皆さんのミルモの小説を投稿してくださいね。

4回以上の連載で「いただきもの小説」コーナーにも載ります(^^)。


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〜投稿の注意事項〜 [第2版]

(1)小説、小説に登場するオリフェ紹介、小説の感想などを書いてくださいね。
(2)ミルモでポン!に登場するキャラ(妖精または人間)を登場させること。
(3)知っている人にしか分からないネタは控え目に。
  (他作品とのコラボやパロディは、元ネタの説明も書くように)
(4)感想記事も含め、コラボ元(他作品)のネタで盛り上がるのはおやめください。
(5)注意事項と特別ルールは、「掲示板の注意事項」と共通です。


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2つの世界の物語〜第1章〜(5) / 東方妖戦録〜第2章〜(5) / 東方妖戦録〜第1章〜(5) / ゲゲゲの鬼太郎とミルモでポン!のハロウィン大演奏会🎃👻💀🔯(1) / 東方妖戦録〜序章〜(8) / ケロロ軍曹×わがままフェアリーミルモでポン!〜侵略者と妖精〜(5) / わがままフェアリーミルモでポン!〜謎の妖精クロウ〜(19) / わがままフェアリーミルモでポン!〜ヤシチの妹!?ユズミ登場〜(11) / わがままフェアリーミルモでポン!〜ヤシチの妹!?ユズミ登場〜(1) / NO TITLE(21) / ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記3:「出たな!中華魔界軍団と牛魔王一味!!」(2) / NO TITLE(0) / NO TITLE(0) / NO TITLE(0) / 忍の里と封印と。(3) / バトンタッチ!(0) / ショートストーリー(4) / ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記4:「天竺へ到着!」(1) / ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記2:「さぁっ、天竺へ出発だ!」(1) / ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記1:「あたしは、キュア孫悟空!」(1) / ミルモ物語(2)(20) / 短編小説 〜妖精学園 〜 告知(0) / 宇宙からの侵略者ゼロ(35) / 未来からの妖精たち (6) / 私たち妖精アイドル!(13) / 新作【3年F組ネズ八先生】(3) / 狂しき一日(1) / 不思議な妖精(2) / 妖精🎼音楽🎼(10) / NO TITLE(3) / リルム姉妹物語(11) / 悦美と 妖精と 新学期物語(6) / NO TITLE(4) / ミルモオリフェ(4) / カップル観察かっかつ(0) / バレンタイン(0) / 楓と結木くんの結婚式(6) / NO TITLE(17) / クリスマス(1) / NO TITLE(1) / ガイア族☆物語〜ゲスト付きリクエスト編〜(8) / NO TITLE(22) / ミルモ物語(33) / 登場人物紹介その3(3) / 登場人物紹介その2(8) / 夏祭り行こうぜ!(2) / 青いドアと脱出ゲーム(3) / 妖精忍者物語2(7) / 登場人物紹介その1(0) / マシュマロのタネ(8) /
5795/ ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記3:「出たな!中華魔界軍団と牛魔王一味!!」
□投稿者/ ゲゲゲの鬼太郎 -5回-(2020/05/09(Sat) 21:52:09)

旅の途中での妖仙との戦い
贖罪の旅をする三蔵一行は天界が用意した八十一の難と対峙する。三蔵の袈裟(けさ)が黒熊怪に奪われる、三蔵が黄風大王にさらわれる、太上老君(老子)の炉の番人の金角・銀角大王と戦う、牛魔王の子の紅孩児と争う、観世音菩薩が飼っていた金魚が逃げ出した霊感大王と戦う、太上老君の乗用牛の獨角兕大王と戦う、西梁女人国という女だらけの国で心ならずも三蔵と八戒が子を孕む(後に堕胎した)、三蔵が釈迦如来を刺したサソリの精に誘惑される、火焔山で悟空が紅孩児の母の羅刹女に芭蕉扇で吹き飛ばされる、その夫にして紅孩児の父の牛魔王と対決する、朱紫国で観世音菩薩の乗用金毛毛孔の賽太歳大王と戦う、獅駝嶺で文殊菩薩の乗用去勢青獅子の一大王・普賢菩薩乗用黄牙白象の二大王・大鵬金翅Gの三大王と戦う、小子城で寿星(南極星)の乗用の鹿である比丘国国丈と対決する、鎮海寺で哪吒太子(なたたいし)を兄と慕う地湧夫人(正体はネズミ)と戦う…など、あまたの苦難が一行を待っていた。


■ ゲゲゲの鬼太郎 (6回/2020/05/09(Sat) 21:54:36/No5796)

キュア孫悟空、キュア玄奘三蔵法師、キュア猪八戒、キュア沙悟浄、キュア玉龍、キュアカンフーが、悪の牛魔王一味率いる中華魔界軍団に攫われた中華の国:アイヤータウンのお姫様:杏仁豆腐姫を救出する物語となっています!


■ ルーシャ (17回/2022/01/06(Thu) 18:12:39/No5824)

投稿者/ ルーシャ -3回-(2022/01/05(Wed) 22:26:57)

わがままフェアリーミルモでポン!
〜因縁の鎮魂歌〜

『登場人物』

原作のミルモ達
原作と変わらない。

レッジャ(オリフェ)

黒色の魔装束に赤色の髪で青色の目をしている。

楽器はバイオリン。

ミルモを恨んでいる。



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5822/ NO TITLE
□投稿者/ ルーシャ -15回-(2022/01/06(Thu) 15:47:35)

投稿者/ ルーシャ -3回-(2022/01/05(Wed) 22:26:57)

わがままフェアリーミルモでポン!
〜因縁の鎮魂歌〜

『登場人物』

原作のミルモ達
原作と変わらない。

レッジャ(オリフェ)

黒色の魔装束に赤色の髪で青色の目をしている。

楽器はバイオリン。

ミルモを恨んでいる。


△NO.5822 に返信△
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5810/ NO TITLE
□投稿者/ ルーシャ -3回-(2022/01/05(Wed) 22:26:57)

わがままフェアリーミルモでポン!
〜因縁の鎮魂歌〜

『登場人物』

原作のミルモ達
原作と変わらない。

レッジャ(オリフェ)

黒色の魔装束に赤色の髪で青色の目をしている。

楽器はバイオリン。

ミルモを恨んでいる。


△NO.5810 に返信△
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5809/ NO TITLE
□投稿者/ ルーシャ -2回-(2022/01/05(Wed) 22:20:48)

皆さんこんにちは!ルーシャです!今日からゆっくりと物語を作っていきます!


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5456/ 忍の里と封印と。
□投稿者/ ふうりんし -1回-(2014/04/25(Fri) 17:33:43)

《プロローグ》

ここは忍の里

「長老、洞窟の封印が・・・。」

老人の前で頭を下げる妖精。

「そうか・・・。もう・・・限界・・・か。」

老人は忍の里の現在の長老。
「このままではこの里が滅びてしまいます・・・!何か手を!!」

長老は頭を下げる妖精をじろりと見る。
「パールストーン」
長老の口からぽつり。
「!!」
長老の一言
「パールストーンは覚醒したら洞窟のあれは封印できる」

「わかりました!!ではそのストーンをあたいがとってきます!どこにあるのですか!?そのストーン!!」

「それは」



■ ふうりんし (3回/2014/04/25(Fri) 17:51:30/No5458) 2014/4/26更新



「あー・・・やっとおわったのだ」
「のら〜・・・」
「だぜぇ・・・」
「お疲れ様でございますヤシチ兄様」
ほうきと雑巾片手にため息つくサスケ、ハンゾー、ヤシチ、ヤマネ。

「安住の妖精使いのあらさには困ったものでござる」

アイロンがけ、草むしり、洗濯物、部屋の掃除その他色々。
日々掃除のテクが磨かれミルモを倒す目標が遠ざかる・・・
「アニキ〜今日は掃除で終わりそうだぜ」
「ぐぬ〜・・・」
それは困るのだ!!
ギギギとこぶしを握りしめて・・・

「すいませ〜ん・・・」
安住の机の引き出しからショップ店長が・・・
「ぎゃあっ」







ヤシチ達の目の前には見慣れない紫色のマグカップ。
「アニキ〜このマグカップて・・・」
青ざめるサスケ
「ん?知ってるのかサスケ?」
「え〜・・・あ〜・・・」
サスケが顔を引きつらせている間にマグカップが光出す。
「なんなのら〜」

「よおサスケ」
中から見慣れぬ女の妖精が。
「・・・・・・」
女は無言のままヤシチに近づく。
「な・・・なっんなのだ?」
そしてヤシチの胸ぐらを掴み

「あんたっ!パールストーン今すぐあたいによこしなっ!!ネタはあがってんだよ!!」
「はいーーっ!?」
「なんならあんたの体隅々まで調べ・・・」


ヤシチは胸ぐら掴まれ怒鳴れ戸惑う

「ヤヤシチ兄様!!」
「姉貴ぃ!兄貴が窒息死してしまうぜぇ!!」
「サスケのお姉さんなのら〜?」




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■ ままな (14回/2014/09/07(Sun) 18:10:12/No5483)

こんにちは
ヤバイですぅ〜
サスケのお姉さん
見てみたいですぅ〜
続きが読みたいです
がんばってくださいね‼︎


■ ルーシャ (1回/2022/01/05(Wed) 22:18:53/No5808)

皆さんこんにちは!ルーシャです!今日からゆっくりとした頻度で私も物語を作っていきます!



