沙織も楓達の元へ向かいました。

楓「…と言う訳なの。」
結木「じゃあその妖精新聞の妖精達がアクミ達に捕まったのか?」
リルム「それでミルモ様に一人で来る様指示されたのですか!?」
楓「うん。それでミルモは一人で助けに行ったんだけど何だか心配で…」
結木「確かに何かきな臭いな…」
リルム「ミルモ様の身にもしもの事があったら…!」
楓「やっぱりそうだよね…アクミちゃん達の事だから何か企んでるんじゃないかと思って…」
ドカッ!
楓「ぐえっ!」
楓の頭に安純の飛び蹴りが炸裂しました。
楓「痛いじゃないの、日高さん!」
安純「アンタが結木君と話してるからでしょうが!」
ヤシチ「お、おい安純!いい加減拙者を離してくれ!」
松竹「僕もいるよ、南さん!」
ムルモ「松竹しゃん…今の楓しゃんには聞こえてないと思うでしゅよ…」
結木「お前ら…相変わらずだな…」
リルム「皆さん、今はそれどころじゃないですわ!」
沙織「楓!」
遅れて沙織もやって来ました。
楓「あ、沙織!沙織も一緒だったんだ。」
沙織「えぇ。それより何かあったの?」
楓「うん。みんなにも説明するね。」
楓は沙織達にも事情を説明しました。
ヤシチ「ワカバ達がアクミ達に捕まってミルモに一人で来る指示した…か…」
安純「ミルモなら問題ないんじゃない?あいつらいつもミルモに負けてるし。」
ムルモ「でも今回はワカバしゃん達という人質がいるんでしゅよ?」
松竹「そこが気がかりだよね…」
沙織「そうよね…もしかしたら手が出せないでやられたい放題やられてるかも…」
リルム「そんな…!私達でミルモ様を助けに行きましょう!」
結木「落ち着けリルム。あっちはミルモ一人で来る様指示してるんだぞ。俺達がいったらどうなるか分からないぞ。」
楓「そうなんだよね…一体どうすれば…」
アクミ「見つけたよ、南楓!」
そこへアクミがやって来ました。
楓「アクミちゃん!」
アクミ「チッ、やっぱ他の妖精達も一緒か!まぁいい、ミルモ以外ならザコだし問題なしじゃん!」
ヤシチ「何だとぅ!?」
ムルモ「喧嘩売ってんでしゅかぁ!?」
リルム「それよりもアクミさん、ミルモ様をどうされたのですか!?」
アクミ「ミルモなら今頃ラット達にコテンパンにされてる頃だよ!」
楓「どういう事!?」
アクミ「妖精新聞の妖精どもはミルモをおびき寄せる為のエサさ!ミルモがいなくなった隙にお前を倒す作戦さ!」
結木「やはりそういう作戦か…!」
アクミ「更にミルモは人質がいる以上ラット達に逆らう事もお前を助けに来る事も出来ない!一石二鳥の作戦じゃん!」
安純「随分えげつない作戦考えるわね…」
松竹「でも…その作戦、僕達に話しても良かったの?」
アクミ「ハッ!しまった!ついペラペラと話しちゃったじゃん!」
沙織「何か誰も彼も相変わらずって感じね…」
アクミ「フン!南楓を倒せば問題なしじゃん!アクミでポン!」
ボン!
アクミは魔法で巨大なロードローラーを出し乗り込みました。
8人「ゲッ!!!」
アクミ「南楓一人に絞るのは面倒だから、お前ら全員まとめてぺっちゃんこにしてやるよ!」
ゴゴゴゴゴ…
ロードローラーが動き出しました。
8人「うわ〜っ!!!」
楓達は逃げ出しました。
アクミ「アーッハッハッハ!逃げても無駄だよ!」
アクミは8人を追いかけていきました…

以上です。

基本的に僕は妖精メインのストーリーを作るので、
人間キャラ達のセリフを考えるのは大変です…

では、失礼します。



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5797/ ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記4:「天竺へ到着!」
□投稿者/ ゲゲゲの鬼太郎 -7回-(2020/05/09(Sat) 21:57:33)