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5806/ バトンタッチ!
□投稿者/ アクア -3回-(2020/08/26(Wed) 16:18:55)
□U R L/ http://www.pixiv.net/novel/show.php?id


失礼致します。初めまして、アクアと申します。
ミルモと楓がまだ出会ったばかりぐらいの頃を意識して書かせて頂きました。楓が子供の頃持っていた妖精のアニメキャラのぬいぐるみに、ミルモがやきもちを妬いてしまうというお話です。




『バトンタッチ!』

「だ〜あっはっはっはっ!!うひゃははあっ!!!」

とあるマンションの最上階の一室にある部屋は、開きっぱなしの窓から突き抜けるほどの甲高い大声でその室内が満たされていた。一見すると誰もいないかに見える勉強部屋から声だけが響き渡っている様はかなり薄気味悪いが、実は盛大に笑い声を張り上げている主は人間ではない。彼らよりもはるかに小さくさらにその人間たちからは通常姿を見る事が出来ないという存在で、専用の魔法マグカップを通じて異世界から人間の暮らす世界へやって来ている妖精というのが彼の正体なのであった。

「楓のやつぅ〜!ほぉんと、ちっちぇ頃からドジで泣き虫だったんだなぁ!!」

その妖精は顔中いっぱいニヤニヤと笑いながら、部屋にある机の引き出しの奥底から引っ張り出した分厚い本へとすっかり夢中になって目を通しまくっていた。

「ただいま〜……ああっ、ミルモぉっ!!!」

そこへと学校から帰宅してきたこの部屋の住人南楓は「おう、楓!!」と、自分のパートナーの妖精が水色の先端にボンボンが2個飾られている帽子を動かしながら振り向いた姿を見るなりガーン!!と衝撃の声を放った。

「いやぁ、お前のアルバムって最高だぜぇ!!一日中見てても飽きねえ写真が山のようにあるなっ⭐」

「いやぁぁぁ!!!」

「ぐはあっ❗❗」

楓はしゃがみ込むなりミルモを手の甲で払ってふっ飛ばし、開かれていたアルバムをピシャリと閉じて両腕を交えながら胸の前へぎゅうっと抱きしめた。

「ミルモったらひどいっ!!アルバム、勝手に覗くなんてぇ!!!」

「いでででぇ……なんだよ!!別に見られたって減るもんじゃねえし、ちょっとくらい良いだろ!?」

ミルモは壁へと叩きつけられた体を起こすと、その場から一歩踏み出し楓へと向かってビシッと人差し指を突きつけながら怒鳴り返した。楓は顔を真っ赤にしながら、「だって見られたくないんだもん!!!」と今にも喉が張り裂けんばかりの声を迸らせてミルモへと叫んだ。

「もう信じらんない!!ミルモにはデリカシーってものはないのっ!?」

楓は再び机にある引き出しの奥へと重なっているノートや教科書を持ち上げて、それらの一番下敷きになるようアルバムをしまい込みながらもうカンカンに怒っていた。ミルモは反省している様子など微塵も見せないまま、「ったく、大げさなヤツだなぁ……」と両手から取り出した団扇を使ってフワリと宙へ飛び上がった。

「オレはちょっと退屈しのぎに、お前の昔の頃の事調べてただけじゃねえか。別にやましい気持ちなんてこれっぽっちも……」

「さっきゲラゲラ笑ってたじゃない!!」

腰へと両手を当てながら楓が凄むと、ミルモは「ああ、あれな!」と楓の目の前で浮かびながら体を二つに折り曲げてプッ!と吹き出した。

「だぁってお前、長スカートの裾踏んづけてつまづいちまった上にその目の前歩いてたお前の親父のズボン掴んで、一気にずり下げちまってたもんだからついなぁ🌟」

「もう、ひっどぉい!!」

楓が両拳を持ち上げながらプンスカ怒っても、ミルモは平然といつもと変わらない様子で楓の頭の上へと舞い降りた。

「まあまあ、そう怒んなってぇ……あ、そういや」

「何よっ?」

楓はブスッと鋭い声で返事をして、ドスン!とテーブルの前へと腰を下ろした。ミルモは楓の前髪の上に両手で頬杖を着き、頭上へとうつ伏せに寝っ転がりながら楓へと向かって問いかけた。

「一枚、気になる写真があったな。ドジでおっちょこちょいなお前のあられもねえ姿ばっかが写ってた写真たちの中に……」

「ぬぅわんですってぇ!!!」

「ぬいぐるみだよ。まだ幼稚園くらいのお前が抱きしめてた、緑の三角帽子被って茶髪のヤツのぬいぐるみ。あれ、一体何だよ?」

「えっ?」

楓は思わず怒りを引っ込めキョトンとしてしまうと、すぐに腕を組んで正座をしながら「う〜ん……」と考え込み始めた。ミルモはテーブルの上へと降り立ち、そんな楓の事をじっと見上げていた。

「なあ、楓?」

「…………あっ、思い出した!」

しばらくして楓は手をポン!と叩いて頭を軽く跳ね上げた。

「そうだそうだよ、懐かしい〜❤️まだあったかなぁ❤️❤️」

「なぁ?なんなんだよぉ、一体?」

いきなり立ち上がってガサゴソ押し入れの中を探し始めた楓に、ミルモは少々しかめっ面をしながらバタバタと団扇を扇いで楓の肩元まで飛んでいった。

「え〜っとぉ……えっとぉ…………あったぁ!!」

「あっ、そうだ!コイツだ、コイツ!!」

楓は両手を伸ばして持ち上げながらミルモは不思議そうな表情を浮かべながら、押し入れから久しぶりに出してもらえたこの緑色の服に身を包んでいる男の子のぬいぐるみの事を、二人は揃って一緒にしげしげと見つめていた。

「なあ楓、コイツ誰だよ?」

「懐かしいなぁ、ホントにぃ!」

変わらずミルモが訝しげに問いかけてくる中、楓はパッパッと手際よくそのぬいぐるみへと付いてしまっていた分厚い埃を手で優しく払い落とした。そしてトスンとそれをテーブルの上へと置くなり、楓は再び腰を下ろして「ミルモと同じ妖精の男の子だよ🎵」とミルモへと向かって明るく告げた。

「妖精……」

ミルモはポカンと口を開けながら、楓の目の前にあるぬいぐるみの隣へと両足を着けた。

「よ、妖精?コイツが〜?」

「うん!ミルモよりもハンサムでしょっ?」

「なにぃ!?」

たちまちミルモは目と目を吊り上げ怒ったが、楓は「うふふ❤️」と嬉しそうに笑いながら両手で頬杖を着きその男の子のぬいぐるみを愛おしそうに眺めた。

「この子、私がまだ幼稚園へ通ってた頃にテレビでやってたアニメの主人公だったの……。私そのアニメ大好きでねっ、朝早くやってたアニメだったから私毎週その曜日だけは頑張って早起きして、欠かさずいつもテレビの前に座って見てたんだぁ!!」

「今じゃ毎度毎度の朝寝坊、目覚まし時計泣かせのお前がねぇ……」

「茶化さないでよ、もぉ!!それでとにかくこの男の子は妖精の世界にいた主人公で、柄(つか)に赤いルビーの嵌まったカッコいい剣を使っていつも魔物や竜と戦ってね、お姫様を救い出すために頑張っていたの!!!」

「お姫様ぁ?救い出すぅ?なんだよ、ファンタジーもんじゃなくてバトルアクションものだったのかぁそのアニメ?」

「アドベンチャーもロマンスも、両方ともちゃあんとあったの❤️」

「わかんねえな……」

理解に苦しむような顔で頭を傾げているミルモへと対し、楓はニコニコと暖かく微笑みかけながら張り切って答えた。そして両手を前へと重ね合わせながら、楓は当時テレビを見る度胸へと込み上がっていたあの時の熱い気持ちを今もう一度思い出していた。

「私、一度でいいからお姫様になりたかったなぁ。それでこの子にね、一度でいいから助けてもらいたかったのぉ!!」

「…………なんだよ、それっ」

ウットリ夢見る楓と静かに自分の隣へ鎮座しているぬいぐるみとを交互に見つめながら、ミルモはだんだんと自分が面白くない気持ちへとなってゆくのを感じた。やがて腕を組み片足の爪先を持ち上げては下げ持ち上げては下げしながら、なんだかイライラとミルモは足音を踏み鳴らし始めた。

「妖精って何だよっ。てっきりオレが初めてなのかと思ってたのにぃ……」

「ミルモ?」

楓は「ミルモ、なんで怒ってるの?」と、背中を丸めて顎の先をテーブルの上へと着けながらミルモの顔をまっすぐに見つめた。ミルモは「べっ、別に怒ってなんかいねぇ!!」と、即座に肩と肩とを持ち上げながら怒鳴った。

「ウソ、怒ってるじゃない?どうして?」

「…………っ」

ミルモはしばらくテーブルの端っこの方へと目を逸らしていた後、視界の隅にチラリと楓の顔を捉えながらボソボソッと低い声で呟いた。

「つまり、お前にとっちゃコイツは……コイツこそが初めて出会った妖精って事になるんだなっ」

「えっ?」

「オ…っ、オレじゃねえのかよっ!?初めて会った妖精ってぇ!!」

「ミルモ……」

楓はテーブルの端を両手で握りしめながら、ほっぺとほっぺを少し赤らめ自分の事を熱心にむぅ〜〜っと睨みつけてくるふて腐れたミルモの顔をじーっと見つめていた。楓は頭をコテンと傾げながら、「ミルモ、ひょっとしてやきもち妬いてるの?」とミルモへと向かって問いかけた。

「この子に?」

「や……っ、バ…っ、ババババカ!!!そんなんなんかじゃねえよ、ちっとも!!!!」

ミルモの顔からは瞬く間に幾筋も、プシュ〜プシュ〜と盛んに湯気が立ち上り始めた。両腕をメチャクチャにブンブン振り回しながら目と目をぎゅっと瞑り、「じっ、自分にとって都合の良いようにっ、勝手に解釈してんじゃねえ!!」と出せる限りの大声を出してミルモは早口でしどろもどろにまくし立てた。

「大体っ、大体オレはお前とはまだ出会ったばっかなんだぞ!?そのオレが、なんでまだ付き合って日の浅いお前のためなんかにっ、い…っ、いちいちこんな知らねえ見た事もねえ実際にいる訳でもねえアニメの妖精なんかにっ、やっ、やや、やきもち妬いてやんなきゃいけねえって言うんだあ!!!」

「ミルモ……!」

「違うからな!!違うからなぁ、楓っ!!!」

そうやって言えば言うほど説得力を欠いてしまっているという事にも気づかないまま、体をテーブルからピョンピョン飛び上がらせてミルモは吼えて吼えて吼え猛っていた。楓は自分と出会ってくれた事をそこまで大事にしてくれていたなんてと、目頭をジンワリ熱くしながらミルモへと心に深く感動を覚えてしまっていた。

「ありがとう、ミルモ!!」

「だから……ぶぅはあっ!!!」

出来ればまだまだ弁明する余地を与えてもらいたかったミルモであったが、気がついたらいつの間にか両足はテーブルの上から離れて、もうあっという間にミルモは楓の頬の上へと両手でしっかり握りしめられながら抱き寄せられていた。

「ごぉらぁ!!かっ、楓ぇ!!放せぇ!!!」

「やだぁ!!ミルモ、だ〜い好きぃ❤️」

(……ちっくしょう!) 

まさかこんな醜態を曝してしまうなんてぇ……と後悔しながら、ミルモは楓がたまらなく擦り寄せてくる自分へと向ける笑顔を素直に見つめ返せないでいた。やがて楓は思う存分ミルモの事を抱きしめた後、両手のひらの上へとミルモの事をチョコンと載せながらミルモへと向かって笑顔を弾けさせた。

「改めまして!これからもよろしくね、ミルモ!!」

「……ま、まあ、お前おっちょこちょいだし」

またもや視線を横へとずらしながら、ジト目でほっぺたをポリポリと掻いてミルモは言った。

「オ、オレが傍にいてやんなきゃ、一歩踏み出したとは言えこのままじゃいつまた安純に出し抜かれて、結木を取り逃がすか分かったもんじゃねえからなっ!ホンット、しょうがないヤツだよなぁ!!」

「そんな怖い事言わないでよぉ……」

楓はこめかみに冷や汗をかきながら、シャレになってないよぉ……と苦笑いを浮かべた。ミルモは腰に両手を当てわざとらしいほど胸をえっへん!と反らせながら、「もうテレビにはいねえコイツの分まで、今度はオレがお前の事助けてやるよ!!」と楓へと向かいハッキリと言い切った。

「ありがとう、ミルモ!!!」

楓は幸せそうったらないと言わんばかりの笑顔でミルモへと微笑んだ。ミルモはそこで初めてちょっぴりとだけ笑みを溢すと、「あ〜あ〜〜、腹減ったなあ!チョコはねえのかよ、チョコはあ!!」と声を大にしながら楓へと叫んだ。

「はいはい、ちょっと待っててね!」

楓は楽しそうにウキウキと体全体を揺らしながらすぐ、ミルモから偉そうに言われるがままチョコレートを取りにキッチンへと向かって部屋を出ていった。楓が一旦部屋を出ていってくれると、ミルモは両手で頭を抱え込みながら再びプシュ〜と湯気を出して一人大いに恥ずかしがっていた。

「……ったくぅ、お前のせいでっ」

ミルモは楓がかつて胸焦がしていた憧れの人形の事をややしかめっ面で見上げた後、フッと口元を弛めながらポンッという音を弾けさせて両手にマラカスを握りしめた。

「ミル🎵 ミル🎵 ミルモでポン❗」

ミルモがぬいぐるみへと浴びせかけた魔法の力で、楓が自分では取り除けなかった分の埃がその時一斉にブワッとその体から浮かび上がった。マラカスをそのままゴミ箱へと向けて埃を全てその中へと落とし入れた後、そこで意地っぱりな顔つきを浮かばせながら自信たっぷりの目つきでミルモはぬいぐるみへと向かい宣言した。

「オレだって、お前に負けないくらいの妖精になるからな!いつか楓にとっての!!」

「ミルモ、お待たせ〜!あれっ、なんか魔法かけるの?」

「な、なんでもねえよ!!」

ミルモは慌ててマラカスをしまった。そうしてピカピカへとしてもらったぬいぐるみも同席させてあげて、ミルモはテーブルの上にペタリとお尻を着けチョコの端を噛りながら、楓が聞かせる今日交わせた結木くんとの会話へと面倒見よく耳を傾けてゆくのであった。


以上です。読んでくださいまして、ありがとうございました(^o^)/



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5799/ ショートストーリー
□投稿者/ レインボー -167回-(2020/05/12(Tue) 19:33:02) 2020/5/12更新

皆さん、こんばんは!

ここに書き込むのはすさまじく久しぶりですね…
今回久しぶりに小説を投稿しようと思います!
過去のミズカストーリーやミルモストーリーみたいに長いものではなく、
アニメであった様な30分で放送出来る様な短めのストーリーを作っていきたいと思います。

この作品の時系列は第95話『大物妖精M、電撃婚約!?』から第96話『必見!妖精が行く温泉の旅』の間です。
まぁムルモとアロマの婚約は破棄になった、ミモモショップにミモモが戻ってきた、ごおるでん終盤、といった感じです。
では始まります!

第1話

ワルダコキングス「ウヘヘヘヘヘ!人質を取られては手も足も出まい、Pマン!」
子供「助けてPマーン!」
Pマン「おのれ卑怯だぞ、ワルダコキングス!」
赤Pマン「一体どうすればいいのだ…!?」
ナレーション「人質を取られ絶対絶命のPマン!果たしてどうやってこの危機を脱するのか!?待て次回!」