西天取経
旅の終盤、とうとう天竺にたどり着いた一行。底のない渡し舟で川を渡る。そのとき、上流から三蔵の抜け殻である死体が流れてきて、三蔵は凡体を脱することができたと喜ぶ。その後釈迦と謁見、経典を授かるもそれは無字の経典だった。新たに字のある経典を授かるが、旅の日数と経典の数が八つ合わないため、一行は雲に乗せられて8日間のうちに東土から西天へ帰ってくるように命じられる。観世音菩薩が三蔵の災難簿を見るとあと一難足りないとある。そこで雲から落とされる一行。通天河に落ちた後、経典を乾かすが紙が岩にくっつき、1字はがれてしまう。長安に戻って太宗皇帝と謁見する一行。経典を渡し、雁塔寺に納めると八大金剛が現れて一行を連れ去っていった。その後西天にて釈迦に称賛の言葉をかけられ、ついに五人は罪を許され、三蔵は旃檀功徳仏(せんだんくどくぶつ)、悟空は闘戦勝仏(とうせんしょうぶつ)、八戒は浄壇使者(じょうだんししゃ)、悟浄は金身羅漢(こんしんらかん)、玉龍は八部天竜(はちぶてんりゅう)となる。悟空の頭からはいつの間にか緊箍の輪が消えていた。


■ ゲゲゲの鬼太郎 (8回/2020/05/09(Sat) 22:00:22/No5798)

ゲゲゲの鬼太郎&わがまま☆フェアリーミルモでポン!の西遊記のキュア孫悟空、キュア玄奘三蔵法師、キュア猪八戒、キュア沙悟浄、キュア玉龍、キュアカンフーという6人の伝説の西遊記は、今日も人間界と中華の国:アイヤータウンの平和を守る為に戦っていますよ!



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5793/ ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記2:「さぁっ、天竺へ出発だ!」
□投稿者/ ゲゲゲの鬼太郎 -3回-(2020/05/09(Sat) 21:47:07)

三蔵が取経に出るまで
悟空が五行山の下敷きにされてから五百年の時が流れた。時は唐代の太宗の御世であった。太宗は一時病のために死んで地獄を巡ったが、冥土の高官たちの目こぼしにより再び現世によみがえった。やがて太宗が閻魔の言い付け通りに水陸大会を催し、その時後に取経の僧に選ばれる玄奘を見出す。所変わって天界では観世音菩薩が弟子の恵岸とともに下界へ降り立ち、悟空を含む諸々の罪人達にある取り引きをした。天界にて罪を犯していたのは悟空だけではなかった。その罪人たちとは、天の川の水軍を統べる天蓬元帥であったが月の女神嫦娥をたぶらかしたために天界を追われ、妖仙と化して深山にて暴れていた猪八戒、天界の軍人であった捲簾大将が天界の宝である玻璃の器を壊して天界を追われ流沙河にて人を食らう妖仙となった沙悟浄、そして父竜王の竜宮で宝珠を焼き死罪を言い渡されその間中空に逆さ吊りにされて苦しんでいた西海竜王敖閏の子の玉龍である。観音はめいめいにいつか現れる取経の僧とともに天竺へ参り、贖罪を果たすことを約束させる。功によっては彼らを仏にしてもいいということを条件として。その取経の僧こそが、あらゆる経典を学び、人徳に優れ、多くの人々から聖僧と敬われていた玄奘三蔵であった。彼もまたかつて釈迦の二番弟子(金蝉子)であったのにもかかわらず、釈迦の説法を侮ったために罰として下界に転生させられていた。やがて貞観13年9月3日(639年)、三蔵は太宗と菩薩の命で天竺へ行くことを決意し、菩薩から教えられた、自分に従うことになる弟子たちを探して旅立ったのだった。最初に三蔵は五行山で悟空を助け出し、続いて鷹愁澗で玉龍を導き、さらに高老荘で八戒を、最後に流沙河で悟浄を弟子にした。


■ ゲゲゲの鬼太郎 (4回/2020/05/09(Sat) 21:50:19/No5794)

中国から遣って来た伝説の西遊記:カンフー☆プリキュア!のキュア孫悟空(カンフー・カオリン)、キュア玄奘三蔵法師(尼崎ユリア)、キュア猪八戒(島原瑠璃)、キュア沙悟浄(天草小百合)、キュア玉龍(浦上夏海)、キュアカンフー(横須賀真由)の目的は、牛魔王一味率いる中華魔界軍団に攫われた杏仁豆腐姫を救出する物語となっているね。



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(2013.3 koyamaru edit)