イチロー「あー!ここで終わりだと!?」
ジロー「せっかくいい所だったのに!」
サブロー「何と言う絶妙なタイミングで終わってしまうのだ!」
シロー「ウ〜ム…この1週間は楽しみで寝不足になってしまいそうだぞ…」
ゴロー「夜9時には寝ないと怒られてしまうのに…困ったな…」
ここは電気屋。ワルモ団は電気屋のテレビでPマンを見ていました。
イチロー「…まぁ、終わってしまったものは仕方ない。休憩は終わりだ!南楓を倒す方法を考えるぞ!」
ジロー「そうだな…バナナの皮で滑ってこけさせるというのはどうだ?」
サブロー「ドアノブを擦っておいて静電気で痺れさせるというのもアリではないか?」
シロー「弁当のサンドイッチにカラシを大量に入れておくのもいいと思うぞ?」
ゴロー「ウ〜ム…どれも恐ろしい…」
ジロー達はしょうもないアイデアを出し合っています。
イチロー(ん〜…何か違う様な…それではまたアクミにバカにされそうな気がするな…)
イチローは一人考えこんでいます。
イチロー(何か良いアイデアはない物か…ム?待てよ…?………ハッ!)
イチローは何か閃いた様です。
ジロー「ん?イチロー。どうかしたか?」
イチロー「閃いたぞ!南楓を倒しついでにミルモにも復讐でき更にはアクミ達を見返しダアク様にも褒めてもらえる名案が!」
サブロー「何!?本当か、イチロー!」
シロー「どの様な作戦なのだ!?」
ゴロー「教えてくれ、教えてくれ!」
イチロー「良かろう!同志よ!」
ひそひそひそ…
ワルモ団はひそひそ話を始めました。
ジロー「何と!それは素晴らしい作戦だぞ、イチロー!」
サブロー「それならば確かに南楓を倒しミルモにも復讐が出来るな!」
シロー「アクミやラットも驚くに違いない!」
ゴロー「遂に我らの時代が来たのだな…!」
イチロー「フフフ…その通り!だがこの作戦を確実に成功させるには、アクミやラットにも協力してもらう必要があるな…」
ジロー「そうだな…そこは少々気が引ける所だな…」
サブロー「手柄を我らだけのものには出来なくなってしまいそうだしな…」
シロー「提案を持ちかけただけで、またバカにされそうだしな…」
ゴロー「門前払いにされる可能性もあるしな…」
イチロー「だが…今回の我らの作戦を聞けばアクミやラットも賛同するだろう!」
ジロー「そうだな!今回の作戦は一味も塩味も違うのだ!」
サブロー「手柄は分け前になるだろうが…背に腹は代えられぬしな!」
シロー「うおおおお!何かやる気が湧いてきたぞ!」
ゴロー「こんなにやる気になったのは久しぶりだ!」
イチロー「ウム!では善は急げだ!まずは近くに手頃な者がいないか探すぞ!」
4人「おう!!!!」
ワルモ団は電気屋から出ていきました…

イチロー「さて…探しに出たはいいがどこかにいないものかな?」
ジロー「とゆーか、そうそう簡単に見つかりそうもないしな…」
サブロー「では妖精界に行って探すか?」
シロー「それは面倒というものだしな。」
ゴロー(こ、この流れ…またオレが貧乏くじを引かされる流れでは!?…ん?)
ゴローは公園で何かを見つけました。
ゴロー「待て待て!あれを見ろ!」
イチロー「何をそんなに慌てているのだ…ム?」
4人はゴローの示した方を見ました。
イチロー「フフフフフ…いるではないか、手頃な者が!」

ワカバ「はぁ〜…人間界にスクープを探しに来たけど、なかなか見つからないわね〜…」
トモン「そうね〜。今回は人間界の特集を組む事にしたのに…」
チーエ「…く〜く〜。」
ワカバ&トモン「寝るなー!!」
公園ではワカバ達ニュース3人娘がいました。
ワカバ「う〜ん、ここ最近人間界ではミルモ王子が素直になったり、時の妖精が妖精時計を盗んで人間界の時間を狂わせたり…」
トモン「ミモモショップとカモモショップが統合したりとスクープだらけだから何か特ダネが掴めると思ったんだけど…」
チーエ「何にもないね〜…」
ワカバ「どこにないかしらね?大きなスクープが…」
イチロー「ならば我らが見せてやろうか?」
3人「え???」
ヒュン!
声が聞こえたかと思うと、突然ロープが飛んできてワカバ達はぐるぐる巻きにされました。
3人「うわーっ!?」
そこにワルモ団がやってきました。
ジロー「フフフ。よくぞ身近な所にいてくれたな!礼を言うぞ!」
トモン「あ、貴方達はワルモ団!」
サブロー「如何にも!」
シロー「我らを知っているとは流石情報収集に長けたニュース3人娘だな!」
チーエ「いえ、誰でも知ってますよ。いつもミルモ王子やマルモ国王に挑んでは負けてるアホでマヌケな秘密組織だって。」
ゴロー「いや〜…誰でも知ってるだなんて…そんなに褒めないでくれ!」
4人「おい!!!!」
ゴロー「え?」
ワカバ「それより私達をどうするつもり!?」
イチロー「なぁに、何て事はない。お前達はスクープを求めているのだろう?」
ジロー「ならば見せてやろうぞ!特ダネ中の大スクープをな!」
サブロー「その為に我らについてきてもらうぞ!」
シロー「どの様な内容かは追々教えてやるよ!」
ゴロー「楽しみにしているんだな!」
トモン「な、何よそれ!?嫌な予感しかしないんだけど!」
チーエ「何か怖いよ〜…」
イチロー「さぁ!作戦に1番重要な物は見つかった!次はアクミとラットを探しに行くぞ!」
4人「おう!!!!」
ニュース3人娘「あ〜ん!誰か助けて〜!!!」
ワルモ団はニュース3人娘を連れて飛んでいきました…

以上です。

今回はごおるでんのifストーリーを考えてみました。
第46話『ニュース3人娘』でワカバ達はヤシチ達に捕まってしまいましたが…
そんな展開がギャグ展開だった1年目ではなく、
シリアスな2年目で起こっていたらどうなってたのか…という妄想で生まれました。
ごおるでんでPマンは放送していたのか?という疑問もありましたが…
恐らくわんだほうで初登場でしたし。
まぁ、Pマンもごおるでん時には放送していたという設定にしてください。
亀なみの更新速度になるかもしれませんが…宜しければお付き合いしていただけたら、嬉しいです。

では、失礼します。


■ レインボー (168回/2020/05/19(Tue) 06:51:47/No5800)

皆さん、おはようございます!
続きの話を掲載したいと思います。

第2話

ここは西丸証券と書かれたビルの屋上…そこにはアクミとラットがいました。
アクミはデッキチェアに寝転んで、ラットは腕を組んで考え込んでいます。
アクミ「おいラット。南楓を倒す良い作戦は思い浮かんだかい?」
ラット「いや、まだだ…と言うかだらけてないでお前も考えろよ!」
アクミ「あたいは日々の活動で疲れが溜まってんだよ。何たってダアク様に仕えている歴が一番長いのはあたいなんだからね。」
ラット「…チッ。何かと言い訳をしやがって…」
アクミ「にしてもこないだの時の狭間に吸い込まれた時には絶好のチャンスだったんだけどなぁ…」
ラット「モタモタしている間にミルモ達が来て結局やられてしまったからな…」
アクミ「はぁ…何かないのかねぇ。南楓を確実に倒せる方法は?」
イチロー「ならば我らが策を授けてやろうか?」
2人「ん?」
アクミとラットの前にワルモ団がやってきました。
ジロー「こんな所にいたのか2人とも。」
サブロー「結構探してしまったぞ!」
アクミ「何だ、お前らか。」
ラット「策を授ける、とか聞こえたが…?」
シロー「その通り!我らは南楓を倒す素晴らしい作戦を思いついたのだ!」
ゴロー「その作戦にお前達2人も加えてやろう!ありがたく思え!」
アクミ「断るね。」
5人「な、何ぃ!?」
アクミ「お前らの考えた作戦なんて、どうせ下らなくてバカげた内容に決まってんじゃん。相手にするだけ時間の無駄無駄。」
イチロー「貴様〜!言ってくれおって〜!」
ジロー「本当に予想通りの反応をする奴だな!」
サブロー「予想通りとは言え腹が立つぞ!」
シロー「この作戦はお前達がいないと成り立たないのだぞ!」
ゴロー「だからこうやって頼んでいるではないか!」
アクミ「それが物を頼む態度かい!?」
アクミとワルモ団はいつもの様に言い争っています。
ラット「全く…いつもこうだ…」
ワカバ「ちょっとー!いつまでこうしているのよ!?」
トモン「早く解放しなさいよ!」
チーエ「ずっとこの姿勢でいると痛いよ…」
ラット「………ん?」
ラットはワルモ団がニュース3人娘を捕まえているのに気付きました。
ラット(あいつらは…妖精新聞を作っているニュース3人娘だったか…?何故ワルモ団がそいつらを?………だが…)
ラットは何か悟った様です。
ラット「まぁ待てアクミ。あれを見てみろ。」
アクミ「あん?あれは妖精新聞の連中じゃん。何でお前らがそいつらを?」
ラット「理由はまだ定かじゃないが、いつもの下らない作戦にしては手が込みすぎてると思わないか?」
アクミ「ん〜…まぁ、そうとも言えなくもないじゃん…」
ラット「なぁに、聞くだけならタダだ。聞くだけ聞いてみようじゃないか。」
アクミ「………いいだろう。話してみなよ。」
イチロー「フフフフフ!そうこなくてはな!では作戦について説明しよう!」
ジロー「まずは我々がこいつらを捕まえた事を知らせるビデオレターを作ってそれをミルモに送りつけるのだ!」
サブロー「こいつらを返して欲しければ一人で我々の所へ来る様に指示をしてな!」
シロー「そしたらミルモはここへ来る!そうすると南楓は一人になる!」
ゴロー「そして邪魔者がいなくなった南楓を倒す、という作戦だ!」
イチロー「どうだ!完璧な作戦だろう!」
5人「ハーッハッハッハッハ!!!!!」
アクミ「へぇ〜…お前らにしては良い方法を思いつくじゃん!」
ラット「確かにな。いつも護衛しているミルモがいなくなれば南楓を倒すのも容易という物だ。」
ジロー「更にだ!人質がいる以上ミルモはこの場所を離れられなくなる!」
サブロー「もしこの場を離れた場合こいつらを見捨てる事になるのだからな!」
シロー「ミルモは何やかんやでお人好しだからな!」
ゴロー「確実に南楓を一人にする事が出来るという訳だ!どうだ?この作戦に乗らない手はないと思うぞ?」
アクミ「…いいだろう。その作戦乗ったよ!」
ラット「オレも同じくだ!」
イチロー「よーし!これで作戦は決行決定だ!」
ジロー「では南楓を襲撃する者を決めなければな。」
アクミ「その役目はあたいにやらせてもらうよ!」
サブロー「な、何〜!?貴様!この作戦の発案者は我らだぞ!」
シロー「また美味しい所を一人で持っていく気か!?」
ゴロー「ダアク様にお褒めの言葉をもらおうという魂胆が見え見えだぞ!」
アクミ「フン!お前らに南楓を任せた所で失敗するのは明確じゃん!」
イチロー「何おぅ!?」
アクミ「それにさ。お前らがミルモ担当ってのは悪い話じゃないと思うよ?」
ジロー「どういう事だ!?」
アクミ「お前ら今までミルモに散々やられてきたんだろう?」
サブロー「まぁ…それはそうだな。」
アクミ「それを仕返し出来るまたとないチャンスじゃん!」
シロー「た…確かにそうではあるが…」
アクミ「それに人質がいる以上ミルモはどうする事も出来ない。こんな機会、次はないと思うけどねぇ?」
ゴロー「おおお…!確かにそうだ!」
ワルモ団は少し考えた後…
イチロー「…仕方あるまい。では南楓討伐の役目はアクミ。お前に任せるぞ。」
4人「任せるぞ!!!!」
アクミ「ま、賢明な判断じゃん。」
ラット「お前、上手い事言いくるめたな…」
アクミ「ラット。お前もここに残ってあいつらとミルモの相手をしな。」
ラット「オレも残るのか!?」
アクミ「あいつらだけじゃ不安なんでね。あいつらがマヌケな言動をしそうになったらお前が助言してやりな。」
ラット「お前にも不安な要素があるんだがな…」
アクミ「何か言ったかい?」
ラット「いや、何も…」
アクミ「まぁ…南楓を倒すのに一番の障害なのはミルモである事は間違いないからね。」
ラット「あぁ。だからあいつらはオレ達に共闘を求めてきたのだろう。」
アクミ「ミルモも放っておくと何をしでかすか分かったもんじゃないからね。」
ラット「だが人質がいるとなると…奴も迂闊に動けない…今回の作戦は上手く行きそうだな…」
作戦は着々と進んでいっています。
アクミ「よーし!そうと決まればまずは脅迫用のビデオレターを撮らないとね!」
ラット「そうだな。早速カメラを用意して録画を…」
イチロー「おぉっと待て待て。その前に差し当たってやっておかねばならぬ事がある。」
アクミ「あん?」
ラット「何だそれは?」
ジロー「それはな…これだ!」
ワカバ「ちょ、ちょっと何を…モゴモゴ…!」
ワルモ団達はニュース3人娘の口を布で塞ぎました。
トモン「んー!んー!(これじゃ喋れないじゃないのよー!どういうつもりよー!)」
チーエ「んんん…(こ、怖いよ〜…!)」
アクミ「何やってんだい?」
サブロー「気付かないのか?こいつらには我らの話を聞かれている為に作戦が筒抜けなのだぞ。」
シロー「ビデオレターを撮っている時に作戦をバラされては台無しだからな。」
ゴロー「こうする事で文字通り口を塞ぐのだ!」
アクミ「…どうしたんだ、こいつら…!?今日はキレッキレじゃないかい…!」
ラット「こいつら本当にワルモ団なのか…!?」
アクミ「…まぁいいさ。これで状況は更に万全だよ!」
ラット「あぁ。奴らの考えが冴えれば冴える程事が有利に運ぶからな!」
アクミ「ヘヘヘ…呑気にしていられるのも今のうちだよ、南楓…!」
ラット「ククク…」
5人「フフフフフ…」
7人は不敵に笑いました…
ワカバ(な、何だかまずい事になってきたわ…!)
トモン(ミルモ王子と楓さんに危機が迫ってるわ!)
チーエ(ど、どうしよう…!?)
そんな状況、ニュース3人娘はどうする事も出来ませんでした…

以上です。

ワルモ団ってミルモ関連の事になると簡単に騙されそうな気がするんですよね。
因みに冒頭で出てきた西丸証券という会社は昔のファミコンの推理ゲームで出てきた架空の会社です、念の為。

では、失礼します。


■ レインボー (169回/2020/05/26(Tue) 06:54:52/No5801)

皆さん、おはようございます!
今回も続きの話を掲載したいと思います。

第3話

一方ここは楓の家…ミルモはゴロゴロしていて、楓は宿題をやっていました。
ミルモ「ふぁ〜…ヒマだなぁ〜。」
楓「ヒマなら宿題を手伝ってよ!」
ミルモ「やだね。宿題ってのは自分の力でやるもんだろ。他人の力を借りてやってどーすんだよ。」
楓「も〜、ミルモのケチ!」
二人がそんなやり取りをしていると、机の引き出しから店長が現れました。
店長「お届け物です。」
楓「うわぁっ!?」
店長は楓の手の上にビデオレターを置きました。
店長「それじゃ…」
店長は引き出しを閉じて帰っていきました。
楓「はぁ…もうちょっと出てくる所を考えて欲しいよ………あれ?」
ミルモ「どうした?何が来たんだ?マグカップじゃねーみたいだけど…?」
楓「ミルモ、これって…」
ミルモ「これ、ビデオレターじゃんか。」
楓「ミルモ、妖精通販ってビデオも取り扱ってるの?」
ミルモ「まぁ、確かに取り扱ってるけどよ…オレはここ最近妖精通販は頼んでねーぞ?」
楓「じゃあ、誰からだろう?」
ミルモ「とにかく見てみるか。」
ミルモはビデオレターを機械に入れて再生しました。
するとアクミが映し出されました。
ミルモ「アクミ!?」
アクミ「ようミルモ!調子はどうだい?ま、お前の事だからやる事もなくグータラしてたんだろ?」
楓「そこは当たってるね…」
ミルモ「うるせー!」
アクミ「そんなお前に朗報じゃん。退屈凌ぎに面白いものを見せてやるよ!」
カメラが動き捕まったワカバ達が映し出されました。
ミルモ「こいつらは!?」
楓「確か妖精新聞の子達だよね!」
アクミ「こいつらは預かった!返してほしけりゃ今すぐ西丸証券の最上階に一人で来な!」
ミルモ「何〜!?」
アクミ「まぁ、こいつらがどうなってもいいなら…おい!」
サブロー「おう!」
サブロー、シロー、ゴローがワカバ達の頭をハリセンで叩きだしました。
ワカバ達「んー!んー!」
シロー「ハッハッハッ!手も足も出まい!」
ゴロー「もっともっと叩いちゃうぞ〜!」
アクミ「無視しても構わないけどね!アーッハッハッハッ!」
そこでビデオレターは途切れました。
ミルモ「あいつら〜…!」
楓「ど、どうするのミルモ!?」
ミルモ「決まってんだろ。すぐに助けに行くぞ!」
楓「私も行くよ!」
ミルモ「ダメだ!あいつらはオレ一人で来る様に指示してんだぞ!」
楓「で、でも…」
ミルモ「もし複数で行ったらワカバ達がどんな目に遭わされるか分かんねぇんだぞ!」
楓「そ、そうだけど…」
ミルモ「それにお前は奴らに狙われてるんだぞ!迂闊に動いたら危険だ!」
楓「………うん、分かった。」
ミルモ「じゃ、行ってくる!」
ミルモは外へと飛んでいきました。
楓「…やっぱりミルモはすごいなぁ。さっきまでゴロゴロだらけてたのにワカバちゃん達の事を知ったら一瞬でキリッとして…」
楓は考えています。
楓「…ううん、やっぱりこのまま私だけ大人しくしてちゃダメ!何か嫌な予感がするし…そうだ!結木君に相談してみよう!」
楓は出かけていきました…

一方こちらは西丸証券の最上階…そこではアクミとラットとワルモ団が待ち構えていました。
アクミはラットと話しており、ワルモ団は少し離れた所で話しています。
アクミ「そろそろミルモの所にビデオレターが届いただろうね。」
ラット「あぁ。しかしあいつらにはまた驚かされたな…」
アクミ「そうだね…配達役はクモモではなく最近復帰したミモモに配達させろって…」
ラット「確かにあの女店員は注文商品の間違えや発注ミス等、ドジが目立つからな…」
アクミ「別の奴の所にビデオレターが行ったら、作戦が台無しじゃん。」
ラット「ミモモなら配達を間違える事もないだろうしな…」
アクミ「さて…ミルモも動き出した筈だし、そろそろこっちも行動開始じゃん!」
アクミは絨毯に乗りました。
アクミ「それじゃあたいは南楓の所に行く。後は頼んだよ!」
ラット「任せておけ!」
イチロー「ちょっと待て!南楓の住居に行く時はくれぐれも最短ルートでは行くなよ?」
ジロー「最短ルートで行くと、こちらに向かってきているミルモと鉢合わせになる可能性があるからな。」
サブロー「だから遠回りして行くのだぞ?当然分かっていただろうな?」
アクミ「…そんなの当然じゃん!」
シロー「ウム!ならば良いのだ!」
ゴロー「では、そちらも検討を祈るぞ!」
アクミ「いちいち五月蝿いね!もう行くよ!」
アクミは絨毯で飛んでいきました。
イチロー「アクミも分かっていたか。まぁ、当然だな!」
ジロー「そりゃあ我らでも分かっていた事なのだからな!」
サブロー「そうそう!我らでもな!」
シロー「ハッハッハッハッ!」
ゴロー「…何か偉ぶれてない様な気がするのだが…」
ラット(あいつ…分かってなかったな…)

アクミ「…あいつらに言われるまで気付かなかったなんて一生の不覚じゃん…危うく作戦がおじゃんになる所だったよ…」
アクミは頭を抱えています。
アクミ「まぁ…終わり良ければ総て良し、だよ!首を洗って待ってなよ、南楓!」
アクミは楓の家へ遠回りして向かいました…

以上です。

ミルモは普段とピンチ時の切り替えが本当に早いと思います。
そこがミルモの良い所の一つだと思います。

では、失礼します。


■ レインボー (170回/2020/06/02(Tue) 23:08:08/No5802) 2020/6/2更新

皆さん、こんばんは!
今回も小説の続きを投稿したいと思います。

第4話

ミルモは町へと飛んでいき西丸証券を探しています。しかし…
ミルモ「勢いで飛び出してきたけど…西丸証券ってどこにあるんだ!?」
ミルモは辺りを見回しましたが、それらしい看板の会社はありません。
ミルモ「会社の場所位ビデオレターに載せとけよクソッ!」
そんな時ミルモの近くをサラリーマンの男が通りました。
ピリリリリ!
サラリーマンの男の携帯がなり男は足を止め電話に出ました。
サラリーマン「はい、西丸証券の北井です。あ、三栗さん!いつもお世話になっております。」
ミルモ「!?」
ミルモはサラリーマンの男の口から西丸証券の名前が出た事に気付きました。
サラリーマン「C商事の株について直接お伺いしたい、ですか。ただいま外回りに出ておりますが、そちらの方は終わりましたのですぐに本社に戻りますので少々お待ちください。」
サラリーマンの男は携帯を切り再び歩き始めました。
ミルモ「あいつ、西丸証券の社員みたいだな…じゃああいつの後をついていけばいいな!」
ミルモはサラリーマンの男の後を追いました。

しばらく追いかけているとサラリーマンの男は西丸証券と看板がついたビルに入っていきました。
ミルモ「ここが西丸証券か!って事はこのビルの最上階にワカバ達が捕まってるんだな!」
ミルモはビルの最上階の方に飛んでいきました。すると最上階の部屋の一か所だけ窓が開いています。
ミルモ「ここから入れそうだな。よし!」
ミルモは部屋の中へと入っていきました。
部屋の中は広い会議室ですが、人間は誰もいません。
ミルモ「ワカバ達はどこにいるんだ?」
ミルモは部屋を見渡します。すると部屋の奥にワカバ達が天井からロープでグルグル巻きにされています。
ミルモ「いた!あそこか!」
ミルモは部屋の奥へと向かっていきます。
ミルモ「おーい、助けに来たぞ!」
ワカバ「んー!んー!」
ワカバは何かを訴えていますが、口を塞がれているので喋れません。
ドン!
ミルモめがけて野球のボールが飛んできました。
ミルモ「!!」
バン!
ミルモは何とかボールを避けました。
ミルモ「今の攻撃は…」
イチロー「この世に闇がある所!」
ジロー「恐怖と悪がある所!」
サブロー「風と共に現れて!」
シロー「風と共に去っていく!」
ゴロー「我ら5人の黒い影!」
イチロー「イチロー!」
ジロー「ジロー!」
サブロー「サブロー!」
シロー「シロー!」
ゴロー「ゴロー!」
5人「悪の秘密組織ワルモ団、参上!!!!!」
ワルモ団が現れて、いつものセリフとポーズをやりました。
ワルモ団はピッチングマシンの上に乗っています。
ミルモ「やっぱりお前らか、ワルモ団!」
イチロー「よく来たな、ミルモ!貴様は我らの仕組んだ罠にまんまと嵌ったのだ!」
ミルモ「何だと!?どういう事だ!?」
ラット「フフフ…気付かないのか?」
窓からラットが入って来て、窓を閉めました。
ミルモ「お前は!…納豆、だったか?」
ラット「がくっ!ラットだ!いい加減覚えろ!」
ラットは捕まっているワカバ達の近くに飛んでいきました。
ミルモ「それよりも罠ってどういう事だよ!」
ジロー「あれ〜?気付いてないの〜?」
サブロー「せっかくビデオレターを送ってやったのに〜?」
シロー「あのビデオレターで1番目立ってたのにな〜?」
ゴロー「さ〜て、それは誰でしょ〜?」
ミルモ「ビデオレターで1番目立ってた…?」
ミルモはビデオレターを思い出しています。そしてハッとしました。
ミルモ「アクミ!?そういやアクミがいねぇぞ!?」
ミルモはこの場面にアクミがいない事に気付きました。
イチロー「やーっと気付いたのか、この愚か者め!」
ジロー「これはお前をおびき寄せる為の罠!」
サブロー「そしてお前は見事にこの罠に食いついた!」
ミルモ「何が言いてぇんだ!?」
シロー「さ〜て、何だろうな?それにしてもお前がここに来たという事は南楓は今一人だよなぁ?」
ゴロー「そんなチャンスの時にアクミは一体どこに行ってしまったんだぁ?」
ミルモ「…まさか!?」
ラット「ようやく全貌が分かった様だな!オレ達はお前を足止めする、言わば囮!その隙にアクミに南楓を襲撃させるのさ!」
ミルモ「何だと!?クソッ!」
ミルモは飛ぼうとします。
イチロー「おーっと!南楓の元へ行こうというのか?」
ジロー「こいつらがどうなってもいいのか!?」
イチロー達はワカバ達を指さします。
ミルモ「な…!くそ…!卑怯だぞ、お前ら!」
サブロー「卑怯は我らの褒め言葉だ!」
シロー「悪の秘密組織である我らがやって何が悪い!」
ゴロー「ハッハッハッハッ!」
ミルモ「チッ!だったらお前らぶっ飛ばしてワカバ達を助けてすぐに楓の所に行くまでだ!」
ラット「そういう訳にはいかねぇな!」
ブチッ!
ラットはワカバ達を天井から吊るしてあるロープを切りました。
ワカバ達「んー!!!」
ワカバ達は机の上に落ちました。
ミルモ「てめー、何してやがる!?」
ラット「いつまでも空中に吊るしているのは忍びないと思っただけだ。ミルモ、そいつらに抵抗は厳禁だぜ。」
ミルモ「何だと!?」
ラット「ところでミルモ。妖精ってほっぺが命なんだよな?」
ミルモ「あん?何だよいきなり…」
ラットはワカバのほっぺにクナイを近づけました。
ワカバ「んー!んー!」
ミルモ「なっ!?」
ラット「抵抗したら…どうなるだろうなぁ?」
ミルモ「や、やめろー!」
ラット「だったら大人しくしな!逃走も抵抗も厳禁だ!」
ミルモ「ク、クソ…!」
イチロー「おぉ〜…何と恐ろしい奴なんだ…!」
ジロー「女のほっぺを人質に取るとは…!」
サブロー「想像しただけでも身震いする作戦だ…!」
シロー「あんな恐ろしい奴が敵でなくて良かったぞ…!」
ゴロー「全くだ…!」
ワルモ団は恐れおののいています。
ラット「お前ら…」
イチロー「ま、まぁいい!更なる念押し感謝するぞ!」
ジロー「これでミルモは我らに歯向かえぬ!」
サブロー「今まで散々やられてきた恨み、今こそ晴らさせてもらうぞ!」
シロー「まずはこのピッチングマシンでグローブなしで地獄の千本ノックを受けてもらおう!」
ゴロー「覚悟するがいい!」
ミルモ「…ヘッ、来るなら来いよ!」
ミルモは身構えます。
ミルモ(オレがしばらく耐えてりゃあいつらはともかく、ラットも油断してくる筈。そこをつく作戦を今のうちに考えねぇと!)

ラット「さて…始まったみたいだな。それじゃこっちも…」
ラットはワカバ達の口を塞いでいた布を解きました。
ワカバ「ぷはっ!」
トモン「い、息苦しかったわ…」
チーエ「でも何で口を解いたの?」
ラット「なぁに、それは…」
バン!バン!
ミルモ「ぐえ!ぐあ!」
ミルモにピッチングマシンから放たれたボールが直撃しています。
ワカバ達「ミルモ王子!!!」
ラット「そうだ。もっとそういった声をあげろ。」
ワカバ「どういう事よ!?」
ラット「恐らくミルモはこの状況を打開する策を考えている筈。お前らが悲鳴や心配する声をあげればあげる程、ミルモは焦り冷静な考えが出来なくなるからな…」
トモン「なっ…!?」
チーエ「そ、そんな…!」
ワカバ「貴方達、最低ね…!」
ラット「あぁ?お前らも口ごたえは厳禁だ!」
ラットは再びワカバのほっぺにクナイを近づけました。
ワカバ「キャッ!?」
ラット「そうだ。お前らはそうやって怯える声をあげ続けてればいいんだよ…」
ワカバ「貴方達は…!どこまでも…!」
トモン「ど、どうしよう…!?」
チーエ「私達のせいでミルモ王子が…!」
ワカバ達はこの状況で動けないもどかしさに囚われる事しか出来ませんでした…

一方アクミは楓の家へと到着しました。
アクミ「何とかミルモとの遭遇は回避できたね。向こうは上手くやってんのかな?」
アクミは考えています。
アクミ「ま…例え向こうが失敗しても南楓を倒せれば全て良しじゃん!」
アクミは楓の部屋に入っていきました。
アクミ「覚悟しな南楓!今日こそお前の命日に…あれ?」
部屋の中に楓はいません。
アクミ「どこかに隠れたのか?」
アクミは家中を探しますが、どこにも楓の姿はありません。
アクミ「チッ!さては感づいて逃げたね!さては他の妖精達の所に行ったな!まだそう遠くには行ってない筈!逃がしゃしないよ!」
アクミは楓の家から出て楓を探しに行きました。

以上です。

ラットは元の正体がアレだけに、嫌らしい作戦を思いついてきそうです。
それがアクミによって効果が半減している気がします…

では、失礼します。


■ レインボー (171回/2020/06/09(Tue) 07:46:54/No5803) 2020/6/9更新

皆さん、おはようございます!
今回も小説の続きを投稿したいと思います。

第5話

一方こちらは楓。家を出てから結木を探していました。
楓「早く結木君を見つけないと…あっ!」
楓は公園の近くで結木とリルムを発見しました。
楓「結木くーん!」
結木「南?」
リルム「楓さん、こんにちはですわ!」
楓「こんにちはリルムちゃん!そっかリルムちゃんも一緒だったんだね。良かった…」
結木「どうした?何かあったのか?」
楓「うん。実は…」
楓は結木とリルムに事情を説明しています。

その少し前…ヤシチが近くのゴミ捨て場にゴミを捨てに来ていました。
ヤシチ「全く安純め…妖精にゴミ捨てをさせるとは相変わらず人使いの荒い奴だ…」
そこに沙織が通りかかりました。
ヤシチ「ム、江口沙織か?」
沙織「あら、ヤシチ。こんな所で会うなんて奇遇ね。」
ヤシチ「そうだな。フルートの稽古の帰りか?」
沙織「えぇそうよ。そういうヤシチは日高さんのお手伝い中かしら?」
ヤシチ「手伝いというかほぼ奴隷の様な状態なのだがな…」
沙織「そうなの…お疲れ様ね。」
ヤシチ「まぁな…」
そんな会話をしているとヤシチはある事を思いつきました。
ヤシチ(そう言えば江口沙織のパンツって何色なんだ?今まで見た事なかったな…)
沙織「どうかした?」
ヤシチ「あ、いや何でもないぞ!」
沙織「?」
ヤシチ(ここ最近パンツチェックもご無沙汰だったからな…景気付けに江口沙織のパンツを拝むとするか!)
ヤシチはトライアングルを出しました。
ヤシチ「ヤシチで…」
グシャッ!
ヤシチ「ぐえっ!」
ヤシチが魔法を使おうとした瞬間、いつの間にか現れた安純に握りつぶされました。
安純「ヤ〜シ〜チ〜!あんたゴミを捨てるのにどんだけ時間かかってんのよ!?」
ヤシチ「あ、安純!今良い所なんだから邪魔を…」
安純「問答無用!まだ部屋の掃除が残ってるんだからさっさと帰ってきて片付けなさいよ!」
ヤシチ「ひ、ひぃぃぃっ!」
沙織「まぁまぁ、日高さん。その辺で許してあげた方が…」
安純「あら、江口さんじゃない。いたの?」
沙織「えぇ、まぁ。」
ヤシチ「江口沙織の優しさに全拙者が泣いたぞ…」
安純「何ですって?それじゃまるで私が…ん?」
その時安純は楓と結木が話しているのを見つけました。
安純「南楓…!何結木君と楽しそうに話をしてるのよ!?」
ヤシチ「そんな風には見えぬのだが?」
安純「そんな事はどうでもいいのよ!ぬぉぉぉぉぉ〜〜〜!!!」
安純は楓と結木の所に全力疾走していきます。
ヤシチ「あ、安純落ち着け!まず拙者を離せ〜!」
沙織「楓に結木君?どうしたのかしら…?」
松竹「いやぁ〜日高さんは本当にすごいなぁ〜!」
沙織「キャッ!?」
突然松竹とムルモが現れました。
沙織「松竹君にムルモ?」
沙織「やぁ、江口さん!」
ムルモ「沙織しゃん、こんにちはでしゅ!」
沙織「えぇ、こんにちは。さっき日高さんがすごいって言ってたけどどうして?」
松竹「日高さん、南さんと一緒にいる事が多そうだから追いかけると南さんに会える可能性が高いって思ってね!」
ムルモ「そしたら見事に大当たりだったみたいでしゅ。」
沙織「そ、そう…」
ムルモ「こうしていられないや!南さ〜ん!」
松竹は楓達の元へ走っていきます。
ムルモ「安純しゃんもそうでしゅけど松竹しゃんも大概でしゅね…」
ムルモも松竹を追いかけていきました。
沙織「でも…本当に何かあったのかしら?私も行ってみよう。」
沙織も楓達の元へ向かいました。

楓「…と言う訳なの。」
結木「じゃあその妖精新聞の妖精達がアクミ達に捕まったのか?」
リルム「それでミルモ様に一人で来る様指示されたのですか!?」
楓「うん。それでミルモは一人で助けに行ったんだけど何だか心配で…」
結木「確かに何かきな臭いな…」
リルム「ミルモ様の身にもしもの事があったら…!」
楓「やっぱりそうだよね…アクミちゃん達の事だから何か企んでるんじゃないかと思って…」
ドカッ!
楓「ぐえっ!」
楓の頭に安純の飛び蹴りが炸裂しました。
楓「痛いじゃないの、日高さん!」
安純「アンタが結木君と話してるからでしょうが!」
ヤシチ「お、おい安純!いい加減拙者を離してくれ!」
松竹「僕もいるよ、南さん!」
ムルモ「松竹しゃん…今の楓しゃんには聞こえてないと思うでしゅよ…」
結木「お前ら…相変わらずだな…」
リルム「皆さん、今はそれどころじゃないですわ!」
沙織「楓!」
遅れて沙織もやって来ました。
楓「あ、沙織!沙織も一緒だったんだ。」
沙織「えぇ。それより何かあったの?」
楓「うん。みんなにも説明するね。」
楓は沙織達にも事情を説明しました。
ヤシチ「ワカバ達がアクミ達に捕まってミルモに一人で来る指示した…か…」
安純「ミルモなら問題ないんじゃない?あいつらいつもミルモに負けてるし。」
ムルモ「でも今回はワカバしゃん達という人質がいるんでしゅよ?」
松竹「そこが気がかりだよね…」
沙織「そうよね…もしかしたら手が出せないでやられたい放題やられてるかも…」
リルム「そんな…!私達でミルモ様を助けに行きましょう!」
結木「落ち着けリルム。あっちはミルモ一人で来る様指示してるんだぞ。俺達がいったらどうなるか分からないぞ。」
楓「そうなんだよね…一体どうすれば…」
アクミ「見つけたよ、南楓!」
そこへアクミがやって来ました。
楓「アクミちゃん!」
アクミ「チッ、やっぱ他の妖精達も一緒か!まぁいい、ミルモ以外ならザコだし問題なしじゃん!」
ヤシチ「何だとぅ!?」
ムルモ「喧嘩売ってんでしゅかぁ!?」
リルム「それよりもアクミさん、ミルモ様をどうされたのですか!?」
アクミ「ミルモなら今頃ラット達にコテンパンにされてる頃だよ!」
楓「どういう事!?」
アクミ「妖精新聞の妖精どもはミルモをおびき寄せる為のエサさ!ミルモがいなくなった隙にお前を倒す作戦さ!」
結木「やはりそういう作戦か…!」
アクミ「更にミルモは人質がいる以上ラット達に逆らう事もお前を助けに来る事も出来ない!一石二鳥の作戦じゃん!」
安純「随分えげつない作戦考えるわね…」
松竹「でも…その作戦、僕達に話しても良かったの?」
アクミ「ハッ!しまった!ついペラペラと話しちゃったじゃん!」
沙織「何か誰も彼も相変わらずって感じね…」
アクミ「フン!南楓を倒せば問題なしじゃん!アクミでポン!」
ボン!
アクミは魔法で巨大なロードローラーを出し乗り込みました。
8人「ゲッ!!!」
アクミ「南楓一人に絞るのは面倒だから、お前ら全員まとめてぺっちゃんこにしてやるよ!」
ゴゴゴゴゴ…
ロードローラーが動き出しました。
8人「うわ〜っ!!!」
楓達は逃げ出しました。
アクミ「アーッハッハッハ!逃げても無駄だよ!」
アクミは8人を追いかけていきました…

以上です。

基本的に僕は妖精メインのストーリーを作るので、
人間キャラ達のセリフを考えるのは大変です…

では、失礼します。



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5797/ ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記4:「天竺へ到着!」
□投稿者/ ゲゲゲの鬼太郎 -7回-(2020/05/09(Sat) 21:57:33)

西天取経
旅の終盤、とうとう天竺にたどり着いた一行。底のない渡し舟で川を渡る。そのとき、上流から三蔵の抜け殻である死体が流れてきて、三蔵は凡体を脱することができたと喜ぶ。その後釈迦と謁見、経典を授かるもそれは無字の経典だった。新たに字のある経典を授かるが、旅の日数と経典の数が八つ合わないため、一行は雲に乗せられて8日間のうちに東土から西天へ帰ってくるように命じられる。観世音菩薩が三蔵の災難簿を見るとあと一難足りないとある。そこで雲から落とされる一行。通天河に落ちた後、経典を乾かすが紙が岩にくっつき、1字はがれてしまう。長安に戻って太宗皇帝と謁見する一行。経典を渡し、雁塔寺に納めると八大金剛が現れて一行を連れ去っていった。その後西天にて釈迦に称賛の言葉をかけられ、ついに五人は罪を許され、三蔵は旃檀功徳仏(せんだんくどくぶつ)、悟空は闘戦勝仏(とうせんしょうぶつ)、八戒は浄壇使者(じょうだんししゃ)、悟浄は金身羅漢(こんしんらかん)、玉龍は八部天竜(はちぶてんりゅう)となる。悟空の頭からはいつの間にか緊箍の輪が消えていた。


■ ゲゲゲの鬼太郎 (8回/2020/05/09(Sat) 22:00:22/No5798)

ゲゲゲの鬼太郎&わがまま☆フェアリーミルモでポン!の西遊記のキュア孫悟空、キュア玄奘三蔵法師、キュア猪八戒、キュア沙悟浄、キュア玉龍、キュアカンフーという6人の伝説の西遊記は、今日も人間界と中華の国:アイヤータウンの平和を守る為に戦っていますよ!



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5793/ ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記2:「さぁっ、天竺へ出発だ!」
□投稿者/ ゲゲゲの鬼太郎 -3回-(2020/05/09(Sat) 21:47:07)

三蔵が取経に出るまで
悟空が五行山の下敷きにされてから五百年の時が流れた。時は唐代の太宗の御世であった。太宗は一時病のために死んで地獄を巡ったが、冥土の高官たちの目こぼしにより再び現世によみがえった。やがて太宗が閻魔の言い付け通りに水陸大会を催し、その時後に取経の僧に選ばれる玄奘を見出す。所変わって天界では観世音菩薩が弟子の恵岸とともに下界へ降り立ち、悟空を含む諸々の罪人達にある取り引きをした。天界にて罪を犯していたのは悟空だけではなかった。その罪人たちとは、天の川の水軍を統べる天蓬元帥であったが月の女神嫦娥をたぶらかしたために天界を追われ、妖仙と化して深山にて暴れていた猪八戒、天界の軍人であった捲簾大将が天界の宝である玻璃の器を壊して天界を追われ流沙河にて人を食らう妖仙となった沙悟浄、そして父竜王の竜宮で宝珠を焼き死罪を言い渡されその間中空に逆さ吊りにされて苦しんでいた西海竜王敖閏の子の玉龍である。観音はめいめいにいつか現れる取経の僧とともに天竺へ参り、贖罪を果たすことを約束させる。功によっては彼らを仏にしてもいいということを条件として。その取経の僧こそが、あらゆる経典を学び、人徳に優れ、多くの人々から聖僧と敬われていた玄奘三蔵であった。彼もまたかつて釈迦の二番弟子(金蝉子)であったのにもかかわらず、釈迦の説法を侮ったために罰として下界に転生させられていた。やがて貞観13年9月3日(639年)、三蔵は太宗と菩薩の命で天竺へ行くことを決意し、菩薩から教えられた、自分に従うことになる弟子たちを探して旅立ったのだった。最初に三蔵は五行山で悟空を助け出し、続いて鷹愁澗で玉龍を導き、さらに高老荘で八戒を、最後に流沙河で悟浄を弟子にした。


■ ゲゲゲの鬼太郎 (4回/2020/05/09(Sat) 21:50:19/No5794)

中国から遣って来た伝説の西遊記:カンフー☆プリキュア!のキュア孫悟空(カンフー・カオリン)、キュア玄奘三蔵法師(尼崎ユリア)、キュア猪八戒(島原瑠璃)、キュア沙悟浄(天草小百合)、キュア玉龍(浦上夏海)、キュアカンフー(横須賀真由)の目的は、牛魔王一味率いる中華魔界軍団に攫われた杏仁豆腐姫を救出する物語となっているね。



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5791/ ゲゲゲの鬼太郎&ミルモでポン!の西遊記1:「あたしは、キュア孫悟空!」
□投稿者/ ゲゲゲの鬼太郎 -1回-(2020/05/09(Sat) 21:43:04)

大鬧天宮 (だいどうてんぐう)
東勝神州(とうしょうしんしゅう)傲来国(ごうらいこく)花果山(かかざん)の仙石から天地の霊気をまとった石猿が誕生する。猿はとてつもない度胸の持ち主で、山奥の滝壺にて洞天福地の水簾洞(すいれんどう)を発見した功により、花果山の周辺の猿を従えて王となり、美猴王と名乗る。ある時、美猴王はこの世の森羅万象について考えていくうち、生きとし生ける物の生死に悲観し、不老不死を願うようになり、西牛賀州霊台方寸山まで仙術を身につけに行く。師匠須菩提祖師から孫悟空という法名を授かり、七十二般の術を身につけるがまだ満たされず、とうとう四海竜王の竜宮ひいては天界にまで殴り込みに行き、天界を統べる玉帝より弼馬温()の位を授かる。当初悟空は弼馬温の実態も知らず喜んでいたが、後に弼馬温が只の馬飼いと知るや否やたちまち激怒し、自ら斉天大聖と名乗り、哪吒太子や顕聖二郎真君相手に天界で大暴れする。西王母の蟠桃を食らい、太上老君の金丹を平らげ、罰として八卦炉に入れられるも、悟空は「銅筋鐵骨 火眼金睛」の不死身の体となって生きのび飛び出した。ついには釈迦如来と「俺は地の果てまでも飛んでいってみせる」と賭けをする。地の果てらしき場所に立っていた5本の柱に到達したしるしとして悟空は一筆書き、柱に小便を引っかけて得意となって戻ってくるものの、実は釈迦の両手のなかをぐるりと周回しただけであった。釈迦が示した手に自分の署名を見て呆然とした悟空はその場を逃げようとしたものの、あっという間に五行山の下敷きにされてしまった。


■ ゲゲゲの鬼太郎 (2回/2020/05/09(Sat) 21:45:46/No5792)

キュア孫悟空の誕生が遂に2022年(令和4年)の1月1日で明らかになったので、キュア孫悟空は何故花果山で石から誕生したのかというその理由と釈迦如来に五行山で下敷きにされた本当の理由が聞きたい。



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(2013.3 koyamaru edit)